フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 2012年7月 | メイン | 2012年9月 »

2012年8月

2012年8月31日 (金)

飯後の茶事にむけて

飯後の茶事とは文字通り、ご飯を食べてからのご案内の茶事のこと。

正午の茶事に懐石がでるのに対して、お菓子と濃茶+薄茶のお茶がメインになります。

P1040246

なので「菓子の茶事」とも。

なかでも宗旦が好んだといわれます。

当時、宗旦は罪人(=利休)の孫でありました。
また時の政権に近づきすぎて命を落とすことになった祖父を間近にみていたために、大名に仕えることをかたくなに拒んだので、たいへん経済的に困窮していたといわれます。


P1040254
正餐をだすことができなかったかわりに、あくまでお茶をメインにした菓子の茶事をこのみ、それがひいては侘びの茶事とよぶにふさわしいものになったようです。

聞くところによると淡々斎(裏千家先々代、久松真一の心茶会設立に力をかした)も、客人がくると簡単な酒肴を用意して菓子の茶事をよくしたとか。

その形は融通無碍で、濃茶+薄茶意外ににはこれといった決まりがないようです。

基本は吸い物+向付、八寸+千鳥の盃、炭手前、主菓子、中立後は濃茶+続き薄。

懐石類を一切省略も可だし、中立なしでもよいし。


P1040253

ふいのお客さまでも、これならそれほどの手間をかけずに、それなりにフォーマルにお茶をだしておもてなしできそう。

私は正午の茶事も好きなんですが(あ、もちろんよばれるほうね)いつも美味しい懐石をたくさんいただいて、お酒もきこしめして、そのあと緊張感を持続するのがむつかしいと思っているのです。


せっかくの、主たるお茶の味がよくわからないようになる気がするんです。

やはり茶事はおいしい濃茶をゆっくり味わいたい。

それには飯後の茶事はうってつけかもしれません。
正座時間も短くてすみますしね。


もちろん、あくまで基本は正午の茶事ですし、経験豊かなご亭主、ご客人にはたいへんなことでもないのでしょうが。

さて、その飯後の茶事を計画しまして準備中。

道具組を少ない手持ちの道具であれこれ考えるのも楽しいし、お菓子をあれこれ選ぶのも楽しいし、、、


でも、、、
なにがたいへんって露地の掃除が一番たいへん。
しかもこの炎天下!

P1000071

庭仕事のユニフォーム。
虫さされ防止に長袖のトレーナーに長ズボン。

汗をぼとぼと落としながらの落ち葉拾い、雑草取りは、、、これはなにかのバツゲームかしら。shock


P1040245

蹲居回りお掃除セット。

大学のころ、心茶会ではお茶のクラブという名目でありながらその実、坐禅とお掃除クラブで、とくにお掃除にはそればっかりしていた、という記憶があります。

しかし、禅宗でいうところの作務は重要な修行であり、その作務の第1が掃除であるわけで、これも修行、修行と唱えながらしていると、なんだかいやがる気持ちが半減するような気がします。


P1040247

バケツにくんだ水はみるみるうちに熱湯と化す、灼熱の露地掃除でありました。

さて、準備は、、、OK!、、、といいきれないところがすなわち今の自分の修養段階なんです。

でも、茶事は準備も楽しい!

P1040243_2

露地で暑さと格闘したその夜には、そこだけ涼しげな満月。
うちの居間の天井近くの窓は南向きなので、満月が空をわたってゆくのが座りながら眺められますのhappy01

2012年8月29日 (水)

金繕いをしてみた

お気に入りの茶碗を欠いてしまったshock

そんなに高価なものではないし、普段使いしてはいたのですが、それでもお茶をのんだあとそのままにして貫入に色が入り込むのを楽しみにしていた萩の茶碗なので、かなり悔しい。

P1020617
粗忽者ゆえ、茶碗の上に物を落としてこうなってしまったdespair


捨てるにはしのびないし、かといってプロの金継ぎにだすほどのものでなし、、、
ようし、一念発起、自分でやってみようぢゃないの、金繕い。

とはいえ、金繕いは何日も何日も日にちをかけてゆっくり、ゆっくりしないといけないと聞く。

はたしてイラチの私にできるでしょうか?

