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2009年11月28日 (土)

京都余録〜雪待月あるいは霜月

昨今のTV番組は猫も杓子も「秋の紅葉京都特集」。

京都の紅葉はええですね。観光客のおしよせるところも、地元の人しか知らない穴場も。

植物学的な紅葉の美しさではなく、歴史のある有名無名の古刹や、しっとりした町家、数寄屋造りの家、などとのコンビネーションが京都の紅葉の美しさだと思うのですが、、、。

本日は記事にするほどでもなくこぼれ落ちた画像をよせあつめて、普段使い(?)の京都の点描を。


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このりっぱな門構えのお家は、子供が小さかった頃よく連れて行っていた某小児科。

代々続いてこの地でやっておられるのでしょうね。

門をはいるとお寺の前庭顔負けの和庭があって、待合室が畳敷、というレトロさに最初は驚きました。

診察室もなにやら大正時代のカフェのような雰囲気で、ステンドグラスの灯り取りの窓あり。ほうろうのベースン(洗面器)が似合いそうな診察室でした。

代替わりされたかもしれませんが、今でも診察はされています。京都ならでは、の小児科かしら。


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岡崎の町家カフェ、京都生ショコラさんで。

いつ見ても玄関脇のベンチでねそべって、お愛想をしてくれない(相手をみとるな)アイリッシュセッターのジャッキー君がなんと今日はちゃんと営業してはります。

なんだか犬好きのお客さんがいて相手をしてもらっていた模様。

こちらで溶けるようなおいしい生チョコ、いただけますし、お持ち帰りもできます。ただし保冷剤が必要なので、遠距離のお持ち帰りはちょっと厳しいかも。


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岡崎あたりの疏水縁から見た東山。

今はもう少し賑やかな色に染まっていることでしょう。


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ご存じ三条烏丸西入ルの韓国茶カフェ素夢子古茶屋さん。

インテリアが前世紀の李朝時代の民家へ迷い込んだような感じ。こちらもお気に入りスポット。

いただいたのは松の実粥。


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松の実をすりつぶして入れてあるのか、こくのあるお粥。韓国海苔のブロック、韓国小菓子など付き。


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ユニークなオリジナル手ぬぐいで有名な室町三条上ル永楽屋細辻伊兵衛商店

390年前、江戸初期の創業。

それにしても日本人がほとんど使わなくなった手ぬぐいを、斬新なデザイン、工夫、アピールで復権させたのはすごい。

同じ室町を少し北上した姉小路には永楽屋の若者をターゲットにした新しいデザインラインのRAAK さんが。こちらの手ぬぐい、先日いただいて重宝しております。


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お干菓子で有名な室町二条亀廣保さん。

OMOのお向かいです。日曜、休日は休み、という京都にありがちな観光客にはちょっとつらい営業日、で、この日はお休み。


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表のウインドウに飾られた吹き寄せのお干菓子ににっこり。

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ちょっとレトロな雰囲気の三条通商店街の中にある、サラサ・カフェグループのひとつ、サラサ3。「3」は三条通りの3なんだそうな。


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(写真ボケボケですみません)

こちらも元煙草店だったという町家です。

天井をぶちぬいて、吹き抜けの高い空間に心地よさそうなブロカント的なソファが。

左手のカウンターでは自家製パンも売られています。


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ご自慢のランチがいただきたかったのですが、ランチタイムは終了後。

かわりにいただいたアメリカン・パウンドケーキ。

どっしりとしたケーキで、しっかりとお腹におさまりました。


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本来の坪庭は、なんだか不思議な無国籍風空間になっています。

でも居心地良さそう。

ここに面して、町家によくある屋外トイレがあり、つきあたりの離れは個室になっているようでしたよ。

観光客だけでなく、地元のリピーターも多いのでは?

三条通商店街にしっかり根付いたカフェですね、きっと。

2009年11月26日 (木)

洛中・お着物まわりのお買い物

お茶会の後はちょっと着物まわりのお買い物へ。

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新町六角は川崎家住宅紫織庵

こちら大正時代の大きな町家で京都市有形文化財。現在はレトロモダンな柄の襦袢と浴衣をあつかう呉服屋さん。

町家としてもとてもりっぱな建物で、以前拝見したことがあります。

ただし、今回は呉服屋さんとしての訪問です。


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屏風の下に敷かれた赤穂緞通にすっごくlovely惹きつけられながらも、目的はこの奥のお蔵です。

以前に来たときもこのお蔵に入って展示販売されている襦袢の反物を拝見しました。

その時は、襦袢といえばあたりさわりのない無地の襦袢しか知りませんでしたので、大正時代にはやったモダーンな柄の華やかな襦袢にはびっくり感激したものです。(こちらで見られます→

ただ!お値段がへたな着物が買えてしまうくらいでしたので、ほんのちょっとしか見えない襦袢にそんなお金かけるなんて、、、、と思ったものでした。

あれから数年、着物道にどっぷりはまってしまうと、ちょっと欲しくなるんですよね〜。見えないところにおしゃれをしたくなるんですよね〜。

隠れたところ、たとえば地味な羽織の裏地に思いっきり大胆な柄を持ってきて、さらりと脱いだときにちらっと見えて、はっとさせる、というのが日本人の美意識ですしね。

襦袢も袖口からちらっと見える模様に「あら?heart01」と人様を思わせることができたら大成功です。


とはいえ、大柄な真っ赤なバラの柄やテニスや楽器、トランプなどのレトロモダンな柄などはちょっと派手すぎ。

かといって古典柄ではおもしろくない。

紫織庵の担当の方にあれこれ相談しつつ、悩みに悩んだ末、、、、

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買った!

選んだのはこんな柄。


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黒字に蝙蝠。

蝙蝠は中国では慶事、幸運の印です。(蝙蝠の「蝠」の字は「福」と同様に「フウ」と発音するので)


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仕立てるときっと袖から見えるのはこんな感じになるのでしょう。

お仕立ては、また例によっておかかえの(←いつもいってるウソ)和裁士さん、雛(ちゃな)さんにお願いする予定です。

それにしても紫織庵の大正友禅シリーズ、襦袢だけにしておくのはもったいないなあ、と思っていましたら、この柄を使ったバッグなどの小物をはじめ、希望すれば布地をかえて着物の反物にもできるそうです。

大胆な柄で振り袖を作ったお嬢さんもいたそうですよ。

私ならまあ、帯かバッグですね。

さて、紫織庵さんを出て、近くの一度は通りたかった了頓図子へ。


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新町と室町通りの間、三条通と六角通をつなぐ通りです。


まあ、、、どうということのない通りですね。名前にひかれて来ましたが、、、。


(図子というのは碁盤の目のような京都の大路小路の間をつなぐ短い裏道のようなもので、秦家の横の、竹笹堂さんのある通りも膏薬図子ですし、、、)


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安土桃山のころの茶人、広野了頓の邸地であったところを、邸内を南北にとおりぬけるのを一般の人たちに許した、というところからついた名前のようです。

何の変哲のない路地でもこういう名前が残っているとなんだかロマンを感じてしまいますよね。こういう地名は絶対のこしておいてほしい!!

(先日読んだ雑誌によると、金沢の市長が住所表記を江戸の頃の町名にもどす努力をはじめてから、観光客がどっと増えたそうです)

次に行きましたのはこちら。

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室町押小路上ルのOMO morita motoko shop

紬や木綿の着物に、ヨーロッパのファブリックやハワイアンプリントなどの帯、というユニークでポップな着物のお店です。

笑うとすごくかわいらしい(失礼!ほぼ同年代ですのにね)もりたもとこさんもおられて、ちょっとポップな帯を見せていただきました。

若いイラストレーターさんの描いた不思議な絵からデザインをおこした帯や、グレーの地に銀箔の円がさいころの目よろしく並んでいる渋くてアバンギャルド(なんじゃそら?)な帯やら、いろいろ広げてもらって目の正月でしたわ。


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お財布とも相談しながら、もとめたのはこれ。

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藍色の紬にぴったり、と思いまして。


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なんとこの帯、ソファ生地のような裂地です。

デザインはもとこさんがお持ちだった古い着物からおこしたもので、OMOオリジナル。

お値段もとてもかしこくてhappy01

これも雛さんで仕立ててもらう予定。重宝な帯になりそうです。


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買い物客への特典として、オリジナル手ぬぐいを選ばせてもらったのですが、迷うことなくこちらの猫の手ぬぐいを選びました。

なんと、もとこさん宅には8匹も猫ちゃんが同居しているそうです。、、、負けました!

