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京のグルメ Feed

2011年9月 7日 (水)

料理「秦家」〜好日居・フェルメールによせる

台風は去ったとはいえ、しとしとじめじめの雨模様。

それでもちょっとご無沙汰していた友人達との集まりを料理「秦家」で。

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え?
秦家ってあの京都市有形文化財じゃなかった?
、、、と思われた方も多いと思いますが、秦さんちではお願いすると、めぐみさんが祖母様やお母上から伝えられてきた暮らしの知恵を生かした家庭料理を、一日限定一組で作ってくださるのです。
しかもあの文化財のお庭を眺めるお座敷で!


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玄関庭あたりの風情。
のれんの文字は「秦」の篆書体(隷書?どっち?)

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夏建具を透かしてみる坪庭。


こちらは和菓子の会や、笙の会などで何度かおじゃましたことがあるので、なんだか友人のお宅におじゃましているような錯覚をおぼえてしまいますわ。
しかも築140年の立派な表屋造りのお宅!
(秦さんのお家は元禄年間創業の薬種業で、昭和の終わり頃まで小児丸薬「太子山竒應丸」を作られていました。ちなみに太子山はこのあたりが祇園祭の太子山がでる場所、太子山町だからなんです)


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まあ、奥の座敷庭の緑の美しいこと。
雨に濡れる青楓の風情が一段と。

苔はこの暑さに少し焼けてしまいましたが、また涼しくなると青々と復活してくるんです、とめぐみさん。
もとはここには苔は無かったそうですが、周りにビルがたち、日陰になる時間が増えたために生えてきたとか。
初夏の候、伺った折には、それはそれは苔の緑が美しかったのですが、そういう由来だったのですね、いいようなわるいような。


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奥の間から次の間、坪庭をのぞむ。
床にしかれた簀、夏の建具、簾、、、、町家の夏の室礼はいいですね。

秦家では町家の暮らし体験会や親子体験会などもされていて、実際に夏の室礼、建具替えとか、お掃除とか、素麺流し、祗園囃子を聞きに行こう(で、吉田家へ)、お蔵の中で怪談の朗読とか、これは是非参加したい!というイベントがてんこもり!

特に親子体験会のイベントはやってみたいものばかり、、、、なんですが、あくまで小学生までのお子同伴でないとだめなんですweep
我が子はもう大人やし、孫はまだやし、、、、参加するためには、どこかで小学生調達しなあかんなあ、、、coldsweats01

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まだ、のぞいたことのないお蔵。


めぐみさんからこの家のこと、子供時代のこと、などの思い出話をお聞きする。
なかでも祇園祭の思い出は、そういう思い出があることがとてもうらやましい。

今でこそ秦家は太子山のお飾り所になっていますが、子供の頃は向かいの会所の奥の奥にあって、太子さんへのお参りがとってもこわかったんですって。
太子山は鉾町の西南のはしなので、昔は夜店もなく、床机に座って涼む町内の人しかいない静かな宵山だったそうです。
できればこれ以上観光化されて、昔の風情がなくなるのはいやだなあ、、、とおっしゃってました。
同感です。学生時代の祇園祭といまとではずいぶんかわりましたもの。(とはいえ私も観光客なんですが、、、、coldsweats01

(ちなみに今年はこの太子山の厄除けちまきを求めて飾っていますの。)

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さてさて、最初のお料理です。


左上のは大福豆。
豆嫌いの友人が、これあっさりしておいしい、食べられる!と絶賛。
刺身のけんも、こだわってご自分で作ってはるんです。


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おとふ(お豆腐)のあんかけ。
おだしも鰹節をそのたびに削ってひかはるそうです。
(うわ〜、まねできない。でも実家に鰹節削りあったなあ、、、と懐かしい)

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茄子の丸煮。
この、、この、、包丁の切れ込みの細かいことにみなさん感激。

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ついつい笑顔になりますね。

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鮎の塩焼きにすだちをぎゅっとしぼって。
付け合わせはパプリカ、キュウリのいためもの。

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これが私の一番のサプライズ。
ワカメと玉葱の一見酢の物にみえますが、ドレッシング和えなんです。
鮎を食べたあとのお口直しにとってもさわやかでした。

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ご飯についてきたこのどぼ漬け(京都ではぬか漬けをこう呼ぶらしい)がまたおいしくて。
ぬか漬けは自分でも何回かチャレンジしたけれど、寒くなるとだめになってました。(乳酸菌が働かない)
めぐみさんに伺うと、一夏楽しめればそれでいいので、毎年新しいぬか床をつくるとか。(このときビールを使うのがひけつだそうですよ)

な〜んだ、そうか、何年物、、、のぬか床にこだわる必要はないんだわ。

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いちじくのコンポートとアイスクリームは相性がいいんですね。

なんということもない家庭料理なのに、一手間かけてていねいに作るとこうおいしくなるのか。
どぼ漬けの切り口を見たら、包丁もしゅぱっとよく研いであるのもわかります。

私の料理なんて、所詮兼業主婦の超スピード手抜き料理ですので、反省すること多々です。
見習って、(たまには)ちゃんと手間と時間をかけて料理しよう!

というので、以前購入しためぐみさんのご本を家に帰って読み直しです。

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あ、まずは包丁をちゃんと研ごう。


そうこうするうちに、もうひとかた、このお家のあるじが、、、、

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御年12歳のムーンちゃん。
お客さんをちらっとチェックして、あたりを睥睨して、女王様の風格で去っていきました。

帰る間際には、、、、

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ミセの間で丸くくつろぐ女王様。

う〜ん、、、やっぱり町家には猫がよく似合う、、、、


秦家を辞したあとは、みなさまをご愛用の岡崎・好日居さんへご案内。


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好日居は一足お先の秋のようです。
玄関の吾亦紅。


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3人は薫り高い岩茶をいただきます。

そしてあとお一人は、「一人茶会・フェルメールに寄せて」のセット。

好日居は市立美術館のすぐ裏ですから、美術館で開催中の「フェルメールからのラブレター展」にちなんだメニューなんです。
どんなんかな〜、、、、


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こんなかわいいポットでサーブされる紅茶は中国紅茶・滇紅(てんこう)。
(カップはリモージュでした)

フェルメールの生きた時代のオランダ。
東インド会社が活躍していて、さかんに中国から茶葉をヨーロッパに輸入していた歴史にちなんで。

右の楊枝にさしてあるのは、チーズ(オランダのゴーダはチーズの名産地)、チョコレート(アムステルダムは世界のココア豆の約30%を加工している)、レーズン。
オランダ人がお茶請けに好みそうな物を。

