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2010年4月

2010年4月30日 (金)

古筆を楽しむ

ブログを通じてご縁をいただいた、野中の清水様、古筆の蒐集をなさっておられます。


大阪から西へ1時間足らず、文化財の修復なども手がけられる表具屋さんのギャラリーにて、このたび貴重なコレクションの一部を展示される、ということでお言葉に甘えましてお邪魔いたしました。


この日は、近くの鶴林寺という名刹で茶道連盟のお釜がかかり、そちらのお席にも、野中の清水様ご所持の軸をお貸ししている、ということもあり、茶席にあうような古筆を選んで展示されているとか。
ですので、お茶席を終えられた方々がたくさんこられていました。

まず入ってすぐ、目に飛び込んできた澤庵 宗彭の墨跡。


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(お見せするのはひかえておきますが、その軸の下に凜と生けられた芍薬。これも野中の清水様が育てられたもの)

これを拝見しただけでも感激でしたのに、2階のギャラリーに入ってさらにびっくり。

詳しくは申し上げませんが、仮名の崩し字も読めず(ちょっと勉強したがすぐ挫折)、能筆家の知識もない私でさえ、すごい!と感動いたしました。


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こういうのが、かかってるんです。
重文もあります。どこそこの美術館、博物館へ嫁入りする予定のものもあります。

実際、日本の古筆、墨跡、美術鑑定のオーソリティの方々、美術館の学芸員の方々がこの後解説にこられる予定とか。
(なので、野中の清水様、あちこちの美術館に顔がきかれるようですよcoldsweats02

まさかこれほどのコレクションとは思いもせず、驚嘆する私どもの前で、ごく一部、とおっしゃりながら次から次へとお軸をほどいてお見せくださいます。(まだご自宅にもたくさんあるそうで、一体どのくらいお持ちなのでしょう?!)

流麗な仮名、楷書体の漢字、和歌に消息、美しい紙料、、、、書かれた内容は国文の知識があればもっと楽しめるでしょう。
表具の古裂もみのがせません。これも時代ものです。

1000年も昔の人が書いたものが、今目の前にある、というこの不思議。

手袋をはめてあつかわないといけないと思われるようなものを、無造作に素手で広げられる野中の清水様、私などはちょっとひやひやです。

少庵、武野紹鴎、江月宗玩の消息などは、茶人ならだれでも垂涎ものです。
こんなものがガラス越しでなく、直に拝見できる機会があろうとは!

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こちらで野中の清水様特注のお菓子をいただきました。
十二単の襲にみたてた「菖蒲襲」。中の餡は紅色でとてもとても美しいお菓子です。

(野中の清水様はご自宅でお茶事をされることもあるそうですよ。)

読めないこともあってなんとなく、古筆は遠い世界のもの、と思っていましたが、新たな世界がひらけたような気がします。

雰囲気を楽しめばよい、と野中の清水様はおっしゃいますが、やはり少しは読めないとねcoldsweats01楽しさがちがいますし。で、また崩し字の勉強をしよう、と。(どうかこんどは挫折しませんように)

最後に記念撮影。


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(アップの許可をえまして)

野中の清水様に、このたびご一緒させていただいた、そらいろつばめ様、koto様、それに私です。

このあと、その鶴林寺でのお茶席(それも二席)の券までちょうだいし、三人でありがたく参席させていただきました。
(茶席に入れるとは思いませんでしたので、三人ともお茶をやっているのにだ〜れも懐紙すら持っていなかった!はずかし!)

