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2011年5月

2011年5月30日 (月)

(とりいそぎ?)茶室開き

実家から両親がでてきましたので、母からもらった茶道具のお披露目もかねて、プチ茶会でもてなそうと思いました。

当日はお昼頃わが家へ到着予定なので、午前中化粧もせずだらだらしておりましたら、いきなり「もうすぐそこに来ている。」と電話が。

ええ〜?!
まだお菓子も用意しとらんよ〜coldsweats02

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とりあえず、玄関はこんな花でお迎えして、雨の中、一番近くの上生菓子屋さん、平安殿さんへ走る。


道具一式は前日に用意していたので、なんとかセーフ。

雪の日にいきなりある茶人宅を尋ねたら、急な来訪にもかかわらず、茶の湯の即妙のもてなしをしたことに利休が感心した逸話を思い出します。
まあ、これは続きのオチがあるのですが、いつでももてなしができるように、釜の湯は絶やさぬこと、、はかつて茶人の当然のたしなみだったのでしょう。
現代生活でそれは無理にしても、ちょっと心得がたりませんでしたわね。(もっと早起きすべきだったわ)


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前日の水屋。

やっと水屋のこまごました道具もそろってきて、「らしく」なってきました。
それにしても本などで理解していたつもりでも、実際やるとなると本当に大変。
勉強しないといけないことが山ほどあるんです。

軸のかけ方、しまい方(あの紐のかけ方がねえ、、、)ひとつとっても中途半端でわかってなかったです。
実際体と手を動かさないとわからないことがどれだけあることか。

道具を清めて、部屋を掃除して清めて、花をあしらい、菓子を手配する。
昔は火を熾すことも、軸をかけることも日常生活の一部だったはず。

「茶道とは人間生活全体と密接にむすびついた生活様式そのもの」と、その著書、「わびの茶道」のなかで久松真一先生が書いておられた言葉の意味を身を以て理解したような気がしました。


”狭隘なるささやかな住居の中で、宗教的にも、道徳的にも、礼儀作法的にも、芸術的にも、食事から掃除に至るまでも、良く洗練された文化的生活”なのです。”(「わびの茶道」より)

禅僧の作務もまた然り。
house choreをこなすこともまた修行。

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濃茶と続き薄でもてなすことに。

あ、風炉は今はまだ電熱ねcoldsweats01

点てる方も洋服で、足が悪い母のために少々作法とちがう仕儀にあいなりましたが、それでもこの茶室で初めて茶で、人をもてなしました。
なので、一応記念すべき「茶室開き」なのです。

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軸は久松真一(抱石)の「松老雲閑(まつおいてくもしずか)」。
臨済録から。
「曠然自適(こうねんとしてじてきす)」と続きます。

両親の老境、かくあれと。

花は原種に近い小振りのテッセン。(三条京阪のお花屋さんでもとめました。けっこう茶花に使える花材おいています)

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お菓子は「水牡丹」(平安殿)。

いずれも母が使っていた茶道具でもてなすことができてよかった、と思います。

パソコンに今日の記念すべき初茶会の茶会記を記録していれました。
「しぇる屋会記(?)」がこれからどんどん増えていきますように。

それにしても、お茶の道は険しいのう、、、、


2011年5月28日 (土)

またまた灰型(悪戦苦闘中)

季節毎にちがう表情をみせてくれる岡崎疏水の風景です。

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緑がすっかり濃くなってきました。
「木下闇(こしたやみ)」は6月の季語だそうですが、まさしくそんな感じ。

市立美術館前をバスで通って、「え?あれ何?」と思ったのがこちら。
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この白い雪が積もったようなこの木は?

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うわあ、、、これ山法師(ヤマボウシ)だったんだ!

こんなにびっしり花をさかせているのを見るのは初めて。

宝塚の庭に植えていた、10数年のあいだに合計で10輪も咲かなかった山法師を思い出してしまいました。
なんであんなに咲かなかったのか不明ですが、こんなに咲いているのもめったにないですよね。

ここに山法師があったなんて、咲いてみなければわからなかった。
また、新しい見所ポイントを発見。

それはさておき、風炉の灰型、淡○会の1日講習は受けたものの、自分一人でやろうとすると細かいところが全然わからなくて、ちょっとなげだしておりました。

そんな折、いつもコメントをくださる、ひいらぎ様がご紹介くださり、某所にて灰型の練習をさせていただけることに。


ひいらぎ様とは初対面でしたが、ブログでのおつきあいは長いので、全然初めてお話しする、という気がしませんでしたの。
いつものことながら、不思議ですね。

二文字押し切りをマンツーマンでご指導は受けたものの、やはりなかなか思うようにはいきませんねえ。
灰匙が悪い!、、、、と灰匙のせいにしてゴメン。coldsweats01


灰をさわっているときは、ほんとうに集中、です。

こてこて細かいところを直しているとかえってでこぼこになりますし、失敗したら直そうと思わずに,灰を崩してやり直した方がいいみたい。

私が悪戦苦闘しているなか、ふとお隣をみると、ひいらぎ様、手早く美しい。さすが〜。


それでも今回、わたくし五徳のまわりの作り方がやっとのみこめました。(理屈はね。実際は上手にはできません、、、)


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手前の五徳の爪まわり。(うぎゃ〜、なんてひどいでこぼこなんだ1)


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向こうの爪のまわり。

で、なんとか1回目作品がこちら。

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これを見て、私の方がまし、と自信を持たれた方も多いことでしょう。
まあ、これが原点、ということで、今後さらに毎回改善されていく様子をブログでアップする予定。
(ウソです。多分、あまり上手になるような気がしない、、、、)

ただ練習あるのみ、というのはどんな技能にもいえることですが、10年たってもこんなもんかもしれないわ。
丁寧なご指導にもかかわらず、やはり才能ってやつがねえ。

でも灰をさわっているときは、無心の境地、やはりこれも修行なんだ。

それにしても先生の灰型の美しいこと、、、、ほ〜lovely


1時間半ほど悪戦苦闘したあとは、交代でお茶をたてて一服。
先生の心づくしのお手製きんとんです。

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しっかりつくね芋の味がして、見た目だけでなく、お味もプロ級で、もう感激でした。

真剣に日常からお茶に関わっておられる方のお話を聞いたり、ご一緒させていただくことはとても励みになります。
なにより茶の湯という共通言語で語れることはとても楽しい。

なので、引っ越しをいいわけにさぼっていた、自宅での灰型練習、また始めようっと。
お点前のお稽古もね。

ひいらぎ様から、ご自宅であまっていた、と天目台、茶通箱もいただいたことですし。
(ありがとうございました)


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いままでは、天目台の代わりに茶托、茶通箱の代わりに紙箱を使っていましたので、これでお稽古も力がはいろうってもんです。

2011年5月25日 (水)

村田 森さんのうつわ

まだお若いのですが、京都の北区雲ヶ畑に窯をもたれている村田 森(しん)さんのうつわ、人気です。

特に料理屋さんは、よく村田さんのうつわを買われるそうです。
なぜなら、それは見た目のかっこよさや、斬新さねらいではなくて、お料理が映えるように、おいしそうにみえるように、というコンセプトで作られたうつわだからでしょうか。

私も何枚かお皿や向付を持っています。(まあ、のせるお料理は○△×、、、ですが)

うつわのお店でいいなあ、と思って手に取ると村田さんのものだったりして、ばらばら個別にもとめたのですが、彼の個展が大阪のうつわギャラリーであると聞いて、これはまとまって選べる良いチャンス、とばかりでかけてきました。

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本町にある和の器のショップ&ギャラリー、Meet dishさん。

