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2011年10月29日 (土)

大徳寺 孤篷庵・忘筌と真珠庵・庭玉軒

秋の特別公開とて、大徳寺へ。

目的はひたすら忘筌!

茶室の歴史が語られるとき、かならず出てくる忘筌は雑誌などでも写真はよく見るのです。
でもやはり実際にその場に身をおいてみたいですよね。

P1130697

まずは大徳寺の茶所で茶を一杯いただいていざ。

P1130699

境内をつっきってさらに西へ。
この忘筌のある孤篷庵へ向かう道が昔から好きでした。

P1130702

今宮神社の参道を横切ってなお西へ。
(あぶり餅食べたい!でも今日はがまんがまん)


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紫野高校の横をとおってなお西進。


P1130704

あ、漆器のなちやさん、こんなところに。
でも、寄り道せずいきましょう。


P1130708

いつもは門戸を閉ざしている孤篷庵、やっとくることができました。
(以下撮影禁止のため画像アリマセン)


孤篷庵・忘筌。

大名にして、天下一の造園・建築・工芸デザイナー・テクノクラート・歌人・香道家・能筆家そして大茶人、この人の正体は一体何?とだれもが思う天才、小堀遠州最晩年の茶室。

(「へうげもの」では若い頃の遠州=作介がおねえ系キャラなのが笑える)

現在の忘筌は、焼失したあと松平不昧公による再建ですが、忠実に再現されているとききます。


あんまり画像もないと話がしにくいので手持ちの雑誌の写真をあげておきます。
有名な景観です。

P1130770

まずはこの写真のように見える位置にすわってみます。
う〜む、写真で見たとおり。

写真では見ることのできなかった下半分のない明かり障子と茶室の間の空間がどれほどの広さなのか、初めて体感。
意外と広いのに驚きました。
茶室との間にこれほどの距離があれば、茶室から見た時により奥行きを感じられるのかもしれません。

それにしても下半分をすぱっと切った障子に、絶妙の位置にある蹲居と灯籠。
遠州の天才ぶりをこれでもか、と示すようです。

ちなみに蹲居には「露結」と遠州の字で刻まれているのですが、これは兎を意味するそうです。
「荘子」の「得魚而忘筌、得兎而忘蹄」から、魚と対をなすものとして。

茶室は九畳+三畳の控えの間。
点前座は丸畳、わびた小間にある中柱はなく、かといって床の間は華美ではなく簡素。
天井は砂摺り、真でもなく、草でもない。
遠州のもとめたのはもはや書院でもなく、小間でもない。
書院の茶から利休が集大成したわび茶、その大きな茶の湯の歴史のうねりの中で最後にいきついたところがこれなのかもしれません。

点前座にすわってみると目の前にある風炉先にあたる板仕切り(床の間とのしきりになるのですが)に遠州ゆかりの輪違紋を発見。おもわずニンマリしてしましました。

念願の忘筌、たしかに拝見させていただきました。

さて、一つ気になったのが、孤篷庵のお庭の隅に猫よけのガーデンバリアがひっそりおいてあったこと。
ここのお庭にも猫が出入りしているのね。
(出入りはいいのだけれど、フンをしたり苔をほじくりかえすととても困ったことになるのです)

孤篷庵を辞して東にもどるときにそのうちの1匹(?)に遭遇。


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サビちゃんと目があいました。

するとすすす、、とよってきて、、、、P1130712

しばし、私の足の間でのどをごろごろ。
かわいいlovely
でも、苔をほっくりほっくりしちゃだめよ。


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竹林の道。


P1130701

石畳の木漏れ日。

P1130713

利休の墓をはじめ、三千家歴代の墓所でもある聚光院。
こちらも特別公開中なのですが、この日は月釜とあって、公開せず。
でも、茶会に来たお客さんにまぎれてなにげに中へ入ってちょっと見学させてもらいました。coldsweats01(もちろん1000円はらえばどなたでも茶席へ入れますが)

もう一つの特別公開寺院、有名な茶席、というより有名な蹲居のある真珠庵へ。


P1130715

一休宗純を開祖として創建されるも、応仁の乱により焼失し、15世紀末、堺の豪商・尾和宗臨によって再興。

二畳台目の庭玉軒は姫宗和といわれた金森宗和の好みといわれます。
茶室の方は比較的よくみるタイプのものなのですが、なによりここを(茶道建築的にも)有名にしているのは内坪とよばれる屋内に設けられた蹲居です。
これも写真だけはよく見ました。


