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京都にて・その2 Feed

2010年6月 7日 (月)

賀茂御祖神社(下鴨神社)

京都の夏の油照りを予感させるような、暑い一日、こんなところにおりました。

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したたる緑、ここだけ暑さがうそのような森の中。

賀茂御祖(みおや)神社こと下鴨神社の糺(ただす)の森です。

学生の頃はこの広いところをみこんで、当時日本に上陸したばかりのフリスビーにうち興じたものでした。(←ばちあたりcoldsweats01


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   石川や瀬見の小川の清ければ月も流れを尋ねてぞすむ  (鴨 長明)

糺の森を流れる瀬見の小川。

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こちらの流れで個人的に禊ぎをして、ふと顔をあげると、、、、
なんだかシュールな景色が、、、、


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参道をゆく壺装束の女人の行列が、、、

あら、平安の時代にタイムスリップしちゃったのかしら、、、、coldsweats02


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、、、、ではなくて、紀州田辺うめ振興協議会が主催する「紀州梅道中」。


6月6日は「梅の日」なんだそうな。

 <HPより>
6月6日としましたのは、梅が実り収穫が本格的に始まる時期であることと、天文14年4月17日(1545年・室町時代) 京都・賀茂神社の例祭(現在の暦で6月6日、五穀豊穣祈願)におきまして、時の後奈良天皇が祭神を祭り、神事がおこなわれた際に梅が献上されたという故事に由来するものであります。


梅を奉納するために、この装束で下鴨神社〜上賀茂神社まで行進するらしい。


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神殿で奉納の儀を行っている間、花ののっかった御輿(のようなもの)の上の巨大梅干しとおぼしき物を観察していると、どうも梅干しのゆるキャラらしき着ぐるみが、こちいむいて愛嬌をふりまいてくれました。
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神殿わきにぬいであった、神官さんたちの沓。

履き心地はどうなのよ、、、と思ってしまいます。硬そうなんだもの。


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井上社、または御手洗神社。

この玉石の小川が御手洗川。

葵祭の時に斎王代が禊ぎをなさるところ。

また7月の土用の丑の日に、みたらし祭、または足つけ神事がおこなわれる場所。

これは夜に行ってみたいですねえ。灯りと水のコラボが幻想的に美しいにちがいない。

そういえば蛍火の茶会は今年はおこなわれるのかしら?


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今はこんなに水が少ないのですが、土用のころになると裾をたくしあげないといけないくらい水が増える、、、、そうですが
それってほんまに自然現象?

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御手洗川は反橋の下を通って、、、、


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奈良の小川へ。

  風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける  (藤原家隆)

今でも皆さん、禊ぎをなさっておられますね。

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下鴨神社はかつて鴨川の水の湧き出づる神聖な場所とされた水の社でもあるんですねえ。

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この日は大炊殿(おおいどの:神饌を調理していた、神様の台所)の特別公開がありましたが、その拝観券を求めた窓口に神社のシンボル、双葉葵の鉢植えを発見。
写真に撮らせてもらいました。

現代の気候では、この葵、なかなか育てるのが難しいようで、「葵の庭」とよばれた場所ですら葵を見つけることができませんでした。

しかし、美しい造形の葉ですね。

下鴨神社の清浄な空気に、水にすっかり浄化されてそこを後にしたのですが、、、、、
一歩外に出ますと、あっというまにまた世俗化され、もとのもくあみになったことでございましたcoldsweats01

2010年6月 1日 (火)

御所西・御所北・御所東

、、、、というタイトル通り、この日は御所を中心にぐるぐると。

よ〜く歩きました。
やっぱり御所の一辺って長い!と実感できた日でもありました。(足にマメができましたweep

まずは御所西、KBS京都と平安会館の間を西にはいったところ、弘道館

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右の石碑に「皆川淇園弘道館址」とあります。
皆川淇園は江戸中期の京都を代表する儒者ですが、彼が1806年に創立した学問所が弘道館。

その場所にある江戸後期〜大正年間に建てられた屋敷を、それにちなんで弘道館としたとか。

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現在の所有者は上七軒の有職菓子御調進所老松さん。(夏柑糖で有名よね)

以前の所有者が売りに出して、あやうくつぶされてビルになろうかというところ、姿を消しつつある京屋敷を保存し、その景観や文化を守ろうとする志で老松さんがかわはったとか。

先日のNHKのW&Wで、南禅寺別荘群も維持が大変なため、次々と所有者が変わっているというのをやっていました。
ただ、その建物を、庭を、守り、次の世代に伝えていこう、という志を受け継ぐ所有者なら、次々にかわったとしてもよいのではないかということでしたが、同じものを弘道館にも感じますね。

受け継いだときはずいぶん荒れ果てていたと聞きます。
ここは是非、維持にがんばって欲しい、と思うとともに、弘道館基金なるもので、われわれも協力できます。

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長い玄関アプローチを振り返るとこんな感じ。
緑がきれいな季節でよかった。

こちら普段は非公開ですが、お茶会やお茶事、いろいろなイベントをされているときは中へ入れます。
この日は夢風庵様の陶芸の師匠でもあり、老松嵐山店のカフェでも使用されている脇山さとみさんの作品展。

25日までなら、老松の若手菓子職人さんプロデュースの創作菓子を使ったお茶会に参加できたそうです。残念!


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まずは火袋拝見。(←火袋フェチ)

ここのは広いです。一間半?

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玄関から入り口方面をみたところ。

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お庭も、座敷も広くて開放感があります。
この眺めを見ながら、脇山さんの器で冷たいグリーンティをいただきました。

ちなみに茶道具あつらえになっているのはみんな脇山さんの作品。
これは絶対に柄杓を落とすことがないだろうな、、、という構造の建水にいたく惹かれました。

そして、点前座にちょこんと座っているお人形も、なかなか味がある表情です。

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こちら六畳のお茶室(?)。
作品のお茶碗は手にとることができて、よさげなものがたくさんありました。

これだけ座敷も庭も広いと、確かにお手入れはたいへんそうです。

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庭の腰掛け待合い。
こちらではほぼ毎月、お茶会や音楽のイベント、お茶事などもおこなわれているそうで、これは是非参加したいですね。

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帰りの玄関へのアプローチで視線を感じてふりかえると、あら、こんなところにまで、とぼけた作品がhappy01

この展示会+茶会のためだけに作られた創作菓子、とてもステキだったんですが、残念ながらほぼ売り切れ。
唯一ゲットしたのがこの求肥のお菓子。


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銘を「五月のそら」。
その名の通り、さわやかな青空と白い雲のようなお菓子。
包装紙は脇山さん作の湯飲みです。

弘道館をあとにしまして、御所西側を南下、ぐるっと東にまわって、お昼をこちらで。

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御所東・厚凜さん。
(京都市上京区新烏丸通丸太町上る信富町298  電話:075-212-3531)
築70〜80年の仕舞屋。

こちらは愛読書のらくたび文庫の「京都の町家ランチ」の巻に載っていた和食のお店。

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京料理をカジュアルな雰囲気でいただけます。
こんなお庭を眺めながら。

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コースもあれば、1200円のお得なランチもあって、絶品だったのはこれ。
山芋を揚げたのに、湯葉たっぷりの出汁の餡かけ。
人気メニューというだけあるわね。


腹ごしらえをして、ふたたび御所の西側を北上。
御所の北、相国寺承天閣美術館

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<柴田是真の漆X絵>。


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美術館への長いアプローチは緑にあふれています。


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こちらは、今や毎日新聞夕刊のトップを飾った老犬ぱる君のご主人様、ぽん様のおすすめで。

柴田是真は、幕末から明治期に活躍した漆芸家であり画家なのだそうですが、全く私は知りませんでした。
日本ではメジャーではありませんが、欧米では人気が高く、事実この展示のほとんどが、アメリカ人エドソンのコレクションなのです。

これも西洋で再発見され、日本に逆輸入された芸術で、プライスコレクションと若冲みたいな関係ですかね。

蒔絵などは多くは印籠や、根付け。
これらは、日本人は実用品とみなし、今はだれも使わないので忘れ去られていたのに、実用品ではなく美術品として西洋人は評価し、人気を博したようです。

ありとあらゆる漆の技法を使った実用品。
図柄は優美なものもあれば、判じ物のような、ユーモアを感じさせるものもあり、蒔絵をみるのが大好きな私としては、とても楽しかった!

