フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 日本民藝館 | メイン | 古筆を楽しむ »

2010年4月27日 (火)

旧・前田侯爵邸〜三井記念美術館〜出光美術館

さて、その他のお江戸紀行(かなり偏向)をまとめまして、ご紹介。

日本民藝館をでたあと、すぐ近くにあるという旧・前田侯爵邸へ。


P1050035

こちらはいまでは目黒区立駒場公園となっています。
もちろん、入園は無料。

P1050040

旧・加賀百万石前田家16代当主の本邸として、昭和4年に建築され、当時東洋一の屋敷と言われた建物。
延床面積2930㎡を誇ります。
なんとここも入館無料!
入り放題、写真取り放題、なんて太っ腹なんだあ、目黒区(東京都?)!

P1050043

だからといって、荒れ放題、ではなくて、広大な庭園も、屋敷もちゃんと手入れされている職員さんもおられます。
さすが、目黒区(?)。この周囲、ごっついお屋敷ばかりのハイソなエリアみたいなんですものね。


P1050046

なんでも、英国のチューダー様式らしいですが、とにかく当時の優雅な貴族の生活をしのんでくださいませ。


P1050050

戦後はアメリカ軍司令官官邸として接収されたこともあるそうです。


P1050047

現在では東京都有形文化財。

P1050045

柱の装飾。あちこち、手が込んでます。


P1050054

P1050053_6


豪華な部屋の他に、どうみても召使いたちのお部屋、らしき部屋もたくさんあって、時代的にも宮部みゆきの「蒲生邸事件」の舞台となったお屋敷みたいだな、と思ったのでした。

さて、場所は変わってこちらは、、、、

P1050062

日銀〜♪(こうなると、たんなるおのぼりさん)

でも建物はすてきですわ。(設計:辰野金吾)

この近く、これまたすんばらしい、堂々たる建物。


P1050064

右の三越も、、、ですが左の三井記念美術館ですよ。

昭和初期の建築、国の重要文化財。設計はどうも外人さんらしい。(←?)

この伝統的で、重厚な、かつて銀行として使われていた建物の内装そのままに、三井財閥の底知れぬ力を示すお宝の数々。


P1050066

今回の展示は徳川家康の遺愛品、特に彼が所持していた茶の湯の大名物がお目当て。

P1050069


そう!信長、秀吉、家康の時代を通して、楢柴、新田とならぶ天下三肩衝の一つ、「初花肩衝」!(徳川美術館蔵)
秀吉の前に三つ並んだところを「へうげもの」で、織部がよだれをたらさんばかりに眺めていたあれ、ですよ、あれ。(スミマセン。漫画の話です。coldsweats01

これをガラス越しとはいえ、この目で見られるとは。
しかも、三井所蔵の同じく大名物「遅桜」肩衝とならんだところを、正確な如庵の写しのお茶室で!(感涙もの)

思ったより大きく、とても何百年も前に作られたとは思えない美しい土肌です。

遅桜はもともと、初花とならんで足利義政が所持し、「金葉集」の「夏山の青葉まじりのおそ桜初花よりもめづらしきかな」の歌意に因んで、初花にも負けないくらいすばらしい、との意で命名したもの。

数百年の時を経て、またこの二つの茶入れは出会ったことになります。
でも、やはり初花の方が完成した唐物らしい美しさを感じますが。


できるなら、さわって、持って、その器の壁の薄さ、軽さを実感してみたいなあ、、、
(なんで唐物のあつかいが、ああも丁寧なのかが、わかるそうです。)

あと、茶会記にもっともよく登場するといわれる大名物、唐物茶壺「松花」もでていましたわよ。heart01

最後に行きましたのは、丸の内の出光美術館


P1050082

皇居に面した帝劇ビルの9階にあります。(ここからはお濠や桜田門がきれいに眺められます。)

展示のテーマはずばり「茶〜Tea」。


P1050084

煎茶道のお道具などもあったのですが、なんといっても茶道道具コーナーが、これまたすごかった!

長谷川等伯も一生懸命模写して学んだという南宋の画家、牧谿の平沙落雁図(重要文化財)がでてましたわ。
名前は良く聞く、ただし、、、ちょっと薄すぎてなにが描いてあるのかよくわからん絵なんですがcoldsweats01

佐竹本三十六歌仙(近代数寄者がみんなで分け分けした)も、こちらのは僧正遍照、と人麿。

利休や少庵の茶杓もあれば、唐物茶碗、茶入、高麗茶碗、漢作唐物茶壺などなど、お稽古の時に名前だけ拝借している名品の数々が目の前に〜〜!

