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2012年11月

2012年11月30日 (金)

遊秋・ 菜花茶菓器事〜kitさんにて夜会

卅春・茶菓花器事好日居さんで楽しんだのは今年の桜の頃でした。

その夜会は、初顔合わせのチームのコラボだったそうですが、その後さまざまな場所で会を重ねるに従ってメンバーも増え、さらに固い結束に成長しつつあるようです。

今日は秋遊びの会に参加してきました。

今回の会場は先日ちらっとご紹介した河原町丸太町の雑貨(李朝雑貨もあるのよheart01)屋kitさん。

ごいっしょしたのは、10月に高麗美術館主催のツアーで知り合って、偶然ご近所だということが発覚(?)したKちゃん。
kit さんには高麗美術館を作った鄭さんの娘さんのカフェにちなむ李青文庫があるので、なんとなくご縁を感じてしまう。

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この大きなガラス窓が特徴的なこのお店は、昔から知っていた元・洋装店。

夜ともなればこのように中がすかっとみえる思い切りの良さ。
この店から漏れる灯りが懐かしいような、暖かさを感じさせます。

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準備中。
なんと、床中に落ち葉を敷き詰めて、ここはどこかの山中?

枯れ葉の香りがとてもここちよい。

外を通る子どもたちが、なぜ枯れ葉が家の中にあるのか、不思議そうに見てゆきます。

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踏むとカサコソ、、、

さあ、夜会のはじまりです。

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いろんなかたちのアンティークグラスでリンゴの飲み物を。

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きれいな色lovely


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この壁に掛かっている背負子で、茶菓花器事のメンバーさんがそれぞれ秋を山からつれかえったそうですよ。
このおびただしい落ち葉もね。

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テーブルの上に胡桃とくるみ割り。
それぞれこれで胡桃を割って、、、


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小さなすり鉢でごりごり。

今日の器は、焼物も木製のも金工も、もちろんすべて市川 孝さんのもの。


こんな器があったらなあ、、、というと翌日にはすぐ作ってくれるので、「市川商店」とよばれているとかcoldsweats01


使う人の意見を聞きながら工夫して、さらにこんな使い方も、と提案してくれる熱い陶芸家はなかなかいませんよ。
この日も熱いお話しをたくさん伺いました。

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胡桃を砕いた物は、このナッツ(10種類くらいの木の実が使われている)のスープのトッピングに。

淡泊で、とても滋養がありそうなあたたかなスープ。
料理担当はchie さんです。

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スダチをくりぬいたカップにはいっているのは、おからベースのペーストなんですが、おからとはとても思えない。
イタリアンみたいな前菜。


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市川さんのそのまま火にかけられる陶板で焼いた厚揚げはしっかりした味付け。
これも山のお土産の枯れ枝の串で。

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市川さんお釜で炊いた雑穀入りのご飯。

このかわいいお花はみたてさん。

この日kitの店内をあちこち山で見つけた植物や花で飾ってくれました。

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この天井から鉄製自在(これがまた市川商店)になにげに飾った枯木もまた、みたてさん。
ほんとにこんなセンスとアイデアはどこからでてくるのだろう。

お茶事の時に、こんなアイデアをまねして生かしたいなあと思うのですが、いかんせんわたくしにはセンスがいまいち、、、sad

さあ、「懐石」のあとはお菓子でお茶を。


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おお!
作るところから!
そうきましたか、、、


和菓子は最近あちこちでよく拝見する創作和菓子のユニット日菓
さん。


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枯れ葉をかき集めるように、秋色のきんとんを作ってくださいます。

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一方でお茶担当の好日居さん、市川さんの大きな器に山土産の葉っぱやドングリをいれて、この上から抹茶をふりかけます。

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葉影を写し取ってお抹茶を点てる。

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しかも黒文字の代わりが山土産の枯木の小枝の先を削ったもの。

枯れ葉の佳い香りに包まれて、ほろほろと甘いお菓子をいただき、お茶をいただく、、、最高の贅沢です。


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いわば茶室の花は、これまたみたてさんのオリジナル、4寸、6寸の木箱シリーズ。

カラスウリやら、珍しいところでは桐のつぼみやら、秋がいっぱい。


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このエビ天のしっぽみたいなの、なんだかわかりますか?

松ぼっくりをリスがかじった残りの芯の部分なんです。coldsweats02
初めてしりました。

Kちゃんによると、御所にもよく落ちてるらしいです。
こんどみつけにゆこう。


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2種目のお茶は、、、、


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武夷岩茶の奇蘭。

茶葉そのままの香り、温めたチャフーに入れたときの香り、お茶の香り、とそれぞれ変化します。

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もちろん、聞香杯にいれて、香りを楽しみつつ飲みます。
岩茶独特のさわやかなほのかな香りを楽しむ。


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2種目のお菓子の方は、陶板で裏を炙った「焚き火」のお菓子。(だから枯木の上に乗っています)
しかも木の枝付き。


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ういろうの中の火の色の餡が、ほっこりあたたかくて、ちょうどあんこ餅を焼いたときの懐かしい味。

お茶は三煎まで楽しんだあと、この席だけのオリジナルブレンドを作ります。

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すなわち、チャフーのなかにそれぞれがお好みのものを付け足していきます。


生姜(一番人気)、オレンジ、リンゴ、クローブ、粒胡椒、角砂糖、バラのつぼみ、シナモン、八角(これは不人気で入れず)。


とてもさわやかでフルーティーで、生姜のおかげで体が温まりそうな佳いお茶になりました。


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なんだか夢のようなひとときでした。
殺伐とした日常を忘れて、ふわふわと仙人のように遊ばせていただきました。

菜花茶菓器事、チームのみなさま、御連客様、ありがとうござました。

2012年11月26日 (月)

玄庵茶会・藪内のお茶〜香雪美術館

朝日新聞創業者の村山龍平は、明治・大正の実業家、政治家であったと同時に、美術蒐集家、数寄者としても有名で号を玄庵、香雪と称しました。


晩年は事業の傍ら茶事を再々行い、大阪の実業界を中心に茶の湯の会を起こしたそうで、小林逸翁、野村得庵、畠山、根津など綺羅星のごとき実業家茶人とほぼ同時代の人で、また交流もありました。

この龍平さん、毎年命日の11月24日あたりに追福茶会=玄庵茶会が催されます。

神戸の六麓荘といわれる御影にある香雪美術館
ここは宏大な旧・村山邸の敷地内にあります。
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裏千家の茶会などではもうこのあたりから着物姿の方をたくさん見かけるのですが、だ〜れもいません。
日にちを間違えたのか?と一瞬思ったほどでした。
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あ、ここまできたらおられました!


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すでにここからもう紅葉が見事で。

玄庵茶会は村山龍平にちなんで藪内流なので、学ぶ人口から行ったらかなりの少数派。
がゆえに、お弟子さんとお家元との距離も近いようです。
そういうのって、ちょっとうらやましい。
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こちらの数寄屋がお茶室への入り口かと思いきや、ここはなんと単なる荷物置き場。
荷物置き場からしてもう立派なんですけど、、、coldsweats02
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なんと美術館をそとからぐるっとまわって裏から初の村山邸へ。

一歩はいっただけで、おお〜っ!!
御影の町中に突然あらわれた山の風情。
ここはどちらの森?、、、でしょうか。

檜皮葺の編笠門(実際見るのは初めて)をくぐれば、、、、、


時はまさしく紅葉の美しさが最高潮。
一歩歩く毎にかわる景色は、どの瞬間もため息が出るほど美しい。lovely
(写真がないのがかえすがえすも残念。)

旧・村山邸(重要文化財)は今回見ることのできなかった洋館と、数寄をこらした和館が隣り合っていて、当時の建築の雰囲気を感じることができます。
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ちなみにこの遠景にみえるのがその洋館。

茶会は、宏大な和館をあますところなく使っておこなわれます。

それにしても和館だけでも大名屋敷くらいすごいのに(50畳の大広間あり)、これに同じくらいすごい洋館があるなんて、いったいどんな大邸宅なんだ!

