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2011年2月

2011年2月28日 (月)

上賀茂散歩・後編

普通なら上賀茂神社を出た後は、まあ社家のあたりを巡って終わり、、、、なんですが今回このお気に入りの本のお世話になりまして。

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小林由枝さんの京都をてくてく

これはメジャーな観光地に飽きてきた方にすごくおすすめ。


ジモティしか知らないようなところを、筆者自らのお気に入りの場所、として紹介してくれているとってもお役立ちな本なんです。

しかも歩いて回れるお散歩エリアごとに章がたててあるので、今日はここ、今度はこのエリア、と選べますし。


さてこの本にそって、まずは神社の正面に向かって右手、明神川沿いの社家(上賀茂神社に代々仕えている神官の屋敷)へ。

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上賀茂、といえばこの風景ですよね、やはり。
重要伝統的建造物群保存地区になっているそうです。

社家も以前は300軒あったらしいですが、現在では20軒ほどしか残っていないとか。
いや、20軒も残ってる、、、というべきか。


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屋敷の前に架かる橋は、それぞれ意匠が異なって個性が出ていますね。

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こういう草が生え放題、、というところもありまして。

正面に見えている大きなクスノキは藤木社(上賀茂神社の末社)です。

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こうして水の取り入れ口から水を屋敷内に引いて、庭園をめぐらせ、また明神川へ戻すのがルールとされているとか。
以前NHKの特集で屋敷の中の映像をみましたが、すばらしいですね。
上賀茂の神官のステータスの高さがよくわかります。

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唯一公開している西村家ですが、残念ながら2月はまだシーズンオフのため閉まっていました。


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道の反対側にはこんなお店も。
すぐきで有名な、なり田さん。


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明神川がゆるくカーブするあたり、この景色はいいですねえ。
一日ひがな、ここにすわってぼ〜っと川の流れを見ていたい。


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さきほど見えていた藤木社の大楠の下から。

風格のある大木です。

ここから南下する道をいくと、社家もあれば、農家の作りとおぼしき家もあって、上賀茂はやはり都の果てなんだな、と。

その中になんだか異質な建物が、、、

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ラーメンの天下一品御殿?
いや天下一品本社らしいです。
こんなところに、、、、
(若い頃はあのこってりラーメンにお世話になりました。今はもう胃袋がちょっと)


更に南下した東側。
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京都市立上賀茂小学校と幼稚園。
りっぱな校門だなあ。
昔の上賀茂役場の門を利用した校門らしいですが、中はまったく普通の小学校でした。
大阪の市立愛珠保育園みたいに建物もレトロだとおもしろいのにな〜。


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お屋敷の白梅。

そして、、、、

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春、桜の頃にはまた絶対にくるぞ!と誓った社家の岩佐家(非公開)の垂れ桜!


家屋は江戸時代に遡る部分もあって、京都市指定有形文化財指定。

この桜がどんなにすごいかというと、、、

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道の半分まで枝を出しているところなんです。
桜の頃は、下を通る車もそっと通ってくれるでしょうね。

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更に南下すると再び賀茂川に出会います。
上賀茂橋あたりです。

川を遡るように御薗橋のほうにもどったところ、、、
ありました、この看板。


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看板が出ているときだけ営業のすぐき農家の谷寛(たにかん)さん。


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門をはいるとほんまに農家です。
京都市内にもあるんだ、こんな懐かしい農家の作りの家が。

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わあ〜漬け物樽が。
右手にみえるは漬け物石。
左手にみえる棒はてこの原理で漬け物に重しをかける棒なんです。

しかし、、、
ふつうの個人宅、入って良いものかと逡巡しておりましたら、中からお兄さんがでてきてどうぞと言ってくれましたので、ほっと。


すぐきを樽から一本だしていただき、あと看板にあった、辛子漬けの「こめ泥棒」をもとめました。

まあ、そのときとおされた家の中のまたりっぱなこと!


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おくどさんも残っていて、7人の布袋さん人形も並んでいましたよ。
いいなあ、この天井の高さ!
外は暑いくらいの陽気なのに、このなかはひんやりしていて風が通り、気持ちよかったです。

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このすぐきは早速家で刻んで夕食に供しました。
おいしい!
スーパーなどで売られているパックのすぐきは、どうも味にパンチがないなあ、、と思っていたのですが、こちらのははっきり「発酵」してます!という味がします。


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上賀茂橋からみる大文字の「大」は見慣れぬアングルでした。
岡崎からは左後ろから見る、という角度なので、こんなに真正面にみえると新鮮。

京生まれ京育ちの京鹿子様が、大文字の形でどこらへんの緯度からみているかわかる、とおっしゃっていましたが、なるほど〜と納得。

御薗橋から堀川通りを南下した西側には秀吉時代の御土居が残っています。

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ここは都を囲んだ、ちょうど北東の角になる場所だそうです。
御土居フェチ(?)のvivasan様はもうおさえておられることでしょうcoldsweats01

最後にたどりつきましたのが、私の大好きな高麗美術館


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特別展「十長生を探して」。
(十長生=長生きのシンボル10種。長寿を願って工芸品などに表された文様)

こちらほぼ美術館を独り占め。
ちょっと朝鮮工芸品のお勉強をして、こちらからバスで帰宅。

長い楽しいお散歩でしたわ。

上賀茂散歩・前編

良いお天気にも恵まれ、お散歩日和。
手作り市にかこつけて上賀茂散歩をいたしました。

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舟形山が見える御薗橋あたり、このへんは青春時代の思い出がいろいろあるところなんですが、なのに上賀茂神社って1〜2回しか行ったことないんです。なんででしょうねえ。

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京都ブロガーさんたちのブログを拝見すると、けっこうみなさん、この日にいっておられますね、手作り市。
それなりに賑わっていましたから、すれちがってもわからないでしょうが。

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白い神馬ちゃん。
人気者なのはいいのですが、ストレスたまらないか心配。
馬は神経質な生き物だと聞きますし。

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正面がいきなり工事中なので、立砂がなんだか工事現場のセメントの山にみえたりして、、、

神話によればその昔、玉依日売(たまよりひめ)が川を流れてきた丹塗りの矢をひろったことから男子を懐妊し出産、これが上賀茂に祀られる別雷命(わけいかづちのみこと)だった、ということでこのでっかい矢はそれにちなんだもの。
ギリシャ神話なんかにもよう似た話がたくさんありますなあ。(たいがいはなにかに化けたゼウスだったりする)

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こちらでも花嫁さんのすがたが。
ええですねえ、世界遺産の神社で綿帽子の花嫁すがたって。

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境内を流れる御物忌川。
御手洗川と合流してならの小川へ。


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境内のかたすみでこんな春の使者をみつけました。


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う〜ん、こんな場所まであったりして。


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さて、境内の中でひらかれる手作り市、陽気がよいので人でにぎわっています。

手作り食品系と手作り手芸・工芸系に大別できるようです。

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こんな着物系のお店もあるんですね。

私がもう30年(!)若かったらほしいものはたくさんあっただろうな、と思うのですが。
、、、というので食べる方専門。

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アネモネという手作りスイーツのお店で生キャラメルを12個購入(3個で100円)。
いろんな種類があって、とくにバター系キャラメルがとってもおいしかった!
口でふわっととけて、お腹がすいていたこともあり、帰るまでに全部食べちゃった、、、って、どういう、、、coldsweats01

またどこかの手作り市でおみかけしたら、また是非買いたい!