こぢんまりとしたギャラリーながら、村田さんのうつわをこんなにいっぺんに見たのは初めて。

ウハウハ気分で(vivasan様がのりうつった)手に取ったり、遠くから眺めたり、ひっくり返したり、、、、

なぜにこう、村田さんの器に惹かれるかというと、たぶんクラシックだから。

一見アンティークにみえる染付、ほっこりあたたかい李朝のものかと思わせる白磁など。

もともと染付や白磁が好きな上に、本物のアンティークに比べるとまだお手頃な価格で入手でき、ゆえにおしげなく日常使いに出来、その上、自分の○△×なお料理でもおいしそうにみえるのですものcoldsweats01


いろいろな古典の写しをよくされていますが、最近では染付が多いようです。
李朝写しの小さな化粧道具なども作られているので、白磁も多いですね。
そういえば先日うかがった、じき宮ざわさんでも村田さんの陰刻白磁のお皿、でてきましたし。

さて、一番目について、おうちに持って帰ろう、と思ったのはこちら。

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染付の花器。(とっくりぢゃありませんよ)

ちなみにバックの絵はこれも村田さんのもの。

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後ろのお花を借景に。
花をいれるとこんな感じかな。

ただ、この作品は個展のなかでも「華」なので、会期がおわるまでギャラリーにお貸しすることに。

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こちら染付のミニミニ枡。

紅花を生けてみました。

そして、、、、


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こちらは陽刻白磁のフルーツ皿。

せめて2枚はほしかったんですが、人気だったらしく、これが最後の1枚!

また村田 森コレクション、増えました。
せっせと○△×な料理を作ってのせさせていただきましょう。

2011年5月23日 (月)

麩屋町通り〜京料理えのき・ISO乙女会

麩屋町通りは北は丸太町、南は五条通りまでを南北に通る道です。
一本東は御幸町通り、西は富小路通り。

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これは仏光寺あたりから、麩屋町通りを南に見たところ。
左手には旧・開智小学校、現・京都市学校歴史博物館が見えます。
(この建物は明治34年に作られた御幸町通りの正門が見所のようで、これは今回見逃しちゃったわ。)

四条から南にはなかなか行く機会がなく、多分このあたり歩くのは初めてだと思います。
大勢の人で賑わう四条通ですが、一本筋をはいるとまだ京都らしいしっとりした風情のある道になります。


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こんな町家もまだまだたくさん残っています。
まあ、この虫籠窓、土壁、漆喰ですね。年季がはいっていそうで、萌え〜lovelyですわ。
こちらは古い薬屋の看板がかかっていました。

なかにはこんなお家も、、、

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う〜む、、、、むりやりサッシ窓をつけちゃってますね。
全部サッシに変えるよりはまだいいか、、、。


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京都では、まだまだこの「でんわ・でんぽう」の看板をよく見ることができます。
なつかしいなあ。
電報なんてもう死語になっていますものね。
ちなみにこのお家、もうずっと閉じられたままのようですが、以前はたばこ屋さんだったようです。


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なかなか大きな仕舞屋。
風情がありますねえ。
園芸が趣味のお宅のようですが、エアコンの室外機の上にまで鉢植えがのっているのがご愛敬。

さて、この麩屋町を南下した目的地はこちら。

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京料理えのきさん。
(麩屋町松原下ル)

この日は久々のISO乙女会をこちらで。
(今回のお店はkamesan様セレクト)


日本工業規格のISOではありません。(漢字に変換するとおわかりかも)
ウソ乙女会ともいいますがcoldsweats01、つまるところ後期妙齢(?)の乙女のお集まり。


こちらで昼のミニ懐石をいただきました。
ご馳走の写真をいくつか。


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見た目にも美しい紫陽花豆腐。

上にのっている寒天は、透明なものの下に紫陽花色のお豆腐のミニキューブが隠れていて、なかなか手がこんでいるのです。

それにしてもみなさまほぼ同年代、ようしゃべること、ようしゃべること。(含・私)

それだけ話題に共通点が多くて、日常若い子としゃべっていて「はあ?、、、」という顔をされ慣れている私には、気取らず、衒わずおしゃべりできるみなさまなのです。

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蕗のお皿がきれいです。
ことし初めての鱧ですが、これがなんと生のお造りなんです。

鱧、と聞いて「ああ、もう祇園祭やなあ。」と反応されたのが生まれも育ちも洛中ど真ん中の花咲おばさん様。
さすが京女どすなあ、、、


今回初めて御参加くださったyume様は、この会の翌日、待ちかねていたようにとってもおめでたいことがあったんです!(おめでとうございます〜!)

毎度のメンバーの夢風庵様、kamesan様、お話ししていると、またいろいろな陰のつながりが発覚して、またもや京都では人の悪口はいえんなあ、と思うのでありました。

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デザートの蜜柑ゼリー寄せ。

なんだかあっという間に食べてしまったのは、おしゃべりに夢中だったからでしょうかねえ。
味付けは京都人なら少し濃いと思われるかもしれませんが、私の口にはその方があいましたの。(地方出身ですので〜)


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坪庭も朝降った大雨に洗われて、緑がきれいでした。


今回もみなさまからいろいろお土産までいただき感謝です。

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またしゃべりにおいしいものいただきに参りましょう。

2011年5月22日 (日)

南座・「猿之助歌舞伎の魅力」展

じつは猿之助の歌舞伎は見たことがありません。(普通の歌舞伎もそれほど見てません)
ましてやスーパー歌舞伎など全然。

でも、派手な衣装や宙づりなど、なにかと話題にはでるし、たまにTVでチラ見するので、南座の中へ入れることもあって、のこのこ出かけてみました。

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あ、いきなり「猿之助」の名前が切れててごめんなさいsweat01

南座はウン十年ぶり。
でも改修後ははじめてです。

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いやあ、レトロな雰囲気も残しつつ、舞台、天井、真っ赤が基調の座席、天井桟敷、華やかやなあ、、、、

客席は2階、3階とあるのですが、そこにずらっとスーパー歌舞伎の豪華絢爛、派手な誇張の衣装がすらっとならんで、われわれを見下ろしているが如くで、迫力あります。

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舞台の前の方、天井からはかの有名な宙づり場面を、衣装だけ吊って再現。

「ヤマトタケル」の衣装でした。
思うに死後、白鳥になって飛び去った、、、という伝説の場面でしょう。

2,3階席は通路が狭く、1階にむかって急斜面でおちているので、転がり落ちそうでこわかった。(←高所恐怖症)
なのにこんな高いところに宙づりされるなんて、まさに命がけの芸ですね。

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ワダエミさんもビックリのすごい衣装をデザインしたのは、空間芸術家・毛利臣男さんというかた。

近くで見るとおどろおどろしいような衣装も、舞台で強いスポットを浴びて遠くから見ると、すごく映えると思います。

そして、衣装の色や柄でこの人が悪役か、善玉かわかる仕組み。
たとえば「南総里見八犬伝」では里見の兵士は真っ赤な鎧兜、敵の軍団は黒い鎧兜でおどろおどろしい。

3階にならんだ主に打ちかけシリーズは、金糸銀糸の刺繍も華やかで、意匠もすてきに面白い。

髑髏や,蜘蛛の巣など、まあ日常着る着物にはない意匠も当然ながらあって、これがまたすばらしい。
少なくとも歌舞伎が衣装を必要とする間は、日本の着物の伝統工芸はすたれないんじゃないかと思うくらい。

昨今、とくにヨーロッパなどではオペラにクラシックな衣装をつかわず、モダンでシンプルな(というか手抜き?)衣装を使うのがはやっているようですが、これが全然、見てて楽しくない。
衣装も大事な舞台装置だと私は思うのですが。

