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2012年1月 2日 (月)

大晦日から年明けへ

大晦日の話に逆戻りです。

この時期の洛中はなんとなく賑わいが華やかで、ついその中に身をおきたく、でかけていってしまうのです。

恒例の錦市場から新京極へ。

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お目当ては大晦日だけ、大根炊きがふるまわれる蛸薬師さん。

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無料なんです。(こころばかりは置いていきますが)
一昨年(H22)の大晦日は大雪でしたから、このアツアツがとてもごちそうでした。
今年もありがたくいただきます。

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蛸薬師は通りの名にもなっているし、新京極に面しているので学生時代から前を通ることはしょっちゅうだったのに、正式名称が「永福寺」だったとは、初めて気がついた。
癌封じの「なで蛸」さん(木製の蛸)をなでなでする。

デパートで買い物をすませたあとは久しぶりに鴨河原を歩く。


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渡り鳥も常住の鳥もたくさん。
これこそ鴨川の冬の景色だなあ。

川をよくみると、彼らの嘴をのがれて大成した大きな魚影が。
あれは鮒でしょうか。

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H23年も残すところわずかになって、平安神宮前の岡崎道を南下。

初詣の準備万端の屋台を通り抜け、めざすは知恩院。


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前の年に見た除夜の鐘撞きをもう一度見たくて。

、、、、、ぎょぎょぎょ!

なんだこの行列は!
最後尾は東大路までなだれこんでいます。

前の年は大雪ゆえ、参拝客が少なく、すぐ入れただけだったのね。
甘かったわ、、、、。
というのでこちらは断念。
そのまま南下を続け、、、、

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たどりついた八坂神社。
そう、私は京都で通算13年住んだけれど、いまだかつて一度もおけら参りをしたことがない!
知恩院はあきらめて、こっちを初体験じゃ〜!


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まずは屋台か、こうして歩き売りをしている人から、竹の繊維でできた吉兆縄をもとめます。(700円coldsweats02


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くるくる巻いて(巻いて売られているのもあります)、、、、


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境内に3カ所あるおけら灯籠から火をもらいます。
夕方からやっているので、混み合うことはないようです。
ごったがえしているのは初詣の参拝客なので、これをすりぬければ簡単。
(11時PM〜入り口規制が行われるので、それまでにいくのがよいかも)

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「おけら参り」の名の由来は灯篭に厄除けに効果があるとされる朮(おけら)の根茎がくべられることからきているそうです。

いただいた火は、途中で消さないようにくるくると回しながら持ち帰ります。
いままで行くことができなかったのは、これを持って電車やバスにのれないことが大きかったのです。
今の家は幸いなことに、なんとか持って歩いてかえれる距離。


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縄の燃える匂いは焦げ臭いけれども、どこか懐かしいような良い匂いです。
子供の頃からこの匂いをかいできた京男、京女にはさぞや特別な「大晦日の匂い」なのでありましょう。


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くるくると回す様子。
デジカメだと、いかんせん、こんな感じにしかなりません。

持ち帰った火は神棚の灯明につけ、元旦の大福茶や雑煮の火種として用い1年の無病息災を願う、、、らしいのですが、最近の家は神棚もなければかまどもない。
ガスレンジは自動発火装置があるし、みなさま、このおけら火、持ち帰ってどうしていらっしゃるのでしょう???


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わが家ではこうして蝋燭にうつして(まずマッチに点火させてから、、、という手続き要)みんなで楽しみましたが。

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ちなみに吉兆縄の燃え残りは、台所にかざる火伏せのお守りになるそうですよ。

一夜明けて新年。

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京都のお雑煮は白味噌と相場が決まっていますが、全国的に見ればこれははっきり少数派。
京都好きの私ではありますが、唯一ゆずれないのがおすましのお雑煮。
やっぱりお正月はこれでなくちゃ〜。
(白味噌派の方、ごめんなさ〜い)


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初詣は平安神宮のほん近く、わが家が氏子であるところの岡崎神社。

この神社のシンボルはウサギなので、前年の卯年は参拝客が外まで行列をなしていました。
今年はいつも通りのようです。

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おもしろいなと思ったのは、氏子各町内別に参拝者の名札を書いてはりだすこと。
自分で書いて、所属の町内のところに名札をおさめるのです。
こういうのは初めて。
住んでみて初めてわかることも多いなあ。
やはり京都暮らしは奥が深い。

最後にわが家の正月風景。


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シェル、プリ+フレディ
3匹そろいぶみ。

本年もどうぞよろしく。cat


2011年12月27日 (火)

年の瀬・伏見稲荷

年の瀬の伏見稲荷


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参道は正月の混雑がうそのように閑散としています。
稲荷山異次元ワールドへトリップするにはこの時期がおすすめ。

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伏見のおいなりさんの起源は、和銅4年(711)にさかのぼります。
伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ:秦氏系)が勅命を受けて稲荷山の三つの峯にそれぞれの神を祀ったことに始まるとか。
よって今年は御鎮座1300年だったんですねえ。

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当然のことながら狛犬ではなくてお狐さん。
ここが異世界への入り口かも。

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こちらのお狐さんは稲穂をくわえて、しっぽには宝珠をささげています。

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こちらのは少しこわくて妖しいムードいっぱい。

大きい物から小さい物まで、威風堂々からちょっとユーモアのあるものまで、稲荷山にはたくさんのお狐さんが鎮座されています。

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本殿ではお正月に向けて朱色の塗料の塗り直しやら、大きな絵馬掛けをたてるやら、いそがしいようです。

参拝客は今は少なく、外人さん(マジョリティは中国人)率が高いです。

さあさあ、稲荷山名物、鳥居をくぐっていきましょう。
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人が少ない千本鳥居はおどろおどろしい雰囲気。


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見上げるとこのように空はかろうじて透けて見えますが、まさにびっしり、、、という建て込み具合。


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お、分かれ道。
どちらに行くかで運命がかわったりするかもしれません。coldsweats02


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振り返ると寄進された人(会社)のお名前にその年号がはいりますが、ほとんど平成以降。
どうも古くなると撤去されて常に新しい鳥居がたてられるようです。

なんだか自律増殖する新生物をみるようでこわいなあ、、、
耐久年数はどれくらいなんでしょう。

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たまにこんな石の鳥居があったりしますが、さすがにこれは長持ちするので大正年間のものであったりします。

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どこか異次元世界へいざなわれるよう。

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朱・朱・朱、、、、


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ここは新しいのが立つ予定のスペースなのね。


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寄進者の名前や住所をみていると、すぐ近所の住所だったり、だれもしっている大きな会社だったり。
そんなのをさがして歩くのも楽しいかもしれません。

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下世話な話ながら鳥居一基の料金はこちら。
ちなみにサイズは柱の太さで決まるとか。

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鳥居の列を外から見たところ。
ドミノを連想してしまいますが、あのトンネルの中は異世界かもよ〜。


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奥の社にやっと到着。
ここの絵馬はお狐さん。
やっぱりね。


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こんなミニミニ鳥居なら、わたしも寄進できそうですわ。

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そしてお供えは、、、
やっぱりビッグなお揚げ!


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ここから稲荷山はさらに勾配が増してきます。
けっこうきついわ、この坂。
息をきらしながらのぼります。

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高くなると山はますます深さを増し、前後左右に他の人がいないとちょっとコワイ感じ。

あちこちの木陰にお狐さんの眷属が跳梁跋扈してるんじゃ、、、、、、shock


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で、、、でたぁ〜〜!!