薄桜鼠のすてきな紬をお召しで、魅力的な方でしたわ、ほんま。

そしてそして、すてきな方といえば、OMOさんを知るきっかけをつくってくれたぽん様宅を急襲してしまいました!


上梓された洛中いぬ道楽の主人公、わんこのぱる君にもまたお目にかかれましたわ。

ぽん様、その節はすっごいとりこみ中dogcoldsweats02に重ねてすみませんでした〜!

おまけに本業(?)副業(?)の玉葱工房オリジナル、歌川国芳風Tシャツをかしこいお値段でありがとうございました〜!

(ちなみにハンガーはそらいろつばめ様ご提供、こちらもありがとうございました〜!)


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来年のお花見ウェアはこれで決まり、です。

2009年11月24日 (火)

心茶会錬成茶会・黒谷西翁院〜真如堂

今月はなんやかやで毎週末京都にでかけております。

行くたびに道行く人の数が増えています。紅葉の方がいよいよ盛りを迎えようとするのに比例する京都ですね。

今回は年に一度の京大心茶会錬成茶会。毎年行くのを楽しみにしているのです。

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カレー色金茶色の一つ紋無地の着物に、焦げ茶の袋帯。

この着物は錬成茶会にぴったり。なぜなら、これは学生の時、心茶会の茶会でデビューさせた着物ですから。


当時はクリーム色の着物でしたが、年齢と共に合わなくなってきたので、染め変えしたものです。

ついでにおろしたてで、水屋のバケツに袖を突っこんで濡らしてしまう、、、という思い出付きdespair

その後何回か錬成茶会で着ましたよ。


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金戒光明寺通称・黒谷さん。


この季節のドウダンツツジの紅葉は毎年見事です。


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西の北の門から入って、さらに北へ。茶会のある西翁院はこのつきあたりにあります。

ちょっと良い感じでしょ?この石畳の道。

多分地元の人しか通らない道です。

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ふりかえるとこんな感じ。


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西翁院は、千宗旦の弟子、かつ庸軒流の祖、藤村庸軒の養祖父の創立。

錬成茶会はここで過去良く行われています。

2年前もここでしたし、卒業前の最後の学生としての錬成茶会もこちらでした。

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このあたりは少し高台になっていて、町を見下ろす形になります。

待合いになっている本堂からは見事に色づいた楓の大木を見ることができます。

今年はまだ少し青いようです。

待合いを出て、胸の位置まで腕を伸ばす紅葉した楓の枝に少し腰をかがめながら山を下るような感じで坂を下ると、東屋ふうの腰掛け待合いが。

まさしく市中の山居。


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きれいに掃き清められた庭の風情、真っ赤な薮コウジ、打ち水された飛び石、、、などを楽しみながら今度は坂を登って再び高台へ。

そこに公開されていないため見たことのない、庸軒の作った茶室、「淀看席」があります。

三畳向切り、道安囲い(点前座と客座が壁で仕切られている)の茶室。

話やものの本では道安囲いというのは知っているのですが、いまだかつて見たことがありません。

一度見てみたいものです。

実は淡交社の雑誌「なごみ」の11月号の特集が「茶庭の石」で、これに淀看席の庭(=今回拝見した庭)がでているのです!

その中に庸軒遺愛の袈裟形の手水鉢(僧侶の袈裟に似た文様のある宝塔の塔身でつくったもの)の写真があったのですが、まさしくその手水鉢を使わせてもらっていたのですね。

ここで手を洗って立ち上がったとき、かつてははるか淀のあたりまでみえたのでしょうね。

そんな昔の、いわれのあるものを知らずになにげに今まで使っていたなんて、、、、、。

知らないって怖い、そして、こんなものがあちこちにごろごろしてるなんて、京都ってすごい!

席は松旭軒という六畳+八畳の広間。

お軸は久松真一先生の「處々全真」(碧巌録)

私が持っている久松先生の軸、「随所作主’(ずいしょにしゅとなれば)」に続く「立処皆真(たつところみなしんなり)」(臨済録)に通じるような言葉だと思いました。

お点前をされる心茶会の学生さんももう自分の子供たちよりも若い方たちばかりになってしまいました。

ここにくる理由のひとつに、平点前の確認があります。

裏千家で毎週厳しい薫陶をうけておられる学生さんの美しい点前をみて、いいかげんな型に流れている自分の点前の修正を。

帛紗さばき、棗、茶杓の清め方、柄杓の扱い、ひとつひとつを確認。

今回の主茶碗、次茶碗はこれまたなつかしい清水卯一の刷毛目茶碗、銘「白牛(びゃくご from 法華経)」、年月と共にすっかりざらざらがが取れてつるんとしてきた黄伊羅保。

私が懐かしがるように、その私が学生の時にさらにそれを懐かしがっていた大先輩もきっとおられたことでしょうね。

今回も待合いで大先輩方から、心茶会にまつわるいろんな逸話を聞くことができました。

自分が在籍した間というのは、心茶会の歴史の中ではほんとに短い間にすぎません。でもその歴史の一部であることも確かで、それがうれしくもあります。


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お茶会を終えて、せっかくですから少し紅葉を楽しむことに。

真っ赤にみごとに紅葉している木もあれば、まだ青々としているものもあり、今年は少しピークが遅いようです。


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去年の逆の順で知る人ぞ知る裏道をいきます。

黒谷さんの文殊塔のある墓地をぬけて、新撰組と深く関わりのあった会津藩殉難者墓地の前を通り過ぎ、真如堂へ。


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この道は静かで時々道に迷った観光客に出会うくらい。おすすめの散歩道ですよ。(お墓が気持ち悪くなければね)

真如堂の境内にはいると打ってかわって人がいっぱいです。


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でも本堂前の大楓の紅葉は見事!


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どさくさにまぎれて自分の写真をセルフで撮ってみたりして、、、、


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黒谷さんの正門横のこれまた知る人ぞ知る、の丸太町どおりにぬける道。

仕舞屋が続くこの風情も好きです。

ここを抜けながら、ここをぬけたら新しい京都の家まですごく近いことに気付く。

そして、来年からの錬成茶会は京都から行けるんだ、、、、と思うとなんだかうれしくてうれしくてしょうがないのでありました。happy01

2009年11月15日 (日)

錦秋和菓子の会〜下京船鉾町・長江家住宅

半年ぶりの楽しみにしていた京都・和菓子の会。今回は下京区の表家造りの京都最大級の町家、長江家住宅で。

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気楽に着られるお召しの着物に、ちょっと遅いかな、と思ったけれど、この季節しか結べないのよね、この菊の帯。

長江家のほん近くにやはり有名な杉本家があります。

時間があったのでちょっと杉本家の横の膏薬図子へ。


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前回きたときは日曜でお休みでした。今日はやってますね、木版画のお店竹笹堂さん。


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実はこちらもすごく古いりっぱな町家なんですよ。木版のブックカバーをお買い上げ。

さて、長江家です。


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丹波亀山(現・亀岡市)出身のご初代が上洛されたのが元文元年(1736)とのこと。

なによりここのお家がすごいのは、今も現役で白生地卸しのお仕事(屋号大阪屋)をされていて、職住一致の町家の基本の暮らしをされているということ。

京都市の指定有形文化財ですが、いまでも昔からのお商売をされているところは数えるほどしかないそうです。


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店の間。もちろん現役のお商売の場。

格子戸越しの外の光がきれいです。


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玄関の間。長年磨き込まれてつやのある建具がすてき!


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玄関の間の奥は天井に灯りとりがあります。

あつかう生地がよく見えるようにとの工夫ですね。これがあるだけでずいぶん玄関の明るさが違います。


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数寄屋の奥の間。

ここから眺めるお庭がまたすばらしい。

こちらの母屋は慶応4年(1868)の建築。

当代のご当主にこの家の来歴をいろいろ伺いました。亀山からでてきた初代が、初めてこの鉾町に入町できたときの感激は大きかったと思う、とおっしゃいます。
(ちなみにここ長江家は船鉾を出す町で、ご当主は祇園祭船鉾保存会理事長も務めておられます。お向かいには船鉾の会所もあります。)


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そして町家で一番美しいと私が思う、走り庭の上の火袋、準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)。

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風格のあるおくどさん。

消防法などいろいろむつかしくこちらは今は使えないそうです。

じんとぎ(人造石研ぎ出し)の流しがなつかしい。(←年がわかります)


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井戸。こちらもやはり地下鉄ができてから水脈がとぎれたそうです。


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庭から離れの眺め。

この離れのある場所はもともと蔵があったそうですが、曳家で後ろに下げて、明治40年(1907)離れ座敷を建築したそうです。


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これがそのバックしたお蔵です。


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渡り廊下から離れを眺める。手前は立ち蹲居。

離れに行く途中にちらっと見えた、、、
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もしやこれはお風呂では?