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こちらはお店の名前にすご〜く惹かれました。
猫スタンプのお店。

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さて神社をでたらお約束の神馬堂の焼き餅を。

これはやはり焼きたてをいただきたいものですが、今回は家にもちかえりいただきました。
(なんだか口が甘甘になっちゃいましたわ。)

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<後編に続く>

2011年2月25日 (金)

二月大歌舞伎〜大阪松竹座

歌舞伎にさそわれまして。

実は歌舞伎には詳しくない。
まあ、年末の南座の顔見世には、風物詩として一度は行きたいと思ってはいますが。

でも片岡仁左衛門と聞いて、う〜ん、仁左衛門なら見たいかな、と。
孝夫のころからけっこうTVなんかにもでてはりましたからね。
(ちなみにお嬢さんは宝塚歌劇におられて、何回か見たことがありますの)

(というわけで歌舞伎に関して間違ったこと書いてたらゴメンナサイ)

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でかけましたのは大阪道頓堀にある、大阪松竹座
このレトロな建物がまたいいですね〜。

大正12年、大林組の木村得三郎設計。

ちなみにパリの凱旋門をイメージして作られたとか。
そういわれてみれば似てるわね。

みなみの繁華街道頓堀にど〜んと建つこの風格ある建物は、劇場、映画館とさまざまに用途を変えて使われてきたらしいです。
現在は劇場、それにしてもよく昔のまま、このファサードが残ったものです。


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出し物は右が午前の部、左が夜の部で後者の「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」(←読めるか!こんなん)
を見に。

いずれも仁左衛門さん、一日とおして出突っ張り、役者さんも大変だなあ。

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中はこんなんです。

南座の顔見世なんかではお客さん、和服率が高くて、なんとなくハイソな感じがする方が多い印象ですが、こちらは大阪のおぢさん、おばちゃんが普段着で気軽に来ている、という感じ。
もちろん、気合いの入った和服姿のかたもおられますが、その筋(ってどの筋?)のお方でしょうか。
ヨーロッパではオペラやコンサートを、普段着で、しかも手頃な値段で楽しめると聞きましたが、そんな感じかな。


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緞帳があがると、わあ〜、歌舞伎といえばこれよね、の黒・柿・萌黄の定式幕(じょうしきまく)。

江戸時代以来の格式のある幕で、黒・茶・緑が森田座の流れをくむ、松竹座や現在建て替え中の東京の歌舞伎座。
緑・茶・黒が市村座の流れをくむ国立劇場や上本町の新歌舞伎座なんだそうです。
(このあたり、完全に受け売りです)

芝居の「盟三五大切」は、お岩さんの「東海道四谷怪談」で有名な鶴屋南北の作。

赤穂浪士の討ち入りにからめた世話物なんですが、なにしろ主人公=仁左衛門が人を斬るわ斬るわ、、、
もう普通のドラマなんかだったらスプラッタで、どうしようもなくえぐいものになるところ、そこは歌舞伎の様式美、すくわれています。

細面のすらりとした陰のある男を演じる仁左衛門の決めポーズは、やはり絵になります。

なんというか気品があるんですなあ。
長男の継承が多い歌舞伎界の中で、三男ながら長男次男をさしおいて、しかしその兄も文句をいわず仁左衛門を襲名しただけの実力と華があるのです。
なんだか納得。

一番の見せ場は、かわいさ余って憎さ百倍の女を討ち取り、その首を女の帯にくるんで懐に入れ、そぼ降る雨の中、傘をさしてやさぐれて一人歩く場面かな。(表のポスターになっている場面)

あともう一人、副主人公を演じた片岡愛之助、これがまたうまかった。
なんというか仁左衛門と対照的な「色悪」というの?を、実に艶っぽく演じてましたなあ。
こんな江戸っ子なら惚れてみたい(あ、いえ、コホン)

主人公につかえる若党の板東薪車という役者さんのコミカルな役どころも忘れがたい。


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幕間でいただくお弁当はこんな感じ。
これが文字通りの「幕の内」。

さて、芝居も終わり外に出てみると、、、

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ここはほんまに道頓堀なんやなあ。
あれが有名な、かに道楽道頓堀本店どっせ。


2011年2月23日 (水)

ご近所にゲットした(?)スイーツのお店二軒

毎朝通勤のバスでこのお店目に入るんですよね。

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東山三条神宮道三条南側のこの糀屋さん。

甘酒とか売っているだけかな、、、と思っていたのです。
ところがここに私好みのカフェがあることを教えてくれたのはmaki様

もともと舞鶴の麹製造会社、大阪屋さんが京都にアンテナショップとしてださはったカフェだったんですね。

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こちらも町家を改修したお店です。
良い感じ。

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坪庭もきれいにお手入れされています。


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お床には春の花が。
絵は大原女?

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ちゃんと走りもとには火袋もあって、水屋もあって、時代物と思わせるお雛様飾りも。

まあ、こんなすてきなカフェが奥にかくれていたなんて知らなかったわ。


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待っている間にテーブルにおいてあったこんな本で麹についてお勉強。

よく売られている甘酒は酒粕を使ったものが多く、残留アルコールや苦みがあるが、本当の甘酒は米麹で作られるので、子供でも飲める云々。

そうかそうか。
確かに酒かすっぽい甘酒はあんまり好きじゃないよね。
でも麹の甘酒ってどんなん?

と思っていると、でてきました!

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冷やしミルク甘酒〜lovely

米麹だけで作った砂糖無しノンアルコールの甘酒をミルクで割ったもの。
これがおいしかったんだわ!

