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2010年11月

2010年11月29日 (月)

自宅から半径2km以内の京めぐり

せっかく京都に住んでいるというのに、かえっていろいろ出かけられないのはなぜ???

一つは岡崎周辺の人出の多さ!
ちょっと気分が萎えてしまう。買い物一つも人混みをかきわけかきわけ、、、というのはおおげさか。

けれどそこはまた、このエリアの良さで、いわゆる観光地でない、何でもない場所にも見所はたくさんあるのです。

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この日は午前中はOB心茶会の定例茶会。
いつも遠いので参席遠慮していましたが、今年は歩いて10分ですからhappy02

場所は某寺院の塔頭にあるお茶室。
学生時代からしょっちゅう通っていた場所なのに、一筋はいったところにこんな広いお寺があるとわ!
これが京都のふところ深いところ。
もちろん観光寺院ではありませんので、他に人影はありません。

時代を感じさせるよいお茶室でお茶を一服。
いいですねえ、、、、

軸は久松真一「處々全真」(この世の中すべての物が真理を語っているではないか)。
主茶碗は(人間国宝になる前の)清水卯一「白牛(びゃくご)」。
懐かしいお茶碗。
茶杓は鵬雲斎「主人公」(無門関)。

この禅語「主人公」について、先輩清衆の説明を聞く。

中国の瑞巌禅師は毎日自分で自分に「おい、主人公(=自分)」と自らに呼びかけ、「惺々著(せいせいじゃく:しっかりと目覚めているか=人をあざむくことも、あざむかれることのないよう、真実の自己の状態でいるか。)」そして自分で「諾(だく:はい)」と答えていた、という逸話から。

こういう話が聞けるのは、うれしいなあ。

さて、お茶会の終わった後、このまま帰るのもちょっともったいないので、歩いてここまで。

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紅葉狩りの観光客でいっぱいの表通りを一歩入ると、こんなすてきな散歩道。
ここも学生時代からのお気に入りの道。

左手は野村碧雲荘、正面に東山、そして疏水支流。


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いわゆる名所でなくても、こんなすてきな紅葉を楽しめるのが京都の良いところ。

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近寄って紅葉の写真を撮ろうとしたら、おおっと!!

おばさま方、この木の下でお弁当を広げ始めました。
よいところを見つけられましたねえ。
でも、それはちょっとNGじゃないの?


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この道の果てに野村美術館がたたずんでいます。
そうですね、お茶をする人でなければ、あまり来られない場所かも。
おかげで、門前の南禅寺拝観の人混みがうそのような静けさの中で展示を見ることができました。

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12月5日までなので、急いでいった「一楽二萩三唐津」。
茶の湯で抹茶をたてるのにふさわしい、茶人好みのやきものを列挙した物で、他にも「一井戸二楽三唐津」とも。

楽はともかく、萩や唐津のその歴史について、あやふやだったところを確認。
ともに朝鮮系の焼物なので、その二つが自分では区別できません。
特に萩は「萩の七化け」といわれるくらい、使っている間に色が変わってくると言うので、「え?これが萩?」と思ってしまうお茶碗もあるのです。

いや、それにしてもええわあ。lovely
渋いお茶碗ばかりで。(華やかな絵付け茶碗はそれほど興味なし)
徳七(野村證券創始者:得庵)さん、ええ好みしてはったんやわぁ。

ガラス張りの小間茶席に展示してあった黄伊羅保(銘:武蔵野)、一つ持って帰るとしたら、あれやね!
(だれももってかえらせてくれませんって)


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帰り道、徳七さんの夢の果て、野村碧雲荘の前を通り、


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細○さんのお屋敷の前を通る。
この紅葉のまた美しいこと。

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お隣のお屋敷からのぞく紅葉も、これまたなぐり(木のはつり方)の塀から見越しの楓で、すばらしい。

静寂が支配するこのあたり。水流の音、野鳥の声だけが聞こえます。
ほんとうはあまり知られたくない場所なんですけれど。


大きな通りに出て、人混みと合流。
そこでこんなかわいいお菓子屋さんを。

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菓子・茶房 チェカ。(岡崎法勝寺町25)
あたらしくできたばかりのお店のようです。
なんでも某有名陶芸作家さんの弟さんのお店だとか。(未確認情報)
早速プリンとケーキをいただきました。


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かわいいケーキ。
おいしかったですよ〜。
なんだかなつかしい味がしました。

茶房とあるので、カフェもあるのね。
これはいずれまた、行かなくちゃ。

と、いうわけで、すべて自宅から半径2km以内で十分楽しめる、私の京都なのでありました。

2010年11月28日 (日)

美容室エメラルドで結髪

京都にて、是非してみたかったことのひとつに、こちらのお店にうかがって、着物にあう髪を結ってもらうことがありました。

骨董の町として有名なエリアにある縄手の美容室エメラルドさん。

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着物通の方々にはあまりにも有名な福谷先生。

普段、着物の時は簡単に自分でいい加減にアップにしていますが、ここ一番、というときにはやはりプロの手をおかりしたい。
で、某パーティ参加が予定されていたこの日、予約して念願の結髪をお願いしました。

この日のために、うっとうしくなりかけていたのをガマンして、やっと肩くらいまで髪を伸ばしていたんです。
もっと長ければいろんなヴァリエーションが可能でしょうが、じつはこの先生、ショートヘアでも上手にアップにしてくださるらしい。

混雑する東大路界隈を、人混みを縫うように自転車で。
あ、もちろん洋服で。(帰り、結髪で洋服で自転車にのるのはちょっと目立つかも〜と思いながら)

そしてだいたいの希望をお伝えすると、あらまあ、すごい!
完成まで15分とかからなかった!
なんてすばやく、そしてヘアピンの数もそれほど多くなく、なんてきれいにまとめてくださるのかしらlovely

鏡で後ろを見て、自分じゃないみたい〜。
はい、自転車でかえりましたよ。この髪で。
しかも自転車で飛ばしても、髪はいっさいくずれませんでした。

お待たせしました。(待ってない?)
後ろ姿です。


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簪はてっさい堂で見つけて、娘の結婚式の時にさした物。


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家にかえって、訪問着にきがえまして、、、

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祇園のお茶屋の女将どす、、、、、ちょっと無理か。coldsweats01

エメラルドさんは祇園のほん近くなので、舞妓さん芸妓さんの団扇がたくさん飾ってありましたし、その筋の常連さんもおおいのではないでしょうか。
ほんの少しおはなししただけですが、とてもすてきな先生でした。人徳がにじみでるという感じで。
これで3150円は安いです。
時間が許せば、またこんな機会にまた別の髪型にお願いしようかな。
こんどは前髪アップで203高地なんてどおかしら。(203高地がわからないヒトは調べてね)うししsmile


