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2009年7月26日 (日)

淡交社・逸品茶道具展〜小川寺之内界隈

ここ一月ほど、家と仕事場の往復で、気分的に鬱々としていましたが、もちや様からありがたいお誘いが。

え〜え、よろこんで出かけましたとも、一月ぶりの京都!


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京都ではめずらしいゆるやかな曲線をえがく紫明通り、ここにくるのは15,6年ぶりくらいかしら、、、。

そこに建っているのがこちら。

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いつも雑誌とか書籍とか、お世話になっているわりには、どこにあるのかすら知らなかったcoldsweats01淡交社のビルです。

こちらでひらかれている逸品・茶道具展へ、もちや様とごいっしょに。


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もちや様のお茶の先生の先生が、道具展の添釜としてのお茶席をもたれるのでお誘い下さったのです。

それがまあ、ビルの中にこんなりっぱな四畳半のお茶室があるなんて、、、とびっくりするような数寄屋のお茶室で、出てくるお道具も淡交社がもっているというだけはある、玄々斎ゆかりのすごいお道具でして、、、(さすがに写真は撮れませんでした)

きっと立礼の簡単なお茶席かな、なんて思っていた私は扇子を忘れるという大失態を。

もちや様は「初心者のわたくしは後ろからつき従う所存で参りましたの」と、お書きですがcoldsweats01、とんだ先輩で失礼いたしました!

お席のあとにも、展示してある古〜い時代の物から、現代の作家さんのものまで、すばらしいお道具をなんと手にとって(!)見せていただけるのです。

印象に残った物をいくつか。

写しではなくほんまものとおぼしき安南茶碗、かせた青の染め付けが渋いわ。遺跡から出土した茶碗に見える、とはさすが日本史専門家のもちや様。

お茶席で出た古伊羅保の茶碗も、伊賀の無骨な香合も好みやわ〜heart01

良く使いこなされて底の釉薬がはげ、貫入が目立つ隅田焼のお茶碗、銘が都鳥。なるほど。隅田焼ってしらんけれど、、、
ぽってりとして、持った感じがとても手になじみます。

どう見ても骨壺にしか見えなかったcoldsweats01楽の舟曳水指。(舟をひく人夫の姿をかたどった物で、蓋が笠の形を表しているそうです)

最後に「夜桜棗」を。

名前を良く聞くわりに、実物を見たことがなかったのです。

これがまた、「こうやって光に透かしたら見えます。」と言われてすらなかなか桜が見えない。

そこが手にとってもOKのありがたさで、こねくりまわしてやっと、ああっ!桜や!見えた!(ちょっと感激)

なんともほんとに微かな微かな桜で、昔の薄暗い茶室でこれが見えた人はほんまにいたんでしょうか???

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まさしく逸品ぞろいの品々を堪能いたしましたあとに、もちや様おすすめの俵屋吉富さんの茶ろんたわらやへ。

表・裏千家にほどちかい小川寺之内にある明るくてきれいなお茶サロンです。いただいたのはこちら、さわやかな色のきんとん、銘が「露の光」。


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この界隈、こんなお店もあります。

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京和傘の日吉屋さん。(ガラス戸に姿が写り込んでますね。お目汚しでスミマセン)

伝統的な和傘を作っているのは京都ではここだけとか。

紙貼りたての傘を、お隣の宝鏡寺さんの境内で干している、、というのでも有名です。

野点席などでよくみる赤い野点傘もこちらのものなんでしょうね。


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表千家の表門。紀州徳川家拝領の武家屋敷門。


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裏千家の兜門。門の中ほどが刳ってあって、兜をかぶったまま通れるように、ということで兜門というらしいです。

檜皮葺、竹の樋と侘びた雰囲気が茶家らしいです。

かつて大学心茶会の稽古は1週間に一度、この中で行われていました。

だから当時はこの門をくぐって中に入っていたのですが、そのありがたみが全然わかっていませんでしたね。

今はもう入ることもかないませんので、あの時もっとよく観察しておくべきだったなあ、、と。

なにしろ表千家の前をとおって通っていたにも関わらず、なんだかでっかいお屋敷があるなあ、、、、というくらいの認識で、バカというか物知らずでした。


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振り返ってみる、寺之内のたたずまい。

ほんまに京都はええな〜、とまた思うのでありました。

くりかえし、お誘い下さったもちや様、ありがとうございました。confident

すっかり気持ちのリフレッシュが出来、明日からまた仕事にせいをだせそうです。

2009年6月25日 (木)

Along The 哲学の道


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緑がむせかえる哲学の道です。

東天王町から銀閣寺までぶらぶら北上します。


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大学の最終学年の1年と、結婚するまでの計2年あまり、哲学の道のほとりのアパートに住んでいました。

銀閣寺道から若王子まで、夜にジョギングをしたものでした。(短期間でやめちゃったけど)

だからこのあたりも旧・テリトリーだったんですが、もう10年以上ご無沙汰してます。

この日は朝は雨、昼からは真夏のような日照りで、観光客もまばらで、本来の静かな道です。


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昔、銀閣寺道のあたりの駐車場に車をとめて、ちょうど法然院の真下あたりにあったアパートまで歩いた道。

哲学の道は、疏水の西側の石の舗道のある方を歩くのがポピュラーですが、それに飽きられたら、東側の道をお薦めします。

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こんなふうに、民家の玄関先を歩く感じになりますが、なかなか風情があるのですよ。

それにしてもどこのお家も、家の前=疏水べり、に紫陽花をはじめ、たくさんのお花を綺麗に育てておられること。


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疏水から少し、東の山端へはいるとファンの多い、椿の寺、法然院です。

表の石畳はもうすっかり乾いていましたが、緑陰の中にはいると、ひんやりと湿った山の気がただよってきて、石畳もしっとりぬれたまま。


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あれ〜、、、4時閉門でしたか、、、、

と、あきらめて帰ろうとしたところ、「ここから入れますよ。」と、ジモティらしき方。

表門を迂回する道からまだ中へ入れたのです。ヤッタ!!


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門の裏側ではメディア系の方が写真を撮っておられます。(私が写真撮るのにちょっと邪魔、、、、)

白砂壇〜これは水を表しているそうですから、今日は雨の水紋のイメージでしょうか。

一番最後にここに来たときは、椿の季節で、たくさんの落花を見たものでした。

今日は、緑がただただ美しいです。


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本堂の濡れ縁。

ここはお気に入りのコーナーでした。本を読んだり、友達とおしゃべりしたり、お昼寝している人もいたものです。

風が通る真夏でも涼しい気持ちの良い場所です。


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今でも、「どうぞごゆっくり読書下さい。」とばかり、ミニミニ図書館もありますしね。

(宗教、美術関係の本多し)


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本堂から方丈へ。

漆喰の壁、年を経た建物の木の味わい、そして美しい青楓、苔の緑。

美しいです。

法然院をあとにして、また哲学の道にもどります。

あった、あった、まだ健在です。もう30年近くたつのに、おかわりなく、、、のかつての住み家のアパート。

あのあたり、あそこの窓の部屋に住んでたんだよな〜、若かりしころ。

ついつい思い出にひたり、立ち止まってぼ〜っと建物を見上げていたので、怪しむ人もいたかもしれませんわ。


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今でも深く印象に残っているこの入り口の桜の樹。

何用だったかは覚えていませんが、何日か家をあけた後、すっかり夜も更けて帰ってくると、出かけるときはつぼみだったこの桜が満開だったのです。

それはみごとな夜桜で、いまでも脳裏に焼き付いている景色です。

ああ、この木だったなあ、、、。お前はちっとも変わらないけれど、私は確実に30年、年をとったよ。

鹿ヶ谷通りにでると、新しいお店も目につくけれど、30年前からず〜っと変わらずあるお店もあって、びっくり!

あの喫茶店、まだ健在だ!同級生が、あそこのウエイトレスさんに惚れ込んで、すったもんだして、そしてついに結婚までこぎつけたんだった。今、どうしているかな〜?


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これは新しくできた方のお店、甘味処㐂み家さん。

ガイドブックによく出ていますが、昔はなかったです、ハイ。


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ミルク氷がおいしかったです〜heart01

そして、また哲学の道にもどって、最後の目的地、ユキ・パリスコレクション

デンマークと京都を半年ごとに行ったり来たりしておられるユキ・パリスさん。ご実家を改造して、プライベートミュージアムにされています。

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一階はアンティークショップ。

李朝家具をはじめセンスの良い品々が。

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奥に見える離れは畳の部屋で、江戸時代〜昭和初期の着物や、裂地がたくさん。

二階には、ユキさんがヨーロッパでコレクションされたアンティークのレースが隅から隅までぎっしり!!