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鶴林寺。
(伝)聖徳太子発願、白鳳時代の古刹です。西の法隆寺ともいわれるとか。


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奈良によく見る様式の三重の塔。

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本堂。なんと国宝ですよ。室町時代。


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これまた国宝の太子堂。
屋根は宝形、檜皮葺き。この曲線が特異でまた美しい。


なんと平安時代のもの。

この小さな町にこんな立派なお寺があるなんて知らなかったわ。

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緑の陰も美しく。


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楓も赤い花をつけ、

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牡丹も華麗に咲き、、、

こんなきれいなお庭をもつ二つの塔頭でそれぞれお茶をいただきました。
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待合いには、野中の清水様が「軽い物」とおっしゃった太田垣蓮月尼の歌がかけられていました。
独特のほそいほそい筆になるほととぎすの歌。

(これで軽い物ですか〜?coldsweats02


お茶席でも三人で茶道談義、駅前で遅いお昼をいただきながら、ここでも茶道談義をどのくらいしたでしょうか。

実はずいぶん遠方からお出かけ下さったkoto様とは初対面だったのですよ。
(これもブログからいただいたご縁です。)

なのに初対面とも思えず、何時間もおしゃべりできるのは茶道、という共通言語があるからなんでしょうね。

そらいろつばめ様も、koto様も茶道を深くとらえておられる、というかすごく掘り下げて、それぞれ勉強されておられます。その真剣な茶道への気持ちの前では、私などおはずかしいです。

へりくつばかりこねとらんと、もっとお稽古しないとな〜、、、と反省。

不思議なご縁でこの日はほんとうにたくさんのことを学ばせていただきました。

野中の清水様、
そらいろつばめ様、
koto様

ありがとうございました。
今後ともよろしくおつきあいのほどを。

2010年4月27日 (火)

旧・前田侯爵邸〜三井記念美術館〜出光美術館

さて、その他のお江戸紀行(かなり偏向)をまとめまして、ご紹介。

日本民藝館をでたあと、すぐ近くにあるという旧・前田侯爵邸へ。


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こちらはいまでは目黒区立駒場公園となっています。
もちろん、入園は無料。

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旧・加賀百万石前田家16代当主の本邸として、昭和4年に建築され、当時東洋一の屋敷と言われた建物。
延床面積2930㎡を誇ります。
なんとここも入館無料!
入り放題、写真取り放題、なんて太っ腹なんだあ、目黒区(東京都?)!

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だからといって、荒れ放題、ではなくて、広大な庭園も、屋敷もちゃんと手入れされている職員さんもおられます。
さすが、目黒区(?)。この周囲、ごっついお屋敷ばかりのハイソなエリアみたいなんですものね。


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なんでも、英国のチューダー様式らしいですが、とにかく当時の優雅な貴族の生活をしのんでくださいませ。


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戦後はアメリカ軍司令官官邸として接収されたこともあるそうです。


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現在では東京都有形文化財。

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柱の装飾。あちこち、手が込んでます。


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豪華な部屋の他に、どうみても召使いたちのお部屋、らしき部屋もたくさんあって、時代的にも宮部みゆきの「蒲生邸事件」の舞台となったお屋敷みたいだな、と思ったのでした。

さて、場所は変わってこちらは、、、、

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日銀〜♪(こうなると、たんなるおのぼりさん)

でも建物はすてきですわ。(設計:辰野金吾)

この近く、これまたすんばらしい、堂々たる建物。


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右の三越も、、、ですが左の三井記念美術館ですよ。

昭和初期の建築、国の重要文化財。設計はどうも外人さんらしい。(←?)

この伝統的で、重厚な、かつて銀行として使われていた建物の内装そのままに、三井財閥の底知れぬ力を示すお宝の数々。


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今回の展示は徳川家康の遺愛品、特に彼が所持していた茶の湯の大名物がお目当て。

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そう!信長、秀吉、家康の時代を通して、楢柴、新田とならぶ天下三肩衝の一つ、「初花肩衝」!(徳川美術館蔵)
秀吉の前に三つ並んだところを「へうげもの」で、織部がよだれをたらさんばかりに眺めていたあれ、ですよ、あれ。(スミマセン。漫画の話です。coldsweats01