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これでお出かけした先は、こんな景色が見える場所でした。

<おまけ・今日の紅葉>

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市立美術館の北側。

2010年11月26日 (金)

もちや先生の講座拝聴

日本中世の喫茶文化史研究ご専門のもちや様いえ、もちや先生のご講義をやっと拝聴することができました〜。

大阪リーガロイヤルのエコール・ド・ロイヤルの講座で、「中世日本の喫茶の風景〜庶民がお茶をたしなみ始めた頃」というお題で。

(なにしろ受験の時、日本史を選択しませんでしたので、日本の中世といわれても基本的知識があはは〜coldsweats01なもので、おそるおそる受講)

おつきあいはけっこう長いのに、講義をお聞きするチャンスがいままでなかったことが不思議ですわ。
それでもお茶にまつわるプチ講義は時々きいておりましたので、それらを体系づけて聞くことができる機会は貴重です。


日本史あはは〜な私でもわかるような、わかりやすい楽しい講義でした。
お茶が日本に伝わったのは栄西が中国から持って帰ってから、、、と思い込んでウン十年生きてきましたし、ましてや中世の庶民がどのようなお茶をのんでいたか、なんて考えたこともありませんでしたので、ひとつよい機会をいただきました。

喫茶文化の歴史を知って京都をまわると、さらに楽しめることうけあいのスポットがたくさんあることもご紹介いただきました。
ひごろなにげなくしょっちゅう前をとおっている場所に、え〜、そんな見所ポイントがあるとわ〜!とびっくり。
これでまた京都暮らしがさらに楽しめそうです。

今までの通史を書き換えるような新しい知見もお話しいただきましたが、それ以前の通史をしらない不肖の聴衆でゴメンナサイ〜catface

これだけの内容でしたら1時間では少し少なすぎますね。
また機会がありましたら是非さらにもちっと深いところもお聞きいたしたく存じます。
どこから茶道が派生したのかなども。

さて、格調高いご講義のあとは楽しい実技!

宇治茶師かねまたの谷口様のご指導の下、自分でお茶を石臼で挽いて点てていただく、というもの。

谷口様には、この4月煎茶の茶歌舞伎をおしえていただく機会がありました。

今回は石臼、さすが「宇治茶の伝道師」(?!)

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これは抹茶になる前の碾茶(てん茶) 。
口切りの茶事では、茶壺にこの状態で詰められているはずです。(なにしろほんまのお茶のはいった茶壺を見たことがない)
煎茶などと違って、手もみされていなので、ぱりぱりとまさに緑のポテチ状態。
これをちょっと口にいれてみると、お茶のうまみがぐ〜っときます。すごいよ、ホント。


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この碾茶をそのまま煎茶のように煎れてみるとどうなるか?
これは興味があったのです。
う〜〜む、、、なんというかちょっと形容しがたい。煎茶の感覚で飲むと???というような味。


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茶臼としては最上級の宇治御影石。
美し〜。
昔、京都のどこかのお店で、この石臼の目を包装紙の柄に使っていたところがあったんだが、、、、思い出せないbearing

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皆様交代でスリスリ。
時計と反対方向がきまりです。
1秒に1回転。80℃くらいの摩擦熱が一番抹茶によい風味を与えるとか。
挽きながら、まあ、よいお茶のかおりが。

ああ、一度ほんまもんの臼を使った口切りの茶事に出てみたい。

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もちや先生もスリスリ。
まあ、細腕ですこと。
私のドスコイな腕でかわりに挽きましょか?

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自ら挽いたお抹茶をお茶碗にいれまして、自分でそれぞれしゃかしゃか。

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市販のものとは少し違うので、表さん風の泡の少ないお茶になりましたが、ご風味たいへん結構でございました。
利休さんのころはこんなお茶やったんやろか?

お茶の生産では、茶葉の摘み時などの作業が、不思議なほど旧暦にあわせるとうまくいく、というお話も興味深かったです。
グローバルスタンダードとはいえ、どうして日本人は旧暦を捨てちゃったんでしょうかね。


2010年11月25日 (木)

永観堂ライトアップ2010

晩ご飯を食べたあと、思いつき、そうだ、歩いて10分もかからないし、永観堂行こう!(JRのCMじゃありません)

昼間はすごい人だときくけれど、夜9時(9時半閉門)ぎりぎりの時間でいってみると、ちょうどよいくらいの人出。
(あまり少ないのも真っ暗なので、ちょっとこわい)

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永観堂に以前来たのはもう何年も昔、しかも青紅葉のころだったので、こんな赤い紅葉の永観堂は初めて。
(意識的に人出を避けていた)


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逍遙する月も朧、満月を少し過ぎたころ。


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瀧のようにおしよせる紅葉には、もう息をとめて立ち向かうしかない。
言葉はいらない。


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木の間の月も、さやけし、と見て池を巡る。

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この「赤」はどこから来たのだろう。

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人智では再現およばぬ色彩のグラデーション。


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紅葉の競演は「赤」ばかりではないのよ、と。
お堂のあたたかな光に包まれた、優雅な見返り阿弥陀様を拝む。


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ひたすら圧倒され、そして、この燃えたつ季節の向こうに、寒い冬が息をひそめて待っているのを感じながら帰路につく。
でもこの冬は、そんなに辛くないような予感がするの。

* 永観堂・禅林寺:ライトアップは今月いっぱいです。


<おまけ>

アンティークな踏み台を買いました。
持ち上げようとすると、、、、、
はや、この方の巣になっておりました(がっくり)

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2010年11月24日 (水)

心茶会錬成茶会〜覚円院・真如堂

毎年この時期、心茶会の錬成茶会を楽しみにしています。
今までは京都にでかけるので1日仕事でしたが、今年は京都から、しかも真如堂とくれば徒歩10分ほどで行けるではありませんか。
なんて幸せなんでしょhappy02

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母のおさがりの色無地一つ紋に、吹き寄せの名古屋で参ります。

昔はさほど人は多くなかった真如堂、紅葉の名所として団体さんが来るようになって、どんなに混雑しているのかしら、と戦々恐々でしたが、意外とそれほどでもなかったのです。
9時前という早い時間のせいだったかもしれません。

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真如堂の紅葉はそれはもうすばらしく、圧巻でございました。
本日のお茶会は塔頭のひとつ、覚円院にて。


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ここは蕉門十哲のひとり、向井去来が檀家さんの一人だったこともあり、去来寺とも。
去来は嵯峨に落柿舎をむすびましたが、聖護院村に住まいしていたそうです。

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前日からの大掃除ご苦労様です。

この日風で次から次へと落ち葉が降り積もります。
拾っても拾っても尽きることのない落ち葉。
さぞやたいへんだったことでしょう。(私が学生の時も苦労しましたよ〜)