、、、、じゃなくて、ここは熊鷹社と新池。


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山の中腹に池がある、、、というのも不思議な光景です。

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黒澤映画の「夢」にこんな場面なかったっけ。

陰にこもった神聖さとでもいうべきか。


もうだいぶん登ったはず、と思っていましたが実はやっとここまで。

Inarimap

この奥は、、、、
体力と時間を考え断念。

やはり稲荷山は神様のおられるお山、そう簡単には制覇できませんでした。

さて、お山を下りて京阪伏見稲荷駅の前、懐石カフェ・蛙吉(あきち)でほっとひといき。


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普通のお家なんですが、このイギリスのアンティークドアがすごくすてきheart01


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名前の通り、あちこちに蛙のオブジェがかわいいです。
実はここ、2000円で懐石ランチが食べられるというカフェなんですよ。

それを狙っていったのですが、
残念ながらこの日は予約でランチは売り切れ。

なので蛙吉オレを。

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蓮の葉のガラスのソーサーとスプーンにも注目!

蛙の色=緑=抹茶のオレです。


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しかも底の方には蛙の卵(タピオカ)まで〜!happy02

オレ一つで遊ばせていただきました。

お土産に連れて帰ったお狐さんは、、、、


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宝玉堂の稲荷煎餅。
白味噌味です。
店先でおせんべいを焼いているのを見ることができますよ。

2011年12月12日 (月)

白沙村荘〜銀閣寺畔・関雪翁の夢の跡

観光客でにぎわう銀閣寺参道にありながら、一歩中へ入ると景色を独り占めできる(確率が高い)場所があります。

画家、橋本関雪翁が住まいとした白沙村荘がそれです。

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いつも前は通りすぎてしまうのですが、中へ入ったのはもう何十年ぶりでしょうか。

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紅葉の美しい季節でありながら、この宏大な(10000㎡)敷地内、ほとんど他の方をみかけませんでした。

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こちらは関雪翁が住居とした瑞米山と号する建物。

扁額がかかっていますが、漢文ゆえ、私にはさっぱり、、、、
関雪翁は漢籍への造詣が深かったそうですから、なるほどの扁額。

そういえば彼の絵画は中国の古典に題材をとったものが多いです。

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いったいどこのお寺かしら、、、と思うようなたたずまい、個人のお宅であったとは思えません。

敷地の東寄りには大きな池(芙蓉池)があるのですが、その池が見え隠れする道をいく趣向になっています。

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どんな侘び茶人がお住まいかしら、、、と思ってしまうような侘びた茅葺き門。

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視界がひらけると、池の向こうに関雪が、屏風など大型の作品を制作する場所であった存古楼。

内部は撮影できませんが、スコーンとなんにもない板張りの空間は、ちょっと体育館みたい。
絵を描くのに高い天井など、採光に工夫などあって、夏などは風邪が吹きぬける快適な空間であろうなあ、と思いました。
目の前は池、木々の緑、私のような凡夫でもなんだか画想がわいてきそうですわ。

こちらではクラシックのミニコンサートなどもひらかれると聞きました。
行ってみたいですね。

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当時、この銀閣寺参道あたりは田んぼが広がる田舎であったそうです。
ここに土を盛り、作庭、デザインもすべて関雪自身がされたとか。第1次完成が大正5年、以後順次土地を拡張していって、この広さになったそうです。


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さてもさても、野村得庵といい、藤田男爵といい、北村謹次郎といい、みなさんご自分で好みの庭を作る優れた才があったのですね、その財力に加えて。(うちらはどっちもないわ〜)

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四畳半茶室、問魚亭。
どちらかというと、待合いのような風情。

お茶をよくされたよね夫人のために、こちらには三つのお茶室がありましたが、残念なことに2年前、火事で憩寂庵と倚翠亭の二つの茶室が焼失してしまいました。
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けれども現在復旧工事がすすめられており、池の向こうに見えるビニールシートがその現場。
来年にはお披露目できるかもしれませんとのこと。


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太い竹の床柱。


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この庭には、お堂だってあるのです。
よね夫人の菩提を弔うために建てられたそうで、現在は関雪が蒐集した仏像のうち、鎌倉時代の地蔵尊がまつられています。

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お堂のまえにあった仏手柑。
もう、その季節か。

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また関雪は古い石造蒐集も熱心だったようで、平安時代の国東塔から鎌倉時代の板仏や五輪塔などあちこちにそれらが点在しているのですが、すごいのがこの鞍馬石の巨石、鬱勃縦横石(うつぼつじゅうおうせき)。

どこからもってきたんでしょうねえ。
繰り返しますが、石造物蒐集も、野村得庵、藤田男爵、北村謹次郎と共通しますわね。
そんなに惹かれるものがあるのでしょうかしら???

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池の奥にはこれまた蒐集物の羅漢さまたちが、ひっそりと。

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ここは嵯峨野あたりの廃寺かしら、、、いえいえ、一歩外に出ると観光客がいっぱいの場所なんです。


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東山を借景に、美しきかな。


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池にはこんなお客人も。


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改めて持仏堂をふりかえったところ。
墨染めの衣をまとった僧侶でもたっていたら絵になりますね。

最後に関雪の作品の展示室へ。
ここでは東北の旧家で発見された関雪の「赤壁の賦」の屏風一双がすばらしかった。

左双が蘇軾の赤壁の賦、右双がその風景を描いた絵(長江にに船をうかべて赤壁に遊ぶ、、、の図)。
(帰っておもわず赤壁の賦の復習をしましたわ)

こちらへ寄贈がきまっていたあとにあの震災、からくも難をのがれ、予定より早くこちらへ来たとか。
ほんとうに良かった。(この震災では多くの貴重な資料や古文書、美術品が失われたとききます)

さて、おなかがすいたら、白沙村荘の一部でもある、こちらのイタリアンレストランへ。


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NOANOAさんで、手打ちパスタランチを。
ここは私が学生の時からあるんですよ。


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つきあたりの洋風の建物は、関雪が西洋美術のコレクションを蔵するために作ったもので、これも有形文化財なんです。

さて、お腹が満たされたあとは、哲学の道をそぞろ歩いてお家へ帰ろう。

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さざんか、紅葉、、、


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イチョウ、、、(疏水の東側の道)


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そして、冬支度をすませた桜と、、、東山。

なんて美しい町なんだ、京都は。


2011年12月 3日 (土)

錦秋〜大山崎山荘篇

この1年、季節毎に訪れているお気に入りの大山崎山荘美術館、昨年の紅葉の美しさが忘れられず、今年はデジイチ持参で。

(ちなみに春の山荘はこちらで)

駅からけっこうな坂道があるので、大山崎の駅(JR、阪急とも)から送迎バスがあるのですが、私は歩いて行くのが好き。
(10分ほどですよ)


こちらの山荘の説明はここに書きましたので、今日はまた、紅葉の画像のみをお楽しみ下さい。
ぼ〜っと見るだけでOKよ。


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入り口のトンネルをくぐったあたりからもうすでにこの焔色。

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春は枝垂れ桜が美しかった広場から、山荘美術館を見上げる。

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ここは市内のような混雑は一まったくありません。
ひとり静かに錦秋に向き合えます。
もちろん、お友達と感動をシェアするのもいいですね。


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建物の入り口付近は、楓だけでなく、ドウダンツツジもすごいのです。

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借景の山の色づきは浅く、手前の紅葉とのコントラストが美しい。


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この山荘の庭園には石蕗(つわぶき)がたくさん植わっていたんだ、と確認。


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美術館の二階のテラスから、はるかにのぞむ木津川、桂川、宇治川合流ポイントのスペクタクル。

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川の土手には色づいた桜の並木も見えます。

ここは、春も絶景、秋も絶景。
ちなみにこの景色を楽しみながらビールも飲めますことよ。(だって正式名はアサヒビール大山崎山荘美術館だもの)happy01

そしてこのテラスから下をのぞきこむと、、、

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わあ〜、紅葉の海だ、赤の洪水だ!


