フォトアルバム
Powered by Six Apart

京都にて・その2 Feed

2012年10月 3日 (水)

平安神宮・煎茶献茶祭と茶会 2012

毎年9月最後の日曜日、平安神宮では煎茶道六流派家元が毎年輪番制で献茶奉祀されます。


P1000488

ほんご近所の平安神宮ですので、台風の大雨をおしておでかけ。(←物好き)

ガッツで和服をお召しの方もたくさんおられましたcoldsweats02

P1000489
献茶会には一般は参加できませんが、そのあと、境内〜神苑の中あちこちにしつらえられた茶席に入ることができるのです。

普段入れないような建物、たとえば貴賓館とか勅使館などにも席が。

券は2000円で2席までなので、本来ならばどこへいくか吟味して2席を選ぶところ、はじめてゆえ事情がよくわからず2席とも立礼席をチョイスしてしまいました。
できれば一方は座敷にしたかった!→来年への課題。

P1000492

こちらは皇風煎茶禮式の遙拝殿の席。

神苑の出口を入って(出口からはいるのもなんですが、、、coldsweats01)すぐの場所です。

雨にうたれる神苑の風情を楽しみながら(このときはまだ台風もあまりひどくなかった)煎茶のお点前をみて、いただきます。

P1000494

桔梗の練り切り。

たしか、煎茶では二服でるので、お菓子は1煎目をいただいてから食べるのでしたね?


P1000497

2煎目は急須ごとでてきました。
この染付は村田森・作くさい。

お点前は茶の湯と大きく道具も異なるので、ものめずらしく拝見。

煎茶道は茶の湯に比べて、江戸時代の文人墨客が愛しただけあって、作法にそれほどうるさくなく、自由闊達なものであると聞きます。

ゆえに、茶の湯以上にいろんな流派があるんですね。
100以上の流派があるとも聞きます。


P1000498

そこまでになったら、もうどうやって煎れても大丈夫(どこかの流派には適う?)なんじゃないかと思うけれど。coldsweats01

それでもせめて茶席での作法、簡単な点前などは知識としてしっておきたいと思うので、近々短期間のお稽古にいってみよう、と思っています。

期間限定、それ以上は深入りする時間が物理的にどうしても足りないので。


P1000490

こちらは額殿。
境内に入ってすぐ左手。

学生の頃、ここで甘酒接待のアルバイトをしたことがあるんですが、またこんなことで来ようとは。


P1000491


ここは小川流のお席。


P1000502

中はこんな感じです。

ここの流派はなんとびっくり!
小さめの茶碗にお茶がほんの数滴しか入っていないのです。

最初玉露かと思いましたが、小川流の特徴らしいです。

その数滴を舌の上にのせたら、ふわっと広がるお茶の凝縮されたエッセンス。

のどまでは届きません。
鼻腔で味わう、、、という感じかな。


P1000504

お菓子をいただいて、2煎目も数滴。

それでもお菓子の甘さを迎え撃つに十分な濃厚さ。

いや、これは初体験。

P1000507

おしまいの後、道具を拝見。
煎茶の道具はどれもこぶりでかわいいな。

食籠の中にでもワンセットごそっと入ってしまいそうなので、セットして常に手元に置いておけそう。


P1000505

テーブルに飾られた茶の花。(ツバキ科)

この季節に花が咲くのですねえ。


P1000500

だんだん雨が激しくなってきた神苑、泰平閣(橋殿)。

いつもは茶の湯の月釜がおこなわれる澄心亭でも席があったようです。

P1000501

こちらも座敷の席。(多分勅使館)

来年はここをねらおう!

たぶんそのころにはもう少し煎茶道を知っていると思うし、、、、(かな?)

2012年1月18日 (水)

京都コンサートホール

学生の頃、京都でコンサートといえば京都会館でした。
友人が大学のオケでヴァイオリンを弾いていたので、何回チケットを買わされた聴きに行ったことか。

その後、私が京都をお留守にしている間に、とてもりっぱなコンサート専用のホール(1995年竣工)ができていたんですねえ。

この日やっとコンサートホールデビューです。

P1140796

地下鉄北山駅からすぐ、植物園のおとなりになります。

結構複雑な構成の建物みたいですが、上空からみるとどんな形になっているのでしょう。
(♪の形だったりして、、、、)
設計は磯崎 新さんという方だそうです。


P1140797

今回聴きに来たのは大ホール、日本センチュリー交響楽団の京都公演。

P1140798
エントランス。

老若男女(ま、平均年齢はそこそこ高そうですが)が次々とホールにすいこまれていきます。
京都は伝統芸能ばかりでなく、西洋音楽、クラシックのファンも多いのですね。

P1140799

左手の広場(?)を囲むような、なだらかなスロープを登っていきます。

P1140801

スロープの壁には過去現在の有名な音楽家の写真、クラシックを愛する人ならば心が高鳴ってくるにちがいありません。
(え?私?、、、、ちょっと違うような、、、、coldsweats01

P1140800

登っていくに連れ、床の模様、広場の見え方も少しずつかわっていって、おもしろい意匠だと思いました。

P1140802

床の模様がなんだかシュールです。
この柱は何を表しているのかな?
ストーンヘンジみたいな、、、、

確かに階段を登るよりはこの床の模様の変化を楽しみながら登った方が断然楽しい。

ホワイエも開放感があって、飲み物だけでなくスイーツもいただけるところがうれしい。

床は木製で柔らかく、すり鉢状になった底にステージがあって、周りを取り囲むような客席があるところは大阪のシンフォニーホールに似ています。中央にパイプオルガンがあるところも。(ドイツのヨハネス・クライス社製)
音響がどうなのかは、私には全然ようわかりません。

さて、本日の演目は、、、

1)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
2)ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

、、、、と、えらそうに書いていますが全然私にはなじみがございません。coldsweats01
ダンナによりますと、ブラームスの曲の中ではポピュラーな方だそうですが。

(音楽と言えば私は断然ブリティッシュロック!!、、、でございます。)

でも、オタクといっていいクラシックファンの父とダンナを偶然にも持ちまして、門前の小僧ならぬ、多少のたしなみは、、、、、

ブラームスといえばバッハなんかよりはるかに現代に近い音楽ですから、わかりやすく、とてもきれいなメロディー、、、と思うことはあるのですが、不覚にも意識がちょっととんだ瞬間がありましたねえcoldsweats01
ロックでもそうですが、知っている曲だとノリが全然ちがうので、こういうのは予習していくべきでした。


この日本センチュリー交響楽団はちょっと前まで大阪センチュリー交響楽団という名称の大阪を活動拠点にするオケで、例のH元府知事による資金援助カットで苦労されたとか。
大阪のオケですが京都でも客席はほぼ満席でした。

チェロのソリストが横坂 源というまだ20代半ばの若い方でしたが、なんでもサントリーホールディングス所有の18世紀に制作されたチェロを貸与されているそうですよ。才能のある方なんでしょうね。
しろうとながら、とっても良い音、、、と思いました。
チェロの音は好きです。

地下鉄にのればさっとこんなコンサートホールに行ける、というのはうれしいですね。
(もっとも京都会館なら徒歩でいけるんですけれど。)


さてさて、音楽を聞きにいったのか、建物を見に行ったのかわかりませんが、ボロがでないうちにレポート終了いたします。
おほほ♪


2011年12月 2日 (金)

風散歩・町家ショップらりぃ〜洛北編

京町家・風の会主催の町家ショップらりぃ(町家ショップ4軒のスタンプをあつめて、最後の店で景品をゲット)、1巡目の景品としてまんまとプロの陶芸家(といってもマスターのお父上なんだが)のミルクピッチャー
を手に入れたわたくし、いよいよ2巡目に突入いたしました。

今回は効率よくまわろうと、お店が固まっている洛北エリアねらい。

堀川の北山通りよりさらに北、上賀茂神社にほどちかいエリアになりますので、この際こちらにも行っておこう。

P1140250
高麗美術館。

朝鮮白磁を世に紹介した浅川兄弟のことを教えてもらったのがこちらでした。

とてもこぢんまりと、アットホームな美術館です。

P1140252

現在の展示は「朝鮮陶磁の美」。
朝鮮青磁、白磁、粉青沙器(粉引、刷毛目、三島などが)、鉄絵などなど。
私、白磁はなんとなく本物の李朝白磁か現代のレプリカかはわかるんですが、青磁の方はさっぱりわかりません。
中国の青磁に比べて好きか?といわれるとなんとも、、、、


さてさて、美術館をあとにして玄以通を西へ。


P1140256

ここにはらりぃ参加の町家ショップが2件並んでいます。

P1140258

まずは以前もおじゃましたことのあるバウムクーヘンのお店、ズーセス・ヴェゲトゥスさん。

こちらのお店のバウムクーヘンそっくりのフェルトのオブジェがかわいい。
カフェコーナーもできて、一服できるようになりました。

P1140283

こちらではプレーンのバウムクーヘンと左のケーゼゲベック(チーズの焼き菓子)を。
バウムクーヘンのおいしさもさることながら、このケーゼゲベックのスパイシーでおいしいこと!