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まあ〜これはマジョルカタイルの粋なお風呂じゃありませんか!lovely

純和風の町家の中になんてハイカラな。さらさ西陣を思い出しますわ。


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離れのお座敷に面する廊下は二方向すべて、なみなみガラスの建具です。

一枚でもわれたらもう代わりがないので大変。大切に扱われてきたのですねえ。


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離れのお座敷。このつやつやの床柱にご注目を!

鉄刀木(たがやさん) という硬い唐木(紫檀、黒檀、鉄刀木が有名)が使われていて、こんなに長い鉄刀木の床柱は他に類をみないのだとか。


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アップです。つるっつるです。100年以上代々磨き込まれきたのです。これからもずっとここのお家を守って残っていてほしいです。

長江家の話が長くなりました。お待たせしました、和菓子の会です。


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いつもの名調子の中川さんと、今回久々のご参加の東京虎屋文庫の中山さん。

今回のお菓子担当は聚洸さん。

西陣の塩芳軒さんの息子さんで、京都和菓子界の若手のホープなんだそう。


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これはモンブランみたいなおだまきのお菓子。写真では色がうまくでていませんが、この季節の紅葉をうつした微妙な色です。

こちらの白生地卸商=糸偏のお仕事にちなむもの。


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こちらまた繊細なきんとん。色は長江家のお庭の紅葉(あまり紅葉しない種類)をあらわしているそうです。


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もちや様とはんぶんこして、両方を堪能です。

きんとんの方、割面もまた微妙な色で、日に日にうつろいゆく紅葉のイメージでしょうか。

<注意!!聚洸さんは予約注文のお菓子しかありません。いきなりお店に行っても売るお菓子がありませんので、必ず注文して下さいね。少量から注文可だそうです。>

今日のお茶に合わせて甘さを調節された、という細かい心遣いのお菓子です。

お菓子の銘はわざとつけなかったそうです。それぞれが心にうかぶ銘をつけてくださいね、と中川さん。

ちなみにご当主がつけられた銘が(きんとんの方だったかな?)「町家」。

う〜ん、100年以上のお商売の歴史、町家のこれから、いろんな思いがこめられているような。

特にここ、長江家のような町家でいただくからこそ感動するお菓子なのかもしれません。(近代的ビルの明るい電灯の下でいただくと、またちがうものになりそうです)


ちなみに私は、おだまきは「絹の糸」きんとんは「坪庭の秋」、、、、おそまつcatface

お茶は和束の煎茶「おくみどり」。

日本茶インストラクターの松石三重子さん指導でいれていただきました。


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松石さんのおたくで育てられている茶椿。(ピンクの方です。白いちいさいのが本来の茶の花)

茶の木に椿を接ぎ木したもの。茶はもともとツバキ科の植物ですからうまく接ぎ木できるんですね。

今回ははずれなしのくじ引きがあり、皆様いろんな老舗のお干菓子や風呂敷などの和小物、あんのちゃんはかわいいガラスのころんとした一輪挿し、などを景品としてもらえました。私は大好きな御池煎餅happy02やった〜!

最後に、ぽん様の本の上梓祝いの例の帯、(→
)締めてこられたのを拝見しました〜!


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まあ、町家の風情にもぴったりなすてきなお姿です〜happy02

京都・和菓子の会の皆様、共催の京町家・風の会の皆様、ごいっしょさせていただいたすてきな皆様、すばらしい秋の1日をありがとうございました。

2009年11月10日 (火)

(あまり役に立たない)京都紅葉情報その2〜洛西・光明寺

まずはJR東海のCMを。

関西ではあまり見る機会がありませんが、関東の方ではこれをみて京都観光のプランをたてる方が多いとか。

で、これに影響されて行ったわけではありませんが、縁あってやってまいりました、紅葉の名所、洛西光明寺


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ごらんのようにこちらも紅葉はまだ早いようです。

でもおかげさまで人はあまり多くありませんので、心ゆくまで三分くらいの紅葉を楽しみ、写真を撮ることができましたわ。

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とてもきれいです。

これが全部紅葉したときの美しさを想像すると、、、、lovely

きっとtake my breath awayでしょうねえ。


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奥に本堂が見えていますが、こちらにはよらず手前の急な坂をくだって大書院のほうへ。


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この大書院の一画に広谷軒というお茶室があり、そこで月釜がおこなわれるのですが、時々ご一緒させていただいている先生がこの日、釜をかけられたのです。

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広谷軒の外観です。


美しいお庭の紅葉を楽しみながら迎え付けを待ちます。


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この穴ぼこは茶庭に特有な「塵穴」というもので、茶会の折には青葉を入れ、青竹の塵箸をたてます。実際に塵をいれるわけではなく、精神的な清浄さを表すものでしょうか。

利休はこれを花入れに見立てて椿を投げ入れた、という逸話もあります。

ここのはあまりはっきりしませんが、塵穴にはまさしく穴をのぞいているような「覗き石」も据えられます。

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苔むした蹲居。作為のあまりない自然石の風情が好きです。

この広谷軒、昭和も戦後になって建てられた新しいお茶室で、しかも珍しい七畳台目。


一席はせいぜい15,6人くらいで、程よい亭主との距離です。


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主菓子は二条若狭屋さんのきんとん。

まさにちょうどこの日の紅葉のすすみ具合にぴったり!感動ものです。

だから和菓子って大好き!

干菓子のイチョウとぎんなんも、、、lovely


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山雲棚に浅黄交趾の水指。

お席をもたれた先生には、私は直接教えていただいたことはないのですが、とてもやさしい、思いやりのある先生で大好きなのです。


いわゆる名物級のお道具はありませんが、先生が長年大切にされてきたお道具ばかりで、どれも手になじみます。

お人柄そのもののあたたかいお席でした。感謝。ここまできたかいがありました。


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山門をでると、まあ、なんて私のツボをヒットするお家かしら!

虫籠窓、漆喰壁、うだつ、格子窓、、、、

このあたり、長岡天神周辺はまだまだこんな古いお家が健在です。

当日は、戦国時代にこのあたりを支配していた細川家に嫁いだガラシア夫人の輿入れ行列を再現した「ガラシア祭」がおこなわれたようです。

2009年11月 8日 (日)

ぽん様、本ご出版お祝いの会@天ぷら松〜松尾大社

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桂川です。鴨川とはまた趣がちがいますね。

時々いっしょに遊んでもらっているぽん様が本をださはったお話は以前書きました。

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不肖わたくしもレビューを書かせていただきました。

京都のコミュニティーラジオにもとりあげられて、ますますご活躍です。

その出版記念に、日頃ブログでおつきあいしている方々でお祝いしようと、あまね様
もちや様が労をとってくださりこの日の宴会となりました。


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会場は桂川沿い、松尾の天ぷら松さん。

こちら時々雑誌などでもとりあげられ、瀬戸内寂聴さんも常連さんなのだとか。

参加されたのは幹事のお二人の他、あんのちゃんmaki様凡蔵母さん様vivasan様花咲おばさん様夢風庵様

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こんな感じで。

これはお店の方が焼きたての鱧をあつあつで食べられるよう、目の前で焼いてはるとこです。

皆様写真をいっせいに。さすがブロガーですわ。

いつもお目にかかっている方も、ブログだけでお目にかかるのは初めて、という方も気持ちよく楽しくおしゃべり。

うわさだけあって天ぷら松さんのお料理もおいしいしhappy02


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お造りは菊の花にのせて。(食べる菊ちゃうよ)


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おそうめんは、それぞれに氷の器で。

そして、私たちからぽん様への記念品。(お見立てはあまね様。さすが〜)


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「いぬ道楽」ですものねえ。わんこちゃんの帯です。

(ようこんなぴったりの、見つけはったなあ)

今度はこれを締めたところを拝見したい。

着物といえば、アンティーク着物はじめ、着物まわりを広く扱ってはる凡蔵母さん様の帯にくぎづけ!


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シックなお着物で、いわれるまで全然気がつかなかった!

遠目にはこれまた渋いすてきな色目なのですが、近づいてみるとなんと「わ印」(意味わからない人は調べてね)模様。

さすが着物の超・達人級でございます。脱帽!

