フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 桜 Days ・2012 | メイン | 茶の湯あれこれ〜桜の季節 »

2012年4月12日 (木)

卅春・茶菓花器事〜好日居にて夜会

値千金な春宵、好日居さんの夜会へ。
P1020719

いつもは日没閉店なので、こんなふうに灯りのともる好日居を見る機会はそうありません。
灯りがあったかいな。


P1020721
杉の束と一枝の桜。

昼間、下京区にあるギャラリー木と根さんで陶展をされている市川 孝さんが、夜、場所を好日居にうつしておこなった「卅春(そうしゅん)茶菓花器事」、一体どんなんなんでしょう。

P1020723

「茶事」に準じてまずは桜のうかぶ中国粥をいただきます。

P1020725
ちなみにこのお粥を炊いたのはこの大ぶりの土鍋。
もちろん市川さんの作品。
火の通り方がゆるやかで、おいしいお粥やスープができそう。
(ほしい、、、、lovely

P1020726

表の洋間に移動すると、そこは市川さんのお茶室になっていました。

ナズナを花に。

本日の花担当はみたてさん。
市川さんの伊吹山麓のアトリエまでわざわざ行かれて、そのアトリエのまわりに咲く花、草、木をとってきてアレンジ。
好日居中にすてきな花のしつらえが、、、

ちなみに玄関の杉の和リースもみたてさんのお仕事。
(のちほどみたてさんの素敵なお花の写真をたくさんアップしますね)

花器も火にかけられる急須も、茶碗もまな板みたいなお皿も市川さんの作品。


P1020727

市川さんの前には作品がずら〜り。
これを使って茶会です。

P1020731

でも、なんでいろんなハーブのポットが?


「お好きなリーフを摘んで、カップに入れて下さい。」

オレンジミントを多目に摘んで器に入れると、お湯の沸いたポットがまわってきましたので、これに湯を注ぎます。


P1020733

おお〜ハブティー!


P1020736

次々出てくる市川作品、および彼のコレクションであるアンティークの器。

普通、陶器展などはたいてい作品が並んでいるだけ、、、なのですが、市川さんの展示はちがいます。


この器はこんな風にお茶を煎れるのにも、花器にするのにも、料理や菓子を盛るのにも、部屋のデコレーションとしても使えますよ、と教えてくれたり、実際に目の前でデモンストレーションしてくれたり、いわばライブのような展示です。


P1020737

長いこと使っていると色も艶もかわってくる。
その人仕様になっていく。
持ち主が作品を完成させるんですよ。

、、、、、そう言って熱く器を語る市川さん。

P1020742


元はといえば彫刻が専門だったそうです。
今は陶芸だけでなく、金工も木工もお手の物。
この匙は市販のものを自分仕様に作り替えた物だそうですよ。

すごくおしゃれ。
それにあったかい。

李朝白磁に通ずるものがあると思ったら、やはり市川さん、大好きなんですって。
(ちなみに下鴨の川口美術という李朝ものを扱っている古美術のお店で展示会をやって、好日居さんへたどりついたんですって)


P1020741

そんな茶会を見守ったのは「雪持草」。
茶花に使われる坐禅草と同じ仲間らしい。

それにしてもかわいい。
これもみたてさんのアレンジ。

P1020743

市川さんの茶席のあとは好日居さんの茶席へ。

移動する道にこれもみたてさんのゼンマイ。
市川さんのアトリエ近くに生えていたもの。


P1020744

後半まず1席目は「卅影(クサカゲ)ノ席」。


P1020745

この、、、大きな片口の魅力的なこと。


P1020746

私なら料理を盛ることしか考えつかないけれど、、、、


P1020751

摘んだ桜や草の上から抹茶をふるって、、、、ご覧のようにお皿の中に桜や草が咲きました。

P1020753

おおっ1

この片口で抹茶をたてるか?!coldsweats02


P1020754

卅影席を見守る桜。
苔の下の板も市川さんが流木から作った「器」。

P1020762

こんな小さな杯で抹茶をいただくとは、斬新。

お菓子は先日いただきそこねた日菓さんのきんとん、「咲きほこり」。


(日菓さんは女性二人の創作和菓子ユニット)

添えられた黒文字は、文字通り山から切ってきたばかりの黒文字の枝。
先端をみたてさんが削ったもの。

切り口を嗅いでみると、本当に生の黒文字の柑橘系の香りが、、、、
ああ、黒文字ってこういうものだったのね。
目からウロコ。

菓子器はこれも市川作品、縞黒檀。
これけっこう重いのです。

P1020763

2席目は中国茶で。


P1020767

何煎出しても香りを失わない、つよい中国茶。
茶托はアンティークでこれも市川コレクション。

意図して、ですが、これ椿に見えませんか?

茶托が葉で器の花びらに茶のおしべ。

P1020768

二つ目の日菓さんのお菓子。
ねりきりで「花の絨毯」。
ああ、絨毯を丸めているのねwink
P1020760
この席を見守るのは葉蘭と桜。

P1020757

焼くとき窯の中で割れて失敗したお皿もこんなユニークな花器として。
パンチで穴をあけた葉っぱの影も穴あきでかわいい。(by みたてさん)

P1020775

おまけのお菓子は冬瓜の琥珀糖漬け。

どなたかが、「カンロ飴の味!」とおっしゃっていましたが、まさにそう。
え〜?これが冬瓜?
と思うくらいあとをひくおいしさでした。

P1020776


夜もふけてきましたが、市川さんの熱い思いはとまることなく、時間をはるかにオーバーして続きます。


家に帰って、ふと気づきました。(遅いって、、、)


「茶菓花器事」って、4組のコラボを意味していたんだ!