そして今回私が初めて知った、オランダ・ゴーダ地方で誕生したストロープワッフル

最近までヨーロッパ雑貨のお店をされていて、なんども買い付けに渡欧されているI様は、さすがにご存じでした。

こんなふうにして食べるんですよ。

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こうしてお茶を入れたカップの上にのせておくと、ワッフルの間にはさんであるキャラメルシロップがとろりと溶けておいしいのです。

う〜ん、気分はフェルメールの時代のオランダ人。
こんなおしゃれな見立ての一人茶会、これがあるからここ、好きだわheart01

みなさまこれで満足して、楽しくて優雅な1日はおひらきとなりました。

2011年8月 5日 (金)

かき氷の楽しみ〜ぎをん小森/鹿ヶ谷・㐂み家

炎天下を歩いていると、突然かき氷が食べた〜い!
、、、と思う時ってありますよね。

そこで本日はこんなかき氷を。

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ここはもっとも京都らしいロケーションのひとつ、祗園切り通し。

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お茶屋さんがたちならび、舞妓さん芸妓さんが手を合わせる辰巳稲荷のある白川べり。


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白川も、岡崎あたりの流れとはまたちがってつやっぽい感じがするのは気のせい?

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こちら新橋のほとりにたつ、もとお茶屋(舞妓さん、芸妓さんをよんで遊ぶところどす)さんの建物を使った人気の甘味処、ぎをん小森さん。

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玄関をあがると、おお、なんだか祗園してるなあ。
行灯のあるところそれぞれが小部屋になっています。

かつてはそれぞれの部屋に舞妓はん、芸妓はんがきてお茶屋遊びしてはったんやろなあ、、、と。
(ああ、いつかはしたい、お茶屋遊びlovely


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とおされたお部屋はこんな感じ。


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窓の下には白川の流れ。
吉井勇の有名な歌(かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕のしたを水のながるる)を思い出したりして、雰囲気は抜群ですねえ。


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きました〜!
宇治ミルク金時〜!

ああ〜つべた〜!ああ〜しあわせ〜happy02

ただ個人的意見をいえば、金時は氷の下にあるほうが良いと思う。
蜜の甘みが薄れてきた頃に小豆があらわれると、二度おいしいですものねえ。

お値段ははっきりいって、「祗園プライス」。
ちょっとビックリしました。(千円ではたりまへん)

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まあ、こういう眺めですから、この分への料金も含めて、、、ってことで。

そういえば、リーズナブルなお値段でしかも氷の下の方までたっぷり蜜がかかっているおいしいかき氷といえば、、、で思い出したのがこちら。

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哲学の道のほど近く、鹿ヶ谷の㐂み家さん。
学生の頃このちかくに住んでいましたが、ここはまだできていませんでしたね。

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暑そうな鹿ヶ谷通りを眺めながら、つべたいかき氷を食す楽しみったら!

この日はミルク氷を食べるぞ〜という意気込みでいったのですが、ついついめずらしい琥珀氷にひかれまして。


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琥珀氷って、蜜がべっこう飴の風味なんです。
やはり下の方までしっかり蜜の甘みがあっておいしかったわ。
口の中、冷たさでしびれさせながらも完食。


冷たい物をたべてもこわれない、自分の胃袋に感謝!

2011年8月 3日 (水)

下鴨・蕪庵〜ISO乙女会

料亭の女将どす〜heart01(ウソどす〜)

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ありゃりゃ、、、帯がゆがんどるcoldsweats02

暑い中ではありますが、夏着物は気合いで着なくっちゃ。


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こういう強い味方も購入したし。
今までザブザブ洗濯できるのにひかれてポリの長襦袢をきていたのですが、これは麻の長襦袢(仕立て上がり)、サラリ感が全く違います。

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草履もパナマの夏草履。

で、おしゃれしてお出かけしたのはこちら。

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下鴨蕪庵
京風中華のお店。

2ヶ月ぶりのISO乙女会だったのですが、公私にわたりあれこれ忙しい年代、今回は3人という少しさびしい集まりになりましたが、そこはそれ、女3人寄ればなんとやら。

ひとりでもやかましいといわれるおばさん3人ですので、それはもうお店の人も口をはさむいとまがないくらい、ようしゃべりましたcoldsweats01


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こちらは下鴨の閑静な住宅街に、え?こんなところにお店が?と思うようなところにあります。
(やはりえ?こんなところにお菓子屋さん?と、思った甘味処の宝泉さんもそういえば近くです)


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見所はなんと言っても千坪のお庭と数寄屋造りのお屋敷。
西本願寺の偉いお坊さんのお宅だったとかで、納得。

それにしても昭和5年の創業以来、高級住宅地・下鴨で広大なこの土地を維持していける、というのは驚嘆すべきことです。

このあたり、他にもかくれたお屋敷がたくさんあるのだろうなあ、、、とちょっとヨダレが、、、(←数寄屋建築フェチ)

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玄関の間もすてきな雰囲気があります。
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通されたのは広いお庭に面した八畳の座敷、こちらでいただく中華とはどんなものなのでしょう。

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建具のガラスも、しっかりゆらゆらガラス(表面にかすかに凹凸のある手作りガラス・町家でよくみる)。


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座敷から庭をのぞむ。
う〜ん、、、「陰翳礼賛」、外の猛暑をいっとき忘れてしまいそうです。
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広いお庭にはあちこち建物が点在しているようです。

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床の間の天井から下がっている小壁が二重になっているのは、どこかよそでも見たことがあります。
こちらは表情の違う二重落し掛け(木製の部分)。
手が込んでいますなあ。

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年季の入った階段。
煤竹などもふんだんに使われています。


おっと、お料理の方は、、、、


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最初大皿で出てきて、部屋の中でスタッフの方が取り分けてくれるスタイル。

広東料理なんですが、味付けが上品で薄味、、まさに「京風」中華なんですね。


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牛の形の人参がキュート。

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こちらはお茶うけの白雪糕(はくせっこう)。
そのままシンボルの蕪です。


本来ならば、庭を愛で、数寄屋のおちついた室礼を楽しみながら、おいしいものをいただき上品に会話をし、、、、なんでしょうが、ぶっちぎりでおしゃべり、スミマセン。
まあ、年代が同じなので、昔のTV番組の話など、うけるうける!
(若い世代にはなんのことかわからん話題もたっぷり)


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はい、満ち足りたお顔の三人でございます。
花咲おばさん様夢風庵様、ありがとうございました)


<おまけ>

これだけは見て欲しい、帯のタレの部分の蟹さん!

