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2011年6月 1日 (水)

南禅寺畔・瓢亭

京都に越したら、家から近いし、まず行こう!と思っていた、ご存じ南禅寺畔・瓢亭さん。

なかなか機会がなくてのばしのばしにしてきたのですが、両親の上洛を機についに上がることができました。

瓢亭の高橋英一さんといえば、ご本人も裏千家の井口海仙宗匠に師事されておられ、茶事懐石で有名です。
さらに淡○社で茶花教室をされているほど、茶花の生け方でも有名。
ですから茶道をするものにとってはある意味カリスマなんです。

母も茶道をやっておりましたので、瓢亭には行ってみたかったそうなのです。


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駐車場で目についたのがこのずらっと並んだ花の鉢。

高橋さんはご自分で茶花を育てておられる、と聞いたので、これがその一部ではないかと。

で、、、、瓢亭の表、こんなブレブレ写真しかとれませんでした(スミマセン)

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いつも前を通るだけ〜、、でしたが、初めて中へ。
わくわく。

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入ってすぐは腰掛け待合い。
雨でしたので露地笠(雨の茶事に使われる←これを上手に使いこなすのはむつかしい!)もでています。

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緑したたる庭の中に、4棟の茶室が点在しているはずです。
(4棟7組の客、という贅沢な空間)

瓢亭は南禅寺の門番所を兼ねた腰掛け茶屋がルーツで、その歴史は約400年、というからすごいですね。
その創建当時からあったという、もっとも古い茶室が草葺き屋根の「くずや」、一番人気らしいです。

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今回そのくずやに席をとっていただけました。

築400年の建物です!
入り口には茶事の時、後座入りを告げる銅鑼もかけてあります。

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玄関を上がったところの建具、すごく年季が入って良い感じです。
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はいってすぐに水屋がちゃんとあります。
こちらはかつては本当に茶事や茶会がおこなわれていたのでしょう。

くずやは四畳半+二畳台目。
四畳半の方の部屋には卓もなにもなく、座布団だけが並べられています。
まるで茶事におよばれしたみたい。

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半間の床には「竹  清風を起こす(←多分、、、)」(裏千家の宗匠どなたかのものだと思います)
この床柱の艶といったら!

お花の方は高橋さんが生けられたもののはずなので、フラッシュで撮ってみました。

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ホタルブクロとヒメユリ(?)と、白いのは何だろう???

花器もきれいです。

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左手は躙り口になっています。
引き手の意匠にも注目。

そしてこの障子をあけると、、、、


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おもわずため息が出る、庭の風情。
雨ゆえにいっそう緑がしっとりと美しいのです。

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食事の間中、ここをずっとあけはなっておりました。


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つやつやの煤天井。
掛け込み天井と竿縁天井。


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二畳台目のほうはこんな感じです。

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このなぐりの鉈目も400年前のものでしょうか。
もうすっかり手ずれで角が取れてつるつるです。

え?
お前は食事に来たのか、建物を見に来たのか?って?

はいはい、お待たせ、お料理編です。

まずは女将さん(高橋さんの奥様ですよね)

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やわらかい京ことばで、こちらに緊張感を強いない、自然体なお方でした。

茶事の懐石よろしく、ひとりひとりに折敷ならぬ足付膳を手渡してくださいました。

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向付は有名な明石の鯛。
瓢亭の看板です。
これには普通のお醤油の他、トマト醤油というのがついてきて、これがまたおいしくて、全部のんでしまいました。

蒔絵の膳もすてき。
向付のお皿も真葛じゃないかと思います。(裏に香雲と)

瓢亭さんは歴史が古いので、もうだれの作かわからないような古い器もたくさんお持ちだそうですよ。

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このぷるんぷるんのきれいなジュンサイ、喉ごし最高です。
スーパーのパックとは次元を異にしています。(あたりまえか)

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懐石の華、煮物はスズキと湯葉。
これが、かの有名な瓢亭のお出汁なんですねえ。


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でました!
これまた有名な、一子相伝、瓢亭玉子。(とろとろです)
粽の中は鯛鮨。
その右下の黒いのが(よくみえませんが)ゴリの甘露煮。
これがめちゃめちゃおいしかった!


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目にも鮮やかなエンドウ豆のソースにおよぐ海老とずいき。
このずいきは柔らかい先の方だけでなく、やや堅い部分もしっかりおいしくしてありました。

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メイタガレイの焼き物は、どういうふうに隠し包丁をいれてあるのか、するすると身がはがれて、魚を食べるのが苦手な私でも、上手にむしって食べられましたよ。

全体的に、見た目の派手さはおさえてあります。
盛りつけも簡素で美しい。
あくまでお茶の前の懐石、というスタンスをくずしていないのです。
これが瓢亭が瓢亭たるゆえんなんですねえ。


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豆ご飯とともにでてきた赤だし、わかるでしょうか、透明感があります。
赤味噌をとかしたあと、一度漉して上澄みだけを使っているのだと思います。
とってもおいしい。

最後に、花菖蒲のお菓子がでて、お薄を一服。


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やっぱり、お茶をやっている者には、瓢亭は格別です。
堪能いたしました。

家から近いので、今度は季節を変えてまた是非訪れたいです。


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はい、両親も草鞋の前でご満悦でした。
ヨカッタ。

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コメント

しぇる様
瓢亭ですか~!素敵ですねえ。
いい部屋でよかったです。お茶をしているものにとっては憧れですね。
ところで白い花は「ずいな」ではないでしょうか?
私も両親が生きているうちにせめて温泉でも連れて行ければよかったのにと思います。
お忙しいのに素晴らしい!