あと1日に数回、大道具の組み立て、バラシの実演ショーがあって、組み立てを見ることができました。
殺風景な舞台の上にたくさんの大道具さんがでてくると、あっというまに寝殿造り風のお屋敷ができ、桜の花まで満開ではありませんか。(「義経千本桜」の川連法眼館の場)
これもなかなかお見事。

う〜ん、また歌舞伎、見に行きたくなりました。
せっかく南座も近くになったことだし。

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さて、最後にお茶席でお茶をいただく。
実はこの茶席も舞台セットのひとつだとか。

このお菓子は南座オリジナルの「夕霧」。
ようするに餡入り生八つ橋なんですが、形が編み笠。

歌舞伎・浄瑠璃の演目「夕霧(太夫)」(「吉田屋」とも)のなかから、尾羽うち枯らした伊左衛門が、夕霧太夫をたずねてお茶屋、吉田屋へ編み笠をかぶって来るところからとったものかと思われます。

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お茶碗は当然ながら、定式幕ですね。

さて、先のお菓子、夕霧のご製菓は井筒八つ橋なんですが、これが南座の北、真向かいに建っていまして、、、


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ななな〜んと、「北座」!

江戸時代、京都にはかつて7つの芝居小屋があったそうですが、明治まで残ったのは南座、北座だけだったそうです。

その北座も明治26年に廃止されたそうで、それがあった場所がこちら、井筒八つ橋さんところだったそうなんです。

いや、南座は30年以上前からしっているけれど、そんな歴史があるなんて、しらなんだなあ。
京都に住んで、知らんことばっかり、というのがようわかりました。
これから先はずっといろいろ京都の勉強ができそうですわ。
死ぬまで退屈しそうもありません。

   *     *     *


*「猿之助歌舞伎の魅力」展
京都四条 南座  〜5月30日まで

<おまけ>

梅雨もまだというのに、デパートからお中元のカタログが届く季節です。

お中元にこんなのいかがでしょう。
みっちりつまってますから、上げ底包装なんてことはありません。

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ありゃりゃ、、、、

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詰め込みすぎてはみ出るのはいただけませんね。

(ちなみに同じ箱です。縮尺サイズがかわっているだけで)

2011年5月20日 (金)

じき宮ざわ(おまけ:町家ゲストハウス)

なつかしい銭湯の夜景。


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錦市場を堺町通に沿って少し下がったところの錦湯さんです。
なぜ錦湯かというと、、、この近くのじき宮ざわさんで夕食をいただいたので。

遠方から友人夫婦が上洛されたので、ではわれわれ夫婦と夕食をごいっしょに、ということになって、一度行ってみたいとおもっていたこちらへ。

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予約をとるのがむつかしいと聞いていたのですが、意外にも簡単にとれちゃいました。(やっぱり震災の影響かなあ、、)

こちらカウンター席だけです。


まずお通し。


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まあ、彩りがきれい、、、、と思って、、え??
この、、、

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「楽」の御紋は〜〜〜!

聞けば楽家12代、弘入の器ではありませんか!

いきなり、やってくれますねえ。

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そう思ってまじまじと蓋をみると、確かに赤楽の肌合いですねえ。
(下世話な話、お茶碗だと0の数が,,,,云々と数えてしまいました)


気をとりなおして、蒸し物。

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若竹煮なんですが、この鳴門のワカメがおいしいこと。
ワカメをよく両手で揉んで細かい傷をつけ、味がしみこみやすくしているそうです。
こんな若竹煮はじめて。


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向付にあたる刺身ですが、これもまたくせもので、イカなのですが、ありきたりの刺身ではありません。
下の方に足の部分もあるのですが、これがこんなにおいしくいただけるとは。

お皿も(写真はないのですが)真ん中にオランダ・デルフト焼などでよくみる輪を回して遊ぶ子供の絵が彫られています。
なんともあたたかい白磁で、どなたの作ですか?とお聞きすると村田 森さんのものだとか。

村田さんの作陶は、古陶を忠実に模すというポリシーなので、一見アンティークのように見えるのが結構好きです。
わが家にも何枚かお皿あり。

実はお酒をいただくのに選んだ盃も、偶然村田さんのものだったんです。

さて、おまちかね、じき宮ざわ名物「焼き胡麻豆腐」。

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アツアツです。
中を割ってみると、胡麻豆腐なのに真っ白なのはびっくり。

尋常でないうまさの胡麻豆腐をさらに焼いているので、トロトロでとってもクリーミー。
胡麻白味噌のたれもほのかな甘さで、これはおかずと言うより、上質のデザートかも、と思いました。
ようするに、評判通り、おいしかった!


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さいぜんから気になっていたのは、カウンターの向こうの、火鉢みたいな網の上にのっている半球体。

、、これはあとからのお楽しみとして、、、

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これは、もうのっていた白魚のかきあげはほとんど食べちゃってますが、アンティークとおぼしきお皿がすてきlovely

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鱒と蕨の煮物。
この器も底のガラス質の釉薬が美しいのです。
あ、もちろん鱒もおいしかったですよ。
蕗が春らしくて。


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最後は羽釜でたいたご飯で締め。

え?なんでこんなちょっぴり?
と、言うなかれ。

懐石では、最初は一文字飯(裏千家)、このくらいの量なんです。
もちろん、おかわり自由。
多分、今回も釜を空にするまで食べたと思う。coldsweats01


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デザートのオレンジ、すごく甘くておいしかったです。
お皿は金継ぎもしてある、骨董の古久谷?。
安定がわるいところがかえって、時代色でいいですねえ。

さて、さきほどの謎の半球。

こうなって出てきました。


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そう、出す直前まであぶってぱりぱりにした半球に,餡をつめてだしてくれた、口取りの最中だったんです〜。
これをお抹茶とともにいただいて終了。

いや、満足どした。
お料理も普通の割烹の上をいっています。
そしてなにより、すばらしい器の数々にも興奮したのでありました。

さて、友人が町家のゲストハウスに泊まってみたい、とのことで東山三条近くのこちらに宿を紹介したのです。


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町家を改修したゲストハウスなるものに一度入ってみたいと思っていましたので(京都に住んでると、泊まる機会ないのよ)ついていって、中を拝見。

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なるほど、なるほど。

風呂は共有でしたが、トイレは各部屋についているようです。
普通のホテルに飽きたら、こういう町家ステイはなかなか楽しいと思いますよ。


2011年5月17日 (火)

松ヶ崎疏水〜下鴨宝泉茶寮

白川疏水では哲学の道の部分が一番有名ですが、実はあれがどこに続いているのか、あまり考えたことがありませんでした。

北白川の駒井家住宅のあるあたりで顔を出しているのは知っていたのですが、その先はどこへ、、、、?

桜の頃、vivasan様とお話ししていて、松ヶ崎疏水の桜が穴場、とお聞きしていたのですが、桜の美しさより「松ヶ崎疏水、、、???」に実はひっかかっていたのです。

それはどこからきてどこへいくのか?
(何人の京都人はそれを知っているのか?)