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お店には常連さんの寂聴さんの額が。

「すててこそ」

これには整理収納アドバイザーのmaki様が反応されていました(笑)

整理の極意は捨てること、ですものねえ。

お開きの後はせっかくここまできたのですから川向こうの松尾大社へお参り。


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お酒の神様ですし、いつもお世話になってますからcoldsweats01(←日本酒好き)

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ちょうど七五三参りの時期で、あちこちにかわいい着物姿の子供たちが。

なつかしいなあ。


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こちらには日本酒資料館があると聞いていたので楽しみにしていたのですが、お酒のにほひすらしないsad

しかもこの、、、、


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杜氏とおぼしき兄ちゃん、ちょっとバタくさすぎない??

こちら神社の縁起にはたびたび霊亀、神亀がでてきて、亀がシンボルのようです。


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で、名水「亀の井」。醸造の際にこの水を加えると酒が腐らないのだそう。

ポリタンクいっぱい持って帰る人もいます。

一口いただきました。酒飲みとしてはなんだかありがた〜い味がしました。

紅葉には少し早かったのですが、気持ちのよい秋の1日でございました。


2009年11月 6日 (金)

京都紅葉情報

京都紅葉情報、としましたが、京都にお住まいの方はスルーしちゃって下さい。

なにしろ日々刻々とかわる紅葉をもう十分楽しんでおられることでしょうから。

今年の京都の紅葉状況はどうなのかしら、、、とやきもきされているよそさんへ、少しですが参考になれば、、、と。


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例の野村美術館へぬける「けもの道」です。

楓の枝の先がほんのり紅葉しています。


ほんの2週間ほど前、両親と来たとき(→☆)と比べてなんだか変わってる、、、、。

おおっ!ススキなど疏水べりに繁っていた草がきれいに刈り取られているんだわ。

<参考画像>
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*    *    *


このけもの道を通って、南禅寺の西側の門をくぐる。

休日なので観光客がいっぱいかな〜とびくびくしていたのですが、さすがに紅葉にはまだ早いと見えて、(それに寒波到来で寒かったし)あまりいません。

紅葉の真っ盛りのすごい人混みをしっているだけに、少し季節を外していった方が楽しめるかもしれません。

まだ浅い紅葉も美しいものですし。


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行きましたのはこちら、天授庵。

南禅寺はかつてのホームグランドだったのに、去年までここ、知りませんでした。

前から公開してたかなあ、、、意外と(紅葉の季節以外は)地味だし、見落としてたかしら、、、。

昨年、nnya様がブログに書かれているのを見て、これは行かなくちゃ、、、と思っておりました。

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本堂の前庭です。

少し早いですが、それでも十分美しい紅葉が楽しめます。


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遠景はやや紅葉が浅い。

本堂前にすわってじっと紅葉と心静かに対峙、、、、、、、、だめ〜、もうさぶいっ!!

(この未熟者めが!)

この本堂には長谷川等伯の襖絵があるそうですが、残念ながら非公開。

本堂をぐるりとめぐって書院南庭へ。


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いたるところに秋明菊が群れており、こちらは珍しい八重のもの。

書院南庭はがらりとかわって池泉回遊式庭園です。


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八つ橋。こちらの楓はまだまだ青いままです。

天授庵を出まして、まあ南禅寺に来たらこれに挨拶しとかなきゃ。


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水路閣。

こちらの楓もほんのつま先だけ赤いです。

南禅寺をでまして、かの有名な、、、


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瓢亭さんの前を通って、、、、、

高台寺・和久傳さんでの食事の後は高台寺夜間ライトアップ!

しんしんと夜は冷えましたが、この景色をみたらね、寒さなんて忘れます。

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夜の写真がうまく撮れないのが残念です。

特に臥龍池にうつる絶景、逆さ紅葉は再生してみるとさっぱりきれいに写っていません。


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まあ、さやけき十五夜の映像はなんとか撮れましたので、見てやって下さい。

もっと紅葉がすすむとさらに美しい景色が見られるでしょうねえ。(でもきっと人もいっぱいよ〜)


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方丈前の美術的照明作品は毎年かわって楽しみですね。


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夜の傘亭、時雨亭、の脇を通って竹林へ。


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紅葉もさることながら、ライトアップって竹林が一番似合うような気がしませんか?


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上を見上げると、、、、さやさや竹の葉ずれが聞こえました。

あれ?紅葉情報でしたよねえ、、、coldsweats01

まあ、そういうわけで、京都の紅葉を楽しみになさっている皆様、3日の紅葉はこんな感じでしたので、あとは日を計算しておいで下さいね。

2009年11月 4日 (水)

高台寺・和久傳

とても冷え込んだ京都の宵です。

こんな所にいました。

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祇園は石塀小路の夜景です。

場所柄どことなく艶っぽい雰囲気です。


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ねねの道、楽茶碗の和楽さん(川嵜和楽)のお店。

ちょっと心惹かれるお茶碗が手頃な値段であり、ガラスにへばりついて中をのぞいておりました。


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八坂神社へもお参りを。

提灯のお店の名前をみるのも楽しみの一つです。誰もが知ってる有名な店もあれば、通だけが知ってるお店もあって、、、


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この提灯の中にこれから行くお店の名前もあります。


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打ち水された玄関先。


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玄関を入ると目も覚めるような真っ赤に紅葉した楓の枝、ほのかにかおる焚香。

高台寺・和久傳です。

こちらにくるのは5〜6年ぶりです。

以前来たときに、数寄屋造りの建物にも、お料理にも心遣いにも感動して、また行きたいなあ、、、と思いつつ時間がたってしまいました。

今回、京都移住にあたっていろいろ準備してきたことの最後の問題がクリアでき、あとは竣工をまつばかりになりましたので、ささやかな祝宴を、、、ということでこちらへ。


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以前は踊りのお師匠さんのお宅だったといいます。和久傳さんがここへうつられて27年だそうです。

こちらのお部屋は囲炉裏があります。以前は2階のお部屋で高台寺周辺の景色がながめられました。それぞれに数寄をつくした部屋になっているようです。

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照明が暗いのでわかりにくいですが、床柱は桜(多分)の皮付き、書院の天井は網代になっています。

以前来たときは友人と、そのちいさいお嬢ちゃんといっしょでした。

大人の食事をわければいいね、と言っていたのですがやはり大人とは味覚が違ってあまり食べずにご機嫌斜め。

すると当時の女将さん(今の若いべっぴんの女将さんの母上)は「では卵焼きを板場に言ってつくってもらいましょう。」

でてきた卵焼きがまた絶品で、こんな小さい子でも味はわかるんだなあ〜とびっくりするほど食べる食べる、、、

(まあ、請求書をみて目玉が飛び出るお値段の卵焼きでしたが、おいしかったのは確か)

そんな思い出があります。


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西山のほうでとれた若竹に入ったお酒。

これもするする飲めるお酒です。京都北部、和久傳さんのルーツ、峰山のお酒だそうです。

峰山のお酒といえば「麗峰」という峰山酒造さんのお酒が有名で、一升瓶を買って帰ったこともあります。

かつて峰山で高級料理旅館だった和久傳さんにむか〜し縁があっていったことがあります。

それはそれはりっぱな作りのお宿で当時私なぞは泊まれませんでしたが、お風呂だけいただきました。

どこまであるのかなあ、、、というくらい長い長い階段を登って、(途中に大きな暖簾が何カ所かにかけられていて、先が見えず、かえってワクワクする感じでした)山の上にあるお風呂は大きなガラス張りの窓があって、湯船につかりながら山の雰囲気を満喫できるすてきなお風呂でした。

今となっては、和久傳ではたらく若い仲居さんも板さんも「話には聞くんですが、、、」とご存じありません。

若い京都人に「市電によくのっていた。(おまえらしらんだろう〜)」と自慢するようなのと同じ得意感だったりして。(年寄りの自慢話てえやつです)


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茶事の懐石に準じて、次から次からでてくるお料理はもう文句のつけようがありません。

堪能させていただきました。

そのうちのいくつかをご紹介。

これはウニですよ、ウニlovely昔はきらいでしたが、新鮮なウニのおいしさに目覚めてからは大好物です。(ただし新鮮なものに限る)


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スッポン出汁に生麩と葱の刻み。


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メインはなんといっても板さんが目の前の囲炉裏で焼いてくれる焼き物。

赤く燃える備長炭の炭の色もまた美しく、この夜の寒さもまたご馳走だったのだなと。

焼き上がった松茸を鱧で巻いた物を切り分けていただいたのがこちら。


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鱧のなかから薄切りの松茸がこれでもか、とざくざくでてきて幸せな気分。

ちなみに鱧は祇園祭のころのものの印象が強いですが、実は今の季節が一番あぶらがのっておいしいのだとか。


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はい、これが本日最高の一品!

