フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 大原の里つれづれ白露のころ〜2012 | メイン | 逆勝手の花月 »

2012年9月11日 (火)

弘道館月釜〜重陽 菊の文人茶会

新しい年度が始まった弘道館月釜です。

P1000173

今年度から茶友が数人、あらたに月釜会員になって、ますますご盛会、なによりです。
P1000175

この価値ある建物を守るためには、やはりその価値を知って、維持企画に賛同、参加はわれわれにできる唯一のことなのよ。


P1000174
入り口におかしな福助さんのポスター。

これは弘道館もサテライト会場になる国際芸術祭(本部は近江八幡旧市街、東近江市五個荘)びわこびえんなーれ2012のポスター。

電車の中で茶会をしたり、湖上茶会もあったりでおもしろそうなイベントもりだくさん。
ご興味のある方は、上記HPをクリックしてみてね。


P1000176

重陽の節句と重なった年度初めの茶会は文人趣味の煎茶会で。

「菊の文人茶会〜煎茶ゆかりの女文人にちなんで〜」


P1000179
待合にしつらえた座敷にはいってびっくり!

墨、筆、紙が用意され、
「ここは文人になったつもりで興に任せて筆をとって、重陽にちなむ菊の絵をかく」という趣向。

お手本を描いて見せて下さった方の筆さばきに感動。
墨の濃淡だけで、あざやかな菊花が紙の上に。

この部屋には屏風があって、蘭、竹、梅が描かれており、これに私たちが描いた菊で四君子完成というもの。


P1000181

すばらしい絵心のある方もおられれば、四苦八苦されておられる方もあり。
だれに見せる、というものでもありませんのでそこは幼稚園児の絵でもよいではありませんか、とひらきなおって茱萸袋の小菊を描いてみたcoldsweats01

朱肉をなすりつけるとそれらしくみえるのが不思議。


P1000187

本席では冷煎茶点前。
といってかたくるしい作法があるわけではありません。
正客もお詰めもなく、自由な文人趣味を楽しむのが煎茶道の極意。


本日のテーマのごとく「私流」煎茶家元(?)の女性(お名前を失念しました、ゴメンナサイ)のお点前。


P1000185

昭和の初め頃の冷水器を使って冷煎茶をいれます。
これ、上の氷が溶けた水を下でうけて、小さな蛇口からとれるようにしているんです。
冷蔵庫がなかった時代の智恵ですねえ!


P1000188

瓢酌(瓢箪製)と古染付の足つき器を水指に見立てたもの。

いかにも文人趣味。

煎茶は身分にとらわれない思想がベースなので、女性も進出するチャンスがあったのです。

弘道館(塾の方)をつくった皆川淇園の時代、池大雅の妻玉蘭(文人画)や、梁川星厳の妻紅蘭(漢詩人)など女文人が輩出され、彼女らもまた自由に煎茶を楽しんだそうです。


床には江馬 細香(紅蘭と並び称された女流漢詩人、頼山陽の愛人だったという説も)6歳の時の書のお軸が。
、、、栴檀は双葉より芳しとはこのことね、私は五十路になってもこんな字書けん!


もう一つの床には文人が珍重した南画(文徴明)。


P1000184

冷煎茶は玉露の雁がね、なので煎茶としてはかなり玉露っぽい。
冷たいのに、お茶のうまみがたっぷりでていて、これぞ「葉茶!」という印象。
お茶名もこれまた菊のゆかりの「紅菊香」(先春園)。

P1000182

お菓子は当然老松さんの光琳菊の薯蕷。(菊の節句ですし)

中の餡がきれいなピンク色だったんですlovely


P1000183

部屋の室礼として、ちゃんと着せ綿した菊もありました。

(これで露をとって体をふくと不老長寿云々ですが、それは旧暦のはなしですよね。
こんな(クソ)暑いのに露がとれるとは思えない。)


今回も女文人の蘊蓄をたっぷり太田さんが語って下さいました。

煎茶をいただきながら、ちょっとだけ文房四宝を愛する女文人気分です。
(漢詩の一つも南画の一つもかけませぬが)

P1000177

今年度も美しい庭、風情ある屋敷、でさまざまな趣向のお茶会が楽しめそうでわくわくです。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/349039/29775825

弘道館月釜〜重陽 菊の文人茶会を参照しているブログ:

コメント

ああ、残念。こんな素敵な煎茶の会だったんですね。私も今年から会員になったので、早くから申込んでいたのですが、家族の事情で今回は断念。何かあってもお茶!と、思っても時間と場所の制約はどうしようもありません。
女文人には憧れますねえ。しぇる様の絵も中々のものですね。情熱の江馬細香や紅蘭は、見延典子の「頼山陽」で知りました。茶の湯文化学会で山陽の住まい「山紫水明処」をを見学したので、山陽とその周辺を追っかけています。

わあ、しぇる様、絵も上手ですね!(皆さん、即興でお描きになっているのですか??すごいですcoldsweats02
冷水器は初めて見ました。氷が溶けるのを待つなんて、贅沢ですね~happy02飾ってある葉は何でしょう?気になります・・。

そらいろつばめ様

あら、残念!
他の時間帯においでになっていたとばかり。
でもまだまだ1年は長いですし、毎回毎回すてきな趣向なので、来月は是非おでましくださいね。
小説化された歴史上の実在人物はなんだか親しみがわくし、もっと知りたいと思いますよね。
「へうげもの」の漫画がでるまでは、織部ってけっこうマイナーな扱いだったと思うけれど、いまではだれでも知っている、こういうのっていいなって思います。

しまこ様

おほめいただきましたが、まあ小学校低学年レベルどす。coldsweats01
冷水器なんて持っていたのはやはり相当の数寄者で経済的余裕のある人たちでしょうねえ。
氷自体がなかなか手に入りにくかったと思うし。冷蔵庫なら庶民でも氷が楽しめて、ありがたやありがたや。
あれは青楓だったと思いますよ。

コメントを投稿