全然クセがなくて、くどい甘さもなくて、つぶつぶ残る米粒もおいしい。
しかも健康食品とくればいうことなし。


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わが家でもいただこう、と一袋、もとめました。
あったかいお湯で割っただけでもおいしそうだわ。

糀屋さんを出て、東、蹴上げの方に歩きます。

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この春にはこのインクラインの桜が楽しみ。
今はまだ気配すらみえませんが。


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うつわやあ花音(あかね)さんは、店主さんがお昼にでているらしく「2時にもどります」の札が。
残念。

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りっぱなお屋敷の入り口の梅も三分咲きというところです。

さて岡崎の動物園の北、先日ケーキのお持ち帰りだけしたチェカ
さん。
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二階にあるカフェに一度行きたかったのよね。

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右手には小上がりの畳のコーナーもあるんですよ。
コーヒー、紅茶だけでなく、ちゃんとほうじ茶もあるあたり、京都だなあ。
しかもちゃんと丸炉に釜がかかっていました。


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眺めの良い窓際の席にすわると、動物園で楽しむ親子の姿を見ることができますよ。
う〜ん、そのうち孫を動物園につれていってやらねば(注:まだ孫はいません。妄想の世界にはいっています)


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でてきたコップを見て、あら?
これは倉敷ガラスの小谷真三さんのものでは?

お店の方に小谷さんのですか?
と聞くと、いいえ、作家の方に特注して作ってもらっているんです、とのこと。
でも、よくにているなあ、、、、と思っていると、こういう作家さんのです、と作家さんの経歴を書いたメモをみせてくれました。

横山秀樹さん、、、ふ〜ん、、と思いつつ経歴をみていると、

「倉敷で小谷真三氏に師事」と書いてあるではないか!!

やっぱり〜!
真三さんのお弟子さんだったんだ。
というので早速お店の方にご注進。(よけいなお世話でしたかね?)

でもこんなところで出会えるなんて、なんだかうれしいです。
(近所の好日居さんでも真三さんのコップに出会えるし)

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バニラのたっぷりきいたホワイトロールとコーヒーを。
お皿はオーナーさんのお兄さん(陶芸家)のものだと思うわ、きっと。

というわけで、徒歩圏内にとってもすてきなスイーツのお店を二軒発見したのでありました。
うっふっふsmile

2011年2月21日 (月)

夜咄の茶事(お稽古茶事)

お茶を学ぶ者なら、夜咄の茶事というのはお茶事の最高峰、すごく憧れる茶事なんです。

以前西宮のお茶人さん宅の夜咄に招かれたのはもう4年も前になります。

当時は(今もってですが)未熟者ゆえ、手順を追いかけるのに精一杯で、その情緒を楽しむゆとりは正直ありませんでした。

あれからまあ、多少は勉強も、実践も修行はつんで、少しましになったかなあ、、と思います。

このお稽古茶事は裏千家の出版物を扱う○交社さん主催のもの。

まずは予習、予習。

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夜咄は、夕方から始まる茶事で、寒さ厳しい季節にのみおこなうもの、電灯の光一切なし。

手燭のゆらゆらする灯り、炉に熾る炭火、寒気の中にあがる湯気、、、そういったものを愛でるとっても趣ふかい茶事なんです。
短檠(たんけい:置燭台のようなもの)、手燭、膳燭、座敷行灯など、灯りの種類もいろいろ。

それだけに準備がたいへんで、巧者にならないとできない、といわれています。

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学生の頃から着ている無地・一つ紋、染め変えをしましたが、よくこれ着てますね〜。
これを着ていざ北の方の○交社へ。

昨年もお稽古茶事に行かせてもらいましたが、あの時はまだ兵庫県在住、遠ございました。
それがまあ、今度は地元でほいほい気軽にいけますものね〜!!happy02


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入り口にお祭りしてあるのは水神さんでしょうか。
手を合わせて中へ。

今回の連客さんは総勢7名、どなたも正午の茶事なんてもうあたりまえにできます〜という感じの巧者ばかりとお見受けいたしました。(地元京都は私一人。なんと九州、四国からもおいでです。皆様、熱心!)

こちらにはビルの中とは思えない待合い、小間の茶室があるのです。


待合いで汲み出しをいただきましたが、この季節ならではの甘酒でした。
開始時はまだ陽の光がありました。
なので手燭の交換(亭主と正客が手燭を柴折戸のところで無言で交換する)はありません。

陽があるのに手燭を使う、というのはおかしく、あえて臨機応変に交換をしない、というのも働きだとか。
(かわりに後座入りのときに、交換がありました)

席入り、小間の中はすでに暗く、ゆらゆらする手燭の光のみ。
その影多き床の間に江雪宗立(江月宗玩の法嗣)の「黙」の墨跡が。

沈黙の黙。
黙っておれ、の黙。
今はなにもしゃべるな。

無言の中、この墨跡は心にひびきました。
なんて夜咄にぴったりな。

この席では短檠ではなく竹檠、竹でできた置燭台がおかれていました。
これはめずらしい。

一堂席におさまるとまずは「前茶」。
お稽古用の茶碗でさらさらと普通に薄茶を点てて、客はおもあい(一つの茶碗でまわしのみ)でいただく。
お寒い中をようおいでくださいました。まずは体をあたためてください、ということらしいです。

そして初炭。
炉のそばによって、炉中拝見。
あたたかい炭の火がなによりのご馳走。
まあ、それにしてもなんてきれいな下火!
火箸ではさむと、はらり、と外側の灰がおちるのが最高の下火だそうです。

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撮影禁止ですので、雰囲気だけでも、上記のテキストからちょいと拝借。

たっぷりの水で濡らした茶巾で釜肌を拭くとわあ〜と白い湯気があがり、これを「ご馳走」と茶人はいう。

そして炭点前がおわると小間特有の座箒。
この掃き方がわからず、本をみてものっていなかったので、じ〜っと凝視してものにしようと。
なにしろうちの茶室は(己を知らんというか)小間だもんで。

続いて懐石。
この日の懐石は三友居でした。

なにしろ蝋燭の灯りの中でいただくので、目ではよく見えません。
味覚だけがたよりの夜咄の懐石です。

向付がお魚ではなく、ふろふき大根なのにはびっくり。
蒸し物もお豆腐の中に貝柱などがはいっていたもよう。(目で確認できないんです〜)

さすが、三友居さん、上品なお出汁でとてもおいしかった。

千鳥の盃(客と亭主が盃のやりとりをする作法)もさせていただいたので、ご酒もけっこういただいたかな。

途中で膳燭が暗くなったので、和蝋燭の灯心を切らせてもらう、という経験もいたしました。
あれ、切るとまた明るさが復活するんですね。
日常生活の中で使わないものだから、とても新鮮な体験です。