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2011年7月29日 (金)

京の奥座敷〜貴船で川床料理

学生の頃、郷里の友人が尋ねてくるといつも強引につれていっていたコースが、鞍馬寺〜木の根道〜魔王殿・奥の院〜貴船神社でした。

けっこう険しい山越えになりますので、ほんに当時の友人達にはありがた迷惑だったかもしれませんcoldsweats01

それでも一山越えて、清冽な水の貴船にたどりつくと、すがすがしい気持ちになったものです。


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教養学部のころ、生物実習で貴船の植生観察というので、でかけたこともありましたね。

でも、、、、

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いつのまにこんなに人がわさわさ来る場所になったのだろう?

真夏でもたま〜に人にすれ違うくらいだったように記憶しているのですが、今の貴船は川床料理めあてのひとがいっぱいで、貴船銀座とでもよびたいくらい。

実はかくいう私も川床めあてなんですけれど、、、、coldsweats01

市内から車で小1時間、京の奥座敷といわれる貴船では川床は「かわどこ」と読むようです。
なぜなら座敷には床の間がつきものですから。
対して鴨川の川床は「かわゆか」。高床からきているらしいので。
なるほど、そういわれれば覚えやすい。

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貴船川に沿って、川床を売り物にしているお店がぎゅうぎゅうに軒をならべていますが、この日はこちらにお邪魔しました。
鳥居茶屋真々庵さん。
貴船神社の鳥居のほんちかく。


貴船と市内は気温が7℃違う、ということですが、入り口ではそれほど涼しいとは思いませんでしたが、、、

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川へおりていくと、ひんやり。むしろ肌寒いくらい。
この日京都市内は30℃は軽く越えていたはずです。


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水があって、さらにそれが流れていると空冷作用はたいしたものです。
加えて、この視覚的な効果。


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こんな感じで席と席の間に水が流れています。

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お約束の(?)足つけ。
(お見苦しい足はスルーしてください)

つけたときはそれほど冷たいとは思わなかったのですが、ずっとつけているとだんだん痛いほどの冷たさを感じるように。
この水は鴨川の水源のひとつでもあります。

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お昼時なので、お客さんはいっぱいでしたが、ぎゅうぎゅう詰めではないので、良い感じ。

川床料理のコースをいただきました。

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添えられた山野草はなんでしょう?
お店の方は山紫陽花といっておられましたが、ちょっと違うような、、、

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清流とくればやはり鮎で。

けっこうお腹がいっぱいになるボリュームでした。


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シメの鯛茶漬けがおいしかったわ。
これといって特徴があるわけではないのですが、この場所でいただくことに意義があります。

それを特に感じたのは本館のお手洗いに行ったとき。
水洗なんですが、ジェット機のトイレ仕様。
つまり下水がなく、水を汚してはいけないので(たぶん)タンクにためているのでしょう。

険しいこの場所に食材を運んできた手間と、美しい水への配慮がこもったお料理です。
ごちそうさまでした。

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お腹がいっぱいになったあとは、ここでごろりと横になって、お昼寝でもしてみたいなあ。


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こんな団扇もいただいたし。
(阿以波、、とまではいかないにしても、けっこう良い団扇ですよ)

さりとて、行儀悪いのでそれは断念して、せっかくなので貴船神社にお参りを。

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高いところからみると川の岸辺の青楓の美しいこと。

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神武天皇の母・玉依姫が黄船(黄色い船?一節には黄泉と通じるとも)に乗って川を遡り、この地に祠を建てたのがその始まりとかや。キフネが貴船に。

水を司る神様で、雨乞いの時にも勧請される神様。
かつては上賀茂神社と本社、摂社の格をめぐる壮絶なたたかいもあったとか。


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こちら水の神様らしく、有名な水占みくじ。
霊験あらたかな水につけると文字がうかびあがってくるしくみ。
(これってミョウバンでしたっけね)(←不信心者)

学生の頃、よりによって正月なのに、八坂神社でひいたおみくじが大凶だったとき以来、私はおみくじはひかないことにしていますので、スルーしましたが。gawk

2011年7月 5日 (火)

おうちで楽しむプチ・グルメ

とりいれたばかりの洗濯物です。(ほとんどタオルでお見苦しいものはまじってません)

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なにげに、洗濯物になじんでいるモノが、、、、

なんで洗ったばかりのものに毛をくっつけるかなあ、、、sad


それはさておき、一人の食事の時はちょっと自分好みのデリカですますのもいいかな、と以前から是非トライしたかったコンビネーションを。

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熊野神社を少し西に行ったところにあるLINDENBAUMさん。

数年前まではレストランのシェフをされていたオーナーが、レストランをたたんでまでこだわった、というソーセージ・ハム・テリーヌなどがメインのフランス・ドイツ風惣菜のテイクアウトショップです。

こういうお店をシャルキュトリーというのだそう。(肉を原料とした加工食品、という意味らしい)

前に来たときは、やさしそうなオーナーさん自らがおられて、その時テイクアウトしたシュークルト(ザウアークラウト)がとってもおいしかったのです。

なので、このシュークルトと、500円でおとくな、ぜいたくサラダを購入。

次にむかいましたのがこちら。

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岡崎神社ちかくのドイツパンのお店、ベッカライ・ペルケオ・アルトハイデルベルグ
こちらは小さいドイツパン(ブロートヒェン)をよく愛用しております。

ドイツのパン職人マイスターの称号をもつオーナーさんが,今年からやはりマイスターのドイツ人のご主人とおふたりでされておられるお店。

アルザス地方(歴史的にときにドイツ、ときにフランス)のシュークルトにここのドイツパンは合うに違いない。
と、いちどやってみたかったコンビネーションのお家ランチ、実現しました。

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少し酸味がきいて堅めのドイツパン、やっぱり大好きなシュークルトによく合います。
これにワインかビールでもあれば完璧!

シュークルトにはソーセージ(ブルスト)やハムのでっかいかたまりがゴロゴロはいっているので、意外やこれだけでもうお腹いっぱいになり、手前の贅沢サラダ(これもハム、テリーヌがいっぱい)は翌日に繰り越しになりました。

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で、お次はなんだかわかりますか?

冷凍した山椒の実なのです。

一昨年は自分で1パック買って、ひとりでせっせと山椒の実の柄を取り除いて下ごしらえ→冷凍処理したのですが、これがまたえらいしんきくさい作業で、、、、
たかが1パックのはずなのに,柄をとってもとっても際限なくて、終わりがないのかと思うくらい。

これは数人でおしゃべりしながらするのがいいなあ、、、ということで京町家・風の会の活動の中の一つ、「おぞよの会」で毎年やってはる実山椒の処理におさそいいただきました。

ところが日程があわず、、、、
で、他の方が汗水垂らして(?)処理して下さった山椒を労せずして分けていただく、というラッキ〜な恐縮な仕儀にあいなりました。

夢風庵様他、みなさまの山椒との格闘のようすはこちら!
その節はありがとうございました〜。

以前、この山椒をたっぷりいれてつくった昆布の佃煮がすごくおいしかったので、材料がそろい次第また作ろうっと!

