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2010年6月28日 (月)

但馬の国にて(前編)〜お茶事

そらいろつばめ様からお招きいただきました。

ご自宅でお茶事をしてくださるというのです。happy01

いそいそと電車ででかけましたのは但馬の国です。

義理姉がこちらの方に嫁いでいるので、子供たちが小さいころは、いとこたちと遊びに、こちらへよく行ったものでした。

山に囲まれながら海が近く、昔から洪水とたたかってきた土地です。
上流・下流の高低差のとても少ない円山川は、それがゆえに流れているのかどうか、よくみないとわからないくらいゆっくりゆっくり流れ、動きの少ない水は霧をよぶので有名です。

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まあ、まずはお宅のすごさにびっくり!!いたしました。
着工から竣工まで約3年、構想時間をいれるとそれ以上、、、というのが納得の、お家です。

個人のお宅ですので、許可はいただきましたが、写真掲載は少し控えますので、エッセンスのみを。

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この1枚、ぱっとみてシュールな感じがしません?
高低差のある室内に、一方は洋風のタイルのような床、一方は茶室ですよ〜coldsweats02

開け放てば、壁やしきりがないので、それこそ100人でもパーティーができるのだそうです。

P1050999

地階から、最上階の、円山川を眼前に独り占めできる、秘密基地、、、のようなお部屋までをつなぐ吹き抜け=光の井戸、はこの家という木の幹にあたるかのごとく。

左手のスサがみえる巨大な壁は、現在の日本最高の左官のお一人、久住 章さんの作品。(「情熱大陸」にでた久住有生さんのお父上とか)

あちこちに建築家と、そらいろつばめ様ご夫婦の思いがたくさんつまった、個性的でユニークなお宅です。

6年前の但馬をおそった台風による甚大な水害は、このおうちにも被害をもたらし、地階などは「ここまで水没した。」と土壁の中程をしめして教えていただきました。

水没してなお、こわれなかった久住さんの炉壇。

それが、茶道を続けよう、と思われた理由のひとつだったとか。

この日はお茶友さんもお手伝いにかけつけてくれまして、おもてなしいただきました。
いつもはゲストルームにされている(これもちょっと変わったお部屋なのです)四畳半で炭点前と濃茶を。

不肖、わたくし正客をつとめさせていただきました。

お道具は、そらいろつばめ様がご自身の審美眼により選ばれ、集められた思い入れのあるもので。

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濃茶のあとは八畳にうつって、薄茶席です。
(上の写真で中二階にみえていたお部屋です。これだけみたら独立したお茶室のようですね。)

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蹲居、柴折戸のある茶庭もまた見事。

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床には服部嵐雪(芭蕉の弟子)の短冊、お花は半夏生。

実はこの短冊、だれも読めないのです、、、、(崩し字の勉強は道半ばでして、、、、coldsweats01

ただ、同じ嵐雪の有名な「布団着て寝たる姿や東山」の俳句から、近いうち東山山麓に住む予定の私へむけたプレゼントとして、飾ってくださったそうです。
ありがとうございました。


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楽しい懐石は、主客いりみだれてもりつけていきます。
前夜、手早くおつくりくださった、心づくしの懐石です。
とてもおいしく頂戴いたしました。

このお家の地階は広大なオープンスペースですので、よくパーティーや、コンサート、地元の集まりなどが、それこそ100人規模でおこなわれるそうです。
こちらで結婚披露パーティーをされたカップルも3組とか。

これだけ人が集まってくるのは、ひとつにはこういう構造のお家のゆえでしょう。
けれど、それだけではなく、多くの人を受け入れる度量の広さ、人脈の豊かさ、なによりご夫婦のお人柄ゆえ、、だと、強く思いました。

私なぞよんでいただくのに、さっと、手だれのお茶人さんのご友人が来てくださる、というのもそのひとつですね。
ほんとうに感謝です。


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そらいろつばめ様ご夫婦とお茶友様。
(さっと洋服に着替えられましたが、お着物姿もすてきでしたのよ。ご主人の本邦初公開とは思えない和服姿もよくお似合いです)

最後に、玄関の天井を、、、、

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天井にツバメの姿が、、、。

ああ、これがHN「そらいろつばめ」だったのですね。

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但馬の国にて(前編)〜お茶事を参照しているブログ:

コメント

はじめまして。
お茶にまつわる様々なお話、
楽しく読ませて頂いてます。cat
おうちの事と、お仕事と、お茶と・・・
私がこうありたいな、と思ったそのままで
いらっしゃいます。
これからも、度々遊びに来させて下さいませ。

そらいろつばめ様のご自宅、スバラシイ豪邸ですね。
そらいろつばめ様、拙ブログにも、少女時代の哲学者の森有正さんについての想い出話や、(たぶん、誰も読まないだろうと想いながら書いた)太田垣蓮月についての拙文にコメントをお寄せいただいたり、青山界隈のブティック事情に超お詳しかったり、と大変な方だと想っていましたが、想像以上ですね。
しぇるさん、一人でお招かれになって、少しズルイ ??

現代的な建物の中に上手にお茶心というか、和の世界が取り入れられた、その見本のようなお家ですね。見せていただいたお写真だけども、ご夫妻のお人柄がしのばれるお暮らしぶりです。なかなかこういう個人のお宅でのお茶事を拝見する機会がないので、後編も楽しみにしています。

こあち様

はじめまして。コメントありがとうございます。happy01
お茶のことばかりでもっと格調高くいければよいのですが、気が多くて、ごった煮的ブログになってしまっております。こんなんでよければ、またどうぞおいでくださいませ。
ブログにはカッコつけのところもありましてcoldsweats01、本人の生活はいたって散文的、かつ、ふつ〜ですので、がっかりせんといてくださいね〜。

S&Y様

はい、ほんにすばらしいお宅でございました。
ただの豪邸、ではなく、そこにポリシーがある、というか生活になにを求めるか、という哲学がありまして、感じ入った次第です。
たんに豪華なだけでは感動はいたしません。

そうなんです、本当にいろんなことをよく勉強されて、よくご存知です。人とのつながりのメンテナンスもしっかりされておられます。
いったいどこから時間をみつけてくるのか?と。
私も時間の有効利用については人後に落ちないつもりでしたが、完敗ですわ。

yuchi様

こちらで、楽しい茶事を経験させていただき、自分の茶事のありかたについて勉強させていただきました。
というか、まだお茶会すらひとりでやったことのない超初心者なんですけどね〜。coldsweats01
とてもこのようにはできる自信はありませんので、背伸びせず、自分の背丈のことをぼちぼちしていこうかと。
でも、お茶という共通言語でいろいろ語れる、ということはうれしいことですね。

久しぶりにこちらを拝見しましたら すごい素敵なお宅ですね。私は建築を見るのも好きで 街を歩くときにはあれこれ見上げています。

ひいらぎ様

はい、ほんとうに素敵なお宅でしたよ。
建築に興味のおありの方には垂涎ものだと思います。

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