残念ながら桜の季節は行くことができませんでしたが、今回松ヶ崎疏水を探訪いたしました。


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下鴨本通りをまっすぐ北上したところから、スタート。東へ向かいます。

疏水のまわりはもうびっしり草で覆われていて、水をみるのがむつかしい。

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疏水の両側は閑静な(高級)住宅がならびます。
良い感じの仕舞屋もあれば、洋風の家有り、こんな廃墟チックな家もあり、、、

雰囲気はやはり高級住宅地の北白川あたりに似ています。

あまり人の姿はみかけません。


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楓がたくさん疏水に沿って植えられていて、その青々さが美しい。
桜にもおとりません。

(でも、桜の樹もたくさんあるので、ちょっぴり残念。来春はきっと訪れよう)

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ツツジやツルニチニチソウ。

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ところどころに掛けられた小さな橋をわたって、右岸にいったり左岸にいったり、、、
これもまた楽しい散歩道。

高野川の手前で、、、
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おお、これはまたアヴァンギャルドな建物。

、、、と思っていたら、松ヶ崎浄水場だったのね。
知らんかったわ、ここにこんな浄水場があることすら。

疏水は暗渠になり、高野川の下をくぐって、北白川のほうへいくのですね。
そして哲学の道へ、、、

では西の方はどちらへ???

調べてみると賀茂川まで到達して、紫明〜暗渠になって二条城の濠まで続いているんだとか。

いやあ、そんな長い旅をして哲学の道まできているなんて、全く知らなかった不明を恥、恥。

京都の町はまだまだ奥が深い。

さて、松ヶ崎まで来たし、ここは念願のこちらへ行ってみなければ。

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下鴨の茶寮宝泉


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こちらはもともとは大きなお屋敷だったのでしょう、一歩中に入るとお庭もすばらしいのです。

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こんな大きなお屋敷ですから、管理維持はたいへんだったと思います。
どういう形であれ、このままの姿で残ったのはありがたいです。

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お座敷から裏の庭。


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いいお座敷ですねえ。

欄間なんかも凝っていました。


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表庭をのぞむ。
こんな景色を楽しみながら注文したのは、やはり名物わらび餅。

なにしろ注文してから作り始め、作りたてを供してくれるのでいささか時間はかかります。


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その間に上生菓子のサンプルを眺める楽しみも。

ちなみに右下の葵のお菓子は売り切れでした。

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来ました、来ました。

プルンプルンのわらび餅。
色が黒いのはもともとの蕨粉の色だそうで、白いわらび餅しか食したことのない私にはおいしそ〜な黒蜜色に見えました。


蜜をかけなくても、そのままでほんのり甘いのを楽しむのが大人の味わい方だと思うわ。


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玄関にはフタバアオイと、五月ですから下鴨神社の流鏑馬の絵が。

こういう室礼がさりげなくできたらいいなあ。

なにはともあれ、疏水の勉強(?)もしたし、素敵なお屋敷も見たし、わらび餅はおいちかったし、、、よいお散歩でしたわ。


<付記>

白川疏水と蹴上げあたりで合流する琵琶湖疏水。
けっこう見所なのが、この夷川ダムですの。


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2011年5月15日 (日)

「春来在」〜大山崎山荘中國茶会

京都市内から阪急で30分足らず、大山崎にある大山崎山荘はこのところすっかりお気に入りの場所になっています。
別荘気分で、、、、ああ、こんな別荘が買えたらなあ、、、(遠い目)

この日は夢風庵様にごいっしょしていただきました。


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緑の道を行くもうるわしの皐月。

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こちらは植物の宝庫でもあるのですが、シャガがあちこちに咲いていました。

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入り口はいつもと違って「茶」の看板が。

そう、今日は春秋恒例の大山崎中國茶会がひらかれるのです。
ここの中國茶会は大阪の無茶空茶館の黄さんが監修されています。

今回のテーマは「春来在」。

(パンフレットより)

春の新茶は、再生の象徴。心身を浄化し、清新で新たなる気を呼び込むといわれます。
2008年に日本と同じく大震災に見舞われた中国四川省からも、2011年春、生命力にあふれた新茶の数々が到来しました。
破壊から再生へ、そして希望の祈りをこめた春茶会を催します。


受付をすませると、ぺたんと参加証代わりのシールをはってもらい、それぞれが用意した茶杯をもって逍遙するのです。

そう、広い山荘の敷地内あちこちに点在する茶席を思い思いに巡るという趣向です。
(規模こそ違え、秀吉の北野大茶会もそんな感じだったのかな)

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まずはこの竹の小径をのぼって、、、

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一番人気の彩月庵。
普段は非公開のお茶室です。


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かつてここに夢を結んだ加賀正太郎もここで茶会を楽しんだのでしょう。


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ちゃんと蹲居もありますが、ここは座敷ではなく、立礼の茶席なのです。

窓から見える緑が絶景。
秋もまたきっと燃えるような紅葉が楽しめるのでしょうねえ。

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一席8名で福建省の新茶、「白豪銀針」茶を。
お点前を拝見しながら。
中国茶は日本の茶道のような決まったお点前はないそうですが、その手の動きがとてもきれいでした。


ここでいただいたお茶はしいていうなら微発酵茶になるそうです。
日本の煎茶は摘んで直ぐ蒸すので、無発酵ということになりますが、このお茶は摘んだ芽をゆっくり自然に乾燥させるのだそうです。
茶も「植物」であることを思い出させる香りでした。
お茶としては最高級の部類だそうです。
ちなみに「白豪」とは茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えていることをさすとか。
その毛がその名のとおり「銀」色に見せるのです。

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このお茶室にあったアルコーブに生けられた蘭。
花器は中国のアンティークのお弁当箱、提籃。(いいですねえ、、、lovely

さてお次は彩月庵の小径の入り口にある僥倖席。

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こちらでいただけるのは白毛猴(福建省産)。

白茶(弱発酵)と緑茶(無発酵)の中間にあたるお茶だそうです。


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このお湯をそそいでいる茶葉の入った器にも惹かれるのよね。
右下の水指かな、と思った器には小さな中国菓子が入っていました。

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ゆっくり開いていく,茶葉。


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この日持参したのは現代の物ですが、染付の酒杯。
茶杯にもぴったり。(他の人のに比べるといささかでかいが、、、)


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緑に埋もれる山荘。
心地よい風を感じ、野鳥のさえずりを聞きながらお茶をいただく。
ああ、贅沢、、、


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次の席は山荘から下って庭園の方へ。

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いつきてもため息のでる別荘ですねえ。

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春先に来たときには枝垂れ桜が見事だった芝生の広場のあちらとこちらに山崎草堂席(あずまや席)が。

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こちらではグラスのお湯に直接茶葉を入れて供してくれました。


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入れていただいたお茶を持って,四阿で思い思いにいただく。


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木々の緑に茶の緑。


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開いた茶葉は煎茶と何ら変わらないように思えるのに、味や香りが異なるのは不思議ですね。

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ここでお茶をいれてくれたお姉さんの帽子に青楓。

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こちらではオトギリソウのお茶とか、竹葉茶など珍しいお茶をいただきました。


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こちら(記憶違いでなければ)蒙芽茶・四川省産。
緑色の柿の種(おかき)ってかんじですね。
葉っぱを噛むと、ぱりぱりしてこれもおいしい。

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あは。
やっぱり私の茶杯だけデカイ、、、

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これが一番煎茶に近かったような気がする。
茶葉ももちろんいっしょに食せます。


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最後はトチノ木亭にて希望席へ。

なぜトチノ木亭というかというと、、、


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小屋のとなりに立派な栃(とちのき)が植えられているからなんですね。
きれいな花を咲かせていました。

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こちらも彩月庵と同じく立礼席。


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福建省・坦洋村産、坦洋工夫茶。

発酵茶で、ようするに紅茶です。

このお茶は18世紀に英国王室特供茶の指定も受けたそうですが、清朝末期のどさくさで衰退してしまったそうです。
それを再び復活させようという気運が高まり、今まさに世界に向けて売り出し中の紅茶なんだそうです。

