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2011年11月

2011年11月29日 (火)

金戒光明寺・黒谷さん〜西翁院にて心茶会錬成茶会

今年も学生心茶会の錬成茶会がめぐってきました。

もう何年も前から、1年に一度のこの茶会に必ずでかけています。
一昨年前までは、わざわざ京都市外からでも。

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場所は黒谷さん(金戒光明寺)、今は家から徒歩圏内。
で、ここはジモティ御用達の裏道。
雰囲気のある道で、連騰式の町家をみることができます。


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山門は大修理の最中で、景色的には残念なことになっています。wobbly

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こちらも階段のバケツやなんかが残念ですが、塔頭のひとつ常光院。
右手の碑は琴柱をかたどっています。
ここは箏曲の八橋検校がねむる場所なので。

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それなりの紅葉。
この階段をみると私はいつも大河ドラマ「新撰組!」のテーマ曲が頭の中を流れるのですが。
(幕末、京都守護職の本陣であり、新撰組はその配下にはいった。TVのロケもこの境内でたくさんおこなわれたので。)

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今年は楓より、桜の紅葉の方が美しいですね。

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階段を登ると市内がみわたせます。
左手の方に小さく、京都タワーも見えています。


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墓地へ通じる道の、これはお見事!な楓。

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墓地の中の階段をゆけば正面は文殊塔。
体育会の学生サークルでは、この階段、「墓場コース」というかっこうのランニングコースになっています。


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真如堂へぬける墓場の道の紅葉。
それなりに赤くなっていますが、昨年はもう真っ赤な落葉が地面を被っていましたので、今年はかなり遅いようです。

参考までに昨年の同じ時期の同じ場所の写真、のせておきます。

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墓地におおいかぶさる紅葉。
見事なり。
ここまでは観光客はほとんどきませんので、つかのまの静寂の中での紅葉を楽しみました。
そうして見上げていると、かさっ、かさっ、、、とかすかな音が。

その音の出所をたしかめてみると、、、


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風で木からぽとっと、ドングリが落ちてくるときの音でした。

真如堂へぬけたかったのですが、そうそう、茶会に来たのだった、時間切れ。


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錬成茶会ではすっかりおなじみの西翁院へ通じる道。
西翁院は非公開の塔頭、宗旦の弟子であった藤村庸軒ゆかりの寺であります。
(道安囲いを持つ、淀看席が有名)


学生時代最後の錬成茶会もここだったと記憶しています。


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こちらも紅葉は例年よりはいまいちです。
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さて、年に一度の錬成茶会、毎年参席して、お茶に向きあう気持ちの原点を確かめるのを常とします。

掃き清められた露地に、前日遅くまで掃除をがんばったであろう学生達の姿を思いやります。
さらにその向こうに、学生時代の自分をみるのです。

よその大寄せ茶会ではつきもののざわつきが一切ない、静かな茶室で松籟に耳をすませます。
襖のむこうで、席中の気配を耳でうかがおうと、息をこらしている水屋総指揮の姿を思い浮かべます。

丁寧なお点前の所作一つ一つに教えられることもたくさんあります。

30数年前に使っていた道具に再会できるのも楽しみ。
茶碗などはその年月の間に成長するのですよ、ほんと。

心茶会の大先輩が語って下さる久松真一先生の逸話をお聞きするのもまた楽しみのひとつです。
いつも、久松先生に直接指導いただいた世代の方がうらやましい、、と思います。


大名物などはでませんし、華やかさもありません。
それでもこれが理想の茶会です。


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今年は偶然にも同じ時代を共有した、心茶会の後輩に30数年ぶりに会うことができました。
学生時代、彼をきびしく指導した、、、らしいです。(きびしくした記憶はないんだが、、、coldsweats01

彼も私と同じく、卒業後はお茶とは全く関係のない時期が長かったようですが、どのような縁のめぐりあわせか、また心茶会へもっと直接的にかかわることになったそうです。
こうしてひきもどされるのは不思議な話ですが、もしかしたら必然なのかも、、、しれません。

学生時代に心茶会に出会えた幸運に感謝。

2011年11月27日 (日)

こころづくしの茶事

東山の紅葉はこれくらいです。

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やはり今年はあまりよくありません。
それでも朝夕結構寒くなってきたので、12月頃にはもう少し色づくのでしょうか。
高雄などの高所より、今年は町中の方がきれい、とおっしゃる方もおられます。

せめておべべできれいな錦秋を。

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って、私が勝手に「錦繍」と名付けているだけの訪問着なんですが。
これ着てさるお宅へ、およばれの茶事に。

亭主側も複数で、それぞれの役割を確認しながらの茶事ですが、内容は省略なし、の本格的な茶事となりました。
客は少人数で理想的、そのなか、不肖ながら正客をつとめさせていただきました。

躙り口をあけると、意表をつく釣り釜。
(千家では釣り釜は3月4月のもの)
それでも初冬のひきしまった冷気の中で、ゆらゆらするのを見るのもまた風情があるものですね。

釣り釜の初炭点前もまた独特で趣があります。

お軸は「一期一会」。


初炭のあとはお楽しみの懐石。

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向付のそばのツボツボ。
なかには紅白なます。
このツボツボって、初めて招かれた客にのみ、つけるのだそうです。
しらなかった。

ツボツボは茶名をもらうと着物につけることが許される紋でもあります。
(あまり見たことがありませんが)


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蒸し物。
山芋真薯(しんじょ)。
亭主も数人が交代でつとめられましたが、お料理はご席主のお手作り、こころづくしの懐石であります。

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焼き物はサワラの柚子庵焼き。
これが絶品でした。
(作り方、きいたので後日作ってみよう)

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八寸。

海の物、蛸。
山の物、蓮根。

千鳥の盃もこのごろようやく仕組みがわかってきて、なんとかこなすことができました。
そう、この盃のため、車を運転せずに来たのだから、しっかり御酒、いただきました。

今回、だされた懐石を連客そろっていただくのか(蒸し物、小吸い物など)、三々五々いただいてよいのか(進肴など)頭の中で整理がちゃんとできました。

思えばいままでは、茶事にでていてもかなりいいかげんないただき方をしていたのね。
反省。

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秋の山をおもわせる繊細なきんとんをいただいたあとに中立。


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後座。
床は軸を巻き上げ、花にかわります。

照り葉はビョウヤナギ、白侘助。
(茶室内はほの暗いので、ちょっと画質は悪いです。)


本日のメインイベント、結構な練り加減の濃茶をたっぷりといただく。

普通、続き薄の事が多いのですが、ここではきっちりと後炭点前もされました。


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炭のつぎ方は、初炭と鏡面になっていて、大きな胴炭のかわりに輪胴がはいります。
流れた火をかきおこしてふたたび燃え立たせるのはコツがいります。
(やはり、お茶は電熱でなく、炭でしたいもの)

炉からあげた釜肌をたっぷり濡らした茶巾で清めるとき、あがる白い湯気が、寒い季節にはなによりのご馳走になる、と茶人はいいます。

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全員、点て出しなしで目の前で点てていただいた薄茶をいただき、最後のあいさつとなります。
心づくしの心にのこる良いお茶事でした。