屋根にぱらぱらっと落ちてくるとほんとうに、「あら、雨?」と思うくらいで、先日雑誌で目にしたこの詩をまさに実体験してしまいました。

    聴雨寒更盡  雨を聴いて寒更尽き

    開門落葉多  門を開けば落葉多し

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第一席目に入らせていただきました。
幸運なことに倉澤行洋先生と同じ席になりました。

待合いでは十数人の方が席入りをお待ちです。
ふと気付いたのですが、普通の大寄せ茶会との大きなちがいは、この静けさにあるのだと。

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たいがいのお茶会の時、待合いではがやがやぺちゃくちゃおしゃべりが絶えないのです。

でもここでは皆様、それぞれの思いにひたりつつ端座されます。
外で鳴く鳥の声、葉の落ちる音、水打ちの音がはっきり聞こえ、よりこの席を準備された人への感謝の念がわいてきます。
これを味わいたくてこの茶会を楽しみにしているのかもしれません。

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そして学生さんの初々しい、けれど真剣なお点前はいつ拝見しても励みになります。
茶道を始めた頃の原点に回帰する、といった気持ちでしょうか。


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それにしても、静かな待合いに掛かっていた軸が久松真一先生の「黙」の一字だったのがあまりに象徴的。
迫力のこもった字でした。

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本席でのお軸は「衆善奉行諸悪莫作」(良いことをせよ 悪いことはするな)。
信楽のはじきの香合は銘を「破落戸(はらっこ:ならずものの意味〜禅宗では思うようにふるまっても仏の教えにかなう悟りの境地に達した人の事を意味する)」。

ただ漠然とほお〜と拝見していたのですが、倉澤先生が「これはすごいとりあわせですね。」と講義して下さいます。

待合いの「黙」は維摩居士と文殊の問答が出典だそうです。

不二の法門(仏教で言う悟りの境地)に入るにはどうしたらよいか。
菩薩の中でも智恵者の文殊がぎりぎりの答えを出したのに対して、維摩は黙然として答えない。
これにみなが「見事だ、見事だ」と感心した、という逸話。
(「維摩の一黙、響き雷鳴の如し」という)

これに対し、本席の軸はは白楽天と鳥窠(ちょうか)和尚の問答。
仏教の真髄とは何か、と問うた白楽天に和尚がこたえた言葉。
「良いことをせよ 悪いことはするな」
そんなことは3歳の子供でもわかる、というと、3歳の子供にでもわかるが、80歳になっても実行するのはむつかしい、と答えたという逸話から。

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そして悟りに到達した人を意味する破落戸。

見事に仏教の真髄に達する大団円をえがくテーマ。
(意図してか偶然かはしりませんが、、、coldsweats01

このようなお話を聞くことが出来、幸運でした。
毎年、得るもの、持ち帰る物の多い錬成茶会です。

まあ、悟りの境地、、、に到ることは多分一生掛けてもできませんが。

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真如堂からの帰りは、学生時代からお気に入りだった裏手の抜け道をとおって黒谷さんへ。
ここも降り敷く落ち葉が美しい。

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そして静謐。

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ここも思ったほどは多くない人出の黒谷さん。
西翁院の前へ抜ける道から家への道を。

学生時代に心茶会で経験したいろいろなこと、あんなこともあった、こんな苦労もした、など次々に思い出されてとても懐かしい。
けれど思い出は思い出。
いまさら学生の頃に戻れるわけもなく、ただ今の人生を前を向いて黙々と歩むのみ、、、ですね。


それにしても、ああ、歩いて帰れるってしあわせheart01

2010年11月22日 (月)

あっぱれ錦繍〜哲学の道に沿って

久々に予定のないお休みの日。

岡崎のジモティになったからには、みやこめっせでのイベントには行くのがつとめ(??)
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こちらみやこめっせのBFへの入り口。

それにしてもでかいハコを作ったもんだ。
私は昔の勧業会館といわれてたころのレトロな建物の方が好きだけどなあ。


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この日こちらでものづくりcrossroadというイベントがおこなわれ、夢風庵様も出店されるとお聞きしたので、ジモティとして是非ご挨拶しなくちゃ。

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いつもいつも食べたくなるようなおいしそうなガラス作品と、わんこ・にゃんこのカード類。
わんこは夢風庵様ご寵愛の柴犬のももちゃんがモデルでしょうか?
2日連続の出店、ご苦労様でした〜。

さてそのあとは、家からの徒歩圏内の哲学の道をめざします。

そこで、秘密兵器!?登場。

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重い、、、という理由で(あと使い方がいまいちマスターできてない)使用を却下し続けていた一眼レフに、ついに活躍の場が。

で、以下の画像はこれで撮った物です。
え?
全然いままでとかわらん?
、、、、、、、スミマセン。腕の方がナニですので、、、sad


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東天王町から北上するつもりで、人出を覚悟してきましたが、思ったほどではありません。
南禅寺〜真如堂コースに比べると、案外穴場なのかも。


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いきなりの燃えるような赤にあっぱれ!

ここはどこかというと、鹿ヶ谷、住蓮山・安楽寺。


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普段は一般公開していないのですが、紅葉にあわせて秋の特別公開中。
なぜ安楽寺なのか、、、というと、実は今の家を建てるに当たって、このお寺とちょっとしたご縁ができたので(私がそう思っているだけですが)、1度いってみたいと。

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まあ、下手くそなりに、画像にコンパクトデジタルより深みがでるように思いますが、、、


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こちらはセンリョウ。

安楽寺は後鳥羽上皇寵愛の松虫姫、鈴虫姫の出家、そのあとにつらなる建永の法難(住蓮上人、安楽上人の斬首、法然上人、親鸞上人の流罪など)という歴史で有名。

自ら望んで出家した当時、松虫は19歳、鈴虫は17歳。
今の歳に換算してもせいぜい20代前半、いったいなにが彼女らに俗世を捨てさせたのか?
昔の日本人は年齢以上に世の無常を感じるほどに大人だったのか?