P1020615
とりあえずネットで画材屋さんから購入した本漆の金継ぎセット。


セットの中味は、、、


P1020616

ついた余分な漆をおとすガムテレピン(油絵描く時にも使ったな)までついています。
漆はかぶれるから作業用ゴム手もついています。

説明書に従ってまずは米粒を練り練り、漆と混ぜてペースト状のものを作って、欠けたところを埋めます。


P1020716

こんな感じ。

これが固まるのを待ちます。

P1020722

ところでふつう、接着剤などは乾燥させて固めますよね。
ところが漆は変わった特性をもっていて、湿気によって固まるのです。

なので茶碗は水で湿らせた新聞紙とともにプラケースにいれて、即席湿室をつくりました。


ここで1週間かけて固めます。


1週間後さわってみると固くなっているので、いよいよ純金泥でお化粧を。


固まった漆のうえに生漆を再び塗って、そのうえから筆先にとった金粉をふりかけます。


P1020744

ある程度乾いてから余分な金粉をふきとって完成。

P1000046

、、、、、、うぷぷぷ、、、ぶさいく、、、、


P1000047

欠けたままでは使いようがありませんが、これならまあ、やつれた道具が似合う10月に使えるかもcoldsweats01


しかも、、、
あれだけ注意して手につけぬように気をつけていた漆にかぶれてしまいました。

あれはこわいですね。
遅延性アレルギーというか、しばらく日にちがたってから指の間が突然猛烈にかゆくなり、つぎつぎと水泡ができて手が真っ赤っか!

かさぶたがとれて、一皮むけておさまったのは実に10日くらいたってからでした。

結論。
やっぱり金継ぎはプロにまかそうね。coldsweats01

2012年8月27日 (月)

晴れの国へ〜路面電車

リスボンですっかり路面電車のとりこになったのですが、よく考えればわがふるさと、岡山にも路面電車あるの。

P1000035

走っているのは大通りだし、まわりの町並みは変哲のない地方都市なんだけれど、この路面電車、私が幼稚園から、自転車通学をはじめる中学2年まで、通園、通学でお世話になったたいへんなじみの電車なんです。


P1000036

お、すれちがうところ!

なんだかリスボンの電車をみてから、鉄ちゃんならぬ、にわか電ちゃんになった後遺症(?)がまだ残っているようで、こんな見慣れた風景までうれしかったりして。

P1000037

今でこそ、味けのない車体ですが、これもかつては木造部分の多いチンチン電車で、切符を切る車掌さんがいて(あの前にぶらさげた車掌カバンと改札鋏は憧れだった)停留所も、幼稚園のころは舗装されていない土の道に木の柱がたっているだけだった。(ああ、十分戦後の子だなcoldsweats01

市電ではなくて、私鉄ながらよくいままで残って活躍している物だと見るたびに感心する。

今はもうない京都の市電が悔やまれる。
(歳はばれるが、京都の市電をリアルタイムで知っている、、、というのは誇りなんです。うふふんheart01あんまりたいしたもんじゃないけど)


P1000042

岡山駅前ではあいかわらず桃太郎が雉と鳩をのせているし。
(問)どれが雉でしょう?

      *   *   *

(答)桃太郎の右肩。
   頭の上と、猿の上はほんものの鳩ですよ〜。


P1000045

このわたくしが「クソガキ」だったころ(○○町の問題児トリオの一員だった)よっく遊んだ西川も、いまだに水量豊か。

今回の帰省は、ひ孫の動く姿を見たいひいじじ、ひいばば(私の両親)のためのスカイプ設定が主な目的。
さくさくやって、ミッション完了!
(子供の頃、未来の想像図にかならず出てきていたテレビ電話がこういう形で実現してしまうとは、長生きはするもんじゃ。)

まったく、赤子の力は偉大だね。
ひ孫の成長をみるため、老いた両親はしゃきっと若返ったような気がする。


さて、私は郷里にちなむものを茶事にいつか使いたく、備前焼の花入や烏城彫りのお盆などを物色。
結局備前の花入は、、、良いなと思う物は高くて手が出ず撤退。


かわりに、、、といってはなんですが、倉敷ガラスの小谷真三さんの息子さん、栄次さんのぐい飲みを。

P1040239

定番のブルーはもちろんのことですが、数少ない赤もすてきなんです。

底の方はオレンジがかって、横からみるとややかしいだ不均整なところにひかれました。

赤の発色には金goldを使うそうです。
金がどういう化学変化でこんな鮮やかな赤になるのでしょうねえ。

2012年8月24日 (金)

