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2012年2月

2012年2月29日 (水)

北野天満宮の梅

残念ながら今年は北野天満宮の梅花祭、行けませんでした。


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今年は開花が少し遅れるとのことでしたが、やはり梅花祭の頃、行ってみなくては。

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この日はこんな粉雪が舞う、さむいさむい日でした。
でも梅を愛でるには、こんな日もいいかも。

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赤い眼の牛はとてもやさしい表情。
早咲きの梅の木の下で。

(ちなみに赤目四十八滝は赤い眼の牛に乗った不動明王の出現から来た名前とか。関係ないかな?
むしろ太宰府へ流される菅公をしたって泣きはらした目、というべきか。でもほんとうのところ、なぜ赤い眼?)

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梅は咲き始めが一番よい香りがするとか。
満開ではなくて、こんなふうにつぼみ混じりの3~5分先の頃が絵画的にも一番美しいかもしれません。

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白梅は清冽。

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宋の画家、曹端白が十花を選んで十友になぞらえましたが、そのうちの梅は「清友」。

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紅梅は可憐。

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ときに妖艶。

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せっかく格調高くいっていたのに(?)やっぱり甘いもんの話になるのね。
毎月25日、天神さんの日に境内に出店される長五郎餅さん。


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ルーツが北野大茶会、秀吉さん命名というお餅。
これ一つでもけっこうずっしりなのに、2個に煎茶がついて350円!
お得だわ。
餅+こし餡という私には黄金コンビゆえ、完食。(ただし夕食作る気、喪失)

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お向かいは、月釜がおこなわれるお茶室の明月舎。
こちらもいちどは行きたいと思いつつ果たせていません。

さて、お腹もあったまったし、梅めぐり再開。


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  梅の花 降り覆ふ雪を 包みもち 
       君に見せむと 取れば消につつ 
 (万葉集)


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こちらはさらに香り高い蝋梅。


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梅苑のほうへも行ってみましたが、ご覧の通り少し早いようですね。


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それでもほのかに香る紅梅もあり。

   春されば まづ咲くやどの 梅の花
        ひとり見つつや 春日くらさむ
   (山上憶良)

   わが苑に 梅の花散る ひさかたの
        天より雪の 流れくるかも
    (大伴旅人)

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残念ながら御土居の梅林はまったくといっていいほど、まだでした。

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天神さんをあとにして、上七軒の花街情緒を味わおうとふらふら。

先日の弘道館茶会でみごとなお点前を披露された尚鈴さんも、こちらの花街の芸妓さん。


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北野をどりのチケットもゲットしましたしね。happy01

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有職菓子御調達所・老松さんも上七軒にあります。
(弘道館の主催者でもあります。)

こちらでも、こんな梅に出会えました。


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染付の器も垂涎ですわ。

2012年2月27日 (月)

如月の瓢亭

ご存じ、南禅寺畔瓢亭

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前回は初夏の候でした。
ちがう季節の室礼・懐石を見てみたいと思っていましたので今回、早春というにはまだ寒い如月の瓢亭へ。

前回は創業当時(400年前)からある「くずや」というお茶室でしたが、今回は襖をとりはらえば宴会もできる、(多分)「広間」というお部屋をたった4人で贅沢に使わせてもらいました。

瓢亭は庭につかず離れずの距離で4棟の茶室があり、ここで贅沢にも食事をいただけるのです。
食事だけでなく、数寄屋の室礼も楽しまなくては。

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寄り付きに使わせてもらった六畳ですが、ここも立派なお茶室になっています。

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こちら本席。


こちらの床にも瓢箪の絵。

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床のお花は黒椿でしょうか?

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最初これがなにかわからなかった。

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おお!
これは!
足がおろせるようになっていたんですねえ。
外人さんによろこばれそうです。
実際足がとても楽でした。

さて、待ち合わせのあいだ、お部屋の撮影大会。coldsweats01


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襖の引き手がまたまた瓢箪。


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こんな瓢箪もlovely
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さらにさらにこんな瓢箪も。

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天井も数寄屋やなあ。

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照明もすてき。

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今日はシックなお召し物の女将さん。

さあ、ここからは眼福、口福の時間です。

(ブログでは全部の献立をアップすることはあまりしないのですが、こちらさんだけは別ですの。)

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向付は明石の鯛。
例によってトマト醤油(しょっつるみたいで大好き!)でいただきます。

左手には珍味のくちこ(ナマコの卵巣)。説明を聞く前においしくて完食。
右手のは魚介のぬた。

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懐石仕立てなので、これは白味噌の汁、蓬餅入り。
梅のお椀の塗りもまた眼福。

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これが絶妙なとろりぐあいの、一子相伝・瓢亭卵。

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ぐじの蒸し物、湯葉となんとからすみ添え。
からすみも大好物ゆえ、「酒持ってこ〜い!」モードになりそうなのを、ぐっとこらえる。

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焼き物は鱒。
この染付、ええなあ。


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アワビと大根の炊き合わせ。

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穴子の蒸し寿司に、しんじょうのお汁。

懐石で云えば湯桶になるのでしょうか。
出汁はぎりぎりの薄味で、箸洗いと言った感じでコースの組み立てに隙がありません。

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(これもかなり古い蒔絵の椀だそうですよ)


ほんとうにこちらのお料理は(と、講釈たれるほどいってないんですけれどcoldsweats01)ケレン味なく、素直においしい。王道を行く、という感じでしょうか。

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ここらでもうお腹いっぱい、、、、


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と、いいつつ別腹の甘いもん。
嘯月さんの雪餅。
つくね芋のお味がしっかり。

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お薄は永楽さんの椿の茶碗で。

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胃も心も満ち足りて、お庭をとおりぬけて帰路へつきます。

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こちらが前回とおされた400年前の茶室、くずや。

できればまたちがう残りの2棟もいってみたいですね。
季節もまたまた変えて。


2012年2月25日 (土)

修二会直前・試別火(ころべっか)のころの二月堂

奈良まで所用あってでかけました。
来月はお水取りのお松明を見に、今年も出かける予定ですがその前の二月堂もみておきたいと足をのばします。

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東大寺は南大門まで行かずに浮雲遊園をつっきって行く二月堂への道。

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昨年この遊園の真ん中に奈良県新公会堂。
こんな場所にわざわざ建てなくても、、、と私などは思うのですがね。

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大仏殿を背景に、鹿にエサをやるところを写真撮影中のハネムーンカップル(???)

