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2011年11月18日 (金)

祗園・一力亭

かねてより、「一度は行きたい祗園一力、茶屋遊び」と言っていたおかげか、このたびありがたい機会を得まして茶屋遊びデビューです。(デビューかつ、多分最後だと思うわ)

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華やかな花街の方々にはるかに見劣りするのはわかっているので、着物はちょっと控えめなお召しで。
茶道のときはNGの帯留ですが、やっと出番が。

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宵の花見小路は観光客がいっぱいですが、どことなく艶めいて見えます。

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この一力の暖簾を内側から見たかったのよね。
もともとここは「万亭」であったのを、仮名手本忠臣蔵でお上に遠慮して「一」と「力」にわけて一力としたところ、この芝居が大評判をとったため、そのまま一力になったとか。

創業300年のお茶屋(芸妓、舞妓をよんで遊ぶ社交場)で、格式と敷居の高さではピカイチ。
当然ながら一見さんお断り。
(なんでわたくしごときが行けたか、、、は不問にしてね)


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暖簾のところですでにお迎えしてくれた男衆さんが、玄関で「ポンポン」と手を打つ。
あ、ここは祗園、花街やなあ、、、と思った瞬間。
それに応じて女将やら芸妓さんやらがお出迎えしてくれます。

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赤い漆喰の大津壁でしょうか。
何年も賓客をむかえてつやつや黒光りする床。
これもいかにも花街らしい。


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いったい何十畳あるの?と思うような広い広いお座敷です。


早速舞妓ちゃんや芸妓さんがお料理を運んできてくれました。

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祗園花見小路の川上さんの仕出しです。
(茶屋では料理は作りません。料理屋さんからとるものなのです。)

まあ、今回はお料理はそっちのけでしたね。
だってだって、きれ〜lovelyかわいい〜lovelyのきれいどころがメインですもの。

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なんてういういしい舞妓ちゃん。(お名前を聞くのを失念いたしました)
16才で半年前に店出し(舞妓としてお座敷に出る)したばっかりなんですって。
着物の柄も、11月の紅葉のかんざしも、ぽっちり(=舞妓ちゃんの帯留め)も可愛い彼女の雰囲気にぴったり。
(こういう装飾品は置屋さんの実力をあらわすとか)

デビューしたての年若い舞妓ちゃんは、髪型は割れしのぶで紅を下唇にしか差さないのがお約束。

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こちらは洋髪の芸妓さんのお姐さん。
かなりのベテランで接客がお上手なこと。

一人一人にべったりついてくださるので、最初はかえって緊張して居心地がわるかったのですが、その接客上手にすっかりのせられてしまいました。さすがプロどすなあ。

そうこうするうちにすっとお座敷にはいってこられた芸妓さんに目が釘付け。
まあ〜〜〜お美しい!

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豆はなさん。
アップで見ても超美人。
祗園でも売れっ子なんでしょうねえ。

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舞妓ちゃんは地毛で髷を結いますが、芸妓さんになると鬘になります。
島田ですね。つややか〜。
この鬘はひとりひとり、頭の形に合わせて特注するのだそうです。


さてさて、地方(音楽、謡担当)さんがこられて京舞のはじまりどす。いや、です。
(舞妓ちゃんの花街言葉はかわいいわheart01


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芸妓さんの京舞。
一力は祗園にあるので、主に祗園甲部の芸舞妓さんがよばれるとか。
なので踊りは井上八千代さんひきいる京舞。

京舞は能の仕舞からきていると聞いていましたが、納得。
所作や足運びが能にとてもよく似ています。
そしてやわらかなのに、どこか男性的。

そして、このベテラン地方さんの三味線の音の良いことったら、、、
音調べの音ですら深みがあるんです。
(うちのばあちゃんの三味線とはだいぶちがうなcoldsweats01


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舞妓ちゃんと豆はなさんの祇園小唄。


  ♪ 月はおぼろに 東山〜


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  ♪だら〜りの帯よ〜

の、部分。

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これは盃洗なんですが、忠臣蔵の陣太鼓の模様ですね。
かつて仇討ち前の大石内藏助がこの一力にかよった、ということからこの模様なんでしょうね。
何でも西郷隆盛や大久保利通も通ったとか。

そのあとふっとお座敷にはいってきはった舞妓さんをみて感激!!


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だってだって、めったに見られないものを見られたんですもの。
この髷、先笄(さっこう)といって、舞妓さんが襟換えをして芸妓になるまでの15日間した結わない髷なんですもの!