夜咄では折敷もわびたものがよいので、真塗りの角盆ではなく、この日は溜塗りの丸盆。

この時の箸落し(食事終了を亭主に伝える作法)は向付と四つ碗の間に上から落とすのだそうです。
勉強になるわ。

紫野源水さんの上用をいただいて中立です。

この上用ふかふかで、中の餡の色が、暗いので不明。多分桜色ではないかと。
あんまり暗いので私のカレー色の着物もピンクに見えたそうですよ。


後座の合図の鳴り物は、夜咄では銅鑼ではなく、喚鉦をならします。
これがまた、「陰」なる音で、なるほど、夜咄にはぴったりの情緒が。

普通五点打つところを四点、ひとつうち残すのは、迎え付けをします、の合図です。
なので柴折戸のとこで主客、手燭の交換。

お正客の持つ手燭の灯りのみをたよりに連客は蹲居に進みますので、はぐれないようにくっついて歩きます。
これを「雁行」といいます。

後座のはじまり。
軸ははずされ、かわりに石菖(油煙を吸着するという植物。夜咄のお約束)
水指は信楽の種壺。(侘び具合がいい)
茶入は古瀬戸、銘を「閑居」。

濃茶の主茶碗は高麗茶碗の堅手。

茶杓はなんと宗旦!(無銘)

なんともいえない飴色で、優しい感じ。
これはもう、竹であって竹ではないものになっています。

濃茶をいただいたあとは、夜咄では続き薄がきまりなので、続いて薄茶を。

干菓子はあの注文のお菓子しか作らない干菓子で有名な伊織さんのもの。
薄焼きに梅餡をはさんだものと、蕨の有平糖。
いやあ、伊織さんの干菓子がいただけるなんてlovely

薄茶の後、亭主は一度席を終え、水屋から箱炭斗を持ち出します。
これが夜咄特有の「留め炭」。


炉中をあらため、炭、香を焚き、「どうぞごゆっくり」の意味をこめて。
客からすれば長居をせずに帰るタイミングの「立ち炭」になる、ということです。

一堂が退出したあとは、亭主は躙り口をあけてお見送りを。

このあと亭主は、本来は井伊直弼ふうに茶室にひとり座して「独座観念」する、、、というのがかっこいいですね。

退出後も電灯はつけず、しばし待合いでご指導いただいた先生にあれこれ、したい質問はつきませんでした。

帰りに電灯の光をみると、、、、
ほんとうに殺風景というか、いかに情緒のない灯りの中で現代人は生活しているのだろう、、とおもわずにはいられませんでした。

ほ〜〜っ!
confident

浮き世、俗塵をひとときわすれてすごすことができましたわ。

まあ、70くらいになったら、夜咄、自分でできるかしらねえ、、、、(遠い目)


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2011年2月19日 (土)

中之島でスペインフェア

ひさびさのスペインネタ。

すっかりおなじみの大阪、中之島公会堂。

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今日は正門から中へ入ってみましょう。

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入り口のホールです。
ここの大集会場ではシャンソンの発表会かなにかがあるようです。

そこはスルーして地下の大会議室がお目当て。


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今日明日はこちらでスペインフェアがひらかれているのです。

主催のスペイン文化センターは、実は私の通っているスペイン語教室(スペイン人が経営)が中心になっているんです。

いや、3時頃でかけたのですが、講師の先生方はじめ、スペイン人はみんなすでにできあがっていました。


ほんまに彼らに酒をのませたら、すぐ陽気な集団のできあがり!ですね。


いつもはまじめな私のクラスの先生も、え?と思うくらいはじけてます。

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会場はこんな感じで、けっこうたくさんの人がおいでです。

入場料は無料でイベントはもりだくさん。

数チームによるフラメンコショー、サルサレッスン、スペイン留学セミナー、カミノ・デ・サンチアゴ(サンチアゴ・デ・コンポステーラ教会までの巡礼の道)に関する講演、ミニスペイン語レッスン、スペインタイルのワークショップ、短編映画上映などなど。


スペインに興味を持つ人たちを増やそう、スペイン文化をもっとよくしってもらおう、と企画されたとか。

日本でヨーロッパ系の外国人を見ると、みんな英語を話す、と思い込んでいる人が多いけれど、実はスペイン人は英語が苦手な人も多く、英語で話しかけられてもちんぷんかんぷんなことが多いんですって。

言語人口からいうとスペイン語と中国語が圧倒的多数なんですけれどね。
イタリア語やフランス語の方が人気があるのはなぜかしら。

ちょっとスペインタイルのワークショップをのぞいてみましょう。

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先生の指導にしたがってみなさん、絵付けに真剣です。

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先日さらさ西陣のきれいなマジョルカタイルをたくさん見たのを思い出します。
このワークショップ主催はスペインタイルアート工房さん。

その他スペインの本や雑貨も売られています。

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そしていつか買いたい、、、と思っているパエージャ鍋まで。

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いやあ、ここの売り場で、スタッフとして参加していたMさんに再会できました。
スペイン語とまったく関係のない京町家・風の会のイベントでたまたまごいっしょし、偶然にも同じスペイン人の先生にスペイン語を習っていたことが判明した方です。
世の中ほんまに狭いですね〜。


*その後M様からメールをいただきまして、スタッフとして汗水たらして忙しくしていたのに、スペイン人講師たちはひたすら飲んで楽しそうにおしゃべりしていたとか。
まさに国民性のちがいがでています、、、と。

こういうのをドルチェビータ(甘い生活)というのね。

さてさて、忘れてならないのがお酒とタパス(おつまみ)です。
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これは有料ですが本格的なんです。


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わ〜いlovely生ハムの豚の足だあ〜。

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これをスライスしてもらって、、、


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山盛りハモンセラーノhappy02

ハモンイベリコの方がスペインでは人気で高価ですが、私にはちょっと油っぽくて、セラーノの方が好きです。

いや、こんなにたくさんいっぺんに生ハム食べたの初めて。

もちろん、これ付きで。

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スペイン、カタルーニャ(バルセロナのある地方)の発泡ワインCava!

いやあ、もうここまで来たら、早くできあがってスペイン人にならなくちゃ!
(このあとお茶のお稽古があるんですけどね〜、、、、、)

明日の日曜もやっています。
お近くのかたはのぞいてみてくださいね。

2011年2月17日 (木)

真如堂・鈴声会月釜〜吉田山荘・真古館

平安神宮・澄心亭月釜のあと、丸太町を越えて北上します。

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ここは金戒光明寺、通称黒谷さんです。

新撰組が京の町を闊歩した時代に会津藩、松平容保公が京都守護職本陣を置いた場所としても有名で、幕末の戦乱に命を落とした会津藩殉難者墓地もあります。(黒谷〜真如堂の抜け道にひっそりあるんですよ。ここもお気に入りの場所)


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おや、さっそく大河ドラマ効果ですね。

春日局が、お江亡き後に供養のためたてた塔がここにあるんです。
去年まではこんな立て札なかったんですけれど。
(一体だれが大河で春日局を演じるのか、楽しみですわ。すでに春日局の父親は登場して、お江と会ってますしね。)

しかし、ずっと前から文殊塔とよんでいた(中に文殊菩薩像が以前は安置されていた。現在は本堂にて特別公開中です)三重塔が実は秀忠の供養塔だったなんて、しらんかったわ。coldsweats02