フランドル絵画などでよくみかける、女性の髪の毛をすっぽりおおうレースの帽子や、レースの襟、手袋から靴下まで。

日本で言えば江戸時代くらいの女性が身につけていた物ですね。

おまけにそのレースを編む道具だけでなく、繕う道具までコレクションされています。

こういう手仕事がお上手でお好きなnnya様がここをいたくお気に召されたのもよくわかります。

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左手の桐に鳳凰の筒描(つつがき)、その前の古伊万里、どちらも垂涎ものですが、今回はがまんがまん!coldsweats01

こちらを出て、夏至のまだ明るい夕刻、帰途につきました。

2009年6月23日 (火)

拾翠亭にて茶会

さて、前日のいろいろネガティブな感想を持った大寄せ茶会の翌日。

連日ですが、茶会へ、京都へ。(今月はよう京都へ行ってるな〜)

今回は心茶会関西地区支部のいわばOB会とでもいうべき合同例会としてのお茶会です。

いつも仕事の都合などで参加できませんでしたが、今年はじめて参加させていただきました。


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場所は京都御所(正しくは御苑ですが、あえて御所とよばせていただきます)の中にある九条家の遺構、拾翠亭

(こちら金曜と土曜に公開されています。)

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簾がかかって夏のしつらいになっています。

ちなみに管轄は宮内庁、使用許可も宮内庁にお願いするそうです。


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待合いにて。

畳のうえに置いてあるのは端座(心茶会では稽古の前に必ず30〜40分、線香1炷もえつきるまで、端座いたします)用の警策、鈴、線香立て。学生の時、ずっとお世話になった端座セット。

この待合いに座っていると、外の緑と、池の水に反射する光がとても美しい。

この日は朝は雨で空気もしっとりと湿って、緑が一番美しく見える自然条件だったのではないかと、自分の幸運を喜びました。

この日は午前と午後の2席、我々の入った午後の席は客五名という理想的な人数。

皆さん私よりかなりの先輩のかたばかり。

一番お若いのは平成卒のお亭主と半東さんでした。

こちらの待合いで茶道箴(心茶会のリンクをみてね)を唱えて(若い頃覚えたものは不思議と忘れない)10分ほど端座いたしました。

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隣の茶室にはいると、まあ、思わず声が出るくらいの開けた美しい緑が!

まさしく、名にし負う、拾翠亭、緑を集めた、そんな眺めです。

亭主は後輩の男性で、まだお若いのですが、その点前のはっとするほどの美しさ、ここ最近見た点前の中ではダントツ一番です。(いや〜、自分もがんばらねば〜)

学生心茶会(家元のところで業躰さんに直接習っているはずです)を離れて日も浅いようですしね。

こうして最後まで、お点前の美しさ、迫力を拝見できるところが、大寄せ茶会とはちがうところですね。


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(一席終わってくつろぐ大先輩方)

でてきたお茶碗などのお道具はかつて私たちが、学生の頃使っていた物ばかり。

思わず私の口からも、私より10年先に卒業された先輩の口からも「懐かし〜〜!」のセリフが。

ここにはお家元の箱書きのあるような道具はありません。

でもなによりうれしい、道具組です。

ちなみに主茶碗は加納白鴎(鈴木大拙のお弟子さん)作の、無骨な黒々とした茶碗。

銘を「馬祖」(by 久松真一先生

馬祖道一は唐代の有名な禅僧で、平常心是道などたくさんの語録、逸話のある人です。←この逸話の一つをお正客から聞くことができました。

なんの衒いもなく、良く見せよう、という意図もなく、「綺麗」でもない茶碗は、何ものにも執着しない心をよしとする、禅の心にかなっている、、といったら思いこみすぎでしょうか。


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軸は久松真一、「喫茶去」(抱石は久松先生の号)。

豪快で力強く、おそらく気力も体力も一番充実しておられたときの書でしょう。

迫力です。いいです。(無理だけれど、ほしい、、、、coldsweats01

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(立ち蹲居)

お茶をいただいていると、けたたましい鳥の声が聞こえたり、池の鯉がパシャン!と跳ねる音が聞こえたり、なんだか自然の中の一部に同化したような気さえおこさせるお茶席です。

重要文化財ですので、風炉だけは炭でなく、電熱器でした。火気厳禁なのです。(あ、さっき線香炊いたけどcoldsweats02

水屋はなんと、お亭主と半東さんのふたりですべてされたそうです。

こうして華やかさとは縁のない、茶会は終わったのです。

でも、とても心に残る茶会でした。

こういう茶会がいいのです。私には。

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お茶会の後、二階の十二畳もみせてもらいました。


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いくぶんちがったアングルからの庭です。

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真ん中に池の中に突き出すように設けてあるのは藤棚のようです。

この日は緑を堪能しましたが、それぞれの季節にまた違う美しさを見せてくれるのでしょうね。

京都移住後の楽しみの一つになりそうです。


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(丁字の意匠)

会の後、お客さんでこられていた韓国からの留学生の方と少しお話を。

利休とその時代の思想の研究をされているとか。

すでにお点前については全部習い終えていて(!)、現在の研究は「山上宗二記」の中にある茶道修業の部分を、「守・破・離」に分類して考察する、というもの。(と私のつたない理解で、正確には説明し切れていないと思いますが。)

日本の芸道は、結果だけを重んじることをせず、その習得していく過程を重んじる物である。

茶の道もしかり。よって、茶道はたんなる芸事ではなく、精神性に裏付けられた、やはり「道」なのである。

という結論になるようですが、またしても、こういう大切なことを外国の方に教わってしまうのでありました。

2009年6月18日 (木)

聞香体験〜西本願寺前・薫玉堂

茶道の花月では、且坐(しゃざ)や仙遊の式、香付き花月など、聞香がついてくるものがあります。

昨年、松栄堂さんで香木を買って、一応聞香セットはひとそろいそろったので、お家で時々楽しんでいますが、もう少し、本式の香道の世界を知りたいな、と思っておりました。


香道を習われているみなみ様から、初心者なら薫玉堂さんの香道体験がおもしろいですよ、というのをお聞きして、行ってみようと思い立ちました。


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正式の聞香の会では和服が基本ですので、敬意を表して、村山大島に「源氏香」の帯!をあわせてみました。

(あ、たれが長すぎる!今気がついた! ←遅いっ!)

薫玉堂さんは西本願寺の真ん前にありますので、JR京都駅からぶらぶらと歩いていくと、、、


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おおっ!町家好きならだれでも知ってる(?)かの有名な、町家再生技術職人集団京都作事組さんがこんなところに!

京都駅の周辺は昔からあまり縁のないところで、こうして細い小路を歩くのははじめて。

このあたりも実は昔からのお店や家が残る風情のあるエリアだったんですねえ。


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堀川通り、広大な西本願寺のお向かいの通りは、場所柄仏具や僧衣などを扱うお店が軒を並べています。

古くからの町家あり、近代的ビルあり、です。


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おまけです。西本願寺の一部。(広すぎて間口だけでもそうとうなもんです。)


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薫玉堂さんは新しいビルになっていますが、創業410年前、だそうです。(桃山時代〜??)

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かつては店の間にこんな衝立がおいてある立派な町家だったのでしょうねえ。

下り藤の紋は、門徒さん(本願寺)のものです。


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みなみ様によると、講師の中村先生の話が抜群におもしろいそうです。

最初、私の帯をみて、中村先生は気づいてくれたようです。「ええ帯しめてはんな〜。」(やった!!happy02

まずはお香の歴史や産地、香道についてお話をうかがいます。

この日は16名の方が参加でしたが、なんとお若い方が多い!どうして香道に興味が?と若い女性にお聞きすると、京都案内の雑誌に良く載っているとのことでした。しらんかった、、、。

若い世代がこういう道に少しでも興味をもって、体験しようと思うのはたのもしいことではありませんか。


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そして、次に体験する予定の、三種香の説明を。

初心者向きの一番簡単なものらしいのですが、これがなかなかむつかしいそうで。

このあと十畳の香室(茶道の茶室のようなもので十畳が基本だそうです。)へ移動しました。

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お店の方が香道のお点前をされます。

茶道とはまたひと味違いますが、手の動きが優雅です。


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こちらの香室では月2回、志野流のお家元が名古屋からこられて、じきじきにお稽古をしてもらえるそうですよ。

(志野流の家元はもと京の方でしたが、禁門の変で都を追われ、当時の尾張藩の庇護をうけたため、今でも名古屋においでです。)

三種香の簡単な説明をすると、3種の香木をそれぞれ3片けずって包みに入れ、計9包みの中から3包み選び、順番に炊きます。

そして、同じ香があるかないか、あれば同じ香は何番目と何番目か、をあてるゲームです。


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聞香中のわたくし。中村先生に撮ってもらいました。

(こちらでは写真OK、というのが初心者に受けます。)

目を閉じて真剣に聞きわけようと努力中の図。

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同じと思う香を線(右から1,2,3)でつなぐと、こんなふうに五つの模様ができ、それぞれに雅な名前がついています。

3番目はようわからんが、1番と2番は絶対ちがう!