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まずは三月堂(法華堂)にでました。
この柳は春にはここのランドマークになるんですよ。
現在ここは閉鎖中。
不空羂索観音と日光・月光菩薩がおられたのですが、ただいまは新しくできた東大寺ミュージアムへ仮住まい中。
やはりこちらのお堂で拝みたい。


三月堂の前の石灯籠に発見!

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この巻かれた注連縄は修二会のまえにおこなわれる結界なんです。

ご存じの方はご存じでしょうが、お水取りは実はお松明の期間(3/1〜14)だけではないのです。
2月の中頃より練行衆は、別火坊にて、俗世間を絶った生活、世間と火を別にする=別火(べっか)にはいります。

2月20日から試別火(ころべっか)。
この間本行中に着用する紙衣をつくったり、糊こぼしの椿の造花をつくったり(花ごしらえ)、灯心そろえをしたり、社参をしたり、準備をかさねます。

2月26日からは惣別火(そうべっか)。
この日から練行衆は別火坊から一歩も外に出られず、地面をあるくこともゆるされません。
なので前日の社参は暇乞い(娑婆へのおいとま)とよばれるのもおもしろい。


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この日は試別火の期間中ということになります。

この画像は開山堂の中をのぞいてみたもの。
開山良弁僧正をまつるこのお堂の中にあるのが有名な椿、糊こぼし。

まあ、のぞいてみても見えないんですけれどね。


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ここの坊の方が、練行衆になられたようです。
入り口に結界の注連縄が。

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本行の時を静かに待つ二月堂。


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ここもすでに結界されています。


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これをお堂側からみたらこんなふうになっていました。
毎年お松明のあと、のぼって前を通っているはずなんですが、気づかなかったなあ。

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上からのぞいたところ。


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お堂の正面(西)の吊り灯籠。

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裏側(東)のいわゆる瓜灯籠。
二月堂のシンボルかな。

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本行でお松明とともに練行衆が上堂してくる登廊。

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階段を下りた正面にある湯屋。
本行中の練行衆の食事をここでつくるとか。

ちなみに練行衆の食事は1日1回きりなんですよ。
そのため食事には体力をつけるようにと、献立にさまざまな工夫がされているとか。


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これがその食堂(じきどう)。
食事も行のひとつとして、きめられた食作法があります。

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食堂の向かい、正面の建物が本行中の参籠所。

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まだ青々としたお松明の竹です。
美しい、、、、。


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本行中、12日深夜、お水取り(香水・こうずいをくむ)がおこなわれる閼伽井屋。


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その屋根に鎮座する鵜。

修二会をはじめた実忠和尚の勧請に遅参した遠敷(おにゅう)明神が、おわびにと香水を湧かせようと約束。
飛来した二羽の鵜がとまった場所からわき出た御香水。
これが若狭井とかや。


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帰りは北側の大好きな裏参道より。

来月がはやくも楽しみです。


   水取りやこもりの僧の沓の音      芭蕉

2012年2月23日 (木)

弘道館月釜〜梅花茶会

今月の弘道館の月釜は「梅花茶会」。

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例の如く御所の駐車場に車をつっこめば、この日はまだ消え残りの雪があちこち残る、風情のある一日でした。

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弘道館の露地もこのように。

風情はあるのですが、積雪は苔にはどうなんでしょう。
いためそうです。

実はこの大雪が降った夜の、その日の朝のこと。
わが家の露地の苔がダメになった部分を庭師さんが張り替えてくれたところだったのです。
ちょっと心配bearing

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さて、この日の梅花茶会は天神さんにちなむ趣向でありました。

待合には菅原道真の肖像画。

本席では天神さんが臥牛にまたがっている絵と、淡々斎の「誰云春色従東到」+梅の絵。

天神信仰と牛は切っても切れないようで、北野天満宮にもたくさんの臥牛像がありますが、なぜ牛なのか今ひとつ根拠がはっきりしないようです。(天神さんは丑年だったとか、太宰府に流されるとき牛が泣いて見送ったとか、いろいろ)

誰が云う春色東より到るとは、、、は和漢朗詠集。道真の孫、菅原文時の漢詩。
露暖かにして南枝花始めて開く、、と続きます。

天神さんの飛び梅は確かに東から太宰府に飛んできたのでしたよね。

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古来、日本人は梅を愛すること深く、万葉集のなかで歌われた花は1位の萩についで2位とか。

またかつて禁裏の左近の花は桜ではなく梅だったそうです。
桜に地位をうばわれたとは言え、それでも百花の魁、梅は格別な思いで愛される花であることにかわりはありません。

さて、この日の席の一番の花!といえばこの方。


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天神さんにもゆかりの深い上七軒の芸妓さんの尚鈴さん。

この方が花ゆえ、この席には花をいけられなかったとか。
ほんにほんに、あでやかな、、、、

つい最近淡交社の出した雑誌、京の茶の湯の表紙をかざり、文中にもでてきはった芸妓さんなんです。

まもなく北野天満宮でおこなわれる梅花祭(25日)に呈茶をされるのが上七軒の舞妓さん、芸妓さん。
だから彼女たちはひととおりのお点前はできるのですが、ひとりで茶事をひらけるくらいの力量のある芸妓さんはこの尚鈴さんだけだそうです。


しかもワインソムリエの資格もお持ちで、フィギュアスケートも、、、となんと多彩な方なんでしょう。

芸妓さんのおひきずり(おはしょりをせず着物の裾をひきずる)の衣裳で流麗なお点前をされました。
あの裾捌き、お見事!
われわれでは、普通の着物の時ですら、あれをたおしたり、これをけとばしたり、、、、しがちですのにねえcoldsweats01
鍛錬の仕方がちがいますわ。


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尚鈴さんをイメージしたきんとん。
中の餡が若草色。
もちろん老松・製。

白塗りに唇にさした紅のいろ、、、でしょうか。

一席終わったあと、彼女をかこんでしばし歓談。
芸妓としてのお稽古事や、お座敷や色々忙しいでしょうに、たくさんのことに興味を持って、勉強しようとする姿勢がすてきです。
梅花祭は仕事の日ゆえ、いけませんが、春の上七軒・北野おどり、尚鈴さん見にいかなくちゃ!