うらやましーーですね。

瓢亭、いいですね。去年は○○社の茶花教室に参加して、瓢亭での特別教室には夏冬2回共行きました。私たちはお向かいの広間でしたが、10年前の改修のお話もしっかりお聞きしましたし、明石の鯛とトマト醤油の作り方も詳しく説明して下さいました。派手さのないお料理で、素材を生かすための手の掛け方に納得です。
おまけに花笠槿を挿し木にどうぞと、暑い中を自らお庭に出て切ってきて下さったり。すっかり大ファンになりました。
ご両親様もさぞかし満足なさったことでしょうね。

私もただ一言。うらやましーー。

前を何度か通っただけ、別世界です。。。coldsweats01

ひいらぎ様

冥土の土産、、、あわわ、ちがったcoldsweats01あんまり里帰りもしない親不孝娘なんで、たまにはご接待しませんとね。
わたしもズイナ?と思ったのですが、花が開いたのしか見たことがないので自信ないです。

山名騒然様

ここは4年前、京都移住計画をはじめたころからねらってましたのよ〜。年季の入った願望でした。

そらいろつばめ様

平日でさえなければ、○○社の高橋さんの茶花教室、私も行きたいのです。残念!
やはり○○社の懐石教室の時は息子さんとごいっしょでした。軽薄な時流には乗らず、懐石の本分を守りつつも新しいものを取り入れ、瓢亭の伝統は続いていくのでしょうね。これからも代々。そうあってほしいです。

花笠槿、無事根付きましたか?

yuchi様

上洛計画ありましたら、こちらにも是非。
損はしません。お茶心が満たされます。
(思うほどは高くないんですよ)

夢風庵様

まだ、行ってない、いつか行ってやる、、と思うのは実はとても楽しいことなんですね。
行ってしまうとそれがあたりまえになってしまって、、、

茶室開き、瓢亭と親孝行全開ですね。ご両親もさぞお喜びだったでしょう、、、。
私も、最近、親孝行ができるというのは、われわれの世代にとって、最高の贅沢の1つではないか、そういう気がしています。
お互い、せいぜい親孝行いたしませう !

懐かしいですね~。もう伺ったのは10年ほど前でしょうか・・・。
確か床には即中斎のお軸が掛かってたと記憶しています。ご飯も一膳目は丸く表風によそってありました。
お茶の先生方の末席を頂いたので、確か予約時に流派を聞かれた記憶があります。もうその先生の半分は鬼籍に入られましたけど・・・。
瓢亭玉子、煮ぬきですな・・・。江戸時代からの名物やそうです。
花入は永楽さんですやろか?。

S&Y様

お互いに「京都」で親孝行、というのがおもしろいですね。
瓢亭の場合はむしろ私の方が楽しみにしていたかもしれませんので、動機はやや不純、、、ですcoldsweats01

へちかん様

私は流派は聞かれませんでした。coldsweats01
ご飯は裏の一文字かな、と思ったら丸くよそってあったので、表風だったのかしら。
京都はほんとうに、聞いたこともないような小所帯の流派もたくさんあるので、それに対応して懐石をだすご苦労はなみたいていではないでしょうねえ。

>花入は永楽さんですやろか?。

さすがに花入れはひっくりかえして調べられませんでした。

しぇる様ここのところ、すごい勢いで、京都の名店を制覇されてますね
今回は瓢亭ですか。落ち着いたたたずまいでそれだけでご馳走ですね
私の時は残念ながら築400年の中ではいただけませんでした
いつも感心するのは料理の写真もしっかり撮られていることです
いつも記録に残したいと思いつつお酒が入ると忘れてしまい
玄関で女将さんか店主と撮るのが精一杯です

kame様

それは撓めこんでいた願望が一気にふきだしていますからねえ、、、
京都に越したら、ここも行こう,あそこも行こうと際限なく夢をふくらませていましたから。
(まあ、1年もすれば少しおちつくと思います)
いつもついついブロガー魂炸裂です。
ブログ仲間のオフ会では、皆さん一斉に写真をとるのでおもしろいですよ。
いや、写真なんか撮らずに、料理をゆっくり楽しむのがほんとうの大人なんでしょうが、どうもおはずかしい。

次回は(といってもずいぶん先になるかも)くずや以外のお茶室も拝見したいです。

ひょ・ひょーてーですか!!!
中がどうなっているのか、知ることもなく死んでいくんだろう…とあきらめていましたので感激です!
畳さえも、なんか違うんじゃないか、と思ってしまいます(笑)
ありがとうございます~。また季節ごとのお便り楽しみにしています~。

ちゃみ様

ひょーてー、、、岡山弁では「恐い」は「きょーてー」と言います。あ、関係ないかcoldsweats01
敷居の高さを感じさせないおもてなしでしたよ。そんな、、、死ぬまでには是非行って下さいよう〜。(○兆に比べたらお値段、リーズナブルです)

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