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2011年6月14日 (火)

蛍ノ茶時〜好日居

雨が降りしきる中、黄昏時に蛍をたずねてでかけたのはこちら。

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岡崎の好日居さん。


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ミニミニ茶会〜蛍ノ茶時〜へ。

雨なのに蛍?
そう、ここにはたくさんの蛍がいるのですよ。

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あちこちに飾られたお花はもちろんホタルブクロ。

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まだ黄昏の光が残る間に表の洋間で最初のお茶、抹茶の蛍仕立。
浮かぶ氷にクチナシの黄色が閉じ込められていて、蛍のほのかな灯りを連想させます。

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このころからあたりには夜のとばりがおりてきて、好日居もやわらかい闇に包まれます。
暗い中にほのかにともる蛍の灯りのような、かすかな灯りや、暗さ自体を楽しもうという趣向。

現代に生きるわれわれは、まさしく電光のなかでの生活に慣れてしまって、闇のもつ美しさ、妖しさ、湿り気なんてものを忘れてしまって久しい。

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中の間に移動。(暗くて見えにくいんですが、本当はもっと暗いのです。)


好日居さん手作りの古い蚊帳でつくった御簾ごしにみるクリプトン球はまさに蛍火のよう。
BGMは雨音と、「ほ、ほ、ほたるこい」をアレンジしたとても不思議な曲。


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二つ目のお茶は〜水苦し〜(あっちの水はに〜がいぞ〜)。

薬包につつんだお茶は苦丁茶。
中国では昔から飲まれている茶外茶で解毒作用のある生薬のひとつ。


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名前の通り一口目は苦いけれど、そのあと口中にはほのかな甘さが残る、という技ありのお茶。
なんだか胃もたれがすっきりするような、、、


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さて、お遊びは蛍にちなんだ歌を詠み、団扇に墨でさらさらと。

ううう〜〜むむむ、、、(汗)
これはみな苦しみました。
なんとか駄歌をひねりだすも、おはずかしくて公開できません。

このお遊びは「蛍雪」(苦労して勉学する)のお見立て。


また暗い中の間にもどると、、、、

あ!蛍!

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,,,実の正体はこちら。

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ホタル石の杯のなかに小さな発光体が。


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ほら、ホタルブクロのなかにも小さな蛍が。

好日居の古い町家のなかで、幻想的な光景が目の前に、、、、
しばしこれを楽しむ。

3番目のお茶は、このホタル石の杯にていただく蒙山甘露茶〜水甘し〜(こっちの水はあ〜まいぞ〜)

茶の芽の部分だけを使った、古くから献上茶としてその名を轟かせた四川省のお茶。
ほんのり甘くてすがすがしい。
瓢箪を使って作った小さな柄杓で、茶葉をよけながらすくいいれるも、茶葉はどうしても器にはいってしまう。
でもこの茶葉もまたおいしい。

暗闇に慣れた目では十分楽しめる蛍を模したお菓子も、写真では真っ黒なので、一枚だけ、フラッシュで。

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レモンマカロンと、蛍のような玉織姫(の中の黄色:生姜味)。
大徳寺門前の松屋藤兵衛さんのお菓子です。(ほんとうは五色あって、それぞれ味がちがうのですよ)

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お次は奥の大谷石の床の部屋へ。

こちらでも蛍が、、、


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富山の五郎丸屋の有名なお菓子、「薄氷」の蛍バージョンと、上賀茂霜月さんが急遽さしいれてくださったという柚子蓼琥珀。


葉っぱの陰に見え隠れするすてきな蛍の景色ができあがり。


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本来の薄氷は茶席の菓子にもよく用いられるのですが、蛍バージョンがあるとは、、、
なんてかわいくて、美しいお菓子なんでしょう。


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このお菓子をいただいたあとは、中の間にもどって今宵最高のお茶、百葉水仙茶を

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薫り高いこのお茶は細長い聞香杯に香りをうつして楽しみ、下の飲用の杯で飲んで楽しむのです。

