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2011年6月

2011年6月28日 (火)

拾翠亭チャリティ茶会

朝も早いというのに、御所の緑陰は涼しげに見えますが、、、、

暑っ!!!
、、、な一日のはじまり。
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梅雨はいったいどこへいったのせうねえ、、、

事のはじめは、やはり御所のお花見酒宴。
義援金を集めるためにチャリティ茶会をしよう!
そうだ!しようしよう!

と、、、すっかりお酒で気持ちが大きくなっていた私たちは、その場のノリだけで賛同したのです。

数日もしないうちに拾翠亭の場所をおさえたから、というもちや様の言葉に「え?マジ?」

そこから2ヶ月、メンバーかき集めから始まり、参席者募集、お菓子の選定、器の選定、手順の確認、役割分担の確認、などなど、これをほとんどメール、電話だけのやりとりでやりとげた、というのはある意味スゴイ。

おそるべし、もちや人脈coldsweats02、計10名。


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丸太町の喧噪がウソのような御苑内南西の緑にたたずむ拾翠亭
旧九条家別邸です。


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当日朝からしか使えないので、お掃除組、荷物搬入組とわかれて第1席がはじまるまで文字通り大汗をかきつつおおわらわ。

水屋の設営、床の準備、釜の準備、着付け、、、、適材適所とはこのことか、と思うくらい手際よくできたのです。

みなさん、それぞれ違う本職をお持ちの異年齢、異職業集団で、しかも中には初顔合わせ、というメンバーもたくさんおられたというのに、このツーカーぶりは、いったいなんなんでしょう。
(またしてもおそるべし、もちや人脈)

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こちらスタッフ控え室にした拾翠亭の二階です。
九条池に面して涼しいかと思いきや、風がそよとも吹かない蒸し暑さ。

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一階の十畳の茶席も準備OK。


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水屋もスタンバイOK。

なんとお抹茶は超高級なものを二カ所(福寿園I様、かねまた茶園谷口様)から寄付たまわりました。
これがまたどちらも、やわらかくてまろやか、とてもすばらしいお茶だったんです。
お客様はこの会費でこんなお茶がのめるなんて、、、と思われたのでは、とひそかに思っております。

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床前の延長コードが若干めざわりですねえcoldsweats01

でも拾翠亭は火気厳禁なので電熱風炉。
(ある意味助かりました。灰型できへんし、炭のめんどうまで見る余裕も経験もないし、ラッキー!)

軸は東大寺管長であらせられた清水公照さんの書。

「坐(すること)久(しければ)烟雨収(まる)」

まあ、読める人はほとんどおられんでしょう、、、、の書。

どんな困難も、悲しみも、終わりは必ずある、というふうに解釈し、この茶会のタイトルとさせていただきました。


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花器は、岩手の南部鉄瓶の見立て。
花はテッセン、利休草、青楓。たっぷり露を打って。

また、これが生けるセンスのあるメンバーがいるんだなあ。
すばらしい!

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主菓子は千本玉寿軒さんの葛焼き、銘を「願ふ」とつけました。(銘は好きに付けて良い、とお許しをいただきましたので)

青楓はわが家のもの。
(御所にはいっぱい楓の木はあるんですが、勝手に切ってしまうと器物損壊を問われそうで、、、)


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お干菓子はとりよせた仙台駄菓子。
菓子器は右のが岩手の秀衡塗り。
(ちなみに蟹のはベトナムのものです)

ほかにも避難対象区域となり、窯がすべて稼働しなくなった福島の相馬焼の茶碗など、東北にゆかりのある道具をみなでもちよりました。

計5席、時間に遅れなく、亭主・半東・お運びチーム(交代で)、水屋チーム、それぞれ八面六臂の大活躍で、こんな大寄せ茶会を開いたことなど一度もない面々でここまでできるとは、身内のことながら感動しましたわ。

お客様は、スタッフとつながり、ゆかりをたよりに声をかけさせていただき、ご賛同下さった方々です。
この暑い中をおいでくださったたくさんの方々計65名様、遠方からの方もおられ、ほんとうにありがたいことでした。

各席ともとてもなごやかで、席が終わったあともみなさま交流され、楽しんで頂けたのでは、とわれわれは自負しております。
なにより「秋にもまた開いて下さいね。」
という複数のお客様の言葉に、とても報われました。


義援金も当初の予定の倍集めることが出来、さっそく京都新聞社へぽん様がご持参くださいました。


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お役目終了の「在釜」の張り紙。ご苦労様。

終了後、後片付けも手際が良いのなんのって、皆様本職もきっとこうなんでしょうねえ。

実はお客様が楽しんで頂けた以上に、われわれも楽しめたチャリティ茶会でした。

こうして楽しみながら援助をしていけたら、細く長く続けられるのではないかと思う次第。


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最後に私の帯をちょっと見てね。(見せたがり)

神坂雪佳の金魚玉図なんです。(細見美術館蔵)

一目惚れの帯でしたの。

   *    *    *

(おそるべし、もちや人脈)スタッフ:

発案者およびわれわれをひっぱっていってくださったもちや様、畳席での亭主デビューの、ぽん様、着付け・半東ご苦労様の花咲おばさん様、光悦会ものりきった菓子盛りのプロあんのちゃん、おいしいお茶をありがとの水屋のエースI様、白一点のお茶系男子A様、受付・接客業はプロだし、、ののんち様、日本茶インストラクターなるも今回茶席裏方デビューのけいちゃん様、唯一のかれんな(あとのかたゴメンね)お運び姿がかわいかったH様、そして不肖わたくし。


ほんに、ご苦労様でした。

2011年6月26日 (日)

本日はご来席ありがとうございました

遠方から、お近くから、本日私たちのチャリティ茶会にご来席くださいましたみなさま。

ありがとうございました。
詳細は後日、とりいそぎ御礼まで。

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予定した以上の多くの方々にご来席賜り、義援金も予想以上集めることができました。
重ねて深謝する次第でございます。

2011年6月24日 (金)

夏至のミニ茶会

はるか西の方から、茶友が遊びに来てくれました。


せっかくなので、濃茶、薄茶を点てておもてなし。
なので朝からお菓子、お花の調達+お掃除、お掃除。
茶室を稼働させるには、けっこう体力も気力もいるなあ。

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待合いは、先日京都大骨董祭でゲットした燈火器を花入れにみたてたものに、庭の楓を。

短冊は、、、ありゃ、ゆがんでますねcoldsweats02

「無事是貴人」

学生の頃、座禅を組んだ彦根の禅寺にて、ご住職さんが書いてくださったもの。
当時はまだお茶をしていなかったので、何これ???
、、、の罰当たりでしたが、我ながらよう捨てんと持っていたものだわ。
この歳になってやっと出番です。


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この写真は使用後、夜になって撮った物なので、水で濡れていませんが、この蹲居も蚊に刺されながら、ボーフラにうげえとなりながら、きれいにいたしました。

蹲居柄杓も買ったしね!