和館の寄付で芳名録にサインしたあと、待合へ。

寄付と同様、こちらにも大きな大名火鉢にたっぷりの炭が手あぶり代わりに置かれていて、朝冷え込んだこの日にはなによりのご馳走。

松平不昧公の軸は、中国の茶碗の底に書かれている文字をそのまま不昧公がしゃれて書いた「福貴長命金玉満堂〜○○年製」。
(○○は中国の年号でしたが、忘れた、、)

お白湯をいただいたあと、こちらで主菓子を。

末富さんのきんとん「錦秋」。
紅葉の赤、常磐木の緑、銀杏の黄の三色のきんとん。
美味しゅうございました〜heart04

こちらの障子をあけてながめる露地の紅葉も見事。
寒さを忘れて開けはなって見とれておりました。


迎えつけのあとは、初めてくぐってみる中潜り(裏千家では中潜りはありません)をくぐって腰掛け待合いへ。

ここからの紅葉の眺めもまたなんとも、、、(さっきからこればっかりですねえ、、、coldsweats01だってそうなんだもん)

銅鑼の音につくばって目を閉じると数匹ではきかないようなたくさんの鳥のさえずりが聞こえます。

いよいよあの藪内流家元にある燕庵の忠実な写し茶室である玄庵へ。

村山龍平は、藪内流の薮内節庵に就いて茶を修めたため、玄庵は彼の指導を受けて建てられました(明治44年)。

薮内家では、伝来の茶室「燕庵」を写して建てることは相伝を得た人だけが許される定めになっており、村山邸に燕庵写しが建てられたのは破格の扱いだったそうです。


今年春頃NHKの趣味悠々で藪内の茶の湯のシリーズが放送され、若宗匠がでてはりましたね。


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あとでこの本読みなおすと、本当の燕庵かと思うくらい見事に写されています。


三畳台目+一畳の相伴席。
あのTVで見た若宗匠が濃茶を点てて下さいます。

点前座には色紙窓があって、するすると外から簾をまきあげられると、きれいな虹のいろがプリズム効果ででて、きれいです。

他にも墨蹟窓、下地窓、突き上げ窓、風炉先窓と窓が多く、(暗い利休好みの小間も好きですが、)こういう光の変化が楽しめる窓の多い茶室もいいなあ。
そういえば、燕庵はもともとは織部屋敷の茶室でしたね。
これが織部好み。

軸は南宋の画家、 徐煕(じょき)の梅鷺図。
せ、、、千年以上も前の絵でっせcoldsweats02

主茶碗の津島伊羅保でいただきましたが、この茶碗、不昧公の雲州蔵帳にのっている名物なんですって!!

大ぶりで、雨漏りがごっつう渋いよいお茶碗でした。

そして、そして、いつもはガラスケースの向こうの唐物茶入を人生初、この手でさわりました〜happy02きゃ〜!!


大名物、漢作唐物・薬師院肩衝。

堺の医師薬師院竹田法眼定信が所持したことから。
別名針屋肩衝とも。

女性の手にはあまる大ぶりなのに、この軽さは一体、、
これが唐物なのね。じ〜ん、、、、crying(感涙)


濃茶席で興奮(?)したあとは和館の二階の大広間へ。
かの50畳敷。
ここからの庭の紅葉がまた美しく、目をあげると神戸の市街が見えるんです。

目もくらむような大ぶりの湖東焼の大壺に、これまた見事な生け花。

そして薄茶席は藪内の重鎮、随竹庵福田宗匠が担当されました。

広間なのでほっと一息、ようやく藪内のお点前をおちついて拝見できます。
武家点前ですから帛紗は右腰、帛紗さばきも独特で、茶器を清める所作が刀をさっと鋭くふりあげたようでかっこよい。
そしてお運びさんも全員男性。

軸は春屋宗園和尚が藪内初代、剣中に乞われて書いた「臨済四照用語」。

仁清の冠水指がおもしろい。
ちょうど閻魔さんの冠みたいに横に角が生えているんです。
金森宗和の箱書き付き。

お茶碗もノンコウの黒筒(銘・寒空)とか遠州切形の高取とか高麗の黄伊羅保とかあれとかこれとか、、、、lovely

ちなみに私は初代大樋の飴釉渦巻紋の茶碗でいただきましたっ!


そして藪内独特のつぶつぶの炉中灰、および蛤型の四隅もばっちり拝見。

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夢見心地で眼福をいただいたあとはやはりお腹の方も、、、

和館の二階から階段をおりてひろいお庭へ。

こちらに紅葉した美しい木々でかこまれた広場みたいなところがあって、ここに村山家の紋入り幔幕を張り、贅沢に庭師さんが薪をくべています。


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こちらで点心をいただく。


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しかも高麗橋吉兆ですのよ〜happy02

見上げば美しい紅葉の天井、あまた聞こえる鳥の声、、、
このここちよい空間に、ほんとうにいつまでもたたずんでいたい、、、そんな気持ちでした。


はあ、、、昔の貴紳の方々はこうして季節毎、茶の湯を楽しまれたのでしょう。
うらやましいことこの上なし。

でも、庶民の私でもこうして参加させていただけたのはありがたいことでした。

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ほんとうに偶然なんですが、10月の高麗美術館主催のソウルへの旅でごいっしょした方と同じお席だったんです。
びっくり!
お茶の世界は狭いですね。
でもうれしいご縁でした。happy01どこかできっとまたお目にかかれますね。


最後に美術館の方で開催中の「寛永文化の茶人たち」展を拝見して、またほ〜っとため息をついて帰路につきました。


*ひとつ学習したこと

宗旦が伊勢路の能古(のうこ)茶屋で手に入れた竹で二重切花入を作って楽家三代道入に与えた。
彼はこの花入を好み、これに花をいれていつも客人をむかえたことから能古〜ノンコウと呼ばれるようになったとか。

2012年11月24日 (土)

曼殊院門跡の紅葉

洛東も北の方、一乗寺なる曼殊院
格式高い門跡寺院であります。

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寺の中には重要文化財や国宝・黄不動、古今和歌集曼殊院本、などお宝がたくさんあるのですが今回はそれらはすべてすっとばして、ひたすら紅葉をめでることにいたしましょう。


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くねくねと、白川通りからすごく細い道をまがりくねってたどりつく参道も紅葉が美しいトンネルに。

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紅葉シーズン以外はひっそりとしたお寺ですが、さすがにこの季節はたくさんの方であふれております。


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寺院のモノトーンの建物に対照的な彩り。


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玄関から大書院へ通じる渡り廊下より。
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龍田の川のごとき小路。

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大書院前の庭園。

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こんなかわいい二畳(一畳台目?)の茶室が。
しかも洞庫付き!


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この奥には予約すれば拝見できる八窓軒茶室が。
江戸時代建築の重要文化財。


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枯山水と紅葉のいろどり。

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有名な梟の手水鉢。
梟と言うより、、、、まのぬけた烏にみえるがcoldsweats01

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美しいですが、日ごろのお手入れもさぞや大変でしょう。

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仰ぎ見る東山も紅葉がすすんでいるのがわかります。

春は「山笑ふ」。

秋は 「山粧ふ」。


さてさて、曼殊院まででばったのは、実はこちらに用事があったから。


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北白川の和菓子屋さん、山もとさん。
(本店は馬町)

こちらの上生はとてもおいしいので、今度のお茶事に使うお菓子の注文に。
オリジナルをお願いすることができるんです。
これこれこういうイメージで、とお願いして、さあ、当日どんなお菓子ができるかお楽しみ。


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山もとさんのある北白川あたりの疏水べり。
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桜がなんとかまだ散りきらずにがんばっています。
こういう日常の中で楽しめる紅葉もよいですね。


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白川通りは車で走るのがとても気持ちのよい紅葉のトンネルです。

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歩きながらほおばる、山もとさんの銀杏餅もFantastic!!