ワインのお供に、と書いてありましたがワインより、ビールもってこ〜い!というおいしさ、といえばわかるかしら。
すっかり気に入ってしまいました。

こちら、ご主人は女性なんですが、ドイツで菓子職人のマイスターの称号をもらってはるんですよ。
厨房で、火の前なので少し上気したお顔でにこやかに、バウムクーヘンを焼いているお姿が印象的でした。


P1140254

お隣はパン屋さんのbread house BAMBOO

こちらはご夫婦でやっていらして、ご主人が奥の厨房でパン生地を練っておられるのを、店舗からすぐ近くで拝見できます。

P1140282

こぢんまりしたお店なのに、パンの種類がすごくたくさんあるので、選ぶのに苦労しました。
お腹のサイズには限りもあるし。
で、チョイスしたのはこちらのパン。

、、、、で、1日でお腹の中に全部おさまってしまいましたが。


P1140260

さて、ここから玄以通りを一筋南に下がって東へいくと、みごとな連棟の町家があらわれます。

P1140261
まずは町家ギャラリーricoさんへ。

こちらはいつもは作家物の器とかおいてはるのですが、この日はプリザーブドフラワー展開催中。

プリザーブドフラワーは枯れなくて、しかもドライフラワーのようにかさかさでなく、みずみずしいのが特徴。
、、、、でもやっぱり花は枯れるからよい、、と思うので、私はちょっと苦手。

なので、木の実がメインのこちらを購入しました。

P1140277

その次は1軒おいたおとなりの手しごとの店・工藝百職さん。

P1140263

このお店。

しぇるのお気に入りの店! に認定いたしました!


(って、なんの権威もありませんがcoldsweats01

まず、織屋建の町家の建物がすばらしい!!


P1140265

これは奥の間から庭をのぞんだところ。
左手は大きな水屋がみえているとおり走り庭です。

実は数年前来たときには、ここは別のお店がはいっていました。
表のミセの間しか入れなかったので、奥がこんなにすばらしいとは知らなかった。

P1140268

採光のための高い天井。


P1140271

火袋フェチにはたまらん走り庭!現役ですよ。


P1140270

ええなあ〜このタイルの流し。


さて、次においてある物が私のツボのはまりすぎてこわい!

P1140272
京都伝統工芸の技を受け継ぐ若手職人集団・京都匠塾の作品をメインに、庶民が昔から作り、使いしてきた伝統的な手仕事作品を展示販売。

たとえば、竹で編んだ籠やザル、木彫のコーヒーカップやカトラリー、粉引の器、軟質ガラス器、箒など。

どれもナチュラルだけれど「用の美」も。
私の大好きな奈良の中川政七商店のものもあるんですよ。


P1140267

お店のディスプレーもまたセンス抜群。
こういう空間ってだ〜い好き。
いつまでもここに座っていたいなあ、、、


ところで、ここを知ったのは、コレクションしている工房いろ絵やさんの作品があると聞いたから。
実際思った以上の収穫があり、笑みがとまりません。

いろ絵やさんのは今までは小皿中心に集めてきましたが、今回こんなかわいい花器をゲット。

P1020110

いろ絵やさんはご夫婦で作陶されていて、イカや海老、カエルといったモチーフはご主人が、小さな花はマイセンで絵付けの修行をされた奥様が担当されているとか。

とするとこれは奥様の作品ですね。

P1140279

反対の面はアザミです。

そして、こちらでらりぃ4軒目、いただいた景品です。happy02


P1140275

らりぃ、12月10日までですよ〜。


2011年10月 9日 (日)

岡崎あたり〜好日居でf/style展

外歩きが気持ちの良い季節です。

ただし岡崎あたりは気をつけないととんでもない人出にまきこまれるおそれがあります。

そこはジモティの利をいかした秘密の散歩道も存在するわけで、そのほんの一部を公開。


P1130273

まあ、なんということもない道なんですが、東山がとてもきれいに見えるんです。
あたりの仕舞屋も良い感じで。

P1130275

水の流れと緑のあるところ、どこでもすてきな散歩道。

P1130276

動物園を疏水側からみたところ、保育園のお子たちが遠足に来ているようです。
昔、京都の某保育園で子どもたちがお世話になっている時にもお弁当持ってきたなあ。なつかしい。

永観堂の多宝塔も見えているんですが、見えますかな?

P1130277

さて、本日の好日居さんは、カフェはおやすみ。

企画展、f/style展の真っ最中。

P1130278

いつもと全くちがう雰囲気〜。

f/styleは新潟にお住まいの、ふたりのお若い女性のデザイン事務所。
日本の地場産業を中心としたデザイン提案から販路の開拓までを一貫して行う、、、がコンセプト。


安い中国産などにおされてすたれつつある、、、なかには既に消滅してしまった地方につたわる庶民の伝統的手仕事。
まず自分たちのまわりにあるそういうものを見直して、販売ルートにのせ、広めたい、という試みでしょうか。


P1130279

たとえば新潟に残るシナ織り(シナの木の繊維で編まれている)のバッグ。
昔ながらの編み方で作られた新潟のくつした工房の靴下。
綿花の一大産地、新潟亀山で野良着として織られていた亀山縞の木綿布。
山形の月山緞通。

たまたま知人を介してたちよられたf/styleのお二人と好日居さんが、意気投合して開催することになった展示会なんだそうですが、そんな人と人のご縁が新潟と京都を結びつける、、、そんなこともあるんですね、いいな。

わたくしがもとめました物はあとで公開するとして、まずはお散歩の続き。

P1130280

そうそう、好日居の玄関先で見つけたこんなもの。
松ぼっくりから松が発芽。
知識として知ってはいても、こんなふうに発芽するなんて感動。


P1130281

この季節、どこも行列ができてランチをするのにも一苦労な岡崎エリアですが、ここままだ安泰。
カフェ糀屋

ランチというよりは、ほんまの虫やしない(ちょっと小腹を満たす軽食)なんですがここの味噌汁は具が多くて、さすが糀屋さん、糀味噌の味が絶品。
具の中に栗をみつけてにんまり、なんだかうれしい。

ここは白味噌雑煮もおいしい。(私、基本的には白味噌雑煮はNGなんですけれど)

P1130290

この日の夕方は市内某所より、西山に沈む夕陽を楽しむ。
山に沈む夕陽は刻々と沈んでいく様子を見ることができて、楽しい。

さて、f/style展で購入した物。

P1130283

亀田縞の割烹着。

くつした工房の木綿の靴下。これはリピーターが多いそうです。
風呂上がりにはくと心地よさそう。まだもったいなくて(?)おろしてませんが。

そして新潟唯一の手作りハゼ蝋燭を作っている岡田ローソク店のハゼ蝋燭。


割烹着は(モデルは不問に)こんな感じで。

P1130293

着物の上に着ると雰囲気でそう。
ちなみにとても暖かいです。
スモックかわりに部屋着にしてもいいかもしれません。

ハゼの蝋燭に点火。

P1130296

本来和蝋燭は、植物のハゼの実からとった蝋、イ草のズイを和紙にまいた灯芯でできているのです。
普通のロウソク、石油系のパラフィンロウソクとは全く別物ですね。

煙がほとんどでなくて、炎は独特の揺らぎ方をします。
見ていて飽きません。

しかも!
驚いたのはきれいさっぱり燃焼してしまうこと。
パラフィンロウソクでできるとけたロウ溜まりは全くでないのです!

P1130299

最後に芯が燃えて消える様は、生き物のようで、ほんとうに美しいです。

秋の夜長にこんな灯をともして遊ぶのはいかがでしょうか。
(でも火の用心だけはくれぐれも)

2010年10月22日 (金)

2010年・神無月

P1070423

ここはどこでせう?

翌日にひかえた時代祭の観覧席の用意がされつつある御池通でございます。

え?もう京都に引っ越したのかって?