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黒谷さんといえば、いろいろなブログ記事に必ずでてくる通称アフロ阿弥陀様。
お江さんの供養塔のすぐそばにあります。

でもこれはアフロヘアではなくて、長い間の修行、思惟のため髪が伸びてしまった、、、と言う状態をあらわしているとか。

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真如堂へぬける墓地の中の道。
ここもおすすめ散策スポットです。


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真如堂にぬけました。
紅葉の頃あれほど美しかった木々もすっかり箒になっています。

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では、こちらで月釜の連チャンを。

鈴声会。こちらは裏千家のお社中の月釜で、臨時参加OKなんです。

さすがにこちらはお着物姿の方が多かったです。

非公開のお庭もガラス越しに見せていただきました。
お寺の中のお茶室はほんまに雰囲気良いですね。京都では当たり前のように思うかもしれませんが、よその都市ではお寺さんのお茶室なんて、なかなか大寄せには使わせてもらえないんです。

小雪のちらつく中、お軸の「是雪是梅花」がまさにぴったりで。

席主はどちらかのお寺の庵主さん。
お運びさんに小学生のお子たちが、ウールの肩上げをした着物ででていたのがとってもほほえましくて。
男の子は絣の着物に羽織でした。
きちんと姿勢良くお茶をだしていただいて、この子たちはきっと礼儀をわきまえた大人になるだろうなあ、、と。

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真如堂の正門から振り返ったところ、ここから出てまっすぐ行くと、、、

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吉田山の一画にある宗忠神社。(黒住教の神社です)


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そのおとなりが吉田山荘です。
旧・東伏見宮別邸(昭和天皇の義理弟の宮さん)を利用した料理旅館です。

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数年前にこちらで食事のみしたことがありますが、さすが旧宮家別邸、とてもすてきな建物でした。
丸いのはステンドグラスです。


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今回利用したのは、最近作られた同じ敷地内にあるティーサロン真古館。

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なんといってもここのご馳走はその景色なんです。

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東には大文字が。


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北には比叡山が。
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比叡山が見える窓辺を選んで、ぜんざいをいただく。
お食事の時もそうでしたが、能筆な女将さんの和歌がついてくるんですよ。(これは紫式部の歌)
まあ、みやび。

あとからこられたお一人様のお客さんに「ご旅行ですか?」と聞かれて
「いえ、近所のものです。」

ちょっと誇らしい気持ち。


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帰りに門の手前からみる東山はいつみてもいいですねえ、、、、

2011年2月16日 (水)

雪の東山

今朝いつも通りに出勤のため、朝早くバス停へ向かう道、ふとふりかえると、まあ!

なんて美しい東山!

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昨夜来の雪にうっすら化粧をしているさまが、あまりにきれいなのに感動して、どうしてもアップいたしたく、、、、

やはり京都はいいです。
特に冬の京都はとても好きです。

2011年2月14日 (月)

平安神宮神苑〜澄心亭月釜

ここ数日のあたたかさに油断してました。
さっぶいですね〜。


先日のお休みの日は、ちょっと忙しすぎて体調万全でなく、遠出は自粛、かわりに徒歩で回れる自宅周辺めぐりを。

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ど派手でやたらでかい大鳥居を毎日見ながら通勤してますので、まずはこちらへ行ってみましょう。

平安神宮。

ここはなんといっても神苑がすばらしいです。

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神苑入り口入ったところにある、紅枝垂れ。
谷崎の「細雪」にでてくることで有名です。

もちろん今はこのありさまですが、枝の色がすこし紅を帯びているような気がします。
木の中では着々と春の準備がすすんでいるのでしょう。

ここの紅枝垂れの美しさはたしかに感動モノです。
入り口をはいったとたんぱっと目の前にせまってくるのですから。
そのころは人出も多くなりますが、意外と穴場かも、、、と思うのは少し遅くに盛りを迎えるから。


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植木が目隠しになり、いっぺんには全体が見とおせず、それほど広くない神苑を複雑に広く見せる技術は、名人七代植治こと小川治兵衛によるもの。(南禅寺界隈の巨大別荘群の庭園はほとんど植治がてがけています)


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姫子松。
ちょっとした植物園にもなっています。

お正月の七草コーナーにはこんなものまで。

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この大根、下までちゃんとあるのかしら??

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南苑にはこんな市電の車両まで保存されています。
平安神宮がつくられたのが明治28年、京都市電が初めて開業したのが明治28年、、、というつながりらしいです。
京都の市電をリアルタイムに利用していた世代にはなんとも懐かしいですね。

さて、この神苑に来たもうひとつの目的はこちら。


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西神苑には澄心亭というお茶室があって、ここでは毎月第2日曜日に月釜がかかるのです。
特に事前申し込みも要らず、カジュアルな洋服でもOK。700円だけお払いすればどなたでも。(あ、神苑入園料は別途いりますが)

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しかもここの月釜がおもしろいのは、ここほどたくさんの流派の釜がかかるところは他にないってところなんです。

表・裏・武者小路はいうにおよばず、江戸千家・細川御流・南坊流・速水流 などなど。
この日は官休庵・武者小路千家でした。

じつは武者小路さんのお点前を拝見するのは、はじめて。
なので興味津々です。

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最近武者小路千家の教室でお茶を習い始めたばかり、という古稀はとうに越えたと思われるおじさまと同席させていただいて、いろいろお話を。
いや、反対にこちらに質問をいろいろされるので、正確に答えられたかしら、、、、

そのお年で、なお勉強しようとされるその姿勢、心意気を見習わなければ、、、と思いました。


お菓子はきれいな薄紅色の茶巾しぼり、銘は「月ヶ瀬」、梅の名所です。
炉縁は太宰府天満宮の古材、いわずとしれた梅のゆかり。
棗は光琳の梅に流水。
見事な梅づくしでありました。

4月は1日から2週間ほど、毎日観桜茶会がひらかれるそうです。
ごいっしょしたお客さんのなかに遠州流の先生がおられて、5月にはこちらで釜をかけられるとか。
お誘いいただきましたので、また行かなくちゃ。

一服いただいて再び神苑へ。


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西神苑と東神苑をむすぶ小径。
左手に見える壁の向こうは交通量のある丸太町通りだなんて、とても信じられないですね。


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池の端を回遊して、、、


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ここ、ここ!
臥龍橋、子どもたちが小さいとき、ここでよく遊ばせたっけ。
大人も童心に返れる橋です。
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梅花もちらほら。
いいですね。
梅の花って若いときから大好き。(万葉集は桜より梅!ですから)