いままで茶事と言えば淡○会の大人数の茶事だったり、お茶の先生の所のお稽古茶事だったりで、本当の意味での茶事にまねかれることはほとんどありませんでした。

京都に越してきてから、こういうお茶事にまねかれる機会がふえました。
ありがたいことです。
京都はあきらかに茶の湯人口が突出していることもありますが、お茶をやっていて地道に築いてきた茶友人脈のおかげです。
お仲間にいれてくださった茶友のみなさまに感謝、です。

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掃除をして茶室や庭を清め、料理をし、火を熾し、玄関には打ち水、、、
昔の人はこれらをきちんと自分の手で日常におこなっていたはず。
お茶を習って、さらに茶事をして、初めてそれらの「日常のこと」がいかに大切か、再確認いたしました。
日々の生活を大切にすること=茶道の哲学、と、いまのところ思っています。


さて、私も今度は懐石手作り、後炭省略なしのちゃんとした茶事ができるように、がんばります〜。

2011年11月25日 (金)

蘭陵王の帯

雅楽についてはそれほど詳しくないにもかかわらず、いつみても心躍る舞があります。

勇壮で華麗な曲、舞なので神社仏閣でお祝いの際によく演じられる蘭陵王です。

蘭陵王こと北斉の王、高長恭は優れた名将でありながら、超イケメンだったため、兵達が見惚れて士気が上がらず、敵に侮られるのを恐れて獰猛な仮面をかぶって出陣した、という逸話による舞です。

有名なところでは宮島の厳島神社に奉納される雅楽のシンボルといってもいいでしょう。

この画像は昨年、奈良の春日若宮御祭で見た蘭陵王です。

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黄金色の桴とよばれるバチのようなものを持って舞う勇壮な一人舞。
この桴や、人差し指・中指2本で、敵陣をぴしっと指し示す所作が、かっこいいったらありません。lovely
最後の決めポーズがまた、桴でびしっと天を差す。
思わず、ヴラボォ〜!!

この楽曲がまた耳に残り、心が躍動するようないい曲なんですよ〜。
壱越調(いちこつちょう)というらしいですが、西洋音楽ではニ長調になるとか。(シャープ二つのやつね)

で、なんで長々と蘭陵王について述べたかといいますと、とっても素敵な蘭陵王の手ぬぐいをネットで見て、一目惚れしたからなんです。

以前から小紋や、染め帯でお世話になっている東本願寺北、染工房 遊さんが作られた手ぬぐいで、雅楽関係の方の引き出物として注文されたもの。(→

この蘭陵王に惚れまして、なんとかこれを帯にできないかと、お願いしてみたのです。
この手ぬぐいを注文された方にも許可をもらわれているそうなので、早速地色を決めて注文しました。

ちなみに手ぬぐいの方は、蘭陵王との番舞(つがいまい)である納曽利(なそり)も染められています。

これも御祭のときに撮った納曽利の画像です。

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ちなみに番舞とは、唐楽(左方・赤をベースとした装束)の曲目と高麗楽(右方・青をベースとした装束)の曲目がセットで上演されることを言います。(迦陵頻には胡蝶というふうに←どちらも背中に羽根をつける童舞)

で、お待たせいたしました。できあがって参りました。

さあ、とくと見よ〜!!coldsweats01


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蘭陵王の躍動感が伝わってくるではありませんか。

手ぬぐいの方はコンピューターで作りこんだ、かなり細密な絵だったので、それを手描きで再現していただくのに苦労させてしまったようです。

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手描きでこの細かさ!
こんな仕事をしていただいて、すごくリーズナブルなお値段なので申し訳ないくらい。

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前の部分は雅楽に欠かせない鼉太鼓(しかも鳳凰と龍が同時に描かれている、という現実にはありえないものなんですがね)。


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リバーシブルの裏面は鳥兜です。


まず、どこへお出かけするときに締めようかな。
背中に超イケメンを背負っていると思うと、つい、むふふ、、、と笑顔になってしまいますわ、きっと。

2011年11月24日 (木)

大原の里 2011秋

昨年の写真を見ていると、今年の紅葉にはやや不満を感じます。

鴨川べりでは桜や銀杏はきれいに色づいていますが、楓はいまいちですねえ。
わが家の楓もまだ緑色だし。

そこで北の方へ行けば、、、と大原まで。


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大原の里。
手前は大根畑。
向こうの山も紅葉は始まっていますが、もうひとつ、、、
この生暖かい11月では、きれいな色がでないのでしょう。

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ご覧のように、むこうは比較的きれいに紅葉していますが、手前の楓は緑のまま。


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それでも大原は、(同じ左京区なのに!)自然がたっぷりで、洛中を歩くのとはまた別の楽しみ方がありますね。


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額縁庭園が有名な大原の宝泉院。
そこの入り口に飾られていた烏瓜。
華やいだ色ながら、どことなく侘びた雰囲気もあって、この季節、好きな植物です。


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その額縁庭園。
建物の柱と柱の間を額縁に見立てて見ると美しい庭。
手前左の楓が鮮やかに紅葉していたら、、、、と思うと少し残念。
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樹齢700年の五葉松。(国の天然記念物)
ここでお抹茶を一服いただきながらしばしぼ〜っとすごす。
(ただし、人が多いため、あまりまったりしすぎていると後ろの人の視線が痛い)

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バスでこそ、市内から30分ほどで行けますが、かつては人は大原まで歩いて行き来したわけで、山道ではあるし、それはどんなに長い道のりだったのでしょうか。
都からは遠く離れて、、、という感覚だったでしょうし、都を思えばうら寂しい場所だったでしょう。
それを慰めるのに足る景色ではありますな。

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こちらは法然上人の大原問答で有名な勝林院。
先ほどの宝泉院もこの勝林院の僧坊でしたが、もうひとつの僧坊、実光院へ。


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こちらの僧坊の植栽はそれは見事です。
ぱっと見には地味ですが、庭いじりをしたことがある者なら、あちこちに手間をかけているな、とわかります。


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黄色のヤブコウジセンリョウ。
今年うちのは実らなかったなあ。

足元の根締めの緑の植栽と思ったら、、、、


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中に赤い実をこっそりしのばせているんです。
(名前不明)→これがヤブコウジ。(Ishii様、まいどありがと!)