この鴛鴦の尾のようなのが特徴です。
あ、髪型だけでなく、お顔もごっつうべっぴんさんの豆ゆりさん。
御年21才。

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おもわず「きれ〜〜!」とさけんじゃいましたわ。

この鶴の髪飾りは先笄の間つけるおめでたい物だとか。


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そしてその間は芸妓の正装、黒の紋付をお召しです。


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襟足は普段は2本ですが、紋付のときは3本かかはります。
ええもん、見られたわ。

いやあ、もうすぐしたら舞妓さんではなく、芸妓さんにならはるんやねえ。
今年の都踊りは舞妓として最後だったんやねえ。
来年は都踊りでさがしてみましょう。
豆はなさんも豆ゆりさんも、名前聞き忘れた舞妓ちゃんも。


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ああ、よき思い出ができました。
多分、二度とはこれないと思うけれど。

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いただいた豆はなさん、豆ゆりさんの花名刺。

最近の花名刺(芸妓さんの名刺)はなんとシールになっているのねえ。

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コメント

いやーーうらやましいですね。

しぇるさんの帯どめ素敵です。

中々行かれへんとこ行って来られたのですね。
一力さん前は通っても行けるとこでは有りません。

さすが祇園の綺麗どころ。
皆べっぴんさんどすなあ。

来年は乙女会に参加して先斗町のお店にお連れさせて貰います。
ついつい京都弁になりますなあ。

わぁ~、すごいなぁ~、
ちょっと歌いたくなったわぁ~
♪月はおぼろにぃ~、東山ぁ~あ~、(結構ええ声やでぇ~笑)

今夜は舞妓はんになった夢でもみたいなぁ~・・・

祇園一力、お茶屋さんデビューまで果たされましたか!

お茶屋さんデビューですねえ。素敵!
一力は前は何度も通っています。祇園茶会で伺ったくらいです。
それにしても綺麗な舞妓さんと芸妓さんさんですね。
しぇる様の帯が素敵です。帯留も紅葉ですね。

 凄過ぎ!!
住む世界が違うsign03

花見小路に入る時、いっつも一力の中ってどんな風になっているのかな…と指をくわえて見つめていました。

こんな風になっていたんですね!
さすが、一力です。
舞妓ちゃんの先笄は、本で見たことがあるのですが、はっきり判らなかったのです。
でも、ここではっきり見せていただきました♪

ありがとうございます。

来月は「事始め」ですね。
芸舞妓さんが大好きなこまちは、街中でたくさんの芸舞妓さんが見られるかもしれない日に上洛しようと思っています(*^^)v

話にはよぉ聞きますが、さすがに一力さんですね~(うち
の父親は通ってた時期があるらしい)。

実は今、うちに入ってもぉてる大工さんは一力さんへも
入ったはるので、一力さんの残りの柿渋とかベンガラ!
なんてのをもったはったりします。
 ま、別に普通の品なんですけどね。

それにしても、先笄がみられるなんて、来年はいろいろ
いいことがありそうですね! あやからせください!

あやからせください!

あやからせて…です。

ついにお茶屋デビューですね。そこが一力さんとは豪勢な。通されたお部屋は東西に床の間があって南が庭に面している部屋では・・・?。大学のゼミの教授が退官しはったとき、確かその部屋で送別の宴をした記憶があります。
うちでは12月になると一力さんのお神酒徳利、宴席で目に付いたと思いますが、巴の絵と赤穂浪士の歌が書かれている二合ほど入りそうな大きな徳利です。その徳利に白侘助を活けて床に飾ります。盗ってきたのではありませんよ、ご好意で頂戴したものです(笑い)。
きれいな芸妓さんですね。僕は舞妓よりも芸妓さんがお気に入りです。仲のいい芸妓さんが舞妓から襟替のとき、そう先笄を結っているときにごはんたべに行きましたが、さすがに目立ちました。
宴席にこられた先笄の舞妓ちゃんは鉄漿をしてましたか?。ふつうはするんですよ。拝見しているとベテランの芸妓さんは男舞ですね。井上流は男舞に見ごたえがありますね。
請求書が恐ろしいとは思いますが、花街は決して男性のものだけではありません。ご贔屓に・・・よろしゅおたのもうします。

山名騒然様

いやあ、願望というものは口に出しておくべきですわ。

凡蔵母さん様

そうどす、そうどすcoldsweats01
変な花街言葉になりますわ。
舞妓ちゃんの京言葉がういういしくてよろしおすわ。
いやぁ〜、ほんまどすか?
先斗町でまたお茶屋遊び、楽しみどすなあ。
(とうとう最後までへんな京言葉でかんにんえ)coldsweats01

