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2012年7月

2012年7月11日 (水)

神輿洗い神事・後編??〜祇園祭2012

仕事を終えて必死で帰ったんですが、祇園四条に着いたのは8時半ちかく、駅をでると、ひゅるる〜っと、、、もう終わってらあ、、、sad
あたりまえながら。


というわけで、平日ゆえ、お迎え提灯、神輿洗い神事は見ることができませんでした。
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しょぼ〜ん。
しかたないので、四条大橋の北側に立てられた斎竹(いみたけ:ここで鴨川の水をくみ、ここで神輿を浄める)を撮ってみたり、、、

でも、ここでまけるわけにはいかない!(何にまけるんだか?)

神輿洗い神事の後編にかけなくちゃ。

なので前編ともいうべきお迎え提灯+神輿洗いを見たい人は昨年の記事をみてね。

四条通りを東へ、祗園社へ。

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途中南側にある仲源寺(めやみ地蔵尊)。
午前中、四条大橋の先ほどの斎竹の場所からくみあげられた鴨川の水=神輿お清めの水はここに一時保管されていたはず。

この水でもって、祇園祭の真髄・渡御する神輿三基のうち、中御座を浄める儀式が神輿洗い。
ちなみにまだこの時点では神様は当然ながら神輿に移ってはおられません。
(中御座に魂遷しされるのは素戔嗚尊)

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朝からなあ、水くみ上げからみてみたいけれどなあ、、、、
ワーキングクラスは仕事せにゃならんのよ。sad


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中御座はまだご帰還ではないようです。
東御座、西御座が舞殿に鎮座されてますね。


ここでしばらく待っていると、、、


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わらわらと威勢のいいおぢさんおにいさんたちとともに、ホイットホイットのかけ声も勇ましく、南の表門から中御座のご帰還です。


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神輿は境内にはいると舞殿の回りを時計回りに3回、さしあげなどをしつつ、にぎやかにまわります。

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ホイトホイト〜!
おもわず手拍子がおこる威勢の良さ。
京都のお祭りじゃないみたいcoldsweats02
江戸っ子の三社祭みたいだな〜(見たことないけどcoldsweats01


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舞伝の正面では何回もさしあげ(神輿を高く持ち上げる)、おにいさんたち、すごい体力だなあ。
(ちなみに中御座は三若神輿会さん,,, だけど四若さんが担当、、、なぜ??)

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いよいよ中御座も舞殿へかえります。

たった7秒だけど、動画、見る?


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鎮座された中御座神輿。
これで神輿洗い神事はおわりです。

でも!

まだまだあるよ。

神輿を迎えるため、祗園万灯会有志が、それぞれの提灯を立て、踊りを奉納しながら巡行するのがお迎え提灯なんですが、神事の終わりにも踊りの奉納があるんですねえ。
知らなかったわ。


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おお!
子鷺踊りの踊り手と、赤熊(しゃぐま)ちゃん!

ここで拝見できるとは!

実はこの鷺の頭の飾り、じっくり見てみたかったんだよね。


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傘と御幣、、、ふむふむ。


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鷺の足元で邪魔する一生懸命おどる赤熊ちゃんたち、かわいいlovely


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この様式の鷺踊りは津和野の方が有名ですが、実は、京→津和野→京、、と逆輸入された物なんです。

もとはといえば、600年前には存在した「かささぎ鉾」に付随して舞われていたものとか。
故茂山千之丞さんが復活と指導につとめられ、なんと今年初めて鷺踊りの曲に、彼の願いだった歌詞がつけられたのだそうです。(歌詞はさがしたけれど、不明)

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動きも、衣裳も優美、みやび、です。

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続いては小町踊り。

かつて西陣あたりで、七夕の頃、少女達によって舞われるのが流行したとか。
徳川家光が上洛するのを歓迎した踊りとも。


はちまきにさしているのは桔梗の髪飾りだそうです。
この踊りは花傘巡行(24日)のときには花街のお姉さんがたによって舞われるとか。

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夜もおそいのに、よくがんばりました。
きっと一生の思い出になるね。
(おばさんもあとウン十年若ければ〜〜)

