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2012年9月20日 (木)

東博・秋の特別公開にて「流れ圜悟」

ここは上野の森。
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連休とあって、上野駅周辺は家族連れで賑わっていましたが、影も長くなる時間、帰る人の方が多い具合でした。


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上京の帰りに時間の許す限り、こちら東博(トーハク)こと東京博物館で。


正面の本館(重要文化財)は昭和初期の建物ですが、博物館自体は明治5年に創立された日本初の博物館。

入場料は、、、と思っていると、

ななな、なんと!
この日は敬老の日なので入場無料!(もちろん敬老年代でなくてもcoldsweats01
太っ腹!!

(しかも展示物の写真撮影もOKだなんて、、、泣かせるほど太っ腹!日本にもこんな博物館があったのね〜happy02


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本館の向かって左、明治42年、皇太子(後の大正天皇)ご成婚を祝って作られた表慶館 。
重要文化財です。
あの時代の雰囲気がよくでている感じです。

さて、展示品ですが、真剣に全部見ようとしたら、ルーブルや大英博物館みたいに泊まりがけでそれだけのために1週間はかかるのではないかしら。

残念ながら時間もあまりありませんでしたので、見る物を超しぼっての本館入館。

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重文だけあって、建物自体がまたいいのよね。
重厚で。
いくらゴージャスでも大規模でも、モダンな建物っていまいち惹かれません。


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陰翳礼賛。

今回の中で一番お気に入りのショット。

静かに座って、展示品を検索する人。


さて今回、どうしても東博へ、と思ったのはこれが出ているからなんです。


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国宝「流れ圜悟」


宋代禅林の巨匠・圜悟克勤(えんごこくごん:1063-1135)が,その法嗣の虎丘紹隆に与えた印可状の前半で、現存最古の墨蹟、さらに古来墨蹟の第一とされてきたもの。
(圜悟はかの禅の公案集「碧巌録」を編んだ人)

村田珠光が一休宗純から与えられ、床に掛けたことから茶席に墨蹟を掛けることが始まったといわれます。


なので、お茶をやっておられる方なら名前は一度はどこかで見たり聞いたりしていると思います。
、、、、のわりには名前ばかりでどんな墨蹟なのか知らない人が(私も含め)多いはず。


なぜに「流れ圜悟」といわれるかというと、昔、薩摩は坊津の浜に桐の古筒に入れられて流れ着いたという伝説があるから。
(真偽のほどは不明、でも大陸からこういう漂流物が流れ着くことは実際によくあったそうです。)

印可状の前半なら、では後半はどうなったか?
現在その存在はわかっていないそうです。

東博の説明文によると、これを半切したのは伊達政宗だということですが、これにも諸説があって、実際これを切るなどという事ができたのは、政宗の茶の師匠であり、当時天下一宗匠であった古田織部くらいしかいない、という説もあります。

半切したのは墨蹟としてちょうど良いサイズに大胆にもしたかったから、、、といわれると、あの男ならやりかねん、と思えますね。(「へうげもの」の愛読者ですのでcoldsweats01

大徳寺大仙院,堺祥雲寺伝来、のち松平不昧公の所蔵となり,その子孫である松平直亮氏(明治〜昭和)によって、東博に寄贈されたもの。

で、、、、さっぱり読めません。

一応活字にしたものが添えられているのですが、こんなむつかしい漢文、だれも読めないよ〜。

読めないけれど、この墨蹟の背負ってきた歴史、経てきた人の手、、、を思えば、相対して感慨いと深し、の思いです。


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他にもかの有名な(教科書に載っている)一休和尚像、佐竹本三十六歌仙断簡うち壬生忠峯、高野切、寸少庵色紙などの展示も見ました。

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(芦屋釜)

あとは時間が許す限り、茶道具を中心に見て回り、、、


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(彫三島)

心から満足して、上野の駅をあとにしたのでありました。


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(景徳鎮・青花魚藻文壺)

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コメント

敬老の日が無料になるのは京博の方かと思っていましたsign01
東博の方だったのですね。
近くに居ながら知りませんでした。
シェルバンさん、お仕事で東京にいらしたなんて、ご苦労様でした
絵画の観賞は好きなのですが、書の観賞は何が書いてあるか全然判らなくて、一度なんか立ったまま眠ってしまったようで、もう少しで隣の方に倒れかかってしまう処でした。
とーっても恥ずかしい思いをしたので、なるべく書は観に行かないようにしています(笑)

こまち様

京博が無料になる日があるのかどうかはしりませんが、東博はさすがですね。
他の祝日も無料になるのかな?
東京には行きたい美術館がたくさんあるんですが、そのためだけに上京するのはちょっとむつかしい。
私も古筆・墨蹟はお茶の掛け物として有名なものはおさえますが、それ以外は、、、、、coldsweats01おほほ、、、ですよ。

トーハク大好きです。
朝一から企画展を観て法隆寺宝物館で食事して館内も観て、本館も観てミュージアムショップ覗いて気づいたら閉館時間。
この上東洋館が再オープンしたらもうどうしたらいいのか分かりません(^_^;)

キャ、しぇるさま いつの間にトーハクにお出ましを!
私は今月、毎週上京しているのに、美術館めぐりはちょっと諦めていたの。でも、これは見逃せないわね。今月中ですね。何とかしなくては。。。

あら、relax様はトーハクのヘビーユーザーでしたか!
まる1日、ここで過ごして、展示物と対峙するのは体力的にも精神的にもタフでなければ、と思うので尊敬です。
それが楽しい、といえる、、、本当にお好きなんですねえ。

そらいろつばめ様

本日はよいものをありがとうございました。happy01

ちらっと上野まで足をのばして、本館2Fの特別室1・2室めざしてまっしぐら。、、ならお忙しくてもいけますよ。
入館料ちょっともったいないけれど。
(この日が無料でヨカッタ〜)

国立博物館は会員になっているので、平常展は全国無料ですから大丈夫。特別展も年6回入れるので、これはかなりお得ですよ。窓口でいつでも会員になれますから、おススメです。  では次の週末の「流れ圜悟」を楽しみに、また一週間を乗り切りましょう。

そらいろつばめ様

国立博物館のフリーパス!
そんなものがあったなんてcoldsweats02
さすがご見識が高い!
奈良の国博(正倉院展)にも行くし、これは私も会員になろうっと。
ではまた1週間、お互いにがんばりましょう。

東博のお庭の茶室もいいですよ。
例の恐ろしい古筆の会で、年末に茶室をお借りして
後西天皇が名づけられたお香(勅名香)をお聞きする予定です。
仲間内でお茶を点て、香を聞き、古筆を拝見しながら
1日過ごすのは本当に楽しいです。
御都合がつくようでしたら是非お出で下さい。

野中の清水様

トーハクに行ったとき、あのおそろしい会coldsweats01もたしかこちらで、、、と思い出しておりました。
庭園・茶室が公開されているときに一度いってみたいものです。
とてもすばらしいお仲間の会ができつつあるようですね。野中の清水様のご尽力のたまものかと。とてもうらやましいです。

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