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煙草盆。
レオナルド・フジタの絵をモチーフに、刻み煙草ならぬフランス煙草、ゴロワースの遊び心。


他に茶杓が太宰府の飛び梅から作られたもの。
主茶碗、又妙斎手づくねの楽茶碗「飛梅」。
風炉先、北野天満宮古材。
棗、螺鈿張りで蓋裏に上七軒のシンボル、五つ団子の提灯の蒔絵。

上七軒は京の花街では実は歴史が一番古いそうで、団子マークを使えるのはここと祗園だけだそうです。

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これはなんの箱なのかわからないのですが、上七軒の芸妓さんの組合が買った物のようで、数茶碗かもしれません。
たくさん梅にちなんだお茶碗がでてきましたもの。

ちなみに私のは(多分)長楽さんの梅柄の赤楽でした。


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今回も楽しませてもらったあと、帰り道にふと見た中立売御門の向こうの雪大文字。
ほんまに京都はええとこや〜。happy02

2012年2月20日 (月)

柳 宗悦展ー暮らしへの眼差しー〜大阪歴史博物館

京都は大雪なのに、大阪はからっと晴れているのはナゼ?coldsweats02


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こちら、谷六(谷町筋六丁目)にある大阪歴史博物館
(大阪はこういう大きな箱物が好き、、、)


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この地球がめりこんだようなガラスの建物は隣接するNHK大阪への連絡路なんですよ。

難波宮史跡公園のとなりに建てられ、地下にはこの遺跡をみることができます。

なには(難波?)ともあれ、本日の目的はこちら。

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民藝の創始者であり、哲学者、思想家、宗教者、、、多彩な顔を持つ、柳宗悦。

名もなき職人たちの手による、日常生活の品々、その中に宿る「健康的な美」。
それを日本全国(朝鮮、イギリスと海もこえていますが)津々浦々から、彼が蒐集したコレクション=日本民芸館所蔵の展示です。

昨年は柳没後50年、日本民芸館開館75周年だったのですねえ。

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柳の業績に興味を持ったのは3年前、大阪日本民藝館をなにげなく訪れたときからです。
著書「茶と美」を読み、その茶への考え方にいたく感銘をうけまして、久松真一先生の著書とならぶ、私の茶の指南書となりました。
(当時の家元制度を激しく攻撃したことから、家元周辺の方々からはいろいろと評判はよくないようですがcoldsweats01


そしてその次に柳とまたであったのが浅川兄弟を知ったときでした。

当時朝鮮に住んでいた、名もない若い浅川伯教(兄)が李朝の白磁を土産に携えて、柳のもとを訪れたことから実は民藝は始まった、といってもいいのです。
(弟の浅川巧の生き方には感銘深い物があり、機会があれば是非彼らのことを知って下さい)


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このポスターの右下にある写真がその時の李朝白磁「染付秋草面取壺」です。

のちに浅川兄弟らと柳は京城(ソウル)に「朝鮮民族美術館」を開館させるのですが、開館に当たって朝鮮の同和政策をおしすすめていた朝鮮総督府(日本のお役所ね)から再三「民族」の名を消すように命じられましたが、妥協しなかったそうです。

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彼の蒐集は陶磁器にとどまらず、漆工、金工、布、和紙、人形、民画、、、など多岐にわたり、しかもそののめり込み方がすごい。木喰仏を再発見したのも彼だし。


さらにバーナードリーチ、富本憲吉、河井寛次郎、黒田辰秋、濱田庄司、芹沢鮭介など綺羅星のごとき民藝人脈。

72年間の人生で、これらすべて彼一人の「美」のゆるがぬ指針で成された仕事なんだと思うと驚嘆を禁じ得ません。

「イマ見ヨ イツ見ルモ」
「ミテ知リソ シリテナミソ」

作品を前にするとき、どうしても見る前に解説を読んでしまう私。
そういう知識が邪魔になって、本当の美と対峙することができない、、と戒めているのですね。
彼ほどの審美眼はありませんので、ついつい解説に頼ってしまう。
イケナイ、これでは。


「茶事に心を入れる人はとかく茶事に囚われの身となる。そんな不自由は茶にはないはずである」

これはまたむつかしい命題なんです。
自由をとれば、とがめる人あり。また自由は放縦であることとはちがうので、なんでも自由にやればよい、というものでなく。


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(NHK大阪側から)

今回、よき巡り合わせが実はありました。
以前から気になっていた古丹波の茶入があったのです。
その仕覆が「丹波布」で、しぶ〜い黄色。
これはなんだろう、、、と心惹かれつつもそのままにしておいたのですが。

今回の展示の中で見つけたのです。
丹波布!