これをガラス越しとはいえ、この目で見られるとは。
しかも、三井所蔵の同じく大名物「遅桜」肩衝とならんだところを、正確な如庵の写しのお茶室で!(感涙もの)

思ったより大きく、とても何百年も前に作られたとは思えない美しい土肌です。

遅桜はもともと、初花とならんで足利義政が所持し、「金葉集」の「夏山の青葉まじりのおそ桜初花よりもめづらしきかな」の歌意に因んで、初花にも負けないくらいすばらしい、との意で命名したもの。

数百年の時を経て、またこの二つの茶入れは出会ったことになります。
でも、やはり初花の方が完成した唐物らしい美しさを感じますが。


できるなら、さわって、持って、その器の壁の薄さ、軽さを実感してみたいなあ、、、
(なんで唐物のあつかいが、ああも丁寧なのかが、わかるそうです。)

あと、茶会記にもっともよく登場するといわれる大名物、唐物茶壺「松花」もでていましたわよ。heart01

最後に行きましたのは、丸の内の出光美術館


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皇居に面した帝劇ビルの9階にあります。(ここからはお濠や桜田門がきれいに眺められます。)

展示のテーマはずばり「茶〜Tea」。


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煎茶道のお道具などもあったのですが、なんといっても茶道道具コーナーが、これまたすごかった!

長谷川等伯も一生懸命模写して学んだという南宋の画家、牧谿の平沙落雁図(重要文化財)がでてましたわ。
名前は良く聞く、ただし、、、ちょっと薄すぎてなにが描いてあるのかよくわからん絵なんですがcoldsweats01

佐竹本三十六歌仙(近代数寄者がみんなで分け分けした)も、こちらのは僧正遍照、と人麿。

利休や少庵の茶杓もあれば、唐物茶碗、茶入、高麗茶碗、漢作唐物茶壺などなど、お稽古の時に名前だけ拝借している名品の数々が目の前に〜〜!

、、、、、すみません。つい興奮してしまいました。
いや、東京はすごいわ、と思ったことでした。


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最後に、とても心惹かれた水指があって、その絵はがきを手に入れましたので、アップします。

明代末期、景徳鎮窯、古染付葡萄棚文水指。

素朴な、描き手の息づかいまでわかるような絵付けに、大好きな葡萄文。
かせているところもよい景色です。
こんな水指が小間の茶室にそっと置いてあったなら、、、、もう感動してひっくりかえりそうですhappy02
美しい道具って、、、すばらしいわ。
(柳 宗悦の審美眼に比べたらお話しになりませんが)

時間の制約がありましたので、「茶の湯」に偏向した美術館巡りでしたが、とても実り多かったです。
(あ、ちゃんと仕事の部分もこなしましてよ)

そしてこのたびの東京行きで、尊敬する茶人さんのおひとりに、お目にかかることができました。
いろいろお話を伺って、茶道について、お茶事について、目からウロコがどばどば落ちました。
ありがとうございました。お目にかかれたご縁を感謝いたします。

2010年4月26日 (月)

日本民藝館

私が茶道を考える上で、思想的にバックボーンになるものを求めていたとき、出会ったのが柳宗悦。

もちろん、久松真一先生の茶に関する本はバイブルではあるのですが、いかんせん、哲学者の本ゆえか、難解な部分もあり、、、。

それまで河井寛次郎や濱田庄司とともに民藝運動をしていた、、、というくらいの認識しかなかったのですが、昨年大阪民藝館を訪ねて、興味を持ち、その茶道に関する本を読みあさるうち、これこそ私の茶道に対して思うところ!と運命的(おおげさ)出会いを感じたのです。

それからいつか東京の日本民藝館に行ってみたいものだと、思っていたのですが、このたびの上京ではたすことができました。

まずは渋谷から京王井の頭線にのりかえ。


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おお、話には聞いていましたが、実物を拝見できるとは!