で、16人中12人が1と2は違うとお答えに。

ところが!

なんと1と2が同じ、3だけ違うというのが答えで、この場合春・隣家の梅と答えられた3人のかただけが正解でした。

むつかしいものですね〜。

中村先生によると、同じ香でも、それぞれの香炉の火力の違いでもかわってくるし、その日の体調によっても違うように思えるとか。

だから香道を長年やっておられる方ばかりでも、正解率は30%なんだそうです。

嗅覚って、ほんとにたよりない感覚です事!

でも、あてられたお若い方、何の先入観もない素直な気持ちがよいのかもしれません。


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三種香の会記です。「叶」とあるのが正解者。

これは茶道の茶カブキの式と同じです。いやむしろ、茶道が、香道から写した物でしょう。


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三種でこんなにわからないのに、これが五種になる源氏香はどんなにむつかしいのかしら?

(ちなみに源氏香では52種の組み合わせができます。)

お隣の方が私の帯をご覧になって、「この印は何の巻になるのでしょう?」と、おたずねになりました。

私もよく知りませんのよ、おほほほ、、、、coldsweats01

その他にも七種香の七夕香(はじめに「牽牛」「織女」の香を聞き、「天の川」の香、五包みと混ぜて、計七種の香のうち、何番目と何番目が「牽牛」「織女」かをあてる)、あやめ香、など200種類以上の遊び方があるそうです。

香道って、香を聞くとぎすまされた感覚だけでなく、こういう古典の知識や教養も要求されるとても高度な芸道なのですね。

奥が深すぎて、とても茶道の片手間にできるようなしろものではありませんわ。

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お香を入れる志野袋。

この結び方も、その季節のお花の形などかたどったもので、いろいろな結び方があるようです。

空結び(中味が入っていない)が茶道の茶碗の仕覆の真の結びといっしょというのがなんとも。


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最後に永楽屋さんのお干菓子とともに、お薄を一服いただけます。

これで2000円は安いわ〜。(トータル2時間半くらい)

この香道体験、外国の方にも人気があるそうですが、香道をしよう、という方は日本の文化についてものすごく勉強されている方が多いそうです。

なのに、その外国の方が日本人に香道の話をすると、「香道ってなに?」と聞き返されて絶句されるとか。

中村先生がおっしゃるには「長い歴史をもつ日本の文化が、このままでは消えてしまう。いったん消えるともう復活はできないでしょう。」

若い人がこういう芸道、文化に興味を持たなくなったのはなぜでしょう。そしてまたこの文化を継承していくためにはなにをどうすればいいのでしょう。

さっぱり答えは見えてきません。

私自身は興味を持っていても、一番身近にいる子供たちに教えてこなかったなあ、、、。ひとをとやかくいう資格はありません。

でも、この日参加されたたくさんのお若い方は、これを機にもっともっと(学校で教えてくれない)日本の伝統文化について造詣を深めていって下さることでしょう。

2009年6月15日 (月)

匣・筥・箱 遊び展 in h2O

赤穂緞通を堪能したあとは、三条富小路にあるギャラリーh2Oさんへ。

路地町家・有さんが新町通錦小路上る、だったので、三条通まで北上して、そのまま東へ。烏丸を横断して、、、、ええ〜っと、、、富小路って何番目だっけ、、???

京都の東西の通りは、”姉三六角蛸錦〜♪”でわかるんだけれど、南北の通りがどおしても覚えられなくて、、、。

東洞院通りあたりで、京都のジモティと思われる方に、「富小路通りは?」とお聞きしたところ、

「ええ〜っと、次が高倉で、堺(町)で、、、、その次ですわ。」

3筋目か〜と行ってみたが、どこにもギャラリーはない!

もしかして、と、もう一筋東に行くと、そこが富小路でした。つまり柳馬場がぬけてたのね。

地元の人でも南北の通り名は弱いらしい。ましてやよそさんにはねえ、、、、sad


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ろうじの入り口にはこんな暖簾が。

「匣・筥・箱 遊び展」。

御所の南側にあるアンティークの漆器をあつかっておられるうるわし屋さんと、布作家 昆布尚子さんの展示会。

茶道の茶箱、煎茶の箱のセットを、見立ても含めたアンティークな道具組で、、というとても楽しいもよおし。


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h2O はとても小さなギャラリーですが、こんな本格的な茶室のようなスペースもあります。

(ろうじの奥にこんな空間があるなんて!)

茶道をされている方はよくご存じだと思いますが、茶箱、というのはもともと野点で、戸外でお茶を楽しめるように茶道具をコンパクトにまとめたもの。

茶碗、茶筅、茶杓、茶巾、振り出し(金平糖などを入れる)、それぞれの入れ物、かかる仕覆、などが組まれています。

煎茶セットはどういう道具組か、よく知りませんがきっと ↓ こんな感じ。


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茶室のお隣の展示スペース。

写真OKの許可をいただきましたので、少しご披露します。


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こちらオーソドックスな蒔絵の茶箱。

アンティークのベネチアングラスの瓶を振り出しに見立てているところがすてきです。錫の茶巾ばさみもいいですねえ。

ちなみにお仕覆はすべて布作家 昆布さんの作です。

ひとつずつ、バラで購入できるのですが、いいなと思う物はすでにおおかた売約済みでした。残念!
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こちらはピクニックのお弁当セットにぴったり!


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この茶箱セットもいいですね〜。

お稽古で使う茶箱は、たいがいはオーソドックスな物なので、茶箱組でこういう遊び方ができる、ということで目からウロコです。

かたくるしく見える茶道ですが、茶箱はなんだかこんな自由な楽しみ方が似合いますね。


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盆点ても、こんな菱形の盆を使うのはとてもおもしろい。(盆点ては丸い山道盆を使うものだ、と刷り込まれているのでとても新鮮)

もともと茶道に使われる道具は、こういう風に融通無碍に使ってもいいものなんだろうなあ。

自分がすっかり硬い頭になってしまっていたことに気づく。

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超お買い得の錫の茶杓を茶箱用にもとめました。

夏場には涼しそうです。


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そして、こちらは大正〜昭和初期のころの茶杓。

作者がわからないため、これもすごくすごくお安かったのです。

(不思議ですが、お茶の世界では物そのものの価値より、作者名のほうが価値がある、、、という傾向は残念ながらあるのです。)

飴色になったところや、男性使いにいいような無骨さ、節がやや櫂先寄り、節の虫食い、そしてすごく良い感じの蟻腰(節の裏の部分がくびれて、蟻のウエストのくびれのようになっている)、共筒、そしてその銘がとても気に入って。

共筒に書かれた字はカナクギ流ですが、なんといっても日本武尊の「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山こもれる 大和しうるわし」ですものねえlovely

こういうのは歌銘といってこれ全部が銘になるそうです。

これを使うお茶席には、奈良の赤膚焼きのお茶碗があうかしら。

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もちや様おすすめのシノワさんのお菓子も販売されていましたので、これもお持ち帰り。

(この抹茶のクッキー、すごく美味でしたわ。)

とてもよいものをたくさん見せていただき、満足したあとは近くの和久伝・堺町店さんで一服。

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こちらも紫陽花が美しいです。

いただいたのは薄茶と、、、


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抹茶水ようかんに透明な寒天がまあるく、まるで草にとまるホタルのほのかな灯りのようです。

その銘も「笹ほたる」。

茶道具といい、お菓子といい、ほんまに、京都って、、、ええわあ、、、、。

2009年6月13日 (土)

路地町家”有”さんで〜和紙の灯りと赤穂緞通展

昨年、夷川通りの大きな古い骨董屋さん、万市さんで、一枚の赤穂緞通を手に入れました。(「嵯峨」という模様だそうです。)

しばらく制作する人がいなくて、幻の緞通になっていたため、市場に出回っているものは、いずれも京都他の旧家から出た古いものです。

中国の緞通とちがって、色は藍、茶、など渋くて少ない色数が基本です。

そして糸は木綿です。だから手触り、気持ちいいです。

かつて京都の少し大きなおうちには、この緞通が座敷にしかれていたそうです。とてもほの暗い町家にあうのです。


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楽町楽家という毎年ひらかれる、町家を舞台としたさまざまなイベント、その一環として、和紙のあかりと赤穂緞通展が、中京の路地町家 有さんでひらかれています。