ここではお庭へ出て、歩いて見て回ることができます。

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池の端にひっそりと咲いていた大文字草。
うっかり見落とすところでした。


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紅葉のブレスレット。


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風のかけたるしがらみは、、、、


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大原の山を借景。
手前は、秋から冬を越えて春まで咲く、というふしぎな桜、「不断桜」。

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花は小さく、可憐です。


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柿の木。
後方に腰掛け待合い。
この庭園は江戸時代後期の作庭だそうですが、昭和のごく最近につくられたお茶室もあります。

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理覚庵というお茶室は四畳半。

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サビの出た土壁が印象的。
書院に銅鑼がかかっているのがいいですね。(←最近銅鑼をお茶事用に購入した)


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昨年にくらべて、なんのかんのと言いながら、それなりに紅葉を楽しんだ大原の里でありました。

2011年11月21日 (月)

開炉だけれどまだまだ風炉の灰型

ここのところずっとお茶漬けです。
お茶漬け、、、ぶぶ漬けのことぢゃありません。

茶の湯漬けのことどす。(ああ、まだ舞妓ちゃんのイメージが、、、)

11月は茶の湯関係の行事がとても多い。
だって開炉(11月からは風炉ではなくて炉になる)は茶人の正月ですものね。
お祝いの善哉を何杯いただいたことやら。(うれしいけど)

茶会の連チャンということもやってのけました。

午前中のちょっとフォーマルな茶会では袋帯で、午後からはカジュアルなお稽古なので帯だけこんなのに替えて行きました。

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猫の帯。
ただこの仔たち、ちょっと太目で狸に見えなくもないんです。gawk


着物は帯を替えるだけで全体の格もかえられる、超リーズナブルな装いですわね。

もう炉の季節になってしまいましたが、来年の風炉の季節をめざして、あいもかわらず灰型苦戦中。
でも最近は少しタイムトライアルしようかな、、、という欲もでてきてるんです。

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切り掛け風炉の二文字押し切り。
五徳がないので、二文字の幅をどうしようか悩んだあげく、灰匙が使いやすい幅にしたところ、、、


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あららら、、、
見事に炭が横並びになるという、、、、weep
灰匙が使いにくくてももう少し上下を狭くするべきでした。


ならば、、と、ついでに丸灰もつくってみました。

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他のかたと一緒に灰型の勉強をしていると、タイプが大きく分けて二つあるな、と思いました。

ひとつは完璧主義というか、納得いくまで時間をかけて完成させるタイプ(でも時間切れで多くは完成しない)と、雑でもいいから(めちゃ雑!)とにかく早くかたちにしちゃえ、というタイプ。
ちなみに私は後者。
とりあえず形にすることをくりかえしているうちに、上達するのでは、と楽観しています。
(へたくそな灰型をおみせしたエクスキューズですのcoldsweats01

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今回は写真が撮れなかったのですが、またまた先生手作りの、色づいた葉っぱのねりきり、いただき、四畳半花月でお茶をいただきました。
四畳半花月、足がむつかしいですね。平花月だと言ってなめちゃイカンです。

お菓子の画像がないのもさびしいので、最近いただいた色づく季節の宝石のような上生の画像、いれときます。


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思わず皮をむきたくなるような柿。


そして

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おくれている楓の紅葉は、今どこまできているでしょうか。


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夜半の雨のあとは紅葉も色をましてくることでしょう。
うちの白侘助、雨でずいぶん落ちてしまいました。


     侘助の 落つる 音こそ 幽かなれ      相生垣瓜人

2011年11月18日 (金)

祗園・一力亭

かねてより、「一度は行きたい祗園一力、茶屋遊び」と言っていたおかげか、このたびありがたい機会を得まして茶屋遊びデビューです。(デビューかつ、多分最後だと思うわ)

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華やかな花街の方々にはるかに見劣りするのはわかっているので、着物はちょっと控えめなお召しで。
茶道のときはNGの帯留ですが、やっと出番が。

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宵の花見小路は観光客がいっぱいですが、どことなく艶めいて見えます。

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この一力の暖簾を内側から見たかったのよね。
もともとここは「万亭」であったのを、仮名手本忠臣蔵でお上に遠慮して「一」と「力」にわけて一力としたところ、この芝居が大評判をとったため、そのまま一力になったとか。

創業300年のお茶屋(芸妓、舞妓をよんで遊ぶ社交場)で、格式と敷居の高さではピカイチ。
当然ながら一見さんお断り。
(なんでわたくしごときが行けたか、、、は不問にしてね)


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暖簾のところですでにお迎えしてくれた男衆さんが、玄関で「ポンポン」と手を打つ。
あ、ここは祗園、花街やなあ、、、と思った瞬間。
それに応じて女将やら芸妓さんやらがお出迎えしてくれます。

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赤い漆喰の大津壁でしょうか。
何年も賓客をむかえてつやつや黒光りする床。
これもいかにも花街らしい。


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いったい何十畳あるの?と思うような広い広いお座敷です。


早速舞妓ちゃんや芸妓さんがお料理を運んできてくれました。

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祗園花見小路の川上さんの仕出しです。
(茶屋では料理は作りません。料理屋さんからとるものなのです。)

まあ、今回はお料理はそっちのけでしたね。
だってだって、きれ〜lovelyかわいい〜lovelyのきれいどころがメインですもの。

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なんてういういしい舞妓ちゃん。(お名前を聞くのを失念いたしました)
16才で半年前に店出し(舞妓としてお座敷に出る)したばっかりなんですって。
着物の柄も、11月の紅葉のかんざしも、ぽっちり(=舞妓ちゃんの帯留め)も可愛い彼女の雰囲気にぴったり。
(こういう装飾品は置屋さんの実力をあらわすとか)

デビューしたての年若い舞妓ちゃんは、髪型は割れしのぶで紅を下唇にしか差さないのがお約束。

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こちらは洋髪の芸妓さんのお姐さん。
かなりのベテランで接客がお上手なこと。

一人一人にべったりついてくださるので、最初はかえって緊張して居心地がわるかったのですが、その接客上手にすっかりのせられてしまいました。さすがプロどすなあ。

そうこうするうちにすっとお座敷にはいってこられた芸妓さんに目が釘付け。
まあ〜〜〜お美しい!

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豆はなさん。
アップで見ても超美人。
祗園でも売れっ子なんでしょうねえ。

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舞妓ちゃんは地毛で髷を結いますが、芸妓さんになると鬘になります。
島田ですね。つややか〜。
この鬘はひとりひとり、頭の形に合わせて特注するのだそうです。


さてさて、地方(音楽、謡担当)さんがこられて京舞のはじまりどす。いや、です。
(舞妓ちゃんの花街言葉はかわいいわheart01


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芸妓さんの京舞。
一力は祗園にあるので、主に祗園甲部の芸舞妓さんがよばれるとか。
なので踊りは井上八千代さんひきいる京舞。

京舞は能の仕舞からきていると聞いていましたが、納得。
所作や足運びが能にとてもよく似ています。
そしてやわらかなのに、どこか男性的。

そして、このベテラン地方さんの三味線の音の良いことったら、、、
音調べの音ですら深みがあるんです。
(うちのばあちゃんの三味線とはだいぶちがうなcoldsweats01


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舞妓ちゃんと豆はなさんの祇園小唄。


  ♪ 月はおぼろに 東山〜


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  ♪だら〜りの帯よ〜

の、部分。

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これは盃洗なんですが、忠臣蔵の陣太鼓の模様ですね。
かつて仇討ち前の大石内藏助がこの一力にかよった、ということからこの模様なんでしょうね。
何でも西郷隆盛や大久保利通も通ったとか。

そのあとふっとお座敷にはいってきはった舞妓さんをみて感激!!


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だってだって、めったに見られないものを見られたんですもの。
この髷、先笄(さっこう)といって、舞妓さんが襟換えをして芸妓になるまでの15日間した結わない髷なんですもの!