いえいえ、残念ながら。

まもなく引っ越すのに、この忙しい時期、なんでまた京都へと思われるかもしれません。
でもこれは私の都合ではないので。なんだかこういう日程にしかたなくなっちゃったのよ。

前から死ぬまでに(大げさな、、、)一度で良いから入ってみたい、と思っていたさる非公開庭園にご招待いただけましたので。
(まあ、どういう手口を使ったかは言わぬが花です)

長い間、私には開かずの門だった戸が開かれ、中に入ったとたん鳥肌が立ちました。
非公開ゆえ、くわしいことは控えさせていただきますが、比叡山までふくむ東山、近隣の寺院の多宝塔まで借景にした雄大な眺めはもう、ただただ言葉を失うのみ。

命名の由来は一切記されておらず、語られたこともないそうですが、この景色をみて、だれでもひそかに納得がいくと思います。


わずか1時間の異空間トリップでしたが、このところ引っ越しストレスで弱った心身に、しみいるように効きました。


P1070422

元気をこちらでもいただきます。堺町の和久傳さんの 茶菓席で、煎茶を。
ここはあまいもんもおいしいので、いままでもたびたび利用してきましたが、今度から休みの日の町歩きにはかかせない休憩所になるかもね。

P1070426

帰りはすっかり暗くなって、これはご存じ祇園さん。
このあたりは多分夜これからも徘徊するだろうなあ。大人のつきあいってやつで。

P1070428

南座。
まねきがあがるまで一月ちょっとなんだ。
そのころには、もうりっぱな京都市民になっている。
お気に入りの景色が日常になる日々。

なので、京都移住完了して、ネット環境が整うまで、しばらくお休みいたします。
(コメントへのご返事は可及的努力いたしますが、おくれるかもしれません。)

それでは皆様、また京都からお目にかかれる時まで。

2010年10月 4日 (月)

秋雨の京都つれづれ

秋雨もしとしとならいいのですが、この日はだだ降り。

それでもあれやこれやを片付けるために京都を北から南まで。
(我ながらよう働くなあ、、、)

P1070319

雨の下鴨神社。
こんな雨の日でも結婚式のカップルがあちらこちらに。

P1070320
こちらにも。
おめでとうございます。

私の好みとしては、やはり白無垢には綿帽子がいいなと思うのですが、昨今、某女優の神社での結婚式以来、白無垢に北新地のお姉さんもびっくりな盛り盛りの髪型がはやりなのね。

そういう髪型はカクテルドレスでやればいいのに、、、と思う私は古いのでせうか?

P1070321

神社の清浄な雰囲気に巫女さんのきりっとした髪型はいいでしょ?やっぱり。

さてここから一気に南へとびます。
伏見区竹田のパルスプラザで今回最終日をむかえる京都大骨董市へ。


P1070324

以前は全部見て回ろうと歩きに歩いて、疲れ果ててなにもゲットできずに帰る、、、なんてこともありましたが、最近は的を絞ってかしこくまわります。

今回は新居に置きたいアンティークの和箪笥を物色しに。
早速お目当ての店で、よいものをゲットしたあとは、時間が許す限りぶらぶら、余裕で会場をみてまわります。


P1070322

雨で最終日とあって、お客さんはいつもより少なめでしたが、骨董にかける情熱は、対象がなんであれ熱い物があります。

機能性だけを考えるなら、箪笥だって新しい物の方がよいにきまっているのですが、そのモノが背負ってきた人間のいとなみ、歴史、みたいなものを感じるんですよね、骨董って。
あたたかい、、存在感がある、、、のです。

機能だって、昔の職人さんの仕事は新しい物に比べてもまけるどころか、むしろすぐれていることもあるのです。

金沢から出店されているお店で、昨年金沢に行ったとき、骨董屋さんでみつけて、手が出なかった古伊万里の小鉢によくにたものに、出会ってしまいました。

よく見ると、そのそばに蛸唐草のめっちゃ好みのお皿が、、、、

2枚だけほしいのですが、5枚一組でしか売らない、、、というところをねばってバラ売りしてもらいました。
言ってみるもんだなあ。
まあ、これが骨董市の醍醐味ですわね。
私は目利きではありませんので、値段相当かどうかはわからないんですが、気に入ったのならいいぢゃありませんか。

P1070350


また北上して岡崎へ。

P1070326

このお家は夏向きだなあ、、、と常々思っている白川沿いのお宅。
雨の日はどうしてはるのかな、と思ったのですが、やっぱり戸はあけっぱなしcoldsweats01
冬場はどうなるのか、とても楽しみ。

P1070329

山が霧を吐く、疏水縁の風景。

雨の風情もまた良き哉。

P1070331

築80年の町家の出格子、、、、、ウソ。

新築のわが家の出格子です。新築でもこんな町家ができるのです。(町家love)

そして私を迎えてくれたのが、この1月一時お別れしていた梅の木


P1070340

一足先に京都へ移住して、造園屋さんの敷地で養生していた宝塚の庭の梅の木です。

新しい家の庭でまた巡り会えました。

2010年9月17日 (金)

京都・和菓子の会7周年記念「寅年の菓子を愉しむ展」

数年前から、お客さんとして皆勤をめざしている京都・和菓子の会、いつも楽しみにしています。

京都のいろいろな上菓子司さんから毎回一つのお店にお願いして、その日だけの特別な和菓子をつくっていただき(主宰・中川典子様のすばらしい人脈のたまもの)、京都らしい良い室礼のなかで楽しむ、というコンセプトで始められたこの会も7周年だそうです。

今回は特別記念企画として虎屋さんとのコラボで、寅年の道具、寅年の御菓子、などの展示を9日間にわたってされることになりました。

P1070207
場所はもちろん、御所西、虎屋菓寮一条店。

今までに秦家住宅吉田家住宅長江家住宅北白川駒井邸妙心寺大雄院など、京都ならではのすてきな空間とともに、それぞれテーマをもった宝石のような美しい和菓子を楽しませていただいてきました。

なのに今回は、、、、なぜか和菓子の会のスタッフとしてレセプションのお手伝いをいたしました。
(あれ〜?いつのまに客ではなくて、ホスト側に?、、、本人もよくわからないcoldsweats01


P1070210


虎屋菓寮のこちらはほんとにいつ来ても、気持ちのよいすばらしい空間ですね。

昨年本格的にリニューアルされたモダン数寄屋の傑作だと思います。
(写真はないのですが、中庭に面したテラス席は、今日は涼やかな風が通ってとても気持ちよさそうでした)


P1070216

まずはお昼をいただきながら、打ち合わせを。
このレセプションには、今まで和菓子の会でお世話になった方たちをお招きしています。

名簿を拝見して、うわぁ〜、、、、、coldsweats02

いわゆる白足袋族(僧侶や茶人、学者、老舗の主など、文化的に強い影響力を持つ方々:京都の庶民は「白足袋族には逆らうな」といった言い方をします)とおぼしき方々のお名前が〜。
いまさらながら主宰・中川様のすごいご人脈に驚嘆。

P1070211

レセプションのおこなわれる虎屋ギャラリーはこんな感じです。
今回はこの会でしかお目にかかれない虎屋さんの御菓子とともに、京都和菓子の会名誉顧問である鈴木家所蔵品の展示もされます。


P1070214

元禄創業、柳営御用菓子司「鈴木越後」の名前は江戸時代を舞台にした歴史小説にも名前がでてくるくらい有名だったそうで、煉羊羹がとくに評判だったとか。
明治以降、鈴木家は茶道の家として貢献され、先だって亡くなられた先代の鈴木宗康先生と中川様には深いご縁があったそうです。
寅年でいらっしゃったので、生前「寅の年に寅の御菓子でお茶会しようね。」とおっしゃっておられたとか。
この会をきっと喜んでおられることでしょうね。

さて、レセプションの方ですが、私はキャパシティー以上の役をおおせつかりまして、目をシロクロさせながらがんばりましたので、ゆとりゼロでした。

おいでの方々の名前とお顔を覚えきれず、不手際もいいとこで、なにがなんだかわからないうちにおわっちゃった、、、。

若手の伝統工芸、芸能にたずさわっておられる方々、老舗の上菓子司様、茶舗様、表千家、裏千家の重鎮の先生方、町家好きな方ならだれでもご存じの旧家の方々、、、お名前だけ存じ上げている方々をいっぺんに拝見できるとは!