(11月19日の宗旦忌に裏千家では、宗旦が植えた裏千家のシンボル宗旦銀杏にちなみ銀杏餅がでます。)

2012年11月23日 (金)

御土居の紅葉と茶室・梅交軒

北野天満宮の境内西側、梅林の奥には、秀吉が洛中洛外の境界として築いた御土居の一部が残っており史跡となっています。

ここがもみじ苑として、また意外と穴場の紅葉の名所。

以前からここには梅交軒という茶室があったのですが、その由緒や、いつごろからここにあったのか全くわからないそうです。
天満宮の古文書をしらべてもわからないくらい古いらしい。

それが今年、有職菓子御調達所・老松さんの肝いりで使える茶室に再建なりました。

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こちらでは薄茶ではなく、濃茶がいただけるのです。
(明日までです!おいそぎを!)

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紅葉を楽しみながら、まずはこちらでお茶をいただきましょう。

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梅交軒からみた見事な紅葉。

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建具の額縁付で。

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貴人口からの眺め。

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残念ながら、お点前は見られませんが、お道具は拝見できます。

この風炉先は天満宮の古材でできたもの。
お軸は牛に乗った天神さんの画賛。扶桑(=日本)の文字の祖、、云々(仮名文字のことね、たぶん)
茶杓は妙喜庵袖摺り松からできためずらしい松の茶杓、銘も「老松」。


桂窯・檜垣青子さんのお茶碗で濃茶をいただく。


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そうそう、お菓子はもちろん老松さん。

銘を「手向山」。

   このたびは幣もとりあえず手向山 もみじの錦神のまにまに

これは天神さん(菅公)のお歌でしたね。


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点前座から見える正面のまだ青いもみじが一番最後に紅葉するのだとか。


さて、お茶もおいしくいただいたし、紅葉を愛でに御土居周辺をそぞろ歩きいたすことに。


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おお〜coldsweats02


底を流れるのは紙屋川。
かつては紙を漉いていた川だったとか。


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真っ赤ではなく、この微妙な色がなんとも美しい。


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これがその御土居本体。

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もう、説明なしでいいですね。


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青紅葉襲。


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爪紅。

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青竹の結界には結び目ひとつひとつに照葉がくくりつけられているにくい演出。

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ちなみに早春の頃、花を楽しませてくれた梅林はもうすでに葉を落としたあとでした。

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天満宮の境内にも見事な銀杏が。


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少し足をのばしたところの千本釈迦堂のあの阿亀桜!
春は花の瀧でしたが、今はこんな紅葉の瀧がなだれうっていましたよ。


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      龍田川もみぢみだれて流るめり
              わたらば錦なかや絶えなむ
  (詠み人知らず)

2012年11月22日 (木)

麩ってこんなにすごい!

ちょっと前、川端五条の半兵衛麩の話をブログにアップして、要予約だけれどここの麩をふんだんにつかったむしやしないが食べたいと書いたら、ぽん様が「こんなんありまっせ。」と耳打ちしてくれはった。(というか宣伝delicious


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おばんざい体験の「麩」編、しかもお値打ちなお値段で!

これはいかずばなるまい、と夢風庵様とつれもって、おばんざい京室・DECO庵さんへ。


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寺町も今出川以北はほとんど行ったことがないけれど、寺町の名にふさわしく、お寺が軒を連ねている感あり。
こんなとこやったんか。
上御霊神社も近い。

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こちらDECO庵さん。

主宰のDECOさんはかつて木屋町でおばんざいのお店をしてはったそうで、今はこちらでおばんざい教室ならぬ京室をひらいておられます。
木屋町時代からの接点で、ぽん様も今回の企画にはかんでおられるんですが、この日はoff日で残念。

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まずは麩とはなにか?どうやってつくるか?歴史は?
というレクチャーを洛中の創業400年という某・老舗麩屋さんのお嬢様からうける。

400年の歴史を背負っておられる方ってオーラがちがうわあ、、、coldsweats02


小麦粉からデンプンを洗い流したあとのグルテンに餅粉をくわえて蒸して作るのが「生麩」。
小麦粉を加えて焼いてつくるのが「焼麩」。


実は関西にくるまで、私は麩といえば焼麩しかしらなんだ。
はじめて食べた生麩は麩饅頭で、その感激ったらなかった。
これこそ京の食べ物じゃ〜〜happy02と。

いまでこそ、生麩を自分で買ったりするけれど、せいぜいお汁にいれるくらいしか使わなかったのよね。

ところが今回、生麩、焼麩をつかって、こんな料理のヴァリエーションができるなんて、目からウロコ、ほんまにオドロキどしたわ。

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ここでDECOさんの一手間かけた(ここが大事)麩料理が登場!

うわ〜〜lovely

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生麩の揚げたの、たいたん、和えたの、焼いたの、、、、、

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鶏肉で巻いたのは胡麻麩、、、、


しかも麩の種類も粟麩、胡麻麩、よもぎ麩、利休麩(きくらげを練り込んで揚げた物)、さがら麩(なにも混ぜていない生麩)、花麩、、、、、こんなにあるんだ!


それにDECOさんの味付けはしっかりしていて(私好みで)その一手間のおかげでほんとにおいしかったhappy02
同じレシピでも私はこうは作れない。

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白味噌のお汁にも生麩。
自家製のどぼ漬け(ぬか漬け)がまたおいしくて、しあわせでした。

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この豪華箱膳をいただきながら、お嬢様の麩料理デモンストレーションを拝見。


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一つはよもぎ麩の田楽、そしてまたまたビックリの粟麩のチーズ焼き。
麩ってチーズにも合うんだ。

とどめがこちら。


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お麩レンチトースト!

焼麩を切って、卵+牛乳にひたしてしとらせたものを軽くトースト。
とてもやさしい味と不思議なテクスチャー。

高タンパクでしかも低カロリーというのがダイエッターにはなかせるし、思うに赤ちゃんの離乳食や、高齢者にぴったりではないか。
正月帰省する孫(赤子)に食べさせてやろう、とはやくも胸算段。


その浸す前の焼麩をみせてもらう。


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さすが、老舗の焼麩はみっちりもっちり。
生でも食べられます。

麩といえば幼少のみぎり、後楽園の鯉にエサとして与えていた棒状麩のイメージだったのですが、まるで別物ですわ。
(あたりまえか)


あと、生麩は包丁や、まいてあるシートにぺたぺたくっついて、切りにくい、という話をしたら、お嬢様曰く、水の中でシートは剥がし、麩自体を水にたっぷり濡らして切ればよい、とのこと。
生麩ってべちょべちょにぬらしてもいいものだったんだcoldsweats02

残ったら冷凍も可、ということで、こんな便利な食材であったとは。

これからは食卓にどんどん麩を登場させよう。

そして、購入したのがこちらの本でありました。
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え?
こんな料理が麩でできるの?
と目からウロコはまちがいありません。
オススメ!