この鴛鴦の尾のようなのが特徴です。
あ、髪型だけでなく、お顔もごっつうべっぴんさんの豆ゆりさん。
御年21才。

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おもわず「きれ〜〜!」とさけんじゃいましたわ。

この鶴の髪飾りは先笄の間つけるおめでたい物だとか。


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そしてその間は芸妓の正装、黒の紋付をお召しです。


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襟足は普段は2本ですが、紋付のときは3本かかはります。
ええもん、見られたわ。

いやあ、もうすぐしたら舞妓さんではなく、芸妓さんにならはるんやねえ。
今年の都踊りは舞妓として最後だったんやねえ。
来年は都踊りでさがしてみましょう。
豆はなさんも豆ゆりさんも、名前聞き忘れた舞妓ちゃんも。


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ああ、よき思い出ができました。
多分、二度とはこれないと思うけれど。

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いただいた豆はなさん、豆ゆりさんの花名刺。

最近の花名刺(芸妓さんの名刺)はなんとシールになっているのねえ。

2011年11月17日 (木)

半日休的京都

いつも帰りは真っ暗になってからなので、気づかなかった!

坪庭の白侘助、いつのまにかもう咲いていたんだ。

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昨年あまりたくさんの花をつけたので、今年は少ないよ、と植木屋さんにいわれたのだけれど、どうしてどうして、今年もけっこうつぼみをつけています。よほどここの環境が合うのかな。

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自分ちの坪庭ながら、ゆっくり明るいうちに見ることができなくて、久々にじっくり見ることができました。

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このシノブ、昨年京都に越したばかりの時にもとめたものですが、もう寒くなると枯れるから、、と安くしてくれたのですが、これも立派に越冬して、猛暑にも耐え、下の方からまた新しい芽がでています。
さすがにそろそろ室内においてやらないといけないですが、ちゃんと1年、生きてます。

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こちらは夏にvivasan様からいただいたフタバアオイの鉢。
もう来年の芽がたくさん出ています。
来年は地植えに移し替えてみようかな。

さて、貴重なお休み、家にばかりじっとしているわけには参りません。

かねてより、集めているスタンプ、あと一つで景品と交換できるんですよね〜、京町家・風の会主催の町家ショップらりぃ

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景品は各町家ショップで違うので、どこのがほしいかよ〜く考えて店巡りのプランをたてなくちゃ。
というので、ねらっていました、こちらの景品。

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ずばり、場所もうつっていますね。
王田珈琲専門店。

こちらはマスターも珈琲も一癖あります。(昨年最初に行った時の記事
万人受け、、、ではありませんが、ツボにはまるとクセになります。
このお腹にどかっとくる二重ネルドリップの珈琲は京都ではここでしか飲めません。
体調の悪いときはちょっとストロングすぎますが、時に無性に飲みたくなるのです。
忙しくないときはマスターの珈琲へのこだわりを拝聴できますしね。

で、ゲットした景品はこちら。

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陶芸家のお父上作のミルクピッチャー!
サイズや釉薬が微妙に違うたくさんの中からこれを選びました。happy02


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こうしてみると、スタンプも各店毎に味わいがあっていいですね。
さて、2周目はどこへいこうかな、どの景品をねらおうかな。

その後は「蒔絵展」のご案内をいただいていた御所南・丸太町沿いのうるわし屋さんへ。

こちらは前を通るときは素通りできないんですよね。
蒔絵の器や銀食器がメインなんですけれど、そのディスプレーがいつもおしゃれですてきで。
(もちろんいつもなにか買っているわけではありませんよ。お財布と相談して、、、ね)

この日は、お正月用にと朱に金蒔絵の菓子椀五客そろえをお求めのお客さんと談笑しながら。
蒔絵って大好きなんだなあ。
ここのはお値段もお手頃なのが多くてありがたい。
そしてもとめたのはこちら。


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丁字唐草の小箱。
おそらく化粧道具のセットのなかの一つだったのではないか、ということでした。
白粉とか、小さな髪飾りなどをしまっておいたのかな。

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こんなサイズです。(比較:ハガキ)


さて、夜は夜とて徒歩圏内の青蓮院へ。
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ライトアップ中。
紅葉にはまだ早いので、あまり人がいないのでゆっくり楽しめました。


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こういうお庭もよいのですが、私はむしろ夜のお寺の雰囲気が好き。
薄暗くて、電球のオレンジの光が懐かしい感じで。
しかも松栄堂さんが献香され、お寺中、お香のよい香りがしていました。

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最近京都のあちこちで絵を描きまくっている、と評判の木村英輝さん(祇園祭でも大量の鯉の絵がどこぞであったような)の手になる青蓮院・華頂殿の襖。
青い蓮=青蓮。

この蓮の絵がとても気に入っていまして、実は今、こんなバッグを使っております。


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おしゃれでしょ?
青蓮院でももとめられますよ。
シリアルナンバー付き!happy01

2011年11月14日 (月)

光悦会

東に春の大師会あれば、西には秋の光悦会あり。

ウン百万、ウン千万級のお道具が、ごろごろでてくるという、そのオトロシイ名前はかねてより知っていましたが、その光悦会に参席できる日がくるとは、、、うるうる。
さる御方のご厚情により、紹介いただきまして、そらいろつばめ様とつれだってでかけましたの。

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そら、気合いをいれて、(手持ちの中では)ええ帯締めていきました。
(この模様はすべて刺繍なんです)


(光悦会は、かねて関西茶道界の力を誇示しようとしていた土橋嘉兵衛、山中定次郎らを世話役に、三井松風庵、益田鈍翁、馬越化生、団狸山などの賛助を得て、1915年(大正4)三井松風庵を会長にして発足したもの。YAHOO百科事典より)

場所はもちろん、かの本阿弥光悦の屋敷跡に建てられた洛北鷹ヶ峰・光悦寺。
紅葉の名所でもありますが、交通の便がきわめて悪いため、それほど観光客がおしよせる、ということはありません。

学生の頃、このほんちかくの自動車教習所にかよっていて、路上教習で泣かされた道をのぼります。

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洛北はそれでも洛中よりは紅葉が進んでいるようですが、まだまだ楓も青いですね。

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受付で荷物もろともカメラもあずけてしまったので、画像があんまりありません。
(もとより茶室内は撮影禁止ですが)

光悦寺のゆるやかな高低差がある境内には、七つの大正時代の茶室が点在していて、植栽や、かの有名な光悦垣によって互いが上手に隠されているので、少し早めに紅葉した木々を愛でつつ、歩をすすめると茅葺きなどの情趣にとんだ草庵がふと現れる、、というすばらしい舞台装置になっています。

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この散らばった茶室をそれぞれ寄り付き、本席にして、今回は東京、京都、大阪、金沢の美術商が席をもうけられていました。

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お菓子、濃茶、薄茶と各席でいただけるのですが、点て出しにて待合いでいただき、本席ではお点前はなく、オトロシイ茶道具が展開され、それを拝見(物によっては手にとって)する、というもので、茶会としてはかなりイレギュラー。
まあ、主人公はあくまで茶道具。

ちょっと目録をのせてみます。

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こちらは東京席のもの。

寄り付きでは主に炭道具を拝見。
至近距離で見ることができます。もう食らいつかんばかり。
紹鷗が持っていた唐物炭斗とかぁ、松花堂昭乗筆・江月宗玩賛の軸とかぁ、遠州の箱書きのある灰器とかぁ、、、coldsweats02