なかでも印象に残った角盆の絵はがきを買ったので、ご覧に入れます。

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「稲穂に薬缶」。
薬缶だけでもユーモラスなのに、取っ手の所に見えるでしょうか?
漆に筋彫りだけで描いたキリギリスが、、、

(実際は光に透かして、やっと見えるくらいなんです)

なんと楽しい図柄ではありませんか。

ぽん様、ありがとうございました。
行ってよかったです。

<おまけ>
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某町家カフェの営業副部長(部長はわんこ)の猫ちゃん。

2010年5月12日 (水)

冷泉家〜王朝の和歌守展

京都文化博物館にて、特別展「冷泉家〜王朝の和歌守展」をみてきました。

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いわずとしれた、藤原俊成、定家、為家などの和歌の綺羅星、エリートを祖にもつ和歌の家、名家であります。

御文庫とよばれるこれら古書を擁する冷泉家の蔵は、江戸時代の大火も免れ、明治維新に東京遷都についていかなかったため関東大震災で失われることもなく、奇跡的にのこったタイムカプセルのようなもの。

長いこと非公開で、本の整理・目録作成が始められたのはつい最近のことらしいです。
なんにしても国文学者、歴史学者などにとってはお宝の山であることでしょう。

今回の展示は

第1章 家祖    第2章 明月記 (定家さんの日記、教科書でもメジャー)
第3章 勅撰集 (古今集の定家本などなど)  第4章 私家集 (定家監督、書写が多いです)
第5章 歌書  第6章 宸翰 (天皇直筆の書のことね)

俊成、定家のビッグネームの直筆がおがめるとは。
筆遣いは、ほんにその人がそれを書いたその瞬間の息づかいまで感じられるようで、千年ものへだたりをあっというまに飛び越えるが如く、、、です。

先月、野中の清水様のご厚意でたくさん見せていただいた古筆を拝見してより、くずし字を勉強しようと、誓ったのですが、いまだ力およばず、このおびただしい歌の書を読むことはほとんどできませんsad

それでも、ああ美しいなあ、こういう字で歌がさらさら書けたらなあ、、、と思わずにはいられません。
生来の悪筆でして、このような美しい字には人一倍憧れがありますの。

なによりもこれらのおびただしい古書が、そして和歌守の家が、現代まで生き残ったことの奇跡に感動しますね。
それも京都であるからこそ、、、、でしょう。

この貴重な古写本だけでなく、今に残る最古の公家屋敷の建築(冷泉家住宅:重要文化財)、七夕の乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や端午の節句の飾りなどの年中行事などの文化遺産を保存し、冷泉流古今伝授を継承することを目的として財団法人冷泉家時雨亭文庫が設立されたのは1981年だとか。

現在では春秋の短期間、冷泉家住宅は一般公開されているそうで、これも一度行ってみたいです。

それから、展示会場には冷泉家の乞巧奠のしつらえの実物が披露されていました。これはわりと有名なので、雑誌なんかでみたことがあります。
この七夕には、真ん中に広げた白い布の帯を天の川に見立て、王朝時代の装束に身をつつんだ歌人男女がそれをはさんで、恋の歌をとりかわすそうです。みやびですねえ、、、

麗しい水茎のあとを見てしまったので、なんだか自分もすらすら美しい字が書けるような錯覚におちいりまして、出来心で冷泉家バージョン・筆ペンなんか買ってしまいました。(そんなわきゃないのにねえ、、、)


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冷泉家〜王朝の和歌守展は6月6日まで。
京都文化博物館:三条高倉


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また少し、留守にします。
コメントへのお返事、遅れるかと思いますがお許し下さい。


2010年5月11日 (火)

洛中風散歩

さわやかな五月の空のもと、洛中風散歩を。(NPO京町家・風の会主催)
観光地でない京都探訪です。

開催中の町家ショップらりぃ(〜5月16日まで)もからめて、バリバリの京女、あまね様と風小僧様の解説付きで町歩きです。

今回コースに選んでいただいたのは御所南〜西陣エリア。


集合しましたのはこちら。

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実はここはこどもみらい館(間之町通竹屋町)なんですが、かつて京都市立竹間小学校があった場所。

ちなみに今回の散歩のサブテーマは「統廃合された番組小学校」、、、、かも。

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間之町(あいのまち)通。

番組小学校とはなんぞや?
明治維新後、住民自治組織であった「番組(町組)」を単位として創設された、64の小学校のこと。

京の町衆が自らの手で建て、運営したということで、その地域の絆は強く、多くの洛中の小学校が平成になって統廃合されてなくなったにも関わらず、○○学区という地元意識はすごいらしいです。

今でも初対面の時には「あんた、どこの学区?」と聞かれるとか。

学校名もとてもみやび。
乾隆、聚楽、待賢、銅駝、明倫、室町、龍池、京極、春日、有隣、、、、、

昔京都に住んでいた頃、まだ現役だった小学校が、この10数年間でびっくりするほど消えているのは、少子化の時代とはいえ、残念ですねえ。建築的にもすばらしいものも多く、なかには明倫みたいに有効活用されている校舎もあるようですが、校舎ごとなくなった学校もあるようです。

時とともに、洛中でさえ、地域の絆、学区意識も希薄になりつつあるようなのは、中核たる学校がなくなったことと無関係ではないでしょうね。

あら、前置きが長くなってしまいました。

どこをどう歩いたか、おわかりになる方はおわかりでしょうが、私は途中からもうさっぱりどこを歩いているのやら、、、
まあ、地図でもご準備ください。


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御所南のあたりは神社関係の職業が多いそうです。
こちらは神祭具製作所。

神棚などつくるお家らしいですが、これだけで職業として成り立っているのは、さすが京都です。
他にも宮司さんの装束を誂えるお店とかも。


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正教会としては日本で一番古い京都ハリストス正教会
明治34年建築。
柳馬場夷川下る。

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長谷食品店。柳馬場二条。
一階とその上とのテイストのギャップがなんともインパクトありますね。


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西村衛生ボーロ。
間之町夷川下る。
子供の頃からいまでも大好き、衛生ボーロ。

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このガラスのバッテンを見て戦時中を思い出すあなたは、昭和一ケタ生まれ?
(あ、私は知識として知っていますが、現物は知りませんよ〜)


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比較的新しく改修したらしいお家ですが、ちゃんとバッタリ床机がついています。
木材は新しそうなので、わざわざ新しく作られたようです。以前の古い家にもあったのでしょうか。
いいですね。


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古建具ではすごくお世話になっている井川建具屋さん、
烏丸夷川東入る。


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大正の頃にはこういう洋館風の建物をくっつけるのがはやったようです。
京都ではわりとよく見かけます。
京都人、けっこう新しもん好きですから。coldsweats01

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車屋町夷川上がる。
このあたり少将井御旅町。
かつて祇園祭の御旅所のひとつだったとか。


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この建物の一角にかつて名水がでたという少将井旧跡が。
わざとらしく(?)ビンにつめた水は何?


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さて烏丸丸太町、創業江戸時代、老舗の果物屋八百林さんとこの「みつばちハッチ」さんでフレッシュジュース休憩。
こちらもちや様のご愛用。

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坪庭は狭いスペースなのに、オープンエアというだけでなんだかほっとする空間になっています。
大きな風呂敷包みはあまね様のお荷物。
上手につつんではるでしょ?

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一息入れた後は烏丸を西へ。

梅屋小学校跡。新町丸太町。
これも消えた番組小学校。
跡地は広場と第二日赤病院、子ども事故防止センターに。

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麩饅頭で有名な麩嘉さん。
西洞院椹木町上る。

こちらは歴史的な名水、滋野井を復活されたことでも有名です。
おいしい麩を作るのに井戸水は欠かせないそうですが、ピンチの時もあったようで、それについてのエピソードもうかがいました。(→

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いつもならこの立て札の下に滋野井の水があって、自由にいただけるのですが、今年8月までは、工事かなにかでだめなようです。
紙コップも用意いただいたのに残念!