岡本太郎画伯「明日の神話」。

メキシコの田舎でうち捨てられていたこの壁画が発見され、展示できる場所をもとめてさすらっていた、というのは有名な話。

ここなら、大勢の人も行き交い、絶好の展示場所です。
ほんによい永住の場所がみつけられてよかった、と実感。
この壁画にこめられたメッセージも多くの人に伝わるとよいなあ。

駒場で下車。
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天下のT大。
(時計台は意外に小さい。K大のほうが立派!)


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T大でお勉強中(?)の猫。


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T大の桜。(えらいT大にこだわってますね。ライバル心むきだし)
八重ですが、このようにまだ満開。

この桜の道を歩いて、今が盛りの花水木の美しい住宅街を抜けます。

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このあたり、目黒区駒場、見ただけで高級!とわかる立派で閑静な邸宅街なんで、びっくり。


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たどり着きました。日本民藝館


柳が「民藝」という新しい言葉を造り、無名の職人たちが、民衆の日常生活のために作った実用品の中にこそ、正統な美があり、その美の基準を提示するために作りたいと願った美術館。

昭和11年完成。

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外壁が大谷石の腰張りで蔵のよう。
また虫籠窓は町家をイメージさせ、屋根はお城の門のようだなあ。なんだか不思議な建物。

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道をへだてて向かいにある、現在民藝館西館になっている旧・柳宗悦邸の長屋門。
なんでも栃木から移築した物らしく、屋根がなんと大谷石というめずらしいもの。
こちら第2,3水曜、土曜は公開されているのですが、残念ながらこの日は中へ入れませんでした。


さて、本館のほう、内部は撮影できないので、購入した雑誌で雰囲気だけでも。


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入ったとたん、お、河井寛次郎記念館みたい、と。
まあ、当たり前と言えばあたりまえなんですが。

靴をぬいですぐ、大谷石のフロア。
足に石のざらざら感がここちよい。

漆喰壁の白と、年月を経て良い色になった木材部分との調和が美しく、手すりの曲線もどきどきしますね。


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この日の展示は「朝鮮陶磁」。
柳が実用品への美へ開眼したきっかけが、朝鮮陶器だったわけで、いわば民藝のルーツ展というわけですね。

2階建ての各展示室は玄関と同じような雰囲気のしつらいで、ところどころにおかれた李朝家具がまた垂涎ものなんです。
蔓を編んでつくられた大籠に、白山吹の花がなげいれられていて、すてきでした。

高麗時代〜李朝朝鮮の茶碗、壺、食器などなど。

このコレクションは数が半端ではありません。
これをひとつひとつ、全部柳が蒐集したのですから、すごい情熱をかたむけていたことがわかります。
しかもどれも、破片すら美しい。


これほど集めるなんて、よほど資産家だったのね、、、、と思っていたのですが、関東大震災のあと、しばらく住んでいた京都で、東寺などの骨董市に出かけては、これらを蒐集したのだそうです。しかも、これらの陶器は当時「下手物」とよばれ、市などでは二束三文で売られていたとか。
柳の審美眼に感服!です。

また、彼は茶道に造詣が深かったのですが、当時の家元制度や、それをありがたがり、心を忘れた茶人たちを厳しく批判しているのです。(参考:「茶の病い」「茶道を思う」)
それは現在にもあてはまることが多いように思います。

柳曰く、「生活で美を味わうのが真の茶である。」

この思想は実に久松先生の茶にたいする思想と異口同音なのです。
我が意を得たり、と思うところであります。

そして、彼が「発見」した、名も無き職人の何の衒いもなくこしらえた、実用的な日常的な美。
これはなんでもない雑器=井戸茶碗に美をみいだした、安土・桃山時代のわび茶人たちと同じではないですか。

柳も利休に匹敵する美の巨人だと、思えるのです。


2010年4月22日 (木)

卯月雑記

覚えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、店じまいした呉服屋さんの在庫を、お気持ちだけ、、の超特価で分けていただいたのが2年前