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最後は祗園祭音頭。
こちらは新しく昭和30年代にはじまったもの。

まあ、かわいいこと。

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このかわいらしい少女達が将来どんな女性になるのかなあ、、、なんてことか考えながら。


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踊りの奉納がおわるころ、舞殿をみると、かつぐために外していた装飾をふたたび神輿に施し中。
このころには境内の人影もまばらになってきました。


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あら?
今日庵、淡交社。
こんなところにもcoldsweats02

2012年7月 9日 (月)

歴史とお茶と源氏物語の町〜宇治散歩

  さむしろに 衣かたしき 今宵もや

          我を待つらむ 宇治の橋姫 (古今集)

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宇治川にかかる宇治橋の中央、でっぱっている場所は観光客用のビューポイント、、、ではありませんよ。

三ノ間とよばれるこのでっぱりはかつて橋の守護神、橋姫をお祀りしていたとか。

(さらに三ノ間から汲む宇治川の水は、山城の名水のひとつで、琵琶湖・瀬田唐橋の下にある竜宮より湧き出たものという伝説も。
秀吉も伏見城での茶の湯の水を汲ませたところともいわれており、10月の宇治茶まつりで「名水汲上の儀」が行われる場所でもあります。)


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橋姫といえばさまざまな伝説があるようです。

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主に女性の嫉妬の象徴、というのが有名ですが、「源氏物語」の宇治十帖の最初の巻名でもありますね。

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前日からの豪雨で増水した宇治川のうねりは、洛中を流れる鴨川とうってかわって荒々しい。

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池月と摺墨の名馬の先陣争い(「平家物語」の世界wink)の時は、まさかこんな激流ではなかったのでしょうね。


、、、、というわけで宇治にきております。
宇治市内に所用があったのですが、おもいがけずさっさと片付いたので、にわか宇治さんぽ。

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まずは蓮の花をもとめて。

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雨にしなだれる風情もまた麗人のおもむき。
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華やぎへの道を登りはじめた乙女。

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仏様の合掌のお姿。
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散華。

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この極楽浄土はどこかといいますと、、、、


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かの世界遺産・宇治平等院鳳凰堂。

藤原頼通が死後、行きたいとねがってやまなかった極楽浄土をこの世に具現化したもの。

学生時代に10円玉(裏が鳳凰堂)をにぎりしめて来たときには、庭園もこんなにきれいに整備されていなかったし、「世界遺産」の称号はやはりすごいなあ。

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浄土庭園の小石が敷き詰められた「洲浜」は平安時代の代表的な庭園様式。
そういえば王朝文化フェチ・八条宮の桂離宮にもありましたわ。


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鳳凰堂内の長押の白壁に、52体(うち何体かはミュージアム内でまぢかにみることができます)の雲中供養菩薩像。
現世にあらわれた極楽浄土のさま。

ただし、今は色は剥落し、渋い古木の味わいで、今の日本人好み。
かつては極彩色にいろどられ、極楽とはかくも色彩の洪水、にぎやかなところなのかと。(ミュージアムで一部再現したコーナーあり)

思うに禅宗が入ってきてから、枯山水など、日本人は渋いのが好きになったが、かつて平安時代には十二単に代表されるような豊かな色彩を愛していたのだろうなあ。

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平等院の裏手に、鳳凰堂に対する、という名の宇治市営のお茶室対鳳庵があります。

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広間、小間、立礼席までそなえたこの茶室では、きちんとしたお点前でほぼ1年中、お茶がいただけますの。


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宇治市内のお社中の先生方が(諸流派、煎茶道もあり)交代でお当番されておられるとか。
(わがブロ友、花咲おばさん様もこちらでかつてご奉仕されていたよしhappy01

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お道具も宇治市所有のものとかで、さすが茶所、宇治!
と感心しました。
(宇治市、城陽市では小学校の水道から宇治茶がでるんですよ〜)

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お花は半夏生とヒメヒオウギ。

この日のお当番は遠州流の先生でした。
(最近、遠州流のお点前は一目見てわかるようになった)

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宇治川をわたる鮎。
お客さんの中にははるか海を渡ってこられた方も。