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真夏には、瓢箪の形をした鹿ヶ谷かぼちゃのカボチャ供養がおこなわれるのでも有名ですが、ご近所になったことだし来年はいってみたいですね。(なにしろ中風封じの効き目があるというし)


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こちらは大文字山がすぐ後ろに迫っている場所です。


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書院の縁側にすわってみる、大文字をバックにした紅葉もすがすがしい眺めだなあ。

安楽寺をあとに、法然院までの道を北上。
このあたりに学生時代住んでいたこともあり、懐かしい景色を楽しみながら歩きます。
(それにしてもずいぶんお店がふえました)


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法然院。
こちらは良く来ました。


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意外と穴場。
思ったほど人は多くないです。


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はい、こちらもあっぱれ!な眺め。

法然院では書院や食堂(じきどう)などをギャラリーにしていろいろなイベントをされているのですが、この日は備前焼、カンボジアの絹織物などが展示中。
こんなすばらしい環境の中で、、、、いいですねえ。
(つい財布の紐をゆるめちゃったぢゃないですか、、、、)


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接写の機能を試そうと撮ってみましたが、、、いまいちピントがあまいようです。
一眼レフももっと使い方を勉強しないと。

法然院に別れを告げて、かつて住んでいたあたりを通り、白川通りへ。
錦林車庫の裏のあたり、白川沿いの道もこれまたすてきな散歩道。
ここを南下して東天王町へ帰ってきます。

そしてこちらへお参り。


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キュートなウサギの狛犬(?)で有名な岡崎神社。
なんとなれば、氏子になりましたので、ご挨拶をかねて。

ところがこの神社、前は何度も行き来しているのに中にはいったのは初めてなんですねえ、はずかしながら。

なんでも平安遷都時、王城鎮護のため都の四方に建てられた神社の一つなんだそうな。
東方を守護したころから東天王社とよばれたとか。
ふだん、東天王町は交差点の名前としか認識していなかったので、そんな由緒のある神社とは恐れ入りました。

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こちらは手水舎の子授けウサギ。
子授け、安産の御利益でも有名。(平安時代、中宮のお産の時にお供えをされたのが起源らしい)
関係なくもないのでお参りしておく。

来年は卯年だし、こちらの神社もにぎわうかもしれません。
なんにせよ、新しい氏子でございます。
今後ともひとつヨロシク。

2010年11月20日 (土)

京(みやこ)に住まいして、はやひと月

エスカレーターで、お急ぎの人のためにあけてあげるのは大阪では左側(一応国際基準)なんですが、京都では右側なんですね。
これでいつも私は通勤時とまどってしまうのですが、大阪ー京都を通勤している他の人の行動はどうか?

京阪電車で大阪→京都の特急、京都で下車した乗客を観察してみるに、みなさんどどっと左あけ(=大阪方式)。
頭がまだ大阪仕様のようで笑える。他の電車でも観察してみようhappy01


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(この落ち葉、だれが掃除するの?)

京都に移住してはや一月足らず。
さぞあちこちでかけたであろう、、、と思われたあなた。
まちがっていますdespair

あわただしく、忙しいこともありましたが、人間いつでも行ける、、、と思うとなかなか行かないものなんですね。
京都人でいままで金閣寺に一度も行ったことがない、という人が多いわけがわかったような、、、

いや、イケナイ、イケナイ、そんなことでは。
ずっと観光客のスタンスはキープしなくちゃ。

そんな決意(?)に水をさすのがこの紅葉の季節の人出の多さ!!

我が住む岡崎周辺は南禅寺、永観堂などを擁するため、一歩大通りへ出たら人の多さははんぱじゃありません。
しかも、ひっそり(?)昔からのお気に入りのご近所、黒谷さんは、なんでも今年のJRの「そうだ・京都・行こう」でしっかりPRされているそうで、あちゃ〜〜〜bearing

いやあね〜観光客が多くって、、、、ってしっかり京都市民(上から)目線。
ついこの前まで自分も観光客だったのにね〜coldsweats01

でも今はお家でもいろいろ楽しめるの。


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わが家のカエデもなかなかきれいでしょう?
日に日に色を変えていく、、、これを毎日楽しめるのはささやかな贅沢。

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坪庭の黄センリョウ。

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茶庭の石蕗(ツワブキ)。
時間があれば肌寒くなるまで庭ですごしていたいくらい。
宝塚の(なんちゃって)イングリッシュガーデンとは、また違う庭の楽しみ方です。


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ドウダンツツジの紅葉も美しいです。
以前の古家では屋内にあった井戸も庭の景色として、竹の蓋の上に関守石(ここから先入るな、の結界をしめす)を。(made by 造園屋さん)

坪庭にはこんなものを将来(?)しました。

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宝塚の家で9年間生きたうさぎのたかこ(♂なんですが)。
亡くなったとき、庭の片隅に埋めてお墓をつくり、この人形をそばにおいていたのです。
お墓ごとつれてくることはできないので、この人形だけ、新居につれてきました。
忘れていないからね。

お庭だけではありません。
私が熱望した町家暮らしの、そのままではないけれど、そのエッセンスをたくさんちりばめた家の中も、ずっと一日中ここですごしたくなる風情です。

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ゆらゆら湯気ののぼるキッチンの上の火袋には、町家独特の準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)を再現。
漠然とした町家へのあこがれのイメージ、それらひとつひとつを、形にしてくださった建築家さん、大工さんに本当に感謝です。


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そしてお家の中でも紅葉を楽しめる和菓子の世界。
これは二條若狭屋さんの上生菓子。
美しい、、、lovely
こんな和菓子が簡単に入手できるのが京都のありがたさ。
ちなみに京都タカ○マヤBFには、いろいろな京都の上菓子屋さんの生菓子をあつめたコーナーがありまして、こちらのぞくだけでもワクワクします。

先日その同じタカ○マヤBFでこれがでているのを見つけまして、、、

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学生の頃から好物でありました、ご存じ出町ふたばの豆餅!

1日2回の販売にちょうどあたったらしく、おや、ここじゃ並ばなくても買えるじゃないの、、、と思ったら、私の後ろにずら〜っとあっというまに列ができました。coldsweats02

餡の分量と、塩味のきいた豆の絶妙のバランスが、類似品の追従をゆるさないんですよ〜、、、、うまいhappy02

そしてそして、引っ越しのドタバタで一時は出品をあきらめたキルトの作品、完成〜!!

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(猫付き)

作品展にまにあいました!
やった、私えらいっ!happy02(自己満足、、、ってやつです)


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今日のゆうべは東山からゆっくりのぼる満月を見ました。
いつもと同じ月なのに、京都で見る月はなんだかよそで見る月よりも美しいような気がします。

こうしてゆっくりゆっくり京の暮らしになじんでいこうと思います。

2010年11月18日 (木)

中川政七商店

つい先日、四条烏丸に華麗にオープンしたファッションビル、「Laque(ラクエ)」です。

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「ラクエ」とはフランス語で「漆」、「洛」の意味もこめて、、、とのことですが、どうしても「楽え〜(楽ですよ〜:の意味の京ことば)」としか聞こえないcoldsweats01
ちなみにJR尼崎駅前の商業施設はCOCOE(ココエ)。これも「ここえ〜:(ここですよ)」にしか思えない。

ところでこんなキラキラのファッションビルにはついぞご縁のない私なんですが、ただただこちらに行きたくてやってまいりました。

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中川政七商店

こちらは江戸時代から奈良晒を扱ってきた奈良の老舗なのですが、廃れる一方の需要にたいして、次々新しい商品戦略で対抗し、今では東京などにも支店を出されています。


本店は、奈良のもちいどの商店街を脇に入ったところにある立派な町家なんだそうですが、奈良に行けばかならずこの商店街には行くのに、まだ入ったことがないんです。

なんとなれば、中川さんのショップは神戸でも大阪でも大丸さんに入っているので、用が足りてしまうのです。

ただし、すてきなカフェもあるとのことで、今度奈良へ行くときは必ず立ち寄ろうと思っていますが。
(1300年祭のほとぼりが冷めるまで、自粛してるんです)