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入り口に飾られた八角。


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雨樋を上手にかくしていますね。
建物の木の部分は、食べ物を扱う店、ということでベンガラもなにも塗装していないそうです。
木材そのものの色の経年変化が美しいです。


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このあたりにあった番組小学校の滋野小学校、戦後は滋野中学校。
現在は京都まなびの街・生き方探求館として活用。
後ろの黄色く塗り替えられた壁が不評らしいです。確かにちょっとセンスわるい。
もとは石の良い色だったそうです。

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お留守のお地蔵様。
きっとどこかできれいにお化粧してもらっておられるのでしょう。

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堀川下立売。ちょっと目をひく建物。
四柱推命教室らしいが来歴は不明。
これも大正年間くらいのものかしら。

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らりぃの参加店、薪炭・ペレットストーブなど取り扱っているHibanaさん
大宮通下立売。
京都にはこういう自然エネルギーが似合うような気がします。
薪、炭なんて今の子どもたちは見たこともないかも。
気密性の高い現代家屋では一酸化炭素中毒に注意ですが、風通し良好(すぎる)な町家にはいいかも〜。

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前から不思議に思っていた、智恵光院通下立売のこの唐突に道の真ん中に浮島の如くあるこの交番。
なんでこんなところに?なければ車の通行もすっきりするのに、と思っていたのです。

ところで、京都は空襲にあわなかったと思いこんでいたのですが、実は二カ所、爆撃をうけたのがこのあたりだったそうです。
で、交番の背後に見える公園に、かつては警察署があり、爆撃をうけて破壊されたために急遽近くに作った交番が戦後もそのまま残ったようです。
いやあ、町並みは歴史を語りますね〜。

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家具磨きの椿油でお世話になっている山中油店さん。
200年前の創業。智恵光院通下立売西入る。

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お店の前にその西陣の空襲に関する資料が展示されていました。

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いよいよ散歩の終着点は、その山中油店さん経営のカフェ、綾綺殿さん。
浄福寺通出水上る。

平安時代、内裏の中で舞いや宴が行なわれていた殿舎が「綾綺殿」で、まさにその場所にあたるそうです。

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築100年、以前はお米やさんだったそうですが、建物としては天井の高い織屋建てのように見えます。


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こちらご自慢のパニーニをやっと食べることができました。
パニーニのカリカリ感がとてもおいしかったheart01

お絵かきカプチーノも有名なので、ご一緒した夢風庵様の茶プチーノ(抹茶のカプチーノ)も撮らせてもらいました。(蕎麦板付き)

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普通の目線ではわからない、しらない、ところをたくさん見せていただき感謝です。
京都は普段の生活も奥が深いことがよ〜くわかりました。

それにしても小学校の統廃合ぶりのすざまじさには改めてびっくりしました。
歴史ある名前が消えていくのはさびしいですね。
せめて地名だけは整理せず、このまま残してほしいと思いました。
歴史を示す地名は京都の宝だと思いますので。


2010年4月20日 (火)

出水の小川でお花見2010

さて、和菓子の会のあと、もちや様とその足で錦市場へ買い出しに。

なんとなれば、今年で4回目になるという、御所は出水の小川での京都ブロガーさんの花見会のために。
私は昨年からの参加になります。

錦では人でごった返す中でも、ジモティのもちや様に導かれるまま、あっちの店の○○がおいしい、ここの店の△△は外せない、、云々でひっかかるところが多すぎて、、、、。coldsweats01
もちや様暴走気味、、、、なのを押しとどめて(?)日本酒の一升瓶だの、鯖寿司だの、だし巻き卵だの、チョココロッケ(?!)だの仕入れて、御所へ。


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出水の小川はきれいに整備されて里桜がいまや真っ盛り。
地元の方々のかっこうのお花見場所になっているのです。

すでに幹事のあんのちゃん、ちゃみさん、こいんさんに合流。(長いことおまたせしてスミマセン)

そうこうするうちにrina-ohaちゃんと、その先輩さん、凡蔵母さんさま花咲おばさん様、途中でちらっとROMさん、、、、でにぎやかに。


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食べ物、飲み物がガッツリ!

話題はどんどんころがるのですが、行き着くところ「京都は狭いっ!」。
一人の知り合いの話をすると、つながっている人が必ずいるって、、、、どうなの?
京都では目立たんよう、覚えられんよう、生きるのが賢い生き方、、というのはこんなところからきてるのかしら?
いや〜、、それにしてもすんごい人脈だわ。


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錦の酒屋さんで買った日本酒ですが、五合瓶にする予定が一升瓶しかなくて。
「まさか一升瓶じゃないよね。」と事前に念をおされていたのに、やっぱり一升瓶をかかえていくはめに。
あまったらどおするの?と懸念していたのですが、、、、、

空きました!すっからかん!coldsweats02

おいしいお酒ではありましたが、どおいうメンバーなんでしょおね〜。


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rina-ohaちゃんと先輩さんの差し入れのマッコリ、オレンジ風味。

これもまた、おいしかったです!

食べ物もあれやこれやんまかったです!

錦で買った鯖寿司と下鴨の花折の鯖寿司、お味が全く違って、かつ、どちらもと〜ってもおいしく、これまたお酒にぴったりでした。


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問題はこちら、チョココロッケ。

チョコのはいったコロッケってどんなん?と思っていたら、ほんまに中、チョコだけ。

コロッケと思って食べるとええ〜っとなりそうですが、あらかじめ心の準備をして食べると、それほど奇異でもない。
ただし、もう一度買うか?といわれれば微妙なところ。

後半、若いお姉様方(シスターズ:maikyちゃんいけこ様(柚子味噌おいしかったです!)、二人静様、tkei姐さんなど総勢15名を越すらしい)の乱入 差し入れもありまして、更に宴会は盛り上がったのであります。

もはや、誰も桜を見ちゃいね〜、、、、coldsweats01

コホン、、、お口直しに山吹の花をどうぞ。


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来年こそは京都からの参加になります。
こちらでいただいたご縁はありがたく、京都生活を新しくスタートするにあたってとても心強く、大切にしていきたいと思っています。

今年も参加された(あるいは参加できずに差し入れだけだった方も)みなさま、ありがとうござました。
あんのちゃん、幹事、ご苦労様でした〜。

2010年4月19日 (月)

京都和菓子の会〜春爛漫 at 秦家住宅

皆勤ねらいの京都和菓子の会、今年初めての会はこちらで。


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油小路仏光寺の秦家住宅
昭和61年まで小児薬「太子山竒應丸」の製造・卸をされていたお家です。
京都市の有形登録文化財ですが、もちろん今も秦家の方々が住んでおられます。

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店の間にあった、衝立にこんなものが。
明治9年とあります。
京都売薬業の番付ですね。秦家の奇應丸が龍の大関に載っています。

こちらのお宅には2年前の新緑の候、やはり和菓子の会でおじゃましたことがあります。

その時にはじめてぽん様にお目にかかったことを思い出しますわ。
この日は、主催者側として、お手伝いされておられました。
(あの水色の江戸小紋、すてきでしたわ〜lovely


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さて、座敷にとおされて、まずしたのは、この赤穂緞通を手ですりすりhappy02

京都の古くからのお家にはまず敷いてあるという緞通。
使い込まれたこの手触りがまたなんとも、、、、(緞通フェチ?)

まずはご当主の秦めぐみ様から、秦家の歴史や、町家暮らしのことをお聞きしました。
このあたりは祇園祭で一番南になる太子山がでるご町内。
屏風祭もされますし、その季節はとても風情があるだろうなあ。

主人公のお菓子ですが、今回はなんと聖護院八つ橋さん。
いままで和菓子の会でみてきた、いわゆる上生菓子屋さんではありません。

八つ橋、といえばお土産菓子、という印象がありましたが、今回その偏見を軽くうちやぶってくれました。

まずはご覧下さい。

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美しい漆の板に載ってきたのは左上から、生八つ橋の生地で作った桜。
その下が新しいかたちの焼いた八つ橋+チョコかけのカネール。
真ん中の桜はピンクが生、茶色が焼いた八つ橋。
右上はお茶会など、注文でのみ生産するうす〜い八つ橋。
右下が今回の主役、いままで見たことのない、「清流」という透明な八つ橋。

見た目にもなんと美しいさまざま八つ橋なんでしょう!


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そば茶の入った湯飲みは秦家の什器ですが、今回初使いで、「秦」の篆書体の文字の入ったもの。ありがたや。

左の桜は季節によって松竹梅、紅葉、杜若、栗などにかわるそうで、こちらは聖護院の本店と、一部のデパートでしか買えません。知らなかったわ。聖護院の近くに住んでいたのに、、、
これはお茶会にも使えそう。

一般的な八つ橋は、私は焼いた方が好きで、冷たい麦茶なんかといっしょに、バリバリ食べるのが、んまい!、、、のですが、薄焼き八つ橋はまた別物でした。茶会に使われるだけあって、上品。またこのニッキの香りがなかせます。(ニッキ大好き!)

さあ、はじめての透明八つ橋!