これはいかねば、、、、とおでかけ。

主催はお若いあかり作家のYUKIYOさんと、一度とぎれた赤穂緞通を復活させよう、と赤穂市が育成指導した、新しい赤穂緞通を制作されている工房ひぐらしさん。

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有さんは、え?こんなろうじに奥があるの?というようなろうじの奥にあります。

典型的京都のろうじでうれしくなりますね。

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こちらはギャラリーに使ったり、簡単なお茶会をやったりできるスペースで、オーナーさんは私と同年代くらいの女性で、子供の頃からこのお家で育ったそうです。

痛んでいたり、戦時中の無理な改修を改めて、ここちよい空間に変えられました。


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(半間の走りの火袋ともとからある水屋箪笥)


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(ダイドコからはしりを見る。このはしりには、今は枯れている井戸と、つるべも残っていました。)

町家での不便で冬は寒い生活、けれど、一度離れてから見えるようになったこのお家のよさをお話ししてくれました。

冬、寒いはしり(台所)で仕事をしていると、「はようこっちであったまり。」とこたつのある部屋にさそってもらう。

そのあたたかい部屋のぬくもりが家族のぬくもりだったと。


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この急な階段の傾斜は半端じゃありません。(この角度からの写真ではよくわかりませんが、45度よりもっと傾いていると思う。)

上りはまだしも、降りるときはちょっと危険です。

でも、有さんのお母さんは90才でもこの階段を上り下りされていたそうで。

ずっと使い続けているとちがうんでしょうかねえ。鍛え方のちがいかしら。


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玄関の間です。

まあ、なんてすてき〜lovely

水に浮かぶ睡蓮のような幻想的でさえある和の灯。

それもですが、やっぱり目がいくのはその下の「藍地花紋」の赤穂緞通!!

こんな貴重なもの、もう流通してません。

しっかり「非売品」とありました。やっぱりね〜〜〜。

「これはもう市場でみることはないでしょう。次に見るとしたら、私が作った新作です。」

とは、赤穂緞通コレクターで、復活した赤穂緞通の制作者でもある工房ひぐらしのHさん。

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痛んでいたため、半分にした緞通と和の灯りです。

緞通は痛みがひどい物も多く、どうしても使えないくらいひどいのは、縁だけ、あるいは一部だけ切り取って、額にしたりタペストリーにしたりされているそうです。

(緞通はもともと畳一畳の大きさが基本です。)


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奥座敷に敷かれた緞通。

こういう感じでかつては使われていたのでしょうか。

こちらの物は全部アンティークで修復、補修、洗いがかかっています。

ちょっと足でふむのも気がひけるくらい、立派。

奥のがポピュラーな利剣文、真ん中が十字唐草文、手前のも多分利剣文。(ちがってたらごめんなさ〜い。)

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こちらは二階の座敷、書斎の雰囲気ですね。

ああ、こんなところで本を読んだり手紙を書いたりしたい!

(もちろん、ねっころがりもしたいcoldsweats01


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ランプ、ペン立ての下も緞通の切れ端です。

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修復作業中のHさん。

握りばさみで、痛んだりよごれたりしているところを掻きだしてカット、という根気のいる作業をされています。

鍋島緞通は毛足が長いのですが、赤穂緞通は7mm!と決められているのだそうです。

短いです。だから文様がより鮮やかにはっきり浮き上がるのかもしれません。

お話しているうちに、Hさんもやはり去年、万市さんで緞通、しかも私と同じ「嵯峨」を一枚、よそにおさめるためではなく、あまりにきれいなので自分のために買われたことが判明。

あの時嵯峨が、確か5〜6枚ありました。まとめてどこぞのお屋敷からでたのでしょう。その中の一枚をもとめたのですが、彼女の一枚ときっと兄弟(?)だったにちがいありません。


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Hさんはもちろん、新作もてがけておられます。

この大きなつづら(?)の上にのっている松竹梅文は新作です。

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こちらも新作。丸花文、これも伝統的な柄だそうです。

これだけにかかりきりになったとしても、半年はかかるという根気のいる仕事です。

畳の上のものは本藍をつかって染めた糸で作った物。

今では化学染料を使うことがほとんどだそうですが、やはり年月がたつとさらに丈夫に、さらに美しくやつれる、という点で本藍にまさるものはないのですって。

ただし、藍を使うと糸が硬くなって、作業はとても大変になるそうです。


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こちらも新作の大作、蟹牡丹文。

美しい!これから100年後には使い込まれてさらに風合いを増すことでしょう。

しかも、もうお目にかかれることのない、伝統的文様の再現も可能ですから。

ただ、お値段はアンティークの約5〜6倍しますが。


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アンティークの桐唐草文。縁はほつれていたので、Hさんがきれいに巻きかがりで修復された物です。

この藍のやつれた色がもう美しくて、、、、、(おほほほ、、、買ってしまいましたわcoldsweats01

一年に1枚、手に入れてあちこち敷き詰める野望にもえてしまいました。


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おまけにいただいた、修復のさい出た緞通の糸くずをまるめたオブジェ。

和箪笥の上においても絵になりますね。

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こんな冊子もありました。

まず、アンティークではお目にかかれない、美しい文様の数々を眺めて、その美しさにしばしうっとり、、、でしたよ。


2009年5月18日 (月)

虎屋菓寮〜御霊祭の頭屋飾り

和菓子の会の後、烏丸一条に移動。


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こちら和菓子の虎屋さん。こちらの店では和菓子のオートクチュールもできます。

いつか自分で茶会をするときは、こちらでオリジナルをお願いするのも楽しいでしょうね。


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この虎屋さん店舗のすぐそばにある、15日にリニューアルオープンしたばかりの虎屋菓寮

実はこちらもちや様に教えていただいたのですが、早速こちらにおでましいただき、待ち合わせを。

以前の菓寮を知りませんので、比較はできませんが、現代の数寄屋建築、とでもいいましょうか。

堂々としていながら、威圧感はありません。

左端のおじさまは、多分、支店長さん。

りっぱな風采の方に「ようこそおいでくださいました。」と言われると、なんだかかえって恐縮してしまいます。

オープンしたばかりなので、スタッフさんの接客もとても気合いがはいっていて、なんだかこちらが貴人にでもなったような錯覚をおぼえましたわ。coldsweats01

店内は広くて、隣の席との間にも十分すぎるほどの間隔があって、天井も高いし、庭が見渡せるつくりなので、すごく開放感があります。

京都の和菓子屋さんの茶寮といえば、町家など純和風の建物のイメージですが、ここは少しかわっていて和風かつモダン。

東京のTORAYA CAFEのイメージが少しはいっているのかな。

天井は、数寄屋造りの掛込み天井の垂木のモダンバージョン、といった感じ。


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図書館風の書棚があって、日本の絵画美術関係の豪華本がならんでいて、自席で閲覧もできるのです。

もちや様をお待ちする間、こんな本を眺めておりました。

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もちや様がおいでになって、それぞれ上生菓子とお抹茶をいただきました。

こちら私の食べました「茄子餅」。

茄子のへたがかわいいです。中味は胡麻入りの白餡。


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もちや様の「紫陽花」。

和菓子の会で上生菓子を堪能したはずなのに、さらにさらに感動ですね〜、この美しさ!


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しかも中味が三層!

、、、、、こんなんで、食べる前に、写真を撮るのに余念のない二人組はちょっとあやしかったかも、、coldsweats01

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虎屋菓寮のこだわりは、こんなところにも。

この天井の灯りが虎屋のマークになっています。

(その他、露地灯りもこの意匠が)

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お菓子をいただいたあとはすばらしいお庭も拝見。

枝振りのすてきな青楓。

このお庭を眺めながら、外で(屋根あり)お茶をいただくこともできます。


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奥に見える木壁の建物は事務所だそうです。

そばに行くと新しい木の香がぷ〜んと。


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お蔵の窓の塗込戸にも虎屋さんのマークが。


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こちらは前栽のほうです。

立派な石灯籠のむこうに京都らしい仕舞屋がみえます。

このあたり、千家十職のお家もある、雰囲気のある御所西エリアですよ。

このロケーションもこの菓寮のお値打ちかもしれません。

さて、虎屋さんをでまして、ここらのジモティマダム、もちや様にご案内いただき、今の時期ならでは、のものを見ることが出来ました。


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次の日の御霊祭を待つ、剣鉾の頭屋飾りです。

こちらは武者小路町の蓬莱鉾。(1470年、後土御門天皇よりの御寄進。なんて古いんだ!)