茶・・好日居さんのお茶
菓・・日菓さんの和菓子
花・・みたてさんの花アレンジ
器・・市川さんの器

P1020778


この4組の方々が実は今回初顔合わせだったとは信じられない、ハーモニーを見せていただいたんですね。
やはり惹かれ合うもの、同じ感性は出会うべくして、、、というところでしょうか。


こうして人と人がつながっていくことがとってもウラヤマシイ、私でありました。

とてもとても美しくて、それに癒された「茶事」、ひととき浮き世の雑事を忘れることができました。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/349039/28893237

卅春・茶菓花器事〜好日居にて夜会を参照しているブログ:

コメント

京都に住んでおられたましたら このような素敵な茶会にも出かけられますねえ。羨ましいです。ご報告で満足いたしましょう!はあ〜!

贅沢で豊かな時間ですね~。
お写真拝見してるだけでも現実離れしているような浮遊感が・・・

ああ、まだ好日居さんデビュー果たしてない・・・

ひいらぎ様

京都移住前から、未来のご近所として好日居を見つけたのはラッキーでした。
茶会、茶事の参考になるしつらえや見立てもたくさん。
いつかここで中国茶会を楽しみたいですね〜。

夢風庵様

夜の好日居は、まるで幻灯を見ているようなイメージです。お昼とまたちがって、、、
いつか夜の好日居でイベントがあるとき、お誘いしましょう。happy01

はじめまして。
少し前からお邪魔していましたが、いつも素敵な記事とお写真を楽しみにしています。

それにしても京都にはいろんな空間があるのですね。。。
本当にため息が出ます。

ラストの急須、可愛い形ですね。

はじめまして!京都移住×茶道と、とても気になるキーワードで以前より記事を楽しませて頂いています。
現在東京都で夫と2歳息子と住んでおりますが、私の憧れやら+αで京都移住を検討しております(*^-^*)
もし、しぇる様が京都で子育てするならばどの辺りを候補にされますか?実家が大阪府堺市なので、少し大阪方面のアクセスも気になったり。
もしよければ教えて頂けると大変ありがたいです(^_^)素敵な休日をお過ごしくださいませ。

cox 様

まああ〜happy02
コメント、ありがとうございます。
実は私も1年くらい前からブログ拝見していたんですよ。(いつも読み逃げスミマセン)
コメントがいただけるなんて思いもしませんでした。
とても異国とは思えないお茶室の様子や、ちびっこお茶人さん、それになんといっても手作り和菓子にはいつも感激しています。
まねっこして練り切りなど挑戦何度かしましたが、造形能力の低さが問題でして、、、coldsweats01
もし京都に来られる機会がありましたら、是非お茶を一服さしあげたいですわhappy01

もなみ様

はじめまして。
コメントありがとうございます。
リタイヤ後の移住なら別ですが、現役世代の移住は仕事の問題とかあって、いろいろ大変でしょうねえ。たくさんのハードルがあると思いますが、熱い思いでそれを越えて、京都移住が実現されますように。
子育て環境に関しては、お答えがむつかしいですね。こればかりはご自分で、感性にあうところをさがされたほうが、よいと思いますよ。

さっそくのお返事ありがとうございました(*^-^*)そうですね、仰るとおりですね。柏市や向日市、伏見桃山あたりが気になるので、また見学に行ってみます。

はあ~ため息ものですlovelyしぇる様、羨ましいhappy02
夜の観桜会といった風情の演出、素晴らしいですねhappy02ご亭主側は、本当に初セッションcoldsweats02なのですか?
お茶をやってて良かったと思うのはこういう会に巡り合えることですねぇ。今日は支部のお茶会だったのですが、昨日の研究会で疲れ果て(←業躰先生が特別に茶花の指導をしてくださるとのことで、急きょ目の前で生けることになったためweep聞いてないよ~)、お休みしてしまいましたcoldsweats01
大寄せの会は道具組は参考になりますが、大勢をお相手する関係上、どうしてもおもてなしが薄まってしまうような気がしますね。

もなみ様

はい、早く京都移住が実現されるといいですね。がんばってくださいwink

しまこ様

ええ、浮き世の雑事をこのひとときだけは忘れていました。
咲き誇る桜も、ライトアップの桜も美しいですが、こういう凝縮された空間の一枝、二枝の桜を愛でる心はきっと、利休の朝顔の逸話にも通じるのではないかしら。

最近の大寄せは、、、、もうお道具の勉強、と割り切っています。catface

いつもご参会いただき
そして、ステキにご紹介くださってありがとうございます。

こちらを拝見して、改めてお客様の目からみえる茶会を見せていただきました。
いろいろと想うところもありますが、
茶会をさせていただく度に、
お茶の楽しみ方を発見してしまい…次の茶会を楽しみにしてしまう私です。

それには、お茶一服を一緒に楽しんで下さる方あってのこと。
心より感謝しております。

好日居様

今回もすてきな茶会を楽しませていただきました。
好日居さんはもちろんのこと、市川さん、みたてさん、日菓さん、どのお仕事も私のツボにはまって、ほんとうにシアワセ、、、lovelyなひとときでした。
これからもそんなシアワセを提供してくれる場所であってくださいね。

コメントを投稿