これも京阪の丁稚さんの布団布としてよく用いられたという名物裂でもなんでもないのですが、これを京都の弘法市で発見し、気に入って片っ端から買い集めたとか。

横糸に木綿、縦糸に何筋かに一筋、絹のくず糸をからませた兵庫県氷上郡の手織物、柳は「もしこの布が早く知れ渡っていたら茶人などは好んで袋物や仕覆に用いたであろう。」と。

これを知ったからにはやはりどうしても、、と入手しました。(あら、やっぱり知識先行ねcoldsweats01
事実、柳に近い方が所持しておられたそうです。

いつかまた、茶席にておひろめいたします。

2012年2月17日 (金)

七事式の会〜廻り炭之式

ここのところお茶関係の話題が続いております。
実際、最近は仕事以外の自由時間、お茶にすべて費やしているような、、、、

また諸般の事情でしばらくお茶にひたれない時期もあると思うので、楽しめるうちに楽しんでおこう。

本日の七事式の会のお題は「廻り炭之式」。

実はいままでこれ、実際に見たことがないのでとてもわくわく。


無学宗衍の七事式偈頌によれば「端的底看聻(たんてきていにしゃくをみよ)」。
なんのこっちゃかわからんですが、要するに炭をつぐことの極意を考えよ、ということらしい。

炉中の炭をすべてあげ、種火を1つ、灰の中に埋め込んだまま、連客がそれぞれ思うままに炭をついでいく、、、という式。

炭のはさみ方(いっぺんに3本くらいはさむこともあり)、置き方もいかに火が熾りやすく、しかも風情があるかどうか、お互いのつぎ方を見て学ぶことが趣旨。

なんといってもこの式でしか(多分)見ない巴半田、筋半田がみどころ。
(ぴお様より、後炭所望でも使われます)
巴の文字は水の卦なので、火をのせると陰陽相和してよいのだとか。

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これは乾いた灰をいれた巴半田。
火箸と底取りをいれておきます。

この「巴」を底取りでぐるっと描くのがむつかしそうです。

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(というわけで、後日させていただいた、巴描き。甲乙でいえば丙ってとこかしら)


この巴半田に、炉中の燃えさしの炭を全部上げます。

思いがけず亭主の花の札をひいてしまい、これをさせていただきました。
大汗をかきましたが、自分でやると見ているだけよりはるかに覚えられますね。
流れはだいたい後炭に準じているので、理解しやすい。

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これは湿灰をいれた筋半田。

連客は先の客が入れた炭を逆の順にこの筋半田にとりあげ、あらたに自分の思うように炭をつぎ、他の客はそれを拝見。
これを全員がします。

最後に亭主が種火を掘り起こして(ほとんど消えてるけど、、、coldsweats01)後炭のように炭をついで、釜をもどして終了です。

炭斗もいつものではなく、炭台に奉書をしいたもの、炭の数もいつもの倍くらい。

皆様の炭のつぎ方はオーソドックスあり、斬新あり、炭が熾りやすそうな機能的なものありで、それぞれの美意識が問われそうです。

最初亭主が炭を全部上げる際、細かいくず炭を底取りをくるっと回してとるのがおもしろくてhappy02これは何回もやりたいなあ。


この廻り炭をもって、私一応すべての七事式、体験一巡しました。
七事式の仕組みは、やればやるほどよくできているなあと感心します。

当たる役によって同じ式でも全然ちがうので、一通りやったくらいではモノにはなりませんが、本で読むのと実際経験するのとでは大違いです。ありがたい機会を得ました。
いや、七事式は楽しいなあ ♪

恒例ですが、最後は員茶之式で全員お茶をいただきました。
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そのお菓子がまたまた泣かせます。
席主様お手造りの薯蕷。
中は若草色の餡ですのよ。

どうしてこんなになめらかな薯蕷皮ができるのでしょう。
おいしくて、またまたお茶のくれる「福」の恩恵に浴しました。
シアワセheart01


2012年2月16日 (木)

梅香茶会〜at 好日居

黄昏の岡崎、平安神宮の大鳥居。

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冬の黄昏もまたいと美し。

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いつもは日没閉店の好日居さん、
今日はまだ暖かい門灯がともっています。

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好日居さんが急遽おもいつかれた「梅香茶会」に。

ある方のお庭から大きな蝋梅の枝をもらわれたのだそう。
好日居がほんのりあの蝋梅の佳い香りに染まるのを、一人だけで鑑賞するのはもったいないと、急遽お客さんを募ってのお茶会です。


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表の洋間は待合。

お客は梅の花弁の数とおなじ五人。

初対面の方ばかりなのに、実はお互いご近所同士だったんですね。
ジモティな話題でついもりあがる。


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梅の花弁のような5つの茶器。
待合でいただいた「はじまりのひと福」は梅香茶。

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蝋梅をつぼみのままとって乾燥させたものにお湯をそそぐだけなのに、なんとも不思議な味わいが芳香とともに。

これをいただいたあとは、すっかり電灯をおとした奥の間に。

暗い中ならばこそ、嗅覚はとぎすまされ、闇にほのかに漂う蝋梅の香りを楽しむ。

蝋梅の香りは梅よりも少し艶っぽく甘い。


目を閉じて香りを楽しんだあと、少し灯りをともすと、ぽっとうかびあがる見事な蝋梅の枝です。


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この信楽の大壺もいいですねえ。
はじめからここにこうしてあるようで、ぴったりなじんでいます。


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その蝋梅を背に本日の「梅に寄せるお茶・梅占(武威岩茶のひとつ)」をいれてくださる好日居さん。
とても絵になります。
まるでレンブラントかラトゥールか。
所作もとても美しい。


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梅占は茶葉の時は煎茶によく似た香りでしたが、煎れると芳香がたちのぼります。
煎茶に比べるともっと有機的な香りですね。(昔化学で芳香族、ベンゼン環なんて習ったよな~と思いながら、、、)


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テーブルの室礼もさりげなく梅。


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主菓子は老松さんの棹物「東風ふかば」。
北野神社の梅園の梅でできたお菓子です。
(楊枝は東京日本橋・楊枝専門店さるやさんの都々逸つきのもの。梅の袋入り。お江戸ですねえ)