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これには震災で破壊された東北地方の産業復活へのエールの気持ちがこめられているのです。

とてもおいしい紅茶でした。

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この茶箱もいいわね。

一通りお茶をいただいた後は山荘内の二階テラスへ。

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ここに来たからにはこのパノラマを見ずして帰れましょうや。

桂川、木津川、宇治川を望む。

下を見ると、、、

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こわいような青楓の洪水。
秋にはまたどのような色を見せるのでしょう。

この二階テラスのカフェで、さわやかでゆったりとした一日のシメは、私たちにはやっぱりこれよね。

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やっぱり飲むんかい、、coldsweats01

2011年5月13日 (金)

緑の拾翠亭〜ツキトカゲ

いささか家の中がにぎやかになっておりまして。

原因は、こいつです。

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テーブルの下にひそむフレディ。

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cat「おばさま猫たち、超コワイ、、」

それはおいといて、、、

本日は五月晴れの京都、向かうのは京都御所であります。

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堺町御門をはいってすぐ、丸太町通りに面した場所に位置する拾翠亭

金曜日と土曜日のみ一般公開されています。
(料金はなんと100円!太っ腹!環境省)(←宮内庁でなく環境省管轄だったんですねえ)


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寄付から中へ入るとまず七畳半の控えの間。

突き上げ雨戸の裏に池からの光が反射して部屋がほのかに明るい。

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そして十畳の広間からは緑したたるこの光景が。
これがなによりのご馳走。

ここはかつてお公家さん達が、茶会や歌会など楽しんだ建物(築約200年!)なのですが、もともとは五摂家の一つ九条家のお屋敷の一画にあったもの。
明治以降、お公家さん達は天皇について東京へ去っていったので、屋敷のほとんどは壊され、唯一残ったのがこの拾翠亭。

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目の前は九条池。
寝殿造りを思い起こさせます。


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広間の前には池につきだすように広い広縁がついています。
ここで、このしたたる翠や池に来る野鳥(カワセミなども来たそうな)など眺めつつ優雅な遊びに打ち興じる、、、ええなあ、お公家さんの生活、、、lovely(労働者階級ですもんねえ、うちら)

こちらで2年前、お茶会によせてもらったことがあります。

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広間の奥には二畳台目中板の小間もあります。
良い雰囲気ですね。ここでお茶を点ててみたい。
でも、こちらは残念ながら入れません。多分お茶室として使用もだめでしょうね。


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釘隠(くぎかくし)。
葵に見えなくもないが、九条家の紋は藤系だしなあ。


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二階もあって、こちらの広間はシンプルなつくり。
ただし障子周りは結構意匠をこらしてあります。

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二階からの九条池の眺め。

さて、お庭の方にでてみます。

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アヒルやら鴨やら、池には鯉、亀、鳴き声だけですがたくさんの野鳥も。

塀の向こうは交通量のある丸太町通りなのに、こんなサンクチュアリが町のどまんなかにあるなんて。
ほんまに京都はめぐまれているなあ。


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庭から眺めた拾翠亭、小間のあたり。

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その名の通り、緑の中にたたずむ拾翠亭。

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庭の片隅、ニシキギに小さな花がついていました。

さて、拾翠亭を九条池〜厳島神社のほうから眺めてみましょう。


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厳島神社周辺に住まいする御所猫、うちのシェルによう似た子が爆睡中。

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この景色を絵に描くなら、緑の絵の具が何種類、どれだけ要ることでしょうか。


御所はいいなあ。
広くて、木陰もいっぱいで、ベンチもいっぱいで。
年取ったら、夫婦でここでのんびり森林浴、ひなたぼっこをするんだ。


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ここにも御所猫。


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めずらしく御所内に大きなトラックがよく入ってくるなあ、、と思っていたら、そうかもうすぐ葵祭か。

さて、拾翠亭を出て、お向かいの無料公開中の閑院宮邸跡も拝見して、そろそろお腹がすきました。

で、前から眼をつけていたこちらへお昼をいただきに。

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地鶏の炭焼きと有機野菜の町家レストランツキトカゲ

堺町御門をでてすぐ、裁判所のお隣です。
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天井は大きな梁など、そのまま活かしてあるのですが、これを真っ白に塗るとちょっとフランスの田舎風作りに見えるんですねえ。火袋も健在。この下にミニサイズの手作りっぽい炭焼き炉もあり。

お酒やビールもあるので、夜にはバーっぽくなるようですね。


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限定20食のランチです。
バーのお兄さんっぽい人が作るにしては、とってもヘルシーそうで、量も私にはぴったり。

野菜の白和えと蕗がおいしかった。
ごちそうさま。

御所散歩の折のランチにおすすめです。

<付記>

拾翠亭の床にかかっていた軸。
少庵から西陣の織屋にあてた消息。

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2011年5月12日 (木)

没後150年・歌川国芳展〜大阪市立美術館

大雨の中でしたが、天王寺まで。

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天王寺公園はバラの季節をむかえています。
ここまできれいに咲かせるのはなかなかたいへんかと思います。

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ちょっと気になったのはこの紅茶色のバラ。
「つるテディーベア」という種類だそうです。
テディーベア、、、、ねえ。色がかな?


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天王寺公園内の大阪市立美術館

猫と言えば国芳、国芳と言えば猫、、、、ですから行かないわけには。

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  cat「あたしをよんだ?」


こ、、、これ!sweat01
あんたぢゃありません。


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これこれ。

まず入り口にはいって、、、うぷぷぷ、、、、


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各パートのご案内が国芳の猫ちゃん。
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トイレ前ですけれど、、

いずれも「流行猫の曲てまり」から。

さらに笑えたのがフロアのこれ!

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大阪市もやりますな。

ただ今回は国芳の武者絵、役者絵がメインであり、猫の絵、もう一つ大好きな金魚の擬人絵はとっても少なかったのが少々残念。

猫に関しては昨年いった「にゃんとも猫だらけ」展の方が堪能できました。

自分の国芳のイメージがどうしても、猫、金魚だったのですが、今回それ以外の絵で、国芳の風刺画だけでない、とんでもない力量を知ることになりました。

とても150年も前の人が描いたとは思えない斬新、奇抜、ダイナミックな絵ばかりです。
スペクタクルと評していましたが、まさにそのとおり!
ここは映画ではCG使う感じだねえ、、、というような、、、

ただ、登場人物の着物の柄が、近づいてよくみると猫のグラフィックデザインだったり、髑髏の柄かと思えば猫が集まってできた柄だったり、思わずくすくす、、、となるところもあって、国芳さん、ほんまに洒脱なお人だったんですねえ。

武者絵も役者絵も、主役以外のはしっこに描かれた人物の表情がおもしろく、どこかおどけた感じで、つい隅々まで見てしまい、あやうく時間オーバーするところでした。

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お土産に買った絵はがき、クリアファイルです。

今回唯一の金魚がこの左の「きん魚づくし ぼんぼん(お盆の行事)」。
右上の娘さんにつかまれて「いや〜ん」って言ってる猫は、うちのシェルによう似てるわ〜。


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はあ、、、そうですかcoldsweats01

右下のは「猫だらけ」展にもでていた、猫をつかった五十三次の地口(しゃれ、言葉遊び)集。
これもひとつひとつみてると笑える。

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国芳の時代は幕末ゆえ、西洋の本もいろいろ入手できたようで、書籍に載っていた西洋画をそっくりそのまま日本の風景に置き換えた絵も、ならんで展示されていました。