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宇治橋をわたって、ちょいとこちらへ。
伊藤久右衛門本店


天保年間、宇治田原で茶業をはじめたお茶の老舗ですが、現在ではこちらの、、、

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抹茶パフェが有名かも。
(こんなでっかいパフェ、、といいつつも完食)


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伊藤久右衛門さんからほどちかい、宇治市立源氏物語ミュージアムの池の蓮。
(伊藤さんで割引券、もらえます)

それにしても、宇治市は観光にずいぶん力をいれてがんばってはるなあと思う。

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宇治の観光名所をつなぐ石畳の道にはこんなマークが。
扇で顔をかくした平安美人の図、、、でしょうか。

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ミュージアムから宇治上神社(こちらも世界遺産)へつづく道も整備されて「早蕨の道」と命名されているし。
(ちなみに早蕨も源氏物語の巻名ね)
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宇治上神社。
なんと創建時期とか由来とかも不明、、、なくらい古い神社。

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国宝、拝殿。
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寝殿造りを写したといわれる建築(鎌倉前期らしい)ですが、この屋根のアクセント的曲線部分がなんともいえず美しい。

拝殿の後方にこれまた国宝の本殿があり、現存最古の平安時代の建築(覆屋に覆われている)だとか。


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かつて宇治には宇治七水といって7カ所の名水があったそうですが、現在残っているのはここの境内の桐原水のみ。

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冷たくて澄んだ湧き水です。
(そのまま飲むのはちょっと危険かも)

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宇治橋のたもとにもどったところにお茶の通圓さん。

初代は源三位頼政の家臣だった、というからには平安時代の創業ということになります。

以仁王の乱で頼政に従い、ともに平等院で平氏の軍勢にうたれて討ち死。
そういえば、平等院にお墓がありましたわ。
(思えば宇治の地は歴史の地でもあるんですねえ)

その後代々茶業をいとなみ、秀吉に三ノ間からくみ上げた水をおさめるのも通圓さんの役目だったとか。
現在のこの建物も、寛文年間ですから17世紀のものだそうですよ、びっくりcoldsweats02


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古いといえば、こちらも永禄年間(16世紀後半)創業の茶師、上林春松。
上林記念館の長屋門。
なんと元禄年間の建物。

お茶をやっている人なら、一度は「お詰めはかんばやしでございます。」と言ったことがあるはず。

桃山時代以後、上林一族は永らく宇治茶の総支配でしたから。
現在でも毎年千家へのお茶壺道中は上林だけ。(たぶん)


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江戸時代、将軍家御用の茶を運ぶ茶壺道中に実際つかわれたルソンの壺など、こちらの記念館で見ることができます。

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上林のある街道にはこのほかにも、古い茶師の家がまだまだ残っています。


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最後に訪れたのはこちら。


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中村藤吉本店
こちら創業は安政年間(19世紀)。


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茶商屋敷のこの建物は明治時代のもの。
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どこまでも深い座敷が印象深いです。


さて、今日もおさんぽご苦労様。
で、こちらのカフェで、ごほうびの、、、、


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茶そば。
あくまでお茶の宇治なのでありました。

2012年7月 7日 (土)

二階囃子〜祇園祭2012

昨年は曜日めぐりもよく、久々の祇園祭とあって、7月のまるまる一ヶ月間、よくおっかけをしたなあと思います。

今年の曜日めぐりは、、、微妙。

さて、1日〜からすでに各山鉾町内で吉符入り(祭の無事を神前に祈願する祭開始の儀式)、祇園祭が始まりました。

今宵は少しはやめにコンチキチンのお囃子をききたく、鉾町あたりを逍遙。

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「鉾の辻」といわれる四条烏丸の交差点。
まず耳にとびこんできたお囃子は函谷鉾。(烏丸西入る四条通り北側。)

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鉦、太鼓、笛、、、このお囃子を聴くと血湧き肉躍る懐かしいようなうれしいような。

吉符入りをすませた鉾町から、こうして会所の二階でお囃子の稽古をするので、「二階囃子」とよばれています。
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四条通りの南側ではビルの谷間に会所が。

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こちらは月鉾です。


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四条通りを横断するとき後ろからは函谷鉾、前からは月鉾、のお囃子が聞こえて祭ムード満点。


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ああ、いいなあ、、、。


さて、四条通りを北上して新町通へ。

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放下鉾の会所です。

大通りではない新町通は町家も多く、ふだんから風情のある通りなのですが、こうして宵に会所の二階にあかあかと灯りが入り、お囃子の練習をしている風景は、(町家フェチには)もう最高ですね!