  東風(こち)ふかば におひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ  道真公


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お干菓子は梅の和三盆をウグイスの小皿にのせて。

気がつけばお茶は6〜7煎目までいただいています。
それでも失われない香りは中国茶の力強さを思い知らされます。

写真はないのですが、茶会では床の軸にあたるすばらしい絵が飛び入り参加していたのですよ。

近くの美術書専門山崎書店さんがこの会のためにお貸し下さったという琉球紅型染・梅の図。

しずかでとても癒される美しい時間をしばし楽しむ。


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最後に「〆のひと福」。
甘酒をたっぷりのおろし生姜とともに。

これで茶会は果てました。

蝋梅の一枝でこんな茶会ができるなんて。
好日居さんのセンスにはいつも感動してしまいます。
自分の茶会に見習いたいエッセンスが山盛。

ごいっしょしていただいた方々も梅香茶会にぴったりの方々ばかりで、お目にかかれてうれしかったです。
ありがとうございました。

最後に梅香茶会のテーマとして好日居さんが会記に記された新島襄の梅のすがすがしく謙虚な姿を讃えた「寒梅」という漢詩を。


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(写真は好日居のマスコット(?)、以前からいらっしゃる「みちざねさん」と梅)


   庭上一寒梅  笑風雪侵開 
      不争又不力  自占百花魁 
(庭上の一寒梅 笑って風雪を侵して開く 争わずまた力まず 自ずから百花の魁を占む)


2012年2月13日 (月)

如月の茶事〜ISO乙女たち集いて

世間的にはISOJI、だけど心は乙女!の私たち。
いままでグルメミーティングをさんざんひらいたけれど、ここらでちょっと趣向を変えて。

お茶をされている方もおられるのでお茶事などを。

とはいえ、亭主=私の趣味全開、、、でスミマセン。


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玄関では「立春大吉」(鏡文字:左右対称のおめでたい言葉)の札でおでむかえ。


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寒い2月ですが、この日は少し日が当たると春を感じさせる佳き日でございました。

一番の心配は皆様のお膝!
茶事は3〜4時間のセレモニーですので、慣れた私でもかなり足がキツイ。
慣れない方、あるいは足を痛めている方に正座椅子なるものを用意しましたが、お役に立ったかどうか。


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待合から今回のテーマの始まり。
「Around the World茶会」。

趣味の海外旅行で私が集めたもの(ガラクタとも言う)を見立てであれこれ使わせていただきました。
(このテーマはもう1回くらいしたいので、詳細は伏せとくねcoldsweats01

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初座は陰陽五行では「陰」になりますので、すだれをかけて。

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腰掛け待合いでお待ちの皆様。
ちゃんとお着物、フォーマルでおいでくださいました。
その気持ちが亭主にはうれしいものなんです。confident

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郷里の書道家の軸。

「心与梅花一様清(心と梅花、一様に清し)」


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初炭は花咲おばさん様にお願いしました。

昔取った杵柄とかなんとやら。
後座の濃茶の時、ごうごう釜が煮えついてご名炭でございましたよ。


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さて、皆様お楽しみの懐石。
狭くて暗い小間だと、何を食べているのかよくわからないし、足も苦しいので、ここで隣の広間に移動。


今回も三友居さんの仕出しをお願いしました。P1150166

なかなかお値打ちの仕出し懐石。
蒸し物もちゃんとついてきます。
(ほんとは自分で作れよな〜、、、今はまだとってもそんな余裕は、、、、coldsweats01


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皆様の笑顔がおいしかったことを証明していますね。
おささもだしましたよ。
八寸だけは自分で用意、、、でも中味はできあいでスミマセンcatface

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懐石のシメの主菓子。
虎屋さんのきんとん、「雪の下萌え」。

中立のあと、後座は「陽」の世界になりますので、腰掛け待合いの皆様に見られながらすだれ巻き上げ。
あせる!あせる!coldsweats02

後入りをしらせる銅鑼も瞬間、打ち方をど忘れしてなんだか変になっちゃいました。あらら〜〜。

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床は、後座で軸から花にかわります。


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今回茶入は大津袋に。

濃茶は、一服正客が飲まれたあと、お服加減を聞くまでは無言です。
このし〜んとした緊張感がいいのです。

いつもはおしゃべりしだしたらとまらない私たちですが、この時は静けさにつきあっていただき、良い時間をすごしました。


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濃茶はわたくし、亭主が。

後炭省略(なにせ足がみんなもう限界、、、、)でぐっと気楽に薄茶席。

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お干菓子は末富さんの梅と蕨。

お亭主はぽん様です。

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ランディ先生のお弟子さん、がんばれ〜!
五服も点ててもらいました。

これで茶事終了です。

楽しんでいただけたかな。
茶事はいつもいうように、「亭主七分に客三分」の楽しみ、というので準備や片付けのたいへんさを差し引いても、亭主はより楽しいのです。自分がけっこう楽しんで、ゴメン。


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今回の反省。

煙草盆の炭が3つとも全滅〜!coldsweats02
寒い時期はもたせるのがむずかしいわね。

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なにわともあれ、お点前はしていただかなかったけれど、すてきなお茶名をお持ちのみゅう様、着物姿初公開のkiremimi様、お膝の痛みをこらえておつきあいくださった夢風庵様、ありがとうございました。

(いくつかの写真は皆様のご厚意によりいただきました!これも感謝!)