それをこともなげに手にして説明される席主さん。

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本席では俊成の住吉切、しかも五首連続ですよ〜。
茶碗は高麗の熊川(こもがい)。これは手に取らしていただきました。
思ったより、重。
光悦自ら作った茶杓は中興名物。

大阪席ではのんこう(楽家三代・道入)の黒楽、いつもは美術館のガラスの彼方、、、がこの掌の中に。むふ、、むふふ。
「春秋」の銘のついた斗々屋茶碗、初代宗哲の凡鳥棗、信楽の鬼桶水指は馬飼桶か?と思うくらい大きくて迫力がありました。


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金沢席では紹鷗所持の籐組釜敷、長次郎の灰器、片桐石州所持の火箸、金森宗和の父・高山藩主可重が所持していた古井戸茶碗「金森」。
ここでは金沢の有名な上菓子屋さん、吉はしの「山時雨」という斬新なお菓子をいただく。

さて、三席まではわりとスムーズに入れたのですが、最後の京都席が大人気で、なんと1時間待ちでした。
でもならんだ価値がありました。
ここが一番すごかった。

なにしろお席主が、かの有馬頼底師(臨済宗相国寺派管長)なんですもの。
しかも席が小間の騎牛庵。少人数で名物と膝つき合わせて対峙できるのです。

まあ、見て。

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重要文化財が四つ〜〜!!!


き、、砧青磁の花器〜。
大名物の茶器・珠光茄子、しかも利休の添え状付き〜。
旧国宝(本物は焼けちゃったので)金閣寺古材の炉縁〜。


ちなみに重要文化財
1)絶海中津(15世紀初頭の禅僧)筆、騎牛帰家(十牛図のひとつ)、しかもここは騎牛庵。
2)鎌倉時代の古芦屋尾垂釜
3)平安緑釉四足壺・猿投窯 織田有楽所持
4)「加賀光悦」の銘のついた光悦の茶碗  これがよかったのよ〜。さすがにさわらせてくれなかったけれど、光悦らしい形と、明るい朱に曜変のはいった肌の色。

これらが目の前に、、、

なんだかすごすぎる物に酔ったような気分。
こんなものが飛び交う世界があったなんて、全然しりませんでしたわ〜coldsweats02

最後は瓢亭さんの点心で締め。
瓢亭の女将みずからお給仕されていたのは、光悦会の格の高さを示しているようです。

われわれはその場限りの臨時会員ですが、なかには「会員」のリボンをつけておられる方もそこそこいらっしゃいました。
どんな方が正会員になられるんでしょうねえ。
さすがにそういう方達は品格というか、なんだか違う雰囲気を身につけておいでです。

一生こういうお道具とは縁がなかろうと思いますが、見ることができただけでも幸せ。
ガラスの向こうではなく、生きた茶室の中で、他の道具との組み合わせで拝見できることがなにより、こういう会のすごいところだろうと思いました。

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帰りは光悦寺から徒歩1〜2分の源光庵へ。
そこの有名な「悟りの窓」です。
実際はお隣にある、方型の「迷いの窓」のほうが私にはふさわしいのですけれどね。

ちなみにこの窓、裏から見たことあります?


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こうなっています。
うへへ。
皆さんの撮影のおおいなる邪魔になりつつ撮った写真です。


2011年11月11日 (金)

秋の奈良散歩・2011

今日はちょっと長いわよ。
途中で飽きた、、、なんていわないで最後まで読んでね。

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色づく奈良公園のよこを通って、まずめざすは奈良国立博物館、正倉院展

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雨だし、平日だし、これなら楽勝、、、、

と、思ったのは大きなマチガイ。

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入館するにも行列が。

入館後もいつもこんなに混んでいたかなあ、、、と思うくらいの混み具合で、展示物を最前列で見ようとおもったらまた並ばないといけないのです。
すごい人気だ、正倉院展。

今回のテーマは染色、織り、香かな。

かの有名な蘭奢待もでていたし、これは以前見たっけ。
いや、NHKの今年の大河でトヨエツ(織田信長)が切り取ってた場面を見ただけか、、?coldsweats01

一番印象に残ったのは七条織成樹皮色袈裟。
聖武天皇遺愛の袈裟で、綴れ織りに似た技法で織られたもので、印象派の絵のような見事なもの。
なんといっても話題は今年完成したこの袈裟の模造品が同時に展示されていること。

皇后陛下がお育てになった小石丸繭をいただき製糸して、龍村織物が織った物。
これがまた美しい織物で、これを見たあと再び本物をみると、最初気づかなかった縁の布の織模様まで見えて、さらに感動します。

いつも正倉院展にくるたびに思うのです。あらゆる工芸品の意匠は正倉院の時代にすべて完成していて、そのあとの時代のものはそのヴァリエーションにすぎないのではないかと。

人の多さにややストレスを感じたので、博物館内のこちらでお茶を一服いただく。


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興福寺の庭園から移築された織部好みの茶室、八窓庵をのぞみながら。


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薯蕷も正倉院御物によく見られる意匠の花喰い鳥。

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博物館を辞したあとは細い小路を北へ。

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大和路の秋はほどよく色づいています。
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意外とみなさん、ご存じない穴場、依水園
国の名勝指定を受けている4000坪もある宏大な庭園なんです。

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数年前に来たときは大雪の日で、あちこち閉鎖になり、枯木ばかりだったのですが、良い季節にやっと来ることができました。

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依水園、実は二つの時代の違う庭園からなっているのです。
こちらは17世紀に奈良晒業者がつくった別邸の前園。
もうひとつの後園は明治になって、これもまた奈良晒の業者が、裏千家十二代又妙斎に依頼し作庭させた庭。

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これがその又妙斎がつくった茶室、清秀庵。
裏千家の又隠写しの四畳半、洞庫付き。
床には楊枝柱。

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茶室回りも数寄屋ですなあ。
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坪庭の宇宙。


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わお〜!
すてきな蹲居!
こうなるまでに何年かかったのでしょう。

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茅葺きの建物をめぐると、、、
これが見事な若草山と東大寺南大門まで借景にした眺望です。
東山、永観堂の多宝塔を借景にした野村碧雲荘を思い出します。

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茶室かな、と思いましたがどうやらこれはこの眺望を楽しむための四阿のようです。

この庭にはこんなものまで。

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ドウダンツツジの紅葉グラデーション(=繧繝:うんげん→先ほど正倉院展で学んだ)

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これってタイサンボクの実?


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こちらは氷心亭。
床の間は桂離宮写し、新薬師寺の古材などをふんだんに使った造りだそうで、こちらでは若草山の借景をみながらお茶がいただけます。


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こちらの蹲居は菊・桐。
高台寺と関係があるのかな?

依水園ですっかりリフレッシュしたあとは、ちょっと虫養いをいただきにこちらへ。

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ここは東大寺戒壇院の近く。
二月堂の裏参道をいくとここに出ます。

工場跡のカフェ「工場跡」。
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大正時代に建てられた乳酸菌飲料の工場をリノベーションしたカフェ。


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奥の方に見える機械が工場だった頃のなごりでしょうか。

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カフェスペースは事務所だったところだそうですよ。

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こんな窓際の長いテーブルがとてもステキ。

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コロッケバーガー。
パンの右下の鹿の焼き印に注目!