けれど、この方々が一堂に会されることは、いままでなかったことらしく、あちこちで名刺の交換会がおこなわれているのがおもしろかったですわ。
今後の皆様のお仕事がさらに発展されるとよいですね。それを楽しませていただく立場としてもうれしいですし。


P1070219

さて、この日供された「寅年の御菓子」はこちら。(この日のためだけの御菓子です。非売品です、念のため)
銘を「千里の風」。
「虎は千里往って千里還る」のことわざからと推測。

(ちなみに虎屋さんには大阪店限定の「六甲の風」というタイガース仕様の羊羹もございますのよ〜)


P1070220

このように切り方によっていくぶん虎模様が変化する羊羹です。
この縞模様、つくるのは並大抵じゃないでしょうねえ。
それにしても美しい御菓子です。
この菓寮でこれをいただけるなんて、しあわせ。


P1070221

いっしょに供されたのは、赤ワイン、、、、ではなくて小豆茶。
きれいな色でしょ?
甘くはないのですが、ほんのり小豆の香りがして、ポリフェノールたっぷりだとか。
おいしかったので、帰りに烏丸通りに面している店舗の方で求めて帰りました。


P1070206
こちら店舗のほうです。

P1070223

記念品に皆様にお配りした箸置き。
中川様のご実家であり、本職でもあります銘木屋・酢屋さんで特注で作られた物。
(酢屋さんは、かの龍馬が投宿したことでも有名)

さすが銘木屋さん、クッションにつめられた木の削りくずがとても良い匂いlovelyです。
(源平になっている寅さんは白が楓、赤が桜の木)

期間の9日間の間には、ライトアップされた菓寮のお庭を楽しみながらのギャラリートークの日も3日ありましたが、すでにもう、すべて定員うまってしまってキャンセル待ちだそうです。
大人気!


お手伝いとしてはあまりお役に立ちませんでしたがcoldsweats01、とても得難い経験でしたし、十分楽しませていただいた1日でした。
これからも和菓子の会のますますのご発展をお祈りします。
(皆勤目指します!)

2010年9月12日 (日)

岡崎界隈〜未来の散歩をイメージして

京都、岡崎界隈。

引っ越ししたら、きっとすてきな散歩道になる、、、、という視点で景色を切り取ってみました。


P1070148

おお、いきなりこんなところに松琴亭の襖が、、、、
ではなくて、某信金のトレードマーク。

以前はこれを見るとドイツ・バイエルン州の旗(BMWのシンボルにも使われていますね)を連想していましたが、最近では松琴亭ですなあ。coldsweats01

P1070146

最近丸太町南側、東天王町の近くにできたドイツパンのお店、「ベッカライ・ペルケオ」。


ベッカライ=パン屋さんですが、ペルケオというのは知ってるぞ。

ちょっと古い人なら知っている、王子と町娘の結ばれない恋をえがいた戯曲「アルトハイデルベルグ」にでてくる居酒屋の名前。
王子がその不自由な身分を忘れ、学生時代の一時、楽しい時代をすごした場所。
(もともとペルケオはワインの樽を守っている神様の名前。)

20年ほど前に、わざわざ行ったもんなあ、ドイツ・ハイデルベルグ市にあるこの居酒屋。
両替計算をまちがえて、えらく高額のチップをボーイさんにあげちゃった思い出が、、、

(訂正:あれからちょっと調べてみましたが、私の記憶違いがいくつか。なにせ30年近く前の話でして、、、
居酒屋の名前はペルケオではなくて、ローターオクセン、そしてペルケオの人形があった、、、そうです。ちなみにペルケオはハイデルベルク城のワインの樽をまもっていた道化師で、のちに守り神のようにいわれるようになった、そうです。)


店の看板にアルトハイデルベルグの文字もありますので、これはまちがいなく、あのペルケオです。
入らないわけにはいきません。


P1070147

ドイツパンはこんな感じ。
フランスやイギリスのパンと比べると酸味がきいて、ちょっと無骨な感じでしょうか。

P1070163

オーナーさんはハイデルベルグでパン作りの修行をされ、マイスターの称号を得られたとか。
本格的です。
ドイツ的パンってどれ?と聞いてもとめたパン。
飾り気のない素朴なところがドイツっぽい。塩味がきいています。何も付けずにいただくのにぴったり。
そうだ、ワインにも合いそう。(私は日本酒党ですけどcoldsweats01

近くなので、いつでも買いに行ける、よいパン屋さんを見つけましたわ。
P1070151

以前、京都に住んでいたときから知ってはいたのですが、入ったことのなかった熊野神社近くの骨董屋さん、ブルーパロット

今回ちょっと欲しいモノがあって初めてはいったら、、、、、びっくり!
こんなに奥が深いお店で、こんなにいろんな種類の骨董が、、、、アンティークの焼物、漆器、振り子時計、ガラス、家具などなど。


オーナーさんご夫婦も職人、という感じですてきな方たちでした。
これなら骨董ハンティングに門前通りまで行かなくても、お散歩がてらのぞけます。

お目当てのものは残念ながらなかったのですが、新しいお宝の山を見つけました。うふwink

P1070150

その少し西の細い道を南にはいると、学生の頃からあるJAZZ SPOT YAMATOYA。
まだ、健在なんだ。
ジャズのなんたるかも知らず、格好だけで聴いていた若かりし頃、ここの2階で難しい顔をしてモダンジャズをきくのがひと頃ブームだったのよねえ。
でもいまだに何枚かのジャズアルバムはまだ手元に残っています。(青春の忘れ物)

P1070161

三条通の町家のお店。良い風情です。
ここの家に入れ子になっている駐車場。こんなにせまいのに、上手に駐車されるところを目撃!
すばらしいドライビングテクニック!
しかし、ドアをあけるのがちょっと大変。


平安神宮の南、白川沿いの小径はお気に入りなんだけれど、この日はこんな景色を目撃!

P1070160

川のなかで犬を泳がせるおじさん。
わんこはぜえぜえいいながら、がんばって流れに逆らって泳いでいます。
けなげ。
これって犬は喜んでいるのだろうか?迷惑しているんだろうか?
でも、これもすてきなお散歩中の景色にはちがいない。

P1070158

ふりかえれば、いつもやたらでかくてやたらはでな平安神宮の大鳥居。

P1070156

疏水がみやこめっせをぐるっとめぐるあたり、ここの景色もなかなかいいんです。
ちょうどカーブになったあたり、水の流れがやや急で、流れに逆らって泳ぐ小魚たちをみていると、見飽きない。

陽も少しくれてきて、良い風が吹くので、ここの柵にもたれてしばしぼ〜っと。
これも幸せな時間です。

P1070157

仁王門通りをはさんで疏水の向かいにある観世会館
(写真は藤井有隣館です。観世会館と長い間誤解してたようです。京鹿の子様、ご指摘ありがとうございました)
学生時代、初めてここでお能を見ました。

茶道の足運びはもともと能の仕舞の足運びだったと聞いたことがあります。
さらに茶道具の銘は能楽の演目からとったものも多く、その知識がたくさんあればもっと楽しめるというもの。

日曜日にも公演があるようですので、近くですからたまには行ってみよう。

P1070153_2

工事中。元に何が立っていたか記憶にありません。
しかし、これ、いまは葉っぱばかりですが、知る人ぞ知る見事な垂れ桜のスポット。
細見美術館の少し北です。
以前、書き込みコメントで教えていただきました。
来春が楽しみです。

P1070152

疏水べり、創業300年の京漆器の象彦さん。

すごくシンプルな外観なので、今まで何度見過ごしてきたことか。
暖簾だけでなんとかわかるような。
廻りの景色にとけこんで、扱う商品には自信があるとさりげない感じが、さすが京の老舗。

実はずっと手に入れたい物があって、こちらにあると聞いたのです。

P1070165

菊彫り、溜め塗りの菓子器。
特別出演の御菓子は亀屋良長さんの麩菓子、「京半月・月見柄」。
(ちなみに御池煎餅は亀屋良。あ〜ややこし)

木粉形成の同じような菊彫りの皿は10分の1の値段であります。
でも手にしてみるとなんだかな〜、、、、

本物の手彫りの菊皿を手に取ると、やはり重さが違う(手彫りの方が軽い!)
新しいうちは見た目にそれほど差が無くても、経年変化で差が出るのです。

本物は少し漆の色が明るくなって、ますます艶がでるのです。
最近は手のかかる菊彫りをする職人さんも数が減っているとのことで、なかなか見つけられませんでしたが、念願の本物をやっとここでゲットいたしました。happy01

P1070139

未来のわが家は漆喰壁も着々と完成中。

P1070142

(いつのことになるやらの)出番待ちの水屋、持ち送り板。
裏千家の大水屋のと同じ香狭間(こうざま)透しにしていただきました。大工さんの力作です。

未来の散歩道を現実の散歩道にするまで、あと少し。(いや、まだちょっと長い、、、coldsweats01


2010年9月11日 (土)

ひさかたの月の桂の、、、〜桂離宮

桂離宮参観には申し込みがいります。
3ヶ月前から申し込み可、ですがきっちり3ヶ月前に申し込まないとあっという間に予約はうまってしまいます。

実はネットで、3ヶ月前に5〜6回申し込みましたが全部外れ、、でした。
それでは、と往復ハガキで申し込んだところ、1回目で許可がでました。
どうもアナログの方が受けがよいようです。(あと外人といっしょとか)