2012年11月19日 (月)

弘道館月釜〜開炉・宗旦忌にちなんで

本日、11月19日は宗旦忌であります。

祖父である利休が賜死したため、時の権力にさからわぬよう、ひたすら地味に貧しく生き抜いたことから「乞食宗旦」ともよばれますが、それゆえに利休の「侘び茶」を身を以て体現した人でもあったと思います。

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弘道館の月釜の日、御所に車をとめたらあたりは黄色い絨毯がしきつめられていました。
きれいだけど、タイヤがちょっとスリップwobbly

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日ざしも影が長くなって、あと一月ほどで冬至なんだな、と実感。


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待合の障子の影も淡々と柔らかい。
このほの暗さ、ほの明るさが障子の功徳、日本建築は自然の美しさとうまく調和していて、やはりいいなあ。


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待合へご案内がきて、、


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本日は露地を通っての席入りです。

いつもの広間でまず開炉祝いの善哉をいただきます。


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珠光の禅の師であった一休禅師が、大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をごちそうになり「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったことから善哉。

珠光は侘び茶の嚆矢ですから、そういう意味で、善哉という食べ物はお茶の世界ではとても重い物なのです。

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おお!
白い善哉!

この日のために特注の粟餅とめずらしい白い小豆でつくられた白善哉です。

ありがたや、ありがたや。


さて、ここで太田さんからクエスチョン。

善哉には食べ好いように黒文字の他に赤杉箸が添えられますが、裏千家ではこれは横から見ると長い平行四辺形。
では横から見て台形の杉箸は何流でしょう?

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正解)表千家。

ひねりすぎて藪内とか織部流とか言って間違えましたが、正解者には北野天満宮・御土居の入場券が。
残念!sad

座敷の掛け物は宗旦忌にちなんで、宗旦狐の画賛。

ただし、杖のような物をもっているので、ほんとうはお能の「釣り狐」の白蔵主ではないかと私はにらんでいるcoldsweats01

まあ、鼠の天ぷらを食べて正体を現してしまうところは同じだけれどね。

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これは10月ごろに撮った相国寺にある宗旦稲荷の写真。

宗旦に化け、本物と見分けが付かないくらい上手な点前をし、相国寺の財政難も救ったという逸話があって、いまでも親しみをこめて相国寺に祀られています。


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相国寺近くの豆腐屋の危機をある時すくった宗旦狐ですが、御礼に豆腐屋からもらった鼠の天ぷらを食べ、神通力を失い、犬に追いかけられて命を落としたとか。

そのよけいなことをした豆腐屋さんの子孫がいまでも寺町今出川あたりでまだ豆腐屋をやっているそうですよ。


もう一つの床の掛け物は狩野探幽の豪快シンプルな墨絵の火珠。
11月、京都の各神社では護摩木を焚きあげる、お火焚きがおこなわれますので、火珠はそのシンボルなんです。

(ちなみに京都では紅白のお火焚き饅頭とおこしを食するそうですが、私はおこしの方はまだ未体験です。)

生活に窮していた宗旦は、大徳寺の僧侶に字を書いてもらってはそれを売って生計を立てていたそうですが、探幽とも親交があり、その絵がいくらで売れた、という消息も残っているとか。

自分は生涯仕官をしませんでしたが、3人の息子を(長男は勘当された)それぞれ有力大名に仕官させるなど、意外とちゃっかりしてますね。
それでもだれからも憎まれなかったのは宗旦の人柄なのでしょう。


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これは濃茶席の花ですが、これとは別に広間には花器にいけられた椿と、その敷板の上にぽとんと椿のつぼみが置かれています。

これも宗旦にちなんだ宗旦椿の趣向。


ある寺の和尚さんが、寺の庭に咲いた「妙蓮寺」という銘のある椿の一枝を、小僧に持たせて宗旦のもとへ届けさせたそうです。椿の花は、とかく落ちやすいので、気をつけていたものの小僧は、途中で花を落としてしまった。

宗旦は、小僧の粗相をとがめず「今日庵」に招き入れ、利休のかたみの「園城寺」の花入に、花のない枝を投げ入れ、その下に小僧があやまって落とした椿の花を置いてともに茶を飲んだ、、という逸話。


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濃茶席の軸は吉田兼好の「神無月(太陽暦でいまごろ)云々(読めなかった、、、)」という歌。
すごいものが次々でてきますねえ、弘道館。


茶器は宗旦の小棗。

高麗刷毛目茶碗で濃茶、いただきました。


宗旦の人柄に思いを馳せつつ、帰りのよりみち、例によってとらやさんの一条菓寮。

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お火焚き饅頭ならぬ、ほかほかの虎屋饅頭をいただく。

ほっjapanesetea

2012年11月18日 (日)

錦繍・京洛の夜を徘徊す

錦繍の頃、京洛はあちこちの庭園でライトアップ。

昼間忙しいこの身にはなんとありがたい。

仕事を終えたあと、家に帰って猫の世話もそこそこに夜の京洛へくりだそう。

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家からチャリで5分の南禅寺・天授庵。
紅葉の名所。

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応仁の乱(京都人がいうところの先の大戦coldsweats01)で失われた天授庵を再建寄進したのは細川幽斎。
よって、この細川の九曜星紋も納得。

(近くには細川別邸もあるし)

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書院より。

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人の姿はあっても、ここではみんな言葉を失うのか、静かです。
秋の夜の空気の底。または海の底のような。
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書院にかざられた花。
このツクバネのような、小柿のような実は何の実だろ?
(nageire様より、つくばね柿 または 老鴉(ろうあ)柿とお知らせいただきました)

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本堂の前の庭へまわる。


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おお!
お見事!


南禅寺の西門から暗い道にチャリを走らせれば、、、


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ごぞんじ永観堂・禅林寺。

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市中のかなり離れた場所からでも眺められる多宝塔を真下からみあげる。

ここはさすがに人が多く、(ウルサイ)修学旅行生もいて、ちょっと落ち着かない。
時間選択を間違えたか。(閉門間際がよろしい)

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それでも紅葉は美しいのだ。

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爪紅(つまぐれ)。

たおやかな白い指の先の紅いろを連想させる。
なまめかしい。


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紅葉のトンネルをとおりぬけ、阿弥陀堂へ。

「永観、遅し」


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(多分)シダレモミジ。

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モミジだけでなく、苔庭にふりしく銀杏も美しいのだ。

  

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*  *  *  intermission *  *  *


さて、きょうもきょうとて雨をおして夜くり出せば、雨もあがって空には三日の月。

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町家の格子からもれるあたたかい灯り。

これがたまらなく好き。

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西陣・浄福寺通り大黒町、石畳の町。(昼間の景色はこちらからどうぞ)

おりしも雨に濡れた石畳は夜に美しさを増す。


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あちらも、、、

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こちらも。


実はこれは大黒町と上七軒を舞台に静かにおこなわれるイベント都ライト
同志社、造形芸術大の学生が地域の協力を得ておこなってる「町家から漏れる暮らしの灯り」。

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なにか催しがあるわけではなく、ただ静かに町家から漏れる灯りを楽しむ。
その家の中の普段の暮らしに思いをはせる。

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道の境界に受付があって、こんな提灯を貸してくれる。
またこれが螢の光より淡い光で、なんてそぞろ歩きに似つかわしい。

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格子の向こうに晴れ着。

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暗い道を歩くとき、よそのおうちの窓の明かりがどんなに心をあたためるかということを、思い出した。

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それでも西陣界隈の町家は住人がいないので、真っ暗で明かり一つ見えない家が多く見受けられる。
残念なことだが、数年以内には更地になるところも多いだろう。

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浄福寺通りの北の端から、GPSだけを頼りに入り組んだ路地をぬけて上七軒へ。

こんなことでもなければ、通ることなどないだろう細い暗い道を行くのは少しスリリングだが、わくわくもする。


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北野天満宮。


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上七軒を南下してバス停へ。

夜の徘徊、きょうはこれにて終了。

2012年11月15日 (木)

霜見月雑記・2012

つれづれなる日々の雑記。

<その1> 岡崎神社

岡崎神社へ、お火焚の護摩木をおさめに。

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ぎょっ?!
ウサギの団体?