たまたま今日はいった、とのことで急遽メニューになった鰻の焼き物。

やっぱり炭で遠火で焼くと中までほっこり火が通るし、外側はぱりっとなるのですねえ。


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これに山椒をきかした醤油たれをつけます。

普段は、鰻って買ってまで食べようとは思わないのですが、もお、これはいわゆる鰻の蒲焼きとは完全に一線を画しています。

皮のぱりぱりがまたおいしくて!今日鰻がはいった偶然に感謝!です。

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最後のデザートは甘柿。

ちなみにお茶漬けは何種類かの中から選べて、私はオーソドックスに梅海苔にしましたが、旦那は鱧茶漬けにあともう1種類、なんか欲張っていました。

最初から最後まで気をぬかないお料理だと思いました。

最後にこれから高台寺のライトアップに行く、と申しましたら、べっぴんの女将さんに無料券までいただいてしまいましたわ。

ほろ酔い気分で、ねねの道の石畳を歩き、十五夜(たぶん)のさやけき月を眺めながら、これでささやかな祝宴はおひらきです。

京都はよいですねえ、、、、。こんな京都に住める幸せをおもわずかみしめるのでありました。

2009年10月20日 (火)

両親とまわる懐かしい京都

私にとって京都が青春の思い出の場所であるように、両親にとっても京都は思い出の土地であります。

娘を一人暮らしに送り出した地であり、娘の結婚式に参席した地であり、また働く娘を助けて、孫の世話をみるため通った場所でもあるので。

母は車椅子なので、そんなにたくさんの場所は回れませんでしたが、両親にも懐かしい場所をいくつか一緒に回りました。


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まずはやっと着工した京都の家の現場へ。

基礎をうっています。ただし茶室部分だけですけれど。

実は私、新婚時代ここの目と鼻の先に住んでいたのです。両親もなんどか訪ねてきてくれた界隈です。
(まさかまた、この近くに住むことになろうとは想像できませんでしたが、、)

竣工はまだだいぶん先ですが、早く親にも見せたいものです。


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徒歩圏内の南禅寺草川町のお屋敷通りへ。

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野村碧雲荘の赤松。見事です。

夕日に映えて名前に恥じないきれいな赤の幹肌。


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ここは野村美術館にぬける、私が「けもの道」とよんでいる疏水の分流沿いの道。

ここを歩くのはとても好きです。ただし石ころだらけなので、車椅子を通すのはかなり苦労しました。

紅葉には少し早いのですが、尾花が秋の風情で。

野村美術館から南禅寺の中をとおってインクラインの方へ。

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こちらは桜が少し色づき始めています。

そのほとりにあるうつわやあ花音さん。

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小さいスペースですが心惹かれる作家物の器が集まっています。

お値段もお手頃価格からややお高い物まで。(新門前の梶古美術の奥様のお店なんですってね!)

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心惹かれた粉引きのお皿をもとめました。

これも菊割でしょ?今この形がマイブームなんです。

あと象彦の漆の菊割銘々皿をねらっているんです。


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あと母のご飯茶碗にと。

サイズといい、素朴な形、手触りがとてもよい、と気に入ってくれました。

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炭屋さんに帰る前に、姉小路麩屋町東入るの遊形サロン・ド・テさんへ。

こちら俵屋さん経営の町家カフェです。

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すてきな銀のティーポット、シュガーポット、カップ、グラスにかこまれていただくお茶はアールグレイ、美味です。
(ただしお値段もハイクラスcoldsweats02


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翌朝は早くから母のたっての希望で青蓮院へ。

青蓮院での御開帳は、描かれた平安時代以来初めて、という青不動さんを拝みに。

薄暗いお堂で灯明に照らされ荘厳された青不動はなにやらありがた〜い感じです。ただ、美術品としてみるにはちょっと暗くて距離がありすぎ。

不動さんがしょった火焔の中の火の鳥(迦楼羅・かるら)などはよく見えませんでした。TVの方がきれいだったかも、、、


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樹齢800年の青蓮院のシンボル、楠の大樹です。

青蓮院はなんといってもお庭がええですね。


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この日は庭園内の茶室、好文亭で月釜が開かれていたもよう。

障子が開いていましたので、中のお亭主の後ろ姿や、替え茶碗まで見え、参加させていただいているような気分に。


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朝早かったせいか観光客もそれほどではなく、静かな秋を楽しめました。

さて、ここからまあまあ近い哲学の道へとびます。


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ここもすこしだけ紅葉が。

このほとりのアパートに私は2年ばかり住んでいまして、そこから嫁にいきました。

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いまだに健在なそのアパートをながめながら、当時はなかった疏水の向かいのカフェで、あたたかいコーヒーをいただきながら、結婚式のあと、その部屋の後片付けをしたときの思い出を両親は語ってくれました。

お昼はここからまた先斗町にとびます。

先斗町四条上ル5軒目、イタリアンのクワトロ・セゾンさんへ。

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ここも町家を改修したお店なのですが、入ったとたん、おおっ!!

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なんと、南座と鴨川が見える絶好のロケーション!

夏には床もでるそうです。

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このお店、実は両親とゆかりのある方のお店なのです。

初めて連れて行ってもらいました。(先斗町なんて久しぶり!)


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京野菜をふんだんに使った美味なるイタリアンが、え?こんな値段でええの?というおりこうなお値段でいただけますので、四条河原町あたりに買い物にくりだされたとき、少し足を伸ばしてこちらでランチなどいかがでしょう。

なんといっても器のセンスがとってもよくておしゃれなのには感心しました。

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盛りつけもすてきです。

しかも最後にはご飯と味噌汁、香のものがいただけるのがうれしい。

この時出てきた焙じ茶の入った湯飲みの模様がとてもすてきだな〜と思っていたのです。

それぞれ違った模様で、私のは菊、母のは青海波、父のは梅+蘭。

あ、四君子(梅、蘭、竹、菊)だ。

裏を見ると「深川製磁」。

歴史のある有田焼の製品です。

ランチのあと、京都駅まで両親を送り、わかれた後、駅ビルの伊勢丹へついふらふらと。

そこで引き寄せられた器売り場でなんと出会ってしまったのです!同じ湯飲みに!


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ここで買わずに帰れましょうか〜coldsweats02

というわけで、今我が家にあります。

これでお茶をいただきながら、両親とまわった京都をしみじみ思い出しております。

2009年10月18日 (日)

京都・炭屋旅館

両親孝行とて、週末は京都、ご存じ老舗旅館御三家のひとつ、麩屋町三条の炭屋旅館へお泊まり。


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母は車椅子つきですので、あちこち出歩くのではなく、老舗旅館にとまること自体が目的です。
一昨年は俵屋さんでしたので、今年は炭屋さん。(次回は柊屋さんでコンプリート!、、、、かな?coldsweats01

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炭屋さんの玄関です。車椅子で乗りつけたもので、旅館の方々にほんとにいろいろ気を使っていただきました。

ありがたいことです。


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歴史のある数寄屋造りのお部屋、まあまず、この坪庭をみて感動いたしました。

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二階を見上げたところ。

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次に感動したのがこちら。


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古い京都のお屋敷にはふんだんに敷かれていたという赤穂緞通じゃございませんか?!lovely

(実は私も古いやつを2枚ゲットしております。なかなか状態のよいのが手頃な値段ででないのが残念)


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床は秋のしつらいで、いけてあるお花も花入れもさすがです。

この二畳の床は、残月床、表千家の残月亭の写しのようです。部屋の名前も「残月」でしたし。

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香炉も香炉台も菊の意匠です。


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鉄斎の額。実はこのすぐ横の天井に蛭釘がうってあり、このお部屋も釣り釜のできる茶室になるようです。

天井などの意匠も凝っていて、お茶をかじっている方なら、これは!とうならせる数寄屋の造りであります。


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最近改修したばかり、というお風呂。檜の香りがいいですねえ。日本人でヨカッタ、、、

お部屋でいただくお料理も、季節を感じさせる物ばかり。

味は京風の薄味のだしです。いく皿かご紹介を。


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お造りのお皿も乾山写し、お醤油入れも菊割り皿と菊づくし。

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この季節最初の(きっと最後の、、、)松茸をいただきました。土瓶蒸し。

鱧と生湯葉がおいしいこと!