そして東神苑にはいるとぱあ〜っと開ける視界。
これが平安神宮神苑の真骨頂でしょう。


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栖鳳池に浮かんで見える橋殿は泰平閣。
背景は東山。

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正面に式を終えられた新郎新婦さんのお姿が。


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この泰平閣の真ん中は池にむかって出っ張っていて、腰をおろすことができます。
真冬にはこの下まで池が凍って、その氷の下でじっと身を寄せ合う色とりどりの錦鯉が見られるのですが、この日は鯉の姿はなく、、、

ちょうど橋の向こう側で写真撮影をされている新郎新婦さんのお邪魔になっては、、、、となかなかここから動けなかった私でありました。

2011年2月12日 (土)

京都でお茶の稽古始動〜大炉の後炭

ひっこしのどさくさで一時中断していたお茶のお稽古を再開いたしました。

京都で。

なにしろ茶道の大本山みたいな京都でお稽古するのは、特別、という感じがしますし、憧れでもありました。

茶道に関わる工芸や建築、料理(懐石)に到るまで、その発達度と普遍性において、京都以上の場所はありませんもの。

町をあるけばお寺にあたり、そこには必ずといっていいほどお茶室があり、そのどこかしらで月釜も毎日おこなわれている、そんな町も京都ならではでしょう。

常々思うのですが、茶道を嗜んで京都を歩けば、全く知らないでいるよりはるかに多くの楽しみが待っているような気がします。

さて、このたびご縁がありまして、新しい先生に師事することになりました。

不思議なご縁と言えば不思議、必然と言えば必然、なにより家から歩いていけなくもない距離、というのが忙しいこの身にはありがたい。

さて、、、、
新しい先生はキビシイです。
なので以前のように気軽に写真を撮ったりできませんので、画像がございません。
お辞儀の仕方一つ、足運びの仕方一つ、めちゃめちゃ直されました。
一体いままでなにやってたんでしょうねえ。
ちょっと楽しいばかりのお茶に流れていたかな、とまた気持ちをひきしめ仕切り直しです。

でも、以前よりずっとなごやかなんですよ、というお弟子さんの言葉をきいて、以前はどんなんやったんや、、、と想像してみるだにちょっとコワイ。coldsweats01

3ヶ月ほどルーチンのお稽古はしていませんでしたから、しばらくはリハビリ稽古です。
この日は茶筅荘りと大蓋の逆勝手薄茶を。

そして生まれて初めて(おおげさか?)大炉の、しかも後炭を見ることができました。

そもそも大炉のお点前なんて見たことなかったし、後炭は普通の本勝手でも滅多にしないからよくわかっていないし、、、で、きわめて珍しいものを見させていただいたことになります。

雪輪瓦の向こうに炭を組んで、炭斗のかわりに焙烙を。
羽根の使い方も、灰の撒き方も、ややこしくていっぺんには覚えられんなあ、、、。
しかも大炉は2月だけですからねえ。おぼえたころにはまた来年、、、で、すっかり頭もリセットされて白紙からスタート、、ですねえ、きっとsad

お稽古場によっては電熱器の炉で、炭点前をさせてもらえないところもあるようですので、以前の教室も含め、私はめぐまれているかもしれません。
しかし、炭の組方ひとつ、自分でするのはなんとも心もとなく、こんなんでお茶事するつもりなのか、とちょっとへこみましたdespair

でもがんばるわ。
時間がちょっとタイトだけど。

あんまり画像がないのも寂しいので、わが家の床の間の写真を。


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母にもらった軸の中で、季節にぴったりのものがあったので掛けてみました。

「心与梅花一様清」

心と梅の花は同じように清らかである、、、という意味でしょうか。

(人与梅花一様清という漢詩はあるようです)

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近くの花屋さんに売れ残っていた(?)サンシュユを生けてみました。
(赤い実のほうは名前がわかりません。)

梅と言えば夢風庵様せんだっていただいた紅白咲き分けの梅の苔玉、白い方がもうすっかり開花しました。

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とてもすがすがしい良い香りです。
清の心でありたいですね。

2011年2月 9日 (水)

上賀茂・秋山

2年ほど前、まだ京都移住前のことですが、雑誌かなにかで見て行きたいと思い、予約をとろうとしたところ、全然とれなくてあきらめたこちらへ、やっと念願かない行くことができました。

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上賀茂秋山さん。

その後例のミシュランで一つ星をとらはって、ますます予約がとりにくいお店になったとか。

場所は少しややこしいです。
深泥池と太田神社の間くらい。住宅街の中に、え?こんなところに?という感じであります。

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入り口をはいるとこんな感じ。

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まずは囲炉裏のある待合いで、汲み出しで金柑茶をいただきます。
ちなみにこの囲炉裏はわざわざ作ってもらったそうで、梨の木製。

秋山さんはカウンター10席のみなので、お客さんがそろった段階でいっせいにお料理スタートになる、というおもしろい供し方なので、連客がそろうまでこちらで待つのです。

まあ、まるでお茶事みたいです!

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こちらはつぶされる予定だった民家だったそうで、それを良い感じに改修されています。


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レトロな建具ももともとこの家のものとか。


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さて、みなさんおそろいで、いよいよこの左手の奥のカウンター席へ名前を呼ばれて案内されます。

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まあ、すてきな厨房!
左手奥の小さめの水屋の中は日本酒の一升瓶がならんでいました。

カウンターはりっぱな栃の木。縞模様が美しい。
お料理がのる手前の部分は栗の木でした。(多分、、、最近記憶力が、、、あはあは、、、)
(梨、栃、栗、、、、で秋の山、秋山、、、と冗談か本気かわかりませんが、そうおっしゃってました)


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真ん中が秋山さん。
おふたりのヘルプさんとともにきびきびと、まるでショウを見ているような感じです。

吉兆で修行され、こちらにお店をもたはったのが2006年だとか。

特に印象に残ったお料理の写真を。

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蕪蒸し。
この蒔絵の器がおもしろくて、料理屋さんは骨董市でこういう器セットをごそっと買っていく、、、という話をしていたら、
「その四角いのは多分節分の豆まきの枡だと思います。梅の花もついていますしね。」
と、秋山さん。さりげなく会話に関係した話を。

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節分なので鰯のお造り(!)のはいっていた小皿。
鯰なんですよ〜。lovely

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これがねえ!
コースの中で最高においしかった穴子の焼き霜(さっとあぶったもの)。
なんと英国産の塩でいただく。
魚があまり好きでない私がおいしい、というのだからもう、、、、最高としか語彙がおもいうかばない。

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ねっとりとした黒米のお粥。
あ、これ素夢子さんのお粥みたい。

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目の前で炭焼きしているお肉は、、、

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わ〜い、鹿肉だあ〜happy02


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左の耳イカ、味付けは魚醤、とのことでしたが、ナンプラーっぽくって、大好きな味。
ナンプラーっぽいですね、というと、、、

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これですわ、と見せてくれました。
明石の方で最近やっと販売されるようになったという、いかなごの魚醤。
その名も「明石の魚笑(!)」。

それにしても秋山さんの接客術はハイレベルです。
さりげなく、それぞれのグループの話題をとらえて、割り込むでもなく、おざなりでもなく話しかけます。
濃くもなく、薄くもない、近すぎず遠すぎず、、、の絶妙さ。
ただ者じゃありませんね。

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これがまた酒好きを泣かせる穴子の中骨をあぶったもの。
もう、おいしくて〜!