奈良晒の布巾はいうまでもなく、晒の原料である麻をつかった生活雑貨がとても「和」で、おしゃれなので自分用に、プレゼント用によく利用していまして、こんなポイントカードまで作っているんですが、、、、


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その中川さんの京都初の支店ができるとお聞きしたのは夏頃のこと。
まだその時はどこにできるかさえわからなかったのですが、つい最近このラクエにできるという情報をキャッチしまして、これは行かなくちゃね。

大阪大丸も神戸大丸も入っているのは「遊・中川」というブランドラインなのですが、京都では新しく立ち上げたその名も「中川政七商店」というブランドショップなんだそうです。

そういえばおいてある商品のラインナップがかなり違います。
前者が麻布を使ったバッグや衣料雑貨、ステーショナリー、文香、お茶、名刺入れなどの小物、、、なのに対して、後者は「和」テイストのお鍋や調理器具、インセンス、などの日常生活雑貨、ただし伝統工芸的な、、といった感じです。

これはどちらもチェックしないといけませんね。
忙しい。

ちなみに遊・中川さんのものは奈良のシンボル、鹿のワンポイント刺繍がついたグッズが多く、大人かわいいのです。
季節によって品揃えもあわせて変わるのもお楽しみ。

最近買った遊・中川の名刺入れ。


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例の唐長の名刺を入れるためにもとめた、麻布+うさぎの印伝

そしてこの日、京都の中川政七商店ではこちらをもとめました。

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渋くてかわいい麻のコースター。
先日買った苔玉をのせるのにぴったりかな?と。

、、、というわけで、今度はどんな仕掛けをしてくるのか、大阪、京都両方の中川さんから目が離せません。
で、私は日々中川政七商店のポイントをちまちまためるのでありました。

2010年11月15日 (月)

町家で仕出し〜西陣・ぎゃらりぃ澤

京町家・風の会主宰の例会におでかけ。
うふふん♪
ご近所におでかけ気分で行けるのhappy02

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黄八丈におろしたての草履をはいて。
宝づくしの刺繍入りです。

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お出かけ先は西陣。
まだ町家のしっとりしたたたずまいが残るエリアです。
おや、このおうちにはバッタリ床机がありますねheart01

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本日の会場、基礎は築140年以上という町家でギャラリー、カフェをしておられるぎゃらりぃ澤さん。

実はこちら、3年ほど前にお邪魔したことがあります。(→
あまりにりっぱな町家、そしてすてきな室礼に感激しました。
当時、京都に建てる家についてどうしようかあれこれ悩んでいたころでしたので、このお家をみて、「こんな家にしたい!」と思ったものでした。

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玄関をはいると、手入れの行き届いたろうじです。
よい感じ。


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奥の間から、あかるい庭へ視界がぱっとひろがります。
空気はややひんやりですが、それでも戸を開け放っているとすがすがしい気分。
背筋をのばさなきゃ、、、と思えるような。

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奥の間から表をみる。
いろんな作家さんの器など、たくさん展示されていて、おもとめできます。

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玄関の間から格子をとおして表を見ると、これこそ京都のイメージですね。
格子の向こうも町家。
ええ景色やなあ、、、、
ここらはたくさんの織屋さんがかつてあった場所。


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本日はいつもカフェになっている奥の間をつかって、京の仕出し文化について、まさに仕出しをいただきながらお話をうかがいます。


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届きました。本日の仕出しは七本松の魚鶴さん。
(上京区下立売通七本松西入西東町368 TEL(075)-841-7385)

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わ〜いheart01

味付けはやはり京都らしく薄味で上品。
品数も多くて、ボリュームも十分。

さてさて、私は「出前」と「仕出し」の違いがわからなかったのですが、皆様はご存じでしょうか?
出前は食堂があって、そこのメニューを配達してもらうこと。
一方仕出し屋さんは食堂スペースがありません。調理場だけです。

こんな仕出し屋さんは、私の育った実家の周辺ではついぞ覚えがありません。

ところが京都では少なくなったとはいえ、それでもお町内に一軒や二軒は仕出し屋さんがあるとか。
私が今住んでいるあたりにも一軒みつけましたわ。

京都では昔から職住一致のお商家が多く、奥さんも当然家内労働にいそしんでいたわけで、なかなかご飯をつくる時間的余裕がない、、、なので「今日は忙しかったから、仕出しでもとろか」というのはごく当たり前のことだったとか。
一方江戸は、外で働く職人さんの町なので、おかみさんたちはお弁当、夕食を自前でつくるので仕出しはあまり発達しなかったとか。


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また私たちの感覚では、お客さんが来たら手作り料理でもてなすのが普通かな?なんですが、京都ではよほどしたしくならないと手料理をふるまう、ということはないんですって。
そう、お客さんにも仕出し。
これだけたくさんの材料をそろえて、自分で料理して、、、ということを考えると、仕出しを使う方が時間的にもお値段的にもたしかに合理的かもしれません。

ただし、これはそれを理解してくれる人にやらないと、「あの家では客に手料理を食べさせず、お手軽に出前ですませた。」なんて文句をいわれるかも。
ディープ京都文化を体得するのはむつかしいわ。

仕出し屋さんはおなじみさんになると、今日はおつくりだけお願い、とか、ご飯はじぶんとこで炊くからおかずだけお願いとか、いろいろ融通がきくようです。
考えてみると、これは働く主婦にとってはとても便利なシステム。
むふふ、、、これは利用しない手はありませんね。

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おいしい仕出しでお腹いっぱいになったとは、澤さんところでいれていただいたおいしいコーヒーをいただきながら、仕出しのこと、京文化のこと(たとえば、京のぶぶづけは本当か?など)などよもやま話を。
今回もガイドブックには書かれていない京都人の生活について楽しくお勉強させていただく。

またここでも、初対面の方に共通の知人がいることが判明しびっくり!!
(京都はこの手のことがおこりやすい!?)


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こちらはごいっしょさせていただいたぽん様のトレーナージャケットなんです。
玉葱工房のもの。
歌川国芳の、あの化け猫の子分猫ぢゃありませんか!(参照
すてきlovely
こんなゆるい、おまぬけな化け猫なら許す!

さて、お話も尽きてそろそろおひらきに、、、となりまして、
「あ〜、今日はよくしゃべって疲れたし、晩ご飯作る意欲がわかないな〜。」と言いましたら、みなさん、すかさず
「じゃあ、仕出しでもとったら〜?」!!coldsweats02

オチがつきましたところで、今日はオシマイ。


2010年11月12日 (金)

やっと京めぐり?