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近所の人や、通りすがりの人がときおり足をとめて三々五々、聞き入っている姿が、またよいのです。

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「おたべ」ちゃんの二階は南観音山の会所。
ただいま休憩中らしく、小学生くらいの浴衣姿の男の子が外をみながら手持ち無沙汰の様子。

右手のろうじの奥で、宵山ともなれば会所飾りを見て、粽を買って、、、
そうそう、宵山の深夜には今年もまたここのあばれ観音を見に行かなくちゃ。

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こちらは北観音山。
巡行では「後祭(あとまつり)」の先頭をつとめます。

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お向かいには、宵山の屏風祭がある、大きな京町家、吉田家(無名舎:NPO美しい京都
ご当主で祇園祭山鉾連合会 理事長、吉田孝次郎さんの更紗コレクションの特別展があるようですね。

灯りが入った町家の障子が美しいlovely

さて新町通から東へ、室町通りへ。

こちらも糸偏関係の卸屋さんが軒をつらねる、京都らしい通り。

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菊水鉾。
残念ながら中はのぞけませんが、お囃子は良く聞こえます。

町内にあった菊水井戸にちなんだこちらの会所では、宵山、宵々山には抹茶のお呈茶が。

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そのときのお菓子が亀廣永さんの有名な「したたり」。
(最近は年中買えますが、かつては祇園祭期間限定だった)

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四条烏丸にもどって、やはり長刀鉾の会所ものぞいていかないとね。

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こちらも中はあまり見えません。
お囃子だけを。


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四条通りにも駒形提灯(ミニ)がずらりと並んで、京都は祇園祭のただなかです。


さらに翌日。

四条河原町の某デパート1Fにてうれしいお囃子の生演奏。


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そう、150年ぶり、再来年の巡行参加をめざす大船鉾、そのお囃子が一足先に復活のようです。

巡行のおりには、かつてのように後祭のしんがりをつとめる予定。
今年は唐櫃のみながら、148年ぶりに巡行に参加されます。

再来年には、大船鉾の勇姿をみることができるのですね、まちどおしいわ。


さて、昨年八坂神社で入手したわが家の木槿「祗園守り」、つぼみがかなりふっくらしてきましたよ。


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2012年7月 4日 (水)

北寺町あたり・廬山寺〜梨木神社

寺町通りも丸太町から北は御所の東になるので、雰囲気が南よりかなりかわります。

北寺町、、、というのは私が勝手に名付けただけですがcoldsweats01

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丸太町から北上していくと、このりっぱな門が。
旧九条殿河原町邸から移築したこの門をいただくのは京都府立鴨沂(おうき)高校。

日本最初の女紅場(女子教育の場)からの伝統をうけつぐ高校ですが、私にはジュリーheart01がいた高校、というので大学時代憧れていって見たことがあるんですよ。(まあ、今の若い人にジュリーといってもわからんか、、、、沢田研二さんのことね)


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先日の廬山の茶会に刺激されて、、、というわけではありませんが廬山寺へ。
もっともこの廬山寺(廬山天台講寺)という名前は中国の廬山からとったものだそうですので、あながち無関係ではありません。

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入ってすぐの開基・元三大師堂から寺町通りをふりかえる。

元三大師とは10世紀に活躍した比叡山の高僧・良源のこと。
おみくじの発明者としても有名ですが、もっと有名なのはこのお姿。

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角大師とよばれるお姿で、元三大師が厄神を払うための姿といわれ、いまでは厄除けの御札として京の家々でよく見ることができます。


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こちらは桔梗の庭としても有名なのです。

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ちょうど見頃をむかえています。
雨の中、どの花もあっち向いているのが少々残念。

