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2010年4月19日 (月)

京都和菓子の会〜春爛漫 at 秦家住宅

皆勤ねらいの京都和菓子の会、今年初めての会はこちらで。


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油小路仏光寺の秦家住宅
昭和61年まで小児薬「太子山竒應丸」の製造・卸をされていたお家です。
京都市の有形登録文化財ですが、もちろん今も秦家の方々が住んでおられます。

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店の間にあった、衝立にこんなものが。
明治9年とあります。
京都売薬業の番付ですね。秦家の奇應丸が龍の大関に載っています。

こちらのお宅には2年前の新緑の候、やはり和菓子の会でおじゃましたことがあります。

その時にはじめてぽん様にお目にかかったことを思い出しますわ。
この日は、主催者側として、お手伝いされておられました。
(あの水色の江戸小紋、すてきでしたわ〜lovely


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さて、座敷にとおされて、まずしたのは、この赤穂緞通を手ですりすりhappy02

京都の古くからのお家にはまず敷いてあるという緞通。
使い込まれたこの手触りがまたなんとも、、、、(緞通フェチ?)

まずはご当主の秦めぐみ様から、秦家の歴史や、町家暮らしのことをお聞きしました。
このあたりは祇園祭で一番南になる太子山がでるご町内。
屏風祭もされますし、その季節はとても風情があるだろうなあ。

主人公のお菓子ですが、今回はなんと聖護院八つ橋さん。
いままで和菓子の会でみてきた、いわゆる上生菓子屋さんではありません。

八つ橋、といえばお土産菓子、という印象がありましたが、今回その偏見を軽くうちやぶってくれました。

まずはご覧下さい。

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美しい漆の板に載ってきたのは左上から、生八つ橋の生地で作った桜。
その下が新しいかたちの焼いた八つ橋+チョコかけのカネール。
真ん中の桜はピンクが生、茶色が焼いた八つ橋。
右上はお茶会など、注文でのみ生産するうす〜い八つ橋。
右下が今回の主役、いままで見たことのない、「清流」という透明な八つ橋。

見た目にもなんと美しいさまざま八つ橋なんでしょう!


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そば茶の入った湯飲みは秦家の什器ですが、今回初使いで、「秦」の篆書体の文字の入ったもの。ありがたや。

左の桜は季節によって松竹梅、紅葉、杜若、栗などにかわるそうで、こちらは聖護院の本店と、一部のデパートでしか買えません。知らなかったわ。聖護院の近くに住んでいたのに、、、
これはお茶会にも使えそう。

一般的な八つ橋は、私は焼いた方が好きで、冷たい麦茶なんかといっしょに、バリバリ食べるのが、んまい!、、、のですが、薄焼き八つ橋はまた別物でした。茶会に使われるだけあって、上品。またこのニッキの香りがなかせます。(ニッキ大好き!)

さあ、はじめての透明八つ橋!


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寒天と葛のなかにぷるぷると道明寺が浮かんでいます。
lovely聖護院さんの生八つ橋は「聖(ひじり)」なんですが、その皮がまさに透明、、、涼しげな夏のお菓子になりました。

聖護院八つ橋のお嬢さんが製品企画室長で、企画部の社員さん共々、今の時代にあった、でも、100年後もおいしいと言ってもらえるお菓子作りの企業努力をいろいろされているんですね。

「100年後も、、」と、言われたところに創業元禄年間の老舗の重み、歴史を感じました。
320年前の創業者も、100年後に、、、と、そう思ったかもしれません。
自分の代だけでなく、100年先の家業のことを考える、、、、京都ならですね。
こういうお家を若い継承者がささえている、ということに今の時代、驚きを禁じ得ません。

  *    *    *

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秦家の唐長の襖です。
電灯を消すとまた違った雲母の輝きが。角度によっても違う色、景色にかわるのが魔法のようです。
これも町家ならではの陰翳マジックです。

この柔らかな光を部屋の中に導き入れる庭。


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町家の庭には猫がよく似合う、、、、
(特別出演:秦家のむ〜んちゃん)

うつくしい紅の楓の若芽に、緑鮮やかな苔。

めぐみ様におうかがいすると、やはり苔の間から出てくる雑草は、一日数平方メートルと決めてピンセットで抜くそうです。
やっぱりね。この美しさを維持するにはそれなりの努力が必要なんですね。


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この美しいお庭も見上げるとビルの谷間で、これが今の京都を象徴しているようです。
ただし、部屋の中にいると軒から下げた簾でこのビルは完全に視界からシャットアウトされます。
智恵ですね〜。


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最後になりましたが、うつくしいさまざま八つ橋をさらに引き立てていた漆の大皿、京都の若手の塗師、三木啓楽さんの作品。夜の瀬戸内の波をイメージした物。