2012年2月 9日 (木)

如月の茶の湯あれこれ〜大炉・その他

今月は忙しいのですが、2月しかできない大炉のお稽古があるとなれば、少々無理してでも行かないわけには行きません。
なにせ1年に1〜2回しかありませんから。


普通の炉は一尺4寸四方と決まっているのですが、大炉は一尺8寸(一辺が12cmほど長い)、しかも六畳の間で逆勝手という約束。
炉縁は杉の丸太、炉壇はねずみ色。
炉の向こう側に湿灰や炭をおくため、しきりとして大きな雪輪瓦がおかれます。

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テキストからの写真。

発案は玄々斎ですから、比較的新しい創案。

炉の面積が広いだけに空気の通りがよく、その分火力が強いので、極寒の二月ごろに使われます。

以前のお稽古場には大炉は切ってありませんでしたし、そのお稽古ができるというのはなかなか貴重なことなんです。

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(うちのヤブコウジ)

先生方の間では、大炉を切ると大病をするとか、厄がふりかかるとかいわれて、還暦などのめでたいときに切るものだ、という説があります。
なぜそんな説が?
と、思いましたが、火力が強い分、一般家庭では火事をだすおそれがあるので切るべきではない、ということではないかとうちの先生のお説です。

それが納得できるくらい、あっというまに炭が白くなる火の強さ。
たしかに寒い二月にはありがたいあたたかさです。

お点前は普通の逆勝手とほとんどかわらないので、問題ありません。(←意外と逆勝手、得意)

初炭は雪輪瓦のむこうに盛った湿灰をまくところに風情があります。
でも!
なんといっても大炉は後炭!
それをお稽古でさせていただきました。


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これもテキストから。

炭斗のかわりに大きな焙烙(壬生狂言で割るやつの親玉みたいなの)を使います。
炭はあらかじめ雪輪瓦の向こうに盛っておきますが、この盛り方も実際やってみなければわからない。
本だけでの勉強では限界があります。

火箸を使うとき、灰匙を使うとき、それぞれがとりやすいように焙烙をくるくる回すのがなんともよい風情です。

止め炭が輪胴になるのも特徴。

最後に水次にて水を釜にさし、たっぷり濡れた茶巾で釜肌を清めると、ぶわ〜っと湯気があがりました。
我ながらほれぼれする湯気のあがりっぷり!lovely
これよね、これよね、お茶をしていて楽しい瞬間は。

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(庭の梅)


さて、わたくし近々また茶事をします。
やっぱり懐石はまだ自分で作るキャパがないので、外注ですが。

なのであれこれ準備中。

最近骨董市で買った煙草盆に灰吹き(キセルの吸い殻をいれる竹の筒)がなかったので、どうしようかなあと思っていたところ、近所の竹材屋さんで1本100円で竹の筒をゲット!(安!)


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ちょっと長かったのでノコギリでカット。
切り口をサンドペーパーで磨いて、、、


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おお!なかなかよいではないか。

ところが試しに水をいれたところ(灰吹きには少量の水をいれておく)、、、

ぎゃ〜!
だだもれ〜!shock

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なんと裏を見たら虫食い穴が!
道理で安いわけだわ、、、、

まあ、これは粘土か樹脂系の接着剤でふさぐとしよう。
茶事当日でなくて良ヨカッタ、、、、

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というわけで、お茶のことを考えながら(仕事中も、、、coldsweats01)すごせる日々のなんとありがたく幸せなことか。
こんな時間がずっと続くといいのだけれど。


最後に、これ、お茶やってる人なら絶対うける動画のアドレスを残しておきます。

どこかのブログかなにかで見つけたのですが、関東に住む娘に聞くと、関東某ローカルでのみ放映されている隠れた人気番組「戦国鍋TV」の傑作歴史歌のひとつなんだそうです。

たぶん利休七哲

2012年2月 6日 (月)

天龍寺・茶会〜節分七福神めぐり

冷え込んだ節分の日、嵐山天龍寺周辺には消え残った雪が残っていました。
やはり市中よりかなり寒いようです。

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節分祭がおこなわれる天龍寺。
あちこちに幟がたっています。

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すざましく、かつ不思議な美しさの冬枯れの蓮池。

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ほらほら、雪残ってるでしょう?


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寒いのでついつい焚き火のそばから離れられませんが、さすが嵯峨野、薪は木ではなくて青竹です。
(一本ほしい〜!竹箸、蓋置が作れるのに、、、)


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実はこの日、節分祭に来たわけではなく、たまたま○交会の節分茶会におよばれ。
こちらは方丈からみた曹源池庭園。


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方丈内のお茶室は祥雲閣。
表千家の残月の間写しで、広間に二畳の広い床がつくのが特徴。


このお茶席、どういうわけかオーバーブッキングで、水屋にはみだすお客さんも。
私などは席とちがうところにすわって、その前にもお客さんが座る、という押し込め状態でしたので、なんにも見えませんでした〜。bearing


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まあ、立った腹もこの笑顔でゆるしましょうか。
鶴屋吉信(だったかな?)のお福さん。

というわけなお茶会でしたが、そのお茶券についていた福笹券が実はほんとのお値打ちでしたの〜happy02

七福神めぐりなんて知らなかったのに、参加してみるとスタンプラリーみたいで結構楽し〜い。

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まずもらった福笹は(買えばけっこうなお値段)辰の絵馬と天龍寺節分祭の札だけがついています。

これをもって七福神に相当する塔頭をまわって、それぞれ御札を笹に結びつけてもらう、というわけです。

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七福神めぐりのまえにまずはこちらでおささをいただく。

嵐山の丹山酒造の樽酒が無料接待でいただけます。おほほlovely
樽木の良い香りのついた淡麗なお酒でしたわ。

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まずは 三國傳来毘沙門天、弘源寺。

重要文化財・毘沙門堂があります。
15世紀管領職。細川家の創建ゆえ九曜星紋か。

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ついで水摺弁財天、 慈済院。

唐様の来福門がすてきです。
こちらの御札は弁財天がもっている琵琶の絵がかかれています。


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福禄寿、松厳寺。

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こんな感じで御札を結んでくれます。


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さあて、次なる七福神は、、、
幟をめあてに、ほろ酔い加減でぶらぶら。

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不動明王、寿寧院。
こちらでは布袋さんの代わりにお不動さんになります。

御札は不動明王さんのもっている護剣。

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永明精舎恵比須、永明院。
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こちらには夢見地蔵さん。
たくさんの小さいお地蔵さんのお顔が赤子のようでかわいくいとしい。

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宝徳稲荷、妙智院。
こちらも寿老人のかわりに入っています。

ここには塔頭直営の湯豆腐定食がいただける西山艸堂さんがあります。


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七福神巡りしめくくりは東向大黒天、 三秀院。

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紅梅か?
と思いましたが、ウメモドキのようです。


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ウメモドキの陰の手水では水が、、、、凍ってます!