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寒天と葛のなかにぷるぷると道明寺が浮かんでいます。
lovely聖護院さんの生八つ橋は「聖(ひじり)」なんですが、その皮がまさに透明、、、涼しげな夏のお菓子になりました。

聖護院八つ橋のお嬢さんが製品企画室長で、企画部の社員さん共々、今の時代にあった、でも、100年後もおいしいと言ってもらえるお菓子作りの企業努力をいろいろされているんですね。

「100年後も、、」と、言われたところに創業元禄年間の老舗の重み、歴史を感じました。
320年前の創業者も、100年後に、、、と、そう思ったかもしれません。
自分の代だけでなく、100年先の家業のことを考える、、、、京都ならですね。
こういうお家を若い継承者がささえている、ということに今の時代、驚きを禁じ得ません。

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秦家の唐長の襖です。
電灯を消すとまた違った雲母の輝きが。角度によっても違う色、景色にかわるのが魔法のようです。
これも町家ならではの陰翳マジックです。

この柔らかな光を部屋の中に導き入れる庭。


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町家の庭には猫がよく似合う、、、、
(特別出演:秦家のむ〜んちゃん)

うつくしい紅の楓の若芽に、緑鮮やかな苔。

めぐみ様におうかがいすると、やはり苔の間から出てくる雑草は、一日数平方メートルと決めてピンセットで抜くそうです。
やっぱりね。この美しさを維持するにはそれなりの努力が必要なんですね。


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この美しいお庭も見上げるとビルの谷間で、これが今の京都を象徴しているようです。
ただし、部屋の中にいると軒から下げた簾でこのビルは完全に視界からシャットアウトされます。
智恵ですね〜。


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最後になりましたが、うつくしいさまざま八つ橋をさらに引き立てていた漆の大皿、京都の若手の塗師、三木啓楽さんの作品。夜の瀬戸内の波をイメージした物。

町家の陰翳の中で(しかも赤穂緞通の上!)拝見すると、さらに美しいですね。

今回も、すばらしい会をありがとうございました。

ごいっしょさせていただいた、もちや様、そらいろつばめ様、B様、こちらもありがとうございました。
あまね様、風小僧様、裏方さん、ご苦労様でした。

2010年4月13日 (火)

煎茶の茶歌舞伎に挑戦

裏千家の七事式にある茶カブキは、二種の試み茶(濃茶)を飲んで、その味を覚えておき、次に本茶三種(前の試み茶二種にもう一種加える)を飲んで、その味をききわける、というもの。
(試み茶をいれると何杯も濃茶を飲むので、かなり胃にベヴィー。)

その原型となったのは、中世日本ではやって、はやりすぎてお上から禁止令まででたという茶歌舞伎、あるいは闘茶。

お茶を飲み分けてその点数を競うという。香道に似通っています。

煎茶の茶歌舞伎をいつか体験したいと思っておりましたが、喫茶文化史研究家のもちや様に、こ〜んな楽しい企画「京の茶歌舞伎とかいらしもん展」におさそいいただき、いそいそと出かけたのであります。


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場所は両足院

等伯の襖絵はただいま、京博に出張中(みてきました!)という建仁寺の塔頭。


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この日は宇治田原のお茶屋さん、かねまたのご当主谷口郁男さんご指導の茶歌舞伎体験、それに遠州流壺中庵堀内宗長先生のお茶席、となります。


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受付の着物美人のお姉さん。

お寺の雰囲気にようおうてはるわあ。(なぜか京ことば)


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このすばらしいお庭を一望できる部屋で茶歌舞伎はおこなわれました。


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それぞれの座布団の前の茶歌舞伎セットはこんな感じです。


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今回は時節柄、「桜之講」。

それぞれの競技者は本名でなく、茶歌舞伎のための雅なお名前をいただきます。今回は源氏物語で。

この写真では「葵」になっていますが、実際私のは「若紫」でした。(あら、ずいぶんくたびれた若紫ですことcoldsweats01

この日の試み茶は宇治田原の煎茶「桜」(あくまで競技用の仮の名です)。

そのあと五煎のお茶が出て、そのうち2回、試みた桜がでるのですが、それが何番目と何番目か、あてるゲームです。

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試み茶のイメージを、水色、にごり具合、香り、味で脳裏にやきつけるのですが、これまた香道と同じく、頼りない感覚で覚えるのは、なかなかむつかしい。

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谷口さん。

頭の上に急須をもっていっているのは、茶葉をみて茶種の見当がつかないように、競技者にみせないためのものだそうです。

お茶は同じ条件であじわうために、お湯は約100度、蒸らしは90秒。

桜以外のお茶は、かりがね(でも高級)、玄米茶、玉露。

わかりそうで、わからん。

しかも三煎目くらいで、胃にきだしました。がぶがぶのめる安いお茶と違って、高級煎茶は濃茶と同じくらいヘヴィーなんですねえ。

最後の一杯なんか、ろくに味合わずに色とにごり具合だけみて、野生のカン(?)で決めちゃいました。


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さて、競技者のお答えを書いていきます。

縦の欄にある「桜、今、人、我、君」がそれぞれ順番に飲んだお茶の名前。
(緑色の紙に書いてある、万葉集の歌の節の頭の文字です。「桜花 今ぞ盛りと 人は言えど 我は寂びしも 君としあらねば」)

ちなみに私は1番と4番が「桜」だと思ったので「桜、我」になります。


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こういう「花鳥風月客」という札を使って答えていく方法もあるそうです。

さて、答え合わせ、なんとふたつとも正解してしまいました。
おほほほ、、、、直感の勝利!

この日は桜之講でしたが、香道にのっとって、月見講、織女・牽牛の茶をあてる七夕講、あやめ講、源氏講なども楽しめるそうです。

余談ですが、、、、
香道で「月見香」というと試み香の「月」をまず聞いて、月4つとその他の香=「ウ」3つのなかから無作為に3香選び、どれが「月」か当てるゲーム。
たとえば「月月月」なら「十五夜」、「ウウ月」なら「有明月(遅くにでてくるから)」、「ウウウ」なら月がでないので「雨夜」など、雅な名前がつくとってもインテリジェントなゲーム。
有名な源氏香も54種の雅な名前がついていますよね。
みなみ様、参考にさせていただきました。)

本来ならぬるめのお茶で煎れるべき煎茶を、競技のため100度近くのお湯でいれていたので、お茶本来の味がわかるようにと、水出しの「桜」を飲ませていただきました。


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全然、ちがいます。

仮の名前だとしても、その名の通り、舌の上で桜の花が開きました。

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両足院には左手の如庵写しの水月亭と、右手に見える六畳の臨池亭というお茶室があります。

この日、茶歌舞伎のあと、臨池亭にて、先日の薬師寺・花会式に続く遠州流のお点前でお茶をいただきました。

今回はすぐ目の前でお点前が見られましたので、さらに新しい発見がたくさん。

お道具も遠州の「綺麗さび」の面目躍如。

小堀遠州のものである輪違い紋の意匠の蓋置きなんて、仁清の焼き物(仁清は宗和ですけど)をみるがごとき美しさ!

五月には弧蓬庵・忘筌で遠州忌があるそうですが、申し込めば参加できるそうですよ。

忘筌なんて普段非公開ですからね。(残念ながら、その日、私は行けないんです)

床には、本日のお抹茶の原料の碾茶(てんちゃ)を盆にのせて飾っておられましたが、宇治田原の「ごこう」だったそうですよ。

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水屋の方にお願いして写真を撮らせてもらいましたが、このように帛紗は右!しかも、わじゃない方が前をむきます。

少人数のお席で、壺中庵堀内先生と語らいながらお茶をいただけた、とても楽しい席でした。

とても楽しくて、ためになるこんな企画におさそいくださり、もちや様にこの場をおかりして、感謝、感謝です。

お茶のプロフェッショナルのたふちん様も、ご一緒していただいてありがとうございました。


2010年4月10日 (土)

春〜洛中つれづれ(一部洛外)

2年ぶりの並河靖之七宝記念館


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三条通りの北側、白川沿いにある大きな京町家で、南禅寺周辺の大きなお屋敷の庭をほとんどすべて手がけたといっても過言ではない七代目植治の池泉回遊式の庭があります。以前の写真はこちら

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こちらのお庭には桜がありませんので、この季節、観光客もほとんどこられません。

お座敷にあがって、ゆらゆらガラス(昔のガラスで表面がでこぼこ。もう作れないそうです。)ごしに、ひとりでこのお庭を眺めて、ひとときをすごしました。

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自分の茶庭のこともあって、ながめておりました。

う〜む、、、この踏み分け石の礎石のりっぱなこと。(ここのお庭の石はほんまにのきなみ大きいです。今はもう採れない自然石だと思います。)


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大きなお庭なので、このくらいのものがつりあうのでしょうが、それにしても、ちとでかすぎないか?
 