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イベントスペースには、工場でつかわれたであろう実験瓶なども飾られています。

こちらで少しお腹をみたしたあとはそのまま東大寺へ。

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大仏殿の前ではこんな方もお休み中。

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この秋グランドオープンした東大寺ミュージアム。


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今ここには改修中の法華堂(三月堂)の本尊不空羂索観音立像と日光・月光両菩薩像が仮住まいされているはず。
やはり日光・月光はあの薄暗いお堂でみたいものなあ。


東大寺から南下して高畑へ。
いつもの奈良散歩のときのお約束、あーとさろん宮崎へ。


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こちらはいつ来てもおちつきます。
ギャラリーだけれど、とてもおいしい珈琲がいただけるので。


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こちらでは「くら田たまえ百福展」開催中。

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くら田たまえさんのちりめん人形はとても魅力的で幻想的なんですが、今回のお福さんは陶製。
だからお値段もぐっとお手頃。

100体あったのですがその時既に92体売約済み!

一番ひかれたのは、頭の上にお正月のお鏡餅をのせてるお福さん。
おもしろすぎる!自然と笑えてくる。
あ、当然売約済み。

でもお正月にこれ、飾ったらもうお鏡なんかいらないくらいにおめでたそうですね。

で、かろうじて売れ残ったこのお福さん、残り福としていただいて帰りました。
手のひらにかるくのるサイズなんですよ。


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2011年11月 8日 (火)

炉開きのころ雑感

玄猪の亥の子餅をあちこちでいただく季節になりました。


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お稽古場ではお餅入りぜんざいをいただき、半年ぶりの炉でお稽古です。

いきなり向切の炭点前、といわれてうろたえましたがcoldsweats01

向切では炉でも風炉と同じ右羽を使い、炭斗の炭の入れ方が逆勝手のように普段と鏡面になります。
羽も火箸もまずは左手でとって、右へ渡す、、、、などなどややこしさ満載の炭点前ですわ。

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弘道館の月釜も今月は開炉で、おぜんざいがでました。
黒文字に杉箸をそえて。
この蒔絵のお盆が、またlovely

かの一休禅師が、大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をごちそうになり、「善哉此汁(よきかなこのしる)」とおっしゃったことがぜんざいという名前のはじまりとか。
その一休禅師が圜悟克勤の墨蹟を与えたのが村田珠光であり、その侘茶の流れをくむのが利休なので、開炉にはその伝統もふまえてぜんざいをいただくのだとかなんとか、、、(まあ、諸説あるのでしょうが)


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こちらは弘道館の露地にあった、アヴァンギャルドな関守石coldsweats02

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さて、わが家の茶室のこの畳。

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(1年ねかせておいた、、、というか昨年は茶室を使うゆとりがなかった)炉の畳にかえました!

ダンナに手伝わして。

畳、、、メチャクチャ重い!!
狭いスペースに風炉畳をしまいこむのが重労働で、あやうく重い畳の下敷きになって死にそうな目にあいました。
(もっと年とったらどうしたらいいのかしら、、、coldsweats02

しかし、やっと炉に灰をいれることができそうです。

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こちらは露地の石蕗(つわぶき)


ここ一月は茶の湯に関わる場所にいくことが多かったのですが、気になったことを一つ。
(これは自分へのいましめもこめて、ですが)
どこの場所に行っても、初心者や素人とみるとおしつけがましく「指導」する人がかならずお一人はいること。

所作がちがっていても、流儀がちがうかもしれないし、もしかしたらその方よりももっと経験の深いお茶人さんかもしれないのに、エラソウに指導するなんて恐い物知らずだわ、、、と思ってしまいます。
初心者が立ち往生していたら小声でアドバイスするくらいならしますけれど。
お点前の所作云々よりも、茶人としての心構えを肝に銘じることが先なのではないでしょうか。
(すんません、かくいう私もエラソウに言ってますね)


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  cat「なんか、うち枕になってる?」

2011年11月 6日 (日)

1)油小路を行く 2)一条通りを行く

1)油小路を行く

油小路は堀川通りの一本東側、南北にはしる通りです。

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この日は丸太町から北へ向かって、てくてく。
町家ウォッチングです。


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琴や三味線の絃(糸)を作っている鳥羽屋さん。
代々小篠長兵衛を名乗り、雅楽の弦を作っているのは全国広しといえどもここだけだとか。
りっぱな虫籠窓。

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ここは町家の外観を改修中。
ミスマッチの石張り壁を元の漆喰腰板に戻そうとしているのでしょうか。

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こういうそそられるろうじ、残ってくれるかなあ、、、

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古書と茶房ことばのはおとさん。
油小路にあったのね。
残念ながらまだオープン前でした。

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こちらは「絹綿糸組物諸飾房」と見えます。
そういえばさきごろTV「美の京都遺産」で房飾りを作っている職人さんの回があったけれど、ここかな??(自信なし)

こちらで寄り道。

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お、ここでも原種フジバカマ。

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現在は楽のみならず、永楽と仁清のいいのが見られます。(12月23日まで)

なんといってもお目当ては重文、仁清の色絵鱗波文茶碗。
教科書などにはよくのっていますが、実物には何回目かの邂逅。
やっぱりいいわ。
仁清は香合シリーズも可愛くて、モダンなデザインがすてき。
玄猪香合は、(たぶん)亥の子餅の包みに紐をかけたものに、イチョウの葉を一枚はさんである意匠。すてき。


↓ 右のやつね。


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エントランスに生けられたホトトギス。

2)一条通りを行く

楽美術館を辞したあとはそのまま一条通りを左折。
堀川より西の一条通を歩くのは初めて。


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このあたりは西陣どまんなか。

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このあたりも町家が結構残っていますが、朝顔のからまった一見洋風のお家もすてきです。


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なぜか顔が溝にはまりこんでるお昼寝わんこ。


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う〜ん、そそられる3軒長屋。

しばらく行くと、こんな表札が目に付きました。
え〜と、、、、どこかで聞いた名前、、、、
おお!


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羅と縦錦の人間国宝、北村武資さんのお家ではないか!

こちらに工房もあるのでしょうか。


しばらく行くと、あら浄福寺。


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浄福寺通りの名前はよく聞くものの、そのお寺には行ったことがなかったのです。
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しかも西陣の狭いエリアにあるのに、中へ入ると、え?西陣にこんな大きなお寺が?と思うくらい広いのです。(京都ではこういう現象によく出会います)


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運のよいことに秋の特別公開中。
しかも、秋の特別公開のポスターになっている十王図(重文・土佐光信筆)をもっているお寺だったとは!