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美術館でのただいまの展示は「大山崎山荘のおもてなし〜利休・モネのみたてた大茶会」。

かたや茶人と言うだけでなくあらゆる芸術のコンダクター、利休。
かたや西洋絵画・印象派の騎手、モネ。

かれらが現代にいて、山荘所有の美術品から茶会のために選ぶとしたらどんなものなのか?
という仮想茶会の道具組を展示。

やはり、ルーシー・リーの青い茶碗(利休が選んだことになっている)は光っているな。


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吹き寄せ。

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ニシキギの紅葉も美しい。


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落ち葉をふみしめて歩くもまた楽し。

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落ち葉を一枚、ひろって本にはさむもまたゆかし。

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紅葉の向こうに、これから迎える厳しい冬を耐え抜く覚悟の桜のつぼみも。

四季折々、それぞれの美しい顔を持つこの山荘。
今度は雪化粧の姿を見てみたいな。


  *   *   *

さて、山荘ではビールとかるいおつまみは食べられますが、お腹が減ったときには阪急駅前のこちらなんかどうでしょう。
(ちなみに駅のほんの周辺以外にはお店はありません)

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古民家を改修したカフェレストラン、Hermit Green Cafe

くーちゃんさんのブログで教えていただきました。

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このお値段で?
と思うくらいのお値段で、プチコースが楽しめます。

この日は寒かったせいかすいていましたが、いつもは人気なので予約してから行く方が無難なんだそうです。


2011年12月 1日 (木)

錦秋に酔う〜南禅寺・天授庵

今年の紅葉はあかんねえ、、、、、

なんて言っちゃって、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ!shock

京都の紅葉をなめてましたわ、私。

なんといっても、京都は紅葉が日本一美しい町でした!

本日はご一緒に、京の錦秋に酔ってくださいませ。
ほとんど画像です。(デジイチ、たまにコンデジ)

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南禅寺御屋敷通、すでにここから見事な紅葉が、、、、


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毎年見事な、九曜星紋のあのお屋敷の紅葉。(○川の至宝展やってたおうち)

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個人のお宅なのですが、格子戸越しに見えるお庭の紅葉がまたゆかしく心ひかれます。


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野村碧雲荘わきの疏水分線からみる東山。
お気に入りのポイント。

ここを北上して、南禅寺の西側の門から境内に入ります。


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おお、きれいな紅葉!
境内は団体客がいっぱいなのですが、広いのでそれほどのぎゅうぎゅう感はありません。

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白壁とのコントラストに萌え〜〜。

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赤〜黄〜緑の見事なグラデーション。(+ちらりと水路閣)
これをまさに「錦繍」というのね。

なんて豪華な、、、、


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ここまできたら、登らにゃ気がすまん水路閣、琵琶湖疏水の水でございます。
先日はここで魚をねらっている大型の鷺に出会いました。


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南禅寺の一番奥にある最勝院(高徳庵)のわきの小径。
ここまでくると観光客の姿は稀です。

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さて、紅葉と言えばまずここにいかなくちゃ。
南禅寺塔頭、天授庵。

うわ!うわ!入り口からしてもう期待できそうです。
誰?!今年の紅葉は全然、、、なんてゆっとったのは。


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門をくぐり、、、


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おお〜、、、、


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方丈の庭の、これもまた見事な色彩のスケール。

(ここは団体さんはスルーするので、案外すいているんですよ。)


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方丈の縁に腰掛けて、ゆっくりながむるもよし。
足早に次のスペクタクル、池泉回遊式庭園に移動するもよし。

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息をのむ思い。

くりかえしますが、紅葉は京都が一番美しい、、、、
(少なくとも私が知っている限りでは)

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こんなきりっとした赤も。

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takes my breath away,,,,

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池の八橋にかかる黄金、、、
表現しようにも、語彙がたりません。

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竹林を透かしてみる赤。

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こういうのを夢見心地というのでしょうか。

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おっとっと、、、
ふらふら酔っていると池にはまるよ。

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白砂上真紅。

しばし憂いを忘れ錦秋に酔う。

2011年11月24日 (木)

大原の里 2011秋

昨年の写真を見ていると、今年の紅葉にはやや不満を感じます。

鴨川べりでは桜や銀杏はきれいに色づいていますが、楓はいまいちですねえ。
わが家の楓もまだ緑色だし。

そこで北の方へ行けば、、、と大原まで。


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大原の里。
手前は大根畑。
向こうの山も紅葉は始まっていますが、もうひとつ、、、
この生暖かい11月では、きれいな色がでないのでしょう。

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ご覧のように、むこうは比較的きれいに紅葉していますが、手前の楓は緑のまま。


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それでも大原は、(同じ左京区なのに!)自然がたっぷりで、洛中を歩くのとはまた別の楽しみ方がありますね。


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額縁庭園が有名な大原の宝泉院。
そこの入り口に飾られていた烏瓜。
華やいだ色ながら、どことなく侘びた雰囲気もあって、この季節、好きな植物です。


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その額縁庭園。
建物の柱と柱の間を額縁に見立てて見ると美しい庭。
手前左の楓が鮮やかに紅葉していたら、、、、と思うと少し残念。
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樹齢700年の五葉松。(国の天然記念物)
ここでお抹茶を一服いただきながらしばしぼ〜っとすごす。
(ただし、人が多いため、あまりまったりしすぎていると後ろの人の視線が痛い)

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バスでこそ、市内から30分ほどで行けますが、かつては人は大原まで歩いて行き来したわけで、山道ではあるし、それはどんなに長い道のりだったのでしょうか。
都からは遠く離れて、、、という感覚だったでしょうし、都を思えばうら寂しい場所だったでしょう。
それを慰めるのに足る景色ではありますな。

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こちらは法然上人の大原問答で有名な勝林院。
先ほどの宝泉院もこの勝林院の僧坊でしたが、もうひとつの僧坊、実光院へ。


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こちらの僧坊の植栽はそれは見事です。
ぱっと見には地味ですが、庭いじりをしたことがある者なら、あちこちに手間をかけているな、とわかります。


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黄色のヤブコウジセンリョウ。
今年うちのは実らなかったなあ。

足元の根締めの緑の植栽と思ったら、、、、


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中に赤い実をこっそりしのばせているんです。
(名前不明)→これがヤブコウジ。(Ishii様、まいどありがと!)

ここではお庭へ出て、歩いて見て回ることができます。

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池の端にひっそりと咲いていた大文字草。
うっかり見落とすところでした。


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紅葉のブレスレット。


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風のかけたるしがらみは、、、、


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大原の山を借景。
手前は、秋から冬を越えて春まで咲く、というふしぎな桜、「不断桜」。

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花は小さく、可憐です。


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柿の木。
後方に腰掛け待合い。
この庭園は江戸時代後期の作庭だそうですが、昭和のごく最近につくられたお茶室もあります。

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理覚庵というお茶室は四畳半。

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サビの出た土壁が印象的。
書院に銅鑼がかかっているのがいいですね。(←最近銅鑼をお茶事用に購入した)


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昨年にくらべて、なんのかんのと言いながら、それなりに紅葉を楽しんだ大原の里でありました。

2011年11月17日 (木)

半日休的京都

いつも帰りは真っ暗になってからなので、気づかなかった!

