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2010年6月 1日 (火)

御所西・御所北・御所東

、、、、というタイトル通り、この日は御所を中心にぐるぐると。

よ〜く歩きました。
やっぱり御所の一辺って長い!と実感できた日でもありました。(足にマメができましたweep

まずは御所西、KBS京都と平安会館の間を西にはいったところ、弘道館

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右の石碑に「皆川淇園弘道館址」とあります。
皆川淇園は江戸中期の京都を代表する儒者ですが、彼が1806年に創立した学問所が弘道館。

その場所にある江戸後期〜大正年間に建てられた屋敷を、それにちなんで弘道館としたとか。

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現在の所有者は上七軒の有職菓子御調進所老松さん。(夏柑糖で有名よね)

以前の所有者が売りに出して、あやうくつぶされてビルになろうかというところ、姿を消しつつある京屋敷を保存し、その景観や文化を守ろうとする志で老松さんがかわはったとか。

先日のNHKのW&Wで、南禅寺別荘群も維持が大変なため、次々と所有者が変わっているというのをやっていました。
ただ、その建物を、庭を、守り、次の世代に伝えていこう、という志を受け継ぐ所有者なら、次々にかわったとしてもよいのではないかということでしたが、同じものを弘道館にも感じますね。

受け継いだときはずいぶん荒れ果てていたと聞きます。
ここは是非、維持にがんばって欲しい、と思うとともに、弘道館基金なるもので、われわれも協力できます。

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長い玄関アプローチを振り返るとこんな感じ。
緑がきれいな季節でよかった。

こちら普段は非公開ですが、お茶会やお茶事、いろいろなイベントをされているときは中へ入れます。
この日は夢風庵様の陶芸の師匠でもあり、老松嵐山店のカフェでも使用されている脇山さとみさんの作品展。

25日までなら、老松の若手菓子職人さんプロデュースの創作菓子を使ったお茶会に参加できたそうです。残念!


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まずは火袋拝見。(←火袋フェチ)

ここのは広いです。一間半?

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玄関から入り口方面をみたところ。

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お庭も、座敷も広くて開放感があります。
この眺めを見ながら、脇山さんの器で冷たいグリーンティをいただきました。

ちなみに茶道具あつらえになっているのはみんな脇山さんの作品。
これは絶対に柄杓を落とすことがないだろうな、、、という構造の建水にいたく惹かれました。

そして、点前座にちょこんと座っているお人形も、なかなか味がある表情です。

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こちら六畳のお茶室(?)。
作品のお茶碗は手にとることができて、よさげなものがたくさんありました。

これだけ座敷も庭も広いと、確かにお手入れはたいへんそうです。

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庭の腰掛け待合い。
こちらではほぼ毎月、お茶会や音楽のイベント、お茶事などもおこなわれているそうで、これは是非参加したいですね。

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帰りの玄関へのアプローチで視線を感じてふりかえると、あら、こんなところにまで、とぼけた作品がhappy01

この展示会+茶会のためだけに作られた創作菓子、とてもステキだったんですが、残念ながらほぼ売り切れ。
唯一ゲットしたのがこの求肥のお菓子。


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銘を「五月のそら」。
その名の通り、さわやかな青空と白い雲のようなお菓子。
包装紙は脇山さん作の湯飲みです。

弘道館をあとにしまして、御所西側を南下、ぐるっと東にまわって、お昼をこちらで。

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御所東・厚凜さん。
(京都市上京区新烏丸通丸太町上る信富町298  電話:075-212-3531)
築70〜80年の仕舞屋。

こちらは愛読書のらくたび文庫の「京都の町家ランチ」の巻に載っていた和食のお店。

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京料理をカジュアルな雰囲気でいただけます。
こんなお庭を眺めながら。

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コースもあれば、1200円のお得なランチもあって、絶品だったのはこれ。
山芋を揚げたのに、湯葉たっぷりの出汁の餡かけ。
人気メニューというだけあるわね。


腹ごしらえをして、ふたたび御所の西側を北上。
御所の北、相国寺承天閣美術館

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<柴田是真の漆X絵>。


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美術館への長いアプローチは緑にあふれています。


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こちらは、今や毎日新聞夕刊のトップを飾った老犬ぱる君のご主人様、ぽん様のおすすめで。

柴田是真は、幕末から明治期に活躍した漆芸家であり画家なのだそうですが、全く私は知りませんでした。
日本ではメジャーではありませんが、欧米では人気が高く、事実この展示のほとんどが、アメリカ人エドソンのコレクションなのです。

これも西洋で再発見され、日本に逆輸入された芸術で、プライスコレクションと若冲みたいな関係ですかね。

蒔絵などは多くは印籠や、根付け。
これらは、日本人は実用品とみなし、今はだれも使わないので忘れ去られていたのに、実用品ではなく美術品として西洋人は評価し、人気を博したようです。

ありとあらゆる漆の技法を使った実用品。
図柄は優美なものもあれば、判じ物のような、ユーモアを感じさせるものもあり、蒔絵をみるのが大好きな私としては、とても楽しかった!