京料理は、盛りつけも繊細な見た目に美しいもの、、、という認識でしたが、こちらのはもう見た目はどうでもいい、ただただおいしい!
味覚が満足、最高、酒持ってこ〜い!!といっているようなイメージです。(なんじゃそら?)

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たきたてご飯は最初は普通に。


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2杯目はおこげ入りで〜happy02

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三々五々、食事をおわったグループから待合いにもどったところで、秋山さん自ら、お茶を点ててくれます。
うむ、これは表さんのお茶ね。

まさしく茶事をひととおりこなした気分です。

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噂通り、えなりかずきにちょっと似た秋山さん。
お料理ももてなしも、さすが〜!でございました。
脱帽!

2011年2月 7日 (月)

鞍馬口通り〜紫野あたり

ちょっと北の方に行く用事があったので、出かけたついでに、最近話題のお店がいろいろできているといううわさの鞍馬口を散策。

大徳寺前から大徳寺通りを南下いたします。
するとこんなお寺が。

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雲林院。

名前はお能の演目にあるので知ってはいましたが、ほんまにあったんですねえ、こんなところに。

一時は僧正遍昭がおられたとかで、こんな歌碑もありました。


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   あまつかぜ 雲のかよひじ ふきとぢよ
        をとめのすがた しばしとどめむ

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現在の姿は狭くて、ちゃんとしたお寺の体裁をとっていませんが、庭の蝋梅が満開で、あたりに良い匂いをただよわせていました。

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このあたり「紫式部通り」、、、、だそうです(ほんとか?)

紫式部がこの雲林院あたりで生まれ育ったそうなので。
紫野〜紫式部とよばれるようになったとも。
源氏物語のなかにも「雲林院」の名はでてくるようです。

さらに南下すると右手に建勲神社のこんもりとした森が。


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このあたりの細い道沿いにはけっこう町家がたくさん残っています。
売家もあれば貸家の看板がかかっているところもあり、セカンドハウスに持ちたいものですわね〜、、、お金があれば、、、、coldsweats01

やっと鞍馬口通りにでました。
西に歩いて行くと、おお、わらび餅がおいしいと評判の茶洛さんはこちらでしたか!

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かつて俵屋旅館のウェルカムスイーツはこちらのわらび餅だったと聞きます。(現在は俵屋オリジナルのわらび餅)

さて、まずはお昼の腹ごしらえはこちらで。

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スガマチ食堂さん。

こちらも古い町家を改修したお店。


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カウンターもあり、お一人様でもくつろげる雰囲気です。

まわりのお客さんの会話を聞くともなく聞くと、どうもご近所の奥さん方がおおいようですね。
鞍馬口通りはいわゆる観光スポットではないので、それほど観光客ばかりがおしかける、、、ということがないのもいいですね。ジモティ様御用達って感じが。

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こちら日替わり定食。

おしゃれな店にありがちな体裁だけ、というお料理と違って、しっかり腰をすえて料理してあるなあ、と思いました。
どれもハーブやスパイスがよくきいていて、私こういうの大好き!
特にゴボウのお料理とおからのサラダの味付けはもう、感激もののおいしさでしたわ。
量も私にはちょうどよく、ここはまた行きたい!

契約猟師さんがとってくるジビエ(野生動物の肉)なんかもいただけるそうですよ。

さて、デザートはこちらで。

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こちらは有名ですね。
さらさ西陣

昭和初期の銭湯を改修したものですが、当時のままのマジョリカタイルのなんとすばらしいこと。
うわさには聞いていましたが、実物見るとまた感動です。

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こちらは入り口〜番台〜脱衣場だったところでしょう。

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まんなかの白い壁はかつては男湯、女湯の仕切りだったはず。

それにしても当時こういう懲り方を一般の銭湯がしていた、、、なんていうのは驚きです。


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このタイル1枚でもほしいくらい美しい。
こんな銭湯に通えたなんて、ここのご近所さんはかつてとても幸せだったでしょうね。

銭湯としての役目を終えてもつぶされずに、レストランカフェになって、またちがう方法で人が集い、タイルの美しさを楽しめるようになったのはよかったです。

近所にはいまも現役の、やはりタイルの美しい船岡温泉があったはずですが、地図をもっていなかったので、場所がわからず残念。
まあどっちみち、昼間っから知らない土地の銭湯の中にはよう入りませんが、、、。

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いただいたのは、こちら、森のケーキというクリスマスプディングみたいなケーキ。
これがまた大きくて、普通カフェで供されるケーキのゆうに3倍はありそう。
(完食無理でした、、、、)

勘定書がわりの丸いプレート、これ脱衣場の鍵なんかについている番号札を連想させておもわずにっこり。

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そのお隣は最近できた唐紙の工房、かみ添さん。
(写真はお向かいの家ばかりが写り込んで失敗ですsad

京唐紙で有名な唐長さんで修行されたかたが、古典的な版木ではなく、オリジナルやもともと版木ではなかったものを利用して作られる紙のアートの数々。

こちらのお店にはポストカードやレターセットなどおいてありますが、襖や壁紙、屏風などの注文に応じた誂えもしておられるようです。

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ちなみに私が買ったのはポストカードですが、右の2枚は印度更紗の版木(右:胡粉刷、中:雲母刷)、左の赤いのはオリジナルの版木によるものです。
唐長の古典柄も大好きですが、こういうさりげない感じのモダンな柄も使いやすそう。


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ならびの角っこにあるのは、お蕎麦がおいしいと評判のかね井さん。
ここには左、鞍馬口通、右、智恵光院通の手作りとおぼしきプレートが。

どこをとっても京都の地名、、、ついにんまりしてしまいました。
京都暮らしの実感happy01うふふ。

2011年2月 4日 (金)

節分祭〜須賀神社から吉田神社

やっと新しい旧暦日々是好日が使えます。

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そう、旧暦では2月3日がお正月。この旧暦手帳はこの日から始まります。
2月2日にはあちこちの寺社で追儺式がおこなわれましたが、その日は旧暦の大晦日。
1年の間にたまった厄を大晦日に払う、という宮中の行事からきたものとか。

節分祭といえばやっぱり吉田神社。
なにしろわが母校のど真ん中でやっている、といっていいロケーションですから、学生の頃は毎年いきましたねえ。
子供が小さい頃にもなんどか連れて行って、追儺式の鬼に大泣きされたことも。

追儺式は残念ながら平日なのでいけませんでしたが、火炉祭は夜11時からなので仕事が終わっても間に合います。

とちゅう、イケメンの懸想文売りが節分の日だけでる、といううわさの(?)聖護院の須賀神社へ。
実はこのすぐそばの小学校に娘は通っていたのですが、あんなところに神社なんてあったっけ??
いや、ありました。ああ、こんなところに!
いつも通っていたはずなのになぜか全然気付かなかった。(京都人が名所旧跡に意外と無関心な理由がわかったような、、、)

かつては東天王社(ウサギの岡崎神社)にたいして西天王社とよばれていたそうな。
しらなかったなあ。

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こちらではもう古神札焼納がおこなわれています。

お!あれに見えるは懸想文売りでは!


