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2012年1月

2012年1月28日 (土)

京都・京町家ステイ・アートプロジェクト vol.1

庵 Iori Co.が主催する京都・京町家ステイ・アートプロジェクトに参加してきました。
(本日が最終日のため、参考になりませんが、、、、ゴメンナサイ)

まずは富小路仏光寺にある庵さんのインフォメーションセンターをめざします。
四条より南はあまり行く機会がないので、よく知らないエリアなんですが、風情のある町家、仕舞屋がまだまだたくさん残っているんですねえ。

お?
これは、、、

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ライブハウスの草分け、磔磔ぢゃありませんか!
学生時代1回だけ来たことがありますが、どこにあったか全然記憶になく、こんなところにあったんだ〜と感慨深いわ。

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このつきあたりが庵さんのオフィス。

ちなみに庵のコンセプトは、、、

「美しい日本の文化と伝統を守り、次の世代に伝えるには、極めてたくさんの人たちの献身的な努力と、資金が必要です。
 そこには、持続可能なビジネスモデルが必要です。そのビジネスモデルをまずは京都で開発しようということになりました。」ということで、京都のモデル事業は、京町家ステイとオリジン・アートプログラム(伝統文化研修・体験事業)。

そして今回第一回目の「京都・京町家ステイ・アート〜アートと町家が出会う日」プロジェクトだそうです。

こちらで入場料(?)をお払いして、この近隣徒歩圏内にちらばる四軒の町家の地図をもらってスタート。
(四軒の町家はすべて現在は宿泊施設)


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まずはオフィスの入り口にある「藍の町家」(筋屋町町家x染織家・福本潮子)。


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こちらはもとは大きな木綿問屋さんだった町家。

表のミセの間。
テーブル代わりになっているのは、もとはといえば大きな蔵の戸でしょうか?

壁のタペストリー、おざぶが福本先生の藍染作品です。

こんなしつらえの中でお泊まりできるなんていいですねえ。


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内玄関。


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ここからミセの間を見ると、格子ごしの灯りが風情ありますね。
いや〜京都やわあheart01


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こちらは元だいどこの間でしょう。


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奥のお座敷。
おざぶがまた藍染。


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宿泊施設なので、通り庭の土間はふさがれて使いやすそうなキッチンになっています。
バス、トイレも快適に使えるように改修され、町家に住むのに改修する際のひとつのモデルになっていると思います。


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床は上がっていますが、上の火袋は健在でうれしい(←なんどもいいますが、火袋フェチ)

さて、次に向かいましたのは藍の町家より少し南にある「映像の町家」(石不動之町町家x映像作家・大西宏志)

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こんな細いろうじの奥にあります。

こちらはもとは普通の民家、というか仕舞屋だったそうです。


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座敷になにやら電気機器が、、、


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おお!

散らばるモニターのなかを金魚が自在に移動する、、、という映像アートになってました。
タイトルは「ビデオの池」。
なるほど〜。

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掛け軸の中にも泳ぐ金魚が。
これは楽しいかも。


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こちらもおだいどこは使い勝手よさそう。
井戸のつるべも残されています。

その井戸は、、、


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完全に蓋されてますね〜coldsweats01


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二階踊り場から見下ろしただいどこ。
ほんとうに火袋がある台所は美しいなあ。

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二階にあった作品、ビデオテーブル。

これは世界地図をあらわして、日本は動く金魚として表されているんですって。


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ねころんでミニモニター(上の世界地図と同じ映像)をみる涅槃仏さん。
これ、笑えます。

さて次はそこから東に向かって高瀬川をめざします。

途中こんなところが!


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「千と千尋の神隠し」のモチーフになったといわれる鮒鶴さん、いつもは鴨川の東岸から川向こうに眺めているだけなので、表側をみたのは初めて〜!!ひゃ〜!(←意味不明の感動)


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高瀬川沿い、木屋町に面した道を奥に入るこちらは「万象の町家」(美濃屋町町家x陶芸家・近藤高弘)。

近藤高弘さんと言えば、染付の人間国宝近藤悠三さんのお孫さんなんですよね。
お父さんの濶さん(超男前でしたのlovely)の工房には学生の時分一度お邪魔したことがあります。

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こちらは元医院だったそうで、表が医院、奥の坪庭を茶庭にしつらえて、奥を茶室にしていた、、、という雰囲気。

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細かいところはけっこうお金がかかってる造作で、さぞ分限者であったことがしのばれます。

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茶室(?)から表の建物を見る。


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床の花器は高弘さんの作品。
表面に水滴がにじみ出ているような材質感(銀滴)がすてき。

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庭造りも凝っています。

この右手の廊下に横たわる板のような物も作品で、アップすると、、、

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これも銀滴、思わず手でぬぐいそうになりました。

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こちらは医院だったころの名残。

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ここから木屋町を少し北上します。
四条以南の木屋町はほとんど来たことがないので、たくさん風情のある町家、仕舞屋のお店がたくさんあるのにおどろきました。

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最後四軒目はもと商人達が定宿にしていた明治の建物。

「品格の町家」(和泉屋町家x日本画家・畠中光亨)

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こちらも内装は完全にリノベーションされています。

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ここのごちそうはなんといってもこの鴨川の眺め!

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いやあ〜気持ちいい〜。

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大文字もちらっと見えます。
送り火の時にはここから楽しめるんですねえ。

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二階の窓は額縁付き。

ここには畠中先生のインドをテーマにした日本画の他、アンティークのコレクションもなかなか見事。

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バンダジの上の李朝白磁にいっぱいの水仙。
良い香り。

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こちらはデルフトの古い壺にデルフト(オランダ)だからチューリップを!


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四軒でスタンプをもらって、コンプリート!
とっても楽しかったわ。
想像した以上に、町家も室礼も改修の仕方もアートもすてきでした。

そしてなにより四条以南の情緒たっぷりの町家、家並み町並みをみるのが楽しゅうございました。


しっかり歩いてお腹が減ったので、やはり高瀬川沿いにみつけたこちらへ。

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中華の大傳月軒


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表は大正時代の洋館。
こちらももと宮大工さんの自分で建てたお屋敷だったとか。


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いかにも際コーポレーション的。(膳所漢ぽっちりによく似ています)

どうも元座敷に土足であがるのが抵抗あるんだけど、、、

しかし、「大傳月軒」って、どっかで聞いたような、、、
おお!そうだ!
内田康夫さんのミステリ「壺霊」に登場して、けっこう重要な鍵になるお店だったわ!
(舞台が京都なので、まさにこのお店)

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いただいたのは大傳月軒弁当と、、、、

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「ちょっと多いんとちがいますか?」
とお店の人に心配されながらもどうしても食べたかった小籠包。

おいしかったわ、おほほ。
ご飯を残して調整しましたので、大丈夫でしたhappy02

2012年1月26日 (木)

氷雨あとの吉田山〜茂庵

学生時代からなじみ深い吉田山ですが、意外と奥が深いのです。

なにかしら新しい登山ルートを発見しては楽しんでいます。

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前日からふっていた冷たい冬の雨がようやくあがった午前中、今回は裏参道(重森三玲邸の前)から登ります。

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この時期人はほとんどみかけません。

冬枯れの山ですが、雨上がりはやはりしっとりとしています。

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モノトーンに近い景色の中、唯一鮮やかなのは南天の実。

小鳥がついばんだあとでしょうか。

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雨+濡れ落ち葉で足元すべりそうな階段にはご注意。

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吉田神社節分祭のときのみ開かれる大元宮。
まもなくですね。
今年も曜日回りがいいので、行けそうです。

節分祭のテント用パイプがもうスタンバイ。


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とても町中とは思えない山でしょ?