御霊信仰というのは、祇園祭の原型、、というくらの知識しかありませんでしたので、今でもこんな風に、各町内で鉾を飾っていて、翌18日、剣鉾が先導する巡行列がある、なんて知らなかったのです。

かつて、12年も京都に住んでいたのにね。

知らないってほんとにこわい。(いつもこればっかりですが、、)

剣鉾についてはこちらによい説明がありましたので、お読み下さい。

私はもちろん、専門家のもちや様に直接解説いただき、贅沢なことでございました。

(もちや様、お時間をとっていただき、ほんとうにありがとうございました。)


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こちらはこの鉾のあるご町内の雰囲気。

各家に吊られた祭礼提灯が祭の雰囲気をもりあげるのですね。


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こちらは今出川通りに立つ、「龍鉾」。


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龍の飾り。

こちらどなたも番をしておられないのですが、だれかに持って行かれたりしないのか、ちょっと心配になりました。


もともと御霊会は疫病退散を願ってはじまったもの。

そこへ今回の新型インフルエンザの感染拡大。

なんだか妙にタイミングがあっているような気がします。

ちなみに今日の大阪、道行く人の7〜8割がマスクをしていて、異様な雰囲気でした。

2009年5月17日 (日)

京都和菓子の会〜妙心寺・大雄院にて

あいにくの雨でしたが、そのおかげで緑がとても美しい妙心寺へ、楽しみに待っていました京都和菓子の会の皐月の会へ。

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昨年秋、北白川駒井邸での和菓子の会から半年たって5回目の参加。皆勤ねらいです。


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妙心寺はとてつもなく広く、こんな迷路のような、いきどまりのある道もあるので、気をつけないと迷子になりますよ。

石畳が雨に濡れてきれいです。


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会場は妙心寺塔頭大雄院(だいおういん)

こちら、普段は非公開の塔頭。


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慶長8年(1603年)の建立。

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庫裏から表門を振り返ったところ。

雨だからこそ美しい景色もあります。


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会がおこなわれる座敷は「翠濤軒」。


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方丈庭を眺めると緑・翠・碧、、、、、

なるほど、”翠濤”そのものですね。


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毎回、流麗な、立て板に水、の上生菓子の楽しいお話をしてくださる中川典子様。

お茶を担当して下さる八坂先生。

そしてこのお席にだけ参加してくださったお正客の陶芸家、四代目諏訪蘇山様。

諏訪様は、ご存じ千家十職の12代中村宗哲さんのお嬢さんで、お姉様は13代宗哲さん、お父上が三代諏訪蘇山さん。

なんでもこの大雄院は初代宗哲とゆかりがあったお寺だそうで、いまでもつながりがおありだとか。

そんなご縁でのご参加です。

さて、今回のお菓子の担当は花街、宮川町近くの松壽軒さん。

高台寺、建仁寺御用達で、オーダーメイドのお菓子のみが基本です。

もちろん今日のお菓子は、和菓子の会のみのオリジナルの上生菓子です。


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私がいただいた黄身しぐれ、銘を「紫しぐれ」。

この表面の紫色を和菓子で出すのはたいへんむつかしいそうで、しかも時間がたつと色がかわってしまうので、盛ってすぐださないといけないそうです。

ほかっと表面が美しく割れたこの風情は、ちかぢか咲く紫陽花のイメージ。

味はあっさりとした甘さがおいしゅうございました。さすがの京の上生菓子の面目です。


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こちらお隣にお座りだった方のお菓子。

上がかるかん、下が葛。表面のあざやかな橙は餡でできています。

銘が「一聲(いっせい)」。この初夏にするどく鳴く、ホトトギスの声のイメージ。


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この葵の菓子皿が諏訪蘇山さんの作なんです。

諏訪家はもともと青磁を得意としていて、このどっしりとした葵の形、もう目がheart04

まだご紹介していなかった左上のお菓子は道明寺で、中に青楓を思わせる翡翠色の餡がすけてみえる、それはそれは美しいお菓子です。

表面の白い粉はなんと、水気をとばした餡=さらし餡の粉だそうで、これを作る手間は大変なんだそうです。

銘を「蚕繭(さんけん)」。


こちらの先代ご住職は蚕の繭で紙を作る研究をされておられ、出来た紙は「蚕繭紙」とよばれました。

それにちなんだ銘です。

まあ、京菓子のイマジネーションの上品で雅なこと!

中川様も言っておられました。最近和菓子に色々飾りを盛っている物が増えているが、本来の京菓子は、ミニマムな姿形で無限のイマジネーションを引き出すものであるべし、と。

草庵の茶に通ずるものがあります。


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もうひとつの蘇山さんの透かしの菓子鉢。

こちらもついよだれがでます。

(蘇山さん、6月に京都高島屋ギャラリーで個展をされるそうです。ちょっと値段をみるのはこわいな〜)


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同じお席に参加された皆様。

私のおとなりには、なんとあのお茶の小山園さんご夫婦がお座りでした。

そうそう、出されたお茶は小山園さんの「金輪(きんりん)」(named by 故・高田好胤師)でした。

濃茶にも使えるあっさりとくせのないおいしいお茶でした。

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水指は少し変わった形。十牛図のうち6番目、「騎牛帰家」の絵です。

これに呼応して、数茶碗も十牛図がそれぞれ描かれていました。それに今年は丑年!

こういうひそかなとりあわせの楽しみが、亭主の楽しみなんでしょうね。


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八坂先生が、12代宗哲さんにお願いしていたところ、制作途中で急逝され、娘さんの13代宗哲さんが完成させた、という棗です。これもゆかりの品ですね。


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ちなみにこちらの本堂や茶室の襖はすべて重要文化財です。

ひゃ〜、おそれおおいですわ。


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茶室から庭をながめると、緑にいだかれて、ひっそりとある池に鯉が泳いでいました。

こんなところに住んでみたいものです。(あ、でも、きっと掃除は大変、、、)


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受付されている、京都遊びの会(仮称)、およびNPO京町家・風の会(実は私も幽霊会員)のメンバーの方々。

いつも個性的なお着物のぽん様、風小僧様(ぽん様の今日の帯は風小僧様のおばあさまのものだったとか)、すこぶるつきの「着物美人」maki様

雑ぱくな日常をいっとき忘れて、心洗われるひととき。

ああ〜〜、早く京都へ住みたい!!の思いもますます。

このあと、もちや様とリニューアルなった、烏丸一条の虎屋菓寮で待ち合わせ。

このお話はまた明日happy01

2009年4月26日 (日)

西陣散歩〜2009年初夏

町家写真館を出て、すぐお向かいのろうじを入ったところにある町家紅茶館卯春さんへ。

こちらは以前も来たことがある築70年の町家カフェ。

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この日は一階は常連のお客さんがいてはって賑やかだったので、お二階へ。

本棚があって、お気に入りの本を読みながらまったりできます。

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ここは町家写真館と同じく、千本銘木さんが改修を担当。

知識不足でわかりませんが、あちこちに使われている木や板はけっこうこだわりの銘木だそうです。


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でも、この立派な松材の梁は、もともとこの町家が持っていた物だそうです。

んん〜、、、どこまでがオリジナルの材木でどこからが補修したものかわからない。けど、すごい開放感。


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ランチと食後の紅茶を。

紅茶はニルギリ。ストレートでいただきます。

卯春さんを出て、このあたり、西陣らしい町家がたくさん残っているエリアなので、ちょっとお散歩を。

以前おじゃました立派な表家作りの町家町家deほっ・夷風さんもこの近くです。

一ヵ月に3分の2しかあいていない織屋建の町家レストラン、focal pointさんも近くですが、こちらまだ行くチャンスがありません。この日もお休みcoldsweats01

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地図を見て、近くだったので行ってみた晴明神社。

、、、、、、漫画家・岡野玲子さんの陰陽師、早くからファンだったのですが、あれ〜?晴明神社ってこんなん??

もっとうっそうとした森に囲まれていると雰囲気出るんだけど、、、しかも、、、、

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ちょっと違うんじゃ〜ないの〜?sad


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むしろこっちの方がひかれるわ。

「千利休聚楽第屋敷跡」

南下して大宮通〜黒門通とジグザグに、西陣らしい町並みを訪ねて歩くと、


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こんな工房(手作り鎧鎧廼舎)も発見。


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でも西陣も町家は次々歯が抜けるようになって、現代建築に建て替えられた家も多く見ました。

なかにはこんな風に現代の町家を目指しているお家も。

格子、鶴首門灯、ちゃんと鍾馗さん!

こんなお家なら西陣に似合いますね。


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よくみかけたのがこの格子の横の杉(?)の一枚板。

これはなんなのでしょう?雨戸をしまう袋戸、、でもないようですが。


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黒門通中立売上がるの老舗和菓子屋塩芳軒さん。

こちらはNHKの朝の連ドラ「あすか」、和菓子職人をめざす女性のお話でしたが、その和菓子制作の指導をされたことで有名です。

ドラマで登場した名物「おかめまんじゅう」、予約すればこちらで買えるそうです。(今の連ドラの「甘玉」は川越のお菓子屋さんのご指導でしょうかねえ?)