この十王図を前にご住職の絵解きを聞くこともできてラッキーでした。

恥ずかしながらこの歳で、わたしは仏教行事について浅学でして、聞いていてそういうことだったのか!と思うことが多かったです。
たとえば、三途の川は3通りの渡り方(善人・橋をわたる。 やや悪人・浅瀬をわたる。 悪人・深いところを苦しんで渡る。)があるので三途の川、というなんて知らんかった、、、。

満中陰とは、中陰=あの世とこの世のあわいの中途半端な世界が四十九日で終わるから、、、だったんですねえ。

三回忌までする意味もよ〜くわかりました。
ありがたや、ありがたや。


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ランチは浄福寺の前の町家カフェ、cafe 1001さんで。

こちら町家ショップらりぃ参加店。
らりぃ参加も4回目です。
スタンプ1個ゲット。(あと一つで記念品と交換できるんだhappy01


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1001とは千本一条にあるからなんですって。
板の間にすわって、ゆったりまったり漫画1冊読破。

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日替わりランチ。
ケーキのようなのは、ケーク・サレというお食事パン。
ごちそうさまでした。

今日もよう歩きました〜。

2011年11月 4日 (金)

冷泉家住宅一般公開

かつて京都に住んでいた頃、あれは同志社大学の一部で、そのうちのなにか由緒ある古い施設だろう、、、、とてっきり思っていました。

それがいつのころからか、和歌守の家として有名になって初めて、あれが冷泉家だったのか〜といまさらながら。

冷泉家、といえばまず私はメディアにもよくでてくる七夕の乞巧奠を思い出します。

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昨年、文化博物館で開催された王朝の和歌守展
も行きましたよ。

説明するまでもなく、俊成、定家、為家の和歌の神様のような方々を祖にもつ名家です。
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天皇がまだ京都におられた江戸時代の御所周辺の地図です。
今は御苑にとりこまれてしまった近衛家、九条家、閑院宮などの文字が見えます。
これらのお公家さんたちは、維新とともに東京へいってしまったため、建物は残っていません。

けれど冷泉家は維新の後も京都にとどまり、そのおかげで空襲で焼けることなく、御文庫(冷泉家伝来の貴重な典籍、古文書をおさめる。今でも冷泉家の信仰の対象として、当主は参拝されています)もうしなわれることがなかったのです。

なにが幸いになるかわかりませんね。
冷泉家ファミリーだけでなく、今にその古文書や典籍を見ることができ、現代まで唯一残る公家住宅(江戸時代)を見ることができるわたしたちにとっても。


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今季、この数日だけの一般公開です。
(例によって、写真はNGですので、画像ありません。)

まず表門を入ってすぐ見える立蔀。
腰掛け待合いみたいな、供待ち腰掛け。
広くて、おくどさんの残る台所土間。

お座敷には唐長の牡丹紋の襖が。
数年にわたる平成にはいってからの大改修で、白っぽかった襖紙の裏から、かすかに判別できる牡丹紋様が発見され、これまた唐長にのこっていた江戸時代の牡丹紋版木から復元したものとか。
ここらへん、いかにも京都らしいお話。


お庭の中には小川が流れ、内庭には左近の梅(古代は桜でなく、梅だった)右近の橘(かわいい実が黄色に色づいていました)、乞巧奠のしつらえをするのはどこらへんかなあ。

ふと見上げると周りにそそりたつのは赤煉瓦の同志社大学の建物。
まあ、マンションなんかにかこまれるようりは良いかも。

当主が日々礼拝した御文庫は、残念ながら後ろ姿しか見えませんでした。

屋根はこけら葺き、瓦も屋根の曲線もどことなく優美でかわいらしい感じがします。
武家風でも寺院風でもない、これが公家の雅なのね。

現在この住宅は重要文化財なので、冷泉家の方々はもうこちらには住んでおられません。
いろいろな季節の行事や和歌会などの時にだけ、ここを使われるようです。

まず、住んでいたらお掃除たいへんそう。
それに冬寒そう、、、、
座敷の裏に当たる場所の建具がサッシになっていたのは、ここにお住まいだった頃の名残でしょうか。


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あんまり写真がないのもさびしいので、表門の留蓋瓦の玄武といわれる瓦を。
こちらは阿吽の阿。

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こちらは吽。

玄武は四神相応で北の守護神。
かつて冷泉家がもともとあった場所が都の北の方だった、ということに由来するのだそうです。

おまけ。


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菊。

出口近く、やたらと梶の木があっちにもこっちにもあるのに気づきました。


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そうか、乞巧奠のとき、梶の葉は主役ですものね。


わが家の梶は全然分葉しないのですが、こちらの大木にも分葉が悪い木もあって、まあ、梶の木ってそういうものなのね、と妙に納得。


冷泉家を辞し、東に歩いて加茂大橋西詰のCafe BonBonへ。
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ここは昔銀行の倉庫だったんですよ〜。
高い天井にそのころの名残が。


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私は加茂大橋から見る大文字が一番すばらしい、と思います。

植物園大茶湯

京都国民文化祭の一環としておこなわれた植物園大茶会、行って参りました。

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秀吉の北野大茶会にならって、だれでも参加でき、だれでも亭主になれる、流派形式をとわない茶席を植物園のあちこちでもうける、というもの。

園遊会みたいに季節の花も楽しみながら、ぶらぶら歩きも楽しみながら、気に入った席があればそこでお茶をいただく、という趣向。


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この日は植物園は入園無料。
一枚300円のお茶券を買ってGo!

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芝生大広場にはこんな感じでいろんなお茶席ブースがならんでいます。


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夢風庵様と待ち合わせてまずいったのはこちら。


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らん布袋こと、ランディ先生がプロデュースするお抹茶席。

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ランディ先生のお弟子さんのぽん様がお手伝い中。

お盆にのっているこのお菓子がすごいクセモノ、、、練り切りにみえて実はホワイトチョコ+きな粉+メープルシロップでできているんですよ〜。
とってもおいしかったし、お抹茶にあうのです。
これはらん布袋のあたらしいスイーツメニューになる、、、、かも?

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おちゃめなランディ先生の写真を一枚、とらせていただきました!happy02


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おお、これは先日国立近代美術館でみたのと同じ、組み立て式のお茶室ではないか。

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待庵もびっくり、茶の湯集団「鴨ん会」プロデュース。


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こちらは高校生達がプロデュースしているお茶席。
ノ貫(へちかん)もかくや、の野点傘にはちゃんと短冊のお花が。


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こちらは二條流煎茶道のみなさんによる玉露のお点前。

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目の前でお点前を拝見。
茶巾の使い方は茶道のそれと似ているようで違って、おもしろい。

文人が好んだという煎茶道、実はちょっとだけそのさわりを習いたい。
茶道と二足のわらじをはくには時間が足りないので、短期間でいいのだけれど、今教室をさがしているんです。

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玉露はとろりとして甘露。
自宅では(気が短いのでお湯を十分冷ますことができないため)なかなか楽しめないの。

おもしろかったのはこちら。

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移動式、軽量化、組み立て式、これこそノ貫の精神かも〜。

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こちらは荷ない茶屋風。

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竹の結界兼花入れ。

さておつぎはバラ園エリアへ移動です。


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ここでは秋バラが今まっさかりで、バラの林を園遊しながらお茶席巡りはとてもマダムな気分になれますことよcoldsweats01


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ここでのお目当てはこちら。


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メランジュさんに間借り(?)してはる好日居さんの中国茶席。
いつもながらお茶をいれる所作が優雅。


植物園にちなんで、数種の花の名前のついたお茶の中から一つを、客が選びます。

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私たちがいただいたのは密蘭香という、その名の通りよい香りのお茶でした。