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散り敷く落ち葉は濡れるとさらに香気を発します。
いい山のかおり。

木立の向こうにちらっと市街地が見えてきました。

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今回は迷子にならずにたどりつけました。
谷川茂次郎が夢のあと、茂庵

吉田山に広がる数寄屋の宏大な邸宅、茶室については前回書きましたので、よろしければご参考までに。

ただし、こちらのカフェは人気なので観光シーズンはよほど待たないとはいれません。

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でも真冬の雨上がりにくるような酔狂な人は少ないらしく、今回はすんなり入れましたわ。
(それでも他に酔狂な方、若干名すでにおられましたが)

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ここにはいるのはほんとうに久しぶり。
いつもは入れずに横目で眺めるだけでしたので。

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こちらは西向きの窓。
はるか市街地が見渡せます。

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靄を吐く西山まで見えます。

ちなみに反対側の窓からはど〜んと大文字が見えるのですが、他の(酔狂な)方が座っておられたので写真は遠慮しました。

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この長テーブルは好きですねえ。
学生時代、こんな窓際の長テーブルに顕微鏡がずらっとならんだ実習室がありましたが、それを思い出しました。

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本日の日替わりランチ。
豚肉のゴボウ巻き白味噌ソース。

男性には少し量が物足りないかもしれませんが、私にはちょうど。


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立ち蹲居には山茶花が生けてあります。

お腹を満たしたあとは、別のルートで下山をこころみる。

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きゃ〜heart01

落ち葉の絨毯。

今回わたくし新しく竹中稲荷ルートを発見。


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こんなルートがあるとは。
まだまだ吉田山、奥が深い。

このお稲荷さんの正面が黒住教の宗忠神社になります。


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このルートでまぢかに見られる大文字。
かっこいい。


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山を下っていくとつきあたりが真如堂になるというルート。
この道が一番うちからは近そうです。

さて、次回はまたどんなルートで登ろうかな。

2012年1月25日 (水)

七事式の会〜法磨之式

しばらく前から市内某所にて、七事式の会に参加させていただいています。


今回のお題は「法磨之式」。
ず〜っと、以前のお社中のころ、一度やって花があたったことがあります。
(もうあんまり昔すぎて全然おぼえとらん。)

ちなみに裏千家(他の流派はよくしりません)の七事式は、
1)花月  2)且座  3)廻り炭  4)廻り花  5)茶カブキ  6)一二三 7)員茶(かずちゃ)

法磨之式は厳密には七事式以外になりますが、これに準じて行われる歴代宗匠の好みの一つで、法磨之式は十二代又妙斎のお好み。


これ、基本は一二三之式です。
それに花と初炭がつく。

花に当たった人が、あらかじめ決められた点前をされ、他の客がそれに点数をつける(点前の修証)というもの。

普通は五人でするのですが、参加者多数につき、十種香箱も人数分。

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花の方はこの日、濃茶の重茶碗を島台でされました。
さすが、ベテランばかりのこの会、みなさんするするとお点前されます。
(わたくしはその末席を大いにけがしておりまするが、、、、coldsweats01

写真は点前が終わって点数がつけられたところ。

点数は良い順番から、月の一二三、花の一二三、(タダの)一二三。

この方のお点前は月の三が2つ、花の一が2つ、花の二3つ、花の三1つ、、、ということになります。

どんなに良いとおもっても、本来月の一はつけることがないそうです。

この「客」の札の裏は十種の季節の花の模様が描かれているんですよ。
なんだかとっても雅な修行ですわ。

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今年お初の会でしたので、お干菓子もお正月らしく「辰」の金太郎飴と蕎麦板。
(主菓子はお席主お手製の花びら餅)

この飴、辰なんですが、いやムカデだ、いやゴジラだと皆さんに大受けでした。

日ごろ、社中ではお若い方とお稽古する機会が多いので、こういう自分よりはるかに(お茶人として)上の方々とお稽古させていただくと、まだまだ修養が足らんなあ、、、とおもうこと繁く、よい刺激となっています。
ありがたい機会を得ております。
感謝、感謝。

そのお一人、ひいらぎ様手作りの花びら餅、頂戴いたしました。

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この日はさきの席主様手作りの花びら餅といい、花びら餅とは買ってくる物、と思っていた私は目からウロコがぼろぼろと。

それぞれ個性があって、どちらもとてもおいしかった。
私も自分流の花びら餅を手作りしなくちゃ。(ま、来年、、、ねcoldsweats01

また今年も楽しく、ときに厳しく、お茶ができますように。


<おまけ>・・・・長すぎる軸の巻き上げ器

うちの茶室は天井の低い小間なの。
で、私は長い一行物の墨蹟が好き。

手にいれたはいいが、床にかけてみると、あちゃ〜、、、長すぎて床にひきずってしまう、、、ということも。


そこでそんな時、お役立ちのこんなものをゲット。


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竹製にもあったのですが、これはスチール製。

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風帯もまとめて中へ入れ込んでそのまま必要なだけ、巻き上げます。

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こんな感じで、それほど違和感はありません。
これで長い一行物もみっともなく引きずらずに掛けられそうです。

残念なのは、風帯が隠れてしまうことかな、、、、、

2012年1月23日 (月)

弘道館月釜〜有斐斎初点式

雨上がりの御所。

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いつもはここから見える東山ももやで見えません。

例によってここに車をつっこんで、弘道館月釜へ。(どなたでも会員になれます)


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今年初めて、弘道館初点です。


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玄関には餅花が。

待合いの軸は藤原為家(定家の息子)の手になる文屋康秀の歌。


   春の日の光にあたる我なれど 頭の雪となるぞわびしき

(二条の后藤原高子が「春宮の御息所」と呼ばれていた頃、康秀を御前に召し、「日は照りながら雪の頭(かしら)に降りかかりける」という題で詠むよう命じたのに即興で答えた歌)