反物はそれぞれ仕立てて着物に、羽織に、帯になり活躍しています。

最後に、どうしよう、、、と残ったのは、おまけでただでつけてくれた留め袖(未仕立て)。

留め袖として着るには柄がいまいちだし、そんなに着る機会もないし、ドレスにでも仕立ててもらおうか、と思っていたのですが、つい長いこと箪笥の中で眠らせてしまっていました。

ところがこの夏、ちょっとフォーマルな催しに参加する予定ができまして。
しかも遠隔地なので着物をもっていくのもなあ、、、と思っていたので思い出したのがこの留め袖。

そこでいつもお世話になっている神戸の(武庫之荘からおひっこしされました)和布の手作りのお店「とみしま」さんへ持ち込みました。

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着物地、帯地で作られるバッグや、洋服へのリフォーム、小物がいっぱいで、しかもセンスがよいのです。
(お値段もデパートなどで見る物よりお買い得)

こういうのを作って欲しい、というリクエストにもこたえてくださるので、いままでバッグやジャケットなどお願いしていました。

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採寸してもらい、こういうドレスを、というイメージをパターンナーの方に簡単に伝えました。

あとはとみしまさんの感性におまかせ。

黒いワンピースの上に羽織るような感じのコートドレスをイメージしています。

どうできあがるか楽しみです。
(その節にはアップしますね。)

さて、この週末は久々に東京に出張です。
とっても楽しみ。
なんとなれば、仕事もさることながら、いくつかの美術館巡りも予定にいれているので。

コメントのレスなど、遅れると思いますがご容赦くださいませ。

今日は短めのアップでしたので、最後になごみの(?)画像をおいておきます。coldsweats01


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2010年4月20日 (火)

出水の小川でお花見2010

さて、和菓子の会のあと、もちや様とその足で錦市場へ買い出しに。

なんとなれば、今年で4回目になるという、御所は出水の小川での京都ブロガーさんの花見会のために。
私は昨年からの参加になります。

錦では人でごった返す中でも、ジモティのもちや様に導かれるまま、あっちの店の○○がおいしい、ここの店の△△は外せない、、云々でひっかかるところが多すぎて、、、、。coldsweats01
もちや様暴走気味、、、、なのを押しとどめて(?)日本酒の一升瓶だの、鯖寿司だの、だし巻き卵だの、チョココロッケ(?!)だの仕入れて、御所へ。


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出水の小川はきれいに整備されて里桜がいまや真っ盛り。
地元の方々のかっこうのお花見場所になっているのです。

すでに幹事のあんのちゃん、ちゃみさん、こいんさんに合流。(長いことおまたせしてスミマセン)

そうこうするうちにrina-ohaちゃんと、その先輩さん、凡蔵母さんさま花咲おばさん様、途中でちらっとROMさん、、、、でにぎやかに。


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食べ物、飲み物がガッツリ!

話題はどんどんころがるのですが、行き着くところ「京都は狭いっ!」。
一人の知り合いの話をすると、つながっている人が必ずいるって、、、、どうなの?
京都では目立たんよう、覚えられんよう、生きるのが賢い生き方、、というのはこんなところからきてるのかしら?
いや〜、、それにしてもすんごい人脈だわ。


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錦の酒屋さんで買った日本酒ですが、五合瓶にする予定が一升瓶しかなくて。
「まさか一升瓶じゃないよね。」と事前に念をおされていたのに、やっぱり一升瓶をかかえていくはめに。
あまったらどおするの?と懸念していたのですが、、、、、

空きました!すっからかん!coldsweats02

おいしいお酒ではありましたが、どおいうメンバーなんでしょおね〜。


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rina-ohaちゃんと先輩さんの差し入れのマッコリ、オレンジ風味。

これもまた、おいしかったです!

食べ物もあれやこれやんまかったです!