    *    *    *


洛中にもどりまして、今日はやってるな〜?とたずねたカフェ火裏蓮花(かりれんげ)さん。
町家ショップらりぃ参加店)

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柳之馬場を御池からちょっと下がったところ、こ〜んな細いろうじの奥にあるのです。

最初は入り口をきっと見落とすと思う。(火事になったら消防車はどうするのだろう?coldsweats02

こちら何回かきたのですが、いつも間が悪くてお休み。(不定休でしかも日曜お休み、という観光客泣かせ)


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よかった、やっているみたい。


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ランチもおいしそうでしたが、おいしいと評判のスイーツを。

濃茶シロップ付きの抹茶ミルクケーキ。美味lovely

坪庭のかわいい桜をながめながら、ほっとくつろげました。

六角通りへ南下して西へいくと目の前にあら、六角堂。

こちらの枝垂れ桜は、多くの京都ブロガーさんのブログでよく拝見したもの。

盛りの頃はほんとうにきれいだったでしょうね。

今じゃ、、、こんな感じで、おぢさんがお掃除中。


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かわりにきれいに葉の出そろった柳の緑が若々しいです。

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おみくじがたくさん結ばれていて、なんだかレゲェ歌手のラスタヘアを連想しますが、、、


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六角通りを烏丸を超えて少し西に入ったところ、このすてきな町家はいろんな展示会会場に使われている素心庵


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この日、こちらでkimono gallery 晏さんが展示会をされています。


晏さんは川越唐桟や保多織りなどの木綿の普段着着物に力をいれておられる香川県の高松の呉服屋さん。

着物好きのはずせない雑誌「七緒」にもよくでています。
店主の冨田さんには「もめんと麻のおしゃれ着物」などの著書も。

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こんなきれいな町家のお庭を拝見しながら、あれこれ着物や帯を手にとって見せていただくのは至福のひととき。
よくぞ女に生まれけり、、、、ですわ。

木綿と言えば、徳島のしじら織りの単衣を持っているのですが、やや裾捌きが悪い難点が。

それを言うと、冨田さんは川越唐桟を見せてくださる。
一見ブロード綿のよう。質のよいものはサージに似ているかな。

たしかに唐桟はすべりもよく、裾捌きもよさそう。
唐桟縞といえば、江戸の粋でいなせなお兄さん方が着ていた着物でしたわねえ。

   *   *   *

室町通りを二条めざして歩いていると、なんだこりゃ?のでっかい町家(?)が、、、


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ああ、これが噂(?)の然花抄院かあ。

大阪のカステラ屋・長崎堂さんの京都進出店がこちらなんですね。

カフェやギャラリーもあって、なかなか堂々たる建物です。


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話の種に、こちらの看板菓子、然(ぜん)かすてらをもとめました。


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ふつうのカステラをイメージしていたら大間違い。

これ一つに卵9個が使われているというのもうなづける、濃厚ねっとり感。

一口でなんだかもうお腹いっぱい。はたして京都でうけるかどうか、興味あり。

次なる目的地はこちら、二条衣棚西入るの白生地屋さん三浦清さん。


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こちらは着物の白生地(染める前の生地)を多種あつかっておられる。

A反はもちろん、お得なB反もあって、目的に応じて切り売りしてくれるのです。

生地を選んで、好みの色に染めて帯揚げにしてくれるので有名ですが、その他色無地なども染めてくださるそうですよ。

お店の中は昔ながらの、お商売をしている典型的な町家で、天井の棚の裏に鯨尺の物差しをたくさんはさんでいるのが、いかにも生地屋さん。

店の間にはなんだか種類不明の白生地がいっぱい。

こちらで塩瀬の名古屋帯用の白生地をもとめました。(B反だとすごくお安い!)

もちろん白生地だけでは帯になりませんので、染めてもらうためにもちこんだのはこちら。


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いきなり東本願寺の北あたりにとんで染工房 遊さん。

こちらでは以前、小紋で大変お世話になりました。。(→

その後名古屋帯を染めてもらおう、と思いつつなかなか来られなくて。

やっと来ることができました。

白生地を持ち込み(もちろん、こちらで生地をお願いすることもできますよ)、こういうイメージの帯が欲しい、とお話しし、以後はメールでデザインの打ち合わせです。

次の冬に締められるような意匠ねらいです。できばえはまたアップしますので、乞うご期待。

帰りにはJR京都駅の美術館「えき」へ。


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こちらの展示会を見に。


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刺繍とキルト。

ため息ものの大作をたくさん拝見して、このところちょっとさぼっていたキルトをまたがんばらなくちゃ、と思う。

細かいテクニックはともかく、心惹かれる作品は、結局は色合わせの妙なのだな、と実感。

でもいまだに色あわせは苦手です。

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このバカでかいJR京都駅。

ここのエスカレーターはほんまに高所恐怖症のものにはつらいわ。

2階くらいぶっとおしだし、柵はないし、おりるときはほんまに怖い。

などと思いつつ、そのままJRで帰路に。

ああ、盛りだくさんの1日だった。(ちょっとくたびれ)

2010年4月 9日 (金)

京洛の桜〜微妙?にまにあう

そろそろソメイヨシノも散り始め、一番桜が綺麗なときに京都に行けなかったしなあ、、、

ちょっとおそいかも〜と思いながら先月咲き初めのころ来た道をふたたび。


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これが先月終わりの野村碧雲荘のお向かいの桜。

それが今日はこのように。


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碧雲荘のお向かい、お向かいといっておりますが、ちゃんと「清流亭」という名前がありました。

こちらもすごい数寄屋建築らしいです。某着物関係の会社の所有。


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うわ〜うわ〜、もうすごすぎるlovely


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枝垂れ桜はソメイヨシノよりももっと艶めかしい。


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中では着物関係のイベントがあったらしいです。

いいですね〜。中に私も入りたい。

夜桜ライトアップもあるそうで、これは絶対見物だと思う。来年、乞うご期待!(今年は無理)


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これも先月の桜。


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今日のはこれ〜。


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  *     *     *


インクラインの桜も、なんとか、、、、


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永観堂のバス停の桜。

これもまた見事。


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お約束の岡崎疏水の桜。

右手に見えるのが花回廊十石舟の乗り場ね。

(今年はのりそこねたが)


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桜、美術館、十石舟、平安神宮の大鳥居、、、、、とちょっとよくばった1枚。


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ここのソメイヨシノはまだがんばってる。


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白川沿いの桜もなんとか間に合いました。

今日ご紹介した桜は、来年は自宅から歩いていけるお散歩コースの桜になる予定なんです。

引っ越す前に、敬意を表して、まずは未来のご近所の桜にご挨拶を。


2010年3月29日 (月)

桜三分咲きの京さんぽ

大学卒業以来、大学付属のとある施設(京都)で職種こそ違え、いくばくかの期間を共に仕事をした友人ふたりと、10年くらいのご無沙汰の後、再会することができました。

そのうちのお一人が、ずっとその施設で勤め終えて、昨年定年退職されたお祝いに京都で会食を。
その再会の前にちょっと京の桜見物を。

薄曇りの京都はそろそろ桜目当ての観光客が増えてきたようですが、やや見頃には早いようですね。


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地下鉄の蹴上駅を出たところ、インクラインの桜です。

このあたり南禅寺も近くです。


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満開の頃はきれいでしょうが、多分そのころは人も満開でしょうねえ。

京都には桜の名所は数々あれど、全部廻るのは時間的にも体力的にも不可能。

ならば将来のご近所、未来の散歩道の桜を、、、、


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南禅寺草川町の御屋敷通、野村碧雲荘のお向かいの見事な桜。学生の頃から大好きな花見スポット。

(向こうに見えているのは救急車coldsweats02たいしたことではなければよいのですが)


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ここの名物枝垂れ桜は完全に早すぎ!

まだ色づいたつぼみのみです。


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咲いている木もあって、その下を、あまりの美しさに阿呆みたいに口をあけて上を見ながらとおりすぎ、、、、

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振り返ってみる。

満開の頃も、この程度の人出だったらいいな。


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疏水支流沿いの小径。

きっとお気に入りの散歩道になる。


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蹴上にもどって、明治時代に建てられた旧・蹴上発電所(現在は関西電力蹴上変電所)の芽吹いた柳と桜のコラボ。

、、、、見渡せば 柳桜を こきまぜて 都ぞ春の 錦なりける、、、、(素性法師)

さて、蹴上から便利な地下鉄で(京都市民には不便だと、評判わりいですがcoldsweats01)二条までは15分かからない。

友人のひとりの最寄り駅がJR二条駅なので、このあたりでおちあうことに。

セッティングをまかされたもので、思いっきり自分の趣味のコースを。むふふ♪

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まずはJR二条駅の前の町家菓子工房 凡蔵さんへ。

本店は仁和寺街道のほうにあるのですが、こちらにあったアンティーク着物の凡蔵さんを改装、新規オープンされたのです。(着物のお店は2Fに)

お店では凡蔵母さん様はじめ、皆様ご家族で対応におおわらわのご様子。評判の凡蔵ロールは朝から焼いても焼いてもなくなってしまうそうで、出遅れた私はゲットできず、残念!