茶道資料館から西陣の和菓子屋さんあたり

そろそろ会期も終了に近い裏千家茶道資料館の「京三条せともの屋町」へ。

P1000005

洛中洛外図屏風に、瀬戸物屋、茶碗屋が三条通あたりに軒を連ねている様子が描かれ、おそらくそのあたりほんとうに店が集まっていたのだろうと思われていました。
(「へうげもの」の瀬戸屋もこの屏風を参考にしたものと思われます)

Chirashih2403_2

平成元年に中京区中之町で大量に出土された桃山陶器(主に志野、織部)は、まさにそれを裏付ける証明となったよし。

中之町といえばイノダコーヒー三条店のあるあたり。
当時京都に住んでいたはずなんですが、全然興味がなかったのよね、あのころ。
全く記憶にございません。


展示はあちこち欠けたり、焼け焦げたりした出土品がたくさん(一カ所にまとめでごちゃっと置かれていた)と、ちゃんと由緒正しく伝世してきた茶道具(こちらも主に志野、織部。あと信楽、高取、伊賀なども)。

欠けてさえいなければ、全き姿であれば、もしかしたら名物になっていたかもしれない(それはないかな、、、そうだったら捨てられへんよな)茶碗や茶入を見るのは少し痛々しい。

とはいえ、欠けたなりに、お、これいいやん、と思うような茶碗もあって、桃山時代の陶器のレベルは焼き物の歴史上、やはり最高というべきか。

P1000006
(呈茶席:鼓月の上生)

今回は茶道具と言っても向付とか懐石道具も多く、ヨダレをたらしながら見ていました。
(懐石道具はなにひとつ十分な物をもっていない!)

単行本「へうげもの」の新しい巻では織部のあの緑釉をだすのに苦労しているくだりがあって、それを思い出しながら織部の向付をみるのもまた一興。


P1000007
(呈茶席の木槿)

織部や志野ではありませんが、今回一番気に入ったのは、16〜17世紀の備前徳利、銘:会釈。

ほんとうに会釈したように、小振りの瓢形徳利の上半分がぴょこっとかしいでいるんです。
所持していたのがかの益田鈍翁、ユーモアを解する彼が、にまにましながらこれで手酌していた姿が目に見えるよう。


資料館の1階のエレベーターの扉を見て、あら〜heart01
今まで気づかなかったわ。


P1000008

こんなところにまで裏千家のツボツボが。


さて、ここまできたからには、例のおいしいものゴールデンロード=鞍馬口でお昼にしよう。

P1000018

お気に入りのスガマチ食堂はお休みなので、少し手前のお蕎麦のかね井さんへ。


ここでは席に着くまで待って、席についても待つ覚悟をしてくださいね。
ご家族だけでやっておられるので、少々お時間かかります。
お冷やが出てこん、注文とりにこん、と怒ってはだめです。
おいしいお蕎麦を食いっぱぐれます。
待つ価値のあるお蕎麦です。


P1000019
この日は待っている間に夕立・雷雨がcoldsweats02

晴れていますがこのあといきなり来た!

P1000020

残念ながらおいしい蕎麦がきは売り切れ。
でも、うふふheart01鴨南蛮のお蕎麦。

あつあつの鴨肉とつくねがはいったタレにもちもちのお蕎麦。
おいしいかった!


お腹が満足した後は堀川通りを南下、少し西にはいったところ、一度こちらのお干菓子をいただきたい、と思っていたUCHU wagashiさんへ。

P1000010

連棟の町家がならぶ風情のある一画。

P1000009

こちらの和三盆を使った和菓子は味もさることながら、造型が遊び心に満ちていて、おもわずにっこりしてしまうんです。

購入したのは、、、


P1000025
ココア味がびっくりするほど和三盆にあうanimal干菓子。
京都の名所の「京都ものがたり」(平安神宮あり)
そして4分の1円をいろいろならべてパズルのように遊べるdrawing。


お茶会にでてきたらちょっとうれしくなりますね。


P1000011

ここの近くには、「西陣」の名前のゆかりの山名宗全邸宅跡が。

ほんとに京都ってどこを歩いても史跡だらけだな。


P1000013

小学校もレトロでしぶい〜!
、、、と思ったら、西陣小学校。
いかにも「西陣」のその名にふさわしい。(昭和初期の建物)

残念ながら1995年に統合されて、今はなく、校舎は地域の活動に使われているのだとか。


P1000015

大宮通にはいって、花屋さんで目に付いた矢筈ススキを買う。
茶花をいれるとき、とくに籠花入にはこれ、欠かせない。
いつでも使えるように、とうとう自分で育てることにしました。


さらに北上すると、、、
あ、聚洸さん、あいてる!!