例によって(暗さもあって)全然よめませ〜ん。

春の日のようにはれがましくも御前にいる私ですが、頭に白髪が増えて年老いたのがわびしいかぎりです、、、、といった歌でしょう。
本席の趣向が慶応2年、玄々斎が禁裏にて御献茶および様々な品々を拝領したこと、がテーマなので、白髪云々は別としてはれがましい禁中にまかりこした玄々斎の気持ちを暗示しているのかもしれません。

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この慶長2年の献茶こそが、宮中のおせち料理のひとつであった菱花平餅(今の花びら餅)を賜り、これを裏千家初釜で使うことを許された、という記念すべき原点だったのです。

今日庵の文書のこの日の記録の最後に

「御菱花平余慶ニ付御福分候也」

御所にて拝領した花びら餅をもちかえり、裏千家の初釜に使って「福を分け」たそうな。

今ではあたりまえにわれわれもお正月に食していますが、ありがたいことですね。


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本席では幕末(弘道館の皆川淇園が生きた時代)の小笠原流の流儀にのっとり、まずは梅の砂糖漬けをあてとして、おささがふるまわれ、この花びら餅。

弘道館スタッフの手作りと思われますが、家元の初釜で使われる「川端道喜タイプ」。
つまり中の白餡がじゅるじゅる。


懐紙を袋状にして包んで食べろ、という意味がわかりました。
頭から食べていると、お尻の方から餡がとろとろこぼれてくるんです。
でもおいしかった〜!happy02


お道具の主人公はその玄々斎の箱書き付きの爪紅及台子。

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軸は鏡餅の絵。
花はさきごろ活け花の未生流笹岡の家元を継いだ笹岡隆甫氏がいけた松。

この花器は唐金みたいでしたが、立ち葵の紋が入っていました。
もともと本多家の紋らしいですが、玄々斎はもとはといえば三河松平郷大給奥殿藩の御曹司、葵の御紋と無関係ではありません。


まあ、あと細かいお道具は忘れましたが、いつもは半東をされる老松(太田)さんが袴をはいて濃茶のお亭主をされたのが印象的でした。

毎回の趣向がおもしろく、いろいろ勉強させてもらえます。
淇園が生きた時代の研究も色々スタッフの方がされているので、また面白い講座もあります。
ご興味のある方は是非。
(マンションになりかけた)弘道館維持のためにもささやかなる協力もしたいですし。

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2012年1月20日 (金)

睦月の洛中さんぽ

日々洛外・岡崎村と大阪の往復、たまにはどっこいしょと鴨川をわたって洛中の空気を味わいにいかなくちゃ。

、、、、というか、洛中での用事をあちこちですませていると思いがけず楽しいお散歩になりました。

烏丸四条から北〜東へ、思いつくまま碁盤の目を歩きます。

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寒さの中でも、六角堂の柳の芽も少しふっくらしてきたようです。

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六角堂はビジネスエリアの中心、だからこんなシュールな景色も。
お地蔵様の並ぶ後ろにハイテクビルのミラーガラス、そこにまたまた映るお堂。


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境内では日なたで暖をとる鳩たち。
それぞれお気に入りの日光浴ポーズがあるみたい。


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春には見事な花をみせるしだれの御幸桜。
その下に並ぶ十六羅漢さん。
羅漢さんというより、お地蔵さんみたいでかわいい。
いたいけな乳幼児そのもののお顔なんですもの。


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三条通にはいると、あら、文化博物館で美術工芸ビエンナーレしてるわ。
(あら無料heart01

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文博の別館(旧日本銀行京都支店)をとおりぬけて。


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ここはいつきても、うっとりしてしまう。

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おや、本館との間に「まゆまろ(昨年の京都国民文化祭のマスコット)」くんが!
国民文化祭がおわってお役目ご苦労様。
でもまだ活躍しそうですね。
ちなみにこのまゆまろ君は漆喰でできているのだそうですよ。

ビエンナーレでは若手の美術家、工芸家の公募作品がずらり。
見応えがありました。
ただ作品数が多すぎて、ちょっとおなかいっぱい。


反対にほんもののお腹の方がすいてきたので、近くにあるこちらへ。

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姉小路堺町の光泉洞寿みさん。
ここへは時間があえばちょこちょこお邪魔しています。


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築100年の京町家。
走り庭はちゃんと現役のおだいどことして活躍しています。

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メニューはほんまに京のおばんざい。
なにげないケの日のご飯です。
外食でこんなのがいただけるなんて、うれしい。

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坪庭には、わが家にもある高場英二さんの作品が。
「とかちぇふウサギ」もいるようだわ。(←わかる人にはわかる)

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ヘルシー定食です。(日替わりは売り切れでした)

手前の生麩は、こちらの名物、麩嘉さんのもの。
これにつける柚子味噌(しかも赤味噌の柚子味噌・自家製)がおいしいのlovely

ごちそうさまでした。

そして姉小路通りを東へ。

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河道屋そぼぼうる。

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このあたり、立派な町家がたくさんあります。


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この界隈は京都市の建築協定地区になっているんですね。

建物の色、質感、看板、店舗の種類、分割の禁止などいろいろ規制ができるようです。
ただし、期限付きということです。
景観を守るためには是非継続していってほしいですねえ。

さて、寺町通りまできましたよ。


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ここまで来たら、用がなくても素通りできない鳩居堂さん。

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和のステーショナリーを少々購入。
そしていつか買って使おう、、と思っている硯のセットをあれこれ眺め回す。
(実のところ筆ペンすら使いこなせていませんsad

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寺町から河原町へぬける姉小路通り。

こんな道があったなんて知らなかった。
右手は本性寺の土壁。

左手には連棟の町家が続きます。

京都新聞に、随筆家・大村しげさんの暮らした町家が再生された、という記事があったのです。
本能寺の近くに住んでおられた、ということは知っていたのですが、どこなのかよくわからないなあ、と思っていたのですが、新聞記事で初めてみつけることができました。

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大村しげさんの「京都町家ぐらし」(ぽんさん、ぢゃないのよcoldsweats01)を読んだことがあります。

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しげさん、実は「おばんざい」という言葉を蘇らせたかたなんですよ。
朝日新聞に連載(1960年代〜)していた金はかけないが手間はかける家庭料理のコラムの名前が「おばんざい」。

この本には京都の、いや昭和の前半まではどこの家庭でもそうだったであろう、つましいけれど豊かな日本の暮らしぶりが書かれていて、なつかしいようなせつないような。

でもしげさん、最後はバリに移住して、そこでなくなるんです。
もう日本には古い良き時代はよみがえらないと思ったのかもしれません。

しげさんがさったあと、しばらく空き家になって荒れていた町家が、今月から版画を中心とするギャラリー兼アトリエとして再生オープンされるのだそうです。(あとりえ05)