実はこれ岡崎神社のシンボル=ウサギのおみくじ。
ウサギがおみくじの紙片を持っているわけで、そのあとのウサギをどうしようかな、、、と思った人が神社のここに置いたのが初めでしょうか。
以後どんどん自然増殖した模様。
さずが安産の神様。

<その2> kitさん

河原町丸太町をちょっと上がったところ。
ここはちょっと前まで町の洋品店さんだった。

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そこが素敵な雑貨屋さんに変身。
(まだ○○洋品店の看板が残ってますcoldsweats01
kit さん

ここのラインナップがまた私には、ストライク。

アンティークのようなブロカンテのような雑貨、ちっちゃな手作りクッキー、f/styleの衣料品も。
韓国のオーガニック干し菜、すてきな小盤(ソバン)まであった!lovely

実はkitさん、夏に好日居さんでプレオープンイベントしてはったのよね。

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うれしいのは李青さんセレクトの李朝芸術関係のミニ文庫があること。

楽しいよりみちショップがまたできた。

<その3> 点心

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吉田神社献茶式の点心。
三友居さん。
これに3服茶席がついて3000円。
吉田神社、おすすめ!


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社中の炉開き茶事の点心。
一品ずつ持ち寄って。
ちなみに私の担当は柿なます。
快心の出来であった(むふ)。


<その4> 喫茶いのん

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鴨川。
丸太町橋から。
この橋の西詰めに気になっているカフェが。


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喫茶いのんさん。

ここは私が学生だった頃、「エルゴ・ビバームス」というおされなイタリアンレストランだった。
(現在は少し西に移転されている)

空き家になってどうなるのかな〜、、と思っていたら、オープンカフェもある植物に囲まれたすてきなカフェに。

なんでももとは四条烏丸のオフィス街にあった喫茶店だそう。

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この鴨川ビューはなかなかのお値打ち。

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グリーンがわさわさなのは、すぐお隣が花孝かもがわというお花屋さんがあるから?

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コーヒーとシフォンケーキ(3種類から選べる)をいただきました。
ランチメニューも充実。
オープン席もいいけれど、お店の中もすてきだったので、寒くなったし次回は中で。


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カラスウリの実もここで売っていたもの。
こんなものまでゲットできる素敵なカフェ、またひとつゲット。

<その5> まゆまろ


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先日の植物園での「お茶といけばなの祭典」、スタンプラリーがあって、その景品がこれだった。

まゆまろの懐紙。

国民文化祭のキャラなんだが、今年も健在のようだ。

<その6> しかまファインアーツ


姉小路と富小路の交差するあたり、しかまファインアーツさん。


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民藝の精神に貫かれた工芸品を主に扱っている。
これもツボ。

いつ前を通ってもしまっているのだが、この日は事前連絡してOK。

今度の茶事に使うあるものをもとめに。

むふふ、、、I've got it !


<その7> 惚れた、、、、

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茶道系雑誌「なごみ」で連載中の「日本建築集中講座」。
建築家の藤森照信氏とこの山口画伯の漫画解説がおもしろいのだが、こんなすごい絵を描く人だったとは知らなかった、、、coldsweats02

、、、、、惚れた。(しかもええ男やしlovely

<その8> 猫

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  cat「、、、、、、、、、」

ちょっとアンニュイなプリさん。

数ヶ月前のシェルさんに続いて抜歯の憂き目に。

シェルさんは2本だったけれど、プリさんは下の牙2本をふくむ4〜5本抜かれた。

にゃ〜となくと、下の牙がないのでなんだか間が抜けてる。


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でも、ま、ごはんのカリカリ(猫はかまずにのみこむ)食べられるようになって、よかったね。

2012年11月13日 (火)

真如堂・秋 2012

なかなか紅葉だけを見にでかける時間的余裕がありません。

でも日々の忙しい暮らしの中でも、ちらっとでも紅葉を愛でたい。

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これは市立美術館の裏のモミジバフウの紅葉。

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ツィターの音が聞こえてきませんか?
(第三の男、、、なんちゃって)


急ぎ足で通り過ぎないといけないのが残念。


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黒谷さん(金戒光明寺)から真如堂へぬけましょう。


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文殊塔をめざしてこの階段をのぼります。


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途中で左折していつもの「墓場コース」。

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ここに眠る人たちはこんな紅葉を毎年楽しんでおられるでしょうか。

ほんに京都の紅葉は特別だといつも思います。
京都を離れていた間、その思いはさらに強くなりました。
湿度と寒暖差の大きさで説明はつくのですが、それだけではないような、なにかspiritualなものもあるような気がして。
(自分は科学者のはしくれだとは思っていますが)

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会津藩墓地で手をあわせて、(来年の大河ドラマの主人公、八重さんは会津出身なので、ここもまた賑わうかな?)

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真如堂へ。

正門からはいるより、このコースが一番感動する、、と私は思うのですが。


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雨の降る肌寒い日なので、観光客の姿もまばら。
こういうときを狙って来ることができるのがジモティの強み。smile

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まだ青い葉もあれば、真っ赤に色づいている葉も。
お堂からは間断なく鉦の音が聞こえてきます。

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うわ〜!
きれい!

まるで極楽浄土の散華のよう。


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猫広場(よく野良ちゃんが接客している)も今日は猫の姿がありません。
どこかあたたかいねぐらですごしていることを、こんな雨の寒い日には願わずにはいられません。


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おりしも真如堂はお十夜法要期間。
「この世で10日10夜善いことをすれば、仏国土で千年善いことをしたことに勝る」という『無量寿経』 からきた法要のようです。


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この期間、こんな白い紐が本堂につながっています。
これは「縁の綱」といって、本堂の阿弥陀如来様の右手とつながっており、これを握ることにより阿弥陀様に直接触れているのと同じ功徳があるとか。

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はい、早速握っておきました。

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本堂からの紅葉もみごと。


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茶所では、お蕎麦の河道屋さんが期間限定で店開き。
この寒さではあたたかいお蕎麦はさぞあったまるだろうなと後ろ髪引かれつつ、、、

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お見事なコントラスト。

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表門手前、向井去来が檀家であった覚円院へ続く道。


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逆行して表門から帰ります。

足早に通り抜けただけですが、来た価値はありました。

美しい季節です。
take my breath away です。


<おまけ>

御苑にも散華。


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2012年11月12日 (月)

ISO乙女会〜今回は大津night・湊町倶楽部

今年最後のISO乙女会、はじめて京都をとびだしまして、みゅう様のお膝元、湖都、大津へ。

ところが大雨の夜になりまして、浜大津の駅に降り立ったときには「どこっ?琵琶湖はどっちっ?!」、、、というくらい暗かったので、琵琶湖の景色を楽しむ、、、という具合にはいたりませんでした。
これだけは残念。
(今度大津会の時には昼間にしようね。)


駅のほど近く、こんな大人のムード(どんなムードなんだ?)のお店へ。

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その名も湊町倶楽部
ひさびさのフレンチですのheart01

料理に関しては記憶のあやしいところもたくさんあるので、多分近日アップされるぽん様ブログを参照してね!coldsweats01

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めずらしい日本酒のスパークリング。
甘くてジュースみたいでおいしい。

左手に見えてるのが桃のスパークリング。

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生ハムのクリームコロッケ。

これの実物大は500円玉よりちょっと大きいくらいで、コロッケのイメージからするとかなり小さめ。
量が足りんのではないかと、当初心配したが、最終的には適量+αのボリュームでした。

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根セロリのジュレという初めて聞く食材+地鶏のとろとろ卵。
(ここらへんからもう料理内容はアヤシイ)


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白身の魚のカルパッチョ風。
お野菜が多いのがうれしい。

このあたりからおばさんトークは炸裂しておりました。
話題は次から次へとぶわとぶわ、、、

下世話の話から、やんごとない皇室の話題まで。

いや、話が通じちゃう。
うれしいな。
(ほぼ、同年代ゆえ)

