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2012年5月23日 (水)

弘道館月釜〜花寄茶会

今期最後の弘道館月釜です。

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毎回同じショットですが、並べてみると季節の移ろいがわかります。

今は緑の美しさを愛でる季節ですね。

今回のテーマは「花寄」。

亀岡にある茶寮(ホテル、宴会、茶事・茶会、レストランなどなど複合施設になってます)、田中源太郎翁旧邸楽々荘のご主人、中田智之さんによる茶花を楽しむ趣向。

*楽々荘については、その建築にも興味があり、いずれ訪れるつもりですが、その歴史や山陰線(現トロッコ電車)を作った田中源太郎翁についてはリンクしたHPにゆだねます。

待合掛は益田鈍翁の「茶狂」。
まさしく彼のひととなりを、ひとことで表していますね、うぷぷぷ、、、coldsweats01

ここにもキスゲなどがいかにも「野にあるように」投げ入れてありました。

本席では中田氏によるなげいれデモンストレーション。

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楽々荘の花も、祗園にあるお店にもすべての花を彼はいけられるそうです。
しかも、ご自分で野で摘まれてきた花で。

道端や河原の野の花を摘んで茶室にいける、、、う〜ん、憧れますね〜。
たとえ道端で花をみつけても、なかなか実践できません。

しかも花器の数も半端じゃないでしょうに。

床の軸は和漢朗詠集の躑躅の歌。
亀岡の市花が躑躅、ということにちなんで中田さんが選ばれたもの。
(そういえば私の亀岡の友人の住所はつつじヶ丘だったような、、、、coldsweats01


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季節の花寄。
花器も中田さん御所持の逸物ぞろいです。

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部屋の隅にこの花が一つあるだけで、空間がしまる。
野の花にさえ、そういう力がある、不思議です。

いや、和室や茶花をいれる花器には、むしろ野の花こそにつかわしい。

華やかなフラワーアレンジメントでなく、こういうミニマムで空間をひきしめることに美を感じるのは、やはり日本人なればこそ、と思います。


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中田さんは「私はだれに生け花を習ったわけではなく、ただお茶が好きでそのために必要な茶花を思うままいけているだけです。」
と、おっしゃる。
確かに、なにげなく投げ入れられているように見えますが、なかなかこういう風情は私にはだせません。
むつかしいと思います。


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(これは三寸アヤメという矮性菖蒲。)

たしかにデモンストレーションを拝見しても、さっと特に細工もなく、ご自分で摘んできた花を入れられます。

先日野村美術館の講座で聞いた未生流笹岡家元のお話しを思い出しました。

たった9枚の杜若の葉を組むのに、100枚の葉を用意するそうです。
これは投げ入れとは対極にあるようでおもしろい。

同じ花材を使ったとき、この両極はどのように違った花を見せてくれるのか、一度みてみたいもの。

それでも茶花はやはり投げ入れだと思います。

華道の花はそれ自体が作品なので、それだけで完結しますが、茶花はあくまで茶室にあって、茶室の雰囲気をひきたてるものですから。

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そういえば楽茶碗はそれだけで見ると、物足りない(光悦の茶碗などに比べると)ような気がするときもあるのですが、茶室で、練られた濃茶とともに掌にのせたときに、その力を発揮するのではないかと、思ったことがあります。

まあ、いずれにせよ、そんなふうに茶室に花をいれられるようになるためには、実践、実践、、、ですね。(汗)

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今回は初めて弘道館のお二階でお茶をいただく。

お菓子も花寄。

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私の選んだこれはなんの花だろ???
(つくね芋の餡がおいし〜)
(さりげなく季節の懐紙をアピール←池坊仕様)


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立礼に和箪笥を使うなんて、さすが大田さん!


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小振りでかわいいお茶碗は鯉のぼり。

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この蓋置+茶杓にも笑いましたわ。
パリのノミの市かなんかで買ったエッグスタンドですのよ。
気軽なお茶会ではこういう見立てはとても楽しいです。

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玄関に、花をいれる中田さんのお写真。
またこの一隅にある花が構図をばっちり決めていますでしょ?
(なんの花なのかわからんところが、、、、coldsweats01

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帰途は御所を通り抜けて。
こんなかわいいサクランボをみつけました。

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週末のみ公開の拾翠亭、残念ながら茶会で入れませんでしたbearing

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どうです?このしたたる「緑陰」。

まことに美しい季節ですなあ。

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コメント

お写真で拝見していても
美しい季節が目に滲みます。
再び、寄せて頂きました。

野花を活かした茶花も、和箪笥もエッグスタンドの蓋置きも楽しい趣向で、寛いだお茶。素晴しいですね!

さすが弘道館の茶会ですね。楽々荘は私も一度は伺いたいところです。祇園にもお店をしておられるのですか?
何という店でしょうか?祇園なら行けそうですが。
私も来期から弘道館の月釜に行けます。今から楽しみです。
茶道具は見立ても楽しいですね。私も蓋置きにナプキンリングを使ったりします。

今、亀岡を通過中です。山陰本線の沿線に山躑躅もま残っているし、様々な花が咲いています。野の花でこんな風にさり気なく、いいですね。弘道館の来期、私も申込みました。ひいらぎさまも!
こちらは、いつも洒脱な趣向で楽しいですね。私はまだまだ基本に忠実に、です。
それでも、手持ちの数少ない道具で何とかこなすのに、大いに参考になります。
あ、保津峡のトンネルです。

confident 茶花をそっと何気なく活ける。ほんま、憧れますねえ。
 わが猫額庭、そろそろ縞葦、半夏生、ホタルブクロの季節です。
こうは、行きませんが、早速「花咲流」で活けてみたくなりました。 

銀の笛様

再びようこそhappy01
洛中に宏大な空間を占める御苑は、どんな季節でも美しくて楽しめます。
弘道館月釜のたびに立ち寄れるので、これも楽しみの一つですの。

ひいらぎ様

きおん楽々という花見小路のお店だそうです。楽々荘のHPにのってますよ〜。甘味どころもいっしょにあるみたいでうれしいheart01
蓋置って、じつは一番見立てで遊べる茶道具だと思います。わたしも見立て蓋置たくさんもっています。(普段は別の用途で使っている)

そらいろつばめ様

亀岡はそういえば、そらいろつばめ様の通勤路(?!)にあたりますね。
楽々荘は最近I君のブログにものっていたので、気になっていたのですが、ご主人がこんなすてきな(多分)ほぼ同年代の方だとは思いませんでした。車でいけそうなので、ちかいうち行ってみようかと思っています。

花咲おばさん様

そういえば1年前くらいでしたね、花咲さんのお庭の花をたくさんいただいたのは。
花屋さんの花よりも、なげいれにぴったりの風情のお花ばかりであちこちに入れて楽しみました。
縞葦、、、私もほしい茶花(葉?)です。
半夏生もいいなあ、、、
ああ〜一度は捨てたはずのガーデナー魂がまた燃えだしそうbearing

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