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こちらも秋の吹き寄せ。

ムカゴ、銀杏、鯖寿司、生麩などなど。


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炭屋オリジナルの大吟醸は奈良、生駒の中本酒造さんのもの。

なぜ奈良のお酒か?

京都のお酒はどこでもだすので、鉢合わせにならないようにということと、あと炭屋さんの先代は奈良ご出身で、ご親戚筋なんだそうです。

お料理の邪魔にならないおいしいお酒、というコンセプトで選び抜かれたそうです。

さて、炭屋さんでは毎月先代、先々代のご命日に当たる7日、17日には泊まり客を招いてのお茶席が楽しめます。

じつはこれを目当てに、泊まる日取りを決めたのです。

でもお茶をまったくご存じでない方も気軽に参席できるように、というお席です。


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四畳台目のお茶室は「玉兎庵」、先代が卯年だったことにちなみ淡々斎が命名したとか。

この兎さん、楽ですよ。(覚?入造る、、、と読める)


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お軸は吉井勇の「京に来て うれしとおもふ しづかなる 利休ごのみの 宿の一夜を」

(この歌は玄関の石碑にもなっています。)

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席はこんな感じで。

ここの仲居さんは裏千家茶道学園などの卒業生も多いそうです。

リラックスした雰囲気でお茶をいっぱいいただきました。


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ここの客席の天井は変わっています。

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赤松の格子に桐の板を向きを変えて市松に。

ちなみに点前座の天井はよく見る葦張りで、床の天井は一枚板を薄く削った物?でした。

さて、先代の堀部公允さんという方はすごい方で、茶道への造詣深く、裏千家今日庵の老分としても重鎮として活躍された方だそうです。

実はクラシック音楽の大の愛好者でもあり、旅館の中にある十畳の部屋には当時の最高級のオーディオセットがあって、かつて音楽雑誌にその写真が良く載っており、オーディオファンの父はすごくうらやましかったそうです。

古株の仲居さんの話では、そのオーディオルームは当時の京都文化人のサロンになっていて、先代のお人柄を慕う作家さんや、歌舞伎役者、茶道関係者がたくさん集まっておられたとか。


いてはるんですよね、こういう地方の文化サロンの中心となるような求心力のある方って。

残念ながら最近では少なくなったといわざるをえないのでは。

仲居さんからきいた面白い話では、宿泊客をまねく気軽な茶会なので、浴衣でも参席OKなのに、「公允さんのお席だから、、」と、いきなり着物をきちんと着て、白足袋をはきだしたお客さんがおられたとか。

他のお客さんに悪いので、気軽な格好で、、、と念を押したにも関わらずそんななりで、しかも茶席に入るなり浴衣姿の他のお客さんを見て、「失礼な!!」と怒り出したそうな。

ほんとのお茶人さんなら臨機応変、座に合わせて自分が変化するべきなのにね。

、、、というエピソードがあるくらい公允さんはお茶の世界でもすごかったらしい。

この古株の仲居さん、すごく素敵な方だったんですが、いままでで一番緊張されたお客さんは、というと鵬雲斎大宗匠の今はなき奥様、登美子夫人だったそうです。

しゃきっとして、立ち居振る舞いも美しく、オーラがちがっていてつい手が震えて、お膳を逆向きにだしてしまわれたとか。

「あなた、逆ですよ。」とおっしゃたそうで。

美しい方でもありました。はなから無理ですが、あんな女性を目標としたいものですわ。

さて、部屋に戻るとき気がついたのは、私たちの部屋の隣に、晩年公允さんがお好みになられた一如庵があったこと。(拝見はできませんでしたが)


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炭屋さんでは本格的な茶事も定期的にされています。

京都に移住した暁には是非参加したいものだと申しますと、「是非初釜の常連さんになってくださいね。」と言われました。

あはは、、、常連さんは無理ですぅ〜。(お財布的に、、、、)でも憧れますわ。

2009年8月20日 (木)

黄昏の岡崎〜好日居

今回はちょっと用事で京都へ。

いよいよ京都の家にむけて具体的スタートがきれそう。(でもまだまだ遠い道のりなんですけど。)

というわけで、来年は地元になるはずの岡崎を黄昏時に散策いたしました。


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三条通から神宮道へぬける白川疏水。

まだまだ蒸し暑かったのですが、どことなく暮れていくのが早く感じられる季節になりました。


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地下鉄の東山駅から平安神宮方面へ、近道として利用する人の多い疏水べり。

歩くのが気持ちのいい小径です。

ちなみに右手に見えるおされなオープンカフェは、人気の持ち帰りデリカテッセンのオ・タン・ペルデュ付属のサロンカフェ。

一度お試ししたいものですが、いまだに行けていません。

さて、めざしたのはすっかりお気に入りの、未来のご近所さん、中国茶をいただける好日居さん。


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おお〜!

話には聞いていましたが、お隣はすっかり更地になっています。

ここには最近まで大谷石でできたレトロモダンの味のある建物がたっていたのですが。

ついに好日居、両隣が空き地になりましたね、と言いますと

「ほんとに宙にういてる好日居になりました。」と。

新しい建物が建つようですが、○○ホームなので、日本建築ではなく、2x4のモダンなお家になるだろうなあ、、、

このあたり、古い伝統的日本家屋がたくさんあって良い雰囲気なんだけれど、こうしてやはり景色はかわっていくんですね。

ちょっと残念。


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でもずっと変わらないでいて欲しい、好日居。

今年4月、nagiちゃんの消しゴムはんこ展やっていたとき以来だからもう4ヶ月のご無沙汰。

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すっかりおちつくカウンターにすわって、まず、小谷真三さんの倉敷ガラスのコップでお水をいただきました。

なにげないお水がおいしくなる「魔法のコップ」なんです。


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黄昏時をねらってきたので、今回も私ひとりで独り占め。

(好日居さんの閉店は「日没どき」なので、微妙な時間をねらっていきました)

坪庭の背景は、おとなりの敷地になっているので今は更地。

布でカーテンのようにカバーされていますが、やはり坪庭はconfineされた空間だからこそ、緊張感のある美しさがあるんだな、と再認識。


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鳳凰水仙茶を。

花のような香りを楽しみながらいただきます。3〜4煎までいただいたかしら。

それにしても、斧かなにかの削り後のある、このカウンターの木、りっぱです。

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カウンターの上にあった一見木のボールに見える、陶器の水盤。

蔓性の花がさりげなく。とても良いセンスですわlovely

好日居さんが計画されているすてきな場所と趣向のお茶会のはなしやら、好日居でやっているうつわの金継ぎの会のはなしやら、いろいろおうかがいさせていただきました。

なんだか楽しい計画ばかりで、ああ、京都にもう住んでいたら参加できたのに、、、と悔し〜weep


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ふと玄関の部屋を見ると、、、、

ああ、これは例の裁ち板ではありませんか。

私も、こういうふうに使いたくてネットでゲットしたのです。

好日居さんのお友達の古い町家の倉庫にねむっていたそうで、以前来たときには板だけでしたが、足をつけられたのね。

やっぱりいいわ〜。

そろそろ閉店の「日没時」が近づいたので、失礼することに。

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外に出るともうちらほら明かりがともる疏水べりです。

動物園の近くに骨董の電灯ばかり扱うおもしろい電気屋さんがあります。

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以前は木屋町でしたかしら?別の所にあって、昨年くらいに岡崎にこしてこられたタチバナ商会さん。

実は京都の家にも、こちらのアンティークの電灯を使おうという計画です。


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ちょっと玄関先だけ、のぞかせてもらいました。

吹き抜けの天井からこれでもか〜とばかりぶら下がるアンティークランプ、迫力です。

でもこの乳白色ガラスの電灯はなんだか懐かしい感じで、よい雰囲気ですね。

さて、家にたどり着きますと、小腹がへっていましたので、早速、寺町の舩はし屋さんでもとめた、クセになる「福だるま」を。

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これ、やめられない、とまらない、でおいしいんですよ〜。

ある方はこれを見て、横浜の名物、崎陽軒のシュウマイ用の醤油容器、「ひょうちゃん」を思い出されるそうですよcoldsweats01

確かに、似てます!