錦で買った鯖寿司と下鴨の花折の鯖寿司、お味が全く違って、かつ、どちらもと〜ってもおいしく、これまたお酒にぴったりでした。


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問題はこちら、チョココロッケ。

チョコのはいったコロッケってどんなん?と思っていたら、ほんまに中、チョコだけ。

コロッケと思って食べるとええ〜っとなりそうですが、あらかじめ心の準備をして食べると、それほど奇異でもない。
ただし、もう一度買うか?といわれれば微妙なところ。

後半、若いお姉様方(シスターズ:maikyちゃんいけこ様(柚子味噌おいしかったです!)、二人静様、tkei姐さんなど総勢15名を越すらしい)の乱入 差し入れもありまして、更に宴会は盛り上がったのであります。

もはや、誰も桜を見ちゃいね〜、、、、coldsweats01

コホン、、、お口直しに山吹の花をどうぞ。


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来年こそは京都からの参加になります。
こちらでいただいたご縁はありがたく、京都生活を新しくスタートするにあたってとても心強く、大切にしていきたいと思っています。

今年も参加された(あるいは参加できずに差し入れだけだった方も)みなさま、ありがとうござました。
あんのちゃん、幹事、ご苦労様でした〜。

2010年4月19日 (月)

京都和菓子の会〜春爛漫 at 秦家住宅

皆勤ねらいの京都和菓子の会、今年初めての会はこちらで。


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油小路仏光寺の秦家住宅
昭和61年まで小児薬「太子山竒應丸」の製造・卸をされていたお家です。
京都市の有形登録文化財ですが、もちろん今も秦家の方々が住んでおられます。

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店の間にあった、衝立にこんなものが。
明治9年とあります。
京都売薬業の番付ですね。秦家の奇應丸が龍の大関に載っています。

こちらのお宅には2年前の新緑の候、やはり和菓子の会でおじゃましたことがあります。

その時にはじめてぽん様にお目にかかったことを思い出しますわ。
この日は、主催者側として、お手伝いされておられました。
(あの水色の江戸小紋、すてきでしたわ〜lovely


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さて、座敷にとおされて、まずしたのは、この赤穂緞通を手ですりすりhappy02

京都の古くからのお家にはまず敷いてあるという緞通。
使い込まれたこの手触りがまたなんとも、、、、(緞通フェチ?)

まずはご当主の秦めぐみ様から、秦家の歴史や、町家暮らしのことをお聞きしました。
このあたりは祇園祭で一番南になる太子山がでるご町内。
屏風祭もされますし、その季節はとても風情があるだろうなあ。

主人公のお菓子ですが、今回はなんと聖護院八つ橋さん。
いままで和菓子の会でみてきた、いわゆる上生菓子屋さんではありません。

八つ橋、といえばお土産菓子、という印象がありましたが、今回その偏見を軽くうちやぶってくれました。

まずはご覧下さい。

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美しい漆の板に載ってきたのは左上から、生八つ橋の生地で作った桜。
その下が新しいかたちの焼いた八つ橋+チョコかけのカネール。
真ん中の桜はピンクが生、茶色が焼いた八つ橋。
右上はお茶会など、注文でのみ生産するうす〜い八つ橋。
右下が今回の主役、いままで見たことのない、「清流」という透明な八つ橋。

見た目にもなんと美しいさまざま八つ橋なんでしょう!


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そば茶の入った湯飲みは秦家の什器ですが、今回初使いで、「秦」の篆書体の文字の入ったもの。ありがたや。

左の桜は季節によって松竹梅、紅葉、杜若、栗などにかわるそうで、こちらは聖護院の本店と、一部のデパートでしか買えません。知らなかったわ。聖護院の近くに住んでいたのに、、、
これはお茶会にも使えそう。

一般的な八つ橋は、私は焼いた方が好きで、冷たい麦茶なんかといっしょに、バリバリ食べるのが、んまい!、、、のですが、薄焼き八つ橋はまた別物でした。茶会に使われるだけあって、上品。またこのニッキの香りがなかせます。(ニッキ大好き!)