中にはしげさんの愛用したおくどさんも残っているそうで、そのうち中へ入ってみようと思います。


河原町にたどりついたところで、この日はなんとがんばって鴨川を渡り、岡崎村へ歩いて帰りました。
あ〜、よう歩いたわ。

歩いてこんな楽しくて、ちょうどいいスケールの町、京都以外にはしりません。


2012年1月18日 (水)

京都コンサートホール

学生の頃、京都でコンサートといえば京都会館でした。
友人が大学のオケでヴァイオリンを弾いていたので、何回チケットを買わされた聴きに行ったことか。

その後、私が京都をお留守にしている間に、とてもりっぱなコンサート専用のホール(1995年竣工)ができていたんですねえ。

この日やっとコンサートホールデビューです。

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地下鉄北山駅からすぐ、植物園のおとなりになります。

結構複雑な構成の建物みたいですが、上空からみるとどんな形になっているのでしょう。
(♪の形だったりして、、、、)
設計は磯崎 新さんという方だそうです。


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今回聴きに来たのは大ホール、日本センチュリー交響楽団の京都公演。

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エントランス。

老若男女(ま、平均年齢はそこそこ高そうですが)が次々とホールにすいこまれていきます。
京都は伝統芸能ばかりでなく、西洋音楽、クラシックのファンも多いのですね。

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左手の広場(?)を囲むような、なだらかなスロープを登っていきます。

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スロープの壁には過去現在の有名な音楽家の写真、クラシックを愛する人ならば心が高鳴ってくるにちがいありません。
(え?私?、、、、ちょっと違うような、、、、coldsweats01

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登っていくに連れ、床の模様、広場の見え方も少しずつかわっていって、おもしろい意匠だと思いました。

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床の模様がなんだかシュールです。
この柱は何を表しているのかな?
ストーンヘンジみたいな、、、、

確かに階段を登るよりはこの床の模様の変化を楽しみながら登った方が断然楽しい。

ホワイエも開放感があって、飲み物だけでなくスイーツもいただけるところがうれしい。

床は木製で柔らかく、すり鉢状になった底にステージがあって、周りを取り囲むような客席があるところは大阪のシンフォニーホールに似ています。中央にパイプオルガンがあるところも。(ドイツのヨハネス・クライス社製)
音響がどうなのかは、私には全然ようわかりません。

さて、本日の演目は、、、

1)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
2)ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

、、、、と、えらそうに書いていますが全然私にはなじみがございません。coldsweats01
ダンナによりますと、ブラームスの曲の中ではポピュラーな方だそうですが。

(音楽と言えば私は断然ブリティッシュロック!!、、、でございます。)

でも、オタクといっていいクラシックファンの父とダンナを偶然にも持ちまして、門前の小僧ならぬ、多少のたしなみは、、、、、

ブラームスといえばバッハなんかよりはるかに現代に近い音楽ですから、わかりやすく、とてもきれいなメロディー、、、と思うことはあるのですが、不覚にも意識がちょっととんだ瞬間がありましたねえcoldsweats01
ロックでもそうですが、知っている曲だとノリが全然ちがうので、こういうのは予習していくべきでした。


この日本センチュリー交響楽団はちょっと前まで大阪センチュリー交響楽団という名称の大阪を活動拠点にするオケで、例のH元府知事による資金援助カットで苦労されたとか。
大阪のオケですが京都でも客席はほぼ満席でした。

チェロのソリストが横坂 源というまだ20代半ばの若い方でしたが、なんでもサントリーホールディングス所有の18世紀に制作されたチェロを貸与されているそうですよ。才能のある方なんでしょうね。
しろうとながら、とっても良い音、、、と思いました。
チェロの音は好きです。

地下鉄にのればさっとこんなコンサートホールに行ける、というのはうれしいですね。
(もっとも京都会館なら徒歩でいけるんですけれど。)


さてさて、音楽を聞きにいったのか、建物を見に行ったのかわかりませんが、ボロがでないうちにレポート終了いたします。
おほほ♪


2012年1月16日 (月)

小豆粥で初春を祝う会〜妙心寺・東林院

洛西は臨済の大寺、妙心寺。

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宏大な境内は迷路のような径が続き、ひとつの城郭都市のようです。

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妙心寺には学生の時からなにかとご縁があって、それほど観光客もこないので(多くが非公開塔頭)とても好きな禅寺のひとつです。


1月15日は小正月、小豆粥を食べて1年の邪気を祓い、健康を祈ります。

その小豆粥をいただきに妙心寺内、東のはしの塔頭、東林院へ。

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こちらは西川ご住職の作られる精進料理がいただける宿坊でもあり、沙羅の花でも有名です。


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禅宗のお寺のこういう簡潔なたたずまいがとても好き。
(中学生の頃は密教寺院に惹かれていた抹香臭いお子でしたcoldsweats01


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こちらでは毎年、1月15日の小正月ごろから1月いっぱい、予約なしで小豆粥がいただける「小豆粥で初春を祝う会」がひらかれます。


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名前を呼ばれるまで待っている間に、有名な沙羅の木のお庭をガラス越しに。
残念ながら、落葉樹ですので、枯木しか見えませんが。


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ご本尊のいらっしゃる方丈と隣接する書院で福茶と祝い菓子をいただきます。

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福茶は天目茶碗にて。
この梅茶はなんとほんのり甘い。
この塔頭での茶礼(禅宗の礼式のひとつ)はお菓子の代わりに甘いお茶をだすのだそうです。

祝い菓子は鼓月さん。
昆布、豆、柿、くわい、橙(みかん)、、、いずれもお正月のお鏡やおせちに使われるものですね。
めでたい。


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書院の奥から沙羅の庭を望む。


書院に掲げられていた額を見て、おお!

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「松老雲閑(まつおいてくもしずか)」。
臨済義玄の言葉で「曠然として自適す」と続きます。

この臨済録の言葉から、うちの茶室は名前をいただいたんです。
「雲閑」と。


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禅寺のお正月飾り。

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達磨大師の足元には仏手柑。


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土壁と踏み石の意匠がすてき。

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祝い菓子をいただいたあとは(この時点ですでにおなかいっぱい、、、)この千両の庭(中庭)を通って奥の間へ。

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千両は今が見頃。
こんなにたくさん千両が植わっているお寺ははじめてだなあ。

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そうそう、ここのお庭でとれた千両の種もいただきましたよ。

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小餅入り小豆粥、ひじきのふりかけ、大根とお揚げの炊き合わせ、昆布の揚げたもの、黒豆、青菜の芥子ぬた、香の物。

たっぷりの小豆で邪気をはらわせていただきました。

ちなみにこのお精進は数が多いので、さすがにご住職の手作りではなく近くの精進仕出しの阿じろさんのもの。

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席に着くとまずは数粒のお粥を生飯(さば)として、さしだされる生飯器に。