薄暗闇の中で、このしつらいの中で、この香りを楽しむ、、、最高の贅沢です。
この一時に感謝。

さて、そうこうするうちに雨もすっかり小降りになったので、本物の蛍狩りにでかけます。
好日居の近く、私のいつもの散歩道に、、、、

あ、、、蛍だ、、、

闇の中をゆらゆらふわりと飛ぶ蛍火。

ふわっと1匹が傘の中にはいってきたのは感動でした。


この日は暗すぎて写真はとれませんでしたので、他日哲学の道で(かろうじて)写した蛍火の写真を載せておきます。

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こんな町中に蛍が生息する場所があるなんて、京都はやはりすてきな町です。

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蛍ノ茶時〜好日居を参照しているブログ:

コメント

しぇる様
蛍茶会に行かれたのですね。素敵でしたね。

ブログが一番ですね~。

ちびが小さいときは毎年源氏蛍を見にいっていました。
けど実際は、ムシムシ暑い日ほどたくさん見えるので、過ごしにくい記憶が…。

たくさん捕まえては離し大喜びのチビでした。night

しぇるさま
はじめまして

姉(好日居)のお勧めで、しぇるさまのブログを時々、読ませていただいています
アナログ人間なので、携帯からなんですけれど…
しぇるさまは、本当に京都がお好きなんですね。京都が好き好き~って、伝わってきます
そして、今回は、お礼を言いたくて…
姉のほたる茶会の様子がわからなくて、残念に思っていましたところ
しぇるさまがきちんと、レポートしてくださった!これで、両親に見せる(携帯ですが…)ことができます!本当にありがとうございます
(^O^)

長くなってすみませんでした

素敵な蛍茶会ですね。
初めて知りました。

ひいらぎ様

ええ、もう静かに感動しました。
時間がゆっくりたってくれ、と思うほど。
それに野生の蛍を見たのはウン十年ぶりでした。

ちょきた様

四日市でも野生の蛍が見られるんですね。たしかに蛍はむしっと湿気のある夜に乱舞するようです。はかなげに2〜3匹がふわふわ飛ぶのも風情がありますが、いちど乱舞するくらいみてみたい、、、
蛍をさわった後のお手々のにおいも、、、なんだか懐かしいですね。

のびちゃん様

まあ!妹さんでしたの!
それはそれはようこそ。コメントありがとうございます。
京都が好き、、、って京都に移住したくらいですから、筋金入りですのよ(?)wink

移住するまでは、なかなか好日居さんのお茶会には参加できなくて、残念に思っていましたので、やっとこうして夜のイベントにも参加できるようになってうれしく思います。
その初回がすばらしいお茶会で感動しています。とてもとても貴重な時間をすごさせていただきました。なにより発想がすばらしい!

ご両親にお見せする、、というのも恥ずかしいのですが、好日居ファンとしては、今後もいろいろレポートさせていただきますね〜。

凡蔵母さん様

こんなイベントがある時はもちろんですが、なにもない普通の日の好日居さんもすてきなんですよ。何煎も入れて下さるお茶を楽しみながら、ここでゆっくり好きな本を終日読んでみたいくらい。

本物の蛍を見たのは何十年前でしょう・・・
ほんとに町中で見ることができるのはすごいですね。
下賀茂神社も行ってみたいのですが・・・

学生時代、住んだアパートは裸電球でした。気が付くと、日本の夜はいつの間にか、むやみに明るくなっていましたが、ここに掲載された写真のような暗さを見ると、なにやら無性に懐かしくなってしまいます(日本人が日本人らしく生きるのに、過剰な電力の消費も、原発も、やはり、不要ですね)。

夢風庵様

私も町の子なので(!)野生の蛍、というのには縁がありませんでした。
京都市中にこれだけ野生の蛍がいたのは驚きです。昔からいたのかな?最近川の浄化に努力した成果なのかな?

S&Y様

私の下宿も裸電球でした。(時代ですね〜)

どこもかしこも明るく明るく、、、が信条の現代住宅に対して、何かが潜んでいそうな暗さがそこここにある、京町家に代表される日本家屋のよさに、また日本人は気づいてきたようです。
たまたまこの時期、節電を余儀なくされたことが、暗闇と仲良くなることを思い出すきっかけとなった点ではよかったかもしれません。
油照りの京都で、エアコンを極力使わず(全然使わないのはちょっと無理かも、、、)日本家屋での初夏越、どんなことになるか挑戦します。