、、、、、すみません。つい興奮してしまいました。
いや、東京はすごいわ、と思ったことでした。


P1050085_3

最後に、とても心惹かれた水指があって、その絵はがきを手に入れましたので、アップします。

明代末期、景徳鎮窯、古染付葡萄棚文水指。

素朴な、描き手の息づかいまでわかるような絵付けに、大好きな葡萄文。
かせているところもよい景色です。
こんな水指が小間の茶室にそっと置いてあったなら、、、、もう感動してひっくりかえりそうですhappy02
美しい道具って、、、すばらしいわ。
(柳 宗悦の審美眼に比べたらお話しになりませんが)

時間の制約がありましたので、「茶の湯」に偏向した美術館巡りでしたが、とても実り多かったです。
(あ、ちゃんと仕事の部分もこなしましてよ)

そしてこのたびの東京行きで、尊敬する茶人さんのおひとりに、お目にかかることができました。
いろいろお話を伺って、茶道について、お茶事について、目からウロコがどばどば落ちました。
ありがとうございました。お目にかかれたご縁を感謝いたします。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/349039/23988929

旧・前田侯爵邸〜三井記念美術館〜出光美術館を参照しているブログ:

コメント

しぇるさま

東京に行くときに出光には行きます。
昔は空いていたのですが、最近は混みがちですね。
いつも、招待券をいただくのですが
そのためだけには遠方のため行けません。
西南の隅に出光佐三さんが使用していた立派な部屋があり、
そこでお茶とお菓子をいただいたことがありました。
見晴らしのいい美術館ですね
出光美術館研究紀要第一五号(最新刊)に
今回の古筆の展示会に展示している金剛院切が掲載されています
おいでになった時に是非ご覧くださいね。

前田家、いいですねぇ。タダちゅうとこも(笑)
映画なんかのロケにもよう使われてる気がします。
今度東京へ行くときはチェックしようっと。

野中の清水様

さすがに出光はおさえておられたのですね。
世界の(主にアジアの)地域別の古陶の破片の展示まであってびっくりでした。よいお茶室もあるのですね。(中には入れませんでしたが)
東京には行きたい美術館があまりにも多く、今回はお茶をテーマにしているところを選んでみました。

ぽん様

そう、ただ!っちゅうところに、はげしくひかれますね。coldsweats01
たしかになにかのロケに使われているかも。今度この映像を見たら、きっとわかると思います。
それにしてもハイソっぽいエリアでした。はあ〜(ため息)

しぇるさま

今日は御来駕いただきましてありがとうございました
また、みなさまにおいていただきありがとうございました。
楽しかったです。
お時間がありましたら周辺の名所をご案内できましたのですが
あのような状況でしたので、お構いもできませんで澄みませんでした
またのお出会いを楽しみにしております。

ありがとうございました。

野中の清水様

こちらこそ、ほんとうにありがとうございました。
初日で一番お忙しいときにお邪魔してしまいました。
想像以上のコレクションで感動いたしました。あたらしい世界が開けたような気がします。
また、メールにてちゃんとお礼いたしますね。

1時間半もあれば都心に出られるというのに、無精者の私はしぇるさんのこの東京巡りの中で「出光美術館」しか行ったとこがありません。coldsweats01 初花と聞いて見に行きたくなりましたが、ゴールデンウィークは混んでいるかなぁ。
葡萄棚の水指、いいですね。どんな方が愛蔵されていたのでしょうね。

yuchi様

その1時間半という半端な時間が問題なんですよ。遠いとかえってあれもこれもとよくばる気持ちになりますが、まあいつでも行ける、、、というのがまずいようで。それにしても、東京のあちこちでいろんな美術展のポスターを見ました。時間が許せば、あれも行きたい、これも行きたい、、でした。やっぱり東京はすごいのがあるのね、、、、。
葡萄棚の水差し、かつて淡交かなんかの雑誌の表紙にでていた、、、と思います。なんとなく記憶にあったのよね。

こんにちは、しぇる様

お江戸へ参りました際、今のところ下町ばかりへお邪魔してまして。
美術館巡りや、旧邸巡りもしたいのですが・・・。
上野の森も未踏なのですよ。
旧・前田侯爵邸、無料なのですか!
それは、素晴らしいですわ~。
次回上京の際、参考にさせて頂きますね!

いけこ様

上京するときはいつも仕事がらみで自由時間がすごく限られているのです。なので立ち寄る場所がすごく偏っているかも、、、。神田や青山なんかにも行きたいんですけどね〜。

そう、無料なんです。東京の文化度の高さをみせつけられた気がしました。

しぇるさんの東京!じっくり読ませていただき・・・さすがの今の東の都・・・ああ・・・すごい・・・
前田家・・・のお庭(庭園)も邸宅も・・・すごい・・・行って!見たいっ!笑
ただ・・・に私も惹かれる!笑

出光美術館のポスターの「喫茶のたのしみ」この文字に・・・ほっと救われる思いです!
葡萄は、夏の意匠ですか・・・清清しくて美しいですね!好きです!

nnya様

ほんとに私もおのぼりさんで、久々の東京でしたので興奮しました(?)
関西にどっぷりつかっていると、関西の方が文化的に上!と思ってしまいがちですが、井の中の蛙だったなあと、思います。
出光はあまり意識していなかった美術館なんですが、所蔵品リストをみて、ちょっと襟をただしてしまいました。ここを知ることができたのは収穫でした。そう、このポスター、いいでしょ?チケットの半券を栞にして楽しんでいます。

コメントを投稿