坪庭の白侘助、いつのまにかもう咲いていたんだ。

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昨年あまりたくさんの花をつけたので、今年は少ないよ、と植木屋さんにいわれたのだけれど、どうしてどうして、今年もけっこうつぼみをつけています。よほどここの環境が合うのかな。

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自分ちの坪庭ながら、ゆっくり明るいうちに見ることができなくて、久々にじっくり見ることができました。

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このシノブ、昨年京都に越したばかりの時にもとめたものですが、もう寒くなると枯れるから、、と安くしてくれたのですが、これも立派に越冬して、猛暑にも耐え、下の方からまた新しい芽がでています。
さすがにそろそろ室内においてやらないといけないですが、ちゃんと1年、生きてます。

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こちらは夏にvivasan様からいただいたフタバアオイの鉢。
もう来年の芽がたくさん出ています。
来年は地植えに移し替えてみようかな。

さて、貴重なお休み、家にばかりじっとしているわけには参りません。

かねてより、集めているスタンプ、あと一つで景品と交換できるんですよね〜、京町家・風の会主催の町家ショップらりぃ

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景品は各町家ショップで違うので、どこのがほしいかよ〜く考えて店巡りのプランをたてなくちゃ。
というので、ねらっていました、こちらの景品。

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ずばり、場所もうつっていますね。
王田珈琲専門店。

こちらはマスターも珈琲も一癖あります。(昨年最初に行った時の記事
万人受け、、、ではありませんが、ツボにはまるとクセになります。
このお腹にどかっとくる二重ネルドリップの珈琲は京都ではここでしか飲めません。
体調の悪いときはちょっとストロングすぎますが、時に無性に飲みたくなるのです。
忙しくないときはマスターの珈琲へのこだわりを拝聴できますしね。

で、ゲットした景品はこちら。

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陶芸家のお父上作のミルクピッチャー!
サイズや釉薬が微妙に違うたくさんの中からこれを選びました。happy02


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こうしてみると、スタンプも各店毎に味わいがあっていいですね。
さて、2周目はどこへいこうかな、どの景品をねらおうかな。

その後は「蒔絵展」のご案内をいただいていた御所南・丸太町沿いのうるわし屋さんへ。

こちらは前を通るときは素通りできないんですよね。
蒔絵の器や銀食器がメインなんですけれど、そのディスプレーがいつもおしゃれですてきで。
(もちろんいつもなにか買っているわけではありませんよ。お財布と相談して、、、ね)

この日は、お正月用にと朱に金蒔絵の菓子椀五客そろえをお求めのお客さんと談笑しながら。
蒔絵って大好きなんだなあ。
ここのはお値段もお手頃なのが多くてありがたい。
そしてもとめたのはこちら。


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丁字唐草の小箱。
おそらく化粧道具のセットのなかの一つだったのではないか、ということでした。
白粉とか、小さな髪飾りなどをしまっておいたのかな。

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こんなサイズです。(比較:ハガキ)


さて、夜は夜とて徒歩圏内の青蓮院へ。
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ライトアップ中。
紅葉にはまだ早いので、あまり人がいないのでゆっくり楽しめました。


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こういうお庭もよいのですが、私はむしろ夜のお寺の雰囲気が好き。
薄暗くて、電球のオレンジの光が懐かしい感じで。
しかも松栄堂さんが献香され、お寺中、お香のよい香りがしていました。

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最近京都のあちこちで絵を描きまくっている、と評判の木村英輝さん(祇園祭でも大量の鯉の絵がどこぞであったような)の手になる青蓮院・華頂殿の襖。
青い蓮=青蓮。

この蓮の絵がとても気に入っていまして、実は今、こんなバッグを使っております。


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おしゃれでしょ?
青蓮院でももとめられますよ。
シリアルナンバー付き!happy01

2011年11月 6日 (日)

1)油小路を行く 2)一条通りを行く

1)油小路を行く

油小路は堀川通りの一本東側、南北にはしる通りです。

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この日は丸太町から北へ向かって、てくてく。
町家ウォッチングです。


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琴や三味線の絃(糸)を作っている鳥羽屋さん。
代々小篠長兵衛を名乗り、雅楽の弦を作っているのは全国広しといえどもここだけだとか。
りっぱな虫籠窓。

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ここは町家の外観を改修中。
ミスマッチの石張り壁を元の漆喰腰板に戻そうとしているのでしょうか。

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こういうそそられるろうじ、残ってくれるかなあ、、、

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古書と茶房ことばのはおとさん。
油小路にあったのね。
残念ながらまだオープン前でした。

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こちらは「絹綿糸組物諸飾房」と見えます。
そういえばさきごろTV「美の京都遺産」で房飾りを作っている職人さんの回があったけれど、ここかな??(自信なし)

こちらで寄り道。

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お、ここでも原種フジバカマ。

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現在は楽のみならず、永楽と仁清のいいのが見られます。(12月23日まで)

なんといってもお目当ては重文、仁清の色絵鱗波文茶碗。
教科書などにはよくのっていますが、実物には何回目かの邂逅。
やっぱりいいわ。
仁清は香合シリーズも可愛くて、モダンなデザインがすてき。
玄猪香合は、(たぶん)亥の子餅の包みに紐をかけたものに、イチョウの葉を一枚はさんである意匠。すてき。


↓ 右のやつね。


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エントランスに生けられたホトトギス。

2)一条通りを行く

楽美術館を辞したあとはそのまま一条通りを左折。
堀川より西の一条通を歩くのは初めて。


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このあたりは西陣どまんなか。

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このあたりも町家が結構残っていますが、朝顔のからまった一見洋風のお家もすてきです。


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なぜか顔が溝にはまりこんでるお昼寝わんこ。


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う〜ん、そそられる3軒長屋。

しばらく行くと、こんな表札が目に付きました。
え〜と、、、、どこかで聞いた名前、、、、
おお!


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羅と縦錦の人間国宝、北村武資さんのお家ではないか!

こちらに工房もあるのでしょうか。


しばらく行くと、あら浄福寺。


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浄福寺通りの名前はよく聞くものの、そのお寺には行ったことがなかったのです。
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しかも西陣の狭いエリアにあるのに、中へ入ると、え?西陣にこんな大きなお寺が?と思うくらい広いのです。(京都ではこういう現象によく出会います)


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運のよいことに秋の特別公開中。
しかも、秋の特別公開のポスターになっている十王図(重文・土佐光信筆)をもっているお寺だったとは!

この十王図を前にご住職の絵解きを聞くこともできてラッキーでした。

恥ずかしながらこの歳で、わたしは仏教行事について浅学でして、聞いていてそういうことだったのか!と思うことが多かったです。
たとえば、三途の川は3通りの渡り方(善人・橋をわたる。 やや悪人・浅瀬をわたる。 悪人・深いところを苦しんで渡る。)があるので三途の川、というなんて知らんかった、、、。

満中陰とは、中陰=あの世とこの世のあわいの中途半端な世界が四十九日で終わるから、、、だったんですねえ。

三回忌までする意味もよ〜くわかりました。
ありがたや、ありがたや。


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ランチは浄福寺の前の町家カフェ、cafe 1001さんで。

こちら町家ショップらりぃ参加店。
らりぃ参加も4回目です。
スタンプ1個ゲット。(あと一つで記念品と交換できるんだhappy01


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1001とは千本一条にあるからなんですって。
板の間にすわって、ゆったりまったり漫画1冊読破。

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日替わりランチ。
ケーキのようなのは、ケーク・サレというお食事パン。
ごちそうさまでした。

今日もよう歩きました〜。

2011年11月 4日 (金)

冷泉家住宅一般公開

かつて京都に住んでいた頃、あれは同志社大学の一部で、そのうちのなにか由緒ある古い施設だろう、、、、とてっきり思っていました。

それがいつのころからか、和歌守の家として有名になって初めて、あれが冷泉家だったのか〜といまさらながら。

冷泉家、といえばまず私はメディアにもよくでてくる七夕の乞巧奠を思い出します。

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昨年、文化博物館で開催された王朝の和歌守展
も行きましたよ。

説明するまでもなく、俊成、定家、為家の和歌の神様のような方々を祖にもつ名家です。
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天皇がまだ京都におられた江戸時代の御所周辺の地図です。
今は御苑にとりこまれてしまった近衛家、九条家、閑院宮などの文字が見えます。
これらのお公家さんたちは、維新とともに東京へいってしまったため、建物は残っていません。