申し込んだのは6月でしたので、まさか9月のこの時期にこんなに暑いとは思いもしなかったので、覚悟して行きました。
(それでも日陰はまだすごしやすかったです。これが1週間前だったら、確実に熱中症でたおれていたshock

P1070046
こちら、入り口の横まで続く穂垣。

まあ、桂離宮は解説不要、ですね。
数寄屋建築、日本庭園の最高峰です。

P1070047

穂垣は竹の細い枝(?)を組んで、割竹でおさえてある垣。(離宮三名垣のひとつ)


P1070124

表門(皇族の方々だけが通れる)

江戸初期、八条宮智仁親王から三代50年かかって、智仁親王とその息子、智忠親王の死後、彼らの悲願であった後水尾上皇の行幸をもって完成した離宮。


P1070049

これがその上皇をお迎えした御幸門。

残念ながら現在は(昔は中まで入れたようです)書院の中は参観できないので、その数寄をつくした建築は拝見できません。(NHKのDVDでも見るしかないですね)


庭園と散在する茶屋を約1時間かけて宮内庁職員さんの説明を聞きながらめぐります。

なにしろ、庭一つとっても景色の切り取り方、見せ方にさまざまな技法、トリックが潜んでいて、石一つまで計算され尽くされている上、ちりばめられた灯籠や蹲居の意匠もすばらしいので、とても1回行っただけでは見尽くせない、、、のです。

さらに庭に散在して見え隠れする茶屋の数寄屋ぶりは、これまた建築の専門家の解説付きでまた拝見したいもの。

いや、圧巻でした。

ですので、とてもつたない写真では全貌をおつたえすることなど、とうてい不可能ですので、心惹かれた景色を気ままにアップ。(けっこう自分の趣味だけで載せてます。他にももっと見所はあるんですがね、、、)

P1070122
入り口すぐの場所にある、衝立の松。
まっすぐには景色(特に池)が見えないようにさえぎって、いやが上にも隠された景色への期待感を高める装置。

P1070052

霰こぼしの御幸道。

よくぞここまでてっぺん平らな石を集めたもんだ。

P1070056

すごく立派な大きい踏み石。
ここでは下を向いて歩くだけでも楽しめます。
すばらしい(今では採取不能な)石がおしげもなく、あちこちに。


P1070058

御腰掛の屋根裏。

松琴亭の待合いにあたります。
「砂雪隠」付き。
本では見たことあるが、実物ははじめて。
(実際用は足さない。使えるのは下腹雪隠とよばれる)


P1070059

二重枡形の手水鉢。

P1070060

「行(真・行・草の行)の延段」
抜群の大中小、形のコンビネーション。

P1070064


やっと池のむこうに松琴亭の屋根。

池ではボチャン!と鯉がはねる音や、せせらぎ(昔は桂川の水を引き込んでいたらしい)の音が。


P1070066

ひらたい石を敷き詰めた洲浜の先頭に燈台のような灯籠。
そのむこうの石橋は、天橋立の見立て。

P1070067

織部灯籠、、かな?


P1070070
松琴亭の茶室、三畳台目。

八窓の茶室で遠州好み。
実はこの桂離宮の作庭には遠州が関わっていた、とする説もあり。

P1070072

松琴亭一の間、二の間。

でました!
市松模様の襖!

あの時代にこんなモダンな意匠。
重森三玲の住宅の襖もここから着想したのかも。

P1070076_2

もっと濃い青かな〜と思っていたのに、意外と薄い、、、、と思ったら、陽に焼けて薄くなっちゃったようです。


P1070075

昔のトイレ、、、、ではありません。
火も水も使える水屋ね。屋外にとびでているのがユニーク。


P1070077

正面は網代の戸。

P1070078

書院の中は襖の引き手、釘隠など懲りに凝った意匠が使われていて、「月」の文字を模様化したものが有名ですが、茶屋でもいくつか面白い意匠を見ることができます。
こちら「結び紐」の引き手。


P1070080

欄間の格子も皮付きの木、角材、竹が混在。


P1070083

「水蛍の灯籠」。
この灯籠に火をともすと、灯りが池の水面に映ってゆれて蛍のようなのだそう。
夜間参観がないのがとても残念。

P1070088

賞花亭前の棗型蹲居。
バックの白萩がまさに花ひらかんばかり。

P1070093

斬新で現代的なデザイン。


P1070097

雲一つ無いピーカン晴れ(あづ〜〜〜)ゆえに水面が鏡面になって景色が二つ。


P1070101

かの有名な三光(日光=丸、月光=三日月、星光=四角)灯籠。 ではなくて三角灯籠。三光灯籠はどうも見落としたようです。(もちや様、ご指摘ありがとうございます。)

P1070102

蹲居「浮月」。

明月の季節にこの蹲居の水面に月が映るとか。
なにしろここは「月の桂」、月の名所ですから、月を楽しむ工夫や装置がてんこもり。


P1070103

笑意軒の矢の引き手。


P1070105

櫂の引き手。

P1070104

見えにくいですが、正面窓の下に有名なビロード市松+金箔の斬新なデザインの腰壁張付。

窓の向こうは緑の稲田。
稲作は近隣の農家に委託しているそうです。


P1070109

こけら葺きの屋根。
わかるでしょうか。薄い板が積み重なっています。
この技術はちゃんと伝承されていくのでしょうか。


P1070111

(中には入れない)書院群。

P1070112

古書院月見台。
この眼前に池が広がります。

天空の月と、池に映る月を夜もすがら楽しんだいにしえの貴人たち。
うらやましいことです。
(ちょっと現代生活のスピードでは退屈かも、、、、coldsweats01

P1070116

月見のための茶室、その名も月波楼。
その膳組の間。
開放的な空間。

P1070119

こちらの引き手は杼(ひ)(機織りに使う糸巻き)。

P1070123

三名垣のその2,黒文字垣。
文字通り黒文字の枝でできています。

最後の名垣その3は、外に出てから見ることができます。


P1070127
有名な桂垣。
生きた竹をたわませて作られた垣です。

これはほんとうは中から竹の根元の方を見るのが価値があると思うのですが、残念ながら参観場所には入っていません。(これもNHKのDVDで見るしかないな)

この桂垣をぐるっとめぐって桂橋の西詰め、桂に来たからにはこちらへも、、、、

P1070129
御菓子司中村軒

名物麦代餅(むぎてもち)も食べたいし、かき氷も捨てがたい、、、、

P1070131

で、結局二つともたのんだ私。
でてきた大きさを見て、「まずった!」。coldsweats02

餅のボリュームのうえに白玉3個はけっこうきつかった、、、。
それでもおいしいのと、かき氷に練乳の追加がついてくるなど、うれしい心遣いで90%はいただきました。(完食は無理どした)

P1070164

最後に離宮の売店でもとめたもの。

松琴亭の襖の市松、月の引き手、書院の襖の桐の唐紙、真の延段、網代、、、といういずれも桂離宮にちなむ意匠のぽち袋。

おしゃれです。
(バラバラにもらったら、なんのことかわからんかもねえ、、、)

今度は季節を変えて、何度でも行ってみたいですね。
行くたびに新たな発見がありそうな気がします。
せっせと往復ハガキ、書かねばなりませんが。

2010年7月27日 (火)

油照りの京都町歩き

「京都の朝はイノダコーヒから」

って、いつごろから言われているのでしょう。

昔はイノダコーヒの名前すら私は知らんかった。
単に無知なだけだったのか?

というわけで、その言葉にのせられて堺町のイノダ本店に、有名なモーニングをいただきに。

P1060527_2

なにせ昨夜は遅くまで還幸祭を見ていましたので、最初からお泊まりの予定で。

住むようになったら、まあわざわざモーニング食べには行かんよなあ、、、今のうちに、、、ということで。


P1060528

メニューは、「京の朝食」1200円がスタンダードらしいが、ちょっと昨夜の中華がお腹に残っていたので、夏の限定メニュー、京夏野菜モーニングを。

(ホテルでもらった)京都新聞なぞ隅から隅まで読みながらいただく。
(う〜〜ん、通っぽい?)