京都に引っ越したというのに、ここ数日は寝る時間を除くと、大阪にいる時間の方が圧倒的に長くて、全然実感わかんなあ。

ああ、でも今日やっと時間ができたのよ。
なので京都転入後お初の町めぐり by チャリ。

まずはここ。


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ここは歩いて行けるんですがね、あとの都合もありまして、自転車のりつけ。
京都国立近代美術館は上村松園展。

奈良の上村松園・松篁・淳之三代の作品を所有する松伯美術館所蔵の絵が多かったです。あそこも行こう行こうと思いながら、行けなかったのですが、京都で松園さんの絵をたくさん見ることができてうれしい。

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こちら前期の目玉、「花がたみ」。
美しく狂った照日の前。これは迫力あります。
能「花筺(はながたみ)」のストーリーを知っていると尚、感動します。

彼女の作品には能、謡曲、古典の知識を要求するものがけっこう多く、勉強せねば、、、、、と。

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これは後期展示なので、見ることができなかった「焔」。
これもまた謡曲「葵上」にちなむ作品。

晩年近くの、市井の女性を描いた作品がよいですね。
こんなたおやかで美しい所作の女性なんて、もう日本のどこにもおらんよねえ、、、、。
障子の穴を、切り紙でふさぐ女性を描いた「晩秋」。
障子張り自体がもう死語にちかくなってしまったし。

あと初々しい新妻、新母の証の「青眉」。
つい嫁いだばかりの娘を思い出したりして。


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疏水べりの桜、紅葉を独り占めできると人気の美術館内のカフェ、cafe de 505。
やっぱりいっぱいで入れませんでした。
せっかく近くに住んでいるので、いつかこのテラス席をゲットしたいもの。


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京都会館前の二条通もそろそろ紅葉が美しく色づいてきました。


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ここからチャリで西方向に北上。
スイスイですわね〜。
こんなに自転車だと近いとは。

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アンティークの漆器と銀器で有名な御所南のうるわし屋さん。蒔絵展のご案内をいただきましたので。


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二階にも展示があるとのことで、初めて上がらせていただきました。
階段の突き当たりにとてもいい竹の花器が早速目に入ったのですが、、、、初日ですでに売約済みとかweep

さらに和笛をいれる筒を花器にしたものも目についたのですが、これも売約済み。
みなさん、同じ物に目が行くのね。そして初日に行かないと出遅れなのね。crying


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といいつつ、蒔絵の小皿を。
明治時代のものだそうです。
けっこう使い込んだお皿のようですが、蒔絵というのは強いのですね、少しも欠けていないのはすごいです。

そのまま帰ってもよかったのですが、自転車があまりにも気持ちよく走るので、いよいよ町中へ。

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麩屋町を南下。
今まではてくてく歩いてそれなりの距離感だな、と思っていたのですが、自転車で行くと町がさらにコンパクトになったような気がする。まだ京都に住んでいなかったころ歩き回ったあそこもここも、、、。

それにしても20年ぶりの京都だというのに、全然違和感がなくなじんでいる自分にびっくり。


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こちらくらふとギャラリー集さん。
以前から、お向かいの和久傳堺町でお茶しつつも気になっていたギャラリー。
苔玉がほしかったんです。

今度の家は苔玉が似合いそうなので。
ただ、枯らしてしまう可能性も多々あり、小さいのでお試しを。


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しのぶです。
常緑ではないので、まもなく葉っぱはおちるそうですが、それまでの間、楽しんでみます。
うまいこといけば、来春また芽がでるかも。

さて、本日のシメはこちら。

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お気に入りの岡崎円勝寺町の好日居さん。

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玄関をあがると、さりげなく生けられたホトトギスがお迎え。

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本日いただいたお茶はこちら。
好日居さんのお母様お手製のアップルケーキによくあうさわやかなお茶です。

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このような蓋碗(がいわん)でいただきます。
中には茶葉そのものも入っています。
慣れた人は片手で蓋をずらして、上手に茶葉を飲み込まないよう、お茶だけをすするそうですが、私は初心者なので両手で。
それでも葉っぱは口の中に入ってきますcoldsweats01


好日居さん、やっとご近所になれました。
これからは行こうと思えば、いつでも行けますわ〜。happy01

自転車で帰宅。
う〜む、やはり京都は自転車が似合う。
ただし、駐輪に関してはけっこうシビアな公的私的管制がありますので、それだけはご注意を。

2010年11月 9日 (火)

開炉茶事

前からのお稽古場へ、炉開きの茶事におよばれです。

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この新しい数寄屋袋は、結婚式の時に娘から贈られた物。
(結婚式でよくあるでしょ?最後に両親へのお礼の言葉って。その時にもらったの)

娘本人は全然お茶をたしなみませんので、どうも私の母に相談したようです。
ありがとう。
大切に使うわね。

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着物は、大好きな葡萄模様を選びました。
帯は、
結婚の時に母が誂えてくれたという十分年代物の(?)唐織の袋帯。これ重宝してます。

今度の家には物をおかない和室があるので、ゆっくりあれこれ広げてコーディネートを楽しめます。
(以前の家の和室はほぼ物置と化していた、、、)

以前は宝塚から京都へ通っていましたが、京都から宝塚へ行く、というのは変な感じですね。
あれほど長く頻繁に乗った路線なのに、すでによその町へ行く、、、という気分になって。

お茶事は正客を、といわれていましたので少し緊張。


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正客は一番に席入りしますので、だれもいないしんとした茶席を一瞬見ることができます。
ほの暗い席の中、かすかな湯気をあげる釜のたたずまい。

床の軸は「一日清閑一日福」。
一日俗事から離れて心静かにすごせば、それは幸福なことである、という意味だそうです。
今日はそのようにすごしたいですね。


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炭点前がおわるといよいよお楽しみの懐石。
すべて先生と水屋担当のお弟子さんの手作りです。
向付にはちょっと感動しました。
大根なますに鳥貝、松茸、三つ葉など細かく刻んで柚子をきかせています。
よくある刺身でないところが、目からウロコ。

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蒸し物がなんと!松茸ですのよ〜lovely
今年が豊作でヨカッタ。

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もう一つ、感動物がこれ。なんだかわかります?
最初大根??と思いましたが、口に入れるとほんのり甘い、、、

無花果なんです。
無花果のなかに田楽味噌がはいっていて、不思議なおいしさ。
皮をむくのがたいへんだったそうで。

こんな細やかなおもてなしは、ちょっと今の自分にはできそうもありませんが、こういう亭主の心入れを感じる茶事を、いつかはしてみたいですね。


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お釜はめずらしい阿古陀型で、方蓋。
濃茶を練るのによい湯相です。

中立の際の、正客のご挨拶、「迎え付けはお鳴り物などで、、」で、舌がもつれました。coldsweats01
普段こんな言葉、使いませんものね。


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中立の腰掛待合にて。
煙草盆の火入れの灰、どなたがつくられたのか、とてもきれいな仕上がり。