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このど〜ん!とひかえし大物は、幻(?)の○○酢。

おすそわけでいただいていた、この洛中で作られているお酢は、ほんまにまろやかで、そのままでも飲めるお酢なんです。
実際はお水で少し薄めて飲みますが、大好きな酢昆布の味わいlovely

京都のお酢、といえば○鳥酢が有名で、料亭でもよく使われていますが、あちらはすきっと少し辛口。
どちらがおいしいかは好みによると思われます。

この○○酢は大量生産されていないので、ひところはネットでも買えていたのが今では一切入手できなくなったそうです。
また直に買いにいってもなかなかハードルが高い、、、といううわさ。(以詳はおしかけられると困る、、、とのことでナイショです)


あまね様に頂戴しました。
ありがと〜!ありがと〜!happy02
こんなにたくさんの○○酢、夢のようだわ!

2011年6月 1日 (水)

南禅寺畔・瓢亭

京都に越したら、家から近いし、まず行こう!と思っていた、ご存じ南禅寺畔・瓢亭さん。

なかなか機会がなくてのばしのばしにしてきたのですが、両親の上洛を機についに上がることができました。

瓢亭の高橋英一さんといえば、ご本人も裏千家の井口海仙宗匠に師事されておられ、茶事懐石で有名です。
さらに淡○社で茶花教室をされているほど、茶花の生け方でも有名。
ですから茶道をするものにとってはある意味カリスマなんです。

母も茶道をやっておりましたので、瓢亭には行ってみたかったそうなのです。


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駐車場で目についたのがこのずらっと並んだ花の鉢。

高橋さんはご自分で茶花を育てておられる、と聞いたので、これがその一部ではないかと。

で、、、、瓢亭の表、こんなブレブレ写真しかとれませんでした(スミマセン)

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いつも前を通るだけ〜、、でしたが、初めて中へ。
わくわく。

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入ってすぐは腰掛け待合い。
雨でしたので露地笠(雨の茶事に使われる←これを上手に使いこなすのはむつかしい!)もでています。

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緑したたる庭の中に、4棟の茶室が点在しているはずです。
(4棟7組の客、という贅沢な空間)

瓢亭は南禅寺の門番所を兼ねた腰掛け茶屋がルーツで、その歴史は約400年、というからすごいですね。
その創建当時からあったという、もっとも古い茶室が草葺き屋根の「くずや」、一番人気らしいです。

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今回そのくずやに席をとっていただけました。

築400年の建物です!
入り口には茶事の時、後座入りを告げる銅鑼もかけてあります。

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玄関を上がったところの建具、すごく年季が入って良い感じです。
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はいってすぐに水屋がちゃんとあります。
こちらはかつては本当に茶事や茶会がおこなわれていたのでしょう。

くずやは四畳半+二畳台目。
四畳半の方の部屋には卓もなにもなく、座布団だけが並べられています。
まるで茶事におよばれしたみたい。

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半間の床には「竹  清風を起こす(←多分、、、)」(裏千家の宗匠どなたかのものだと思います)
この床柱の艶といったら!

お花の方は高橋さんが生けられたもののはずなので、フラッシュで撮ってみました。

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ホタルブクロとヒメユリ(?)と、白いのは何だろう???

花器もきれいです。

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左手は躙り口になっています。
引き手の意匠にも注目。

そしてこの障子をあけると、、、、


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おもわずため息が出る、庭の風情。
雨ゆえにいっそう緑がしっとりと美しいのです。

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食事の間中、ここをずっとあけはなっておりました。


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つやつやの煤天井。
掛け込み天井と竿縁天井。


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二畳台目のほうはこんな感じです。

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このなぐりの鉈目も400年前のものでしょうか。
もうすっかり手ずれで角が取れてつるつるです。

え?
お前は食事に来たのか、建物を見に来たのか?って?

はいはい、お待たせ、お料理編です。

まずは女将さん(高橋さんの奥様ですよね)

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やわらかい京ことばで、こちらに緊張感を強いない、自然体なお方でした。

茶事の懐石よろしく、ひとりひとりに折敷ならぬ足付膳を手渡してくださいました。

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向付は有名な明石の鯛。
瓢亭の看板です。
これには普通のお醤油の他、トマト醤油というのがついてきて、これがまたおいしくて、全部のんでしまいました。

蒔絵の膳もすてき。
向付のお皿も真葛じゃないかと思います。(裏に香雲と)

瓢亭さんは歴史が古いので、もうだれの作かわからないような古い器もたくさんお持ちだそうですよ。

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このぷるんぷるんのきれいなジュンサイ、喉ごし最高です。
スーパーのパックとは次元を異にしています。(あたりまえか)

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懐石の華、煮物はスズキと湯葉。
これが、かの有名な瓢亭のお出汁なんですねえ。


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でました!
これまた有名な、一子相伝、瓢亭玉子。(とろとろです)
粽の中は鯛鮨。
その右下の黒いのが(よくみえませんが)ゴリの甘露煮。
これがめちゃめちゃおいしかった!


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目にも鮮やかなエンドウ豆のソースにおよぐ海老とずいき。
このずいきは柔らかい先の方だけでなく、やや堅い部分もしっかりおいしくしてありました。

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メイタガレイの焼き物は、どういうふうに隠し包丁をいれてあるのか、するすると身がはがれて、魚を食べるのが苦手な私でも、上手にむしって食べられましたよ。

全体的に、見た目の派手さはおさえてあります。
盛りつけも簡素で美しい。
あくまでお茶の前の懐石、というスタンスをくずしていないのです。
これが瓢亭が瓢亭たるゆえんなんですねえ。


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豆ご飯とともにでてきた赤だし、わかるでしょうか、透明感があります。
赤味噌をとかしたあと、一度漉して上澄みだけを使っているのだと思います。
とってもおいしい。

最後に、花菖蒲のお菓子がでて、お薄を一服。


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やっぱり、お茶をやっている者には、瓢亭は格別です。
堪能いたしました。

家から近いので、今度は季節を変えてまた是非訪れたいです。


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はい、両親も草鞋の前でご満悦でした。
ヨカッタ。

2011年5月23日 (月)