P1000017

こちらの細いスパゲッティのようなきんとんは美しくて大ファンなのですが、いかんせん、いつ前を通っても「本日は予約のみ」の張り紙が。

今日はお店で買えそうです。


P1000023

念願の聚洸さんのお菓子。

泡雪で餡をつつんだ撫子は、とくにおいしゅうございましたhappy02

2012年8月21日 (火)

リスボン紀行・その5〜リスボン雑記

ながらくおつきあい、ありがとうございました。
これでおしまいです。
リスボンこぼれ話。

P1020968

夜景をご紹介した築100年のサン・ジュスタのエレベーター。
バイシャ(低地)地区からバイロ・アルト(高地)地区への近道です。

続きを読む »

2012年8月20日 (月)

リスボン紀行・その4〜シントラからユーラシア最西端の岬

リスボン中心のロシオ駅。
ここから列車で約40分、かのバイロンが「この世のエデン」とよんだ美しい町、シントラへエクスカーション。

P1030263

ヨーッロッパの駅はいずれも美しくていいね。


続きを読む »

2012年8月19日 (日)

リスボン紀行・その3〜アルファマ迷路

ポルトガルのシャンソンこと、ファドがうまれたアルファマ地区は、1755年のリスボン大地震で奇跡的に壊滅をのがれたため、一番古い町並みが残る地区。

どちらかといえば、貧しい人々が住む下町なのだが、全くスラム化しておらず、外国人が一人歩きしても安全という治安の良さはなんというのだろう。
ポルトガルって経済的にはよろしくはないけれど、その国民の品位はすばらしいと思う。


P1030007

アルファマの魅力は迷路のような通りを、気が向くままあてもなくぶらぶら迷うことにある。

スタートは一番高台のポルタス・ド・ソル(太陽の門)広場から。

ここからテージョ川にむかってひたすら迷いつつ坂を下る。
迷子になったら、とりあえず坂をのぼれば、かならずこの広場に帰ることができる。


続きを読む »

2012年8月18日 (土)

リスボン紀行・その2〜一応観光名所とやっぱりFADOは

でも、四六時中電車にのっていたわけではありません。

一応、観光スポットもおさえておかねばね。

P1020821

リスボンのヘソ、ことロシオ広場にそびえ立つロシオ駅。
ここからスタートです。

続きを読む »

2012年8月17日 (金)

リスボン紀行・その1〜町は電車でゴトゴトと

まずは恒例のイヤミの洗礼から。

P1040202_2
cat「よくもあたしをおいていったわねえ〜〜〜〜annoy
coldsweats01


さて、気をとりなおしまして、リスボン。
ヨーロッパ最西端の首都であります。

「七つの丘の町」とよばれるのは、その町が起伏に激しく富んでいるからなので、いきおい坂道をのぼったりおりたりしなければなりません。


杖をついた老人だって坂道を登ります。
ゆっくりゆっくり。
いそがなくていいのがこの町なのかな。

でも、その半端じゃない坂道に、ここの電車ほどありがたく、似合う乗り物はないのではないかしら。

滞在中、目的地なく、ただただ電車にのりたくてゴトゴトたくさんの時間をゆられておりました。

リスボン=電車が楽しい町=ゆっくりでいい町、、、でしたね。

というわけで、今日は電車の写真ばっかです。
(にわか鉄ちゃんならぬ、にわか電ちゃんと化す)


P1020834

続きを読む »

2012年8月16日 (木)

大文字送り火〜2012

今年も大文字の送り火をご近所のビュースポットから。

Dsc_0393

初めて見た13歳のあの夏から、いったい何年たったのでしょうね。
今年も無事見届けることができたことに感謝。

P1040206

あの世におかえりになるおしょらい(精霊)さんに手をあわす。


Dsc_0405

消えてゆく。

今年の夏ももうおわり。
また来年。

2012年8月 9日 (木)