2009年8月12日 (水)

京都紅茶倶楽部〜五条坂陶器まつり

六道の辻を出まして、やっとこの世に帰って参りましたcoldsweats01

時折小雨のまじる、むしむしと暑い日でしたので、まずはのどを潤して涼みましょう、と五条通の1本北、柿町通りはもちや様御用達の京都紅茶倶楽部さんへ。

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このあたり、花街・宮川町の近くで、りっぱな町家や仕舞屋がまだまだ残っています。

はじめてお邪魔しましたが、かわいいお店です(お店のご主人はおぢさんでしたがcoldsweats01)。

世界の紅茶の便利なポット用パックから、計り売りまで。かわいらしいクッキーやキャンディもあり、それらが手作り巾着にはいっているのです。

巾着もたくさん売られていて、和風の布のが多いのですが、手作り感がたまらなくキュートです。

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同じく手作り感いっぱいのティーコゼもありました。(おぢさんが作ってるんじゃないですよね?奥様?)

ホットならお気に入りのカップが選べますし、中にはカップをキープされている常連さんもおられるようです。

のどが渇いていましたのでアイスティーにしましたが、これまたおおぶりのワイングラスになみなみと!

これにアイスクリームプラスだと、アイスまでてんこもり!(写真がないのが残念です)

おまけにおかわりまでいただいて、のどの渇きもすっかり癒えました。

こちらを出るときに、皆様とはおわかれして、けっこうな降りになってはいましたが、せっかくここまできたのですから、と五条坂陶器まつりに足をのばしましょう。

もちや様には最後までつきあっていただきました。(雨の中、ありがとうございました。)

この陶器まつり、六道参りの参拝客目当てに始まったといいますが、年々規模が大きくなって、今では川端通りから東大路まで、五条通の北、南にびっしり焼き物を売る屋台がならびます。

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天気のいい日はもっとすごい人出だそうですが、雨なのでわりと楽に進むことが出来ました。それでも観光客、地元の人、外国人、入り乱れて、、、、

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人の器にかけるこの情熱はなんなんだろう?と思いつつも、いつかその情熱に自分もまきこまれておりましたわ。

欲しい物はいくつか、しかし雨だし、着物だし、宝塚まで帰らないといけないし、背負って帰るようなデカイ物はちょっと、、、、。

と、一軒の大きな間口の堂々たる町家のお店が目に入りました。


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ついつい町家の匂いにひかれて(?)お店の中に。

普段はきっと重々しい戸が閉まっているのでしょう。

陶器まつりの間はこうして戸をとっぱらって、露天に商品を並べているので、気軽に入りやすい。

見れば主に金彩がふんだんに使われた豪華で、そのうえデカイ、薩摩焼き風の壺があちこちに、、、。

ガイジンさんが喜びそうだけれど、普通の家にはにあわない、、、、、というか、置く場所ないし、、、。

それよりも築100年はすぎてるとおぼしき町家の風情、こっそり垣間見える走り庭、古い木の放つ匂い、などを楽しんでいましたが、おっ?!あれに見えるは抹茶茶碗では?

大きな壺の片隅に、茶碗コーナーがありまして、これがまた私好みの絵柄のお茶碗ばかりで、、、lovely

お値段が手頃なのも、ステキ!

お店の方が次々に出して、見せて下さるので、あれこれ手に取り、眺めまわし、酸漿(ほおづき)の柄とどちらにしようかと迷ったあげく、こちらの夕顔の平茶碗をお持ち帰りすることに。気がはらない友人たちとのお茶会で使えそうです。

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茶道雑誌「淡交」の今月号の表紙が尾形乾山の夕顔茶碗だったのが、脳裏にこびりついていたようですcoldsweats01

あとで調べてみますとこちらのお店、暁山さんという歴史のある京焼きのお店でした。

多分、普段の日では敷居が高くて入る勇気がでないお店なんだと思います。

まあ、陶器まつりの開放的雰囲気が後押ししてくれたようです。おまけに屋台ではあたりまえの、値段交渉(いわゆる値切り)までしちゃったし(汗、汗)

そろそろ夕暮れ、雨でなければもう少し日が暮れた陶器まつりの屋台の灯りを楽しみたかったのですが、、、。

ここらで又吉さんから始まった、楽しい1日は終わりとしましょう。

2009年8月11日 (火)

安井金比羅宮〜六道参り

又吉さんを出て、そのままほそい小路を南下します。

まず行き当たるのが安井金比羅宮。

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縁切り、縁結びの神様として有名です。

縁切り、縁結びの碑。形代という紙のお札に縁結び、縁切りのお願いを書いて貼っていくのです。


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縁結びのお願いはかわいらしいのがおおいのですが、なかには結構ぞっとするような願いを書いた縁切りの形代も多くて、、、

そう思ってみると、その思いが凝り固まったような、わさわさ蓬髪のあやかしにもみえてきます。ぞぞ〜っ!shock

この碑は中がトンネルになっていて、裏から表へぬけると縁結び。

反対に表から裏へぬけると縁切りだそうです。

今年出雲大社でめったにでない大吉のおみくじをひいた、あんのちゃん、もちろん良縁結びを願って、裏から表へ。

スリムなあんのちゃんが「けっこうきつい」そうなので、私なら絶対骨盤あたりでひっかかりそうです。いまさら良縁という年でもありませんが、、、、。

金比羅さんをあとに、さらに南下します。

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このあたり、しっとりしたいい風情です。

古屋を改造したお店もあるようです。

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ちょっと変わった、破風(?)のあるお家。洛中ではまず、見ないような意匠の家ですね。

しばらくいくと、、、、ななんだかすごく長い行列が、、、

これが六道参りで迎え鐘をつく、順番待ちの行列だったんですねえ。

京都の人たちは、お盆の入りにお精霊さん(おしょらいさん:ご先祖さんの魂)を迎え鐘をついてお迎えして、大文字の送り火の日にまた、あの世へ見送るならいだそうです。

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このあたりは平安時代の葬送の地、鳥辺野の入り口で、六道の辻、つまりあの世とこの世の境になるそうです。

ここを中心に、小野篁の地獄通いで有名な六道珍皇寺、檀林皇后九相図で有名な西福寺、空也の像で有名な六波羅蜜寺があります。

このあたり、とてもおくわしい、もちや様の説明を聞きながら拝見できましたのはありがたかいことでした。

(なんにも知らんので、一人だったら、見るべきポイントを外してたと思う)

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六道珍皇寺。


入り口で売られている高野槇の枝。

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ご先祖様の戒名をかいた水塔婆に、この高野槇で水をかける水回向。この槇の枝をつたってご先祖様が帰ってくるとか。

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これが水塔婆。線香の煙で清めているところのようです。

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西福寺。

小さいお寺ですが、六道参りのこの時期はお参りの方が一杯です。

(次の画像は気の弱い方は見ないでね)

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この時期だけ公開される有名な檀林皇后九相図。

どんな美人でも、人は死ぬとこのように最後は白骨となり、土に帰る、、、、ことを教えたかったのでしょうね、この皇后様は。

もちや様はむしろこの隣にあった、熊野参詣曼荼羅図にご執心。

研究資料としてご興味が。

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さらにこのお寺では祈願銭というものがあることを教えていただきました。

紙に包んだ小銭(おそらく五円玉)を持ち帰り、願をかけ、翌年それを返しにくるのですと。

ひとついただいて帰りましたので、来年もまたお返しにかなくちゃいけませんわねぇ。

(なにをお願いしたかは秘密です。)


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西福寺のお向かいは「幽霊子育飴」。

幽霊が子供に与えるため夜な夜な飴を買いに来た、、、というのはこの立地でこそのものですね。

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一袋もとめました。まあ、普通のべっこう飴なんですけどねcoldsweats01

少し南下して、六波羅蜜寺へ。

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こちらでも迎え鐘を撞くことができます。こちらは行列が短かったので、私も撞かせてもらいました。

六道珍皇寺でもそうですが、迎え鐘は密封されて外から見ることはできません。

六波羅ではさらに地下にあるので、このように撞く、というよりは引く、という感じになります。

これもなんとなくおどろおどろしいですけど、、、、。

この陰にこもった鐘の音は十万億土に届いて、この音をたよりにお精霊さんがかえってこられるのだと。

ここの本堂では16日の大文字送り火の日に、同じく大の字をかたどったお灯明に火をつけてお精霊さんを送るそうです。

六道の辻にはこの季節、お参りの方々がたくさんおられました。観光客も多かったと思いますが、地元の方のほうが多かったと思います。

最近では迎え火、送り火を街角で焚くこともなくなり、目にすることもなく、なんのことか意味もわからない世代もふえてきましたが、京都では、まだまだこうして宗教が生活にむすびついて生きているんだ、、、と実感できました。