写真はありませんが、立派な年季の入ったカウンターが見られますよ。


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季節のお干菓子を、自分用とお茶のお稽古に持っていく用にもとめました。

更に南下、そして西へ。下立売智恵光院西入る。


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なんだか立派なお庭に「あぶら」


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こちらの町家の前には、庭から流れてきた水の続きでこんな水車まで回っています。


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水に浮かぶ道しるべもなにやら時代の重みをかんじますねえ。


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こちら、以前から行ってみたかった山中油店さん。


以前に、コレクションの李朝家具を磨くのに通販で入手した椿油はこちらのものです。

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江戸時代創業で200年の歴史をもつお店で、食用油だけでなく、工芸・建築用油まで手に入るお店です。

こんな油屋さん、京都以外ではないですよね〜。

そして需要があって、商売としていまだに成り立っているところがやっぱり京都なんですね〜。

こちらのお嬢さんが「よそさんは京都のことを勘違いしたはる」という、老舗の暮らし、町家の暮らしについて書かれた、おもしろそうな本を出しておられるので、読んでみたいと思っています。


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しかもこの山中油さん、ご自分所有の町家を上京歴史探訪館として開放もされているのです。(残念ながら週末のみの開館で、この日はお休み)

この界隈、町家が並んでいるのですが、こんな景色も。


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一見町家の並びですが、なんと町家は外構だけ。

中は構造物すべてとっぱらい、スコーンと空間だけが。そこが駐車場、駐輪場になっているのです。

これって、、、、、

ここまでスケルトンになっていると、もとの町家へ改修、というのはやっぱりむつかしいのではないかしら。

なんだか胸がいたむ景色だなあ、と思うのは私だけ?

山中油さんの前を西へ、浄福寺通りを少し上がると、、、、実はここも山中油さんの土地なんですが、


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築100年の町家カフェ綾綺殿。もとはお米やさんだったそうです。


平安時代、このあたりはまさに内裏の中。今の千本通りあたりが都の中心、朱雀大路だったそうですから。

近くに宜陽殿跡の石碑も見つけました。

で、紫宸殿の東北、舞いや宴が行なわれていた殿舎が「綾綺殿」だそうで、このカフェはまさしくその位置に立っているそうです。

こちらパニーニが有名なそうですが、お腹はいっぱいだったので、カプチーノをたのみました。

ここのデザインカプチーノもよく雑誌なんかにのってます。

で、この日のデザインは、、、、

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かわいいパンダでした〜!

2009年4月24日 (金)

町家写真館〜水野克比古写真ギャラリー

仕事をしながら子育てをしてきたもので、時間は貴重でした。

ちょっとの時間をみつけてはいかに効率よくものごとを片付けていくか、時間の使い方ということをつねに考えてきたので、ぽかっと空いたまとまった時間ができるとかえっておちつかない、という習性ができてしまいました。

スケジュールに空白があると埋めずにはいられない空白恐怖症とでもいいましょうか。

で、、、、なんの言い訳かというと、、、今日一日のフリーデイ、家にじっとしておられずに、また行ってしまいました、京都。

先週末行ったところなのにねcoldsweats01


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桜が終わって、観光客の数も少し減って、気温もちょうど肌にここちよいくらい。

さわやかな新緑の候です。

でも御所のあたりは、天皇皇后両陛下御結婚満50年記念京都御所特別公開(あ〜〜長っ!)中なので、人は多いです。

こちらは毎年公開されるので、いずれ移住してからでも遅くはないし、、とスルーしました。

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今日、京都へ来たかったわけはこれ。

奈良の写真なら入江泰吉さん、そして京都の写真といえばこの方、水野克比古さんでしょう。

四季折々の景色を撮った写真もすばらしければ、町家の坪庭の写真がまたすばらしいのです。


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大宮通、通称千両が辻にある、明治初期の町家を改修してできた、水野先生の写真ギャラリー町家写真館。(娘さんのこれまた写真家の歌夕さんが館長をしておられます。)

こちらはいつもは予約さえすれば無料で拝見できますが、このたびこの写真集「心象の京都」の発行記念で26日まで予約なしで中へ入ることが出来るのです。

写真もさることながら、ですが、典型的な中規模のこの100年以上の町家がまた見る価値がありまして。


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残念ながら中は撮影はできませんが、玄関から玄関庭、走り庭とすこーんととおっているのがみえるでしょうか。

表の間は絨毯敷き、こちらに水野先生ご本人がおられました。

玄関の間は三畳、つづきのダイドコが三畳、つづいて四畳半、ここには2階へつうじる階段箪笥があり、また隣の六畳を茶室として使うときのための水屋もあります。

その六畳の間はこれまた緑の陰深い坪庭に縁側をへだてて面しており、庭にむかって、ガラスつきの障子の前におかれた長火鉢(火ははいっていません)。その前にすわって、見本としておかれていた新しい写真集「心象の京都」を拝見しました。

写真の美しさはいわずもがな、こうやって坪庭を見ながら好きな本を読む、というシチェーションにも感動。

この感じ、新しい京都の家で実現したいのです。


坪庭には濡れ縁もあって、そのそばに椿をうかべた立ち蹲居。こちらの濡れ縁にすわって熱心に写真集をご覧になっておられる方も。

酷暑の夏や、寒い冬はいざしらず、ほんとうに緑のきれいなこの季節、最高の贅沢だと思いました。

京間の三畳(未来の自分の書斎コーナーの大きさ)がいかにゆとりがある大きさか、ということも確認。大きな本棚がはいっても広く感じましたもの。

坪庭の奥はまだまだあって、新しくつくった蔵のような建物。こちらが居住部分でしょうか。それ以上は入れません。

走り庭は普通のサイズ、というか杉本家のように一間以上はなくて、半間くらい。火袋のあたりの壁は新たに漆喰をぬらず、煤で黒くなったまま。これがかえって効果的な陰翳を作っています。

おくどさんがあって、そのそばの棚には小さい物からだんだん大きくなる布袋さんの人形が数体。

これは昔商家で、商売が繁盛するように、とはじめ小さい物から買って、毎年少しずつ大きい物を買っていった、という習慣の名残(今もですか?)だそうです。

この日、私が行ったとき、京都のエッセイで有名な某女性エッセイスト(あはは、、だれなのかばればれですよね)さんも来ておられました。

思ったより小柄で華奢な方だな、と思いました。歌夕さんと町家のメインテナンスのたいへんさについてお話しされていましたよ。

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新しい写真集はすばらしかったのですが、大きくて重いのと、ややお値段がはるのであきらめて、かわいく絵はがきなどを購入。

春、初夏、夏、冬、、、ときてあれ?秋がぬけてました。


    *      *      *

町家写真館:
〒602-8214 京都市上京区大宮通元誓願寺下る
   電話:075-431-5500 FAX:075-431-5511

   *午前11時~午後5時
   *日曜・祝日休み
   *入場無料 (要予約)


2009年4月21日 (火)

花見のあとの京みやげ

出水の小川での楽しいお花見のあと、せっかくの京都だし、もう一遊び、と思ったのですが、、、、

本当はあまね様のブログで紹介されていた、水野克比古さんの町家写真館、最新写真集「心象の京都」出版記念の特別展に行こうと思っていたのです。

ところが、お花見が楽し過ぎて気がついたらもう5時近く。ありゃ〜coldsweats02終わってる〜。
   (→ 4月26日までやってます。どなたか私の代わりに行ってくれませんか〜?)

しかも日曜なので、私の好きなお店はほとんどお休み。(ここらへん、京都は観光客にやさしくないところだし、またいいところでもあるのだけれど)

四条に出たついでに、じゃあ、もう店じまいを始めてるだろう錦市場に、ちょっとでもあいているお店が有れば、、、と行ってみました。

半分くらいのお店はもうシャッターをおろしていましたが、最近はわりと遅くまでやってるお店もおおいのね。


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まず買ったのは、京の花麩。

おすまし汁にいれると華やかにはえるしろもの。

そして、ぎりぎりあいてた〜〜!

前回、カードが使えず現金払いということであきらめた有次の銅製品をついにゲット!!

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けっこうずっしり重いこれは何かというと、、、、、
(ちなみに風呂敷は有次さんでつけてくれたもの)


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銅製洗い桶!

何に使うかと言えばやはり台所の流しですよ。なにかとカビやら雑菌が繁殖する水回り。

銅には殺菌作用もあるし、清潔なんではないかと、さがしていたのです。ただし普通ネットなんかで売っているものは味気のないほんまの洗い桶型。

これはこのまま見ても十分美しい造形ではありませんかlovely

ただ、、、いくぶん誤算はありましてcoldsweats01

まず、漂白剤が使えない。(ふきんの漂白ができない)これはまあわかっていましたが、

ぬれたままにしておくと緑青がでる!