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本席のお花は宗全籠にたくさん。
撫子、(水あげのやや悪い)京鹿の子、(種類知らない)百合。

なにせ投げ入れのセンスがないので、もひとつですが、、、、
籠は茶名拝領の折、前の先生から記念にいただいたもの。

軸は久松真一先生の色紙を使いました。

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主菓子は吉水園の「昼顔」。
菓子器は黄瀬戸にこれもお庭の青楓。


濃茶は先日吉田山大茶会で購入した300年の茶樹の古木からとったお茶を。(これ、とてもまろやかでおいしいお茶でした)
お薄は続き薄にて。

お道具は、きたる某所にての大寄せ茶会に出すので荷造りしてしまったので、ありあわせです。
ゴメン。

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残念ながら、まだ炭はできないので、電熱の風炉で。
茶室は「暑きときは暑きように、寒きときは寒きように」(あれ?逆?)にと、やせがまんでエアコンをつけなかったので、暑い中、だらだら汗がでましたが、それでも風がとおるとふと涼しさを感じるものですね。

茶友とは、お茶のお稽古のいままでのこと、これからのこと、をあれこれあれこれ、いっぱいいっぱいしゃべりました。
いままでこんなに長いこと話したことはなかったよね。
ほんとうに話はつきることなく、、、、


遠方なので、そうそうおでましにはなれませんが、またいつかいっしょにお茶事しましょうね。
その時は水屋を手伝ってあげる、との力強いお言葉。

あとは私の力量不足だけが問題だなあ。


母からも茶室開きのお祝いにこんなものが届きましたし、、、、

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懐石用の四つ碗に小吸い物椀。

いったいいつになったら、これ使えるの?

「ふふん、あと数年は無理。」と、贈ってくれた本人にいわれました。coldsweats02


友が帰った後は、茶室ではなくて、水屋にて独座観念。、、、、ではなくて、黙々お片付けなんですが、この水屋の空間がなんだか最近とても居心地よいのです。

2011年6月22日 (水)

吉田山逍遙

吉田山大茶会にいきましたので、この際です、ついでに吉田山の懐かしいあたりを逍遙。

とはいえ、けっこう広いのです、吉田山。

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茶会の開かれている境内から山を登っていくと、緑の中にあざやかな朱の鳥居。

2月の節分祭には茶菓がふるまわれるお菓子の神様、田道間守(たじまもり)を祀る菓祖神社です。

どんどん登っていくとぱあ〜っと開ける吉田山遊園地(?)
お隣は吉田児童館。(学童保育)


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あら、、、、だれもいませんねえ。
子供が小さい頃、よく、、、というほどでもありませんが、ここで遊ばせていました。
こんな人気のない山の中の児童館って、通うのに恐くないんだろうか、、、と当時から思っていましたが、環境は抜群ですね。

さらに行くと、、、、


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旧制三高生の愛唱歌、「紅もゆる丘の花」の碑。

京大入試の合格発表の日、合格した感激を胸にここをたずね、♪紅萌ゆる、、、、を高歌放吟した思い出のあるかたも多いのではないかしら。

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同じく三高生の愛唱歌、「琵琶湖周航の歌」とともに、京大生、OBが集まればなんだかんだで口をついてでてくる格調高い文語調の歌詞。
(そういえば結婚式のときもやっちまったなあcoldsweats01

いまは遠き遠き「青春」を思い出してしまふ。

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さてせっかくここまで来たのだから、久々に茂庵さんへ行こうではないか。

吉田山の東側、神楽岡通りからのルートでしか行ったことがなく、以前吉田神社からいくルートの途中で迷子になって、たどり着けなかった記憶があるので、今度こそは吉田神社ルートを解明しようと、、、

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こ〜んな人気のない薄暗い山中を歩くので、ほんとうにこの先に茂庵があるのかすごく心細くなってきます。

でも、今回は小さい「茂庵」の札を発見したのでやっとたどりつきました。

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大正時代の数寄者、谷川茂次郎が吉田山に築いた広大な数寄の舞台。
なんとかつては茶室8席もあったそうです。

現在残っているのがこの茂庵(生活棟)と茶室「静閑亭」と「田舎席」のみ。

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なんというのでしょう、この建物。
小学校の木造校舎を思い出させますね。(歳バレバレ)

2階のカフェのごちそうはなんといっても正面にど〜んと大きく見える大文字山。

でもあんのじょう、カフェの方は満員で待たないとはいれないので、今回はスルーしました。
(前回の訪問時の記事はこちら

今回は反対に神楽岡の方へ降りていきます。

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お茶室清閑亭。
こちらでは気楽な予約不要の月釜もされているそうです。


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こちらは待合い。
中をのぞいてみると腰掛け待合いのようで、お茶室も茂次郎のころは立礼席がメインだったとか。


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どんどん神楽岡の方へ降りていきます。


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これが田舎亭なのかな?
普通の家みたいですけれど。
ちょっと荒れている感じが残念です。


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なんとこの建物には楼台がついていました。
ここで月など眺めながら野点でも楽しまれたのでしょう。
数寄ですねえ、、、、、


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藤棚とおぼしきアーチをくぐると、そこは茂庵の神楽岡ルートの入り口になります。

ここでは、こんなたたずまいが楽しめます。


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大正時代の建物。
当時京大の教官の官舎として建てられた一群の仕舞屋。
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反対側から。

当時はこういう建物にもお金の掛けられる、精神的に豊かな時代だったのでしょう。
現在の住人さんたちの、ていねいにお住まいの様子がうかがえるようなたたずまいです。

実は京都の家探しの折、ここにも来たのです。
建物は美しいし、大文字は目の前で風景抜群、、、、

ただし、断念したのはこれです。


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この階段。

今はよくても、これから歳を重ねていくので、この階段はちょっときついよな〜、、、、であえなく却下となりました。

こちらにお住まいのみなさま、老いも若きもきっと御健脚であらせられるにちがいありません。

2011年6月21日 (火)

吉田山大茶会

日曜の朝、ゆるゆると朝刊をゆっくり読む。
平日には味わえない楽しみ。

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そこ、どいてくださる?angry

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cat「いやどす。ここがええのどす。」

ムッカ〜!