P1060529

席は2階でしたの〜。はじめて。

ゆっくり目の朝ご飯のあとは今出川まで北上してこちらへ。


P1060530

烏丸今出川上ルの俵屋吉富さんプロデュースの京菓子資料館

実はおつかい物の干菓子をもとめに俵屋さんの烏丸店に行ったのですが、ばら売りの干菓子がなくて(小川店にはあるのです)、でもせっかくここまで来たし、、ということで。

「婚礼菓子」という企画展中。

見事な糖芸菓子の数々をみせていただきました。
そういえば、最近では結婚式の引き出物、といえば洋菓子が多いですね。
かつては紅白饅頭をはじめ、鶴亀の打ち菓子などよくみたものですが。

京都ですら、ご多分にもれず、和菓子の引き出物率は低いそうです。
私なんか、洋菓子より饅頭の方がもらってうれしいですけどねえ。


P1060531

付属の坪庭のこの蹲居は水琴窟になっています。
ただ、びっくりしたのはこの苔!

P1060531copy

普通は杉苔かなんかだろ〜?と思うのですが、どう見ても、扁平なゼニゴケにしかみえない。
ゼニゴケは普通「悪い苔」といわれるやっかいものなんですが、ここまでびっしり生えてると、それなりにきれい。
わざわざこの苔にしたのでしょうか?謎です。


P1060532

そこから少し北上して西にいったところに「和室deお稽古」を主催されているbe-京都さんへ。

ここもすごく大きな町家なんですよ。
その座敷などを利用して、日舞や鼓、活け花などの講座がひらかれているようです。


P1060536


夢風庵様が「Postcard Collection X 涼を感じる小物展」に出品してはるので、それを拝見に。

なんといっても町家の造りがいいなあ、、、と思いつつ広い座敷の方をちらっと見ると、、、
あら〜makiちゃんが!

整理収納アドバイザーの講師で講義されてる真っ最中でした。

やっぱり京都はどこぞで知人に出会いますね。coldsweats01

P1060556

夢風庵様コーナーでこちらをもとめました。
ガラスのペンダント。

涼しげでしょ?
金属アレルギーの私にはこういうタイプのネックレスが、直に肌につける夏にはありがたいのです。


P1060534

そのまま西に進んで、表・裏千家のある小川通りの俵屋吉富さん小川店へ。

懸案の干菓子をもとめに。

こちらはこの春先にいちど来て、その干菓子の美しさに感激したものです。
(↓その時の写真を流用・ただし春バージョンです)


P1040292

この宝石みたいなひとつひとつを選んで、きれいな箱にいれてもらって、これはお使い物にします。

ここまでくればお隣の茶ろんたわらやを素通りするわけには、、、


P1060535

はい、いただきました。
抹茶と涼しさを演出したこのお菓子。銘は「玉すだれ」。


そのまま北上して茶道資料館もついでに。

「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」の企画展中。

なにせ圓能斎といえば、宮尾登美子さんの「松風の家」の中心登場人物のモデルですから、とても興味深く拝見しました。
明治になって廃れた裏千家を必死で盛り返した、近代中興の祖、とでもいうべき方です。

新島八重子(新島襄の妻)へ与えた許状もありました。
その波乱の人生の最晩年に、それまでの華々しい経歴すべてを捨てて、彼女は茶道の師範として生きたそうです。

そこから裏千家は学校茶道への足がかりを見いだしたそうですから、人の縁というものは不思議です。


P1060554_2

岡崎にとって返して、お気に入りの好日居さんへ。


P1060551_2

この日は冷たい岩茶を所望したのですが、こんなすてきな茶器がでてきました。

好日居さんのご友人作、金属の片口にたっぷりの氷。
器のまわりの水滴がまた涼しげ。


P1060552

ここに熱いお茶を注いでいただく。
さわやかで、おいし〜。
油照りの中をここまできて、癒されました。

P1060553_2

なんとずっと一度食べたくて果たせずにいた、亀廣永さん(高倉通蛸薬師上る)の「したたり」がついてきて感激!

『したたり』はもともと祇園祭の菊水鉾のお茶会に出されていた献上菓子。
今でも菊水鉾のお茶席でオリジナルのお皿とともに供されています。

はい、想像した以上においしいお菓子でした!

好日居さんと共通の話題・小谷真三さんの倉敷ガラスでもりあがったあと、なんと、ここでも「京都は狭い!!」という出会いがありまして、悪いことはできへん、悪口はいえへん、と再確認catface

でも、あちこちで出会いがある、ということは来るべき京都生活の彩りとなって、楽しみでもあります。

さて、お家に帰ろう。
秋にはこの周辺がお家になるのだよ、むふふ。

2010年7月25日 (日)

祇園祭・還幸祭と、笑顔で送り出しの会

どこにいても暑い日々が続いていますが、この日はまたとりわけ暑い京の町中へ。

山鉾巡行の夜に、四条御旅所におでましになられた神様が八坂神社におかえりになられる還幸祭の日。

ちと読みがあもうございましたわ。

御旅所からお出ましを見て鴨川の方にぬけようと思ったら、、、、、

P1060439

なんじゃこりゃ〜!!

御旅所の前でトラップされる。
前にも後ろにも進めん!!

あきらめてかぶりつきで神輿のお出ましをみる。

P1060443

まずは三若さんの中御座(素戔嗚尊)。
四条通のどまんなかで差し回し〜。

P1060456

「まーわせ、まーわせ」というドスのきいたかけ声とともに。

P1060445

多分、お祭りの役員さん。

P1060463

四若さんの東御座(櫛名田姫)、お出ましの儀式。
二礼二拍手一礼。


P1060449

いなせな法被のおにいさんがた。

中にはきりっと古式ゆかしいcoldsweats01褌を着用されている方も。

五分刈りの頭にさらに八坂神社の社紋をそり込んだお兄さんもいて、すてきlovely(これあとちょっとで写真撮れんかった。)

このころから空模様があやしくなり、こもりにこもった湿気と熱気が一気に放出!

P1060466

稲妻つきの大夕立。

おにいさんたちもずぶ濡れ。
神輿もずぶ濡れ。

それをふきはらうお祭りアドレナリン。

「ほいとー、ほいとー」(「ほ」にアクセントがあるかんじで)

錦の西御座(八柱の御子神)が出る前に、少しのスキをついてやっと地下からトラップ脱出。

めざすは(30分おくれで)こちら。

P1060470

四条大橋の西詰のランドマーク、ヴォーリズ建築の東華菜館。

ここは立地の割にリーズナブルなお値段なので、学生の頃もビール飲みにいったものでしたが、ほんまにお久しぶりで。
(ここのエレベーターは必見です!)

神様が町中を巡行されて神社におもどりになるまで、こちらですごします。
(暑い中、重たい神輿をかつがれ巡行されるお兄さんたちには申し訳ないですけど〜)


P1060471

御所でお花見や、祇園・又吉さんでご一緒した、ちゃみさんが四年半をすごされた京都をとうとう離れることになりました。

なので「笑顔で送り出す会」をこちらで。

音頭の労をとってくださったもちや様あんのちゃんこいんさん、そして初めましてのぽのこ様(いやあ、うわさには聞いていましたが、吉本の芸人さん?と思ったくらいの話芸の持ち主様でしたわhappy02)。

皆様、私よりはるかにちゃみさんとのおつきあいの長い方ばかりです。


P1060473_2
ちゃみさんとは、もう少し、いろいろなお話をお聞きしたかったのにちょっと心残り。


新天地でもまた、あの笑顔でがんばってくださいね。

そうこうするうちに、8時過ぎ、窓の下に、おお、御神輿が市中を回り回って、ついに四条大橋までお帰りに。


P1060479


P1060480

夕立のあと、少し涼しくなった大気の中、満月に近い月齢の月の下、神輿は粛々と八坂神社へ。

われわれも追いかけましょう。


P1060483

途中の花見小路でちょっと舞妓はんに浮気を(?)して、、、、


P1060495

石段に腰をかけて、神輿の差し回しを。

「まーわせ、まーわせ」

山鉾巡行が整然とおこなわれる印象があるのに比べて、神幸祭、還幸祭はどこかもっと原始的な感じがします。

P1060507

神社の中にはいっても神輿は練りをくりかえし、


P1060510

やがて舞殿に入られます。(これは中御座)


P1060522_2

おつかれのお兄さん達。

なかには熱中症で倒れられた担ぎ手さんもおられたようで。

長い道のりの巡行のあと、最後のクライマックスまで、お疲れさんです。


P1060525


次いで東御座が舞殿にはいるところ。

このあと、西御座と三神輿そろったところで、ほぼ深夜、すべての灯りを消した中で神様がお社に帰られる御霊遷し(みたまうつし)があるのですが、残念ながら、その前に体力切れ。

来年はいけるかな、(来年は日曜日で翌日仕事なんだが、、、)

最後までつきあってくださった、ちゃみさん、この夜が思い出に残りますように。
またいつか笑顔で合いましょう。confident

祇園祭も今年はこれでいよいよフィナーレです。

2010年7月 7日 (水)

「にゃんとも猫だらけ」展〜子猫・こねこ・子猫

JR京都駅、伊勢丹7Fの美術館「えき」

こちらにはずせない展示が。

P1060053_2

その名も「にゃんとも猫だらけ」。

すでにお友達のブロガーさんたちも行かれたようで、おくればせながら私も。

P1060054

私の好きな、猫大だい好き〜、、、の歌川国芳さんの絵を中心に、浮世絵に描かれた猫・猫・猫。

三毛だのぶちだの、しかもボブテイル(みじかいしっぽ)の日本猫なのがとてもいいわ。

P1060056

洋の東西を問わず、芸術家って猫好きが多いと思う。
レオナール藤田も、国芳とおなじく、懐に猫を入れていたというし、クリムトも猫の多頭飼いだったというし、猫が描かれた絵も多いですよね。

何を考えているのか、しっかり顔に出るわんこにくらべて、何を考えてるのか、さっぱりわからない猫のミステリアスさがうけるのかも。(その実な〜んにも考えていないと私思うの、猫って。)

昨年ぽん様のとこの玉葱工房で手に入れたのはこちらのTシャツでした。


P1060103

ああ、この絵は国芳の絵だ!と思っていたので、さがしましたよ。

ありましたありました!