大盛況なのはおめでたいですが、お疲れだされませんように〜。


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かわりにもとめたドーナツ、特にきなこドーナツ、おいしかったです〜。


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凡蔵さんのとこの南側の細い道を西にはいると、そこは町家ショップがたち並ぶ一画があります。


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この中の一軒、雨林舎さんを待ち合わせの場所に。

本がたくさんおいてあって、おひとり様でも長居ができるコーナーがあって、いごこちよい町家カフェです。

長いこと会うことのなかった友なのに、出会うとまるで昨日までいっしょに仕事をしていたかの如く、おしゃべりに花が咲き、話題もつきるということがありません。

これが同じ時代を共有し、苦労を共有した戦友ともいうべき関係でしょうか。

初めてであった頃から約30年、いいことばかりではなく、いやなこともつらいこともありました。近況は年賀状だけ、という時期もありました。それでも思い出を共有している、ということはとても貴重な絆なんですね。

お互いに老けましたが、いっしょにふけていっているので、「お互いかわらんなあ〜」と錯覚もするのです。

さて、ここまで読んで、気付いた方は気付かれたでしょうcoldsweats01

町家ショップらりぃに参加しているお店ばっかりやん!」、、、、って。(参加ショップでスタンプあつめて景品と交換できるラリーなんです)

おほほ、、、実益をかねまして、しっかりスタンプゲットしましたのよ。

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最後は雨林舎さんだったので、こちらのコーヒー無料クーポンをゲット。

二条駅をよく利用する友に進呈して、喜ばれました。(雨林舎さんをおしえてあげたのも喜んでくれました。)

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このあとの会食は、今出川智恵光院上がるに移動しまして、かのミシュラン一つ星のにこらさんへ。(実はここもらりぃ参加店で、すでに2周目いってます!)

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こちらも町家をスタイリッシュに改修されたお店です。

席はしっかり予約したのに、おまかせ蕎麦コースの予約を忘れ、いただけなかったのが残念。

かわりに旬菜セレクト(お料理3品盛合せと季節の天ぷら)+お蕎麦を。


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鴨肉、鯛、蕗と菜の花。

鯛の味付けがとってもおいしかったlovely

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筍やスナップエンドウの季節感たっぷりのてんぷらをいただいたあとの締めは、こちら。

九条葱と辛み大根のおろし蕎麦。

お蕎麦は十割で細め、また葱がおいしいんだな、これが。

友人たちも満足してくれたようです。

こちらでも3時間近くおしゃべり、つきぬ話は多々ありましたが、私は翌日仕事のある身。

京都に転入したら、今よりもっと会う機会もあるから、、、と手をふってお開きといたしました。

2010年3月24日 (水)

黄砂のち晴れの京都散歩

さて、骨董市での戦利品をかかえて、えっちらおっちらやってきたのはこちら。


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烏丸御池下ルの新風館
ご存じ旧京都中央電話局(京都市登録文化財第1号)の建物を利用した複合施設です。


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この日は中庭のオープンスペースで新風館手作り市がひらかれていました。
手作りの作品をあつかう多彩なお店がたくさん。

こちらにブログ友の夢風庵様が出店されているのです。


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あ、ありました、ありました。夢風庵様のお店。

ガラスのアクセサリーや陶器、紙粘土の雑貨までちっちゃくてかわいい、、、??coldsweats01ものがいっぱい。

というのは、アクセサリーなどはともかく、粘度のチビ人形がなんとも、いわゆる「キモカワ」な雰囲気があって、これが夢風庵様の個性であり、売りなんだと思うわ。(どうかこの路線でがんばってください!happy01

とくに、、、、

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この葉っぱをかじる芋虫クンにすご〜く惹かれているのです。
、、、というわけで、これの少し大きめの帯留めを作って〜、、、とぽん様といっしょにプレッシャーかけてお願いしています。
ひとつヨロシク!


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で、おもとめはこちら。
ガラス細工のペンダント。
銀箔がきれいでとてもスタイリッシュ。

夢風庵様にさよならをして、おすすめの近くの京都文化博物館別館でひらかれている京都アートフリーマーケットへ。


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この別館は明治に建てられた旧日本銀行京都支店の文化財の建物です。
ここでよくアートフリマなどがよくひらかれている、という情報は以前とあるブロガーさんから得ていたのですが、入ったのは初めてなんですね〜。


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中はいかにも旧銀行、の雰囲気です。

実は出展作品よりもこの建物の方に興奮しておりました。

こういう建物を開放してみんなで利用できるというのは、とても良いアイデアですね。

おなかもすいてきたので、お気に入りの烏丸三条の韓国カフェ素夢子古茶さんへ。

こちらの室礼は重厚なアンティークかつ、韓国の昔の民家にちょっとお邪魔した、、という感じもあって、とてもすてきな空間なのですが、なかでもいつか利用したい、と思っていた座敷があるのです。

それがこちら。


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煤竹で編まれた籠のような座敷。

荒い土壁の素朴な感じ。

なかなか空いていなくて入れなかったのですが、この日は独り占め!

低い舟板を使ったテーブルを前に、足を投げ出して座れば、ちょっと寝ころびたくなるような、、、。

癒されるわ〜。

こちらで松の実粥をいただきました。

外にでると目の前は伊右衛門カフェ。その同じ建物内に以前から気になっていた場所が。


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京友禅の老舗、千總さんプロデュースの總屋

千總の重厚華やかな友禅は垂涎ものですが、ちとお高い。

そこでもっと気軽に現代的な着物を、お手頃価格でしかも千總品質で、というのがコンセプトかしら。

中は現代的な空間で従来の呉服屋の雰囲気はまったくありませんでした。

ここでは主に小紋(どちらかといえばお若い方向きかな)と色無地を扱っておられます。

お値打ちは色無地。

15種類の地紋が選べて、色は100の色見本のなかから好きな色を選んで、八掛をつけて仕立ててなんと14万くらいだそうですよ。ぶらぼ〜!ですわね。

紋を入れたり、八卦を小紋にするとか、こだわりにも対応してくれるそうです。

茶会ではやはり色無地だと思うので、京都に越してからここで誂えようかしら。(伊と幸さんにもちょっとひかれるんだけれど)


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で、今回はこんなものを購入。

草履がばらばらになったり、たくさんの草履の中でわからなくなったりしないように留めておく草履どめ。

自分のイニシャルがなかったので、あんまり文字らしく見えない「N」のを選んでみました。

最後にコーヒーでしめようと夷川通へ北上しまして、たどりついたのが御幸町通のがこちら。


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王田珈琲専門店

できたばかりの、ほんまにコーヒーしかない(コーヒーゼリーとアイスクリームはあるけど、、)町家を改装したお店です。

毎年楽しみにまわっている町家ショップらりぃの参加店で、コーヒーがとてもおいしい、というお話でしたので。

まだ若いマスターがこだわりのネルドリップで真剣な顔で煎れてくれます。

あまりにも真剣なので、その顔がこわい、、と「ミ、、、ミルクいれてもいいでしょうか?」と近所のじいちゃん、ばあちゃんに遠慮がちにびびりながら聞かれるそうですよ。coldsweats01

お話をうかがっていると、コーヒーにたいするこだわりと、強いポリシーを感じます。
コーヒーを味あわないでさわぐだけのお客さんもおことわり、お一人様大歓迎、だそうです。
こういう個性的なマスターとお話できるのが楽しみでリピーターになる人も多いことでしょう。

コーヒーはストレートでいただきましたが(ミルク入れるとおこられそうな気がしてcoldsweats01本当は全然そんなことはないそうでけど)どしっとして、コーヒー好きにはたまらん濃厚さでした。ごちそうさま。

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こちらのコーヒーカップはすべて陶芸家のマスターのお父上の作品。

この扉のアイデアが実はとても気に入って。

用のない時は閉めて、店を開けているときは上に跳ね上げて。
なによりこの扉、どの角度にでもとめられるんです。ナイスアイデア。
京都の新居のキッチンにも応用できないかしら?

   *     *     *


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NPO京町屋・風の会 洛中洛外風散歩

2010年3月22日 (月)

弥生の京都大骨董市

京都駅におりたつと、なんだかいつもより人出が多い。

この日は寒くて黄砂まじりの小雨だったのに、それにもまけない京都で花見の方々がいっぱい!