麩屋町通り〜京料理えのき・ISO乙女会

麩屋町通りは北は丸太町、南は五条通りまでを南北に通る道です。
一本東は御幸町通り、西は富小路通り。

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これは仏光寺あたりから、麩屋町通りを南に見たところ。
左手には旧・開智小学校、現・京都市学校歴史博物館が見えます。
(この建物は明治34年に作られた御幸町通りの正門が見所のようで、これは今回見逃しちゃったわ。)

四条から南にはなかなか行く機会がなく、多分このあたり歩くのは初めてだと思います。
大勢の人で賑わう四条通ですが、一本筋をはいるとまだ京都らしいしっとりした風情のある道になります。


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こんな町家もまだまだたくさん残っています。
まあ、この虫籠窓、土壁、漆喰ですね。年季がはいっていそうで、萌え〜lovelyですわ。
こちらは古い薬屋の看板がかかっていました。

なかにはこんなお家も、、、

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う〜む、、、、むりやりサッシ窓をつけちゃってますね。
全部サッシに変えるよりはまだいいか、、、。


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京都では、まだまだこの「でんわ・でんぽう」の看板をよく見ることができます。
なつかしいなあ。
電報なんてもう死語になっていますものね。
ちなみにこのお家、もうずっと閉じられたままのようですが、以前はたばこ屋さんだったようです。


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なかなか大きな仕舞屋。
風情がありますねえ。
園芸が趣味のお宅のようですが、エアコンの室外機の上にまで鉢植えがのっているのがご愛敬。

さて、この麩屋町を南下した目的地はこちら。

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京料理えのきさん。
(麩屋町松原下ル)

この日は久々のISO乙女会をこちらで。
(今回のお店はkamesan様セレクト)


日本工業規格のISOではありません。(漢字に変換するとおわかりかも)
ウソ乙女会ともいいますがcoldsweats01、つまるところ後期妙齢(?)の乙女のお集まり。


こちらで昼のミニ懐石をいただきました。
ご馳走の写真をいくつか。


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見た目にも美しい紫陽花豆腐。

上にのっている寒天は、透明なものの下に紫陽花色のお豆腐のミニキューブが隠れていて、なかなか手がこんでいるのです。

それにしてもみなさまほぼ同年代、ようしゃべること、ようしゃべること。(含・私)

それだけ話題に共通点が多くて、日常若い子としゃべっていて「はあ?、、、」という顔をされ慣れている私には、気取らず、衒わずおしゃべりできるみなさまなのです。

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蕗のお皿がきれいです。
ことし初めての鱧ですが、これがなんと生のお造りなんです。

鱧、と聞いて「ああ、もう祇園祭やなあ。」と反応されたのが生まれも育ちも洛中ど真ん中の花咲おばさん様。
さすが京女どすなあ、、、


今回初めて御参加くださったyume様は、この会の翌日、待ちかねていたようにとってもおめでたいことがあったんです!(おめでとうございます〜!)

毎度のメンバーの夢風庵様、kamesan様、お話ししていると、またいろいろな陰のつながりが発覚して、またもや京都では人の悪口はいえんなあ、と思うのでありました。

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デザートの蜜柑ゼリー寄せ。

なんだかあっという間に食べてしまったのは、おしゃべりに夢中だったからでしょうかねえ。
味付けは京都人なら少し濃いと思われるかもしれませんが、私の口にはその方があいましたの。(地方出身ですので〜)


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坪庭も朝降った大雨に洗われて、緑がきれいでした。


今回もみなさまからいろいろお土産までいただき感謝です。

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またしゃべりにおいしいものいただきに参りましょう。

2011年5月20日 (金)

じき宮ざわ(おまけ:町家ゲストハウス)

なつかしい銭湯の夜景。


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錦市場を堺町通に沿って少し下がったところの錦湯さんです。
なぜ錦湯かというと、、、この近くのじき宮ざわさんで夕食をいただいたので。

遠方から友人夫婦が上洛されたので、ではわれわれ夫婦と夕食をごいっしょに、ということになって、一度行ってみたいとおもっていたこちらへ。

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予約をとるのがむつかしいと聞いていたのですが、意外にも簡単にとれちゃいました。(やっぱり震災の影響かなあ、、)

こちらカウンター席だけです。


まずお通し。


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まあ、彩りがきれい、、、、と思って、、え??
この、、、

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「楽」の御紋は〜〜〜!

聞けば楽家12代、弘入の器ではありませんか!

いきなり、やってくれますねえ。

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そう思ってまじまじと蓋をみると、確かに赤楽の肌合いですねえ。
(下世話な話、お茶碗だと0の数が,,,,云々と数えてしまいました)


気をとりなおして、蒸し物。

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若竹煮なんですが、この鳴門のワカメがおいしいこと。
ワカメをよく両手で揉んで細かい傷をつけ、味がしみこみやすくしているそうです。
こんな若竹煮はじめて。


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向付にあたる刺身ですが、これもまたくせもので、イカなのですが、ありきたりの刺身ではありません。
下の方に足の部分もあるのですが、これがこんなにおいしくいただけるとは。

お皿も(写真はないのですが)真ん中にオランダ・デルフト焼などでよくみる輪を回して遊ぶ子供の絵が彫られています。
なんともあたたかい白磁で、どなたの作ですか?とお聞きすると村田 森さんのものだとか。

村田さんの作陶は、古陶を忠実に模すというポリシーなので、一見アンティークのように見えるのが結構好きです。
わが家にも何枚かお皿あり。

実はお酒をいただくのに選んだ盃も、偶然村田さんのものだったんです。

さて、おまちかね、じき宮ざわ名物「焼き胡麻豆腐」。

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アツアツです。
中を割ってみると、胡麻豆腐なのに真っ白なのはびっくり。

尋常でないうまさの胡麻豆腐をさらに焼いているので、トロトロでとってもクリーミー。
胡麻白味噌のたれもほのかな甘さで、これはおかずと言うより、上質のデザートかも、と思いました。
ようするに、評判通り、おいしかった!