なんと「猫石の怪」の化け猫とともに描かれているではありませんか〜。
おどろおどろしい巨大化け猫のまえで、こんなユルイ踊りを踊ってる場合じゃないだろ〜とcoldsweats01

おもわず、クスクス。

このTシャツ、実はブロ友3人(皆様、妙齢の)おそろなんですよ。
3人そろって着用し、道をのっしのっし、と歩いていても、目をそらさないでね。

P1060104

ショップでなにか良いアイテムはないかな、とさがしてこちらのシールをもとめました。
猫のと、国芳といえば猫と同じくらい好きな擬人化金魚のを。

展示は7月11日までですよ〜。猫好きの方、おいそぎを。

さて、ここからはほんまもんの猫のはなし。

友人のところに子猫がやってきた、とのこと。子猫と聞いては行かなくては!

名前はシマちゃん、生後1〜2ヶ月。離乳中。

か、、かわいい〜〜lovely

だけど、「わっしょい期(寝てるか遊んでるかのお年頃)」なので写真をまともに撮らせてくれない!

P1060115

なのでこんな写真ばかりですけど。

P1060117

カメラをかまえると、そのストラップにもれなく噛みついてきます。


P1060118

なにも、そうムキになってかまんでも、、、、

シマちゃんは兄弟と2匹で捨てられていたんだそうな。
友人がシマちゃんをひきとって、もう1匹もちゃんと里親さんがみつかったそうで、ほっと。

P1060120

カメラストラップに飽きたら今度は日傘のストラップにぱんち!ぱんち!

なんででも遊ぶねえ。

P1060125

まともにお顔を撮ろうとして、捕まえても、これこのとおり。

触ったときの、この子猫特有のふわふわ感がいいわ〜lovely
握れば壊れてしまいそうなほどの骨格の手触りも、ええわ〜(←変態、、、ではない!)

P1060126

やっと、まともな写真が撮れたと思ったら、このあと頭突き、くらいました。


P1060127
ちょいとエネルギー補給。

P1060132_2

充電完了後はさらにパワーアップ!全然疲れをしりません。

おかげで私の手はボロボロですわ。(泣)


こうやって遊んで、遊んで、大きくなるんだよ〜。


P1060142

子猫の時代は短い。今のうちに楽しんでね。

大きくなりすぎると、全然遊びに興味をしめさなくなりますけど。

体を動かさずに、自分の射程距離内のものにだけ、ものぐさに手をだすという、どこかの大猫のように、なっちゃうかもね〜。

P1060148

2010年7月 6日 (火)

賀茂川に沿って

あちこちの山鉾町で吉符入り(祇園祭の始まりの儀式)が行われたであろう、この日。

残念ながら今年の祇園祭はゆっくり楽しめそうもないので、街角でみたその雰囲気だけを。

P1060098

河原町にも恒例、八坂神社の社紋入りの幔幕が。

来年は仕事帰りに四条通を通るし、きっと楽しめるはず。(遠い目)

P1060100

この写真ではなんのことかわかりませんよね。
まだ全然、鉾たってないですが、ここ四条烏丸の辻にたつと西に函谷鉾、東に長刀鉾、北に孟宗山が立つ予定。
ああ、残念やなあ、、、、


さて、今出川通の北、高野川と合流するのが賀茂川、合流した後が鴨川、というのはよその人はあまりご存じないかも。
私もそれを発見したのは大学に入ってしばらくしてからでしたもの。

高麗美術館を出て、そのまま北に行くとその賀茂川にかかる御薗橋にでます。

P1060062

この橋をわたると上賀茂神社はすぐそこです。
(そうそう、上賀茂、に下鴨。使い分けてますね)

この橋の近辺には大学時代、ちょっと思い出があってね。懐かしかったわ。
風景はあまりかわっていないけれど、橋の手前、鉄板焼きのお店がたてものそのままにドラッグストアになってたなあ。


P1060070

上流を見る。

写真にはすれすれにしか写っていないけれど、あのころから「MKタクシー」本社の大きな「MK」の文字がみえたっけ。
近くにはボーリング場もあったんだが、いまどき残っているかどうかしらね。


P1060071

川のそばの散歩はやはり気持ちがいいねえ。
いろんな花も、雑草にしてもかわいいのが咲いているし。


P1060072

一本だけ、鮮やかな色の、これはキスゲでしょうか?


P1060065

川に沿って少しさかのぼると目的のお店が。
霜月(そうげつ)さん。

先日お茶のお稽古でいただいたこちらの木の芽琥珀がおいしくて、また季節によって味が変わるとのことで、偵察にきたのであります。

この日は夏バージョンの「柚子蓼琥珀」と「紫蘇琥珀」でしたよ。

P1060113

まあ!
なんてきれいなんざんしょ!

宝石みたいですわねえ。
こちらのお店、18年前にここに開業されたそうです。

ご夫婦と若い衆一人?でしてはるので、ここの琥珀はデパートなどでは入手できないそうなんです。
1年間、季節の味を色々取り入れて試行錯誤の末、完成したとりどりの季節の琥珀。

これは秋バージョンがどんなのか、楽しみです。またここまでこなくちゃ。

京都バスで賀茂川に沿って南下します。
このルートは学生のときに愛用したなつかしいルートです。


P1060073

出町柳でおりると、ここが賀茂川の終点、ここからは鴨川になります。

この川の渡り石は、京都ドラマでのお約束のロケ地ですね。
なんだかいつも唐突にこのロケーションがでてきますよねえ。


P1060074

左手には賀茂大橋。(ここは賀茂、なんですね)

学生の頃、この橋の東詰近くに下宿していたので、この橋は青春のシンボルでもあるのです。
当時はここを市電が走っていました。
電停の名前はズバリ、「賀茂大橋東詰」。

橋の上からは、大文字の送り火がよく見えたものです。
今年も大文字、やっぱり見られそうにないのが残念ですわ。
いろいろ身に付いたものが重くてねえ。(あ、身に付いた脂肪、、じゃありませんよ!)

最後に関係ないんですが、家の近くの和菓子屋さんで、霜月の琥珀といっしょにいただいた和菓子を。
そう、まもなく七夕ですものね。


P1060145

銘はそのまま「天の川」。

2010年7月 4日 (日)

高麗美術館〜浅川伯教・巧が愛した朝鮮美術

あのような時代に(日韓併合)こんな日本人がいたとは!

