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2010年7月30日 (金)

御所籠〜色紙点前

今日は月に一度の大先生のところの花月のお稽古に参りました。

ただ、この日、ある方のお姿がありませんでした。

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つい2ヶ月前、いっしょにお稽古させていただきました。
お元気そうで、来年掛けることになったお茶会の話をされておられました。

一ヶ月前、「病院へいったあと、お稽古に行く予定でしたが長引いていけません。」というお電話がありました。

そして今日までの間に亡くなってしまわれました。
見つかったときは、もう手の施しようのない手遅れのご病気だったそうです。

お若いとはいえないお年でしたが、それでもまだ早すぎるお別れでした。

昨年は京都で掛けられたお茶会に初めて行かせていただき、良いお席だなあ、、、と感動したのに。
ついこの前まで、お元気でいっしょにお稽古させていただいたのに。

長患いでなかったことは、ご本人にも、ご家族にもある意味よかったかもしれませんが、あまりに突然で言葉を失いました。

この歳になると、いろいろ訃報に接する機会もそれなりに増えてくるのですが、この方とのお別れほど衝撃を受けたものはありません。

まだまだ自分には時間があると、やりたいこと、したいことを先送りしていては間に合わないこともあるのですね。

  それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。、、、、、われや先、人や先、今日ともしらず、明日ともしらず、おくれさきだつ人はもとのしづくすゑの露よりもしげしといへり。されば朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。、、、、、、、あはれといふもなかなかおろかなり。されば人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。    「白骨の御文」(蓮如上人)

ご冥福をお祈りいたします。


さて、今日は御所籠のお点前を自己学習。


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この御所籠は数年前に手に入れたのですが、今日までずっとしまいっぱなしでした。
いつものお稽古では、茶箱は毎年卯の花、花、雪、月で力尽きて、御所籠まで全然だれもたどりつけないのです。

このままではイケナイ、と一念発起。


自己学習の参考になるのはこの本です。


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カラー写真がとてもきれいで、名物茶箱の紹介などもあっておすすめですよ。


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普通の茶箱と違って付属物がたくさんついてきます。

茶巾箱とその仕覆、茶碗2個を包む大津袋、茶碗2個の間にはさむへだて(放射性廃棄物のマークみたいな布)、棗の仕覆はもとより、振出(金平糖などいれる:右上の端にみえてる瓢箪型のもの)の仕覆(網、長緒)まであるのです。

御所籠は、圓能斎が愛用した御所で用いる御用籠を、その息子淡々斎が父亡き後に御所籠と称して作り、考案した点前だそうです。


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点前道具をひろげるとこんな感じに。
とりどりの古帛紗が色紙のように散らばっていることから、色紙点前とも。

ちなみに真ん中の茶碗がのっている古帛紗は本来他の物と同じサイズの紫塩瀬地なのですが、どういうわけか、このセット、それだけが欠けていたのです。
なので代用。

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ちなみに籠の内側はこのような利休梅緞子が張られていて、なかなかきれいです。

あくまで自宅での、所作のみのお稽古ですので、実際お茶はたてていません。

なので、学習した後はキッチンの片隅で別のお茶碗にたてて一服いただきました。

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お茶碗は昨年、五条坂陶器祭で(値切ってcoldsweats01)手に入れた夕顔の平茶碗。
夕顔の意匠が気に入っています。

そういえばあれは六道参りのあとでしたね。
今年は、あの方も槇の枝をつたってご家族の元にかえられるでしょうか。

今日は抹香臭い話ばかりですみません。
まあ、お盆もちかいことですし、お許しください。

お菓子は上賀茂、霜月さん。

ごちそうさまでした。

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御所籠〜色紙点前を参照しているブログ:

コメント

暑い毎日です。ぐたっりしています。
ご一緒にお稽古されていた方があっという間に亡くなったのですね。
長わずらいにならず 一月前までお茶をできたのはある意味よかったのでしょうね。
私もここのところ癌検診に行っています。まだ全部は終わっていませんが。
友達は偶然 癌が見つかりました。まだ入院になっていませんが 早く手術してもらいたいと思っています。

ところで私が以前習っていた先生宅でも色紙点てはしませんでした。同じく 順番にしていると時間切れ?になったのです。私もしぇる様と同じように本を参考にして一人で勉強していました。

ひいらぎ様

毎年御所籠の前で挫折しているので、今年こそは!と社中の機運がもりあがっておりまして、先生も今年はやる気まんまんで、早めの茶箱スタートになりました。ここはなんとしても先陣をきって、まずは月まで完遂せねば。bearing、、、、といいつつ毎年炉の季節になだれこんじゃうのですよねえ、、、。がんばれ、私!
ところで、逆に千歳盆のようにシンプルなものが、さっぱりできないです。coldsweats01

さよならだけが人生だー、痛切に感じられる今日この頃です。

ところでこの籠の利休梅・・・とかいう紙の意匠の素晴らしさ、
マウスを動かすと素晴らしい遠近感が見られます!