それでも生まれ育った土地が違えば(まあ私一人が関西じゃないんだけど)へえ?そうなん?ということも多くて。
京風薄味がどうもね、なんていうような。

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高級食材、フォアグラののったステーキ。
なのにフォアグラ嫌いという罰当たりが2〜3名いまして。coldsweats01
ゴメンナサイ。


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こちらはパンかご飯を選べるのですが、カレーという選択肢は初めて。

これがお腹いっぱいになったはずなのに食欲をまた刺激する危険な食べ物。
いや、意外な発想だなあ。


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お口直しに洋酒のきいたジュレは大人の味です。
(うちら大人になりすぎとるけど)

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デザート、クリームたっぷり。
危険と知りつつ完食。

このごろダイエットに成功してずいぶんスリムにならはった夢風庵様もたまには食欲を解放させておられたようで。

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凡蔵母さん様よりお土産にいただいた菓子工房凡蔵さんで大人気の「蔵出しカステラ」!
これほしかったんだわ。
しっとりしておいしいheart04

なんだかこのところ、いろいろたまっていたのですが、グチは言わないけれど、関係ないことでおしゃべりするだけですごく気持ちがすっきりするものですね。
女のおしゃべりは薬なんです。
今回は(も)個室だったので、聞き耳たてられるとちょっと恥ずかしいような人品疑われるような、おばさんトークも思い切りできてスッキリ!

今回、花咲おばさん様、キレミミ様はお休みでしたが、次回はまた是非フルメンバーで!


2012年11月10日 (土)

寒蘆茶会〜佐川美術館・楽さんの茶室

守山市の佐川美術館にある、楽吉左衛門さんが作った茶室をはじめて訪ねたのは昨年1月でした。

景色の見え方、光の変化、季節の変化、材料の吟味、、、、あのかたは建築が本職ではないにも関わらず、どうしてここまですごい計算をすることができるのでしょう。

水面すれすれの高さにある広間の茶室(俯仰軒)にすわって、蘆の群生とその彼方に見える比叡山を眺め、ここを動き去りがたく思ったことでした。

そしていつかここでの茶会に参会したいものだと。

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念願かなって本日は「寒蘆の茶会」へ。

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總屋SOHYAさんで生地から選んで染めてもらった香色一つ紋を初おろししてでかけました。


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まずは寄付へのオーストラリアの枕木の路を歩きます。

遠近法を利用してさらに奥深く見せる路の向こうにどんな茶会がまっているのか、、、という期待でテンションがどんどんあがります。

一度来たことはあるのに、茶会の客としておとずれる、というシチュエーションの違いだけでこうも心に映る景色がちがうのですね。

これこそ非日常の茶会というものの功徳ではないかしら。

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寄付には大きな一枚板の鉄刀木(タガヤサン)のテーブル。
大きな割れ目が入っているため、本来は建築材としては使用できず破棄される運命にあったもの。

楽さんに出会えて、こうしてみんなに愛でられる。
物にも運命というものがある。

このテーブルで点心をいただく。
琵琶湖の幸をありがたくいただく。

この時に雨でもないのに水の流れが高いところから落ちる音がたえまなく聞こえ、ああ、これはこの前は気づかなかったな、、と。


実は隣接する腰掛け待合いは水露地と命名され、腰掛けの目の前の水盤を囲む壁から常に水が流れ落ちているのです。

ただ座っているだけでは気づかない。
茶会への期待をいだきつつ、心静かに点心をいただく時、五感がとぎすまされてきて初めて気づくのかなと思いました。


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その水露地はまるで水の中に浮いているような錯覚を覚えさせます。
ここにずっとすわっていたいな。


コンクリートの壁にかこまれた茶室に入る中潜りはまるで躙り口。
中が暗いので、この先にどんな異次元がまちかまえているのだろうとわくわくさせます。

大きな大きな四方の埋蹲居。
前回は見るだけでしたが、今回はちゃんと使わせてもらいました。
どこに使用後の水を流すのか、使ってみて初めてわかったわ。
楽さんの焼貫の茶碗と同じで、なかなか使用がむつかしいcoldsweats01

小間(三畳半)の盤陀庵。

見学の時は中へは入れてもらえませんでしたが、今回はお茶こそいただけませんでしたが、中へ入って一時坐すことができました。
おお、、、こうなっていたのか。

天井がとても高いので、しかも船底にちかい煤竹張りなので、まったく狭さを感じません。
壁が越前和紙のスクリーンなので、よけいに解放感を感じます。小間なのにね。

和紙の中にアクリルの細い板が埋め込まれていて、陽が当たると透けて見えてとても美しいと前回聞いていたのをついにこの目で見ることができた!

すごくすてき!lovely

透明な竹が茶室の向こうに立っているような、、そんな感じ。


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そして広間の俯仰軒(八畳)。

ここは解放感120%、しかも前面には葦とヒメ蒲の水庭。この水庭と茶室の畳が同じ水平位にあるのです。


こちらで確かなお点前でお薄を一服。

主茶碗はあの、例のごっついゆがんだ焼貫。
茶筅通しも、茶巾で拭くのもちょっとたいへんそうcoldsweats01

男性の方のお点前だったのでそれほど違和感はありませんでしたが、女性だとちょっと似合わないかも。
銘が「雨既ニ過ギ」
雨があがったあと、雲の向こうに見えてきた険しい連峰のような飲み口のでこぼこ。
荒々しい篦目。


私は(なんとなく)次客になったので黒楽茶碗でいただきました。
つやつやとした黒の中にさっと異質な黒が一刷毛さされていて、とても美しい。
掌にのるかんじもとてもよくて、こちらの方が私は好きだな。

銘「夜たって月に対す」

あの一刷毛は月だったのか。


ちなみに同行した楽さんファンの友人は断然焼貫派でした。


数茶碗は、数茶碗といっても、楽さんがフランスで、ルビニャックの土、釉薬で焼いた茶碗。

特筆は蓋置。
これも楽さんが焼いた物で形はほとんど石でできたcube。
穴の開いていない蓋置を初めて見た!

これも使う人を選びそうだなあ。

建水も楽さん作。
(こういうとき何でも自分で道具を作れる人はいいなあ)
これは中の景色がよかった。
普通客が見る物ではないので、使う亭主だけのお楽しみ。


そうそう、水指も大ぶりの水盤のような黒い焼き物。
茶器も一閑さんとの合作。

唯一楽さん作でないのは釜と茶杓だけかな。


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この俯仰軒は正客の座に座ると真西向きになり、水庭の向こうに沈む夕陽を見ることができるとか。
この日はあいにく曇りでしたが、薄く鴇色に染まっていく空をながめつつ茶室をあとにしました。
こうして楽さんファンはますます増殖するのね。

この日もなんだかシアワセな一日でしたわ。
(リアル世界はいろいろとたいへんなんですが、、、)

2012年11月 8日 (木)

2 ways of the 茶の湯

先日吉田神社でおこなわれた坐忘斎家元の献茶式。


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台子、皆具を用い、場所は神聖な神社神殿前。

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書院茶の原点である神仏への捧げ物としての茶。

私の理解の限りでは、お点前は「真之行台子」とほぼ同じ。

実は坐忘斎のお点前を拝見するのは初めて。
大宗匠のは何度も拝見する機会があったけれど。

点前所作が美しいといわれるだけあるなあと、みとれておりました。

吉田神社は他の献茶式の場所にくらべるとこぢんまりとしていて、お勧めです。


参式された方の中に遠目でもすごく素敵なオーラに包まれた紫の着物をお召しの方がおられました。
よく見ると、あらまあ!
今年の2月、弘道館でお点前してくれた上七軒の尚鈴姐さん!