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さいぜんから気になっていたのは、カウンターの向こうの、火鉢みたいな網の上にのっている半球体。

、、これはあとからのお楽しみとして、、、

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これは、もうのっていた白魚のかきあげはほとんど食べちゃってますが、アンティークとおぼしきお皿がすてきlovely

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鱒と蕨の煮物。
この器も底のガラス質の釉薬が美しいのです。
あ、もちろん鱒もおいしかったですよ。
蕗が春らしくて。


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最後は羽釜でたいたご飯で締め。

え?なんでこんなちょっぴり?
と、言うなかれ。

懐石では、最初は一文字飯(裏千家)、このくらいの量なんです。
もちろん、おかわり自由。
多分、今回も釜を空にするまで食べたと思う。coldsweats01


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デザートのオレンジ、すごく甘くておいしかったです。
お皿は金継ぎもしてある、骨董の古久谷?。
安定がわるいところがかえって、時代色でいいですねえ。

さて、さきほどの謎の半球。

こうなって出てきました。


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そう、出す直前まであぶってぱりぱりにした半球に,餡をつめてだしてくれた、口取りの最中だったんです〜。
これをお抹茶とともにいただいて終了。

いや、満足どした。
お料理も普通の割烹の上をいっています。
そしてなにより、すばらしい器の数々にも興奮したのでありました。

さて、友人が町家のゲストハウスに泊まってみたい、とのことで東山三条近くのこちらに宿を紹介したのです。


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町家を改修したゲストハウスなるものに一度入ってみたいと思っていましたので(京都に住んでると、泊まる機会ないのよ)ついていって、中を拝見。

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なるほど、なるほど。

風呂は共有でしたが、トイレは各部屋についているようです。
普通のホテルに飽きたら、こういう町家ステイはなかなか楽しいと思いますよ。


2011年3月30日 (水)

嵐山・吉兆

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夕まぐれの嵐山、渡月橋です。

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紅葉の頃はすごい人出だっただろう嵐山あたりですが、今、山は若芽の色でほんのり色づくばかり。

この嵐山畔のご存じ(タイヤ男のガイドブックで3☆)京都・吉兆へ、夕食をいただきに参りました。

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予約時間に行ってみると、すでに入り口にはお迎えの方が待ってくれています。
おお、ここからすでに、なんだかええ雰囲気やなあ。

予約をしたのはあの震災のずいぶん前でした。

その時は「お二階の席しか空いていません。」だったのですが、実際行ってみると一階のお庭の見えるよいお部屋でした。
やはり関東方面のお客さんからキャンセルがあいついだのかなあと、、、。


コンセプトはお茶事の懐石、、、ですので、献立の組み立ても,室礼もお茶事に準じて組み立てられています。

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部屋に案内されると、すでに煙草盆に火がはいって、煉り香が焚き添えられていました。

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まずは待合いでふるまわれる汲み出しの風情で、桜湯。

少し塩味のきいた桜の花びらがきれいです。


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床には江戸時代の文人画家、田能村竹田の軸。

「花〜遠国(とつくに)に咲かぬ桜の神代より ただひとすぢの種のとおとさ」

花は八重桜。

はやくもテーマは「桜」のようです。


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庭は闇に沈んでよく見えません。
予約したときにもくろんでいた花見は、残念ながらこの寒さで開花していないため諦めざるをえませんでした。

早い年にはもう咲いているんですがねえ、、、と女将さん。

さて、お料理の写真を何枚か。

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さすがに器でも楽しめます。
この盃は最初伏せてあったのですが、女将さんのお酌の時おこしてみると、、、中に桜の花びらがひとひらはりつけられていて、うれしいおどろきでした。

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吉兆オリジナルの大吟醸は銀のクーラーに入って出てきました。
これバカラかな?


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鯛の松皮作り。
まあ、繊細な包丁さばき。
この染付の器もええなあ。


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トロと鱧のお造り。
たれも2種類。
合わせ蛤、柳桜模様の器、これも良い。

部屋の照明が少し落ちたな、、、と思ったら、、、


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まあああ〜lovely
大根の薄造りでつくられた雪洞に火が入った八寸。
これは祝儀の飾り物、州浜の意匠ですね!

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仲居さんがとりわけてくれます。

吉兆の仲居さんといえば、大卒のインテリで、しかも数カ国語がしゃべれないと採用されない、と聞いたことがあります。

担当して下さった方は、こちらの質問に料理、食材についてはもちろんのこと、室礼のことや器のこと、どれもこれもよどみなく、的確に答えてくれました。
しかもユーモアをまじえて、こちらをたててくれるような答え方です。
さすが〜、、と思いましたね。
料理もさることながら、この接客が一流の所以なんだ、と思いました。

もうずいぶん前、20代の頃、接待の末席に高麗橋吉兆に連れて行ってもらったことがありました。
(あそこは今でも一見さんお断りかも、、)

当時はもう恐れ入って小さくなっていて、料理も雰囲気も味わうどころではなかったのですが、唯一印象に残っているのが、当時の吉兆の仲居頭の方の当意即妙の会話だったのです。

もっとお安くて、お料理のおいしいところは他にもたくさんありますが、こういうもてなしに払うお金なら納得できます。

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取り分けられた八寸。
この信楽の器もheart01

これの作者さんは、こちらでこの器がでるたびに、「良い器や!」としみじみおっしゃるそうですよ。

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これがまた、おいしかった白魚の炊き込みご飯。
かりかりの揚げた白魚がまたおいしくて、二人で完食。


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後から出てきた白いご飯もおこげまで完食。

「お釜がからになったのを、久々に拝見しました。」と、仲居さん。
coldsweats01あれ?


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フルーツを取り分けてもらってご満悦のわたくし。

桜をイメージした色の付下げと、柳色の帯揚げで。(あ、帯揚げ見えませんけど、、、)

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エンドウ豆の餡でこしらえたミニサイズの菜の花きんとん。
そういえば、3月28日は利休忌ですね。
千家では菜の花が飾られるそうです。この日までは飾ってはいけない花なんだそうですよ。


料理も,器も、室礼も、もてなしもすっかり堪能して表にでて振り仰ぐと、、、、

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門のところの桜は、つぼみこそふくらんで色づいていましたが、残念ながら何日も早すぎたようです。


2011年3月19日 (土)

京を走り回る一日

まずは南走。

朝、地下鉄で竹田へ。

パルスプラザで開催されている京都大アンティークフェア(旧・京都大骨董祭)、年に3〜4回開催されますが、もうすっかり常連さんです。

ただ、前までは宝塚からの参戦だったので一日がかり、でも今は地下鉄ですい〜っと。happy02

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初日はいつも大勢の人で賑わうのですが、震災のこともあり、どうかな、、と思っていました。
でも、杞憂でしたね。

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いつもと変わらぬたくさんのお客さん。
余震未だ続く関東からも来られている方も。
げに物欲とは、人が生きる力となりけり、、、、だわ。

会場はとても広いので、目的をしぼって行動。
とりあえず欲しかった、茶事に使う煙草盆をゲット。

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草庵の茶室にあいそうな少しさびたものを。
本当は、待合いと茶室用に二ついるのですが、ペアでは売っていなかったので、とりあえず一つ。


昼までにはちょっと真贋あやしげな茶碗と、これは多分相場と思われる茶杓を入手。

お昼は西走。

地下鉄烏丸線、東西線をのりついで二条駅のさらに西へ。

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イタリアンレストランAnimo di Ragazzoさん。