なかでも印象に残った角盆の絵はがきを買ったので、ご覧に入れます。

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「稲穂に薬缶」。
薬缶だけでもユーモラスなのに、取っ手の所に見えるでしょうか?
漆に筋彫りだけで描いたキリギリスが、、、

(実際は光に透かして、やっと見えるくらいなんです)

なんと楽しい図柄ではありませんか。

ぽん様、ありがとうございました。
行ってよかったです。

<おまけ>
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某町家カフェの営業副部長(部長はわんこ)の猫ちゃん。

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コメント

弘道館、しぇるさまはきっとそのうち行かれると思っていました。先日、清川八郎の生涯を描いた藤沢周平の「回天の門」を読んで皆川淇園の名前を知ったばかり、何かイベントがあったら私も行きたいと思っていたところです。
それから相国寺、次の時は宗旦稲荷も寄ってみて下さいね。鐘楼の裏です。

そらいろつばめ様

このごろは、そらいろつばめ様に京都のことを逆に教えていただくことばかりですね。弘道館の活動には少し興味あります。10月にはお茶事もされるようで、申し込んでみようかな、と思っています。ごいっしょにいかがかしら?happy01
宗旦稲荷の立て札は横目でちらっと見たのですよ。少し時間が無くてスルーしてしまいました。でも相国寺にはこれから何度でも行くと思うので、また後日、、、ってことで。

行ってこられたんですね。間に合って良かった(笑)
この日、私と逆コースながら、ほんまによう歩きはりましたねぇ。私は自転車でした。

脇山さんも柴田さんも茶目っ気と言うか洒脱な感性がエエわぁ。
柴田さんは、私も大雄院の和菓子の会で存在を初めて知りました。あの襖絵に再会できて良かったです。

ところで、遅ればせながら上棟おめでとうございます。ああ、楽しみ(とすっかり行く気でいる)

相国寺そばの短大に通っていたので懐かしいです。
明日京都の病院でMRI検査の後元気なら、是真を観に行く予定です。

庭の魚おやじと蛙おやじ可愛いでしょ(笑)

ぽん様

はい、間に合いました!happy01
ありがとうございます。
ほんに、京都に住んでいたらチャリでぱ〜っといけるのに、と思いましたわ。でも気持ちのよい1日だったので、歩くのも悪くはなかったです。
大雄院の名前には、私も反応しました。あの時はゆっくり襖絵見るチャンスはなかったですけど〜。

まずは雪見茶会かな〜。(紅葉茶会はまにあいそうもない、、、)

夢風庵様

MRIご苦労様です。

夢風庵様も脇山さん風おとぼけ、、、な作品をめざします?
私、彼女の作品をみて、どうしても吉田戦車の「かわうそ君」を思い出してしまうんですけどcoldsweats01

お庭にお一人様、脇山さんのお人形、ほしいですねえ。

どこか重なる部分もある気はします。
貸し窯をお借りしていた工房の方に、「あなたはきっとこの人の作品好きよ」と個展のはがきを渡されたのがきっかけでした。
たぶん変なのばかり作ってたんで見抜かれたんでしょうね。
それから教室1日体験して即入学ですgood

かわうそ君!あのムードありますねhappy02

夢風庵様

こういう出会いは偶然じゃなくて、必然だったのかもしれませんね。
脇山先生の御薫陶で、ますますおとぼけ不思議味(?)に磨きのかかった夢風庵様の作品を見たいですわ。

しぇる様も行かれましたか あの弘道館。私が行きましたときはちょうどお話があった日だったせいか 本当にたくさんの方がいらしてゆっくり拝見するというわけにはいきませんでした。
私も伺えそうなら是非茶事に伺いたいです。 
 
相国寺の漆器展も東京で見られませんでしたので行きましたが よかったですよねえ。

ひいらぎ様

こういうイベントがなければ、弘道館、しらないままだったかもしれません。前の所有者が手放すとき、価格のこととかいろいろあったようですが、こういう形で残ったことはなによりです。それでも維持していくのはたいへんだろうなあ、、、と。せめてイベント参加でささやかなる協力をいたしませうhappy01

やはり京都は良いですね~~~
文化を育む環境が羨ましいです。
老松の夏柑糖、大好きなのですが
なかなか手に出来なくて。夏蜜柑が売られて
いると即購入、自分で作ったりしています。

nageire様

はい、京都に根をおろしている老舗は心意気がちがいます。
代々受け継がれた文化を守ることが自分のご商売をまもることにもなっているとご存じなのだと思います。
夏柑糖、通販でも入手できます。夏にはおいしいですよね、あれ。

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