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生飯は禅宗の作法で、食事の前に自分の受けた食事の中から少量の生飯を分かち、鬼界の衆生に施す(施餓鬼)というもの。

そういえば禅宗ではないけれど、東大寺お水取りの時、練行衆が食事のあと屋根の上に少量のおかずを放り投げる「生飯投げ」と同じですね。
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実際は小鳥たちがついばむのでしょうか。

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廊下の端には板木。

「生死事大 無常迅速 光陰可惜 時不待人」

禅寺では、色々な行事等を知らせる為にこの板木を木槌でたたいて音を出しますが、この板木に書いてある句がたいていこの句。
元来は禅の修行者が道場に入門を乞う時に述べる挨拶語の一つだそうですが、いずれにしても歳月人を待たず、明日があると思って先延ばしにしていてはいつ突然訪れるかわからない死の前に、なすべきことをなにもなさず終わってしまうかもしれない、という警句。
胸に刻んでおこう。
お腹はいっぱいになったしcoldsweats01


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表の庭にあった、ご住職手作りの沙羅の花の瓦。

そうね、初夏には沙羅の花がきれだろうし、琵琶の会や聞香の会などもあるそうなので、また来よう。

2012年1月15日 (日)

嵯峨野点描

(あれれ、、、時系列がもどっちゃったsweat01
先日の続きです。

落柿舎ですっかりくつろいでうたた寝でもしたかったのですが、この季節日が落ちるのが早いので、嵯峨野散歩を続けるべく出発。

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竹林の径をとりとめもなく足が向くまま歩いてみます。

おお、祗王寺

あの紅葉が苔に散り敷く写真が印象的な、、、、、

あれ???


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いや〜ん、落ち葉すっかりきれいに掃き清められてる〜。

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まあ、これはこれできれいですが。


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お掃除、ごくろうさま。

大河ドラマでまたここも脚光をあびるでしょうね。
祗王はだれが演るのかなあ。

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ここは女性のお寺らしく、色々な種類の植物をみることができます。
花の季節はさぞかし。

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いえいえ、この寒さの中でも奇跡のように華やかな寒牡丹。

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雪囲いの風情はさすが雪のつもる嵯峨野ならでは。
そのまま琳派の絵になりそうです。

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足元を見るとバイカオウレンの群生。
早春には小さな梅に似た白い花をつけるとか。

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ひかえめで楚々としたヤブコウジ。


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この寺ゆかりの最年少の尼は仏御前、出家したのが17歳とかや。
今の精神年齢に換算しても20歳代前半、そこまで老成達観できるものなのかしら。


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庵の吉野窓。

   萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いずれか秋に あわで果つべき  「平家物語」


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さらに竹林の径をゆく。


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堂々たる小倉山二尊院。

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紅葉の馬場、、、、って今は全然紅葉ありませんけどcoldsweats01


ここには定家が小倉百人一首を選定したとされる時雨亭あとがあります。

お公家さんや豪商の菩提寺でもあるのですが、私が一番みたかったのはこれ。

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「小倉餡発祥之地」の碑。寄進 by 井筒八ッ橋。

昨年末、井筒八ッ橋北座ビルでおこなわれた和菓子の会で、井筒の社長さんがおっしゃっていたのを思い出したのです。

空海が中国から持ち帰った小豆の種を初めて植えたのがこの小倉の地だったそうで、井筒ではそれを現代によみがえらせるべく、この地で栽培した小豆を製品につかっているそうです。

さらに歩く。

ここは野宮神社。

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伊勢神宮に奉仕する斎王が、伊勢に向う前に潔斎をした「野宮(ののみや)」。


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皮のついた黒木の鳥居が古代の鳥居の様式を残しているとか。
しかし野宮といえばなんといっても源氏物語を連想。

娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する六条御息所をたずねて、源氏がおとずれる秋の野宮。
いとわびしき情景であったことでしょう。
(最近「まろ、ん?―大掴源氏物語」を読んだ。いりくんだ源氏物語の人間関係がとってもよくわかった。おもしろいです。おすすめ)


野宮にほど近く、宏大な庭園、大河内山荘があります。


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(中門・有形文化財)

映画俳優・大河内傳次郎、、、といっても、私の世代でもあまりピンとこないのですが、大正、昭和に活躍して、「丹下左膳」で一世を風靡した方です。

彼が30歳から亡くなるまで、年月をかけてこつこつ作り続けたのがこの宏大な(2万平方m)山荘。
小倉山の麓、その起伏をそのまま利用したつくりで、ちょっとしたお山巡りが楽しめるのが、南禅寺畔のお屋敷群とちがうところでしょうか。

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南禅寺畔では東山が借景ですが、こちらはもっと宏大な借景。

比叡山、大文字山、衣笠山、双ヶ岡、仁和寺の五重塔まで一望のもとに。
この胸のすくような景色がなによりのご馳走。

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それだけでなく、文化財となっている建築物群もすばらしいです。
これは大乗閣。
数寄屋、寝殿造り、書院造り、、、と伝統的建築様式をとりあわせたという建物。(中へははいれませんが)


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山を登っていくと、苔の絨毯の向こうに建物が。

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お茶室、滴水庵。
やはりこういうお屋敷には必ず茶室があるんですねえ。

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四畳半台目向切。

俳優業だけでなく、数寄者としても文化人としてもすごい人だったのがわかります。
こういう↓意匠をみると、うれしくなりますね。

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庭園の高みからふりかえると、そこには嵐山が目の前に迫ってきます。
はるかに対岸の大悲閣も見えます。

これが錦秋のころであったなら、、、、
いったいどんなすばらしい景色なのか、想像しただけでためいきがでるようです。

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この景色を胸におさめて、嵯峨野をあとにすることにしましょう。

2012年1月12日 (木)

社中の初釜・壬辰(2012)

今朝の雪。

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早朝に玄関にて。

この雪持笹の柄の色留袖を、訪問着仕立てにした着物で初釜へ。

京都に越して、今のお社中に入ったのが約1年前、初釜によせてもらうのは初めてです。

先生のお宅で茶事形式でおこなわれたのですが、一体先生のおうちには、お蔵がいくつあるのかしら?coldsweats02
と思うような道具ぞろえで、もうびっくり。

写真はありませんが、あまりにもすごかったので備忘録として書いていておきたいと思います。
(記憶力が???なので、忘れたのも、記憶間違いもあるかも。お許しあれ)