、、、、な、ゆるい朝でしたが、先日パンフレットをいただいたのでいってみようかと、、、、
吉田山大茶会。今年第2回目の開催だとか。


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大学の頃はうちの庭っ!というくらいだった吉田神社です。チャリを秘密の場所(撤去されない)にとめていざ。


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境内にはあちこちにお茶のブースがたくさん。

事務局が中国茶の岩茶房さんなので、中国茶のブースが圧倒的に多いです。

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一部有料ですが、ほとんどのブースが無料で試飲できるので、これはどこからまわるべきか、悩むわ。

ふと、妙なる調べが聞こえてきたので、そちらの方へいくと(多分若宮神社という摂社の前だと思う)、まあ!


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セザンヌの書簡を朗読しながら能管を吹く、というパフォーマンスをやっておられるのは野島久美子さん。

神社の聖域に響く能管の音はなんともいえませんねえ。
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境内に隣接する吉田幼稚園では中国茶のお点前が披露されるようなので、いってみましょう。

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この時間、されているお点前は鉄観音烏龍茶の工夫茶です。

工夫茶というのは明〜清時代に福建省でおこなわれていた烏龍茶(青茶:半発酵茶)をいれるための所作に、日本の茶道の影響もうけつつ作られた点前だそうです。

茶道のお点前のように、ルールが厳しいわけではなく、むしろお茶をおいしくいれるための手続きのようですね。

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茶壺(チャフー)に茶葉を入れ、一煎目は捨てる(細かいゴミをとるため)、煎じる間にチャフーにもお湯を掛けて、茶杯を温める、、、、、青茶にむく入れ方で、緑茶、白茶(無発酵、微発酵茶:ちなみに煎茶は究極の無発酵)にはむいていないそうで。

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工夫茶につかわれる道具は、かつての中国の文人達が、水差しや墨ばさみ、道具を乾かすためのすのこ、筆をほぐすための楊枝など、手身近にあった書道道具で茶を淹れようとしたのが始まり、という説があるそうで、むしろ煎茶道にちかいかもしれませんね。(煎茶道はようしらんけど)


P1110273(ちなみにこの手は私ではありません。提供下さった方、ありがとう)

開ききった鉄観音茶葉。
大きいですね。
お聞きすると、煎茶などはお茶の新芽の一芯二葉をつむのですが、烏龍茶の場合は三〜四葉まで使うそうです。

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こちらは岩茶房さんのブース。
新しくいれてもらったのは白瑞香というお茶。


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さわやかな香気にみちたお茶です。

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中国茶はたくさん種類があって、産地、茶樹の種類、製茶法によって味、香りが全く違うのですが、面白いとおもったのは東方美人茶(青茶:烏龍茶の一種)。

こちら台湾茶の浅黄屋津右衛門商店さんのブースでいただきました。
わざと茶葉をウンカに食べさせて、その分泌物で茶葉の中で化学変化がおこるとかなんとか、、、(詳しくはようわかりませんが)それによって芳醇な味わいがでるそうなんです。
よって、無農薬!
手間かかってますね。

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またまた若宮神社から神秘的な楽の音が、、、

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今度は以前、秦家で演奏をきいた、笙の田島和枝さんでした。3本の笙と能管の奏でる音色はこれまた圧倒的な迫力で神秘的な調べ。


さて、中国茶だけでなく、日本茶も、その他のお茶もがんばっています。

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ここは熊野神社のそばで、昔からよく知っている竹村玉翠園さん。
こちらでいつもは店に置いていない、京田辺にある300年の茶樹の古木からだけとった抹茶というのを販売されていたので、即買い。

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享保時代くらいの茶の味かしら〜?

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あ、宇治茶だ〜。

他にも、、、


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トルコチャイ、インドチャイのお店や、


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アフリカのルイボスティーなども。

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黄金の茶釜?と思ったらチタン釜だそう。
(純鉄とチタンがむすびつかないような気がするのだが??)
雑金属のイオンが溶けださないので雑味のないお茶になるとか。
(試さなかったのでわかりません)


さて、最後に優雅な中国茶のお茶席を。


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奈良の出張茶館囍茶(きちゃ)さん主催。


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茶器もこだわりの品々で。
手前はもちろん茶の枝。

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いただくお茶は白龍珠。(微発酵の白茶)
茶葉に一晩で7回、茉莉花(ジャスミン)の香りを吸収させるという、これも手間のかかったお茶なのです。


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囍茶さんのお点前は所作がとても美しくて、無駄がない。

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お湯を直接注ぎます。
先ほどの工夫茶とまた違いますね。


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茶菓子はローストココナッツとレーズン。
これがまた,一緒に食べるとめちゃくちゃおいしくて、ついおかわりをしてしまいました。

お茶はジャスミンの香りですが、そんじょそこらのジャスミンティーとは一線を画しています。


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ゆっくり開いた茶葉を楽しみ、お菓子をつまみ、5〜6煎目までいけるお茶を飲みながら、楽しいことを一日中語り合えたら、それはまた素敵な人生のひとときではありませんか。

(たまにはね、そんなふうにゆっくりすごしてみたい)

2011年6月17日 (金)

一乗寺〜北白川疏水分線

サキョウカーというのは左京区に住んでいる人、もしくは左京区で仕事をしている人、のことだそうですが(どのていど普及している言葉かは不明)それをいうなら私もりっぱなサキョウカー。

なにせ過去,京都には通算12年住んでいましたが、ほとんど左京区の中ですべてが完結するという井の中の蛙生活でしたから。

左京区は多くは昔は洛外で、吉田村、岡崎村、松ヶ崎村、、、だったわけなので、洛中の人から見れば今でもちょっぴり「田舎もん」なのかもしれない。coldsweats01