そうそう、桜もみたいけれど、この日の私は花より物欲!でしたの。happy01

毎度、竹田のパルスプラザで開催される京都大骨董市へ。

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相変わらずけっこうな人出。花より物欲?のお仲間たちがたくさん。

観光バスでのりこむツアー客までも。

会場は広いので、スニーカーばき、ポッシェットがおすすめ。

(リュックは後ろで何に当たるかわからないのでおすすめしません。)

あとは体力勝負!

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いつも思うのですが、私にとってはどんな価値があるのかさっぱりわからない品々にも熱心なファンがいるのです。

例えば日本刀の鍔のコレクターや、仏教関係の古文書など。

お好きな方には宝の山なんですねえ。


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私はもっぱら、お茶事で使えそうな物を物色。

気になった物は会場地図にチェックをいれてあとで吟味。

どこのお店も品物をなかだちに店主とお客さん、お客さん同士、の会話がはずんでいます。

もちろん、値引交渉も。

外国からの方々もおられて各国の言語もとびかいます。

不思議な熱気につつまれる会場です。

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会場でまたまた見つけた赤穂緞通!

非売品のようですが、人がみんな土足で踏みつけていくのです。

あかんでしょ〜!!pout

そんなもったいないことするくらいなら、私にくれ〜!!(、、あ、いや、、、coldsweats01

奥まった、特別感漂うお店のコーナーに、北大路魯山人と河井寛次郎の茶碗を発見。

いや、これをまぢかで見ることができただけでもここに来た甲斐がありました。

特に寛次郎のおおぶりの井戸風の茶碗の迫力のあること。

一目で寛次郎とわかる赤、緑の刷毛目が入っていて、これだけで茶会の主人公になれるような、、、。

「これは寛次郎の脂ののった時代の茶碗で価値があるでえ。」と、聞きもしないのにあつく語ってくれたお客のおっちゃん。

だけど値段がすごいことになっています。

この値段を見た後じゃ、なんでもお安く見えてしまうわ。(といってなんでも買える訳じゃないんですがcoldsweats01

今回の私の獲物ですが、メインは以前からほしいなあ、とネットで探していた、あるお茶で使える道具。
でも、これはナイショにしておきます。うちにお茶を飲みに来られた方なら目にされるかもしれません。

あと、これはとてもお安くゲット。


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奈良・元興寺の瓦のレプリカ花器。(ちなみに背景にプリさんがちょっと写ってます)

私の中ではもう着々と、うまし・うるわし・大和茶会(JRの宣伝みたい、、)の構想がすすんでいるので、これはよい買い物でした。

そしてこちらの銀のスプーン。


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約100年前のフランス製。

このように、金平糖などのお菓子をお出ししたときに、これですくっていただくように。

(実はこのアイデアは炭屋旅館の先代さんの剽窃なんですけどcoldsweats01


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このスプーンはシフタースプーンといって、このように透かしが入っています。

文字通りお砂糖などを篩うのに使われた物。

すかしてみてもきれいだな。

さてさて、物欲に支配されたこの週末でしたが、来週からモードを切り替えて、桜をおいかけなくちゃ。(と、言いつつ、今度は食い気に走る予感が、、、、)

2010年3月10日 (水)

京の冬の旅〜金戒光明寺〜岡崎・京都生ショコラ

先日は冷たい雨が降りましたが、用事があって娘と京都へ。

用事をすませたあと、おおそうだ、黒谷さんで特別公開をしていたはず、と思い出しました。


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岡崎神社の北、黒谷町の黒谷さん、こと金戒光明寺です。

子供たちが小さかった頃、ここの境内でよく遊ばせたものです。

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この階段を登ったりおりたり、、、。

これは桜の古木で、春にはすばらしい眺めになるのです。

この先には心茶会の錬成茶会がよくひらかれる藤村庸軒ゆかりの西翁院があります。

とてもなじみのあるお寺なのに、御影堂の中に入ったことがない、、、、ということに気付きませんでした。

初めて中に入って、拝見したのがこのお方。


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どこかでお見かけした方、と思えば、このポスターのお方ではありませんか。

獅子に騎乗した文殊菩薩さま。この方は実はずっと文殊塔(黒谷の墓地にたつあの三重の塔、真如堂へぬける道の途中にあります。学生時代からよくこのそばを通っていました)の中にいらしたのですね。知らなかった、、、、

落剥がひどくなったため、平成20年にこちらへ遷座されたそうです。

このポスターには写っていませんが、四人の眷属(優填王・仏陀波利三蔵・最勝老人・善財童子)を従えて、獅子に騎乗する姿(渡海文殊形式というのだそうな)はカッコイイ!です。

伝・運慶作。

御影堂をとおりぬけ、京都守護職・会津藩主・松平容保公の本陣であった方丈へ。(焼失により、昭和9年に復元されたものですが)

「謁見の間」は、近藤勇、芹沢鴨らが容保に拝謁した部屋で、ここで新選組が誕生したのですねえ。


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方丈を通り抜けるとみごとなお庭(紫雲の庭)が。

こちらは来年の法然上人800年大遠忌記念として最近新たに整備されたようです。


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こちらに少し心惹かれるお茶室が2軒ありました。


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ひとつは六畳、もう一つはこの四畳半です。

洞庫をそなえたわびたお茶室です。


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う〜ん、、、いいですねえ。(下地窓の意匠はいまいちだけど、)実際に使われているのでしょうか?


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茶室の前には白梅が盛りでした。

なにげによく行っていた黒谷さんがこんなりっぱなお寺だったとは、、、、。いや、特別公開で行くことができて再認識、ヨカッタ!

黒谷さんから丸太町を横断して南下、岡崎京都生ショコラさんへ。

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こちらは生ショコラを買いに時々おじゃましますが、町家の中でゆっくりオーガニックティーなどいただくことができます。

お土産に生ショコラを買って、箱に詰めてもらっている間、縁側に腰掛けて待たせてもらいました。

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春先の雨の表庭。よい風情です。

振り返って、お家の中(カフェになっている)をのぞくと、、、、

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いつもは玄関の縁台にねそべっているアイリッシュセッターのでっかいジャッキー君が座敷の中に!

猫のミャオミャオも猫らしくストーブの前で爆睡してました〜coldsweats01


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戸をあけて、ジャッキーとたわむれる動物好きの娘dog


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奥様のシェリーさんが、なんとお茶と生ショコラをサービスしてくださいました。

ありがとうございま〜す。

ほんと、すっととろけて絶品の生チョコでございますわlovely

ここで買った生ショコラは娘のものに。

で、私の自分へのお土産は高島屋で買った、こちら。


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和菓子の千本玉壽軒さんと、宮川町の和文具の裏具さんのコラボ、「日月菓」。

和三盆のとても上品なお菓子で、以前、京都和菓子の会のお土産にも使われたものです。

上に乗っているハトロン紙にご注目を。

このパッケージデザインが裏具さんで、私のは白虎=黄色ですが、他に色もデザインも3種あって、、、、

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なんと四神がそろっているのです。

(青龍=緑、朱雀=赤、玄武=青)

なんだか全種類集めたくなりますよね。

最後にお知らせ。

今年も京町家・風の会の洛中洛外 風散歩町家ショップらりぃが始まります。

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いつもは秋に開催されていましたが、今年は春です。

いろんなタイプの町家ショップ、カフェ、レストランを知ることができて、しかもスタンプ4つで希望のお店の景品をゲットできます。

私など、一昨年は2サイクルもまわっちゃいました〜。

今年も、もちろん!行きますよ。めざすはあのお店の○○!


  *    *    *

<京都生ショコラ>

京都市左京区岡崎天王町76-15
営業時間 12:00〜17:00(月・火定休)
地図

2010年3月 3日 (水)

京都・おいしいもの・きれいなもの

さて、表裏両千家の門を拝見した後は、宝鏡寺の前にまたもどりまして、俵屋吉富・小川店併設の茶ろんたわらやへ。


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こちらはもちや様に教えていただいたお店で、お抹茶やお煎茶を俵屋さんの和菓子でいただけるのです。

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こちらでも愛らしい梅のこなしの和菓子をお煎茶とともにいただきました。

テーブルのうえに金色の小さな呼び出しベルがのっていて(写真の上の方にちょっとだけ写っています)何につかうのかな〜?と思っていたら、お煎茶の二煎目をお出しできますので、一煎目を飲み終わったら、ベルをならしてしらせてください、ということだったようです。
うれしい心遣いですね。


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友人のきんとん、「下萌え」。

和菓子=小さな宇宙、と感じるきんとんです。

お茶とお菓子をいただいたあと、おとなりの店舗の方へお土産を物色しに。


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私はこの干菓子ケースの前で思わず立ち止まってしまいましたよ。lovely

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ちょうど今頃の季節のお干菓子がまるで宝石のように並んでいる様はブラボ〜!としか言いようがありません。

お茶席用にせいぜい2種、選べといわれたら、どれを選んでよいかわからず悶絶しそうですわ。

このあと、われわれは楽美術館へいったわけですが、すばらしい作品に興奮していて、お昼をいただいていないことにまったく気付きませんでした。

さすがに低血糖症状もでてきましたので、このエリアにあるブライトンホテルへ。

ホテルのロビー階にある、テラスレストランフェリエでお食事。

メニューを見て「京都地場野菜のカレー」というのに心惹かれましてたのみました。

まあ、京野菜入りのカレーだろうと思っていたのですが、、、、、、

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まあ〜heart01ゆでた京野菜がご飯に突きささっているではありませんか!