(意味は多分、「少年の心」)


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こちらは町家ではないのですが、数寄屋の個人宅だったそうです。
もったいなくも、あやうくつぶされるところだったそうですが、レストランとしてそのまま活かされてよかったです。
どこにでもありそうなマンションでも建った日には、景観台無しです。

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実はいろいろありまして、あまね様と信様にこちらでご馳走になりましたの。
うっふっふ。
(ちなみにここを取り壊しからレスキューして、仲介されたのもエステイト信さんなの)

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器もおしゃれです。

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ちょっとびっくりしたのは穴のあいたスパゲッティ、ブカティーニ。
マカロニを引き延ばしたような感じで、噛んだ感触が新鮮。
(田舎モノなので、こんなハイカラなもん、知らなかったのよ)


あまね様、信様、ごちそうさまでした。
とってもおいしかったですlovely


そのあとは東奔。

地元岡崎にもどりまして、ご愛用の好日居
さんへ。

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かれこれ3年くらいのブログでのおつきあい、ドイツはハンブルグにお住まいの(正真正銘の)マダム、ヘルブラウ様に初めておめにかかるのに、こちらで待ち合わせ。

お目にかかれるときは好日居さんで、と以前コメントをいただいていましたので。
ようやく念願叶いました。

もお想像したとおりのお方でした。
エレガントで貫禄があって、しかもちょっぴり愛すべきおっちょこちょい(失礼!)。
とても楽しい方ですの。

初めてお会いしたんです、というと好日居さんが「ええ〜っ?!」とびっくりされるくらい、すごく自然にお話できたのです。
ブログコミュニケーションというのは、本当に不思議なものですね!

ヘルブラウ様は時々、日本に里帰りされて、日本中をかけまわる旅をなさいます。
ところがこの大災害で、夫君が心配されて早くドイツへ帰るように、とのことで1週間切り上げられるそうです。
残念ですが、またの再開をちかってお見送りを。


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好日居さんが心を込めて、生姜も一からすりおろしてつくってくれたスパイシーな「きまぐれチャイ」、とってもおいしかった。ふたりしていただきました。


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お土産にいただいた品々。

スペインがお好きでしょうと、いただいたスペインのシェリー酒(スペイン語でヘレス)マンサニージャ、とってもうれしいlovely
ありがとうございました。


一日都を駆け巡り、楽しいお話や、うれしい巡り会い、経済活動もしっかり、してきましたよ。

2011年2月23日 (水)

ご近所にゲットした(?)スイーツのお店二軒

毎朝通勤のバスでこのお店目に入るんですよね。

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東山三条神宮道三条南側のこの糀屋さん。

甘酒とか売っているだけかな、、、と思っていたのです。
ところがここに私好みのカフェがあることを教えてくれたのはmaki様

もともと舞鶴の麹製造会社、大阪屋さんが京都にアンテナショップとしてださはったカフェだったんですね。

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こちらも町家を改修したお店です。
良い感じ。

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坪庭もきれいにお手入れされています。


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お床には春の花が。
絵は大原女?

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ちゃんと走りもとには火袋もあって、水屋もあって、時代物と思わせるお雛様飾りも。

まあ、こんなすてきなカフェが奥にかくれていたなんて知らなかったわ。


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待っている間にテーブルにおいてあったこんな本で麹についてお勉強。

よく売られている甘酒は酒粕を使ったものが多く、残留アルコールや苦みがあるが、本当の甘酒は米麹で作られるので、子供でも飲める云々。

そうかそうか。
確かに酒かすっぽい甘酒はあんまり好きじゃないよね。
でも麹の甘酒ってどんなん?

と思っていると、でてきました!

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冷やしミルク甘酒〜lovely

米麹だけで作った砂糖無しノンアルコールの甘酒をミルクで割ったもの。
これがおいしかったんだわ!

全然クセがなくて、くどい甘さもなくて、つぶつぶ残る米粒もおいしい。
しかも健康食品とくればいうことなし。


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わが家でもいただこう、と一袋、もとめました。
あったかいお湯で割っただけでもおいしそうだわ。

糀屋さんを出て、東、蹴上げの方に歩きます。

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この春にはこのインクラインの桜が楽しみ。
今はまだ気配すらみえませんが。


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うつわやあ花音(あかね)さんは、店主さんがお昼にでているらしく「2時にもどります」の札が。
残念。

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りっぱなお屋敷の入り口の梅も三分咲きというところです。

さて岡崎の動物園の北、先日ケーキのお持ち帰りだけしたチェカ
さん。
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二階にあるカフェに一度行きたかったのよね。

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右手には小上がりの畳のコーナーもあるんですよ。
コーヒー、紅茶だけでなく、ちゃんとほうじ茶もあるあたり、京都だなあ。
しかもちゃんと丸炉に釜がかかっていました。


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眺めの良い窓際の席にすわると、動物園で楽しむ親子の姿を見ることができますよ。
う〜ん、そのうち孫を動物園につれていってやらねば(注:まだ孫はいません。妄想の世界にはいっています)


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でてきたコップを見て、あら?
これは倉敷ガラスの小谷真三さんのものでは?

お店の方に小谷さんのですか?
と聞くと、いいえ、作家の方に特注して作ってもらっているんです、とのこと。
でも、よくにているなあ、、、、と思っていると、こういう作家さんのです、と作家さんの経歴を書いたメモをみせてくれました。

横山秀樹さん、、、ふ〜ん、、と思いつつ経歴をみていると、

「倉敷で小谷真三氏に師事」と書いてあるではないか!!

やっぱり〜!
真三さんのお弟子さんだったんだ。
というので早速お店の方にご注進。(よけいなお世話でしたかね?)

でもこんなところで出会えるなんて、なんだかうれしいです。
(近所の好日居さんでも真三さんのコップに出会えるし)

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バニラのたっぷりきいたホワイトロールとコーヒーを。
お皿はオーナーさんのお兄さん(陶芸家)のものだと思うわ、きっと。

というわけで、徒歩圏内にとってもすてきなスイーツのお店を二軒発見したのでありました。
うっふっふsmile

2011年2月 9日 (水)

上賀茂・秋山

2年ほど前、まだ京都移住前のことですが、雑誌かなにかで見て行きたいと思い、予約をとろうとしたところ、全然とれなくてあきらめたこちらへ、やっと念願かない行くことができました。

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上賀茂秋山さん。

その後例のミシュランで一つ星をとらはって、ますます予約がとりにくいお店になったとか。

場所は少しややこしいです。
深泥池と太田神社の間くらい。住宅街の中に、え?こんなところに?という感じであります。

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入り口をはいるとこんな感じ。

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まずは囲炉裏のある待合いで、汲み出しで金柑茶をいただきます。
ちなみにこの囲炉裏はわざわざ作ってもらったそうで、梨の木製。

秋山さんはカウンター10席のみなので、お客さんがそろった段階でいっせいにお料理スタートになる、というおもしろい供し方なので、連客がそろうまでこちらで待つのです。

まあ、まるでお茶事みたいです!