アングル、遠近法の構図など、どうみても西洋画的な絵も多く、彼が生きた時代の空気を感じます。

今回金魚は残念でしたが、かわりに竜宮図など魚介を擬人化している絵が見られたので満足。
これもはしからはしまで見ているとすごいですよ。

ほんまに国芳さん、どんな人やったんやろ。
猫にかこまれた後ろ姿の自画像はみたことありますけれどね。
猫好き、いたずら好き、反骨(なんども奉行所によびだされた)、洒脱、、、

猫好き、、というだけで私の中では「いい人」になっちゃってますが。


これから行かれるかたへ。
とにかく、絵の中央ではなくてすみっこが要注意です。
なんだかくすくす笑いがこみ上げてくる仕掛けがいっぱいちりばめられています。

ですので隅から隅まで必見。
お時間には十分余裕をもってお出かけ下さい。

6月5日までです。


2011年5月10日 (火)

宇治田原で茶摘み

ここは宇治市からバスでさらに南へ30分ほど。

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お茶の産地、宇治田原のとある茶畑です。

さわやかな(ちょっと暑かったけれど)一日でした。

この日は宇治田原のお茶を中心とした都市と農村、地域と地域の交流事業をしてはる21お茶のふるさと塾さん主催の茶摘み体験へ参加いたしました。

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茶畑の畝は美しいですねえ。

茶の湯をたしなむもの、製品としての抹茶しかしらなくてはいかんだろう、と勉強しにまかりこしました。
(このイベントをご紹介いただきましたもちや様、ありがとう)

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この日茶摘み体験に募集したのは100人だったのに、最終的に130人もの参加があったそうです。
カップルや、子供さん連れ、家族総出、などさまざま、意外と茶摘みって人気なのにびっくり。
これは「宇治茶」の故郷、京都だから?

うちらはおばはんの二人連れやで〜。
(おほほ、、、ぽん様と。)


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私はすごく早く着いてしまったので(気合い入ってる)、いの一番に摘み方を教えてもらって茶畑へGO!

お茶の新芽は色が若く、つんつん立っています。
これを摘み摘み。


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ちなみに茶摘みは一芯二葉を摘むといわれますが、それでは足りないので、若芽は全部摘んじゃって下さい、とのこと。

今年は新芽の動きが遅くて、まだ小さいのだそうです。
なので、ちょっとかわいそうなくらい小さい新芽も摘んでしまいました。

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よその畑ですが、このように覆いをしてもらっている乳母日傘の茶葉は、抹茶用の碾茶や玉露です。
(4月頃からこのように直射日光をさけるのだそうです)


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こっちのむりやり頭から覆いをかぶせましたっ!のお茶はかぶせ茶でしょうか。
玉露と煎茶の間みたいなものかしら。

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だんだん参加者がふえてきました。


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茶摘み娘のコスチュームも事前申し込みで着ることができます。
われわれは、、、自粛しましたcoldsweats01おっほほほ。

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こちらかわいい茶摘み娘さん。

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こちら無念無想で(?)茶摘みにはげまれるぽん様。

だんだん気温は上がっていって、とても暑かったのですが、無心にひたすら摘んでいると、なんだか座禅で言う悟りの無の境地にトランスしたような感覚で、けっこうこういうの好きかも。
(庭の草取りなんかしていると同じような感じがするんです、まあ時によりけりですが)

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この摘んだ茶葉をいれた籠は腰にまきつけて使いました。とっても便利です。
5歳の時から茶摘みをしていた、というおじさんの私物で、一番に来た特典で貸していただきました。

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茶の花。
図鑑でみたときは、茶はツバキ科だし、もっとでっかい花だと思い込んでいました。
こんなはかなげで小さな花なんですねえ。


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みんなで摘んだ茶葉は約20kg。
これを製茶すると約4kg、130人にわけると一人30g、、、

これは労多くして、、、、の大変な作業だわ。

製茶後は自宅まで送っていただけるので楽しみです。

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一方茶畑の隅では、助炭とよばれる台の上(下から加熱してます)で製茶工程のひとつ、「手もみ」の体験もできます。

さて、お昼をいただいたあとは宇治田原総合文化センターへ移動です。


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申し込んでおいた宇治田原ふるさと弁当は、玉露ご飯、茶葉の天ぷら、抹茶マヨネーズあえの鮭、などお茶づくし。

おいしかったわlovely

宇治田原が日本茶発祥の地、、といわれるのは永谷宗圓を生み出した地だからなんです。
(ちなみにお茶漬けの永谷園は、宗圓の子孫が創立した会社だそうですよ)

宗圓は青製製茶法という独自の製茶法をあみだし、それ以後それまで粗末な茶をのんでいた庶民にも、おいしいお茶が飲めるようになったのだそうです。(蒸した茶葉を焙炉上に架した助炭の上で揉みながら一定の速さで乾燥を進める=ほぼ現代の製茶法)

さて、参加者はその後いくつかのグループにわかれてさらにお茶にまつわる勉強を。

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まずは日本茶インストラクターさんのご指導の下、おいしい煎茶の入れ方を実地体験。

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一煎目をいれたあと、くろっぽく針のように乾燥した茶葉は、開いてきれいな緑色にもどります。
急須をもったまま、ぽん、とたたく光景は昔ばあちゃんがよくやっていましたが、これは茶葉のあいだにたまった湯気をおいだして茶葉が蒸れてまずくなるのを防ぐため、ということも初めて知りました。

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お次は石臼で抹茶挽き体験。

写真はしゃかりきに超高速で石臼をひくぽん様。

これは労作のわりにでてくる抹茶は少なくて、これも機械がない昔はたいへんだったでしょうねえ。

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挽いた抹茶を茶筅で点てます。
あんまり泡立ちません、、、、。口触りもちょっとざらつく感じ。
機械挽きより粒子が粗いためと思われ、機械の方がええこともあるんやな、、、と。


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最後は煎茶の茶歌舞伎。

茶歌舞伎については以前記事
にしましたので、詳しくは書きません。
要はお茶の味のあてっこゲームです。
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5種のお茶からある煎茶を2つ当てるわけですが、2つとも当てた方が12名、1つ当てた方が多数、全部外したのが約5名。
で、最後のグループにはいってしまいました。おほほほ、、、、調子わるぅ〜coldsweats01

でも煎茶と区別がつかないほどの雁がね(茎茶)や玄米茶ってどない高級なん?

それにしても、日ごろいただくお茶、日ごろ点てている抹茶に、茶畑の葉がなるまでには、たくさんの人の手と労力が、機械導入後のいまでもかかっているのだなあと再認識いたしました。

そのまましがむと苦いだけの茶の葉を、ここまでポピュラーな飲み物に変えた先人達の智恵にはさらに驚くばかりです。


さて、これだけ楽しんであとでお茶も送っていただいて、1500円(弁当は別)ってすごくお得だと思いません?
ご興味のある方は来年是非!