ここでばったり、知人に会ってびっくり。
結構多くの知り合いに、そうとはしらずにすれ違っているかも。
なにせ大勢のかたがおみえでしたから。


おつぎはおとなりのメランジュさん、モロッコ・ミントティーを、お休み時間中のぽん様と合流して。


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右手にある、数個の首なが銀器、実はこれには香油がはいっていて、お茶を頂く前にこれを手に振りかけてくれるのです。
私はローズオイルを。
これは家に帰るまで香っていました。

ちなみに大根みたいにみえる白い円錐は砂糖なんです。

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左の銀テーブルにのっているのがミントティーの材料。
ガンパウダーという緑茶に乾燥ミントの葉、+砂糖。

この銀の器達がとってもすてき。
(手入れはめんどうでしょうが)ほしいなあ、、、

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う〜ん、、、、これはキューバのカクテル、モヒートのお茶版だわ。
あまくてさわやかでお茶がきゅっと最後に味を締めています。


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さらにバラ園にぴったりのメイドカフェヴィクトリアンな紅茶席。

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残念ながら、ちょっと濃いすぎで苦い。
一瞬、珈琲かと思った、、、、


口直し。


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さらにお茶だけでなく、こんな席も。


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お香の松栄堂さんのブース。

3種類の煉り香の中からひとつ選んでその香りを聞きます。
私は加寿美というのを選びました。
香木のようなよい香りがして、しばし心がなごみました。
ふ〜、、、、、catface


お茶のカフェインやらタンニンやら、飲み過ぎるとちょっと胃にこたえます。
そろそろしんどくなってきたので、最後にやさしい桑の葉茶を。


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お茶の産地、和束からもブースがでていたので、こちらで煎茶と袋詰め放題500円!のほうじ茶を買って帰途につきました。

季節の花を愛でつつ、茶席をもとめて逍遙、最高に気持ちのよい一日でした。
国民文化祭の一環としてだけでなく、こんな大茶会、毎年恒例にしてほしいものですわ。

2011年11月 2日 (水)

観世流「井筒」上演と能のお話〜平野の家・わざ永々棟

白梅町にほど近い紅梅町、今年春にはじめておじゃました平野の家・わざ永々棟です。(永々棟のくわしいことはリンクをみてね)

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本日はこちらで観世流シテ方味方 玄(しずか)さんの初心者向け能のお話しと、彼による「井筒」を座敷能形式(衣裳はつけず、袴姿で舞う)で拝見。

(味方さんは能をもっとたくさんの方にみてもらいたい、身近にかんじてほしい、ということでさまざまなイベントや取り組みをされておられます。)

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舞台は改修された大正時代の数寄屋です。
文句なし。

そもそも能楽に興味はあったものの、そして何回か見たものの、もう一つあのスローすぎるテンポにあわず、入り口あたりでとまっているのです。
ところが茶道具の銘など、能楽の謡曲から来ているものもけっこう多く、日本絵画の題材としても能の知識がないとわからないものが多いのですよね。

一応知識、教養として最低限のことは身につけたいのですが、まずはもっと興味をもてるようにならないと、、、、というわけで、参加してみました。

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まずは待合いにてお抹茶を一服いただきます。
座敷能で面や衣裳はつけないかわりに、こちらに展示されています。
見事な唐織の衣裳に、因州池田家伝来の小面。

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こちらで出たお菓子の写真をうっかり忘れました!
老松さんの特注上生菓子で、それぞれに古筆の先生のこんな和歌が書かれた紙片が沿っていました。

  「月やあらむ 春や昔の春ならむ 我が身一つは もとの身にして」

古今集の歌ですが、伊勢物語のなかで歌われたことで有名。
そう、今日の演題の「井筒」も伊勢物語で、この歌はこの演目のキーワードともなっているので、ここからもう能は始まっているのです。

(しかもお菓子がその「月」をイメージさせるものだった!!)


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舞台になる二階はまたすばらしい眺めです。

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ほんまによう奇跡的に残ってくれたお屋敷ですね。


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この骨組みが筒井筒の井筒、すなわち井戸をあらわし、薄は時が秋であることを示し、しかもなんとなく月の存在をしめしているのだそうです。


まず味方さんに、能の歴史、井筒についての見所の解説、面のお話しなどを聞きました。

そうだったのか!といまさらながら聞いて合点することも多く、また地の声からいきなり謡の声にかわって解説をなさるところなど、まあ、すごい、虹色ボイスだわ、と感動したり、、、

さきほどの小面(大野出目家六代甫閑作)をみせてくださいましたが、なるほど目の位置がよ〜くみると右と左でちがっているのです。この微妙なゆがみが面にすごく豊かな表情を与えているのです。

同じ面なのに、少し上へむけると(テラス)喜んでいるように、下へ向けると(クモラス)と悲しんでいるようにみえるから不思議。

能面のような、、、と無表情な顔のことをいいますが、まちがっていますね。
ありとあらゆる表情を内包しているのではないでしょうか。

さて、味方さんいわく。
能の鑑賞は脳内のキャンバスに絵を描くようなもの。
舞台には実際にない月や花、目に見えぬ恋心や嫉妬、執心などを自分の想像力で彩っていくもの。

つまり受け手の感性や教養によってはじめて完成するものなのだということ。

今日の演目の井筒で月が見えたら大成功。

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そうこうするうちに夜もふけてきました。
このあと蝋燭にも火がはいって雰囲気は満点。

井筒のシテは、「昔男」といわれたかの在原業平の妻、紀有常の娘。通称筒井筒の女。

伊勢物語の有名なモチーフです。

  風吹けば 沖津白波龍田山 夜半にや 君がひとりゆくらむ

  筒井筒 井筒にかけしまろがたけ すぎにけらしな 妹みざるまに

ほんのわずかな動き、足さばきで筒井筒の女の業平への狂おしい思いをあらわします。

後の部分では業平の形見の直衣を着て狂おしく舞い、月の澄む頃、井筒にうつる業平の姿(実は彼の直衣を着た女)をみてなつかしく思う。

う〜ん、これを想像でふくらませていくのはなかなかむつかしいものだと実感。
月は見えたか?

えへへ、、、村雲のむこうにちらっと、、、くらいかな。


  ここに来て 昔ぞ返す在原の

  寺井に澄める、 月ぞさやけき 月ぞさやけき

  月やあらむ 春や昔とながめしも いつのころぞや 筒井筒

  筒井筒 井筒にかけしまろが丈

  生(お)ひにけらしな

  老ひにけらしな

初心者ですが、謡曲のリズムが意外と心地よく耳にはいってくるのは日本人のDNAのせいでしょうか。

  


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すっかり暮れて永々棟を辞する頃、今度は観世会館デビューしようかな、、、と思うわたくしでした。


<おまけ>

感動モノの永々棟、トイレの手洗い。

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これ、一枚板でできてます!

<メモ代わり>

鏡板の松(能舞台の背景には松の絵が描いてある)について

本来能楽は神に捧げる物であったため、神様の方をむいて演じられた。
春日大社の影向(ようごう)の松は神の依り代であるため、この松が鏡に映っている=鏡板の松、とするので演者は松に向かって(=観客のいる方向)演じていることをあらわしているとか。

そういえば昨年行った春日若宮御祭のお渡り式で、影向の松の前でそれぞれ芸能を披露していたっけ。
そういう意味があったのか!
また賢くなっちゃった。bleah