待合掛が神坂雪佳のお正月の門付けの絵。

本席は紹鷗棚がでてましたね。
これのあつかいを見るのははじめてでした。

軸は圓能斎鐵中の「めて度賀祝(めでたくかしく)」。
花器が仁清写しの笙。(これは重文かなにかで本歌があったと思う)
花は蝋梅に紅白の椿。

床の中央にど〜〜〜ん!
私、初めてほんものの蓬莱飾りをまぢかで見ましたわ。
ど迫力。
(蓬莱飾り:三方の上に、白米・熨斗鮑・伊勢海老・勝栗・昆布・野老・馬尾藻(ほんだわら)・橙・鯛などを飾る)


香合が了入の赤楽船曳(船頭さんが笠をかぶっているような形)。

茶入は古瀬戸で箱書きあり。

仕覆が友湖。
(お稽古では友湖、友湖とよく言う割には本物にあまりお目にかかったことがないので貴重)
裂地は正確にはわかりませんが、江戸和久田金襴のように思いましたが。

棗は時代の扇面高蒔絵、これも箱書き有り。

茶杓は淡々斎、銘を「若草」。
(そろそろ若草山の山焼きだわ、、、)

濃茶のお茶碗は九代大樋の嶋台(大小の重ね茶碗で中がそれぞれ金と銀に塗られている)。
中の金銀がすっかりうすれて、良い感じにかせています。
大人数を先生お一人が点てられるので、その他の嶋台が数組。
私は年の功で(年だけでという説もありますが)かなり上座にいましたので、まんまと大樋でお茶をいただきました。

薄茶のお茶碗は、即全だとか了全だとか高麗だとか、もういっぱいでてきたので覚えられませんでした。
いずれにしても一つだけでりっぱに茶会の主役がはれそうなお茶碗ばかりで、、、、coldsweats02


さて、本日の主役、先生も「今日一番のご馳走」とおっしゃっていたのが、釜!

鍋のような形の大きな釜で、鐶付きが、普通は縦についているのが横向き(手付き鍋の取っ手のよう)。
鐶も横向きにかける、というおもしろいもの。
なんといっても話題をさらったのが釜の蓋。

八卦からはじまって、十干十二支60すべて:甲子(きのえね)から最後の癸亥(みずのとい)まで:そのうえ、私の知識をはるかにこえる(たぶん)陰陽五行に関わる文字(金華、天才などなど、調べてもわからんのよ)がびっしり(多分100以上あると思う)こまかく彫り込まれているのです。


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今年は壬辰(みずのえたつ)だから、その文字が書かれている方を正面にするとか?coldsweats01
おもわず自分の干支(年がばれるので秘密)をさがしたりして。

まだびっくりするのは早い。

この釜の来歴を聞いておどろくなかれ、いまから400年以前にあのへうげもの・古田織部が所持していて、明治の元勲・井上馨の手にわたっていたものなのだそうな。coldsweats02coldsweats02coldsweats02

一体どういうルートで先生のお手元にあるのか、おとろしくてよう聞きませんわ。

おもしろかったのは、この釜、釜鳴りが独特なんです。
普通、釜の煮える音は松風といわれるしゅ〜しゅ〜という感じなのですが、この釜ぽてぽてぽてぽて、、、という感じなんです。
まるであら、ヘリコプターがとんでいるのかしら?と思うような。
釜の形のせいなのでしょうか。
不思議〜。

点心はボリュームたっぷりの三友居さんのものに、手作りの白味噌(!!!)雑煮。
おささもいっぱい、心置きなくいただきました。


お社中の方々は、平均年齢は若い方だと思いますが(私は平均をおしあげている方にはいりますけど、、、)先生のご指導のたまもの(キビシイとかコワイともいう)でしょうか、みなさんすごくピシッとしていて、お茶へかける思いも深いようにお見受けいたします。
私もますます精進、精進。
今年は茶事をこなす、をテーマに。


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最後のくじ引きでこの象彦さんの菓子皿があたりましたのhappy01
(ちなみにお菓子はついておりません)

男性の社中さんに帯揚が当たる、という一幕もありましたけれどねhappy02

2012年1月 9日 (月)

嵯峨野〜落柿舎

嵯峨野散策はウン十年ぶりです。

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嵯峨野と言えば、やはりこれですよね。

かつて嵯峨野はほんとうに野っぱらと田畑だけ、、、だったんですが、ずいぶん整備されました。

洛中は雪がちらつく程度だったんですが、嵯峨野は、、、、


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消え残る雪があちこちに、、、、

そのかみには、人里離れた今以上に寂しい場所だったでしょうねえ。


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そこに庵をむすんだ蕉門十哲の一人、向井去来。

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落柿舎

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その由来は、庭に柿の木四十本あり、その柿の実が一夜のうちにほとんどおちてしまい、それを買おうと思っていた商人が困り果てたので、お金を返した、、、ということからだそうです。

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庵主の在庵をしめす簑笠。

ただしこの落柿舎の建物は後年の再建とか。

ウン十年前に来たときには土壁ももう少し古びていましたが、なんだかちょっときれいになっていました。

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  十三畳半の落柿舎冬支度

落柿舎11代庵主、工藤芝蘭子の句。


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裏から見たところ。

居心地良さそうな、こぎれいな部屋です。
トータルで十三畳半なんでしょうか。

ここにすわれば句想もわいてきそうな、、、、

でも夜は真っ暗で寂しい場所だっただろうなあ。
去来は実際は聖護院村(わ〜い、ご近所)に本宅があったので、ずっとここで暮らしていたわけではないようですが。


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落柿舎のミニチュア。

芭蕉はこの落柿舎をなんどか訪れていたようで、「嵯峨日記」を記したのもここでの滞在中とか。

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去来の句。

   応々といへど敲くや雪の門
      
      岩鼻やここにもひとり月の客
 (こちらは有名な句ですね)


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屋根裏は一部のぞくことができて、こんな風になっています。
傘亭を思い出しちゃうわ。


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当時をしのばせる台所。

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この燭台にほのかにともる灯火を夜見てみたいです。
(ますますうら寂しい感じが良いかも)


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こちらは落柿舎の裏に建てられた句会所、次庵。


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一人700円で借りることができ、お茶も用意されているので句会で利用されるようです。

そこで私はひとり句会、、、、いえ、知らずにたまたま利用しただけなんですが、、、coldsweats01

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次庵の玄関。

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警索なのか、靴べらなのか、迷うところ。


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衝立の絵は芭蕉一門の絵でしょうか。

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とても居心地の良い部屋で、お茶などいただきながら、お一人様でゆっくりこちらでくつろぎました。


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おざぶも渋い!