こちらも撮影できませんので、見えにくいですが、パンフレットから。

P1130771

宗和は雪深い岐阜の高山出身ゆえ、故郷の雪をよける工夫を持ってきた、と言われています。
蹲居と言えば露地の一角、植栽を楽しみながら使うもの、、、と思い込んでいる者にとってはビックリの発想です。
ただ緑がない分、少々味気ないかな。

忘筌、庭玉軒、どちらも写真でよく知っている茶室に実際身をおいてみることができて、とてもうれしい。
写真では無人だし、ベストアングルから撮られているので、より美しいのは確か。
でも本物の空気感、空間認識ができてこそ、より当時の茶人達の気持ちに近づけるような気がします。


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コメント

ほほほ
私も弧蓬庵に行ってきました。私は一度は行ってみたかったので そちらだけで満足して帰ってきましたが 真珠庵も見ればよかったなあ。
じゅ光院は茶会で何度も行っております。
京都は何の用事もなくても ひょっこり祭りに会える町ですね。やはり楽しいです。
散歩 散歩

ひいらぎ様

さ〜すが、すでにおいででしたのね。
忘筌、お茶を嗜んでいなければ、ふ〜ん、、、で通り過ぎてしまいそうです。遠州のえの字もしらんかった昔、もしかしたら行ったことあるかも、、、というおとろしいことに気づきました。
げに、知らないとはおそろしいことですわ。
聚光院、今度は月釜じゃないときに行きたいですね。

またお邪魔します、と言いながらすぐに来てしまいました(笑)
孤蓬庵の公開を知らずに、一週間早くに上洛してしまい、こんなに素敵なお茶室を見損ないました(>_<)

露結の手水鉢と寄燈籠を近景に、直入軒の庭を遠景に構成されたというこのお庭、実際にお部屋に座って見てみたかったです。

真珠庵は毎回公開があるようで何度か拝観しましたが、手荷物、カメラまで預ける厳重さにビックリします。

素敵な忘筌席を見せて頂きました。ありがとうございます。

またお邪魔してもいいですか?(笑)

こまち様

またまたいらっしゃ〜い!
秋の特別公開は私も初めてなんで、バスや駅のポスターでああ、やってる、いかなくちゃ、というぐあいでした。
忘筌、お見せした、、、というには恥ずかしい本からの写真だけでスミマセン。
最近拝観客の増加とともに、撮影禁止のところがふえて残念です。やはりマナーの問題もあるのでしょうか。
遠州忌には遠州流のお家元が忘筌で献茶されるそうです。
もぐりこみたいなあ、、、、

私も茶会で伺いたいです。

ひいらぎ様

また遠州流の本部に電話しようかな〜coldsweats01

憧れの忘筌、私も初めて行ってみました。茶室に座って見る、縁側から庭への奥行きは、やはりその場に身を置いてみないとわからないものでした。
実力派の大名だった遠州は、ここで静かな時を楽しんだのでしょうねえ。
混雑していて残念でしたが、それでも行って良かったです。

そらいろつばめ様

建築家のI君のブログをみていたら、忘筌は夕刻、西日で見るのがベストだそうです。私は午前中だったので、残念ながら陽の光が忘筌でどのようにうつろうのか見損ねました。今度は彼の解説付きで見たいものです。次の公開は何年か先になるでしょうけれどねえ、、、

国民文化祭のお茶券をGet!shine 続きに私も孤篷庵・忘筌と真珠庵・庭玉軒に行きました。雨の日もいいもんですね。 あまりにいろいろ一度に見たので頭ごちゃごちゃでしたが、しぇる様のお陰ですっきり収まった感じです。 猫よけバリアーは可笑しかったですね。真珠庵の一休さんも「アライグマにはびっくりしたよー」ってhappy01

ぴお様

まあ、うらやましい!
私はみごと抽選でハズレました。weep
楽しまれたのでしょうねえ。いいなあ。
アライグマが穴をあけた絵は見た記憶がありますが、そのときはまだ発見されていなかったようです。
大徳寺は猫だけでなく、アライグマもいるのか。
狸やイタチくらいもいそうですねえ。

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