先祖代々ず〜っと同じ場所に住んでます、という人は洛中に比べると少なくて、よそから(外国も含む)流入してきた人の率が高くて、ゆえに独特の雰囲気があると思います。

なかでも北白川、一乗寺って特に左京区っぽいなあ。

というわけで(?)、一乗寺あたりを散策いたしました。
このあたりは北白川とともに、大学の友人の多くが下宿していたエリアで、けっこうなじみがあります。

やっぱり食べるものから入るんだな。


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一乗寺・中谷さん。

もともとはでっち羊羹などを作っていた純粋な和菓子の老舗だったそうですが、三代目さんの奥様が洋菓子のパティシエだたそうで、以後お二人のコラボで和洋折衷のお菓子を作り始めてからは大人気となったお店です。

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絹ごし緑茶ティラミスというのが有名らしいのですが、見た目、このふわふわの白さにひかれてわらびもちパフェを。

この白いクリームの下は、ぷるぷるのわらび餅なんです。
生クリームにわらび餅がこんなに合うなんて思わなかった。(きっと今までだれも思わなかったに違いない)
いやあ、新鮮!
ただ、私にはちょっとクリームの分量が多すぎ。生クリーム好きにはたまらんと思いますが。
他にも和菓子のような洋菓子のような心惹かれるスイーツがたくさんありました。

中谷さんをでて、白川通りを渡って西へ。

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こちらは一乗寺商店街。(曼殊院通り)
商店街というには少しさびしい感じですが、かつてはすごく賑わっていたそうです。
結局大学の頃には行き損ねた、知る人ぞ知る映画館、京一会館も確かこのあたりだったかと、、、

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叡電一乗寺駅。
叡電の駅は昔とちっとも変わらないなあ。

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お、いかにも左京区っぽいカフェ!
インキョカフェ

どこのご隠居さんが道楽で始められたのか?
はたまた、隠居した人だけが通うのか?
それにしちゃカウンターバーのようなおされな作り、、、と思ったら、
マスターの名字が院去さん。(これもたいがい珍しい名字だよね)coldsweats02

次なるお目当てはかの有名な恵文社一乗寺店


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本と、生活に関する雑貨のセレクトショップとでもいいましょうか。
お店の前にはたくさんの自転車がとめられていました。

本と雑貨好きにはタマラン、、、と聞いていましたが、まさしくそのとおり!
1日でも楽しめるわ、こりゃ。

本はアート系が多い印象。
民藝関係の本をしばし立ち読み。


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奥はつながっていますが入り口は独立した生活館。
雑貨がこれまた欲しい物ばかりで、、、


人の心をくすぐるツボをおさえた品揃えですね。

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で、手に入れたのはヨーロッパのどこかのアンティークの銅皿。
ホーローの食器が合いそうな気がしたので、こんな感じに。

恵文社から南下。

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あら、かもめ食堂ならぬ、つばめ(食堂)。
イメージは似ているかも。
お昼時にはランチもいただけるようです。

さて、先月は琵琶湖疏水の分線、松ヶ崎疏水を歩きました。

これが哲学の道に続いていくのですが、その間をつなぐ部分がいわゆる北白川疏水なんです。
これも踏破しなければ!(いや、別に義務じゃないんですがね)と、一乗寺から銀閣寺にむけて疏水歩きスタート。


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花がかわっているけれど、やはりタチアオイでしょうか。→ゼニアオイでした。(Ishii様、ありがと)
このあたりにたくさん咲いています。


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この伊織橋あたりから緑がぐっと増えてきて良い雰囲気になってきました。


しかし、間抜けなことに、いままで疏水の流れる方向をまったく逆だと思っていたことに気づく。coldsweats02
だって京都の川はみんな北から南に流れるじゃない。高低差からいってもその方が自然じゃない。

でも!
疏水は南から北へ流れるのだ!
よく考えれば、琵琶湖からきているんだからそれが当たり前なのだけれど、いまさらながら、こんな逆行する大がかりな疏水事業を完遂した明治の京都人の偉大さに脱帽です。

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なつかしのK大グランド付近は、もう散歩道というより、うっそうとした森の雰囲気。
森の湿気、山の気がただよっています。

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以前に中へ入ったのは3年近く前のことになる、ヴォーリズ設計の駒井家住宅もこのあたりでしたね。

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そろそろ足がくたびれてきましたが、緑のある水辺ってほんとうにいいですね。

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やった〜!

やっと今出川通り、銀閣寺道に到着です。
疏水はこのあと銀閣寺参道のところで白川と立体交差して、哲学の道に続くのです。

後で地図で、疏水は高野川、賀茂川、白川とクロスしながら長い距離をはしっていることを確認。
長年京都、京都と言っていた割には、疏水のこと全然しらなかったなあ。

これからは常の散歩道、哲学の道を歩くときも、はるかな水の行方を実景とともに思いうかべることができそうです。


北白川ですので、せっかくだからおまけ。

恵文社、ときたらやはりこちらも載せておかねば。


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車がつっこんでいる、、、んじゃなくて、飛び出しているガケ書房さん。

こちらの本のセレクトは恵文社さんよりさらにマニアック度が高いような印象です。
ホーラー漫画家が描いた自分ちの猫の話(絵柄はホラーだけど、中味は笑える)の漫画を買ってしまった。

するとこんな袋に入れてくれました。


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「ガ」
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2011年6月14日 (火)

蛍ノ茶時〜好日居

雨が降りしきる中、黄昏時に蛍をたずねてでかけたのはこちら。

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岡崎の好日居さん。


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ミニミニ茶会〜蛍ノ茶時〜へ。

雨なのに蛍?
そう、ここにはたくさんの蛍がいるのですよ。

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あちこちに飾られたお花はもちろんホタルブクロ。

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まだ黄昏の光が残る間に表の洋間で最初のお茶、抹茶の蛍仕立。
浮かぶ氷にクチナシの黄色が閉じ込められていて、蛍のほのかな灯りを連想させます。

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このころからあたりには夜のとばりがおりてきて、好日居もやわらかい闇に包まれます。
暗い中にほのかにともる蛍の灯りのような、かすかな灯りや、暗さ自体を楽しもうという趣向。