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見上げると紅葉の美しい野村モミジ。
清められた庭の風情もごちそうです。(ああ、掃除にすごく時間かかっただろうな、、、とお察しいたします)


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後座です。
床の花は、炉開き椿(そんなぴったりの名前の椿があるんだ!)、マユミ、紅葉した紅蜀葵(こうしょっき:別名モミジアオイ)。
紅蜀葵は夏にハイビスカスみたいな花をさかせるのですが、黄色く紅葉した葉もまた見事。
モミジアオイ、という名前の意味がよ〜くわかりました。

お茶は濃茶と続き薄で。

お茶碗も、茶器もお稽古の時によく使って馴染んだ物が多く、箱書きのあるようなお道具ではなくて、こういうのがいいですね。

利休道歌にいう「茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具はいつもありあわせにせよ」 。
道具自慢のお茶事はNo thank youです。

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お干菓子は、すはまのドングリ、ねっとりとした干琥珀、といった感じの福井のお菓子「山路」。

姉弟子さん、妹弟子さんのお点前を拝見し、なごやかになごやかに。


お天気もなんとかもって、良き1日を過ごすことができました。
まさに「一日清閑一日福」でしたわ。

そして、今度は自分が亭主側でやってみたい、、、という思いをさらに強くしました。

2010年11月 6日 (土)

京都あれこれ+唐長の名刺

いまどきどこの自治体も土日のサービスしてる、、、、はずだと思っていたのに、京都は土日、区役所はしっかりおやすみなのね。

他の自治体ではとうにカード化されているものが、なんだかアナログなペーパー。

お昼休みになったとたん、窓口がいきなり縮小。

いくら昔ながら、、が、うるわしい京都でも、お役所がちょっと旧態然としているのもねえ、、。

いきなりグチでスミマセン。

お口直しに。

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朝の美術館わきの並木道です。

少し色づいた木々が美しいです。少し肌寒いくらいの朝が気持ちよいです。

グチついでにですね、もうひとつ。

雨の夕方、休日、という悪条件もあったのですが、高野にある某ショッピングセンターへ車で。

駐車場入場にも時間はかかったのですが、出るのに何分かかったと思います?

30分ですよ〜、30分。

買い物時間より長いぢゃないか!

大きな原因は出口付近の交通状況の問題。細い道なのに駐車場以外から流れ込む車が多いのです。
なんでこんな駐車場計画つくるかな〜sad

結論として、、、、やっぱり京都に車はいらない、、、。
車で生活するようにできていないのね。

やっぱり、ここはチャリだわ!

ところで、話は全くかわります。

昨年7月、四条烏丸のCOCON KARASUMAに入っている唐長さんでこんなものを買いました。


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瓢箪唐草の唐紙地で作られた名刺用紙。

京都に住むようになったら、これに京都の住所をいれたプライベートな名刺を作るんだ、と大事にしまっていたのです。

唐長のスタッフさんに、これはインクジェットなんかじゃなく、活版印刷がきれいでおすすめですよ、と言われたので活版印刷をしているところをさがしたのですが、これがなかなか大阪あたりじゃみあたらない。

なんでも、活版の活字を鋳造する工場がもうほとんどなくなってしまったのだそうです。
今ある活字がなくなったら、もう活版印刷はこの世からなくなってしまう運命らしい。


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ところが京都に一軒、活版印刷しているところを発見。

河原町二条の十分屋さん。

「うちではまだ活字がたくさんありますから、当分は大丈夫です。」
なんでも東京の方からも注文に来られる方もおられるとか。

あずけて後日受け取りかと思いきや、なんとその場で活版を組んで、印刷はあっという間。
残念ながら画像はありませんが、すごいです、活版印刷の機械って。

個人情報ってやつで(?)、刷り上がった名刺はお見せできませんが、まあ美しい仕上がり。
インクジェットの文字よりなんだか味があります。
唐長さんで勧められた意味がわかったわ。

ちなみにこのプライベート名刺、ばっちり茶名もいれました!(むふふ)


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くれなづむ二条大橋から北山を望む。

京暮らしもそろそろ実感がわいてきたなあ、、、、

2010年11月 4日 (木)

京都・和菓子の会〜元・立誠小学校

京都和菓子の会には4年前から皆勤をめざし参加させていただいています。

9月には虎屋さんの一条店菓寮でおこなわれた、和菓子の会7周年記念レセプションのお手伝いもさせていただきました。

その時までは、参加するのはいつも一日仕事でした。

ところが、今回はなんと自宅からチャリで行ってチャリで帰って、まだ半日おつりがくるのです〜!!

こういうところから京都暮らしの実感がわいてくるのかもしれないわ。

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朝の木屋町、高瀬川沿いの道。
学生の頃、よう飲みに行ったっけ。(もちろん学生の予算内の飲み屋専門です)
夜が本番の町だけに、朝はどことなくお疲れのようでしらじらしたかんじです。

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ここは土佐藩邸のあった場所。
そこに今立っているのは、、、


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元・立誠小学校。
夜、こんな飲み屋街に小学校があるなんて〜、、、、と昔よく思ったものです。

花街・先斗町を擁する学区で、残念ながらその他の番組小学校のご多分に漏れず平成4年に廃校に。


廃校後も、建物は立誠学区のまちづくり、コミュニティセンターとしての役割をはたして、いろいろなイベントもおこなわれているようです。

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京都の町衆の心意気のシンボルのひとつ、高瀬川。


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校門の前にその角倉了以顕彰碑があるあたり、さすがですね。

(余談:角倉家の末裔で裏千家にはいらはったのが又妙斎さん)

まずは木造校舎の画像をごらんくださいませ。
あの校舎独特の匂いまでしてきますよ。
懐かしくて泣けることうけあいです。(対象:同年代の方限定)


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まだ今でもこの校舎のあちこちに、子どもたちの声が響きわたった日々の残響を感じることができます。

下京第6番組小学校として創立は明治2年。
現在の建物は昭和2年のものだそうです。


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私が通った小学校も低学年の間はこの始業ベルだったんです。


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さすがにこの電話機は私も見たことがない。

この学区には池田屋跡、土佐藩邸跡、海援隊屯所跡、坂本龍馬暗殺の近江屋跡、龍馬の投宿していた酢屋(実は和菓子の会主宰の中川様のご実家!)さんなどがあって、NHK大河のファンなら絶対訪れたいエリアだと思いますよ。

しかも、龍馬伝で土佐藩主・山内容堂を演じる近藤雅臣さんは、なんとこの立誠の卒業生だとか。
しかるべき配役だったのですねえ、、、


おっと、すっかり和菓子の会からそれましたね。


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上質な室礼の中、季節の粋を集めたような京菓子をいただく、、、がコンセプトのこの和菓子の会、今回は裏具さんナナコプラスさんとのコラボ。

裏具さんといえば宮川町のちょっと極めて見つけにくい場所にあるモダン和文具の町家のお店。
(→参考


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すっきりとシンプルな引き算のデザインのぽち袋や便箋、この写真の「まめも」(ミニサイズのメモ用紙)などすてきでお気に入りなんです。


会場となった立誠の自彊室(ジキョウシツ:まあ読めんわなあ、こんな漢字)にはいってびっくり!
小学校にこんなりっぱな部屋があるなんて!