ヘルブラウ様

念願のお茶屋デビューですわ。(最初で最後かも)
例の大島で舞妓さんごっこされたら、ドイツではうけるかもしれませんわよ。(舞妓さんは大島は着はらへんけどcoldsweats01
祇園小唄、初めて歌詞を全部理解しました。今まで、だらりの帯のところしかうたえへんかったん。

夢風庵様

京都移住後したいことリスト、この1年でだいぶん消化しましたぜ。
まだまだありんすよ。(あら、これは吉原郭ことばでしたね)

ひいらぎ様

この帯、よ〜くみると正面ずれてるんです。
左端にみえる橘の刺繍が正面にこないといけなかったんですがねえ、、、coldsweats01
帯留めは金沢で買った加賀刺繍ですの。実は帯留めもデビューなんです。
(お茶やってると、なかなかできませんものね)

花咲おばさん様

遠目でながめていた花街、、、ってやつを初めて肌で感じました。
まあ、うちらの世界ではありませんわ。
多分、一力は最初で最後だと思います。

こまち様

来年になりますが、11月8日は吉井勇をしのぶ、かにかくに祭でたくさん舞妓さん芸妓さんをご覧になれるようですよ。
六月の祗園放生会も一度いってみたいですね。
あ、くれぐれもニセ舞妓さんにだまされませんようにcoldsweats01

あまね様

かつては室町なんかの糸偏業界の方々が、もっと気軽に利用されていた、という話を聞きます。お父上もかよってはりましたか!そりゃ、当時のお話しが聞きたいわ。こんなに敷居が高くなったのはいつごろからなんでしょうね。
そうそう、先笄はみたとたん、反応してしまいましたわ。こんな僥倖に巡り会えるとは、確かになんか良いことあるかも。宝くじ買おうかな(←それか!)

豆ゆりさん、ほんとお美しいっ~!
ついに一力ですか~っ、ため息が出ますね~。そして、これだけの潜入取材!(笑)さすがです!
異空間というか、夢のようなひとときですね~。
朱色の壁(テーブルも?)と、磨き抜かれているだろう床。これ見るだけでも、ぞくぞくしますね~。
私の場合、お茶屋遊びというか、お作法とは教えてほしい(笑)。

あっ、でも、しぇるさんの帯も、渋くて、かなり素敵です~。

へちかん様

お茶屋遊びについていろいろご教示ありがとうございます。
あそこはどれくらいお部屋があるのか、他の部屋も使ってはったのか、中に入っても不明でした。
通された部屋はとにかく広くて、舞が遠い遠い。
でも姐さん芸妓さんの京舞はさすがでしたね。かっこよかったです。あとでそばにすわってくれた地方の大姐さんもお話しがおもしろかった。
まあ、一力は最初で最後になると思いますので、茶屋遊び初心者やなあ、とバリバリに思われても平気でいろいろ写真とらせてもらいました。
いや、堪能いたしました。私にはこれで十分ですわ。

ちゃみ様

そう、豆ゆりさん、途中で他のお座敷にいかんならん、、と中座されました。売れっ子なんですね。しかも先笄髷の期間だからよけいに引く手あまたなんでしょう。NHKの連ドラで「あんたとは、女の価値がちがうんや。」というナツのセリフがありましたが、まさしくそんな感じ。
まあ、一力でお茶屋遊びになれてる方は、ブログなんか書いてないと思うしcoldsweats01こういう潜入ルポもめずらしいかも。
作法?そんなん全然わかりましぇん。
不愉快な思いをせず、させず、で楽しければいいやん、、、って思うのですが。

しぇるさん、こんにちは

御茶屋デビュー、おめでとうさんです♪

一力さんとは、ある意味、王道ですね^^

わたしも、二度ほどは、

お連れの絡みで、伺ったことがあります


大箱なんで、中が広かったでしょう

ここや、富美代さんや、廣島家さんは、大箱ですね


豆はなちゃん、

久しぶりに見たけど、綺麗になったねぇ

えり替えして、綺麗になったタイプの妓ですね^^


名前が、わからない、舞妓ちゃん・・・多分、この顔は、豆さくちゃんやと思います^^

皆さま すッごい美しい、うっとりです。一力亭はやはり祇園の王道、豪華絢爛としか言いようがありません!
そして、こんなにたくさんの画像、さすがさすが、しぇる様です。私は一度だけ祇園の小さなお茶屋に招待されたことがありますが、舞妓さん二人と芸妓さんのお話とお酌だけ、舞はナシでした。何だかこちらが舞妓さんに気を遣うようで、ちと草臥れてひたすら飲んでしまいました。初心者だからね。
それから、つい最近、一力亭の常連になった方の話を聞きました。コンシェルジュみたいって。日常と違う世界なんですね。
しぇるさま、本当にめったにない素晴らしい経験をなさいましたね。私たちもお裾分けを戴いたお得な気分です。ステキです。        