現代に生きるわれわれは、まさしく電光のなかでの生活に慣れてしまって、闇のもつ美しさ、妖しさ、湿り気なんてものを忘れてしまって久しい。

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中の間に移動。(暗くて見えにくいんですが、本当はもっと暗いのです。)


好日居さん手作りの古い蚊帳でつくった御簾ごしにみるクリプトン球はまさに蛍火のよう。
BGMは雨音と、「ほ、ほ、ほたるこい」をアレンジしたとても不思議な曲。


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二つ目のお茶は〜水苦し〜(あっちの水はに〜がいぞ〜)。

薬包につつんだお茶は苦丁茶。
中国では昔から飲まれている茶外茶で解毒作用のある生薬のひとつ。


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名前の通り一口目は苦いけれど、そのあと口中にはほのかな甘さが残る、という技ありのお茶。
なんだか胃もたれがすっきりするような、、、


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さて、お遊びは蛍にちなんだ歌を詠み、団扇に墨でさらさらと。

ううう〜〜むむむ、、、(汗)
これはみな苦しみました。
なんとか駄歌をひねりだすも、おはずかしくて公開できません。

このお遊びは「蛍雪」(苦労して勉学する)のお見立て。


また暗い中の間にもどると、、、、

あ!蛍!

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,,,実の正体はこちら。

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ホタル石の杯のなかに小さな発光体が。


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ほら、ホタルブクロのなかにも小さな蛍が。

好日居の古い町家のなかで、幻想的な光景が目の前に、、、、
しばしこれを楽しむ。

3番目のお茶は、このホタル石の杯にていただく蒙山甘露茶〜水甘し〜(こっちの水はあ〜まいぞ〜)

茶の芽の部分だけを使った、古くから献上茶としてその名を轟かせた四川省のお茶。
ほんのり甘くてすがすがしい。
瓢箪を使って作った小さな柄杓で、茶葉をよけながらすくいいれるも、茶葉はどうしても器にはいってしまう。
でもこの茶葉もまたおいしい。

暗闇に慣れた目では十分楽しめる蛍を模したお菓子も、写真では真っ黒なので、一枚だけ、フラッシュで。

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レモンマカロンと、蛍のような玉織姫(の中の黄色:生姜味)。
大徳寺門前の松屋藤兵衛さんのお菓子です。(ほんとうは五色あって、それぞれ味がちがうのですよ)

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お次は奥の大谷石の床の部屋へ。

こちらでも蛍が、、、


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富山の五郎丸屋の有名なお菓子、「薄氷」の蛍バージョンと、上賀茂霜月さんが急遽さしいれてくださったという柚子蓼琥珀。


葉っぱの陰に見え隠れするすてきな蛍の景色ができあがり。


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本来の薄氷は茶席の菓子にもよく用いられるのですが、蛍バージョンがあるとは、、、
なんてかわいくて、美しいお菓子なんでしょう。


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このお菓子をいただいたあとは、中の間にもどって今宵最高のお茶、百葉水仙茶を

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薫り高いこのお茶は細長い聞香杯に香りをうつして楽しみ、下の飲用の杯で飲んで楽しむのです。

薄暗闇の中で、このしつらいの中で、この香りを楽しむ、、、最高の贅沢です。
この一時に感謝。

さて、そうこうするうちに雨もすっかり小降りになったので、本物の蛍狩りにでかけます。
好日居の近く、私のいつもの散歩道に、、、、

あ、、、蛍だ、、、

闇の中をゆらゆらふわりと飛ぶ蛍火。

ふわっと1匹が傘の中にはいってきたのは感動でした。


この日は暗すぎて写真はとれませんでしたので、他日哲学の道で(かろうじて)写した蛍火の写真を載せておきます。

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こんな町中に蛍が生息する場所があるなんて、京都はやはりすてきな町です。

2011年6月13日 (月)

平安神宮神苑・花菖蒲〜澄心亭月釜

この春、紅しだれコンサートで、うっとりするようなライトアップされた枝垂れ桜を楽しめた平安神宮・神苑は今、
花菖蒲の盛りをむかえました。

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ちょうど神苑の中にあるお茶室・澄心亭の月釜もあるようですので行ってみましょう。

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ふだんは神苑まで入られる方はそれほど多くはないのですが、今日は花菖蒲ねらいで大勢の方がカメラをかまえています。

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残念ながら、今日はデジイチではありません。

でもアップに挑戦。
この神苑の花菖蒲はすべて日本古来種だそうです。

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紫の花のヴァリエーションの向こうには睡蓮もさいているんです。

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さらに手前の黄色い小さな花をさかせているのはコウホネ(河骨)。

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ぐるっと白虎池をまわって、、、

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こちらは白い花菖蒲。

池の近くにはお茶室・澄心亭。

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こちらでは毎月第2日曜に月釜がひらかれていますが、流派のバラエティーは、京都広しといえども、ここが一番だとか。
この日は表さんどした。

同じ千家流でありながら、裏と表とでは点前がけっこう違うので、これまた興味ぶかいです。
いつもは広間を使われているのですが、この日はなんと三畳台目の小間を使ってのお席で、なかなかよかったです。

待合掛曰く、、、

六月買松風、人間恐無価 (白隠の禅書・槐安国語より)

六月(旧暦ゆえ7〜8月の真夏)にさわやかな涼しい松風は値千金以上である、、、という意味か。

この夏は節電でクーラー使用もひかえなければ。
となると自然の風を享受することも大切です。
、、、、とまあ、そういうつもりで掛けられた軸ではないでしょうけれど。

ただ残念なことにこういう大寄せ茶会ではマナーがいかがか、と思うお客さんもおられます。

後ろでみんなが待っているのに平気で、二人並んであれこれ5分以上会記の前で動こうとしなかったあなた!

それから、正客ゆずりあいのあげく茶道の作法をよく知らない方に正客をおしつけておいて、末席であれこれちゃちゃをいれる人!
ごちゃごちゃうるさく言うくらいなら、はじめからお前が正客しろよ!pout

コホン。失礼。
ちょっと興奮してしまいました。


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こちらは中神苑の蒼龍池の臥龍橋。
ここでは睡蓮が美しい。

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写真ではうまく写っていませんが、この睡蓮の根本には亀がゆっくり泳いでいて、なかなかのどかな景色です。


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このような場所が徒歩圏内にある幸せ。
秋、冬もまた楽しみです。
ただし、入苑料がちとお高いですけれど。

2011年6月10日 (金)

水無月雑記 2011

<その1> 野村碧雲荘の花菖蒲

碧雲荘さん、花菖蒲の時期に「柵内にはいるな」の立て札に、けち〜!とののしってスミマセン!!

