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2010年5月12日 (水)

冷泉家〜王朝の和歌守展

京都文化博物館にて、特別展「冷泉家〜王朝の和歌守展」をみてきました。

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いわずとしれた、藤原俊成、定家、為家などの和歌の綺羅星、エリートを祖にもつ和歌の家、名家であります。

御文庫とよばれるこれら古書を擁する冷泉家の蔵は、江戸時代の大火も免れ、明治維新に東京遷都についていかなかったため関東大震災で失われることもなく、奇跡的にのこったタイムカプセルのようなもの。

長いこと非公開で、本の整理・目録作成が始められたのはつい最近のことらしいです。
なんにしても国文学者、歴史学者などにとってはお宝の山であることでしょう。

今回の展示は

第1章 家祖    第2章 明月記 (定家さんの日記、教科書でもメジャー)
第3章 勅撰集 (古今集の定家本などなど)  第4章 私家集 (定家監督、書写が多いです)
第5章 歌書  第6章 宸翰 (天皇直筆の書のことね)

俊成、定家のビッグネームの直筆がおがめるとは。
筆遣いは、ほんにその人がそれを書いたその瞬間の息づかいまで感じられるようで、千年ものへだたりをあっというまに飛び越えるが如く、、、です。

先月、野中の清水様のご厚意でたくさん見せていただいた古筆を拝見してより、くずし字を勉強しようと、誓ったのですが、いまだ力およばず、このおびただしい歌の書を読むことはほとんどできませんsad

それでも、ああ美しいなあ、こういう字で歌がさらさら書けたらなあ、、、と思わずにはいられません。
生来の悪筆でして、このような美しい字には人一倍憧れがありますの。

なによりもこれらのおびただしい古書が、そして和歌守の家が、現代まで生き残ったことの奇跡に感動しますね。
それも京都であるからこそ、、、、でしょう。

この貴重な古写本だけでなく、今に残る最古の公家屋敷の建築(冷泉家住宅:重要文化財)、七夕の乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や端午の節句の飾りなどの年中行事などの文化遺産を保存し、冷泉流古今伝授を継承することを目的として財団法人冷泉家時雨亭文庫が設立されたのは1981年だとか。

現在では春秋の短期間、冷泉家住宅は一般公開されているそうで、これも一度行ってみたいです。

それから、展示会場には冷泉家の乞巧奠のしつらえの実物が披露されていました。これはわりと有名なので、雑誌なんかでみたことがあります。
この七夕には、真ん中に広げた白い布の帯を天の川に見立て、王朝時代の装束に身をつつんだ歌人男女がそれをはさんで、恋の歌をとりかわすそうです。みやびですねえ、、、

麗しい水茎のあとを見てしまったので、なんだか自分もすらすら美しい字が書けるような錯覚におちいりまして、出来心で冷泉家バージョン・筆ペンなんか買ってしまいました。(そんなわきゃないのにねえ、、、)


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冷泉家〜王朝の和歌守展は6月6日まで。
京都文化博物館:三条高倉


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また少し、留守にします。
コメントへのお返事、遅れるかと思いますがお許し下さい。


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コメント

しぇる様

「冷泉家〜王朝の和歌守展」にいかれたのですね
古筆の展示会をした会場のオーナーの表具師さんは
冷泉為人さんとごく親しいお友達なのです
その関係で展覧会の招待券をいただきました
行かれるのでしたら手許の招待券を差し上げましたのに

古典籍の本という
本来なら大変地味な展示内容なのですが
展示されている物が物だけに、ものすごい展示ですよね


20年くらい前、新古今の世界にあこがれて定家に関する本を何冊も買ったり図書館で借りたりした時期がありました。ついこないだも、そのころ一生懸命にまとめたノートが出てきて懐かしく思い出したところです。その後スイスで暮らすようになり、いつのまにか忙しさにまぎれて雅な世界と縁遠くなってしまいました。冷泉家のようなお家は、偉大なご先祖の直筆が大切に保存されているのですねえ。
おや?どちらかへご旅行?ご報告楽しみにしています。

自分も、東京で拝見しました。
やはり受け継がれた美と言うものを感じました。
見えるもの見えないもの・・・すべてを受け継がれてゆく
そんな大変さも感じましたよ。

しぇる様

こんばんは
今日、例のおそろしい古筆の会を
東博の転合庵を会場に開催しました
冷泉家のものには及びませんが
俊成を中心にしたものが出陳されました

今回の収穫はさる古美術商さんによる
益田鈍翁のコレクションの行方の話でした
巷間話されているものとはことなっており
伝説がつくられていく過程が垣間見られるようでした

次回は、西行さんがテーマですのでおもしろそうですよ
お時間が許せそうでしたらおいでください

野中の清水様

おそらくなんらかの関連をお持ちだと思っていました。
あら、招待券、惜しいことをしました。bearing
そうなんです。ばらばらで展示されたらすごく地味な展示だったと思いますが、冷泉家の歴史の重み、加えてこの展示物の圧倒的量がきらびやかな感さえしましたね。
おとろしい東京古筆の会ですか。鈍翁さんのコレクションはかなりのものが散逸したと聞きましたが、裏話があるのですね。
先月の上京時は時間が無くて東博までたどり着けませんでした。次回はせめてお茶室だけでも見てみたいです。

yuchi様

冷泉家では代々大事にされすぎて(嫡男しか、御文庫に入れなかった)かえって秘密主義にはしってしまっていたのかも。公開され研究が開始されたのがつい最近だと聞きます。こんな1000年近いタイムカプセル、貴重ですよね。
定家さんがお好きでしたか。小堀遠州も定家に心酔して綺麗寂の茶の湯を大成したそうですし、私もその世界にひかれます。(歌としては万葉集のほうが好きなんですが)

nageire様

このご時世、名家とはいえ維持していくのは大変だろうなと思いました。
名家のあり方も時代と共に変わっていくのは必要なことなんでしょうね。
おかげでわれわれ庶民もこのような貴重な古書を拝見できる時代になったのですね。

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