堀川でも蛍がとぶ夜を…との
ことで、小川学区の方々が
きばったはります。
いつの日ぃにか…ですね。

あまね様

堀川も整備されましたしね。
あの交通量の激しい堀川通にそった川に蛍が舞う、、、ってすてきです。実現すればいいですねえ。

帰国時にこういう会にめぐり合えたら、
また座れるようになったらぜひ参加してみたいです!。
昨日膝の手術をして今日退院で
1週間は歩行杖にお世話になります。
まったくお婆もいいとこですわーにが笑い

ヘルブラウ様

無事手術終えられてよかったです。
ご無理はなさらないでくださいね、動かすのは口だけにしてcoldsweats01
お初にお目にかかった好日居さんで、こんな会があるときにご帰国されていれば、是非おさそいしたいですわ。
まずはお膝、おいといください。

しぇるさま

先日は雨中、螢ノ茶時にようこそお越しくださりありがとうございます。
そしてお恥ずかしながら
blogに載せていただき…
重ねありがとうございます。

いにしえ人が螢の光に感激した気持になって茶会を仕立ててみたので、ずいぶん目をこらす!ような暗中茶会となってしまい、まさかあの様にたくさんの写真を残して下さっていたなんて!ありがとうございます。
  
ひとり芝居的茶会では至らぬ点も多かったかと思いますが
懲りずに好日居的茶時をもっと追求し仕立て仕掛けていきたいと思っています。
蛍だけにさすがに燃え尽きました。(笑)

機会がありましたら
またぜひ、ご参会くださいませ。

ありがとうございます。

好日居さまの柔らかなお人柄と蛍の茶会はピッタリですね。素敵です。以前のお月見の茶会を思い出して、私も参加した気分になりました。
それにしても、今の私は正に蛍の光窓の雪で、勉学ならぬ仕事の仕上げに、デスクにしがみついている情けないこの頃。う~ん、それでも最終日曜日までには、京都に行くために、この窮地を脱するつもりです。

以前のページの好日居さんのカウンターの写真、大好きで前の職場のお気に入りに入れていたほどですが、これはまたなんと風雅なお茶会ですね。
バックナンバー↓の京都の水辺写真集?も素敵で、初夏の京都の水辺の魅力は「うらやましため息」ものです。

好日居様

こちらまでおいでいただき、コメントありがとうございます。
こちらこそ、ほんとうに感動のひとときでした。
古い町家の中の暗闇というのは、独特の雰囲気があって、とても好きです。雨がなおさら良い雰囲気を作っていたと思います。
あのような見立ては、豊かな発想、知的なお遊びですね。茶道の方のお茶席で私も真似したいものです。
今は燃え尽きましたか、、、coldsweats01
復活の暁には、是非またこんなお茶時、企画して下さい。楽しみにしております。

そらいろつばめ様

最終日曜日〜!ああ、、、思い出してしまいました。えらい企画をたてていたのを。未熟なりにがんばりますが、へたをうっても笑わないで下さいね!

以前のお月見の茶事、行きたかったんですよ〜、私。参加されたそらいろつばめ様がうらやましかったです。京都に住んでいればなあ〜と。これからはどんどん参加できますわ。
好日居さんの企画は大仰ではないけれど、じんわり楽しめて小さな幸せを感じます。次はどんな手で来るか楽しみ。またいつか是非ご一緒に。

あ、お仕事、がんばってくださいませ!
そして最終日曜日、癒されてくださいませ。

yuchi様

好日居さんは、どこをとっても室礼のお手本なんです。高価なものをおいているわけではないのに、あ、すてきだな、と思うポイントがいくつも。このカウンターもそうですよね。(またこのカウンターの木材がいいんだなあ、、)
ヘルブラウ様ともここでお目にかかれましたし、yuchi様もいつか是非、こちらへおいでくださいまし。

素晴らしいお茶会ですね。店主様の遊び心とセンスの良さ…!理想のお茶会です。そしてそんな京の遊びを満喫されてらっしゃるしぇる様も憧れです。

二人静様

ほんとうにすてきなお茶会でした。
いろんな見立てや、季節をとりいれた室礼で、これは自分で茶席を考えるときの参考にしなければ!と思いました。まあ、センスが違うので無理かも、、、coldsweats01
京あそびはまだまだつづく、、、、

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