今日はちゃんと柵内までいれてくださってありがと〜!!

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おかげで見頃の花菖蒲、堪能させていただきました。

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今日の画像はデジイチだよ〜。

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↑vivasan様おすすめのビューポイントから。

ありがとう!野村さん。happy02(なれなれしいけど、全然無関係者です)

<その2> Cafe de 505


国立近代美術館に青木繁展を見に行こうと、チケット握りしめでかけたのですが、受付嬢がすまなそうに「あの〜、このチケット、青木繁展のじゃないんですけど〜」、、、、coldsweats02

アホアホ!私のアホ!

このまま帰るのも悲しいので、チケットなくても利用できる館内のカフェ、Cafe de 505へ。


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ここは岡崎疏水べりのオープンエアの席が超人気。
桜の季節はそれこそジモティでもとれないようです。
(いつか、、とねらってはいますが)


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でも緑の季節もなかなか。

向かいの橋の向こうはすてきなお散歩コース、白川です。
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ここで一息つきながら眺めを楽しむ、、、、う〜む、マダムの気分だわ、、、、
(多分、はたからは、疲れたおばさんが一服しているようにしか見えないだろうなあ、、、、)

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デジイチ、かしこいぞ!
なんだかさまになる画像だなあ。

美術館の入場無料スペースにはこんな場所もあって、ここでも疏水の風景を楽しめます。


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すばらしいピクチャーウィンドウ。

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特筆はここの椅子。
どなたのデザインかしりませんが、もたれると、背中の部分だけが体に合わせて角度がかわる、それはそれは座り心地のよい椅子。

いつかおためしあれ。


<その3> be 京都 

大きな町家を改修したギャラリーや和のお稽古ができる施設、be 京都さん、烏丸今出川の北西にあります。


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この日はこちらで夢風庵様の勉強されているカメラ教室の作品展の最終日。

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基礎科とありますが、みなさまなかなかどうしてどうして。

デジカメが使えるようになって以来、技術的なものより、どういう景色に目をとめるか、風景をどう切り取るか、が勝負のような気がします。

技術だけでなく、感性が大切。

私もデジイチ、もう少し勉強せねば。

せっかくなので、以前来たときは使用中で見られなかった座敷を拝見。

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これこれ。
陰翳礼賛。
このほの暗さが日本家屋の真骨頂。


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そして坪庭の対照的な明るさ。

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いいお庭ですね。
かなりの分限者のお家だったのでしょうか。

これはbe京都さんからの帰り道、あたりによい香りをふりまいていたカシワバアジサイ。

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そしてD大学の学舎。

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青春のにほひやなあ、、、、


<その4>  匣・筥・匳(ハコ) 遊茶展 

堺町通り六角下ルのギャラリー、室386-3さんにて。

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御所南の漆器、蒔絵のアンティークのお店、うるわし屋さんと布作家、昆布尚子さんのコラボ展。


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2年前にあったときも行きましたが、主に茶箱のセット、煎茶のセットが展示され、しかもバラ売りOK、なのです。

見て、きゃ〜、あれほしい、これいい、、、と思ったら、そういうものはほとんど売約済み!

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前回もでしたが、初日でおそらくほぼ9割は売れちゃうんではないかしら。
平日行きがたい者には、はじめから勝負になりませんcrying

とてもいい茶器もあったんですがねえ、、、いかんせん、あなたはもう他人様のものなのね。

しかたがないので、目の保養だけさせてもらいましたわ。


<その5> またまたまた灰型

先月に引き続き、今月も某所にて灰型のお稽古。

完成品はこちら。

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え?

先月から進歩が見られない?
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でも、灰をいじっているのはなんだか楽しいです。
なかなか言うことをきいてはくれませんが。


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こちらは上級者、ひいらぎ様のつくられた丸灰。
ほ〜lovely

丸灰の作り方を初めて拝見しました。
(むつかしそ〜、、、、)

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お楽しみは灰型の後、手作りのお菓子と一服のお茶。

この日はこなしの青梅、黄味餡。
とてもきれいでおいしかった。(私は、こなしを2回作って2回とも失敗した経験が、、、、)

お点前は交代で、そして後見さんは、、、、、

「わらわじゃ。」

   ?

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2011年6月 7日 (火)

古川町商店街

先日わが家においでくださった花咲様にいただいたお花です。

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なんと、手ずから育てられた茶花です。
まあ、すてき!

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いくつか抜粋して玄関にも。
ガーデニングには敗北(?)して、あきらめた私ですが、自宅の庭の茶花をそのつど切って、生けることができたら、、、と思うとまた懲りずに挑戦しようかな、、、なんて。(やっぱり時間的に無理無理!)

さて、この日は地下鉄東山駅の近く、江戸の昔より東の錦といわれた古川町商店街へ。
町歩きの趣味と、お買い物の実用を兼ねて。

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ここはTVドラマ「京都地検の女」のヒロインのホームグランドという設定なので有名になったみたいです。
再放送をみたところ、ああ、ここ知ってる知ってる、というお店がけっこうでてきます。
そのあといきなり遠いところへ舞台が瞬間移動するのは京都ドラマのお約束かも。
なにしろ短時間に名所をもりこまないといけないですから。

ただし、すこうしさびれた感がなきにしもあらず、なのはどこの商店街でもかかえる問題なのでしょう。
錦のようにほとんどが観光客、、、というところとはちがいます。
でも、お店の人と会話をかわしながらする買い物はやはり楽しいです。
パックしていない野菜やお魚も、スーパーに慣れた身にはなんだかなつかしい。