一人稽古に励まれるしぇるさんガンバレ!、ですねっ!

暑中お見舞い申しあげます。
特に京都の暑さは格別かとは思いますが
体調など崩さないようにしてくださいね。

突然の訃報、自分もこの年齢になると
多くなります。でも別れるからこそ、心の中に
その方が新たに生きていると感じたりします。

お久しゅうございます。山間でも昼間の暑さは変わりません。暑中お見舞い申し上げます。色紙点前は、年に数回お稽古させていただけますが、私も求めたままの御所籠は、もう十年目に入っていてびっくり。一度も使っていませんでした。お道具を手にすると、それで満足してしまう悪い癖があります。使わせていただいてのお道具。しぇるさんの思いを、私も真摯に受け止め、今日のこの時を大事に生きていきますね。私の大好きなそして私とご縁をいただけたお道具と一緒に、お茶の道を楽しく学びながら。ですよね。

まだまだ自分には時間があると、やりたいこと、したいことを先送りしていては間に合わないこともあるのですね

この言葉、肝に命じておきます

暑さきびしい今日この頃、
ご自愛くださいませ

御所籠は拝見の有る無しでかなり手順が違いますね。欲しいけれどお値段がはるのでてがでません。(PC調子悪くて、変換できたりできなかったり。それでもしぇる家のページは開くだけいいのですが。)
したしいかたとのとつぜんのお別れはなかなか衝撃が大きくて心がうけとめられませんね。わたしは忘れないことがご供養だと思って、その方との楽しかったお付き合いを折に触れて思い出すようにしていますが、年々お別れが増えるのがつらいです。

ヘルブラウ様

ヘル様ほどたくさん骨董のすてきな器を持っているわけではありませんが、この籠はちょっと(ささやかな)自慢なんです。
もっと活躍させてやらないといけませんね。
さよならがあるから、人は一瞬一瞬を真摯に生きなければならないはずなのに、凡人の浅はかさ、人生はいつまでも続くと思いだらだらと、、、、ああ、反省反省。

nageire様

おっしゃるとおりですね。
さよならして初めてその存在の大きさを、不在のたよりなさを感じます。
なぜ、さよならする前にそれに気づけないのか、人間の永遠のテーマかもしれません。
negeire様も酷暑の候、無理をなさらずおすごしくださいませ。

koto様

こちらこそ、暑中お見舞い申し上げます。
山間だとかえって暑さがきついのではないかとお察しいたします。
お互い無理せずに(特に私は自分の年齢も考えてcoldsweats01)のりきりましょう。お茶でも喫しながら。
御所籠は意外と出番ないですよね。少なくとも私はこれを使ったお茶会はみたことがありません。もったいないですよね、こんなにきれいなのに。まあ、亭主側の力量の問題もありますがcoldsweats01
そのうち御所籠茶会もお雛様のころになんてどうでしょう?

かめさん様

ほんまにお互いに無理せんときましょう。
もう体力的に若くないなあと感じる場面が多多あって、節制しなければと思っています。(思ってるだけ〜)
元気で活動できるのはあと○年、と逆算して資産をしたいことそれぞれに分配して人生を楽しんでいる人を知っています。とてもマネはできませんが、うらやましいなあ、、、と思います。

yuchi様

私の御所籠は古道具でもとめましたので、新品よりかなり賢いお値段でした。(だから欠品もありますが)
私、茶箱系のお点前は拝見なしだと、できないかもしれない、、、coldsweats01意外になしの時の方がややこしかったりするのもあるし。臨機応変にできないのは修行不足ですわねえ。
この方が亡くなられて最初のお稽古だったんですが、みんなぎこちなくこの話題を避けていたのがよけいに胸にひびきました。
そうですね、私はこれからも、長岡京の光明寺(紅葉の名所)と聞くたびに、この方を思い出すとおもいます。

御所籠でひな祭り茶会。想像しただけでも、なんて素敵なんでしょう。初下ろしは来年のお雛様にいたしましょうね。ととと、、、思いだけは、、、、、。

koto様

私もやっと通販で紫塩瀬古帛紗をゲットしました。
これでいつでもデビュー可です。
あ、そのまえにお点前おぼえないと、、、coldsweats01

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