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廬山寺と言えば、節分の鬼法楽をおもいおこされる方も多いでしょうが、残念ながらこれはまだ見に行ったことがありません。

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紫の桔梗、美しいです。

英語ではbaloon flowerと即物的な名前。たしかにつぼみは風船みたいですが。
西洋人はどうも理が勝っていけない。
オシロイバナも夕方4時頃咲くからfour-o'clockだって。


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もうひとつ、ここで有名なのはこの辺り一帯が紫式部の邸宅跡だったということ。

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彼女の曾祖父、藤原兼輔が鴨川の西堤のこのあたりに邸宅をかまえていたことから堤中納言の名で知られていたそうで、式部もここで結婚生活をおくり(当時は通い婚)、娘の賢子を育て、源氏物語を執筆したといいます。

(「堤中納言物語」はここからきたのか!ただし、どうしてそういうタイトルになったか全く不明、、、とのこと)

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境内にある、紫式部と大弐三位(娘の賢子)の歌碑。
ここを式部邸と断定した考古・歴史学者・角田文衛の手になるもの。

(めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな/有馬山ゐなの笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする)
 
                            

さて、見所の多い廬山寺、もうひとつあるんです。

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墓所に通じる細い道をゆけば、、、、

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お墓の向こうにこんもりと、、、、
(墓場ちょっとこわい〜、、、shock


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そう、秀吉の御土居あとがこんなところにも残っていたんですねえ。

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足元にはどんぐりの実がいっぱい。


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さて、廬山寺のほんとにお向かい、こちらは梨木神社。

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秋の萩祭で有名ですが、まだつぼみが少々、、、といったところです。

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なんといってもお茶人さんには名水・染井が有名。

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こちらはほんとうに水の量が豊かで、無料でいただけるため、いつもは多くの人がポリタンクをもって並んでおられますが、さすがに大雨の日にはどなたもおられません。
(雨中をくる私は酔狂な人、、、でしょうかねえ)

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お水を一口いただいて振り返ると、桂の木の葉がリズミカルで美しい影を作っていました。


さて、最後に、、、、

このブログを立ち上げてからもう5年以上になりますが、その間いろんなところへいっしょにでかけた相棒がついにご臨終ですweep

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画像のほとんどはこの相棒が撮りました。
使い方が荒っぽいので表面傷だらけですが、どれも思い出のしるしです。

長い間、ほんとうにありがとう。


2012年7月 2日 (月)

廬山の茶事〜茶馬古道土産

雪が宮中にもふりつもったある日、中宮様がおっしゃる。

「少納言、香炉峰の雪はどうでしょうねえ。」

私はだまって、格子をあけさせ、するすると御簾をあげた。

中宮様はにっこり。

  遺愛寺の鐘は枕をそばだてて 聴き、 香炉峰の雪は簾をかかげてこれを看る (白居易)

白楽天(居易)の漢詩には深く通じている私ですもの、こんなの朝飯前。
でも、雪をご覧になるのに、白楽天の漢詩をなぞかけにお使いになるなんて、中宮様(定子)はなんてウイットに富んだ教養深いお方。


、、、、、清少納言「枕草子」で有名な香炉峰の雪の場面。

今回この香炉峰をいただく廬山に旅された、そらいろつばめ様のお茶事にお招きいただき、但馬の国へ。

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絽の着物解禁です。
帯は麻の紅型。

そらいろつばめ様のお宅は、ユニークかつエコな建築デザインで有名な方の設計、それはそれはすばらしいお宅なんです。(これを拝見するだけでも価値あり!)
2年前、初めてお招きいただいたときにお許しを得て、そのすばらしいお家のごく一部の画像をアップしていますので、ご覧下さい。

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なかでも、家の背骨とでもいうべきストーリーのある光の井戸の土壁。


日本の左官として最高峰のお一人、久住 章さんの手になるもの。
同行いただいた建築家氏によると、こんなに長いスサ(藁)を土壁にいれるのは至難の業だとのこと。

それにしても美しい。


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待合のオオムラサキツユクサ。
掛け物は「露真珠の如く 月弓に似たり」