ええ〜っと、、、、洗い桶なんですけど、、、。

と、いうわけで使ったあとはからぶきして乾かすべし、、、これって洗い桶といえるのか?とよけい増えた手間に若干の疑問は感じつつ、色が変わるまで(銅製品は使っていると鈍い黒っぽい色に変わります)大切にしようと思ったのでした。


有次さんでは、包丁を購入するとその場で名前を刻印してくれます。

なんとこの洗い桶にも名前を彫ってくれました。(漢字ではなんだか面映いので、ローマ字で)

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有次を出て、やや東へ(後幸町通)、そして四条に下がるとなんだかすてきな町家が、、、

これが有名な江戸後期からの老舗、懐石とお宿の近又さんだったのですねえ。

ガイドブックではよく見ておりましたが、こちらにあったのですか。

いつかご飯いただきにくるために、しっかり稼がなくちゃ。

そして、もうシャッターは下りていましたが、近又さんの南側に小森袋物店も発見。

こちらは着物の端切れなどでバッグや草履を作ってくれるお店です。オリジナルの和布のバッグもとてもすてきなんです。

よく大阪のデパートなどに出店されているので知っていました。

今度は開いている時に。

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最後にROM様からの頂き物(?)

これははじめは一枚の紙でした。

指示通りはさみで切って、折り曲げて行ったらこんなかわいいミニ本に。

(比較対象ありませんが、5x3cmくらいのサイズ)

「都の魁〜寺町編」

寺町周辺のお店のガイドブックになっております。

残念ながら、老眼のはいった私には見るのはちょっとつろうございますねcoldsweats01


2009年4月19日 (日)

出水の小川でお花見

今年の桜はおしまい、、、と書きましたが、もう一回!、、、ありました!お花見会。しかも京都はこちらで、、、、


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京都御所の下立売御門。

(正しくは京都御苑なのですが、京都の人はだれも「御苑」っていわないようです。やっぱり「御所」で、、、)

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この御門をはいって左手に、こんな芝生と木陰のすてきなスポットが、、、


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その名も出水の小川

昭和56年に琵琶湖疏水を利用して作られた人工の川です。

現在は井戸からの地下水を循環濾過させて流しているようですけれど。


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この周辺、里桜が今を盛りです。あの御衣黄もあります。

そして近所の(あるいは遠くからの)京都市民の絶好の憩いの場になっています。

子供たちには絶好の水遊び場ですね。

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人間だけじゃありません。わんこも水遊び。

木陰で一人静かに本を読むご婦人。

木陰で爆睡中の方。

シートを敷いてお弁当をほおばる方々。

このご近所のかたはいいですね、すぐそばにこんなすてきな憩いの場があるなんて、、、、

心底うらやましいと思いましたわ。


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さて、なんで出水の小川か?

はい、今日は1年に一度のもちや様つながり、京都ブロガーさんたちのお花見オフ会だったのです。

こうして食べ物、飲み物を持ち寄って三々五々集まります。

今回初めて参加させていただいたのですが、いつも遊んでいただいているメンバーの他、ブログでお名前だけ知っていましたブロガーの方々にもお初におめにかかれてうれしかったです。


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なによりたくさんのお酒!うふっlovely

参加された方々です。

ROM さん キネシスロストマンさん おかだあんのちゃん vivasan様 maikyちゃん いけこ様 rina-ohaちゃん  才谷龍太朗様 二人静様 かずさん makiさん こいんさん えすさん 一匹狼☆NOBさん ちゃみさん もちや様 


年代も職業もそれぞればらばらですが、実生活では実はすごいメンバーなんですよ〜。(言えませんけど、、)

ネイティブ京都人あり、移住組ありで、ユニークな方が多くてお話もおもしろく、若者組は気働きの出来る、おばさんが感心しちゃうような方々ばかりでした。

そしてネイティブ京都人しか知らないような貴重な情報もいろいろいただきまして、感謝です。

なにより、京都のあちこちの世界に顔見知りの人がいる、というだけで来るべき京都生活はとても楽しくなりそうな予感です。

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若者組お手製の竹の子御飯のおにぎりと、長命寺の桜餅。

この日初めて知ったのですが、関西では桜餅といえば道明寺粉を使っていますよね。

なんと関東では、小麦粉の薄皮に餡を包んで桜の葉でまく長命寺の桜餅が一般的なんだとか。

最後に本来の目的のcoldsweats01桜の写真も忘れずに。

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山吹も盛りできれいでしたよ。


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参加されたみなさま、ごちそうさま。そしてありがとうございました。

2009年4月 7日 (火)

好日居・ひさのちゃんへ供花〜nagiの消しゴムはんこ

こちらは岡崎の白川のほとり、三条を少しあがったところです。

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こちらのお家、すてきだと思いませんか?

壁の古さ加減、枯れた蔓性植物のからまりぐあい、なんといっても掃き出し窓をあけたらすぐ白川の清流ですよ。

この日は少し汗ばむような陽気、住人さんも窓を思いっきり開けて、風を入れ、水の冷気とせせらぎの音で涼をとっているようです。

いいなあlovely。住まいは夏を旨とすべし、、、、ですね。

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こちらやはり岡崎白川べり、南座横にある祇園饅頭さんの工場・直販店。

いつも小さい間口でおはぎや桜餅、草餅など売っている知る人ぞ知るの店。

、、、、だからこんなに人が並んでいるのを見たのは初めて!

意外と有名やったんや、ここ。

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さてめざしたのは、お気に入りの岡崎・町家のお茶カフェ好日居さん。

ここでちょうど1年前、好日居さんのおばあさま、98歳になるひさのちゃんの作ったおびただしい数のミニQPさんに出会ったのです。

お話を聞けば聞くほど、ひさのちゃんのきばらない、どこかお気楽な、ユーモアのある、そしてすべてに感謝しつつ、いつもにこにこ、みごとな生き様に、かくのごとき老境にいたりたい、ひさのちゃんはすばらしい人生の先輩と思ったのでした。

お写真をみても、とてもよいお顔をされていました。その生き様がそのままの。

P1000276(好日居、玄関の桜)

今年1月、98歳のお誕生日、お手紙を好日居さんにたくしました。

ブログで拝見した、たくさんのプレゼントに囲まれてとびきりの笑顔をみせてくれていた、ひさのちゃん。

なのにとうとう2月に天へ召されたのです。

大往生だったそうです。少しも苦しまなかったそうです。

ああ、なくなるときまで、私のお手本です。

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せめてものささやかな供養に、と花束を持参しました。

ひさのちゃん、ピンクが好きで、明るい色が好きだったそうです。


P1000279(好日居、洋間のクリスマスローズ)


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さて、中に入っておやおや、、、

この日は特別展、「nagiのつくりかた -消しゴムはんことスケッチブック展-」やってました。

これは小6の女の子nagiちゃんのパパ(建築家)がイタリアの旅行で撮った「門」づくしの写真を展示しているところなのです。←すみません、これまちがいでした。なんとこの写真すべてnagiちゃん自身が撮った物だったんです。すごい!

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そしてnagiちゃんの作る消しゴムハンコ展。

11歳の女の子ながら、パパとデザイナーのママの血をうけついだのかしら、その作品にとっても鋭いセンスを感じました。


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しかもどことなくほっこりさせるのは、ひさのちゃんのQPさんとどこか通じるものがあります。

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バンダジの上にも、ちょこっとハンコの作品が。

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そしてnagiちゃんはパパとママと世界のあちこちを旅したんだねえ。

展示されているのは彼女とその家族の旅日記なんです。

イラストやスケッチ、写真、そして思った事をきれいに書き綴っています。

文章家としてもなかなかです。


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そしてハンコ作品はこんなところにも。

これは特別展のときだけの「ハンコのお茶セット」

紙コップ、懐紙、シール、そしてティーバッグのタグにまでハンコが。

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こうしていただきます。

お菓子の薯蕷(じょうよ)饅頭は好日居さん手作り。

おまんじゅうの顔の表情は選べるんです。やっぱりニコニコがいいなあ。


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お連れの方の中国茶についてきたお顔はこれです。

やっぱり、楽しくておちつくな、ここは。

いつもはお客さん、私ひとりのことが多いのですが、この日は特別展のせいか、たくさんの方がお見えでした。

また次々と好日居ファンが増えることと思います。(気持ち、あまり増えてほしくないんだけど、、、coldsweats01

ひさのちゃんはいなくなっても、ひさのちゃんのQPさんと同じ、ほんわかな雰囲気は消えることはなさそうですね。


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最後にハンコのプチカード、買って帰りました。

うん、味があるんです、nagiちゃんのハンコ作品。


2009年4月 6日 (月)

京都・〜吉田界隈〜桜をもとめて

天気の良い絶好のお花見日和。

天下の人々みなこぞってお花見に。特に京都へ、京都へ、、、、、

すごい人でありました。

おまえもそのうちの一人だろうって?