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しめくくりに甘酒の無料接待をうけました。
あつあつでおいしかった!

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さあ、これがコンプリートした福笹ですよ。

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せっかく嵯峨野にきたのですから、是非こちらへもいかなくちゃ。

嵯峨豆腐森嘉さん。

先代が凝固剤にそれまで使われていたにがりのかわりに澄まし粉(硫酸カルシウム)を使用して、やわらかい豆腐をはじめて開発されたんだとか。

今でもひとつひとつ手作りで、デパートとかに一切卸していないので、食べたければここまで買いに来なければならないという貴重なものなんです。


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大好物の厚揚げ、チンしてたれをつけていただくと、おいしくてもう、2つ一気食いでした。(1つはダンナの分だったのだが、、、)
デパートで手軽に買えない、産地販売の新鮮さ、というのもこの異様なおいしさの秘密なんでしょうか。
こんなにおいしい厚揚げを、わたしは他に知らない。

でも嵯峨野までしょっちゅう買いに来るわけには、、、と思いつつ、地図をながみてみれば、そうか、丸太町をず〜っと西に行けば車だとそんなに遠くないぢゃないか!
観光シーズンでなければ、お豆腐を買いに嵯峨野まで、、、ができるかも。happy02

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というわけで、やはりいつもどおり、口福でおわる七福神巡りなのでした。

2012年2月 3日 (金)

須賀神社〜吉田神社・追儺式2012

今年もいろいろなところで節分の行事がおこなわれましたね。
私はやっぱり昔から徒歩圏内の吉田神社です。

丸太町を北上してまずはこちらへお参り。

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古くは岡崎神社の東天王社に対して西天王社ともよばれた須賀神社。

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なんといっても最近有名なのが懸想文売り。
イケメンという情報あるも確認できず。


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だって目しかみえない。

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売っている懸想文のお守りの効能は「顔かたちが良くなり、良縁に、、、云々」なので、すでに手遅れの私としては昨年はスルー。

でもでも、きくところによると箪笥にしまっておけば着物がたまる、、、らしいので、今年はもとめました。
(おほほほ、、、着物はいくらあってもよいわhappy02


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ちなみに中はこのような懸想文が。

「辰郎様へ   美卯まいる」

と書いてあるのは卯年から辰年へ、ということなのね。
来年はまた辰から巳になるのでしょう。

さて須賀神社からさらに北上して吉田山をめざします。
途中、昔住んでいた近衛通りにでると、、、、

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あああ〜っ!!

喫茶このえがついに更地に!

学生時代この喫茶におせわになったK大OBはたくさんいると思います。
おじいさん、おばあさんがええ味出してました。
ずいぶん前から空き家になっていたのは知っていたのですが、そうか、ついに更地になったか。

こうしてまた思い出になってしまったわねweep

(在りし日のこのえ、vivasan様がアップされていますのでリンクしておきますね。こちら


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気を取り直して吉田神社へ。

2日は曜日巡りが良く、今年は追儺式を見ることができそうです。
(学生の時は毎年みてました。)


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境内では3日の火炉祭の準備が。
まだ燃やす古いお守りなどはそれほど集まっていませんが、明日にはたぶんぎゅうぎゅうに詰め込まれていることでしょう。

深夜近くの火炉祭のほうは昨年行きました。

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巫女さん達も御豆さん買うのね。

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追儺式の始まる直前。
儀式の方は、この場所では見えませんが、この前を鬼たちや方相氏(ほうそうし)が通ります。


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BGMは雅楽とホラ貝の音。
追儺の行列が降りてきました。

追儺の儀式はもともと禁中でおこなわれていた疫鬼をおいはらう陰陽五行と深く結びついた儀式とか。

寒の頃、古い年のきわまった陰(=鬼)の気を駆逐し、新しい年(=立春2月4日)を迎えるための儀式だったんですね。

陰陽師が祭文を読み、方相氏が矛と盾を持ち、その矛を地面に打ち鳴らしながら「鬼やらい、鬼やらい」と言って宮中を歩きまわる。そしてその後には殿上人たちが桃の弓と葦の矢を持って続く。
(桃や葦にも古来より邪気を祓う力があるとされていた)


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(ぶれてますが)この方々が最後に桃弓を射る王卿の方々。


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金色四つ目の方相氏登場。

かつては大舎人寮のなかの屈強な大男が扮したとか。
玄衣朱裳(ようするに黒と赤の衣裳)で侲子(わらわべ)20名をひきつれています。

(子どもたち、寒そうでした)

おりからの鍋底寒気で雪はちらほら。
心底寒い、節分らしい夜です。


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赤鬼、青鬼参上。

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子供をめざとくみつけると駆け寄って「ウオ〜ッ!!」とおどかすのがお約束。

娘にメールでこの様子を送ってやると、「小さいときこわかったのを覚えている。」って。coldsweats01


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ベストパフォーマーは黄鬼さん。
けっこうヤンキーっぽくあばれていました。

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後世恐ろしい物として、この方相氏が追われる鬼に逆転した、というのは不思議です。
これも宮中の節分行事、土牛童子の儀式とミックスされて豆まきがおこなわれるようになったことと関係するそうですが、なかなか奥が深い。

それほど昔の人は自然現象や疫病などをおそれ敬虔に祈りや儀式をおこなわずにはいられなかったのでしょう。

自然をおそれなくなった現代人がうけたしっぺ返しが辛く感じられるこの1年、そんな自然の脅威への畏怖の気持ちを思い出してみるべきかもしれません。


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ちなみに私はこの追儺の勉強をこの本でしました。coldsweats01
(岡野玲子さんの「陰陽師」第3巻)