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こちらはつぶされる予定だった民家だったそうで、それを良い感じに改修されています。


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レトロな建具ももともとこの家のものとか。


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さて、みなさんおそろいで、いよいよこの左手の奥のカウンター席へ名前を呼ばれて案内されます。

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まあ、すてきな厨房!
左手奥の小さめの水屋の中は日本酒の一升瓶がならんでいました。

カウンターはりっぱな栃の木。縞模様が美しい。
お料理がのる手前の部分は栗の木でした。(多分、、、最近記憶力が、、、あはあは、、、)
(梨、栃、栗、、、、で秋の山、秋山、、、と冗談か本気かわかりませんが、そうおっしゃってました)


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真ん中が秋山さん。
おふたりのヘルプさんとともにきびきびと、まるでショウを見ているような感じです。

吉兆で修行され、こちらにお店をもたはったのが2006年だとか。

特に印象に残ったお料理の写真を。

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蕪蒸し。
この蒔絵の器がおもしろくて、料理屋さんは骨董市でこういう器セットをごそっと買っていく、、、という話をしていたら、
「その四角いのは多分節分の豆まきの枡だと思います。梅の花もついていますしね。」
と、秋山さん。さりげなく会話に関係した話を。

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節分なので鰯のお造り(!)のはいっていた小皿。
鯰なんですよ〜。lovely

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これがねえ!
コースの中で最高においしかった穴子の焼き霜(さっとあぶったもの)。
なんと英国産の塩でいただく。
魚があまり好きでない私がおいしい、というのだからもう、、、、最高としか語彙がおもいうかばない。

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ねっとりとした黒米のお粥。
あ、これ素夢子さんのお粥みたい。

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目の前で炭焼きしているお肉は、、、

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わ〜い、鹿肉だあ〜happy02


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左の耳イカ、味付けは魚醤、とのことでしたが、ナンプラーっぽくって、大好きな味。
ナンプラーっぽいですね、というと、、、

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これですわ、と見せてくれました。
明石の方で最近やっと販売されるようになったという、いかなごの魚醤。
その名も「明石の魚笑(!)」。

それにしても秋山さんの接客術はハイレベルです。
さりげなく、それぞれのグループの話題をとらえて、割り込むでもなく、おざなりでもなく話しかけます。
濃くもなく、薄くもない、近すぎず遠すぎず、、、の絶妙さ。
ただ者じゃありませんね。

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これがまた酒好きを泣かせる穴子の中骨をあぶったもの。
もう、おいしくて〜!

京料理は、盛りつけも繊細な見た目に美しいもの、、、という認識でしたが、こちらのはもう見た目はどうでもいい、ただただおいしい!
味覚が満足、最高、酒持ってこ〜い!!といっているようなイメージです。(なんじゃそら?)

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たきたてご飯は最初は普通に。


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2杯目はおこげ入りで〜happy02

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三々五々、食事をおわったグループから待合いにもどったところで、秋山さん自ら、お茶を点ててくれます。
うむ、これは表さんのお茶ね。

まさしく茶事をひととおりこなした気分です。

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噂通り、えなりかずきにちょっと似た秋山さん。
お料理ももてなしも、さすが〜!でございました。
脱帽!

2011年2月 2日 (水)

創作京料理かじ〜ISO乙女会(仮称)

勝手に命名しましたが、ISO乙女会(乙女という段階ですでにあやしいですね)、別に国際標準規格のISO(ISO9000とかISO14000とか)ではありません。
まあ、われわれの歳を考えていただければおわかりかとcoldsweats01


ひさびさに四方山話とおいしいものを、、、と集まりましたメンバーはぽん様夢風庵様kamesan様


夕食をいただいたのは府庁の南、丸太町に面したところにある創作京料理かじさん。
グルメなぽん様のおすすめ。

いただいたのは5800円のコースでした。
一万円におさめたかったので、のこりの4200円はご酒代でcoldsweats01
皆様、かなりいける口ですの。


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最初の前菜を見て、おお、そうだもうすぐ節分だ、と思い出しました。
これが日本料理の醍醐味ですね。(上生菓子といっしょです)

ひいらぎに、お多福さんの器の中には鰯、煮豆。
おかげさんでこちらで一足早く福豆いただきました。

右のお皿の小梅の形のモノはなんとあぶった酒粕です。おいしいですね〜。これ大好き!

かじさんは「料理の鉄人」で道場六三郎と互角に戦った、、、、そうですが、そういう情報は抜きにしてもちゃんと手間をかけたお料理であることはわかります。

外国人に「和食は味が一本調子でおいしいけど飽きる。」と言われたことがあります。
でもこちらでいただいた和食は、いえいえ、そんなことはありませんよ、と納得させるのに十分であります。
見慣れた食材でも、かかっているソース、ジュレなどが斬新。

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お作りも多種類でたっぷり量があってうれしいdelicious
つけるタレもお醤油だけじゃなかったですし。

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お手洗いに立ったときに気付いたのですが、表の作りではわからないけれど、ここは町家なんですね。
トイレは坪庭のむこうにありました。
坪庭には餅花、烏瓜、椿のつぼみが飾られ、手がいきとどいた風情。

さて、皆様、よう飲みましたね。
冷酒もたくさん選択肢があって、日本酒好きにはうれしい。(焼酎もたくさん種類がありますよ)

まあ子育てもすんで、仕事も続けながらもちょっと高いところから全体を俯瞰できる年代、それぞれ背負っているバックはちがえどほぼ同じ時代を走り抜けた者同士、あれこれよくおしゃべりしましたこと。

最後のご飯まで私にはちょうどよい分量で、お腹が苦しい、、、と苦しむこともなかったのですが、男性にはちょっと少ないかもしれません。でも腹八分が健康にはなによりですしね。

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皆様、ありがとうございました。
また集まりましょう。
ぽん様チョイスのおいしいお店はまだまだ他にもありますしね〜。


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お見送り下さった大将の梶さん。
ごちそうさまでした。

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おみやげもたくさんいただきました。
これも楽しみながらいただきます。


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夢風庵様からは新築祝いまでいただきました。
紅白咲き分けの梅の苔玉です。
早速バンダジの上に。
ありがとうございました〜!