これにカレーをかけていただくのです。なんてユニーク!

かけるのがもったいないくらい、お野菜の色がきれいでしょ?お味もよかったですよ。

このブライトンがここにできたのは私がまだ京都に住んでいた頃で、時はバブルのまっただなか。

新しいゴージャスホテルが京都の街の真ん中にできた!ということで物見高く、バブルの恩恵などない身ながら、ぜいたくなお昼を食べに行ったことがあります。あれから20年以上、ちょっとおかしいな、、、と、ただ中にいながら思う時代でした。

でもホテルの方は堅実に経営され続けているようでなにより。

うれしいことにホテルのロビーでこんなものまで拝見できました。

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お雛様、、、それもただのお雛様じゃあありません。


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女雛様の唐衣(からぎぬ)は赤地格子連珠文様蜀紅錦。その下の衣は獅噛文長斑錦。


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三人官女の衣は鴛鴦唐草文錦。


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五人囃子の中衣は天平双華文錦。上衣は、、、、??これだけ私の「名物裂名鑑」に載っておりません。(どなたかおわかりになります?)

つまり、このお雛様たち、茶入れの仕覆や古帛紗に使われる名物裂(復元by龍村)をふんだんに使った衣装をお召しなんです。

(ちなみに龍村の古帛紗や仕覆はけっこうお高くて垂涎ものなんですよ〜)

もし、お茶を習っていなければ、「変わった衣装ね。」で終わってたところ。

ちょこっとだけど知っててよかった〜。

「豊かな知識は人生を豊かにしてくれます。」とは元NHKアナウンサー鈴木健二氏の言葉。

さて、うちに帰って、そっと箱をあけてとりだしたのは、、、、


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俵屋さんで悩んだあげく、選んだお干菓子です。

この季節にぴったりの「貝寄せ」。

2010年3月 1日 (月)

お茶にまつわる京都散歩

先日のお茶のお稽古の時、京都の茶道資料館でやっている「宝鏡寺の名宝展」のことが話題にのぼりました。

わいわいしゃべっているうちに、「じゃあ、行こう!」と話はすぐにまとまりまして、3人様で京都へお茶のお勉強に参りました。


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表千家、裏千家のある寺ノ内を少し上がったところにある茶道資料館です。

別名・百々(どど)の御所宝鏡寺は両千家のほん近くにある尼門跡で、人形の寺として有名ですね。

代々の御住持は皇女、しかも幼少にして寺にはいられるわけですから、それを不憫に思われた代々の父天皇がおもちゃや雛飾り、茶道具などを贈られたので、すばらしく雅で手の込んだ美しいお道具を有しているわけです。

貝あわせやら、羽子板、かるた、人形用の精巧な調度やお道具、どれも繊細でかわいらしくて、これで遊ぶ、ちいさい姫尼さまたちの姿が目にうかぶようです。

けれどなんと言っても圧巻は「夕顔台子」でした。


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このポスターの下にちらっと見えていますが、天保年間に千家十職のうちの四職がそれぞれの腕によりを掛けて作り上げた合作の皆具一式です。

うちわけは→【仙叟好夕顔唐犬釜・夕顔真鍮風炉(十代大西浄雪作)、夕顔水指・杓立・建水・火箸(七代中川浄益作)、黒・赤楽天目茶碗(十代樂旦入作)、真塗及台子・夕顔天目台・夕顔中棗・溜平棗(七代中村宗哲作)】

それぞれに夕顔の可憐な花、葉、蔓がからみつき、(蔓文様好きの)私にはため息もののそれはそれはすばらしい皆具一式でした。

ふ〜、、、どれも一つでもすばらしいのに、これだけそろうと、もうlovely言葉を失いますね。

三人で「来てよかったね〜、、、、」と興奮冷めやらぬまま、1Fの立礼のお茶席でお薄を一服。
(入館券を購入しますとお茶券がついてきますよ。ちなみに淡交会の会員証を提示すると入館券も少しお安くなりますhappy01


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お軸は大宗匠の「安分以養福」。

安分=利休の「茶の道は知足を本として足るを知り己の分に安ずること」

「自分が何であるかを知りこの世における自分の為すべきことをわきまえておれば決して道を踏み外すことはない。己を知り己の分を安じることから一人一人の幸せが生み出される…」という意味だそうです。

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点茶盤で点てていただきます。


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お菓子は二條若狭屋さんの「福梅」。

上品な梅ですこと。


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私がいただいたお茶碗は、志野のような、なんだかぬぽっとしたような、、、

なんと元首相の細川護煕さんのお作だそうです。

う〜む、これは素人を越えたというべきか、やっぱりプロでないというべきか、、、好みの問題ですね。

友人のはアメリカ人の陶芸家のお茶碗でした。おもしろいお茶碗がでますよ。

お茶をいただいたあとは、本家本元、すぐちかくの宝鏡寺さんへ。


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こちらはこの季節、毎年人形展がおこなわれているのです。

ずいぶん昔、大学生の頃一度いったことがあります。

その時は、薄暗い部屋にふる〜い雛人形が所狭しと並べられ、かれらの表情はどうみても妖しい、、というか、人形にこめられた情念みたいなものを感じられて、こわかったです。

ところが、最近ではちがうのですね。

部屋はどちらもあけはなって明るく、お人形はおおくはガラスケースの中、専任のガイドさんもあちこちに立って説明をしてくれるのです。

最近はどこもこういうスタイルですが、こわかったけれど、昔の展示の方が印象深いなあ、、、と。

(余談ですが、昔は暗い場所で、仄かな薄明かりの中、すっと立っておられた法隆寺の百済観音様。私の大好きな仏像ですが、数年前からきんきらのお堂に入られて、ガラスケースにはいっておしまいになりました。あの神秘性が失われたようでちょっとさびしかった。)

こちらでは応仁の乱のもとになったといわれる日野富子さんの(教科書によくのっている)木像も見られますよ。

意外に小さいことが判明。

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宝鏡寺境内の橘?でしょうか。

せっかくここまで来ましたので、表千家の表門、裏千家の兜門を拝見。

兜門はよく写真がどこにでも載っていますので、今日はちょっと違ったアングルの写真を。


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屋根の下の部分。

むこう側の楕円に刳ってあるところが、兜門の由来となった部分。


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檜皮葺、竹樋。こうしてみると、竹の樋はいつも新しいものにかけかえているのでしょうか。


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中を少しのぞきこんで、あられこぼしの敷石を。

この中に多くの侘びた茶室を内蔵しているのですねえ。

そういえば茶道資料館では又隠(ゆういん:宗旦ゆかりの四畳半の茶室)の写しをみることができました。


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お向かいの本法寺の門前の柳。

もうすっかり薄緑に芽吹いています。

こちらをあとにして、今度は油小路をひたすら南下。三人で歩く歩く。

たどり着いた先はこちら。


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このおうちはそのまま文化財ですが、楽茶碗の楽家です。で、その隣の、、、、、


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楽美術館

歴代の楽家の作品を展示する美術館。ずっと行きたいと思っていましたが、やっとくることができました。


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1Fは比較的新しい代の楽茶碗が多かったですが、なんといっても2Fの展示室、利休の指導の下、初めて楽茶碗をつくった初代・長次郎からはじまる楽家歴代の茶碗がずらっとならんでいるのは迫力あります。

特に初代〜四代くらいまでのは鳥肌が立ちますね。

それにしても一度は手にとって、その肌触り、重さを確かめて、お茶を一服点ててみたいもの。

第一土・日曜日は指導員の解説の元、実際に手にとって拝見できるそうですので、これはいずれ是非。

さて、このあと帰路についたのですが、女三人ですので、合間合間においしいものなどいただきましたので、その話はまた後日いたしますね。