さすが、なにげに立っておられるだけでたたずまいが違いますね。lovely

さて一方、こちらは先日京都府立植物園で開催された「お茶といけばなの祭典」。

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利休の待庵もびっくり!!の二畳。

鴨川べりで道行く人にお茶をさしあげる謎のcoldsweats01茶の湯者集団、鴨ん会さんの茶室。

そういえば、昨年の植物園大茶会でもこんな組み立て式茶室をだしておられたっけ。(昨年の記事から)
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(そのときの私のコメントも「待庵もびっくり!」だったcoldsweats01語彙貧困、、、、)

今年はさらに茶室はシンプルに木製棒をプラのコネクターでとめただけの二畳向板。
壁もなくなっちゃいました。

これってすごい!
待庵よりさらにそぎ落としてるぞ!
これぞ究極の「草」の茶。

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この釜敷を見よ。
どこかで拾ってきたブリキ缶の蓋だろうか?

でも、お点前はほんものでしたよ。
植物園のフィトンチッドをいっぱいに浴びて、涼やかな秋の気配を感じていただく一服。
侘び茶もここまできたか。

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もう一つの草庵(?)も謎の集団「竹咲 竹居庵」。

泥棒さん御用達の唐草風呂敷に、つぎはぎも侘びっぽい敷物。
ぐるりを竹の簾で囲った空間。
台所用品とおぼしき風炉先(アルミ製でございます)、あやしい羽織をはおった亭主。

こちらはちらっと遠くからみただけで、詳細を見ておかなかったのが残念。

こちらは丿貫(へちかん)さんもビックリ。

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私は大名物を美術館で見て喜ぶし、方や日常生活道具の見立てもとても面白いと思う。

真台子点前を習うきびしさも好きだし、小習の奥の深さも好き。

茶会ですごい茶道具(とても高価)を拝見して眼福と思うけれど、有名作家のものでない道具をバカにするエセ茶人には腹が立つ。
茶の湯という共通言語が通じない世界にいっちゃった崩しすぎでひとりよがりの茶会は時に見苦しいと思う。

真の茶も、草の茶も、書院茶も草庵茶もどちらも捨てがたい。

侘び茶の完成をめざし、あらゆるよけいな物を削ぎまくった一方で、ちゃっかり黄金の茶室も作っている、、、利休さんは「真」と「草」の間を自由自在に行き来された方でした。

でも凡人には、そこらへんのさじ加減がむつかしいのよ。
自分のめざす茶事、茶会はどこらへんに軸足をおこうかな。
どこに置くのが、「茶禅一味」の世界に一番近いのだろう。

と、そんなことを考えて混乱しているようではまだまだ青いわね。(年齢は青くないけど)


とりあえず次の茶事のテーマを考えねば。
うむむ、、、、

2012年11月 6日 (火)

今西家書院

、、、、で、正倉院にかこつけた奈良遊びでしたが、こちらも大きな目玉でした。

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重要文化財今西家書院
高畑エリアです。

ここを現在所有されているのはお隣の今西酒造・春鹿さん。
こちらでは400円で5種のお酒が聞き酒ができるwinkので、昼間っから一杯やったことはありますが、お隣の今西家書院にはなかなか入れませんでした。

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この日はたっぷり時間があったので、ようやく訪れることができました。

こちら式台付玄関。


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今西家書院は興福寺の最大院家(塔頭のようなもの)であった大乗院家の坊官(執事)を努めた福智院氏の居宅。
執事の家とはいえ、大乗院家ともなると(いや、よう知らんがきっとすごかったにちがいないcoldsweats01)やはりすごい。
一説には大乗院の御殿を賜ったとも。

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ぱっとひろがる視界は書院の間からの庭。

よく確認しなかったのですが、この障子は猫間障子といって、一つの敷居に二枚の障子が入っているそうな。
雪見障子が上下にスライドするのに対して左右にスライドするのね。
猫は細い溝をふみはずさずに歩くことができることから付いた名前とか。cat


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書院は室町中期の書院造りの形式を残しているそうです。


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これはすごい!

半蔀(はじとみ)!
源氏物語絵図にでてくるタイプの雨戸(?)じゃありませんか!

上半分はこのようにはね上げられ、


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下半分はこのように立てかけられていたのかな。


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庭にあるタラヨウの葉に文字を書いた物。

タラヨウは葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したりしたため、その多くは寺社に植樹されたそうで、さすがそこは興福寺さん関係。(貝葉:ばいよう、とも)


さて、こちらにもお茶室がありました。

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珠光好みの三畳+一畳の板。
点前座の位置から考えると向板の1種か?

地袋の位置にある明かりとりの障子がめずらしい。

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この障子には外からこんな雨戸がつけられていました。

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花器は古代中国の青銅祭器の爵。(レプリカだと思いますが、、、)

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茶室から奥の間をみとおす。
躙り口はなく、貴人口のみ。


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付属の水屋もけっこう広い。
あら、よさげな水指がいっぱい。heart01

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奥の間から見る奥の庭。
プライベートガーデンですね。

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赤く色づくセンリョウや、石蕗、秋明菊なども。

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この一番奥の部屋の天井はへぎ板の網代になていて、これも数寄をこらしてますね〜。


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天井といえば、玄関のは船底天井だった!

ずいぶん大工さんも遊んだことhappy01


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お庭のかたすみに、なぜか道祖神さんが。


お掃除や家事をこなしてくれる人つきならcoldsweats01ちょっと住んでみたいなあ。
(やっぱり冬は寒そうだからやめておこう)


ちなみに今西家書院、プチ・カフェもあります。
こんな素敵なお屋敷で食事を楽しみながら、能管や笙のミニコンサートを楽しむイベントも。

天と地への捧げもの~いのり~

12月1日(土曜日)
12時受付
12時30分会食
14時演奏(15:30終演予定)

笛:雲龍 笙:田島和枝 (秦家で美しい笙の音をきかせてくれた方ですよ)
限定40名様お食事付き6000円
当日演奏のみ3000円

2012年11月 4日 (日)

ゆく秋の大和国の、、、〜正倉院展+その他(の方が多いよ)

  ゆく秋の大和の国の薬師寺の
        塔の上なるひとひらのくも 
   佐々木信綱

、、、、といいましても、今回は薬師寺に行ったわけではありません。
でも、豊かな秋色の大和に包まれた一日、10代のころより大好きなこの歌が口をついてでるのです。

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待ち合わせスポットの近鉄奈良駅前、行基さん周辺はお掃除中。
奈良国立博物館の正倉院展へ行く予定ですが、朝から団体さんやら小・中学生やらがわんさか。

なので夕刻、遅い時間にでかける計略として、(この日は夜7時まで。5時半からはレイトチケットでお安くなります)それまでてくてく奈良散歩を。


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大好きな町家の多く残るならまちも、このごろとみにいろんな町家ショップが増えてきました。
あの商売っけのない、静かなならまちが好きなんですが、雰囲気をこわさず町家を維持していただけるならありがたい。

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こういうお宅は登録文化財になって守られているようです。

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こういう昔からのお商売をされているお店もあります。

よい雰囲気。


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新しくできたお店も、ちょっと看板(?)がおしゃれだったので撮ってみました。
ちなみにケーキ屋さんでした。


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ならまちのある意味ランドマーク、元興寺居宅のネパール窓。


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あら、元興寺さん、表札がPOPだわ。happy02


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いつも倒壊寸前のようで心配していた、かしいでいた町家。

ついに「危険」になってしまったのねweep
とうとう取り壊しがまぬがれないのかしら。

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「寧估庵」、、、、ねこあん??