けれど冷泉家は維新の後も京都にとどまり、そのおかげで空襲で焼けることなく、御文庫(冷泉家伝来の貴重な典籍、古文書をおさめる。今でも冷泉家の信仰の対象として、当主は参拝されています)もうしなわれることがなかったのです。

なにが幸いになるかわかりませんね。
冷泉家ファミリーだけでなく、今にその古文書や典籍を見ることができ、現代まで唯一残る公家住宅(江戸時代)を見ることができるわたしたちにとっても。


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今季、この数日だけの一般公開です。
(例によって、写真はNGですので、画像ありません。)

まず表門を入ってすぐ見える立蔀。
腰掛け待合いみたいな、供待ち腰掛け。
広くて、おくどさんの残る台所土間。

お座敷には唐長の牡丹紋の襖が。
数年にわたる平成にはいってからの大改修で、白っぽかった襖紙の裏から、かすかに判別できる牡丹紋様が発見され、これまた唐長にのこっていた江戸時代の牡丹紋版木から復元したものとか。
ここらへん、いかにも京都らしいお話。


お庭の中には小川が流れ、内庭には左近の梅(古代は桜でなく、梅だった)右近の橘(かわいい実が黄色に色づいていました)、乞巧奠のしつらえをするのはどこらへんかなあ。

ふと見上げると周りにそそりたつのは赤煉瓦の同志社大学の建物。
まあ、マンションなんかにかこまれるようりは良いかも。

当主が日々礼拝した御文庫は、残念ながら後ろ姿しか見えませんでした。

屋根はこけら葺き、瓦も屋根の曲線もどことなく優美でかわいらしい感じがします。
武家風でも寺院風でもない、これが公家の雅なのね。

現在この住宅は重要文化財なので、冷泉家の方々はもうこちらには住んでおられません。
いろいろな季節の行事や和歌会などの時にだけ、ここを使われるようです。

まず、住んでいたらお掃除たいへんそう。
それに冬寒そう、、、、
座敷の裏に当たる場所の建具がサッシになっていたのは、ここにお住まいだった頃の名残でしょうか。


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あんまり写真がないのもさびしいので、表門の留蓋瓦の玄武といわれる瓦を。
こちらは阿吽の阿。

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こちらは吽。

玄武は四神相応で北の守護神。
かつて冷泉家がもともとあった場所が都の北の方だった、ということに由来するのだそうです。

おまけ。


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菊。

出口近く、やたらと梶の木があっちにもこっちにもあるのに気づきました。


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そうか、乞巧奠のとき、梶の葉は主役ですものね。


わが家の梶は全然分葉しないのですが、こちらの大木にも分葉が悪い木もあって、まあ、梶の木ってそういうものなのね、と妙に納得。


冷泉家を辞し、東に歩いて加茂大橋西詰のCafe BonBonへ。
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ここは昔銀行の倉庫だったんですよ〜。
高い天井にそのころの名残が。


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私は加茂大橋から見る大文字が一番すばらしい、と思います。

植物園大茶湯

京都国民文化祭の一環としておこなわれた植物園大茶会、行って参りました。

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秀吉の北野大茶会にならって、だれでも参加でき、だれでも亭主になれる、流派形式をとわない茶席を植物園のあちこちでもうける、というもの。

園遊会みたいに季節の花も楽しみながら、ぶらぶら歩きも楽しみながら、気に入った席があればそこでお茶をいただく、という趣向。


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この日は植物園は入園無料。
一枚300円のお茶券を買ってGo!

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芝生大広場にはこんな感じでいろんなお茶席ブースがならんでいます。


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夢風庵様と待ち合わせてまずいったのはこちら。


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らん布袋こと、ランディ先生がプロデュースするお抹茶席。

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ランディ先生のお弟子さんのぽん様がお手伝い中。

お盆にのっているこのお菓子がすごいクセモノ、、、練り切りにみえて実はホワイトチョコ+きな粉+メープルシロップでできているんですよ〜。
とってもおいしかったし、お抹茶にあうのです。
これはらん布袋のあたらしいスイーツメニューになる、、、、かも?

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おちゃめなランディ先生の写真を一枚、とらせていただきました!happy02


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おお、これは先日国立近代美術館でみたのと同じ、組み立て式のお茶室ではないか。

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待庵もびっくり、茶の湯集団「鴨ん会」プロデュース。


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こちらは高校生達がプロデュースしているお茶席。
ノ貫(へちかん)もかくや、の野点傘にはちゃんと短冊のお花が。


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こちらは二條流煎茶道のみなさんによる玉露のお点前。

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目の前でお点前を拝見。
茶巾の使い方は茶道のそれと似ているようで違って、おもしろい。

文人が好んだという煎茶道、実はちょっとだけそのさわりを習いたい。
茶道と二足のわらじをはくには時間が足りないので、短期間でいいのだけれど、今教室をさがしているんです。

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玉露はとろりとして甘露。
自宅では(気が短いのでお湯を十分冷ますことができないため)なかなか楽しめないの。

おもしろかったのはこちら。

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移動式、軽量化、組み立て式、これこそノ貫の精神かも〜。

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こちらは荷ない茶屋風。

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竹の結界兼花入れ。

さておつぎはバラ園エリアへ移動です。


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ここでは秋バラが今まっさかりで、バラの林を園遊しながらお茶席巡りはとてもマダムな気分になれますことよcoldsweats01


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ここでのお目当てはこちら。


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メランジュさんに間借り(?)してはる好日居さんの中国茶席。
いつもながらお茶をいれる所作が優雅。


植物園にちなんで、数種の花の名前のついたお茶の中から一つを、客が選びます。

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私たちがいただいたのは密蘭香という、その名の通りよい香りのお茶でした。

ここでばったり、知人に会ってびっくり。
結構多くの知り合いに、そうとはしらずにすれ違っているかも。
なにせ大勢のかたがおみえでしたから。


おつぎはおとなりのメランジュさん、モロッコ・ミントティーを、お休み時間中のぽん様と合流して。


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右手にある、数個の首なが銀器、実はこれには香油がはいっていて、お茶を頂く前にこれを手に振りかけてくれるのです。
私はローズオイルを。
これは家に帰るまで香っていました。

ちなみに大根みたいにみえる白い円錐は砂糖なんです。

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左の銀テーブルにのっているのがミントティーの材料。
ガンパウダーという緑茶に乾燥ミントの葉、+砂糖。

この銀の器達がとってもすてき。
(手入れはめんどうでしょうが)ほしいなあ、、、

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う〜ん、、、、これはキューバのカクテル、モヒートのお茶版だわ。
あまくてさわやかでお茶がきゅっと最後に味を締めています。


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さらにバラ園にぴったりのメイドカフェヴィクトリアンな紅茶席。

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残念ながら、ちょっと濃いすぎで苦い。
一瞬、珈琲かと思った、、、、


口直し。


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さらにお茶だけでなく、こんな席も。


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お香の松栄堂さんのブース。

3種類の煉り香の中からひとつ選んでその香りを聞きます。
私は加寿美というのを選びました。
香木のようなよい香りがして、しばし心がなごみました。
ふ〜、、、、、catface


お茶のカフェインやらタンニンやら、飲み過ぎるとちょっと胃にこたえます。
そろそろしんどくなってきたので、最後にやさしい桑の葉茶を。


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お茶の産地、和束からもブースがでていたので、こちらで煎茶と袋詰め放題500円!のほうじ茶を買って帰途につきました。

季節の花を愛でつつ、茶席をもとめて逍遙、最高に気持ちのよい一日でした。
国民文化祭の一環としてだけでなく、こんな大茶会、毎年恒例にしてほしいものですわ。

2011年11月 2日 (水)