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節分の日のみ開けられる、全国3132座の神様を勧請した大元宮。

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厄塚で厄除けを祈願。

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お供えのお名前を拝見するに、三千家、藪内、、、など茶家のものを発見。


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唐土から非時香菓(ときじくのかくのこのみ)を持ち帰った田道間守(たじまもり)を祀る菓祖神社。

今年もおいしい和菓子がたくさん食べられますように。

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菓祖ですから、毎年お菓子と豆茶の無料接待があるんですよ。
寒い中、あつい豆茶はなによりのご馳走。

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昨年気づかなかった橘の木を境内に発見。
非時香菓=橘といわれていますからね。


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あと、夜店のにぎわいも忘れちゃならないお楽しみです。


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立春からはじまるこの1年(旧暦)、今年はどなたさまにも良い年でどうかありますように。

2012年2月 1日 (水)

睦月雑記2012

さぶい日が続きます。
でも毎朝同じ時間に起きたときの、陽の光が全然ちがってきました。
まもなく新しい季節のはじめ=節分ですね。

<その1> 聞き酒セット


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ハイアットリージェンシー京都の和食レストラン、東山(TOUZAN)にいってきました。

食事もとてもおいしくいただいたのはさることながら、うれしいのはこの聞き酒セット!


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伏見のお酒、「日出盛」の4タイプ。

純米大吟醸「桃の滴」(精白40% 度数16%)
古酒 (精白50% 度数16%)
純米原酒しぼりたて (精白65% 度数17%)
純米有機米仕込み (精白65% 度数15%)

日本酒好きにはまたらないテイスティングですわ。
食事の邪魔にならないくらいの量で4種も、、、、お得。

で、私の一番は、一番下の純米有機米仕込みでした。
大吟醸より、おいしいと感じたのは意外でしたわ。

<その2> またまた懲りずに練りきり

久々に練りきり和菓子に挑戦。

まわりにお上手に上生菓子を手作りされる方がたくさんいらっしゃるので、刺激をうけまして。

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白玉粉でレンジで作る求肥。

ここまではOK。

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レンジで水分を飛ばした白餡に求肥をまぜて練り切り完成。
ここまでもまあまあOK.


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色粉を混ぜて形成パーツを作る。

だんだんあやしい、、、、

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完成despair

ダンナにみせたら「海老ののったカレー饅か?」、、、と


、、、、、、、crying、、、、、

水仙のつもりなのに、水仙なのに、、、、、


<その3> 色無地をSOHYA(總屋)で

京友禅の老舗、千總がプロデュースする新しいコンセプトのお店總屋さん。

もっと手頃なお値段で気軽に着物を、ということでしょうか。
なにせ千總のお着物はお高いですからねえ。

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場所は烏丸三条、IYEMON SALONの隣。

茶会には正式にはやはり色無地だと思うので、いままで少ない色無地をやりくりしてきましたが、ここらで新しい色目のを新調しようと、お尋ねしました。

70種類の色見本は、肩に掛けて顔写りをみるに十分な大きさがあるのはうれしいですね。

今回私は香色をねらっておりまして、その近辺の色にあれこれ迷いました。

グレーがかったの、黄味がかったの、ピンク系の、、ほんの繊細なちがいなんですが、顔写りはずいぶんちがいます。

香色は昔はハーブの1種、丁字で染めたので、染め上がりにほのかにその香りがしたことから「香」色と。

色目はOK、でも無地の地紋選びはちょっと難航。
比較的若い人向けのコンセプトのせいなのか、柄がどうも納得いかない。

では、といって持ってきてもらったのが、値段ははねあがりますが純国産絹の生地。
一度良い物をみちゃうともとに戻れないのよね〜。

財布には痛い目にあってもらいましたがsad、やはり色無地は帯によってフォーマルにもカジュアルにも着ることができる着物ですから、納得のいくものを作りたいですし。


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こんな波頭紋の地紋に決めました。
もっと年をとってもいけそうです。

できあがりが楽しみです。


<その4> まちかどミナポート

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おお!
これはパリで人気なコミュニティサイクルというやつではないか。

京都にもできていたんだ。
まちかどミナポートという企画。

「ステーション」と呼ばれる市内に点在する拠点で自転車を借りて、好きなステーションで返却、という自由度の高いレンタサイクル。

自転車にちょうど良いサイズの(ホンダのCMじゃないってば)町、京都にはぴったり!
エコだし。


<その5> ○交会京都支部 初茶会

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模様からすべてお誂えで作ったべべです。

なにせ着物にはうるさいと思われる方々が集う○交会京都支部初茶会ですから、ちょっと小ましなものを。

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朝の、寒い新門前通り。
別名骨董通り。

敷居の高い骨董、古美術屋さんが軒をつらねている通りです。

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会場は新門前の京都美術倶楽部。
一昨年までは大阪支部でしたので、大阪美術倶楽部にいっておりましたが、今年から京都支部へ。
なのであいさつがわりです。

濃茶、薄茶、点心をいただく。

大寄せの茶会とはいえ、やはり先人に勉強させてもらうことは多いです。

勉強しても勉強しても、限りなくその先、奥、広がりがある、、、、それが茶の湯の道なんだと、途方に暮れつつもまた楽しくもある。
生きている間、退屈せずにすみそうです。

濃茶席の古銅の花器に、みごとな寒牡丹が入れられていたのですが、寒い間は牡丹の古木も必ず添える、と初めて知りました。
でも、なぜ?
その由来は?
どなたかご存じないかしら。


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帰り道に見た、これも見事な雲龍梅。
つぼみがすでにほころんでいます。

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これも帰る道の白川。
柳の芽吹きもまもなくでしょうか。

そして帰りつくと、、、


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ホットマットの上の極楽顔の猫。

世はすべてこともなし(ブラウニング)、、、、ってか?