ここには句を投稿できる用紙や、投函する竹筒などもあって、さすがは去来ゆかりの庵です。

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落柿舎裏には去来の墓なるものがありますが、実は遺髪をおさめているだけで、本当のお墓は真如堂、覚円院にあります。
(ここは非公開寺院なんですが、心茶会のお茶会がなんどかひらかれています)

去来ゆかりのこんな場所ですから、「ひとり句会」であってもなにか一句ひねりださねば、、、、

  冬ざれに 胸に覚悟や 木守柿

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おそまつでございました。

2012年1月 7日 (土)

細見美術館〜新洞学区〜三条通〜シメはBar「うえと」

新春早々、さぶいさぶいこの日はみぞれまじりの雪でした。

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京都会館のそば。
(かすかにふる雪が写っています。)

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まずは新年早々から開いている岡崎細見美術館へ。

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この美術館から数mのところにあるのが京漆の老舗、象彦さん。
寛文年間(17世紀)創業の漆器のお店。

明治の財閥三井家は、維新以降衰退していた日本の美術工芸を守るため、積極的にパトロンとしてこれらを庇護。
象彦の蒔絵もそのひとつで、たくさんの豪奢な漆器を三井家におさめてきました。

今回の展示はその三井家旧蔵の蒔絵作品の数々。

古典的なものから現代でも斬新と思える意匠、そして豪華さ、蒔絵の緻密さ、高い技術、、、、蒔絵好きにはたまらないものがあります。
象彦といえば、普段使いのちょっと高級な漆器、、、というイメージをもっていたので、この作品群をみて、認識を新たにいたしました。

なかにはこんなものが、、、、
(いたく気に入ったので)

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(モノクロのパンフの写真でスミマセン)

これは硯箱なんです。
左の分銅型のが硯で、上の算盤が水差し。
右の蓋の裏には本物の慶長小判などがうめこまれています。
これ、蓋を閉めるとちょうど和綴じの本のようになっていて、「両替(三井家は両替商だった)年代記」と題が。
当時の三井家当主が同様な本を出版した記念にと作ったモノだそうな。


こちらで眼福をいただき、お気に入りのアートキューブショップ(細見美術館のミュージアムグッズですが取り扱い品が多彩で楽しい!)をのぞいて、そのまま二条通りを西へ歩きます。

二条通りから南は新洞学区なんですが、以前からこのあたりにはお寺が多いなあ、、、、と思っていました。


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それも観光寺院でなくて、中は意外と広い。

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南北に走る道の両脇が端から端まで全部お寺だったりするんです。
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するとこ〜んな案内板があったりで、文字通り一つの通りの両側全部がお寺の通りもあるんですねえ。

川端〜東大路、二条〜三条、この新洞学区にはなんと55も寺院があるそうです。
びっくり!

江戸時代、宝永の大火(1708)で寺町に集められていた寺院の多くが焼け出され、さらに焼けたご御所再建のために土地をさしだすかわりに鴨東のこのあたりに土地を賜って、集団移動したとか。
なるほど。
日ごろなにげなく歩いている通りにもこんな歴史が隠れているとは、京都はますます油断がなりませんぞ。

この学区にある、新高倉通りや新間之町って、もとは高倉通りにあった、元は間之町にあった、、、ってことだったのね。


しかもこのエリア、意外と楽しいのです。


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ほらほら、こんなろうじがあって、、、、

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一種の観光名所となった三上長屋もびっくりの風情のあるろうじでしょ?

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他にもこんなにそそられるろうじも。
さがせばまだまだあるかも。


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一度はいってみたいレトロな銭湯、柳湯さん。

そしてとうとう三条通にでました。

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ここらはね、学生時代には京阪電車の浜大津線が地上を走っていた場所なの。

あのころは、この沿線は赤茶けた煤けたきちゃない家が続くなあ、、、と思っていたのですが、あれこそ町家がずらっと並ぶ壮観だったんですねえ。(当時は町家はごく当たり前に存在していたので、ありがたみもなにもなかった)
もう今ではまた一つ、また一つと町家は消えてゆき、かろうじて虫食いのように残っているだけとなりました。
ここもあと十数年もすれば、すっかり町家は消えてしまうのかもしれません。


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三条大橋では結構なみぞれ雪に。

つもらないと思っていましたが、P1140704

東山はうっすらと薄化粧していましたよ。

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これも暮色の東山。

家に帰る前に、ちょっとしたお楽しみ。


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三条通、白川のほとりに昨年できたばかりの町家Bar、うえとさんへ。

バーですが、女性一人でも全く問題なくはいれる雰囲気なんです。


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季節のフルーツをつかったカクテル。
この日は大きな金柑。

一口飲んでびっくり。
甘めのリキュールベースかと思いきや、スコッチなんです。
いやあ、こんな組み合わせがあるなんて。
ウイスキー飲んだのひさしぶりだわ。
体もぽかぽかして、ちょっと良い気分♪
もちろん、金柑全部、皮まで完食いたしました。
さわやかでおいしheart01

2012年1月 4日 (水)

家族と初釜

よそのお宅の話です。
ご家族がみなさんお茶を嗜まれるので、お正月は毎年家で釜に湯をわかし、家族で濃茶、薄茶を点て合って楽しまれるそうです。

その話を聞いて、いいな〜、、、、とうらやましく思ったのでありました。

だってだって、、、、
わが家は私以外、だ〜れもお茶に興味ナシ!、、、、なんですものweep

でも!
せっかく茶室もあるんだし、ここはひとつお家で初釜の習慣を新たにつくるのよ!
と、決心したわたくしであります。

気ののらない他の連中をお菓子で釣って、薄茶なりとも一服。

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実は炉に火を入れたのはこれがはじめてなんです。
これが本当の炉開き。

種火はヒミツの方法で(?!)楽におこせるようになりましたので、簡単簡単と思っていたら、いやこれがなかなか難物でした。

なにしろ炉の中も灰も冷え切っているので炭が熾っていても、全然湯が煮立ってこないのです。
釜にはあらかじめ沸かしたアツアツのお湯をいれたのですが、いつまでたっても松籟の音が聞こえません。
しかもこの釜、キャパがでかくて、ヤカン一杯でも半分くらいしか入らないのです。

そのうち、気乗りのしない面々の気がかわるかもしれないと、沸かないうちに一席開始することになってしまった、、、。

やはり、実際自分でやると次から次へと問題噴出。
軽々とお茶席をひらかれる方々を深く尊敬。

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軸は久松真一先生の「龍吟起雲」。
辰年にちなんで。
(普通は龍吟雲起と書かれるのですが、逆にするとより能動的な感じがでますね)

お花はわが家の白侘助を。
香合は安南もどき八角香合。(ベトナムのアンティークです)


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茶室や水屋であれこれ準備している時間が一番楽しいですね。

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お菓子はもちろん菱葩餅(通称:花びら餅)。

もともと宮中のおせちの一つだったものを、裏千家11代玄々斎が使うことを許され、千家の初釜のお菓子と言えばこれ(川端道喜の)なんです。
現代ではわれわれもこれにならって、初釜は花びら餅。いろんなお店の花びら餅を使うことができます。