おまんやさんもあるし、とてもレトロな薬屋さん(浪花千栄子のオロナインの看板でもでてそうな)(←古〜っ!)もあるし、意外といろんな雑貨も手にはいるのね。

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ぽん様お気に入りの熊野神社の「十両」じゃなくて、いきなり1000倍の「万両」さん。
お惣菜と日替わり定食のお店。
ほんまに手作りでお値段もリーズナブルなので、ダンナのご愛用。
昨年までは私のお気に入りのランチカフェ、「六花」さんもここにあったんだけどな。(東大路に移転されました)

そして商店街を通り抜けるともう知恩院はすぐそこです。


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ここは「京都地検の女」のヒロインが毎回最後に(脈絡なく)浴衣で登場する白川べりどすえ。

商店街でのお買いもの、晩飯のタネと、こちら。

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やめられないとまらない、の大好きな福だるまと、お茶のお干菓子にでもなりそうな団扇の麩の焼き。

それから、花屋さんで買った茶花。

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ここの花屋さんはご主人がいい人で大好き。
茶花もけっこうおいてあるし。(←育てずに買う派ですcoldsweats01

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こちらで買った大好きなチンシバイ、2日たっただけで暑さのせいか花が開ききってしまいました。
それもまたきれいなんですがね。

この古川町商店街、日曜日はお休みなんです(一部除く)。
お間違えなく。

2011年6月 5日 (日)

建具の夏支度

町家の生活で、六月になると夏の支度のひとつとして建具替えがあります。

襖や障子を片付けて夏の建具に替える。
大きなお屋敷では全部の建具を替えるとなると、さぞや重労働だったことでしょう。

家の中を風が通り抜けるが視界はしっかりさえぎる、そのすぐれものが葭戸(よしど)です。

家中の建具をとりかえる、、、というのは経済的にも、使わない障子や襖の収納場所からいっても(蔵なんてないもんね〜)わが家では無理なんですが、せめて一部屋だけでも葭戸にかえようと。

入れ替えて、この家での最初の夏をのりきる工夫を。

この葭戸、○河なんかの新品のカタログをみると、すごいお値段なんです。

でも!

これが古建具だと、はなはだしいものになると10分の1くらいの値段で手に入るのです。

そこで、わが家の建具のほとんどでお世話になった、夷川の○川古建具さん。
こちらで葭戸をお願いしました。


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早速もってきていただき、その場でノコギリやカンナで調整を。

ちょっとあわせただけで、ぴったりスムーズに開閉ができるように調整終了。
さすが、プロのお仕事。

そしてこの家は昔の家の寸法で建ててあるからでしょう。

最近の新しい家は、障子や引き戸も背が高いですから、昔の建具を使おうと思うと、おもいきり下駄をはかせないといけません。(でも、○川さんではそれもやってくださるんです)

昔の町家は建具はほぼ同じ規格、リサイクル、リユースが簡単にできるんです。

そこらへんはエコですが、ただ、新しい物を作る技術者がへってくるかも、、、という懸念はあります。


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ちなみに入れていただいた葭戸は京式(というらしい)。

葭の節を竹の縁でかくさずに、リズムよく見せて模様にしているものをいうのだそうです。
京町家ではよく使われるものだとか。

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腰板の意匠もなかなか凝っていて、おさえの棒の中に煤竹が埋め込んであるんです。

材質は赤杉。
40〜50年くらいの年季はいってます。

さあ、できあがり。
これで夏を迎える支度ができました。

(あとお金があれば畳に敷く網代とかもほしいなあ、、、、、)


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(鴨居の上の小障子までは手が回りませんでした〜!)

2011年6月 3日 (金)

青時雨〜黒谷・真如堂・何有荘周辺

青時雨、もしくは青葉時雨は夏の季語ですが、二つの意味があるそうです。

ひとつは青葉の頃にぱらつく雨、もう一つは青葉にたまった水滴がぱらぱらと落ちてくるさま。
いずれにしても美しい言葉です。

この日は雨の中、青葉麗しい道を散策して、「青時雨」という言葉がうかんできたのでタイトルにしてみました。

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スタートは黒谷さん(金戒光明寺)の門前のお家のバラから。
日本家屋にも意外とバラって合いますね。
雑誌で読んだところによると、日本原産のバラ(薔薇:しょうび)もあるそうですから、ヨーロッパだけのものぢゃなかったんだ。

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黒谷さんの猫。

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紫陽花の花はまだ青いです。
こちらも境内広いので、あちこちにいろいろな花が見られます。


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こういう崩れた壁フェチlovely

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本堂の前の階段の大きな桜、花の時はきれいなんですが、こんなサクランボができていました。

かわいい。

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墓地へ向かう道の石畳。
このリズム感が美しい。

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蓮の花はまだ早い墓地への橋をわたり、、、

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真如堂へぬけるこの裏道は大好きなのですが、小雨模様ゆえ、ほかに人っ子一人いません。
薄暗いし、さすがの私も若干、、、、恐かった〜shock

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真如堂にもだ〜れもいなくて、コワイながらも独り占め。


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紅葉が美しいここは、青楓だって美しいんです。


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いつも観光シーズンには人をあてこんで店をひらく(?)真如堂猫もいないなあ。
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と、思ったら、茶所にたたずむ黒猫ちゃん。

じっと丸まって、雨をしのぐのでしょう。

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ふと気になって、野村碧雲荘の花菖蒲を見に行くことに。
すると、、、ありゃ〜、、、

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「柵の内側に入らないで下さい」

けち〜!けちけち!pout

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しかたがないので、思いっきり拡大で。
ただし、花はまだ少し早かったようです。

ここから南禅寺境内に入り、金地院の前をまっすぐ行くと、大寧軒とか智水庵などの非公開のお屋敷の門が続きます。

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こちら智水庵の入り口。
もと北陸の鉱山王といわれた横山男爵家の京都の別邸だとか。

一時短期間公開されたこともあるらしいですが、一度は入ってみたいですねえ。
やはり東山を借景とし、琵琶湖の水を引き込んだ池泉回遊式庭園のはず。

それにしても今はどなたが維持しておられるのかな。(莫大な資産が要るでしょうねえ)

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そしてアメリカの某大資産家が入手したことで有名な何有荘(かいうそう)。
こちらも一時は公開したり、イベントが行われていたらしいですが、個人の所有となった今、公開はあまりのぞめそうもない。


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残念なので、生け垣越しに東山の借景だけ拝んで、想像をふくらませましょう。


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うわあ〜、、、りっぱな巨石!