観世流「井筒」上演と能のお話〜平野の家・わざ永々棟

白梅町にほど近い紅梅町、今年春にはじめておじゃました平野の家・わざ永々棟です。(永々棟のくわしいことはリンクをみてね)

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本日はこちらで観世流シテ方味方 玄(しずか)さんの初心者向け能のお話しと、彼による「井筒」を座敷能形式(衣裳はつけず、袴姿で舞う)で拝見。

(味方さんは能をもっとたくさんの方にみてもらいたい、身近にかんじてほしい、ということでさまざまなイベントや取り組みをされておられます。)

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舞台は改修された大正時代の数寄屋です。
文句なし。

そもそも能楽に興味はあったものの、そして何回か見たものの、もう一つあのスローすぎるテンポにあわず、入り口あたりでとまっているのです。
ところが茶道具の銘など、能楽の謡曲から来ているものもけっこう多く、日本絵画の題材としても能の知識がないとわからないものが多いのですよね。

一応知識、教養として最低限のことは身につけたいのですが、まずはもっと興味をもてるようにならないと、、、、というわけで、参加してみました。

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まずは待合いにてお抹茶を一服いただきます。
座敷能で面や衣裳はつけないかわりに、こちらに展示されています。
見事な唐織の衣裳に、因州池田家伝来の小面。

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こちらで出たお菓子の写真をうっかり忘れました!
老松さんの特注上生菓子で、それぞれに古筆の先生のこんな和歌が書かれた紙片が沿っていました。

  「月やあらむ 春や昔の春ならむ 我が身一つは もとの身にして」

古今集の歌ですが、伊勢物語のなかで歌われたことで有名。
そう、今日の演題の「井筒」も伊勢物語で、この歌はこの演目のキーワードともなっているので、ここからもう能は始まっているのです。

(しかもお菓子がその「月」をイメージさせるものだった!!)


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舞台になる二階はまたすばらしい眺めです。

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ほんまによう奇跡的に残ってくれたお屋敷ですね。


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この骨組みが筒井筒の井筒、すなわち井戸をあらわし、薄は時が秋であることを示し、しかもなんとなく月の存在をしめしているのだそうです。


まず味方さんに、能の歴史、井筒についての見所の解説、面のお話しなどを聞きました。

そうだったのか!といまさらながら聞いて合点することも多く、また地の声からいきなり謡の声にかわって解説をなさるところなど、まあ、すごい、虹色ボイスだわ、と感動したり、、、

さきほどの小面(大野出目家六代甫閑作)をみせてくださいましたが、なるほど目の位置がよ〜くみると右と左でちがっているのです。この微妙なゆがみが面にすごく豊かな表情を与えているのです。

同じ面なのに、少し上へむけると(テラス)喜んでいるように、下へ向けると(クモラス)と悲しんでいるようにみえるから不思議。

能面のような、、、と無表情な顔のことをいいますが、まちがっていますね。
ありとあらゆる表情を内包しているのではないでしょうか。

さて、味方さんいわく。
能の鑑賞は脳内のキャンバスに絵を描くようなもの。
舞台には実際にない月や花、目に見えぬ恋心や嫉妬、執心などを自分の想像力で彩っていくもの。

つまり受け手の感性や教養によってはじめて完成するものなのだということ。

今日の演目の井筒で月が見えたら大成功。

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そうこうするうちに夜もふけてきました。
このあと蝋燭にも火がはいって雰囲気は満点。

井筒のシテは、「昔男」といわれたかの在原業平の妻、紀有常の娘。通称筒井筒の女。

伊勢物語の有名なモチーフです。

  風吹けば 沖津白波龍田山 夜半にや 君がひとりゆくらむ

  筒井筒 井筒にかけしまろがたけ すぎにけらしな 妹みざるまに

ほんのわずかな動き、足さばきで筒井筒の女の業平への狂おしい思いをあらわします。

後の部分では業平の形見の直衣を着て狂おしく舞い、月の澄む頃、井筒にうつる業平の姿(実は彼の直衣を着た女)をみてなつかしく思う。

う〜ん、これを想像でふくらませていくのはなかなかむつかしいものだと実感。
月は見えたか?

えへへ、、、村雲のむこうにちらっと、、、くらいかな。


  ここに来て 昔ぞ返す在原の

  寺井に澄める、 月ぞさやけき 月ぞさやけき

  月やあらむ 春や昔とながめしも いつのころぞや 筒井筒

  筒井筒 井筒にかけしまろが丈

  生(お)ひにけらしな

  老ひにけらしな

初心者ですが、謡曲のリズムが意外と心地よく耳にはいってくるのは日本人のDNAのせいでしょうか。

  


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すっかり暮れて永々棟を辞する頃、今度は観世会館デビューしようかな、、、と思うわたくしでした。


<おまけ>

感動モノの永々棟、トイレの手洗い。

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これ、一枚板でできてます!

<メモ代わり>

鏡板の松(能舞台の背景には松の絵が描いてある)について

本来能楽は神に捧げる物であったため、神様の方をむいて演じられた。
春日大社の影向(ようごう)の松は神の依り代であるため、この松が鏡に映っている=鏡板の松、とするので演者は松に向かって(=観客のいる方向)演じていることをあらわしているとか。

そういえば昨年行った春日若宮御祭のお渡り式で、影向の松の前でそれぞれ芸能を披露していたっけ。
そういう意味があったのか!
また賢くなっちゃった。bleah


2011年10月28日 (金)

岡崎・あかりとアートのプロムナード

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先日お知らせしました岡崎あかりとアートのプロムナード行ってみました。(なにせ自宅から徒歩5分ですもの)

京都市主催で4年くらい前から始まったとか。

今夜はあまり寒くなく、ぶらぶら歩きにもってこい。

岡崎、昼間は観光客でごったがえしますが、夜暗くなってからはお店は早じまいするし、人っ子一人いない、、、と言っても過言ではないのです。

それがきょうは美術館はじめお店やカフェもあいているし、人出もあります。(いつもよりは、、、)


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平安神宮大鳥居もライトアップ。

そしてこのイベントの一番人気は「岡崎ときあかり」。

プロジェクション・マッピング(壁面の形状や意匠にあわせてデザインする)という手法で市立美術館の壁面を一大スペクタクルにするイベント。

まずはごらんください。

あなたのご存じの見慣れた市立美術館がどう変身するか。

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    !!   coldsweats02


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ぐにゃり

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そのうち、どのパーツがほんもので、どのパーツがバーチャルなのかわからなくなります。

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美しい音楽とともに、一服の物語絵巻を見るようです。


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おお!


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拍手!拍手!

一体どこからどう投影しているのか、あたりを見回しましたがわかりません。
すごいなあ。(←機械音痴のおばさんのつぶやき)

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いつもの道も燈火にてらされて。


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武田五一による明治の名建築、府立図書館もライトアップ。

美しい景色です。


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この時間、まだお勉強中の方も。


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京都会館前のライトアップ。
岡崎にすっかりなじんでいるこの名建築、壊さんといてほしい。

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みやこめっせのサンクンガーデンのライトショウ。

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京都造形美大の学生によるねぶた。
今年のテーマは「数学」なのだそうです。

うーむ、スペースシャトルをとばすには数学は不可欠だものなあ。

そしてそして、私的に一番ツボにはまったのがこちら。


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近代美術館のふきぬけロビーに突如出現した、利休もびっくり!の段ボールと板でできた二畳の茶室!!

(昨日TVでみた「へうげもの」アニメにでてきた、方広寺の利休の茶室みたいではないか!)