いえいえ、私は半分お仕事、半分ご用事で。

午前中はこんなところにおりました。京都の北の方です。


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さすがに町なかに比べると、桜はいま少し、かたそうです。


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岡崎の家を見に行く途中で、もはや定点観察になっている疏水べり。

ここも桜、今ひとつ早いようです。疎水の中、右手の方に小さく見えているのが、来年は乗るぞ!とかたく心に誓った?
岡崎桜回廊十石舟めぐりの乗り場ですよ。

用事をすませて、そうだ、とっておきの桜の穴場へ行こう!

岡崎を北上。


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ここらは昔住んでいた吉田界隈。

迷路のような小道がいっぱいあり、昔と建物など少しかわりましたが、まだまだ覚えています。勝手知ったるなんとやら。

昔、子供たちと住んでいた家のそばを通り、ここらへんは娘の小学校への通学路だったなと、懐かしく思い出す。


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こちら近衛通の楽友会館

大正14年、森田慶一設計の有形文化財。スペイン風のファサードが昔っからおされでした。

学生の頃はここでミーティングをしたり、一階にあったレストランでよくBランチを食べたものだわ。

あの頃はレトロな建物に全く興味がなかったので、もっと観察しておくべきだったこと、残念。今でも入れるのかしら?


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実は桜の穴場は大学の某学部の中!

観光客など(日曜なので学生も)ひとりもいませんよ〜。でもきれいでしょ?


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そんなにたくさん植えてあるわけではないのですが、それでも20本くらいはあるのではないかしら?

ゆっくり物思いにふけりながら見るのには最高です。

私の場合には思い出も。

桜はどの桜も美しい。

ただ違いがあるとすれば、毎年変わらず咲く、ある一定の場所の桜に、年々歳々年をとって変わっていく自分をひきくらべることができるなら、それがもっともいとしい桜ではないかしら。

自分の定点観測ができる、、、、というか。


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私にはこれがもっともいとしい桜のひとつ。

大学に合格した30数年前、たしかにこの桜にあいさつしたもの。

ここには門衛小屋がかつてあったけれど、今はもうありません。

でも、桜はかわらない。私の胸元まで枝をおろしてくる桜。

そして京都を去ることになった二十年近く前、夜、この桜に、子供たちといっしょにお別れをしました。


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もう京都に住むことはないだろうと、少し悲しい気持ちで。

でも人生はわかりませんね。

自分でももう一度京都に住めることになるなんて、思いもしませんでしたよ。


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変わらぬと言えば、一条通の京都YMCA会館、私には地塩寮といった方がなじみがあるけれど。

このあたり、最初で一番長くいた下宿があったエリア。

調べてみると、老朽化が激しく、最近修復工事をされてきれいになったとか。

うん、たしかにあのころよりちょっときれい。

なんと、この建物も実はヴォーリズの設計だったなんて、今日初めて知ったよぅ〜coldsweats02

知らないってほんとコワイ。ちなみにこれも有形文化財。


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一条通からみる大文字。

一条通は不思議な通りで、東は吉田神社にはばまれ、西は鴨川で分断され、けっこう広いのに、交通量のとっても少ない通りなのです。

このあたりの小路にかつての下宿はあったのですが、しらないうちにマンションなどがいっぱい建ってしまって、どこが小路の入り口だったのかすら自信がない。もう30年以上も前のことですもの。

おぼろげな記憶をたどっていると、ああ、なんだか見覚えのある景色。

変わっていないところはちっとも変わらない。

そして、、、、

あったんです。あの懐かしい下宿がほとんどそのままの姿で、、、、。

けっこうボロ家でした。だからもうてっきりつぶされてるだろうと思っていました。

下宿のおっちゃん、おばちゃんの住んでいた母屋は外からうかがう限り住んでおられないような気配。

でも表札はあのころと変わらずしっかりと。

夜遊びから帰ったときおそるおそる開けた潜り戸もそのまま、、、。

しばし言葉を失って、記憶の彼方に意識がワープしていました。


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大文字が見える四叉路。

この先の銭湯にかよい、この辻にあった公衆電話で実家や友人に電話をし、(そんな携帯なんかない時代でした)、若かった自分が青春の甘さも苦さも味わった場所でした。

あらら、、やっぱり桜は人をノスタルジックにさせていけませんねえ、、、、、

2009年4月 2日 (木)

京都大骨董祭〜3回目参戦〜

またまたやってきました、京都大骨董祭、竹田のパルスプラザにて。

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はじめはあまりの厖大な出店の数に圧倒されて、何を買って良いかわからないくらいにのぼせてましたが、回を重ねるに従って、ちょっとコツがわかってきたような、、、、(いや、たいしたことはないんですが)

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まあ、こんなものまで?!

という物・もの・モノ、、、にあふれていること!

玉石混交というやつですな。

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今回はねらいを定めて、それ関係以外はスルーする!

気になる物がある店の、出店案内マップにチェックをいれておく。2ラウンド目で、本当に欲しい物か検討する。

、、、で、かなり時間も短縮できたし、あふれるほどの骨董に悪酔いすることもなく、そこそこの物をゲット。

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昭和初期の桐の小箪笥。

比較対象がないので大きく見えますが、50cmくらいの小振りの箪笥で、引き出しかわりに使おうと。

外見はもっと渋くて明治くらいの小箪笥もあったんですが、実用を考えると、こちらの方がよさそう。

もちろん、あまり下品にならない程度に値切る。

(ネイティブ関西人でない私は値切り下手、、、、ですが)

あと座敷におきたい寺子屋机をさがしましたが、これは見つからず。


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買ったのはこの香盆。

明治の頃の本桑だそうです。

養蚕の衰退と共に、最近は桑がもう採れなくて、いわゆる桑として売られている物はほとんど女桑(メグワ:黄檗(キハダ:オウバク)というミカン科の広葉樹を着色したもの。 桑とは違う全く別物)なのだそうです。

というわけで、本桑、、、店のおっちゃんのいうことを信じれば。

まあ、私には鑑定はできませんがね。

裏千家では香盆は真塗りが多く、表さんは桑木地みたいなのですが、そこのところ流派ではっきりしたきまりがあるのかどうか、知識がありません。

でも、桑のこの侘びた感じは小間に合いそうで気に入っています。

何か足りないって?、、、、、そう右に乗ってるべき重香合(香、銀葉《香を焚く雲母の薄板》、焚き殻入れの3段になっている香合)がありません。

おっちゃんに「重香合ついてへんかった?」と聞くと、「あ〜昨日売ったわ。」あれ〜〜coldsweats02

なんで香合だけ買う(売る)かな〜〜。「なら、まけとくわ。」これも最終日ゆえ、初日の値段の半分でゲット。


他の店もさがしたのですが、帯に短し、たすきに長し。

中にはこれいいな、と思った蒔絵の重香合があったのですが、一番下の段がどんなにしても開かない!

一番下の焚き殻入れは裏に金属が貼られているので、木地の縮みと合わなかった模様。

香道をされているみなみ様におうかがいすると、香道では重香合を使ったり、志野袋を使ったり、とのことでしたので、しばらくは手に入りやすい志野袋を使おうかな、どうせひとりの楽しみだし。

お茶入れや、棗などは値段との折り合いを考えて今回は収穫なし。

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これは出来心で買った古伊万里の5寸皿。

普段使いのお皿が欲しくて。

ほんとは色絵の柿右衛門様式より藍だけの染め付けの方が好きなんですが、ちょっといいなと思うと目玉が飛び出るお値段。

お手頃価格、とおもったら傷があったり、、、。

このお皿は普段どしどし使えそうなお値段で、文様もわりと好き。

最終日ラッキーで、これもかなりお安くなりました。


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こちらは縮緬細工屋さんで。

今鋭意制作中(?)の七宝薬玉のさげもんにあしらう飾りとしてもとめました。

本当は自分で作るべきなんですが、腕と時間がないもので、、、、

もう一件。

実は写真がうまく撮れてなくて画像がないのですが、30cm四方くらいの蒔絵の盆、10枚セット。

それぞれの季節の草花の金銀蒔絵のデザインが気に入って買いました。

茶事のときの折敷かわりに使えんかな〜と思って。

後日うちに届く予定ですので、写真はのちほど。

う〜ん、、、なんだか骨董、、はまってしまいましたね〜catface