残暑お見舞い

   君待つと 我が恋ひをれば 我がやどの

              簾動かし 秋の風ふく  (額田王)

P1010903

残暑お見舞い申し上げます。

日中はまだまだ「猛暑」ですが、朝晩はえらく涼しくなりました。

今年はありがたいことに立秋の暦通りのようです。

P1040201

仕事に京都めぐりに大忙しで、気がついたら腰は痛いは湿疹はでるわで、寄る年波に勝てないとはこのことかと実感しております。


で、年に一度のいきぬき、恒例の旅行にしばしでかけます。

コメントをいただいても、お返事、すぐにはできません。
ご容赦を。

帰りましたあかつきにはまた旅行の土産話など、よろしくおつきあいくださいませ。


P1040163

暑さはまだまだ続くと思いますが、皆様も体調管理は万全におすごしくださいね〜!confident

2012年8月 7日 (火)

六道めぐり〜陶器祭〜宮川町

8月初めの恒例行事になりそうな、六道珍皇寺・西福寺・六波羅蜜寺の3点セットと五条通・陶器祭とあわせて4点セット。

P1020747

まずは昨年西福寺さんでいただいた祈願銭をひっぱりだしまして。

P1020749

東大路から松原通りへ。
まずは六道珍皇寺さんへ。

P1020752

盂蘭盆会でおしょらい(精霊)さんがあの世から帰ってくるときの依り代になる高野槙。

P1020753

蓮の花や、ホオズキも売られています。
そういえばホオズキは鬼灯と書くのね。なんだかお盆に似合ってる。


地獄へ毎夕出勤したという小野篁さん像と閻魔さん像がこの期間のみ拝見できます。


P1020759

お参りされた方は水塔婆にご先祖様の戒名を書いていただきます。

P1020760

水塔婆をお線香の煙で清めて


P1020762

高野槙の枝で水回向をしておさめます。


P1020756

地中にあるお迎え鐘をついて、あの世からたがわずご先祖様がかえってくるように。

こんなふうに蓮の花や鬼灯、高野槙、お線香の香りに包まれて、鐘の音を聞いていると生と死の境がなんだかあいまいになって、死ぬことは自然なことで、そんなにこわいことではないんだなあ、、、と思ってしまう。


P1020765

さてこのあたりは轆轤町(ろくろちょう)と言います。
もともと鳥辺野と呼ばれる葬送の地、といっても野に死骸を投げ捨てるだけなので骸骨が散乱していたそうな。
だから髑髏町(どくろちょう)、それがあまりに縁起が悪いので轆轤町にしたという説が有力。