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うわあ〜うわあ〜(←興奮している)

これでもか、の石垣!

数年前、この石垣のところにスズメバチが巣を作って大騒動というニュースがあったなあ。

その先には蹴上名物、「ねじりまんぽ」。


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インクラインの下をくぐるトンネルで、インクラインと同じ時にできたそうですからこれも明治の建築物。

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中はこのように見事にねじれております。
強度を高くするための力学的意義があるんだそうな。

くぐった先はツツジで有名な蹴上浄水場。
ここからまた南禅寺にに引き返す途中、こんなそそられる道しるべが。

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「豆の子いなり」。
そもそも豆の子ってなに?

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なにがあるのかしら。どきどきわくわく。

あれ?


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工事中!

なので、豆の子が何なのか、解決されないまま家路についたのでありました。

** 後日さる筋から情報をいただきまして、豆の子=メノコ=女の子、だそうです。
   祀ってあるのはヒンドゥーの伎芸天、荼枳尼天(だきにてん)なんだそうです!

2011年6月 1日 (水)

南禅寺畔・瓢亭

京都に越したら、家から近いし、まず行こう!と思っていた、ご存じ南禅寺畔・瓢亭さん。

なかなか機会がなくてのばしのばしにしてきたのですが、両親の上洛を機についに上がることができました。

瓢亭の高橋英一さんといえば、ご本人も裏千家の井口海仙宗匠に師事されておられ、茶事懐石で有名です。
さらに淡○社で茶花教室をされているほど、茶花の生け方でも有名。
ですから茶道をするものにとってはある意味カリスマなんです。

母も茶道をやっておりましたので、瓢亭には行ってみたかったそうなのです。


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駐車場で目についたのがこのずらっと並んだ花の鉢。

高橋さんはご自分で茶花を育てておられる、と聞いたので、これがその一部ではないかと。

で、、、、瓢亭の表、こんなブレブレ写真しかとれませんでした(スミマセン)

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いつも前を通るだけ〜、、でしたが、初めて中へ。
わくわく。

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入ってすぐは腰掛け待合い。
雨でしたので露地笠(雨の茶事に使われる←これを上手に使いこなすのはむつかしい!)もでています。

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緑したたる庭の中に、4棟の茶室が点在しているはずです。
(4棟7組の客、という贅沢な空間)

瓢亭は南禅寺の門番所を兼ねた腰掛け茶屋がルーツで、その歴史は約400年、というからすごいですね。
その創建当時からあったという、もっとも古い茶室が草葺き屋根の「くずや」、一番人気らしいです。

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今回そのくずやに席をとっていただけました。

築400年の建物です!
入り口には茶事の時、後座入りを告げる銅鑼もかけてあります。

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玄関を上がったところの建具、すごく年季が入って良い感じです。
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はいってすぐに水屋がちゃんとあります。
こちらはかつては本当に茶事や茶会がおこなわれていたのでしょう。

くずやは四畳半+二畳台目。
四畳半の方の部屋には卓もなにもなく、座布団だけが並べられています。
まるで茶事におよばれしたみたい。

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半間の床には「竹  清風を起こす(←多分、、、)」(裏千家の宗匠どなたかのものだと思います)
この床柱の艶といったら!

お花の方は高橋さんが生けられたもののはずなので、フラッシュで撮ってみました。

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ホタルブクロとヒメユリ(?)と、白いのは何だろう???

花器もきれいです。

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左手は躙り口になっています。
引き手の意匠にも注目。

そしてこの障子をあけると、、、、


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おもわずため息が出る、庭の風情。
雨ゆえにいっそう緑がしっとりと美しいのです。

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食事の間中、ここをずっとあけはなっておりました。


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つやつやの煤天井。
掛け込み天井と竿縁天井。


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二畳台目のほうはこんな感じです。

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このなぐりの鉈目も400年前のものでしょうか。
もうすっかり手ずれで角が取れてつるつるです。

え?
お前は食事に来たのか、建物を見に来たのか?って?

はいはい、お待たせ、お料理編です。

まずは女将さん(高橋さんの奥様ですよね)

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やわらかい京ことばで、こちらに緊張感を強いない、自然体なお方でした。

茶事の懐石よろしく、ひとりひとりに折敷ならぬ足付膳を手渡してくださいました。

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向付は有名な明石の鯛。
瓢亭の看板です。
これには普通のお醤油の他、トマト醤油というのがついてきて、これがまたおいしくて、全部のんでしまいました。

蒔絵の膳もすてき。
向付のお皿も真葛じゃないかと思います。(裏に香雲と)

瓢亭さんは歴史が古いので、もうだれの作かわからないような古い器もたくさんお持ちだそうですよ。

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このぷるんぷるんのきれいなジュンサイ、喉ごし最高です。
スーパーのパックとは次元を異にしています。(あたりまえか)

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懐石の華、煮物はスズキと湯葉。
これが、かの有名な瓢亭のお出汁なんですねえ。


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でました!
これまた有名な、一子相伝、瓢亭玉子。(とろとろです)
粽の中は鯛鮨。
その右下の黒いのが(よくみえませんが)ゴリの甘露煮。
これがめちゃめちゃおいしかった!


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目にも鮮やかなエンドウ豆のソースにおよぐ海老とずいき。
このずいきは柔らかい先の方だけでなく、やや堅い部分もしっかりおいしくしてありました。

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メイタガレイの焼き物は、どういうふうに隠し包丁をいれてあるのか、するすると身がはがれて、魚を食べるのが苦手な私でも、上手にむしって食べられましたよ。

全体的に、見た目の派手さはおさえてあります。
盛りつけも簡素で美しい。
あくまでお茶の前の懐石、というスタンスをくずしていないのです。
これが瓢亭が瓢亭たるゆえんなんですねえ。


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豆ご飯とともにでてきた赤だし、わかるでしょうか、透明感があります。
赤味噌をとかしたあと、一度漉して上澄みだけを使っているのだと思います。
とってもおいしい。

最後に、花菖蒲のお菓子がでて、お薄を一服。


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やっぱり、お茶をやっている者には、瓢亭は格別です。
堪能いたしました。

家から近いので、今度は季節を変えてまた是非訪れたいです。


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はい、両親も草鞋の前でご満悦でした。
ヨカッタ。