白居易の「暮江吟」の一節。

白楽天がでてきましたよ♪

廬山は江西省にある古来からの名勝で、なにより陶淵明、謝霊運、李白、白居易、蘇軾、王安石、、、などの綺羅星のごとき文人が多く歌ったことでも有名。冒頭の香炉峰の雪もそうですし。

よって「文国詩山」の雅号を持っているのです。

他にも有名どころで、陶淵明の「菊を採る東離の下、悠然として南山を見る」。
この南山は廬山のこと。

腰掛け待合いは屋外の屋根付きパティオにて。
この日は瀧のような雨が降って、はげしくしぶきがとんできましたが、これがまた李白の歌った「望廬山瀑布」の世界。

日は香炉を照らし紫煙を生ず
遥かに看る瀑布の長川に掛くるを
飛流直下三千尺
疑うらくは是れ銀河の九天に落つるかと


(著名な滝は三疊泉瀑布:落差は155メートル)

本席にて
軸は「語り尽くす山雲海月の情」(碧巌録)


この席に集まったのは茶の湯を愛する方々ばかり。
なので今日はお茶について語り尽くそうではないか、、、ご亭主の思いをくみ取る。


お釜は富士釜、廬山の見立て。

まずは但馬の幸を、ご亭主手作りの心づくしでいただく懐石。
あまりにおいしかったので、これからつたない手作りや仕出しなんかでお茶事にお招きにくくなったわね〜、、、と。coldsweats01


お菓子のきんとんもお手作りで、できたてをいただける贅沢。
ほろほろと口どけよくたいそう美味。

ご銘は「螢」。

後座の濃茶席では、たいそう大きな伊賀っぽい信楽の水指が。
蓋をあけると、なみなみとした水底にガラス釉が美しく、これは廬山を望む鄱陽湖(はようこ)の見立てとか。
へぎ目の蓋は、湖のさざ波か。

お道具も、ひとつひとつご亭主のストーリーがあり、見立て道具もとてもユニークでおもしろく、名物をずらっとならべられるより、はるかに印象的。

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薄茶のお菓子には、富山の五郎丸屋薄氷の螢バージョン、愛知県・松華堂さんの干琥珀・ひさごをご用意いただきました。


あと、びっくりしたのはごっつい竹の元節の茶杓。
普通の規格よりはるかに大きい、一度見たら忘れられないもの。
これ、なんと木工の人間国宝、黒田辰秋作だったのです。
すごいもの、見た、、、と言う感じです。

それにしてもお粗末な正客でして、ご亭主の思いをすべてくみ取れたかどうかはかなりアヤシク、、、
スミマセン。


お茶を習い始めてまだ数年、というのに半東をりっぱにこなされたご主人、特訓されたご亭主に拍手。

そのご主人、つい先日、茶の湯文化学会がらみの「茶馬古道」をゆく旅からご帰還。
(茶馬古道:唐代から使われてきた中国雲南省からチベットを結ぶ茶葉と馬の交易路。シルクロードならぬティーロード)

廬山を旅したお茶事のあとは、茶馬古道へ思いを馳せる中国茶のテイスティング大会に。


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ご主人みずからが、煎れて下さるお茶は茉莉花(ジャスミン)茶の並と特上。
並でもさわやかでおいしいのに、その特上ときたら!
まさにフローラルティー、というのを実感。

そしておまちかね、写真手前のおおきなお煎餅みたいな餅茶(緊圧茶といわれる茶葉をかたく圧縮して固めた物。それこそ古道を運ぶのに便利な形状)になった普洱(プーアル)茶を。

これで頭をたたいたら割れそうなくらい固いんです。

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これをチーズナイフ(本当は普洱茶専用の小刀があるらしい)でこじるように切って、、、、


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なんと、お水も中国のものをご用意いただきましたの〜。

いただいたプーアルは、あのかび臭い匂いがなくてさわやか〜。

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廬山ならぬ、但馬の山々を見ながらお茶を愛する方々と、こうして中国茶飲み比べ、贅沢なひとときでございました。

裏方でささえてくださった方々にも深く感謝いたします。