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2012年9月27日 (木)

富田林・寺内町(じないまち)〜江戸時代の町へGo!

先日の峯風庵さんのある富田林・寺内町は奈良・橿原市の今井町とともに重要伝統的建造物群保存地区に指定されたエリア。

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今井町よりは狭いものの、その街並みはまけていません。

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古くは17世紀、江戸初頭からの建物もあるそうですが、今井町と同じく、皆さん、現在でも住んでおられるお家がほとんど。
生きた江戸の街並みなのです。


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歩いてぐるっとまわって小1時間、タイムスリップした気分で気の向くままに歩くのがおすすめ。

こちらのお家の前の「水」槽は防火用でしょう。
時代劇によくでてくる桶を山積みにしているアレです。

標識の「城之門筋」は町の中央を南北に通る道ですが、建設省の日本の道100選に選ばれています。


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寺内町の起源はなんと室町時代にもさかのぼるんです。

西本願寺派興正寺の僧・証秀が、1560年に、このあたりの荒芝地を百貫文で購入し、地元の村の協力も得て、芝地の開発、興正寺別院の建立、畑・屋敷・町割等を行い、富田林と名を改めたことに始まるといいます。
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寺を中心に建設された町=寺内町。

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右手の立派な建物がその興正寺別院です。

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寺内町はそのころから町民の自治を行っていたのですが、当時の支配者、本願寺を敵とみなす織田信長とも、本願寺派でありながらうまく折り合って「寺内之儀、不可有別条(じないのぎ、べつじょうあるべからず)」との書状を得ることに成功。

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今井町が信長と戦って舌を巻かせて自治を勝ち取ったのもすごいですが、正面からぶつからず、したたかに戦略的に自治をかちとった寺内町もすごい。(今の日本の政治家はこれに学んでほしいわ)


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ではちょっと、建物の意匠ウオッチングを。

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この複雑な瓦の重層。
一番上は煙出し。

鍾馗さん?もいてはるよね。

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こちらの瓦も手が込んでいます。

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お蔵の窓の意匠も手を抜いていませんね。

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玄関のファサード。
この板はいったい何のため??

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格子の向こうにオリジナルの瓦を飾るお家。
なぐりの格子、出格子、二階の格子、、、、縦の線がとってもリズミカル。

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モチーフが今井町ではシンボルになっていた駒繋ぎの輪。


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こちらにも。


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こちらの全景はこんな感じで、ここは仲村家。
酒造業を営み、幕末期には吉田松陰が20数日滞在したそうですよ。
18世紀後半(1782年~1783年)の築造だそうな。

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こちらの格子も京都のはんなり格子とちょっと趣が違いますね。


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こちらは木綿業をいとなんでいた木口家。

京都のばったり床机によく似た跳ね上げ式の板は、商品をならべていた「あげ店」とよばれるもの。


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掲示板も街並みの雰囲気を壊さぬように。

寺内町ではたくさんのイベントが住民主催でよくおこなわれているようです。

10月13日には後の雛祭りなんて魅力的なイベントもlovely

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古い家を、ギャラリーや陶芸教室、カフェ、花屋さんなどに利用しているところもあって、これを見て歩くのも楽しいですよ。

こちらはおいしい、と評判のパン屋さんですが、峯風庵さんからの帰りに寄ったときにはもう売り切れ閉店でしたwobbly

最後に今井町で言えば今西家にあたる、寺内町開闢以来の町の重鎮であった旧杉山家住宅のご紹介。


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杉山家は江戸時代から明治時代にかけて、この住宅で造り酒屋を営んでおり、江戸時代中期17世紀中頃の建造。
寺内町の中でももっとも古い建築物とされていて、また現存する町家の中でも最古と考えられているそうです。
(重要文化財)

現在では富田林市が買い取り、解体修理工事ののちに一般公開されるようになりました。


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堂々たる土間です。
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その一画にはおくどさんが。

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ここは二条城の座敷?
かと思うくらいのりっぱな大床の間。


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奥座敷にめんする庭も風情があり、小間の茶室もちゃんとあります。

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この杉山家、与謝野晶子らとともに活躍した明星派の歌人・石上露子の生家なんだそうですよ。


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ちょっと住んでみたい。
(掃除はしたくないけれど)

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庭には見事な萩の垣根。


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よき秋の1日でした。

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コメント

こんにちは。来年の春に、東京から西陣地区に、夫婦で引っ越す予定のアカミと申します。写真がいっぱいあって、見やすいブログですね。引越し前の予習として、いっぱい読ませてもらいます。更新楽しみにしてます。

アカミ様

それはそれはようこそ。(なんつって、私もまだまだ半分よそさんですが)
西陣は京都らしいよいところですね。満喫されることを。
電子紙芝居形式が一番読みやすいかな、と思って写真たっぷりのせてます。またのおこしを!

寺内って面白そうなところですねえ。お茶とは別に行ってみたいです。
母の実家には箱階段と言って物が入る階段があります。古い家は興味深いです。

お久~、しぇるさ~ん、

この寺内町はメモメモ・・・今度の帰国でぇ~
13日の後の雛祭り、京都でのカード遊びやめてこちらへ行こうかしら~
そやけど、もうこんでええ~と怒りはるやろなぁ~
あぁ~迷うなぁ~、しぇるさんならどうしますぅ~・・・

ひいらぎ様

富田林はちょっと心理的に遠いですが、おでかけになるだけの価値がありますよ。
橿原市の今井町よりは近いですし、是非scissors

ヘルブラウ様

は〜い、お久です。
でも毎日読み逃げしてます。あ、ポチも可及的にしてますよ〜coldsweats01
ヘル様の軽いフットワークなら十分いけると思います。(天王寺からなら20分ほど)
13日の杉山家での呈茶なんてとっても魅力なんですが、いかんせん、仕事がやすめまへんweep
ブリッジと天秤にかけると、ちょっとむつかしいですね〜despair

あんまり知られてないですが、大阪にも古の素敵な史跡がたくさんあるんですよねー。
しかし富田林にこんあところが有るとわっ。オッサン飲み屋ばっかり行かんと、チェックしておかねば(笑)

ぽん様

この寺内町も比較的最近になってその街並みの価値に気づいた、というか保護しようということになったみたいです。
なのでけっこうあちこちにぽつぽつと新しいお家が混じっているんです。
京都の街並みは、、、もう手遅れかも〜。
オッサン飲み屋にもまたつれてってね。happy01

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