仏事に関わるお店もたくさんありますが、この時期がいちばんにぎわうでしょうね。


P1020768

幽霊にちなむみなとやさん。
幽霊の子育て飴は一度はご賞味あれ。


P1020767

数年前に行ったきり、レストランのコンセプトは次々かわったけれど、この堂々たる町家は必見の貴匠桜さん。


さらに西へ行くと、、、

P1020769


死後に行く、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道の分かれ道、六道の辻。
冥土への入口。


P1020771

その角にある西福寺。

空海に帰依した嵯峨天皇皇后・檀林皇后(橘嘉智子)の「九想図絵」(風葬された死体の経時変化を描いた法医学の教科書みたいな、、、うげげshock)を今年も拝見。

六道絵があり、昨年は夕方にお参りしたのでちょうど絵解きをされているところにあたりましたね。

今年はじっくり自分で見てみます。
よくみるといろんな教えが詰め込まれているようです。

地獄に落ちた悪人はどんな責めをうけてもほっときゃいいのよ。

でも、賽の河原で石を積む子供の魂を救うためにあらわれた地蔵尊の姿、その衣にすがる幼子の姿には泣ける。

P1020772

そして冒頭の祈願銭をお返しして、新しいのをいただいて帰る。


P1020776
西福寺の少し南、平清盛ゆかりの六波羅蜜寺。

この大の字の灯りは盂蘭盆萬灯会でともされます。
こちらの迎え鐘はならばないでもつけますよ。

P1020778


そのまま南下して五条通まで。
このあたりまだまだ風情のある町家がたくさん残っています。


P1020783

五条通は陶器祭の真っ最中。
道の両側にたくさんの露店がならびます。


P1020784

もともと五条通にあるお店も陶器祭仕様。

P1020785

普段使いによさげなものが、手頃なお値段で。
でも、どちらかというとショッピングより雰囲気を楽しみに来ているかな。


そのまま川端通りに出て、宮川町のお茶屋さんがならぶ疏水縁を歩きます。


P1020789

ここは創作和菓子のお店、蒼穹さん。
左手に見えるのは宮川町歌舞練場です。

P1020811

もとめたのは左から波照間産黒糖羊羹「南風(はえ)」、アーモンドドラジェ、翁飴。
見た目もユニーク、おいしいですよ。


ここから、三味線のすががきなんぞ粋に聞こえる宮川筋を歩いていて、こんな看板を見つけました。


P1020805

町家カフェ、、、、?
これは行ってみなければ。

実はこの場所、なんとお気に入りの裏具さんのろうじをぬけたところでしたの。

P1020804

「ろじうさぎ」さん。
先月オープンしたばかりですって。
(現時点ではHPはまだ工事中だとか)


P1020791

卯年のオーナーさんがであったとき、この町家はぼろぼろの廃墟だったそうですが、それが想像できないくらい居心地のよい、風情のあるカフェになっています。


P1020795

お話しを聞けば、ユニークな京都の旅をプロデュースしているらくたびのガイドさんだったんですって。


だからなんですね、このように京都関係の本が(いつもお世話になっているらくたび文庫はもちろんのこと)ぎっしり。
ちょっとしたブックカフェですね。


P1020796

ラインナップも結構ディープです。

歴史をたどる旅をしたら、京都ほどたくさんのポイントがある町はないですものね。
このカフェから、そういう京都の歩き方、楽しみ方を発信してゆきたい、とのことです。

P1020797

草ボウボウだった庭も、草むしりしてみると偶然にも灯籠の足元にウサギさんがいたそうです。
まさに「ろじうさぎ」にぴったり誂えたようではありませんか。


P1020803

お庭を眺めるカウンター席も居心地良さそう。
次回はランチをいただいてみようhappy02

これにて今年の六道めぐりも無事終了です。


*  *  *


ろじうさぎ:東山区下柳町176(宮川町歌舞練場上ル一筋目東入ル)075-551-0463

2012年8月 5日 (日)

法金剛院〜幼くして逝ける友を悼む

P1040181
それ夭くして親に先立つは大罪ぞ


P1040176

見よ
母の嘆きを
父の憔悴を

P1040197
賽の河原で石を積むがさだめぞ

P1040183
されど父母の汝れを思ふ心の深ければ

P1040182

その思ひ黄泉路を照らす灯りとならん

P1040189

河をわたる舟とならん

P1040186

やがて極楽浄土の


P1040175

はちすの上に生まれかわりて

P1040171

金、銀、瑠璃、玻璃の池


P1040169

昼といい
夜といい


P1040180

ひがな遊び暮らすべし

P1040187
蓮の葉の上
花の影

楽しく遊び暮らすべし

P1040198
法金剛院:待賢門院ゆかりの寺、別名蓮の寺


P1040199

2012年8月 2日 (木)

祇園祭月雑記2012

<その1> 河原町〜柳小路

P1020672

祇園祭神幸祭〜還幸祭の1週間、八坂神社の神輿が鎮座しておられた御旅所、今ではもとどおり四条センター(京土産センター)に。なんだか不思議。

実はSOUSOU・しつらいさんで、今月の創作和菓子とテキスタイル絵はがきをチェックしにいったのですがね、満席で入れず。
(やはり週末いくもんでないdespair

SOUSOUのある花遊小路からぶらぶらしていると、こんな京情緒(陳腐な言葉?)あふれる小路を発見。

P1020673

狭い小路の両側に町家がずらっとならんで、おしゃれな小店が、、、

P1020675

石積み、ナグリっぽい木、アートな漆喰、、、、
これってオリジナル?新しいもの?

P1020677

八兵衛明神?