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天井は美術館のふきぬけをそのまま借景として利用。
待庵以上の広がりを感じまっせ。

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床の花は絵。

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床の間も畳も段ボール。

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一瞬、隅炉に見えた部分も段ボール。

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でもちゃんとした茶室になるんですよ。
躙り口もありますし。

この茶室、直向庵と名前まであって、スペースデザインカレッジ京都校の作品。

折りたたんでポータブル、という点では秀吉の黄金の茶室の段ボール版ですね。

さて、こちらを辞したあと、また少しあてどなくぶらぶら。
あかりと(いつもよりの)にぎわいを楽しみつつ、お家にかえりました。

30日までです。
週末はもう少し賑わうかもしれません。

プロムナードエリアにある好日居さんでも30日、一日限りのcandle barがひらかれるそうですよ。いいな。

2011年10月21日 (金)

高山寺・遺香庵〜懐かしの金堂

もうじき紅葉の季節になると訪れる人がぐっと多くなる高雄〜栂尾ですが、今まだ早いので、それほど人の姿はみかけません、
高山寺

普段は非公開の茶室、遺香庵が11月6日まで特別公開中。
(駐車場、11月から有料になるらしいので、行くなら今かもよ)

高山寺は学生時代、心茶会でよくお世話になり、とても懐かしくてなじみのあるお寺なんです。
夏休みには1週間、法鼓台道場に合宿して、禅僧のような生活(作務、座禅、食事も応量器を1週間洗わずに使う)をしていましたし、茶会前になると青竹を伐り出しにノコギリを持っておじゃましたものです。

いつも入山するのは裏参道。
「心茶会っす!」といえばフリーパスでしたが、さすがに今はできませんわねえ。coldsweats01

国宝の石水院は何度も来ているので、あとで回るとしてスルー。

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まずは遺香庵待合い。
少し小高いところにあります。

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なんと言っても目をひくのはこの鐘ですね。

遺香庵は昭和6年、高山寺の実質的開山、明恵上人の700年遠忌を記念して、その遺香を伝えるために建てられたという茶室なのですが、この鐘にはそれに関わった人たちの名前がずらりと刻まれています。

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一番目立つ場所には設計をした高橋箒庵(益田鈍翁とおなじく実業家であり数寄者)の名前。
その他にもビッグネームがつらつらと並んでいます。(住友、野村、益田、根津などなど)
これをさがすのも楽しいかも。


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こちら、作庭を担当した7代目小川治兵衛さんのお名前。

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遺香庵の内露地にはいっていきましょう。


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蹲居には一足早く紅葉した葉が。

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遺香庵、小間の躙り口。
こちらは四畳台目のお茶室です。
躙り口の右にある花頭窓は禅宗寺院にはよくみる意匠ですが、茶室につかわれるのは珍しいそうです。


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色紙窓、中柱、桂離宮の「月」の襖引き手を思わせる曲線の給仕口。
天井も真(平天井)行(掛込天井)草(落天井)。(あら、写真に写ってませんねcoldsweats01ゴメン)
小間の茶室はかくありなん、というお手本のようだわ。


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陰翳礼賛。
こんな点前座にすわってお茶を点ててみたい。


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小間をぐるりとまわると、隣接するのは八畳の広間の茶室。


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このころから大寄せ茶会というものがはやりましたから、八畳はどうしても必要だったのでしょう。

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こちらの欄間の意匠が山の形。
なんでも明恵上人が修行された山(名前忘れた)を表しているそうです。

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小間と広間をつなぐ鎖の間と水屋。
実際ここは茶会などで使われるのでしょうか。
使い勝手がよさそうな小間広間の関係ですねえ。(つい亭主目線)

さて遺香庵をあとにして、さらに石段を登っていきます。


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まあああ、、、なつかしい、ウン十年ぶりの道場、ちっともかわらないのね。
ここで毎夏1週間お泊まりだったのです。
今でも学生の特別接心会、ここで行われているようです。

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昭和30年代に作られた、高山寺に伝わる古文書、宝物をおさめる法鼓台文庫。
平成17年にはこの中におさめられていた葛籠から、南方熊楠の書簡が発見されたそうです。


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金堂へ続く道。
特別接心会では1日に何回も坐禅をしに金堂までのぼるのですが、早朝と夕暮れの坐では懐中電灯持参でこの道を行き来しなくてはなりませんでした。

あまりの暗さに道に迷いかけたり、得体の知れない動物の声がこわかったり、、、
それでもそんな聖なる山に包まれた中での参禅はまた格別でしたね。
とくに早朝、まだ薄暗いうちから初めて、少しずつ白んでくるあたりの景色を見るのが好きだったことを思い出しました。
長いこと忘れていたな、そんなこと。


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金堂への道の途中に明恵上人の御廟があるのですが、そこの前庭にある、上人遺訓の「阿留辺幾夜宇和(あるべきようは)」石碑。


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仏足石しるべの向こうに、金堂が見えてきました。

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仏足石はこちら。
お釈迦様を慕われた明恵上人が作らせた物だそうですが、これは明治以降の再建。

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ふう、、やっと金堂が見えてきた。

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この中で坐禅させていただいたのですから、今から思えばありがたいことです。
普段は中、はいれませんから。

記憶が少しあいまいなのですが、たしか坐禅と坐禅の間に経行(きんひん)といって、一時坐禅を解いてお堂の外をぐるぐる雁行して回る、というのがありました。(足のしびれをなおすには必須!)


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これがそのぐるぐるまわった床。
(まあ、当時のものではないでしょうが)
懐かしさに思わずすりすりしてしまう。

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おお、この閼伽棚も覚えているわ。
だんだん速度をあげていくので最後は小走りになるため、これにぶつかりそうでこわかった。

最終日に先輩に全員がおもいっきし警索でたたかれたっけ。
(あれ打ち方が上手だとそんなに痛くないんです。私が打ったひとはさぞ痛かったでしょうなあ、、、)

、、、、で、なにか悟ったかって?
coldsweats01
いや、多分、なんにも、、、
不明にして、修行の成果はトホホ、、、、です。


高山寺初めての方は、国宝石水院(鎌倉時代の建築)もお忘れなく。


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こんなかわいいお坊ちゃん(善財童子ですけど)がお迎えしてくれますよ。
(ちなみに明恵上人は善財童子を敬愛されていたそうです)


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明恵上人も樹上でお待ちしています。

もう一つ、忘れちゃならないのがこちら。

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栄西禅師が、宋から持ち帰った茶の実を明恵上人に贈り、上人はこれを栽培し広めました。
お茶が禅の修行の妨げになる眠気を覚ますことに気づいて推奨したらしいですが、おかげで現代の私たちもお茶の功徳にあずかれる、ということですね。

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古くから宇治の茶業家は上人の遺徳をしのび、毎年11月8日に自家製の新茶を献上、献茶式がおこなわれるそうです。


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この季節、つつましやかな茶の花をちらほら見ることができました。

2011年9月17日 (土)

弘道館〜茶席菓子展「京菓子から歴史を考える〜若冲〜」

いちどお邪魔してすっかり魅了された洛中のお屋敷があります。

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KBS京都の北を西に入ったところ、上菓子の老舗、老松さんが保存・維持してはる大きなお屋敷、弘道館です。

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長い玄関先のろうじを振り返ったところ。

その建物だけでなく、こちらでは、ギャラリーの他、和菓子のみならず日本の伝統文化に関連したイベントや、講演会をたくさんやってはって、なかなか楽しいのです。
そうそう、月釜や、茶事などもあるんですよ。

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19日までのイベントは、「京菓子から歴史を考える〜若冲〜」。


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お、玄関脇のこのなんとも不思議でとぼけたオブジェは、、、夢風庵様の陶芸のお師匠さん、脇山さとみさんの作品では。
昨年5月こちらで作品展があり、その時見たような、、、)


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入り口をもひとつはいるとこちらが有斐閣・弘道館です。
建物は大正年間に建てられた物。


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全室庭に面するという贅沢な造りで、障子を開けはなつと、すばらしく開放的な空間になります。


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さて、この開放的なお座敷に展示してあるのは老松の若い菓子職人のみなさんが、若冲の絵によってインスパイアされた創作菓子の数々。

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お菓子をみて、ああ、あの絵だな、とニヤリとする物や、一緒に展示されている若冲の絵と比べてなるほど、と思う物まで様々な力作がならびます。

そのうちのいくつかをご紹介しましょう。(小さく添えられているのが若冲のオリジナルの写真です)

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「菖蒲と蜥蜴」。和三盆と生砂糖製。これはこのままお茶菓子に使えそう。


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「南天雄鶏図」。寒天製。3Dです。


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左下は「百犬図」。こなし、またはねりきり製でしょうか。

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「菊花図」。
若冲の墨絵を生砂糖(?)で。
一見、あら器も飾ってるわ、と思いましたがよく見ると、このお皿、お菓子です。びっくり!