さあ、はじめての透明八つ橋!


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寒天と葛のなかにぷるぷると道明寺が浮かんでいます。
lovely聖護院さんの生八つ橋は「聖(ひじり)」なんですが、その皮がまさに透明、、、涼しげな夏のお菓子になりました。

聖護院八つ橋のお嬢さんが製品企画室長で、企画部の社員さん共々、今の時代にあった、でも、100年後もおいしいと言ってもらえるお菓子作りの企業努力をいろいろされているんですね。

「100年後も、、」と、言われたところに創業元禄年間の老舗の重み、歴史を感じました。
320年前の創業者も、100年後に、、、と、そう思ったかもしれません。
自分の代だけでなく、100年先の家業のことを考える、、、、京都ならですね。
こういうお家を若い継承者がささえている、ということに今の時代、驚きを禁じ得ません。

  *    *    *

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秦家の唐長の襖です。
電灯を消すとまた違った雲母の輝きが。角度によっても違う色、景色にかわるのが魔法のようです。
これも町家ならではの陰翳マジックです。

この柔らかな光を部屋の中に導き入れる庭。


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町家の庭には猫がよく似合う、、、、
(特別出演:秦家のむ〜んちゃん)

うつくしい紅の楓の若芽に、緑鮮やかな苔。

めぐみ様におうかがいすると、やはり苔の間から出てくる雑草は、一日数平方メートルと決めてピンセットで抜くそうです。
やっぱりね。この美しさを維持するにはそれなりの努力が必要なんですね。


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この美しいお庭も見上げるとビルの谷間で、これが今の京都を象徴しているようです。
ただし、部屋の中にいると軒から下げた簾でこのビルは完全に視界からシャットアウトされます。
智恵ですね〜。


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最後になりましたが、うつくしいさまざま八つ橋をさらに引き立てていた漆の大皿、京都の若手の塗師、三木啓楽さんの作品。夜の瀬戸内の波をイメージした物。

町家の陰翳の中で(しかも赤穂緞通の上!)拝見すると、さらに美しいですね。

今回も、すばらしい会をありがとうございました。

ごいっしょさせていただいた、もちや様、そらいろつばめ様、B様、こちらもありがとうございました。
あまね様、風小僧様、裏方さん、ご苦労様でした。

2010年4月15日 (木)

美術館のはしご

さて、建仁寺のあとは、先日から始まった京都国立博物館の長谷川等伯展に行ったものかどうか、思案しました。

TVで、行列と長い待ち時間、館内の混み合いぐあいをみて、ちょっとびびっていたのです。

でもまあ、まずは腹ごしらえ、、、、っと。


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建仁寺の南側の松原通、いちど行ってみたかった柴洋さん。

もともと高松の柴田洋裁学院が母体という、ユニークなオーガニックカフェです。


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なんといってもここの名物(?)は「お針子セット」なんです。

ワンドリンクつきで、かんたんなポーチなどのキットを気の向くままにちくちくと。(あ、縫い物苦手さんでも、ちゃんとご指導付きですのでOKだそうです。)

こんなコーナーで一日ちくちくと好きな物を縫ってすごしたいなあ、、、、、
今の生活では無理だし、まあ実現しても数日で飽きる可能性もあるけど、、、。

でも、空腹の方が勝ったので、お針子セットはあきらめて、オーガニックランチを。


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玄米ご飯に、メインは春キャベツの春巻き。

材料的にはほとんど精進料理なのですが、意外と春巻きなどはボリュームがあって満足しました。
(玄米ご飯だけは完食できませんでしたが、、、、やっぱり白飯が好きなもので、、、)

さて、京博、どうしよう、、、、とちょっと逡巡したのち、せっかく上洛したのだし、会期は短いし、今度いつ行けるか予定もたたないので、おそがけの午後3時過ぎに入館しよう!と決定。

で、それまでの間を、何回も門前まで行ってふられている北村美術館で有意義に使おうと。

河原町の一本東の道を今出川めざしてぶらぶら歩いて、こんなお家も発見しましたよ。


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意図してかしなくてか、すてきなグリーンのアーチのある町家です。すてき!