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イケメンかどうか、顔をかくしているので判別できずcoldsweats01
まあ、きっとイケメンだった、、、ということにしておこう。

この懸想文はタンスのなかにしのばせておくと、良縁に恵まれたり美人になるとか。
はい、すでに私は手遅れなのでいただきませんでした。

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わ〜い!
20ウン年ぶりの吉田神社節分祭だ〜。

まあ、すごい人だこと!
以前はこれほどではなくて、境内のあちこちで同級生とであったりしていましたが、この人出ではそれも不可能でしょうねえ。
本宮にたどりつくまでがなかなか前へ進めなくて、、、、wobbly


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たどりついた本宮前では火炉祭の準備が。

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これ全部古い御札。

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これは氏子さんから寄付された品物で、福豆を買うとついてくるクジの景品です。
でも、福豆はすでに売り切れ!


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普段はほとんどひと気のない吉田神社なんですが、1年の稼ぎをこの3日間に集中して!という感じですねcoldsweats01

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いつもはひっそりと鎮座している神鹿さんも、この日ばかりは大人気で「どや顔」です。

大元宮へ行く途中、末社のこちらへは行かなくては。


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わかります?名だたる京都の上菓子屋さんのお献灯。
そう、お菓子の祖先、非時香菓(ときじくのかくのこのみ)を唐から持ち帰った田道間守命を祀った菓祖神社。
お菓子屋さん、製餡業界、などの和菓子に関するお店の信仰も篤いのです。


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非時香菓=橘、といわれていますので、紋はやはり橘です。


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これからもずっと健康で、おいしい京都の和菓子が食べられますように、と祈りました。

こちらでは茶菓の無料接待があります。


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豆茶と半生菓子。(必死でお菓子を指でもって写しましたの)

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もうひとつお祈りしたい末社が、こちら!
寄進されたお店の名前をご覧下さい。
こちらも名だたる京の名料亭の名前がずら〜〜り。
やあ、行きたいとこばっかりやわ。
、、、、という料理の神様、山蔭神社。
おいしい京料理がたくさん食べられますように。

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天神地祇八百萬神という、全国の社3132座全てを祀る、というよくばりな大元宮。

この注連縄がつながった柱はどういう意味があるのでしょうか。
しらべてみましたがよくわかりません。
(←厄塚というものらしいです。vivasan 様からご解説いただきました。コメントをご参照下さい)


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それぞれ旧国名ごとに小さなお社に別れているので、私はふるさと備前国の神様にお参り。
どこでみなさんが拝んでいるかで出身地の色分けができそうですね。


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さて、いよいよ火炉祭のはじまりです。
夜の11時というのにすごい人でおしあいへしあい。
われわれのすぐ後ろで入場制限がされて、やばかったです。


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最初は人の頭しかみえませんでしたが、少しずつ流れてなんとか最前列でも見ることができました。

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熱くてその場所にとどまることができないくらいの火の勢いです。

火は天まで届け。
古い年の災厄を一気に燃やし尽くせ。
新しき年がどなた様にも幸多い1年でありますように。

2011年2月 2日 (水)

創作京料理かじ〜ISO乙女会(仮称)

勝手に命名しましたが、ISO乙女会(乙女という段階ですでにあやしいですね)、別に国際標準規格のISO(ISO9000とかISO14000とか)ではありません。
まあ、われわれの歳を考えていただければおわかりかとcoldsweats01


ひさびさに四方山話とおいしいものを、、、と集まりましたメンバーはぽん様夢風庵様kamesan様


夕食をいただいたのは府庁の南、丸太町に面したところにある創作京料理かじさん。
グルメなぽん様のおすすめ。

いただいたのは5800円のコースでした。
一万円におさめたかったので、のこりの4200円はご酒代でcoldsweats01
皆様、かなりいける口ですの。


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最初の前菜を見て、おお、そうだもうすぐ節分だ、と思い出しました。
これが日本料理の醍醐味ですね。(上生菓子といっしょです)

ひいらぎに、お多福さんの器の中には鰯、煮豆。
おかげさんでこちらで一足早く福豆いただきました。

右のお皿の小梅の形のモノはなんとあぶった酒粕です。おいしいですね〜。これ大好き!

かじさんは「料理の鉄人」で道場六三郎と互角に戦った、、、、そうですが、そういう情報は抜きにしてもちゃんと手間をかけたお料理であることはわかります。

外国人に「和食は味が一本調子でおいしいけど飽きる。」と言われたことがあります。
でもこちらでいただいた和食は、いえいえ、そんなことはありませんよ、と納得させるのに十分であります。
見慣れた食材でも、かかっているソース、ジュレなどが斬新。

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お作りも多種類でたっぷり量があってうれしいdelicious
つけるタレもお醤油だけじゃなかったですし。

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お手洗いに立ったときに気付いたのですが、表の作りではわからないけれど、ここは町家なんですね。
トイレは坪庭のむこうにありました。
坪庭には餅花、烏瓜、椿のつぼみが飾られ、手がいきとどいた風情。

さて、皆様、よう飲みましたね。
冷酒もたくさん選択肢があって、日本酒好きにはうれしい。(焼酎もたくさん種類がありますよ)

まあ子育てもすんで、仕事も続けながらもちょっと高いところから全体を俯瞰できる年代、それぞれ背負っているバックはちがえどほぼ同じ時代を走り抜けた者同士、あれこれよくおしゃべりしましたこと。

最後のご飯まで私にはちょうどよい分量で、お腹が苦しい、、、と苦しむこともなかったのですが、男性にはちょっと少ないかもしれません。でも腹八分が健康にはなによりですしね。

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皆様、ありがとうございました。
また集まりましょう。
ぽん様チョイスのおいしいお店はまだまだ他にもありますしね〜。


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お見送り下さった大将の梶さん。
ごちそうさまでした。

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おみやげもたくさんいただきました。
これも楽しみながらいただきます。


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夢風庵様からは新築祝いまでいただきました。
紅白咲き分けの梅の苔玉です。
早速バンダジの上に。
ありがとうございました〜!