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これが一番よくできているかな、と思った作品。
若冲と言えば、すぐに出てくる「群鶏図」、それをこういうメタファーできたか!

☆参考


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さらにサプライズはこちら。


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そう、あの若冲の「鳥獣花木図屏風」の有名な白象!
あれは方眼の目の中に彩色してありましたが、こちらは、、、、


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一つ一つが老松さんの看板菓子、「御所車」ではありませんか!
いやあ、これには感服いたしました。


そしてさらなるお楽しみは、日替わりのミニお茶会なんです。

薄茶席だけでなく、薔薇の茶会なんて魅力的な名前の茶会から、こども茶会、珈琲茶会など。
この日は中国茶会でした。

しかも私とあとお一方だけ、という贅沢な。

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七畳のお茶室にて。

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薫り高い台湾の烏龍茶。
(けっしてサ○トリーの烏龍茶といっしょにしてはいけませんよ。本物の烏龍茶とは全くの別物です!)

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聞香杯で香りを楽しみながら。


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お菓子はお亭主手作り。(なんたって本職ですから)

もう一種のお茶は浙江省の西湖龍井茶(しーふーろんじんちゃ)。西湖の周辺でとれるお茶だけがこの名前を使えるのだそうです。

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こちらは微発酵の緑茶ですので、なじみのある日本の上等な煎茶のような味です。

ちなみにこのお茶は四絶、つまり色、香り、茶葉の形、味が絶品なんだそうですよ。


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おわりに烏龍茶の茶葉を少しわけていただきました。
おうちで、透明なポットに入れて、その丸まった葉が開く様もあわせて楽しもうと思います。

もうひとつのお土産。


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老松さんの季節の上生菓子のカタログ代わりに、和菓子トランプ〜!

2011年9月14日 (水)

cafe 火裏蓮花〜高倉通りあたり

5回来てみて、運よく中へ入れる確率が1〜2回、という難関カフェがございます。

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柳馬場を御池から少し下がったところにあるcafe火裏蓮花さん。

なにが難関なのかというと、まずはすごく細いろうじの入り口がわからずすどおりしてしまう。
でもいちばんの問題は5回のうち3〜4回はお休み、、、なこと。

そう、この不定休がクセモノで、私はなんどこれで店の前まで来ながら回れ右をしたことか。

今日はどうかな〜、、とろうじの奥にどきどきしながら入っていって、カーテンが閉まっていなかったら超らっき〜happy02


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はい、この日は5回のうちの1〜2回にあたったようで、入れましたわ。

こちらも町家を改修したお店です。
玄関近くのあいている席へ。

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火裏蓮花(かりれんげ)とは珍しい名前です。

お店の方のブログによると、「中国の故事による。火の中のような逆境の中でさえ、さらに美しく強く咲く花」、だそうですが、ちょっと調べてみると禅宗の要義を集めた「人天眼目」という書物にこの言葉がでてきました。

「火裏蓮花朶朶開(かりのれんげだだひらく)」

燃えさかる火のなかにも次々と花をさかせる蓮花、、、なんともシュールな光景ですが、ひとたび大悟して自由自在の境地を得た者には火の中にも花は咲くであろう、、、ということでしょうか。

ま、それはそれとして、評判のBピラフ、食べないとね。

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バターライスに唐揚げ、きのこのドミグラスソース。

マスターが学生時代アルバイトをしていた、同志社ちかくの今は無き喫茶店「チルチル」の看板メニューだったそうで、こちらで昔通りのレシピで復刻されたとか。

残念ながらそのチルチルという喫茶店は記憶していませんが、う〜ん、学生にはありがたいおいしくて食べ応えのあるメニューですね。

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コーヒーとプチ・コーヒーゼリーがもれなくついてきます。
ここはね、スイーツも手が込んでいて、泣かせるんですよ〜。
(今回はBピラフでおなかいっぱいだったので、食べられませんでしたが)

そしてここでこんなポスターも発見!

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京町家・風の会さんが毎年主催してはる町家ショップスタンプらりぃ洛中洛外・風散歩

いやあ、今年もはじまるんやねえ。(10月1日〜12月10日)

参加店はカフェ、レストラン、工芸品、本、衣料、などなど多種でいずれも町家。
お店をまわってスタンプを集めて記念品と交換、、、なのですが記念品ゲットよりも、ああ、こんな素敵なお店がこんなところに!と情報をえることができるのが魅力かな。(昨年は2回、記念品をゲット!)

そのなかで、今後にわたって自分の居場所となるようなお店をみつけることができたらもっとうれしい。

ちなみにこの火裏蓮花さんもこのらりぃで知りましたの。


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それにしても、このカフェさえもすごい細いろうじの奥なので、消防車なんか入れないやん、、、と思うのですが、このさらに奥にもろうじが続くのが驚きです。
御池のビジネス街にこんな不思議な空間がかくれているなんて、やっぱり京都やわ。


さて、所用あって高倉通りに沿って歩きます。
高倉小学校(六角下ル)の前で、こんなアートなお家を発見。

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これ、ぶらさがっているのはたくさんの吊り灯籠なんです。
吊り灯籠と、その一つ一つの影がからまって、複雑なオブジェの様になっています。
背景の壁が真っ白なのも、確信的に効果をねらってますね、これは。

もっといいカメラをもってきていれば、ちょっと芸術的な写真が撮れたのに、、、と思っていると、同じ事を考えたらしい方がでっかいデジイチでいろんな方向からこの壁の写真を撮っておられます。
う〜ん、フォトジェニック!
でもなんかのお店?普通のおうち?


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高倉小の南側には、祇園祭の菊水鉾で有名な「したたり」の亀廣永さん。

蛸薬師を西に入って、楽紙館本店へ。
(こちら文化博物館内にも支店あります)

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奉書をもとめに行ったのですが、ここにはありとあらゆる和紙関係の製品があるのにびっくり!
ステーショナリーも豊富なので、これは文具好きにはすばらしいワンダーランド!


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このおとなりには、楽紙館を経営している上村紙株式会社があります。
写真はないのですが、こちらは渋い町家です。
明治45年創業とか。
ここはもともと着物の畳紙(たとうし)を扱っておられた会社だとか。
今でも畳紙、こちらでもとめられるそうです。
さすが室町の近く。


用事がおわれば、やっぱり甘い物で一服ですわねえ。


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高倉通り六角東入ル、ご存じ太極殿・栖園
この大きな暖簾は季節で模様替えされます。
さすがに朝顔の暖簾はもうでてないようですね。

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月替わりの蜜を楽しむ琥珀流し。
9月は「葡萄」。

柿(11月)とミント(7月)と桜(4月)はすでに制覇しました。
コンプリート(4月~12月の9種類)までの道はまだまだ。