2011年5月 7日 (土)

野村美術館講演会第3回:日本から見た中国の水墨画

今日は野村の講演会3回目。

てくてく歩いておでかけ。

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清流亭の美しかった枝垂れ桜はすっかり緑に。


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野村碧雲荘の前の花菖蒲(それとも、かきつばた??)は残念ながらまだつぼみもみえません。
(花菖蒲だそうです。vivasan 様より)

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疏水分流に沿って。
この赤い葉はなんという木なのでしょう。
調べましたが不明。
(オオバアカメカシワだそうです。Ishii様、ありがとうございました)

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わあ、すごいスギナ。

これはMariko Ishii様がお書きの通り、春先には土筆が収穫できそうですね。

さて、今回の講師の先生は泉屋博古館の学芸員、実方葉子先生。

テーマは中国の水墨画。

たくさんの水墨画の画像を供覧いただいたので、絵を見るのが好きな私としては、とても楽しく拝聴いたしました。

かの雪舟は南宋時代の夏珪に憧れを抱き、長谷川等伯は牧谿を尊敬していた如く、室町〜安土桃山のころの日本人にとって憧れであった中国の水墨画。
当時の茶人にとっても最高位の掛け物でありました。

まずは中国における水墨画の歴史:唐時代に成立、五代北宋時代に完成、南宋時代に爛熟、、、を簡単に。(あんまり簡単でもなかったけれど)

中でも当時の日本の文人、禅僧、茶人に愛されたのは南宋時代の罔両画(もうりょうが)、減筆体といわれる、布袋や達磨 などの禅宗人物を薄い墨でさらさらっと描く絵画の様式。

空白とミニマム表現を愛する日本人の感覚にフィットしたのでしょう。

稚拙ながらちょっと雰囲気を思い出すようにとメモ、メモ。

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梁楷の「李白吟行図」。

(ぷはははは、、、似てねぇ!)


野村の展示「唐物」の前期展示だった伝・胡直夫の「布袋図」。(さすがにメモ絵、描けず)
これが千年近くも前に描かれた絵とは思えないくらい、布袋の表情が生き生きとしているんです。
変人、奇人のたぐいだった布袋さんの、飄々として世俗を超越している雰囲気を、たったこれだけの簡単な線で表すことができるなんて、、、

「、、、、頭をめぐらせ一笑 風を生ず」(南宋の臨済宗僧・浙翁如琰の賛)

また有名な牧谿は、模本や贋作も多いそうで、これぞまちがいない真筆、というのが大徳寺にある「観音・猿鶴図」だそうです。(10月の虫干し時に、ガラスなしで拝見することができるそうな)

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coldsweats01こんな感じで、、、(ちゃんとした図録を見てね)

右側が猿なんですが、牧谿の猿はけっこう人気ですよね。
まん丸顔のお猿さん。


野村の講演会では始まる前にお茶室で呈茶があるのですが、この日そちらの床に飾られて、とても季節柄良い感じだった柳に燕の図、これも牧谿の「柳燕図」に憧れて狩野養川院がその精神を写した物だったのです。

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白いお腹をみせて飛ぶ燕。
いいですねえ、こんなのが茶室に飾られていたら、、、(あ、この落書きでは全然わからん?、、、まあそうですけど)

燕の上のミミズみたいなのは松平不昧公の賛。

「この春も 古巣尋ねて 山賤のやと(宿)を忘れぬ つはくらめ(燕)かな」


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ちなみに牧谿の燕はエサへ向かってまっしぐら、、、とでもいうように、もっとするどい眼をしていました。

現在野村美術館では3点の伝・牧谿が見られます。(枯木鳩図、風蓮図→枯れててとてもいい、芦雁図)
野村の学芸員さんの話では、とても3つが同じ作者とは思えないくらい筆致がちがうとか。
それだけ模作が多いということでしょう。


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少しでも雰囲気を覚えておこうと、つたないメモ絵を残しましたが、これはどなたの作品ですって?

おほほほ、、、しぇる画伯のいたずら書きでございますの。


2011年5月 6日 (金)

連休最終日、哲学の道をゆく

連休中、ダンナは国外逃亡(?)してたので、これはひとりでめいっぱい遊べるぞ、とほくそえんでおりました。

事実ぎっちり予定をくんだのですが、、、、寄る年波に体力低下ということをつい忘れておったようです。


最終日はどか〜んと、茶の湯にまつわる東京の3つの美術館を回る弾丸ツアーを計画していたのですが、、、
数日のおでかけがこたえたか、肩はこるわ、腰は痛いわ、なによりここ最近では最大級の口唇ヘルペス(痛いの、、、weep)までできて、免疫力もすっかり低下しておるなあ、と実感。


なので、東京行きは断念しました。
最終日はおとなしく京都の近場をふらふらと、、、(←やっぱり出かけるんかい!)

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というわけで、新緑の哲学の道にでもいってみるかと。

いつもは大豊神社から北上することが多いのですが、今日は若王子からスタート。
近くで見る東山の緑はほんとうに美しい。
これこそ「山笑う」という光景なのかも。

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まさに緑のトンネル。
疏水べりの植物養生のために、道がところどころ閉鎖されているのが残念。

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疏水の東側にお住まいの方のために掛けられた橋の上から。


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おや?

花筏!

しかも花びらじゃなくて、花そのままが、、、

まだ里桜はどこかで咲いているのですねえ。
はらはらと散る花びらをたよりに、花筏の親の桜をさがしてみると、、、

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道にも薄紅の絨毯。


今年の桜は長い間楽しませてくれましたが、いよいよフィナーレのようです。

散りゆく桜をおしんで、古来いろいろな詩歌がうたわれてきましたが、今年一番心にしみたのは、、、


     死に支度 いたせいたせと 桜かな   (一茶)


若い頃にはわからんかった心境ですな。


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帰り道、下からあおるようにみる大文字もまたなかなか。

体調不良は食事を手抜きして、ちゃんととらなかったことも原因だと思われ、これではイカン、とちゃんと食べることにしました。

しばらくはしっかり食べよう、体重増加はこの際目をつぶってsad


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だから帰り道には鹿ヶ谷通りの㐂み家さんでクリーム白玉煮小豆を。

え?

それは栄養に関係ないだろうって?

まあ、そうかたいこといわずにcoldsweats01

2011年5月 5日 (木)

晴れの国へ〜ふーテトママ様と再会

連休中、親のご機嫌もとっておかねば、、、というわけではありませんが、実家の岡山へ。

新幹線で約1時間、便利よね〜。
私が学生の頃は1時間半はかかったものですけれど。

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私電ではありますが、路面電車が走っているのが自慢の町です。
この電車で幼稚園から中学まで通いました。

さて、この期間毎年、○善さんのイベントがありまして、昨年の5月このイベントでふーテトママ様に初めてお目にかかったんです。

そもそもキルトと猫のブログのご縁でしたが、その後、中学の先輩だったことがわかったり、他にも地元にまつわるいろいろなご縁があることがわかりとってもびっくりでした。

その二ヵ月後には、やはりキルトと猫のご縁、nnya様と三人、雨の中崎町でデートもしました。(女3人寄れば、、、、でよ〜しゃべりましたね。)

キルトデザイナーでもあり、先生もされておられるので、夏にはご自宅までおしかけて、ご指導の下畳のへりバッグまで作っちゃってhappy01

素敵なお家(さつきとメイのおうちみたいなんです)に、(ブログではいつも笑かしてくれる)ふーくん、テトちゃんという猫ちゃんとお住まいで、とってもおしゃれで素敵な方なんです。(憧れlovely

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今年もキルト用の布や畳のへりバッグのキットなど、イベントで販売されるとのことで、またお目にかかりたく参上いたしました。


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わ〜い、ママ様だ。

実は私のために畳のへりバッグをつくってくださっていて、最後のリボンを綴じつけてくださっているところです。

背後のバッグがみんな畳のへりでできているんですよ。
おしゃれだし、丈夫だし、実はできあがりからは想像できないくらいにわりと簡単にできるんです。(まあ、不器用な方には程度問題はありますがcoldsweats01

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手芸用の畳のへりも、どんどん進化して、透け感のある夏向きのものや、白や生成といった色まで登場。
こんなのをみていたら、どんどん作りたくなってきますね〜。

それにしても、またまたいろんな事を、ようしゃべりました。
ママ様は話題も豊富で、とても楽しかったわ。

話の中で、共通の知り合いが次々に発覚するのがまたすごい!