さて、次回はこの六道参りの参拝客をあてこんで始まったという、五条坂陶器まつりのお話を。

2009年8月10日 (月)

京遊びの会〜祇園 又吉さん再び

五条坂陶器祭、六道参りの季節が京都にやってきました。

この時期をねらったわけではありませんが、日頃お忙しい”京遊びの会(勝手に私が命名)”のメンバーさんの日程を調整してこの日に。

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朝から小雨もようだったのですが、この時期をはずすと今年は出す機会なく、寝かせたままになってしまうので、がんばって越後上布を着ました。(あら、はしにシェルが ”また、どこか行くの?”と、、、、)

上布はなんといっても麻ですから、絹のやわらかもんほど雨を気にしなくてよいかな、と。


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四条大橋からみた小雨の鴨川。

それでも傘をさしながらスケッチする方もおられます。


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鴨川の東岸から眺めるヴォーリズ建築の東華菜館。

昔とかわらぬ景色で、ほっとします。

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雨に濡れて美しい石畳の花見小路。


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一力茶屋のベンガラ塗りの壁に、竹の美しい犬矢来、リズム感のある眺めを楽しみながら、皆様と待ち合わせの八坂神社の石段下へ。


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ちんたら歩いてきましたが、皆様もうほとんどおそろいのようで、あせるcoldsweats02

ご一緒いただきましたのは、お世話下さったあまね様もちや様みゅう様あんのちゃんぽん様(いつもお着物なので、はじめてお洋服姿を拝見しました。女実業家!ってかんじでかっこよかったです)、そしてひさびさに、(いつもお世話になっている「らくたび文庫」の)ちゃみ様。

さて、お昼をいただいたのは、昨年末ほぼ同じメンバーで食事をいただいた祇園 又吉さん。

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お昼は貸し切りです。


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このあたり如月小路といいまして、東大路から一本入っただけなのにこんな風情のある静かな場所です。

又吉さんは、私はすでに3回目、いつも芸術的な懐石を楽しませていただいています。


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こちら、町家を改修したお店で、すみまできちっと目が届く広さでカウンターだけなのですが、とても落ち着きます。

活けられたお花は、リンドウ。花器は少し河井寛次郎っぽいですね。

先付けから向付け、蒸し物、焼き物、八寸、と最初から最後まで、どれも目で見て美しく、いただいて、つい顔がほころぶ、、といった感じです。

そのうちのいくつかをご紹介。

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この涼しそうなアレンジ!

エビ、ウニ、トマト、枝豆を閉じこめた水晶よせ。


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向付けは鱧をあぶったものと、秋刀魚、そしてはじめていただく一目鯛。


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梶の葉がすがすがしい八寸はイチジクの田楽(美味!)、そしてそして、左手前のうるか!

鮎の塩辛なんですが、これまたお酒がすすんですすんで困るじゃありませんか〜happy01


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締めは、おまちかねの土鍋釜でたいた御飯です。

御飯少なめ、とおっしゃる方と、多目で、とおっしゃる方と、、、

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左、多目(私の)、右、少なめ(もちや様の)、、、、盛りがちがいますねcoldsweats01

このくらいの御飯は楽勝でお腹へ入ってしまいましたわ。

味もさることながら、盛りつけ、献立など、茶事の時に、こんなふうに季節感も出して懐石が作れればなあ、、、と参考になることばかり。(もちろん、こんなレベルはまねできませんが)

さすが、茶事で有名なもと旅館炭屋の板長さんです。天晴れ!

     *      *      *


最後に、今回も皆様にいろいろお土産をいただきました。

どうもありがとうございました。

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このあと、さらに皆様と、ぶらぶら六道参りにいきました。

その話はまたのちほど。

2009年7月29日 (水)

洛中レトロ建物探訪〜文月編

さて、せっかくの京都ですので、もちや様とご一緒する前に少し早めに着いて、駆け足で洛中散歩をいたしました。


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この日は雨も時にぱらつくあいにくの天気でしたので、ポリの着物で。足元はカバー一体型のポリウレタンのすぐれものの草履。

ちと地味でしたので、ずいぶん以前にもとめた根付けなどをポイントにしてみました。


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実はこれ、小さな鏡になっていまして、なかなか重宝なのです。

まあ、そういうコスチュームでまずは地下鉄烏丸駅におりたち、こちらの店へ。


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京唐紙の唐長さん、四条烏丸店(COCON烏丸1F)。

こちらの唐紙文様のはがきやカード、大好き。

今回手に入れたのはこちら。

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実はmaki様のブログで拝見してから、ほしいなあと思っていた物。

名刺なんです、これ。もちろんこれから活版印刷にまわさないといけないんですけれどもね。

プライベートな名刺として肩書きのないものを作ろうかと。

地色がペパーミントグリーンで、唐長のパターンの中でも特にお気に入りの瓢箪唐草です。

ちなみに襖1枚、唐長の唐紙を使うと最低4〜5万だそうです(4枚だと、、、ひゃあ〜coldsweats02

唐長をでまして、次の目標をめざして北東方向へ。

京都は碁盤の目ですから、各通りをジグザグに。

最近ちょっと覚えた南北の通りの名前(東洞院、高倉、堺町、、、)を数えながら、、、


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堺町四条上ルの京湯葉の千丸屋さん。

建物拝見をしていると、、、あれ?後ろになんだかレトロな煙突が、、、


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お隣がなんと銭湯の錦湯さんでした。

こちら昭和2年にたてられた木造建築物。まだまだ京都には残っているんですねえ、こんな銭湯が。

この場所を借りて落語会などもされているようです。

学生時代、ずいぶんお世話になった銭湯が京都でも、次々と姿を消していく中、是非ともがんばって続けて欲しいものです。


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柳馬場蛸薬師上ルの京うちわの有名店、阿以波さん。

透かしうちわが有名です。ただ実用ではなくてこちらは観賞用。とても美しいうちわです。、、で、お値段もそれなりにします。

さて、つぎなる目的地はこちらでした。


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富小路六角の宮脇賣扇庵さん。


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先日こちらのとてもきれいな扇子をいただいたのですが、帯にきりっと差す舞扇が欲しくてやってきました。

2階の売り場にお値段も手頃なきれいな舞扇をたくさん手にとって拝見できました。

そして結論。あのサイズの舞扇は裾を長く引いた舞妓さん、芸妓さんが帯に差すからかっこうよい、ということ。

普通の着物のしろうとさんでは、釣り合いが全然とれまへん。(今頃気づくなよ〜)

ということがわかったので、形だけ似ているサイズは約半分の小謡扇子を一本もとめました。

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これ、むちゃくちゃ安いのに、こちらが恥ずかしくなるくらい、店員さんはとても丁寧にきちんとした箱におさめて包んで下さいました。(スミマセン)

宮脇賣扇庵をでてすぐのところ、これまた古い建物が。

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大正初期からの画材屋さん、金翠堂さんです。100年からの歴史ある建物、風格がちがいます。

このまま六角通りを西に移動した高倉通角、昨年秋冷え込む中、何でこんな寒いとき食べるかな〜?と自分でも思った琥珀流しの太極殿栖園さん。


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名物の朝顔の暖簾にかわっていました。

すいていましたので、窓際の席にすわれました。

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ここの坪庭です。いいですね、坪庭の風情はやはり。

なんといっても苔がすばらしく美しい。少し雨模様なのがよけいに綺麗にみせてくれるのかもしれません。

こんな坪庭を眺めながら、一日中ぼ〜っとすることができたらねぇ、、、、

(でも苔のお手入れってたいへんそう、、、、)


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今回は蒸し暑い時でしたので、琥珀流しがぴったり。

月替わりの蜜も今月はさわやかペパーミントでしたわ。見た目も涼やか。

さて、地下鉄にのるべく、烏丸御池をめざして北上していますとこんなお店を発見。


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現役の自転車屋さんなんですが、建物も結構歴史がありそうです。

何より、この自転車、ごっつい箔がついています。一体何年前からこのひさしに乗っているのでしょうか?

たまには地面を走りたいだろうに、、、、と少し同情してしまいました。


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東洞院三条に、こんなレトロな洋館が目につきました。

よく見ると京都市有形文化財のプレートが。

平楽寺書店の文字がみえます。

仏教関係の本を出版されているとか。

こういう文化財級の建物がまだ現役、というところがすごいです。

いや、まだまだ知らない、かくれた名建築がいっぱいの洛中です。探訪の楽しみはつきませんね。

あ〜、早く京都へ移住したいっ!