高兄様

兄様が祗園通だとはぞんじませんでした。
おみそれいたしました〜happy02

いや、他のお茶屋さんなんで全然知らないんですわ。お茶屋と言えば=一力という思い込みで一力、一力といっていたのですが、他にもいろんなタイプのお茶屋さんがあるんですねえ。
お茶屋遊びは楽しうございました。
店だしの舞妓ちゃんを知っていて、その妓がだんだん花街の水できれいに洗練されていって、襟換えをして、、という成長を見るのも楽しみのひとつなんでしょうね。(あら、宝塚みたい)
今度からは都踊りにも楽しみが増えました。

一生、絶対見ることのない世界を見させていただいて、誠にありがとうございまする。目の保養になりましたです。

そらいろつばめ様

一力の恥はかきすて、、、じゃないですが、恥も外聞もなく写真とりまくってますわね。常連さんはきっとこんなことしないんでしょう。
若い頃行っていたらおそれいって居心地が悪かったんじゃないかな。それなりにこちらも人生経験つんでますから、憶することはなかったですが、ひとつの道に精進されてきた方々には惜しみないリスペクトをおくりたいです。
それから、なんで花街ではお茶は裏千家なのか、というお話しも聞きましたので、またいずれ。(といってもまあ、予想されるが如しなんですが)

vivasan様

はい、日本の伝統工芸の見本そのもの、、、といった舞妓さん、芸妓さん、わたくしもすごい目の保養になりました。

いや~~・・・こういうお席で「お運び」でも~~・・・
なんて思う間もなく(笑)
舞妓はん、芸妓さんが・・・お料理を・・・なのですね!

それを伺うだけで・・敷居の高さを思い知りました。
ふぅ・・ため息ものです。

舞妓はん、芸妓さん・・・身に着けておられるもの全てが日本美の極み!「美の饗宴」ですね!
私などに一生涯縁なき世界を見せていただけました。
ありがとうございます!(お写真大丈夫だったのですね♪笑)

芸妓さんとの会話って・・あるのですか?(スミマセン・・変な質問です・・)

nnya様

私にとってもため息ものの体験でした。
昔はお茶屋遊びと言えば男の者でしたが、こんなきれいな歩く日本の美術品、男だけに独占させるのはもったいないです。女だからこそよけいにその美術品の価値がわかろうというもの。
舞妓ちゃん、芸妓さん、おとなりに座ってくれますので、いやでも会話になりますよ。どこ出身?くらいから初めていろいろと。(まあ、実際何話したか、まいあがってて覚えていませんがcoldsweats01

通りすがりのものです。
最初の舞妓さん、おそらく六ちゃんだと思いますよ。
豆六ちゃん。。。
この5月に店出ししたばかりですので、11月だとちょうど半年たった位ですね。非常に初々しくて、ほんわかしていて、話しているとこちらもなんとも寛いだ気持ちになります。素直でこれからどう変わっていくか楽しみですね。

はなさん、、、いつ見ても綺麗です。
あまりに綺麗で見とれてしまいますね。cool beautyとネットで言われたりもしていますが、実際にお話しすると落ち着いて受け応えして、それにやはり若い女の子だなあと思わせるしぐさも時々出て、なんとも可愛いらしいです。

一力さんで、お茶屋デビューすごいですね。
羨ましい限りです。きっと良い思い出になりますね。

MO様

ご指摘ありがとうございます。
画像をあちこちでチェックしたら、たしかにこの舞妓ちゃんは豆六さんのようですね。とってもかわいらしい妓でした。まだ微妙〜な京ことばがかえって初々しくてよかったです。
MO様、祗園のことをよくご存じなのですね。
私はたぶん一力は一度だけ、今後は遠くで拝見したいと思います。
とりあえず、来年の都おどりはこの日であった舞妓・芸妓さんを探す、という楽しみができました。

通りがかりました。豆はなさん、
豆ゆりさんは、2011年3月に引かれた豆ちほさんと甲部豆三美人として、有名な方です。
残念ながら、豆ゆりさんは、先月引かれました。
 ホントに、貴重な経験をされましたね。このような方を呼べるのは、限られた人だけです。

narahimuro様

ええ〜っ!?
豆ゆりさんはひかれたんですか?
都をどりにはでてらしたのにねえ、、、
もったいな〜、、、、
情報、ありがとうございます。
はい、貴重な体験どした。
これっきりかもねえ、、、

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