フォトアルバム
Powered by Six Apart

京都の家 Feed

2010年5月30日 (日)

母屋の上棟

久々に5月らしいすがすがしい1日でした。(というまに6月ですが、、、)

P1050614

鴨川の風景。

P1050616

「大」の字が、少し見えにくいですが、緑濃い大文字。


茶室の上棟が今年1月、そしてようやく母屋の上棟式を、このさわやかな日に無事迎えることができました。


P1050618_2

屋根のむくり(ゆるやかな湾曲)がわかるでしょうか?

とても美しいです。


P1050623

うねる古材のゴロンボ。

ずっと憧れてきた町家の火袋の部分にあたります。
(養生をはずすわけにはいかないので、木材をお見せできないのが残念ですが)

当初、新築でどれだけ町家の意匠が再現できるか、全然わかりませんでしたが、思った以上のものができつつあり、貴重な縁があって、設計の労をとってくださった建築士さん、すばらしい匠の技を発揮してくださる大工さん、に感謝です。

数寄屋造りの技の数々は、京都だからこそできた面もあり、いまさらながら京都に居を構えるありがたさも実感です。


完成までには今少しかかりますが、この家に、京都に、住める日を心待ちにすごすことにいたしましょう。

P1050625

もうすっかりなじんで、この土地に前からあるような錯覚を覚える青楓です。

その枝越しに躙り口です。

2010年1月29日 (金)

”東風ふかば、、、、、”

家の中を整理していて昔のアルバムをなにげに開いてみていました。

今住んでいるこの家が建ったばかりで引っ越してきたばかりの時の写真に目がいきました。

まあ、ほんとに新しかったわね。18年の間に変わったこともたくさん。

ぴかぴかの家の前で、当時小学生だった娘の写真につけたキャプション。


   ”私はこのおうちからお嫁に行きます。”


う〜む。これは当たらなかったなあ。

娘は今年、京都から嫁に行きそうです。

そういうこと(=京都に引っ越す)になるとは、夢にも想像しなかったころの懐かしい写真です。

一口に18年といっても、ほんとうにいろいろなことがありました。

その一部始終を多分見ていた庭の梅の木です。


P1040013

この木は、ここへ引っ越してきたとき、父が実家から運んできて、手づから植えてくれたものです。

植えたときは細い細い苗木でしたが、背はあまり高くならないものの幹は年々太くしっかりしてきました。


P1040015

植えてから次の年にはもう2〜3個の梅の実をつけ、年々その数は増えていき、最高で30個を越えたこともありました。

この木だけでは足りないので、市販の青梅とまぜて梅ジュースを毎年作りました。

庭には他の木もあるのですが、全部はつれてゆけません。


この梅の木だけ、京都に連れて行くことにしました。

   東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ  (菅原道真)


そしてその配流された菅丞相を慕って、太宰府まで一夜にして行ったという飛梅伝説。

昔から、梅にはなにかしら魂があるように思われていたのでしょうか。

それにならったわけではありませんが、梅と思いが通じるような気がしたのかも。

P1040019_10

京都の造園屋さんがきてくれて堀りあげてくれました。

18年、この地にどっかり根を下ろしていた梅の木も宝塚にお別れです。


P1040023

トラックにのせられて、私よりも一足早く、京都へお引っ越しです。

しばらくは造園屋さんの敷地で養生です。

でもいずれは京都の家のお庭に新たな根をはることになります。

ちゃんと根付いてくれますように。

これで今年は梅の花が見られないなあ、、、と思っていたのですが。

P1040032


移植のため、少しだけはらった枝を活けてみたところ、、、、


P1040031


部屋が暖かいので、なんとつぼみがほころび、あの良い匂いまでするではありませんか。

京都で待っているあの梅の心やりかもしれません。

2010年1月10日 (日)

上棟式〜Part 1〜

P1030827

お正月、だからめでたいお多福さん、、、、ではありませんよ。

上棟式に用いられるおかめ御幣。

そう、本日はとうとう上棟式でした。

でも、なぜPart 1かというと、まだ茶室部分だけの上棟で、母屋の方はまだ影も形もありませんので。(こちらの方はいずれPart 2をいたします)

P1030807

空を透かしてみる木組みが美しいです。


P1030824

茶室は四畳中板の小間、南禅寺慈氏院(だるま堂)看雲席の写し。


P1030805

躙り口になるあたりから見上げた駆け込み天井。

日本建築の美しさをもっとも感じる景色のひとつ。

竹の垂木は丁寧に藤蔓で巻いてあります。自然素材は美しいです。


P1030814

拭き漆で仕上げてもらった床板。

本歌の床板はかなり古そうな古材で、拭いても拭いても真っ黒だった、、、という印象なのですが、これはとても美しい模様と艶があり、使い込むと良い味がでそうです。

土地を購入してから4年近く、ずっといだいてきた「自分の茶室を持つ」という夢が、徐々に形をあらわして現実の物になりつつあります。

問題はその夢を叶えてから後なのだぞ、という不安な気持ちと、まだ完成途上にある、というわくわくする気持ちと、(あと財布の心配とcoldsweats01)複雑な心境は、うまく言葉には表せません。

この歳になって、上棟式になにをするのか、なにを意味するのか恥ずかしながら初めて知りました。
(今住んでいる家はハウスメーカーの建てた家で上棟式はしなかったので)

いちばん高いところの棟木を槌で打ってはめ込む、これが棟上げというのだったのですねえ。屋根をカパっとのっけることだと、ず〜っと思ってました。あほですねえ、、、、

そのあとは御幣に工事の無事を祈って、棟梁のご指導に従い、建物の四隅にお酒、塩、米をまき終了。

これからも工期はながいので、つつがなく竣工しますように。

そして、実際に現場をみて、たくさん方々の丁寧な仕事の上に、この家はできあがっていく、ということがよくわかりました。

感謝です。

P1030829

くれなづむ空の下の平安神宮大鳥居。


P1030830

ライトアップされた市立美術館。

ヨーロッパの美術館にもひけをとらない堂々とした風格。


P1030831

疏水の暮色。


P1030832

白川沿いの小径。

どの景色もすべてが親しい景色になる日を待ちわびてすごすことにしましょう。