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ね、、猫カフェかあ。
中に何匹もの猫ちゃんが日なたでおくつろぎ中。

出身は野良ですか?
今がしあわせな猫生でありますように。

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奈良ホテルの近くのMPLショップさん。


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主にイギリスのアンティーク雑貨のお店。
若い人にはアンティークでも、私たちにはせいぜいブロカンテね。
だって子供の頃にはここらへんの雑貨、ふつうに使ってたもん。


ランチの予約時間に間に合わせるため、歩きに歩いて高畑エリアへ。
私たち(お年の割には)健脚だわ。

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野菜と雑穀、糀料理のお店さん。

人気ゆえ、予約しておかないと入れません。

場所は新薬師寺、白毫寺の近く、民家が並ぶ静かな場所で、こちらも元はふつうの民家だったようです。

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花盆コース。
これにご飯とお汁、香の物がつきます。
どれも糀を下味に使った有機野菜たっぷりのお料理。


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デザートも白餡をつかった和菓子風。
そしてシードルみたいなリンゴを発酵させて作ったジュース(ノンアルコール)。

大変満足いたしました。(ゲフッ)

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こちらはご満悦の友人です。

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なぜかこの周辺にも、来る道々にも柿が鈴なりの木が多くて。
奈良って、柿がおおいのかな。

柿食えば鐘が鳴る法隆寺のせいなのか、はたまた柿の葉寿司が名物だからなのか?


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ノブドウの実。
これは赤〜青と様々な色に色づいてくる前。
地方では「毒ブドウ」と呼ばれているところもあるとか。
こんなにきれいなのに、食べられないから?


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白毫寺は高円山山麓、その高円山。

   狩高の高円山を高みかも 出でくる月の遅く照るらむ   大伴坂上郎女

高円山が高いから、月が出て照るのも遅いわねえ、、、、
高円山は奈良盆地の東側なので、月がのぼる方向。


この高畑エリアは最近空き家を利用した面白いお店が増えつつあるようで、春日原生林にもちかいこちらを迷い迷いしつつたずねました。

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アート・クラフトのお店、空櫁soramitsuさん。

ここにたどりつくまでに、行き止まりの道やらなんやらで、足が棒になるまで歩いた、、、という感じ。

さて、そらみつ大和のくにはおしなべて、、、(万葉集)からきた店名?


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こちらも昭和の普通のお家をまるまる利用されています。


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普段使いの焼物の器をはじめ、鋳鉄製ハサミ、棕櫚の箒やタワシ、お茶やロウソクなど。
中川政七商店とコンセプトがにているかも。
そしてこのコーナーは岡崎の好日居さんを思い出させる雰囲気で、、、、


ようするにお気に入りになりそうな場所ってこと。


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友人は曲がったタワシを、私はこのガラスの小瓶を。

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紅葉は奈良の方が早いようです。


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高畑といえば、まいどまいど顔をださずにおられないあーとさろん宮崎さん。


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ちょうどここで個展をされている陶芸家、久岡冬彦先生もおいでになり、オーナーさんもまじえてカフェコーナーで小1時間、おしゃべりに花をさかせる。

赤膚焼の窯元から故・清水卯一さんに師事され、朝鮮唐津や白磁、影青を得意とされておられます。
まさに、これもツボ!

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双魚文、掻き落とし。
まさに粉青沙器lovely


さて、そろそろ頃合いもよし、正倉院展にでかけましょう。

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奈良公園・浮見堂のあたりをつっきって、、、、

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やった!
行列なし。

(この少し後にはレイトチケットの人が行列つくってました)


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とはいえ、中はやはりおしあいへしあいなので、昼間きてたらどんなことになっていたのでしょう??

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一番人気は右の瑠璃坏。

18年ぶりの公開だそうです。
これを取り巻くように行列制限されていて、ここだけ20分ほど並びました。

ガラス部分がペルシア製、金属製台座〜脚は朝鮮半島製だとか。
どうしても瑠璃の部分に目が行ってしまうけれど、台座の細工もとても豪華。

照明の当て方がもっとちがったら、もっと鮮やかなブルーが見られただろうに、と思わないでもありませんが、それでも十分美しい坏です。

一体どんなお酒をいれていたのでしょう。
やはり葡萄酒?

  葡萄美酒夜光杯  王翰


展示中の「甘竹簫(笙の笛の原型か)」と「鉄方響(ぶら下げるタイプの鉄琴?)」を実際奏でてみた貴重な戦前の録音が館内にながれていて、これまた神秘的といおうか、異国的といおうか、不思議な音色。

こちらも是非お聞き逃しなきよう。


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見終わる頃にはもう真っ暗。
奈良公園あたりはほんとうに町中とは思えぬ暗さ。

一人ならちょっとコワイ。

興福寺の北円堂の横をぬけて猿沢池のお土産物屋がたちならぶあたり。

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12歳の自分が、修学旅行の時ここで買ったお土産物のことを懐かしく思い出し、あの頃と変わらずいまだに奈良が好き、と思いつつ、毎度こうして奈良に遊びに来られることに感謝せずにはいられません。


2012年11月 2日 (金)

国宝 飛青磁花生と国宝 油滴天目茶碗〜東洋陶磁美術館

大阪は中之島。

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数年前のリニューアルですっかりおしゃれなエリアになりました。

右手に見える大阪市立東洋陶磁美術館へ昼休みを利用して。

なにせここには浅川伯教の家にあったという李朝白磁「蓮華文白磁大壺」があるような美術館なので、特別展はいつもツボなんです。

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いつもは中之島公会堂の中之島倶楽部で腹ごしらえをしていざ!なんですが、この日はちょっと気分を変えてリバーサイドのこちらのカフェでランチを。

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オープンカフェからみる美術館。


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今季の展示にはなんと国宝が2つも出ているのですよ。
大盤振る舞い!

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展示スペースは小さいながら、なかみは濃厚。

しょっぱなの重文・砧青磁にクラクラ。(フライヤーの左上)
ものすごいもの見たわ!coldsweats02


12世紀だから1000年近く前のものなのに、今窯からとりだしました、といわんばかりのつやつやのお肌。
(平清盛もこんな花生、宋から輸入していたかも)

歴代の所有者に大事に大事にされてきたのでしょう。(挽屋も仕覆も立派だし)
それだけでなく、経年変化しないくらい完成したテクニックで焼かれたということでもありましょう。


これが南宋時代の龍泉窯青磁か。
「雨過天晴」の青か。

高麗青磁の翡色とも違うセラドンブルー。


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さらに国宝の飛青磁花生のお肌もつやつや。
飛んでいる鉄釉のにじみ具合がなんとも、、、

奇跡のような美しさだなあ。
青磁の魅力は奥が深い。

この美術館で最古の青磁、北宋・汝窯の展示を見て以来、青磁の青はヴァリエーションが多くて、どれが「雨過天晴」の青だろう、といつも思っていたけれど、究極の「雨過天晴」ブルーをここで見たような気がします。


油滴天目(南宋時代)は展示室の電灯では(LEDを導入したらしいですが)どうしても黒っぽく地味にしか見えません。
これ、手にとって光をいろんな方向からあててみると、きっと宇宙青に見えるんだろうな。
(いつか静嘉堂の曜変天目を見てみたい)

それにしても本家本元中国に残っていない曜変天目(最近完品ではないものの中国の窯跡で見つかったらしい)、一体どのような技術で生み出されたのだろう、1000年近くも昔に。

思えば日本の茶人の愛した井戸茶碗は本家の韓国では出土しないし、曜変天目しかり、日本にだけある、、、というのは不思議というかおもしろい。
大陸文化の末梢の末梢ゆえに時代の流行におし流されずに蓄積されたのか、はたまた日本人独特の美意識のなせるわざか?

P1010214(なにわ橋から見るリバーサイドのオープンカフェ。気持ちよさそう)


あ〜、、、すごい物見ちゃった!happy02