20年足らずしか住んでいなかったのに、生まれ育った町の絆って、すごいなあ、、と改めて思ったのでした。


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いただいたバッグはこちら。
微妙な透け感がすてきです。これからの季節にぴったり!
きものにも合いそうです。

ママ様、ありがとうございました!!

また、ふーくん、テトちゃんにも会いたいわ。

さて、実家へのおみやげは、、、、

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実家で好評、亀末廣さんの「京のよすが」、通称「四畳半」。

季節毎にかわるお干菓子、半生菓子のセットです。
見た目も美しく、とても上品なおいしさ。
特にこの青楓、ねっとりした干琥珀、最高です。


あわただしく日帰りしましたが、駅ではこんな電車を発見。

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おお〜!
九州新幹線、「さくら」。

新大阪以西だから、京都では見られないのよね。

写真では色が飛んでいますが、うすいきれいなブルー。
青磁の色、、、かしら。

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夢中でバシバシ写真を撮っていたら、「そこのカメラの方、黄色の線内にはいらないでください!」の放送が!

え? 私?coldsweats02
でもでも、線内には入ってないよ〜、、、とふりかえったら、他にもずら〜っとカメラをかまえている方が、、、

ああ、よかった。
私じゃなかったのね。
ほっcoldsweats01

東大寺華厳茶会〜2011

先日はこんなところに。

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写真だけでは十分にお伝えできませんが、鮮やかな緑に遅咲きの桜の薄紅、、、それはもう胸のすく景色でした。

    若草の上を歩いているとき
           私は五月の貴公子である    (朔太郎)

そんな気分で。


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お約束の奈良公園の鹿。

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公園の藤棚はもう花房がたれています。
ああ、春日大社の砂ずりの藤はいかばかりかと、、、

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緑陰にこんな施設もみつけました。


めざしたのはこちらです。


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天下の東大寺でございます。

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この大仏様に毎年この季節、大和茶の新茶を奉納する献茶式がおこなわれます。
昨年初めて行かせていただきましたが、大好きな奈良の、東大寺のちょっと奥深くまではいりこめるのがうれしくて。

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相変わらず大きな盧舎那仏様。
観光客にもどえらい人気です。

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献茶式の準備もされています。
後方の茶臼にも注目!
これで裏千家大宗匠が実際新茶を挽かれます。

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水次の準備なども。
献茶式の実際の様子は昨年のせていますので、どうぞそちらを。

今年は献茶式はスルーして、茶壺道中をしっかりみることに。


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大仏殿の入り口で待つことしばし、いよいよ柵の竹がはずされ献茶式はまもなくです。


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さあ、いよいよ東大寺の管長さんはじめエライさんの行列、そのあとに大宗匠、さらに茶壺、大和茶業者が続いてやってきます。

実は待っている間ずっと気になっていたことが、、
大仏殿前のでっかい灯籠、行列はこれの右をとおるのか?左をとおるのか?

さあ、いよいよ灯籠の前、、、どきどきわくわく。

おお〜っ!!

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行列は交互に右と左にわかれたではないか!

そうか!
その手があったか!

、、、、、としょうもないことに感心しておりました。

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天平の昔を彷彿とさせる光景です。

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そのあとに大宗匠、業躰さん。

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大和茶の幟、先触れの鉄杖、そしていよいよ御駕籠にのった茶壺です。


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階段はやっぱり横にして登るのね。
後ろに続く方の手の新茶葉のお皿にも注目を。
美しい若々しい緑です。

お茶壺をお見送りしてから、4席ついているお茶席巡りに出発。


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まずはこちら、今日庵の濃茶席。

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寺務所の中のお席です。


本席の床がなんと古渓宗陳の軸。まあ、16世紀のものなんですね。

「白雲深処金龍躍(白雲深きところ金龍《太陽》躍る)」

これは碧巌録出典で「碧波心裏玉兎《=月》驚」と対句だそうです。
調べてみましたが禅語としての意味はよくわかりません。
でも太陽と月を金龍、玉兎にたとえるところ、なんとなく壮大なイメージをいだかせるではありませんか。

さすがに今日庵さん、よい物をいろいろお持ちです。
古天命の釜もやつれた感じがよかったです。

それと迫力あったのが伊賀の花入。
テッセンと白のショウマがいけてあったのですが、その銘「破衣」のとおり、口のところでぱっくりと裂けています。
これがいい、と思うのは日本人独特の感性でしょうか。


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濃茶を一服いただいたあと、同じ建物の中で辻留のお弁当をいただきました。
昨年はどの席も,点心席もはいるのに1時間くらい待たされたのですが、今年は待時間は短く、全然待たずにはいれるところも。
これも震災の影響でしょうか。


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ちなみに中味はこちら。
京風の上品なお味で。(田舎物の私にはちょっと薄味過ぎ)

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次は副席。
大仏殿の裏側、ふだんは入れない場所です。

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ちょっとつぶしてしまいましたが、お菓子は菊屋さんの「落とし文」。

お床の花が八角で,昨年も同じだったので、ここではこれをいつも使うのかな?と思っていたらなんと、この席のご亭主が今年80才になったことに掛けてあるそうです。
栃木からこの八角、お持ちになったそうです。
いいですね。こんな80才に私もなりたい、、、

宗旦筒書の東本願寺伝来、利休茶杓なんてすごいものもでていました。
なんというか、細身で華奢な感じの茶杓でした。
よいものを見せていただきましたわ。

あと長次郎の黒楽、「老僧」(銘の通りすごくかせている)
替茶碗の黄伊羅保、「黄袍」(天皇のみに許される禁色の御袍ですよ)
ノンコウの楽水指、「晩鐘」(釣り鐘形)

すごい、、、、としか言いようがない。


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青年部席の立礼は時間の関係で行けず、最後にいきましたのが東大寺席、勧学院にて。

勧学院は9世紀に空海が建てた学問所みたいなところですが、そもそも東大寺は華厳宗、そのなかに真言宗の施設を作ったわけで、空海の影響力のすごさを物語っているようです。

現在でもこちらでいろいろな仏教系講座がひらかれています。

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お菓子は薯蕷、「えくぼ」(製菓は失念)

こちらご本尊の前でお点前をされるという、東大寺ならではのお席です。

正客さんの菓子器が、お水取りの期間、練行衆が使う朱塗りの桶でした。
茶杓もお水取りのお松明の竹から。

花台が升形東大寺古材(天井を支えている柱の先の部分)。

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見物は皆具のなかの火箸。
大仏殿の瓦をとめてある古釘なんです。

ああ、これも東大寺ならでは。


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遅手の桜が散る院内もすてきでした。

華厳茶会では記念品もけっこうなものがでます。
昨年は東大寺の装飾画を描かれた方の鸚鵡の絵の香合でした。

今年は、、、


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田原陶兵衛の萩茶碗。

現在の東大寺管長・北河原猊下の手になる日輪の絵のついたお茶碗です。
これはお茶会にも使えそうですね。

満ち足りた気持ちで東大寺を後にしたのですが、実はそのあとこんな場所に行きましたの。


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西の京の駅をおりると出迎えてくれた今を盛りの花の女王、牡丹。


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ご覧の通り、手のひらより大きい。

こちら「凍れる音楽」で有名な、ご存じ薬師寺。

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何しに?って、実はこれだけを買うために。


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ならまちの和菓子屋、樫舎さん。
けれどそこでは買えない葛菓子、「白鳳の飛天」。

薬師寺の催しの時のためだけに作られるお菓子で、薬師寺さんでしか手に入りません。
好きなんです、これ。happy01