町家の陰翳の中で(しかも赤穂緞通の上!)拝見すると、さらに美しいですね。

今回も、すばらしい会をありがとうございました。

ごいっしょさせていただいた、もちや様、そらいろつばめ様、B様、こちらもありがとうございました。
あまね様、風小僧様、裏方さん、ご苦労様でした。

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コメント

わ~!
和菓子の会ですか!どなたでも参加できるのでしょうか?
食いしん坊の私は画面を見て 指をくわえています。
どんな味かしら?と。

また御所の桜はまだ咲いているのですね。お花見?も楽しそうですね。
私は昨日は冷泉さんの講演会に行ってきました。
はるか彼方の雅な時代を思い浮かべていました。

遠方、はようからご参加いただきまして、
ありがとうございました。
八ツ橋の可能性をご堪能いただけたかと…。

今回は、菓子盛その他、ずいぶんいろいろと
聖護院さんにお助けいただきまして、
楽させてもらいました。

なかなか行き届きませぬが、これに懲りず、
どうぞこれからもよろしうお願いいたします。

次回はもちやさまんチのお近くですの予定ですぅ。

色とりどりの八ツ橋の味と形に驚きでしたね。
襖の写真、白い唐紙とは思えないほど美しく照り映えていますね。ご一緒させて頂きありがとうございました。素敵な時間を過ごすことができました。
Bさまは、しぇるさまともちやさまのオーラに圧倒されたようです。また、和菓子の会のスタッフの皆様も、本当に個性豊かな方々で、素敵です! 次回もとっても楽しみです。

ひいらぎ様

御所の桜は近衛邸跡の糸桜からはじまって、出水の小川の里桜におわるまで、ほぼひと月のあいだ、あちこちで楽しめるそうです。京都に住んでいる人はほんとうにラッキーですね、御所があって。
和菓子の会はだれでも参加できますので、HPをチェックしていただいて、参加募集があればお申し込み下さい。次回は8月に夜咄形式でやる、ということなので、とっても楽しみなんです。

あまね様

裏方さん、ご苦労様でした。いつも楽しませていただいているだけで、お手伝いもせずスミマセン。
また風の会との共同開催の時は(移住後ですけれどcoldsweats01)邪魔にならん程度にお手伝いさせていただきますわ。
老舗が名前にあぐらをかかずに、地道な商品開発努力をされていることに一番感銘をうけました。でなければ300年以上も生き残ることはできないはずですね。
次回もすご〜く期待しています。もちや様は歩いていけるところでいいですねぇ。

そらいろつばめ様

遠方から朝早くにおつきあいいただきまして、ありがとうございました。
襖の写真はどなたかの影がぼんやり映って、さらに効果的になったと自画自賛しております。お値段さえ気にしなければ、唐長の唐紙、ほしいものですねえ、、、despair
もちや様はともかく、私はオーラなんぞありませんので、あつかましさに圧倒された、、、ってわけじゃないですよね?coldsweats01
次回の和菓子の会もとってもすてきそうですね。またご一緒してくださいませ。

お疲れ様でした。一日たっぷりお楽しみでしたね。
お花見に伺えなくて残念でしたけど、私もたっぷり楽しませていただきました。葛の八ッ橋、ごっつおいしかったです。
ああ、思い出せば2年前のこの時、しぇるさんにお声をかけていただいたのでした。あの日も私はPOPな着物と帯でしたね(笑)
品の良い鮫小紋も、私にかかれば遊び着です。わはは

ムーンちゃんが覗いてる写真、グッドタイミングですね!

ぽん様

さすがに遊びすぎて、翌日仕事をしながら体を癒しました。(←どんな仕事ぶりじゃ?)
お着物がめずらしく正統派でしたね。とてもきれいな水色で、町家のほの暗さの中にぱっと明るくて目をひきました。鮫小紋は私も大好き。たしかに、帯廻りが「ぽん様好み」〜!!happy01よう似合うてはりましたよ〜。

若手と言っていただいてありがとうございます。
本人はもちろん若手どころか「ひよっこ」のつもりなのですが
漆の世界もさらに若いメンバーがどんどん増えてきて、
おじさん扱いされるようになって、ちょっとショックを受けている
38歳です。
http://blogs.yahoo.co.jp/keigo120833/32893356.html
同じようなシリーズでこんなのも造ってます。

また、いいもの出来たら見てもらえるとうれしいです。

お菓子が取り持ったご縁に感謝!

keiraku様

コメントありがとうございます。
すばらしい器でしたね。
38歳はこの世界ではまだまだ若造、、、かもしれません。
これから先精進される時間がまだまだありますもの。
「波」シリーズの同心円の波のお皿、美しいです。お茶席で使いたいものですね。

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