P1020678

ふりかえってみる。
う〜ん、良い感じ。
若干観光客向けという感じだが。

通り抜けてみると、、、

P1020679

おお、ここが最近うわさの柳小路だったのか。

この小路は昔からあって、かつては飲み屋さんがたくさんあったらしいのですが、一時荒廃無人化したのを再生、若い人たちがお店をはじめてまた名所になったとか。
大阪・中崎町にも通じるようなはなしです。

ちなみに八兵衛明神、明治はじめにできた由緒正しい(!)神さんで、祀られているのは実は狸さんなんですって。

<その2> 亀仙工房

(亀仙人ちがうよcoldsweats01

ご愛用の東山三条・古川町商店街。
ここでお買い物の後脇道にはずれたところにこんな看板発見。


P1020681

これは?


P1020683

「亀仙工房」と書かれた町家をのぞくと、玄関の間になんだかユニークな焼き物(主に磁器)に手ぬぐいが並べられています。

奥からでてきはったおぢさん、(あ、亀仙人、、、というのは冗談)この器を焼いている方でした。

いつもこのあたりは通るのになぜ気づかなかったのかというと、土日しかオープンしてないんです。
ふだんは高雄あたりの窯で仕事してはるんですって。(亀仙工房のHP

青染め付けの絵付けが多いのですが、題材は古典が多いのに、どこかユニークでなんだかあたたかい。

手ぬぐいの方は息子さんの臈纈染めとか。
どれもこれぞ手ぬぐい!ってかんじで、お値段も実用にバシバシ使えそうな設定。

お店の芳名録をみてみると、なんと遠方の方ばかり。
もしかしてかくれた有名店?

普段使いのカップと手ぬぐいをもとめて三条通にでてみると、、、


P1020684

あ、ここにも看板出てた。


P1020687
カップの裏には亀仙(人、、ではない←しつこい)


P1020689

いいでしょ〜?このカップ。
網にかかった双魚の図。(裏にもう1匹)


P1020688

ハンカチは使わず、手ぬぐいを愛用している私としては、こういう手ぬぐいがありがたいの。


<その3> 岡崎・ヒペリカムで氷


岡崎通りのカフェヒペリカムさん、カフェだけれど和菓子がでるのでお気に入り。


P1020686

ここはもともと普通のお家だったと思うが、あまり記憶にない。
中は居心地の良い大きなテーブルもあって、くつろげます。

あんまりあついので、注文はとりあえず抹茶氷!

P1020685

抹茶氷だからお抹茶茶碗ででてくるあたり、エスプリがきいてるわ。
それに追加の蜜もついてくるのがうれしい。

すっかり暑いのも忘れました。


<その4> 家ねこになりまし展

神宮道を通っていて、この文字を見て素通りできなかった私。

P1020718
ぎゃらりーあーとぺーじ唯心さんにて。


大阪でアート系のお仕事をしている笹岡MEATさんが、ひょんなことで別々に保護した子猫を家猫にした顛末とその子猫の写真の展示。


P1020719

子猫ちゃんはイザヤちゃんとこてっちゃん(いずれも♀よ)。

方や公園でひろわれ、方や動物病院で「この柄このみやないから、ひろったけれど公園にかえしにいくわ」とのたまわった(地獄に落ちろ!クソ)ばばあ(あら、暴言失礼あそばせ)に結果としておしつけられた、決してシアワセな出自でない子猫たち。


猫風邪で片目を失明しながらも、生きようという力を失わなかったけなげなかわゆい子猫たち。
今がしあわせなのは、写真をみただけでよくわかるよ。
どうか、世界中のけなげな猫たちがみんなしあわせな猫生をおくれますように。


<その5> 灰型と花と

今年こそは湿し灰を作ろうと、、、、したけれど、意気込みだけで挫折。coldsweats01
お日さまの力は十分なんだけれど、日程的にやや困難。(と、いいわけしておこう)


でも灰型のお稽古はちゃんとしてるの。

P1020530

二文字押し切り。
まあ、粗いけれど、かなり作るスピードはアップしたかな。


P1020532

遠山。
山の形に個性がでますね。
私の場合、吉田山がモデル(ウソ)


P1020535

ちょっと遊んでみた。happy02

さて、玄関にいままでずっと備前の壺をおいていたのだが。

P1020244
(写真は冬のもの)
ちょっと暑苦しいような気がしたので、鵜籠をもとめて置いてみた。


P1040118

小菊をいれてみる。
うん、まあまあだな。

あと矢筈薄などあればいいのだが。