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ずわ〜っと60畳敷の和室です。coldsweats02

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しかもこのガラスのすごい建具を見てください。

さすが花街、寺町を要した学区の番組小学校だっただけあります。
教育に学校に、これだけ財をつぎこんだ見識、これが京都なんですねえ。

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立誠学区でお育ちになった主宰・中川典子様、裏具の佐々木様。
今回もお菓子だけではなく、学区にまつわるはなしなどもいろいろお聞きできました。

今回もこの日のためだけのお菓子を作って下さったのは先斗町駿河屋さん。

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裏具さんが最近発売された和菓子をテーマにしたハガキ、「菓紙」。

イラストレーターのくまざわのりこさんデザイン(細かい刺繍糸をおいて作られているとか。なんと細かいお仕事!)、それぞれに和菓子の銘がついています。
(貝づくし、下萌、雪餅、水紋、落文など)

そのうちの1枚、「十五夜」(真ん中の茶色い葉書です)、今回はこれをイメージしてつくられたお菓子なんです。

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色はそっくりそのまま、栗は葉書にある月の中を飛ぶ蝙蝠のイメージなんですって。
お味は餡でカステラをこしらえた、、、といった上品な甘さ。
ぺろっといただくまでの30秒の至福でしたわlovely

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床では裏千家の社中の方が、茶箱の月点前をされ、お抹茶を一服いただきました。
お軸は「渓聲山色」。
蘇東坡の七言絶句から。(渓聲便是広長舌 山色豈非清浄身、、、、この世のすべての物が仏の教えを語っているではないか、、、のような意味coldsweats01

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ナナコプラスさんは、和菓子をモチーフにしたアクセサリーを作られているのですが、ほんとにかわいいのですよ。
時々デパートなどでもみかけます。
ところでこのお干菓子、老松さんのお菓子なんですが、実はそれぞれ一つだけナナコプラスさんのアクセサリーがまじっているのです。
いわれるまで全然わかりませんでした!
まちがえてかじっちゃったら大変ですね!


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今年最後の和菓子の会ですので、恒例のお楽しみプレゼントが。
私があたったのは和束の玉露でした。
皆様、それぞれいろんな景品をいただいて顔がほころびます。

今年も楽しい会をありがとうがざいました。
来年も皆勤をねらいますわ。

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自彊室の窓からはすぐそばに見える東山。
これが京都に住むうれしさのひとつです。


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学校を出るとすぐ目の前に先斗町歌舞練場。
やっぱりここは花街のまんなかなんだと再認識した次第。

2010年11月 1日 (月)

京都からご挨拶

みなさま、ご無沙汰しております。

引っ越しのドタバタに娘の結婚式と、怒濤の1週間(引っ越し準備をいれると2週間)をなんとかサバイバルいたしました。

もうヨレヨレですけれど。
体はもう若くないのね、と実感しましたわ。

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なんとか京都暮らしをスタートさせることができました。

とはいっても、今のところ通勤経路以外はほとんどでかけていないので、全然京都に住んでいる実感ないっすcoldsweats01

今はとにかく、通勤路の確立が急務です。
いかに早く、いかに快適に(=座れる)通勤できるか、あれこれ試行錯誤中。

市バスは必須アイテムとして、阪急、京阪、JRといろいろ選択肢がありますので。


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茶庭のホトトギス。

ブログタイトルは刷新も考えたのですが、「いつか・住もう・京都」に愛着があって、しばらくはこのままでいこう、と思います。サブタイトルだけ少しいじりましたが。

区役所に転入手続きにチャリで。これで晴れて京都市民です。(市民税もとられるのね)

このあと少しだけ付近をサイクリング。


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懐かしの母校のあたり。
そうそう、もうすぐ大学祭なのね。


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新門前のとある骨董屋さんによったりしながら、、、、

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古門前のこちらへ。

留袖を着るので髪に挿すかんざしをさがしに。

まあ、結婚式まで十分時間あるし、、、、なんてのんきに構えていたら、翌日におしせまってまだいいのが見つけられない!

祇園の、簪で有名なお店にも行きましたが、ちょっとどうかな?と思う安いプラ製か、誰が買うの?というくらいめちゃくちゃ高い本鼈甲製のしかなくて、どうして真ん中あたりの手頃な値段の物がないのだ?!

そこでこちらを思い出しまして。

古伊万里で有名なお店なんですが、実は女将さんの趣味でアンティークの簪のたぐいもとても充実しているのです。

ありました、ありました。
ひきだしのなかにたくさん!
昔の物なので本物の鼈甲製、しかもお値段がお手頃。

そしてファーストインプレッション=ベストセレクションでこちらを。


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けっこう手の込んだ彫りで、菊がちょうど季節にあっているかな?と。

結婚式で活躍したことは言うまでもありません。(自己満足です)


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これは白川ですが、新門前、古門前の骨董ストリートのあたりです。

岡崎にもどりまして、こちらは神宮道近くの白川。

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白川といえば、一部の京都loveの方の間で話題になっていた、「夏向きの白川沿いのお家」、家の正面を見てきました!
(たしかにどこから入るのかわかりにくいですね〜)
個人のお宅だと思うので、以詳略、です。


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とりあえず、この景色を我がものにいたしましたわ、むっふっふsmile(妄想中)

引っ越したばかりですのに、そらいろつばめ様からすてきなお祝いをいただきました。

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服=福をかけるの言葉をかけまして。ちゃんと一本一本、ネーム入りなんですのよ。
ほんとうに感謝です。

もちや様からも疲れた体にあま〜い差し入れなどもいただき、京都が取り持つ人の縁はありがたく、これからもっともっと深め広げていきたいな、と思うのです。

京都暮らし、というハード面は完成しました。
しかしソフト面、そこでの暮らしをいかに充実させていくか、はこれからの課題であります。

京都暮らしを心から楽しんでいます、と誰にでも胸張っていえるように、ぼちぼちペースでがんばりますわ。

え?
猫様?

ふっふっふ。
もちろん2匹様ともご機嫌でおすごしですよ。

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ちなみにシェルが堂々と座っているのはテーブルの上。
最初、新しい家に慣れるかな、と心配していましたが、、、、。
杞憂のようです。
なじみすぎかとも思うのですが、まあいいか、、、、、catface