恥ずかしながら浅川兄弟については、ほとんど知らなかった。
柳 宗悦の年譜にその名前があったことはかすかに記憶してはいたのだが。

P1060059

京都は上賀茂近く、お気に入りの高麗美術館にて、開催中の特別企画展<浅川伯教・巧が愛した朝鮮美術>を。

P1060058

展示物よりも、浅川兄弟、とくに弟の巧の生き方に深く感銘をうけ、鳥肌がたつ思いだった。

時代は朝鮮が日本帝国主義下の植民地であったころ。

山梨に生まれた浅川伯教(のりたか)は京城(現ソウル)の日本人尋常小学校の教師として海をわたり、そこで当時朝鮮人が見向きもしなかった白磁の美しさにうたれた。

そのころは朝鮮の焼物といえばイコール高麗青磁であり、李朝になってから使われるようになった白磁は二束三文の値打ちしかなかったそうだ。

冷たく端正で高貴な高麗の青磁にくらべ、李朝の白磁はあたたかくおおらかで、庶民の日常の器。
その美しさに朝鮮人自身が気づいていないことに彼は衝撃をうけた。

(思えば井戸茶碗も、本国ではいつしか雑器扱い、ついにはその製法も何に使われたのかすらわからなくなったことなどを考えると、朝鮮人は足元の美を看過しがちなのか。これは朝鮮半島の背負ってきた歴史ゆえか。)


彼は陶器のみならず、木工家具など朝鮮民衆が使用した生活品に強く惹かれ、忘れ去られていた美を見出す。

そして全国の窯跡をくまなく訪ね歩き、朝鮮陶磁史を体系化、後に「朝鮮古陶磁の神様」と称された。

一方弟の巧もまた、兄から見せられた白磁美しさに感銘をうけ、朝鮮に渡ることを決意。

専門の農林研究で朝鮮の山々の緑化に大きな業績を残しただけでなく、その仕事で朝鮮全土を歩き回ったがゆえに、当時の朝鮮人の生活、習慣、風土にじかにふれ、その生活の中にとけこんだ朝鮮陶磁、木工家具の美しさにひかれていった。

そして、日本帝国主義下の同化政策のもと消えていこうとする、そして朝鮮人自身も忘れていこうとしていたこれらの美をおしみ、各区をまわって蒐集したものを『朝鮮の膳』や『朝鮮陶磁名考』等の名著として残した。

いまだ民芸運動を唱える以前の柳宗悦に、ロダンの彫刻を介して初めて伯教がであったのが1914年。
そのときに土産として持参したのが「染付秋草文面取壷」(ポスターに乗っている壷)。
それがのちに民芸運動を導いた柳が、朝鮮陶磁の美に開眼した瞬間だといわれる。

以後、柳は頻繁に京城の浅川兄弟をたずね、親交をふかめていくことになるが、特に年が近いこともあり、弟の巧の人柄に強く惹かれていった。


巧は流暢に朝鮮語を話し、いつもチョゴリ・パジ(民族服)をきてマッコリを飲みソルロンタンをたべ、多くの朝鮮人の友人がいた。彼のわずかな給料は、貧しい家の子供の学費や、生活に困っている家の生活費として消えていったという。

人間的あたたかさ、やさしさ、おもいやりの心をもった、どこか茫洋としたこの青年を、朝鮮の人々は愛したという。

彼の家に遊びにきた朝鮮人の娼婦が同じく朝鮮人の警官とけんかになり、それを尼さんがなだめる、、、という場面もあったそうで、彼の交際は身分など関係のないものだったことをしのばせる。

今の時代でいうと、どうということもないと思えるかもしれないが、かの時代、軍人が電車で座っている朝鮮人の老人をたたせて席を横取りする、ということが平気で行われていた時代の話なのだ。

しかもあまりに流暢に朝鮮語を話し、どこからみても現地の人に見えた巧は、ときに日本軍人に理不尽なしうちをうけたそうだが、決して「私は日本人だ。」と言わなかったそうだ。朝鮮人がそういうときにするように、何も言わずそっとその場を立ち去った、という。

声高に、日本の朝鮮支配を批判したわけでもなく、政治とは無縁の人だった。
ただ、ただ、朝鮮を愛し、その失われてゆく文化、芸術を惜しみ、そして朝鮮に愛された日本人だったのだ。

巧の写真をみると、そのあたたかな人柄が伝わってくるようだ。
決して男前、というのではないのだが、好きなタイプだなあ。

しかし、体が頑丈なことが自慢だった巧が、過労もあったろう、肺炎に倒れ危篤に陥ったのはまだ40歳のときであった。

彼の重い症状に心配を寄せる、民芸の河井寛次郎が、浜田庄司にあてたハガキが展示されていた。

危篤に陥った巧に、なくなる前にあってやって欲しいと伯教が柳にあてた手紙も展示されていた。

これらの手紙がほんとうに胸をうつ。
今回の展示で、実はこれが一番こたえた。

朝鮮の人たちからだけでなく、日本の仲間からもこれほど愛された人間。

愛されすぎて、神にまで愛されてしまったのだろうか。

柳はとるもとりあえず、すぐに京城にむかったが、到着寸前の列車の中で「タクミ シス」の電報をうけとった。

いかに柳が浅川巧を惜しんだことか。


巧の亡がらは白いチョゴリ・パジに包まれ、棺は朝鮮の民衆によって担がれ、朝鮮の共同墓地に埋められた。
彼が愛して、また愛された朝鮮の土に文字通りなったのだ。
(しかもあの時代に!)


51jsm5ysj6l_ss500_

彼の生涯を描いた「白磁の人」。

これを原作に、浅川兄弟のふるさとである北杜市では映画化のプロジェクトもあるという。
これは見に行きたい。永島敏之が浅川巧役、、、なのかな?

柳宗悦の美意識や、茶道にたいする考え方を尊敬してやまないのだが、その彼を朝鮮陶磁や木工=庶民がつかっていた道具=用の美に目覚めさせる契機となり、民芸運動を推進する大きな力となった浅川兄弟のことも、もっともっと知りたいと思った。

思えば、「民芸」という言葉も知らず、李朝家具のおおらかな美しさに惹かれた。

井戸茶碗を通じて柳宗悦を知った。

なんだか一つの道筋の上を導かれているような気がする。

そしてまた、柳を通じて浅川兄弟をしることができた。


4883231518_2

美術館でこの本を購入した。
ゆっくりと読んでみようと思う。


2010年6月 9日 (水)

堺町画廊〜きのちから〜

前を通るたび。一度入ってみたいと思っていた町家の画廊がありました。

堺町御池下るの堺町画廊がそれ。

今回機会があって、やっと中へ入ることができました。

P1050714

紫野和久傳堺町の南側。

P1050728

この日は「きのちから」小沼智靖展開催中。


 P1050727


玄関の間から玄関庭を経て、走り庭の方をみたところ。

ここは明治の頃からの大きな町家だったようで、もともとは呉服屋さんだったそうです。
医院として使われていた時代もあったとか。

ギャラリーとして残ってよみがえって、ヨカッタ!


P1050722

玄関庭を通して堺町通りをみたところ。

井戸と、少しの植栽だけで、ゆとりと癒しの空間が。
こんなに狭いスペースなのにね。

足元の排水溝の蓋(?)に注目!


P1050725


う〜ん、蓋までアートしている。

P1050718

中のもと、はしりもと=台所であったところがギャラリースペース。

なんとまあ、広い!

二間はあるんじゃないでしょうか。

床も、正しく(!)三和土(たたき)です。

右奥につるべの跡も見えます。

ちなみにぶら下がっているのが今回の作品。

<作者のコメントから>
「2007年の中越沖地震をきっかけに、5000年前から海底に沈んでいた古木が大量に浮遊。
この縄文時代の海底古木をデザインの力で再生するプロジェクトに参加しています。時を経て、さらに”ちから”に充ちる古木。古材の美しい町家に、縄文古木がたたずむシーンをイメージしながら制作しました。」


さわっても、写真とっても全然OKの、おおらかさ。

P1050717

これらが海底に沈んで、悠久の時を眠っていた木なんですねえ。
また現代によみがえって、町家の空間を飾ることになろうとは、木も思ってもいなかったでしょう。

しかし、このほの暗い空間はなんとぴったりの展示場所ではありませんか。


P1050721

お客さんのひとりが言っておられましたが、普通の展示ではなかなか上の火袋をみあげないけれど、こういう作品の見せ方は、視線を上に誘導して、美しい火袋が同時に見られて、いいねえ、、、、と。


まさにそのとおり!


P1050720

縄文の木にちなんで、こちらで「縄文カフェ」のお茶をいただきました。

お皿かわりのこの葉っぱは見たことあるんですが、何の葉っぱでしょうね?

丸いのはヒエのお団子。茶色いクッキーは団栗の実の粉を使った物。豆のようなのはカヤの実。
どれも素朴なおいしさ。
そしてお茶は柿の葉茶。とっても後口さわやかなお茶でした。

ちなみに麻の紐は茶碗を落ち着かせるために下に敷いていた物。、、、う〜ん、縄文と関係有り、、ですね。
(縄文式土器は紐で模様をつけたんですよね)

町家のりっぱな火袋を見上げながらこれらをいただくのは、なんだか贅沢な楽しみです。

それに、なんと、こちらでブログを通じてHNだけ存じ上げていた方に、お目にかかってしまいました。
(まあ、京都ってやっぱり狭い、、、と何回思ったことでしょう。)

満ち足りた気持ちでこちらをあとにして、近くのギャラリー遊形さんでこんなものをお土産に。


P1050738

そう、京都は来月はもう祇園祭突入ですよ。

というわけで、少し早いですが粽の匂い袋を。