わが家では今年は末富さんのをもとめました。
ここのは味噌餡より、餅部分が多いです。
おいしかったheart01


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薄茶なのに、お菓子をだして、さあお点前、と思って襖をあけると連中、もう食べとるやん!
お点前を開始しても、足の痺れが気になるらしくもぞもぞ。
当然お茶の飲み方も知らないので、ぎこちなく変に丁寧にするもんだから、かえって滑稽happy02

というわけで、イメージとは全然違う初釜の席とあいなりましたが、とりあえずお菓子とお茶は楽しめたもよう。

まあ、そういやそうでもなかったし、来年もやるわよ!
と(家族の迷惑もかえりみず)堅く誓ったのでありました。

まずはちゃんと釜の松籟をタイミングよくおこせるようにならなくては。


一席終わり、片付けに入る前に一人茶室で独座観念、、、というか、自服で濃茶、薄茶を一杯ずつ。
これもなかなか良いものですね。

2012年1月 2日 (月)

大晦日から年明けへ

大晦日の話に逆戻りです。

この時期の洛中はなんとなく賑わいが華やかで、ついその中に身をおきたく、でかけていってしまうのです。

恒例の錦市場から新京極へ。

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お目当ては大晦日だけ、大根炊きがふるまわれる蛸薬師さん。

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無料なんです。(こころばかりは置いていきますが)
一昨年(H22)の大晦日は大雪でしたから、このアツアツがとてもごちそうでした。
今年もありがたくいただきます。

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蛸薬師は通りの名にもなっているし、新京極に面しているので学生時代から前を通ることはしょっちゅうだったのに、正式名称が「永福寺」だったとは、初めて気がついた。
癌封じの「なで蛸」さん(木製の蛸)をなでなでする。

デパートで買い物をすませたあとは久しぶりに鴨河原を歩く。


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渡り鳥も常住の鳥もたくさん。
これこそ鴨川の冬の景色だなあ。

川をよくみると、彼らの嘴をのがれて大成した大きな魚影が。
あれは鮒でしょうか。

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H23年も残すところわずかになって、平安神宮前の岡崎道を南下。

初詣の準備万端の屋台を通り抜け、めざすは知恩院。


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前の年に見た除夜の鐘撞きをもう一度見たくて。

、、、、、ぎょぎょぎょ!

なんだこの行列は!
最後尾は東大路までなだれこんでいます。

前の年は大雪ゆえ、参拝客が少なく、すぐ入れただけだったのね。
甘かったわ、、、、。
というのでこちらは断念。
そのまま南下を続け、、、、

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たどりついた八坂神社。
そう、私は京都で通算13年住んだけれど、いまだかつて一度もおけら参りをしたことがない!
知恩院はあきらめて、こっちを初体験じゃ〜!


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まずは屋台か、こうして歩き売りをしている人から、竹の繊維でできた吉兆縄をもとめます。(700円coldsweats02


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くるくる巻いて(巻いて売られているのもあります)、、、、


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境内に3カ所あるおけら灯籠から火をもらいます。
夕方からやっているので、混み合うことはないようです。
ごったがえしているのは初詣の参拝客なので、これをすりぬければ簡単。
(11時PM〜入り口規制が行われるので、それまでにいくのがよいかも)

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「おけら参り」の名の由来は灯篭に厄除けに効果があるとされる朮(おけら)の根茎がくべられることからきているそうです。

いただいた火は、途中で消さないようにくるくると回しながら持ち帰ります。
いままで行くことができなかったのは、これを持って電車やバスにのれないことが大きかったのです。
今の家は幸いなことに、なんとか持って歩いてかえれる距離。


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縄の燃える匂いは焦げ臭いけれども、どこか懐かしいような良い匂いです。
子供の頃からこの匂いをかいできた京男、京女にはさぞや特別な「大晦日の匂い」なのでありましょう。


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くるくると回す様子。
デジカメだと、いかんせん、こんな感じにしかなりません。

持ち帰った火は神棚の灯明につけ、元旦の大福茶や雑煮の火種として用い1年の無病息災を願う、、、らしいのですが、最近の家は神棚もなければかまどもない。
ガスレンジは自動発火装置があるし、みなさま、このおけら火、持ち帰ってどうしていらっしゃるのでしょう???


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わが家ではこうして蝋燭にうつして(まずマッチに点火させてから、、、という手続き要)みんなで楽しみましたが。

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ちなみに吉兆縄の燃え残りは、台所にかざる火伏せのお守りになるそうですよ。

一夜明けて新年。

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京都のお雑煮は白味噌と相場が決まっていますが、全国的に見ればこれははっきり少数派。
京都好きの私ではありますが、唯一ゆずれないのがおすましのお雑煮。
やっぱりお正月はこれでなくちゃ〜。
(白味噌派の方、ごめんなさ〜い)


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初詣は平安神宮のほん近く、わが家が氏子であるところの岡崎神社。

この神社のシンボルはウサギなので、前年の卯年は参拝客が外まで行列をなしていました。
今年はいつも通りのようです。

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おもしろいなと思ったのは、氏子各町内別に参拝者の名札を書いてはりだすこと。
自分で書いて、所属の町内のところに名札をおさめるのです。
こういうのは初めて。
住んでみて初めてわかることも多いなあ。
やはり京都暮らしは奥が深い。

最後にわが家の正月風景。


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シェル、プリ+フレディ
3匹そろいぶみ。

本年もどうぞよろしく。cat


2012年1月 1日 (日)

壬辰年2012

明けましておめでとうございます。


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平安神宮。

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神楽殿にてめでたい京都能楽会の新年奉納。

昨年は三番叟もわからん私ではありましたが、その後ちょっとだけ勉強して、これが式三番となんとなく。

めでたい席に舞われる特殊な芸能で、能楽師が舞う千歳(露払い)・メインの翁・狂言師が舞うケレン味たっぷりな三番叟。

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まずは露払いとして若者の象徴・千歳。
舞うは観世流シテ方、味方 團さん。
(あの味方 玄さんの弟さんだわ)

若々しく次の翁のために場を清めます。

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翁。

神聖でシャーマニズム的な謡と舞。
五穀豊穣、国家安穏、天下泰平を祈る。

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  ♪ とうとうたらり たらりら たらりあがり ららりとう 、、、、、、

      鶴と亀との齢にて   幸ひ心にまかせたり


舞うは観世流シテ方、杉浦豊彦さん。(4世井上八千代さんのお孫さん)


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厳かな翁とうってかわって躍動的な狂言師、茂山正邦さんの三番叟。

とんだりはねたり、心も躍ります。


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壬辰年を言祝いで。

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今年がよい年でありますように。


  ♪  千秋万歳の悦びの舞なれば 一舞まハふ 萬歳楽
         萬歳楽   萬歳楽   万歳楽