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2012年5月 6日 (日)

王朝文化の華〜陽明文庫名宝展

京都国立博物館にて、開催中の陽明文庫名宝展です。

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このポスターの豪華絢爛さを期待していきましたが、ななな〜んと、展示の7〜8割くらいが古文書でありました。

その方面の研究者に資料閲覧の便をはかっているだけあって、そういう方々にはおもしろくてたまらん、、だろうと思います。
しかしその方面のしろうとにはね〜、、、catfaceと思っていたのですがすごくたくさんの方々が熱心にごらんになっていました。

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陽明文庫は、ご周知の通り、近衛文麿が戦前に宇多野に創立したもので、近衛家伝来の古文書、典籍、記録、日記、書状、古美術品などおびただしい史料を保管している施設です。

その近衛家といえば、藤原摂関家の長、(つい、いつもこの話になるが)大河ドラマですっかり悪役ぶりが板に付いた山本耕史さん扮する藤原頼長と仲のわるい兄、保元の乱勝ち組の藤原忠通の長男、基実を初代とする名家中の名家。(ああ、冗漫な説明、、、)

禁中の近衛府が陽明門の近くにあったことから陽明文庫と名付けたようです。

なかでもスター級のお宝といえばやはり忠通の5代前、藤原道長の日記、国宝「御堂関白記」。
自筆本十四巻、古写本十二巻、うち自筆本が全巻見られるのはすごいです。(前期後期通じれば)

特に紫式部日記などでおなじみの中宮彰子の出産のあたりの記録は興味深く見る。

中宮彰子に陣痛が来て、無事生まれるよう僧侶や陰陽師に祈祷をさせた云々。
素直に我が娘の出産の無事を祈る気持ちはあったでしょうが、それだけでなく、この出産には道長一門の命運がかかっていたわけで、そういうことを考えながらその筆の呼吸をみるのはわくわくします。


その他、御宸翰だらけの「大手鑑」。
江戸時代中期の21代近衞 家熈(予楽院)が蒐集した古今の名筆を貼り交ぜたもの。(国宝)

美しいなあと思ったのは、和漢朗詠集をとりどりの料紙に書いた「倭漢抄」。(国宝)
特に仮名の美しさはたとえ読めない私でもわかります。
文字までも美術品にしてしまう文化って日本の他にあるのでしょうか。


そしてお茶を嗜む物としてこれだけは!と思っていたのが予楽院遺愛の茶杓箪笥。
天皇御自作のものから、利休、紹鷗、光悦、織部、宗旦、金森宗和、細川幽斎・三斎、、、、作の31の茶杓がおさめられている小箪笥。
1本でも垂涎なのに、こんなに、こんなに、、、
予楽院さんは茶人としてもすごい人だったようです。

それから香道の道具(蒔絵がふんだんにほどこされたもの)がとてもすてきなのでお見逃しなく。

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博物館のお庭ではツツジが見頃を迎えています。

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さて、あまりの仮名の美しさに、少しでも読めるようになりたい、意味を解せるようになりたいと、(まあ、前々から思いつつなにもしてこなかったんですがね)、ちょうどみやこメッセでゴールデンウィーク恒例の古本市をやっていたこともあり、こんな本をゲット。
まあ、どこまで活用できるかは疑問ですけれどcoldsweats01

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コメント

陽明文庫展、行かれましたか !
先日、客人を案内し、方広寺界隈を散策した際、博物館の方を横目に、気にはなっていたのですが、今回の滞在では時間繰りがつかず、ギブアップ。
それにしても、京都という街にいると、花だ、美術展だ、特別公開だ、老舗巡りだ、○○をどりだ、といくら時間があってもたりません、、、
本当に、楽しい街ですね !

やはり行ってはったんですね。
テレビで少し紹介されてたので、きっと、しぇるさまなら行ってはるやろなぁと思ってましたcatface

S&Y様

ほんとうに時間不足を実感します。
リタイヤしてもきっとそうだろうなあcoldsweats01
今回の陽明文庫、確かに厖大なので、時間を確保していかないとだめですね。しかも次から次へと国宝がでてくるので、もう消化しきれない、、、感じでした。

夢風庵様

ポスターになっている酒井抱一の絢爛豪華な屏風絵に惹かれていきました。
豪華な物もありましたが、メインはおびただしい古文書。地味ではありますが中味濃いよ。

あ、これいかれたんですね。私も連休が終わってから行ってみようと考えてました。

古筆、私は全然読めないんですが、六割程度でも読めると楽しいでしょうねえ..

最近、熊野神社のサンプラザの前で古本屋さんが店を広げていて、高校生の頃愛用していた漢和辞典・新字源の結構新しい版が100円で売っていたので買ってみました。
持ち帰ってページを繰ってみると、ガ〜ン!字が霞んで見えない...これを高校生の私は読んでいたのか...

※文字までも美術品にしてしまう文化って日本の他にあるのでしょうか。
中国ですね。
中国では芸術の最高峰は書。

でも、こんな言葉もありますが。

書不盡言。言不盡意。(易経)

おはようございます、しぇる様

躑躅が見事ですこと!
私も連休明けに大学時代のゼミ友達と出掛ける予定です!
久しぶりの変体仮名の授業やねぇと言いながら。
名和先生は、私たち国文科の一年生にご教授下さいますのです。
陽明文庫訪問時、「御堂関白記」も、「さあ、触ってご覧なさい」と柔和に仰いましたが、みんな、“国宝”におののいて、遠巻きに眺めるだけでした(笑)。

しぇるさま、お忙しいのにもういらしたのですね。私も見逃さないように、明後日の古筆のクラスの前に行く予定です。歌はちょっと読めるようになったなんて喜んでいるけれど、近衛家の古文書を目にしたら、難しくてショックを受けること間違いナシだわ。覚悟して行きます。
それにしても展覧会も行事もたくさんあり過ぎて、まあどうしましょう。

とんぼ@岡崎様

まあ、○眼はいかんともしがたく、、、coldsweats01
あのころ勉強したことはよく覚えているのに、最近の知識はすぐ忘却の彼方へ、、、
若い頃もっと勉強しておけばヨカッタ、、、といつも思います。
くずし仮名もあのころ勉強しておけば、、、すでに「か行」で挫折してます。

野中の清水様

そうでした、大元の中国を忘れていましたね。
でも仮名の美しさは、もう文字の意味を超越していると思います。むしろ絵画に近い。読むものではなく、感じるもの、、、とでもいうような。(読めない者の負け惜しみか??)

いけこ様

まあ!
閲覧者にさわらせて下さるのですか?!
これもまた太っ腹happy02
大学時代にはこんなみやびな古文書を勉強されていたのですねえ。
私に時間と、頭脳の若さ(これが重要)があれば、大学に入り直して勉強したいものですcatface

そらいろつばめ様

そう、色々ありすぎて、時間のやりくりに苦心しています。そらいろつばめ様も同じ状況だろうとお察しいたします。
和歌はたぶんこんな言葉が次に来るだろう、、と予測して読むことが少しは可能ですが、消息や日記などは無理。とても同じ日本語とは思えないshock
まあ、陽明文庫、ご堪能くださいませ。

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