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北村美術館エントランス。

実業家ですが、茶人でもあった北村謹次郎のコレクションですので、ほとんどが茶道具なのです。
茶人をめざすもの必見の美術館。

現在の展示テーマは「新緑祭釜」。

加茂祭(葵祭)の趣向で茶事をしたら、、、という道具組の展示になっています。

こんなりっぱな貴重な道具は一生持てないにしても、道具組の考え方などは参考になると思います。

寄付の道具から、小間の濃茶席の諸道具(掛け物は高階仲章筆「葵祭祭礼之文」)、広間の薄茶(掛け物は土佐光吉筆「源氏物語車争図」)、広間の懐石道具。

なかでも目玉は藤村庸軒作、竹一重切置花入、銘を「遅馬」。

この銘については以前なにかの雑誌で読んだことがあります。

竹花入れなのに、掛けずに置いてつかうので、掛けられない→駆けられない→遅い馬→遅馬。

大きな花入れで、後世の修理なのか、大きなかすがいが何本か打たれているのが、かえって迫力です。


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エントランスからガラス越しに見た四君子苑。(四君子=菊、竹、梅〔むめ〕、欄で頭文字が「きたむら」)


国の登録文化財に指定されている数寄屋建築の茶苑ですが、普段ははいれません。

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春・秋に短期の一般公開があって、受付で案内をいただいたのですが、残念ながらこの春はいけそうもありません。(4月20日から25日)


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残念なので、入り口だけ写真にとっておきました。

さて、ここからバスをのりついでこちらに。


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着いたのは3時過ぎ、読み通り待ち時間ゼロ、しかも着物割引で300円、得しました。happy02


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等伯と言えばどうしても、古田織部が主人公の漫画「へうげもの」の水玉の襖をおもいだしてしまうんですが、あれはあくまで漫画、、、と思いつつもついクスクスと。

狩野永徳と言えばだれでも知っているのに、等伯といえばついこのあいだまでそれほど知っている人はいなかったはず。なにが契機でブレイクしたのか謎です。というか、いままで埋もれがちだったことのほうが、不思議なんですけれど。


かの有名な松林図屏風は最後の部屋に。

TVや雑誌で見すぎていたので、実物を見ると、意外に小さい、、、、というのが第一印象。

それでもじ〜っと見ていると、廻りの観客の姿が消えて、ほんとうに霧の中、松林にたたずんでいるような錯覚を覚えます。
霧のにおいも湿り気も確かに感じたような、、、、

この日、がんばって行ってよかった。
美しい物を愛でる、、、というのがこれからの残りの人生の目的かなあ、、、などど考えたり。

今回の京都展は短期です。(〜5月9日まで)
人出は多いとは思いますが、お早めに。

2010年4月13日 (火)

煎茶の茶歌舞伎に挑戦

裏千家の七事式にある茶カブキは、二種の試み茶(濃茶)を飲んで、その味を覚えておき、次に本茶三種(前の試み茶二種にもう一種加える)を飲んで、その味をききわける、というもの。
(試み茶をいれると何杯も濃茶を飲むので、かなり胃にベヴィー。)

その原型となったのは、中世日本ではやって、はやりすぎてお上から禁止令まででたという茶歌舞伎、あるいは闘茶。

お茶を飲み分けてその点数を競うという。香道に似通っています。

煎茶の茶歌舞伎をいつか体験したいと思っておりましたが、喫茶文化史研究家のもちや様に、こ〜んな楽しい企画「京の茶歌舞伎とかいらしもん展」におさそいいただき、いそいそと出かけたのであります。


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場所は両足院

等伯の襖絵はただいま、京博に出張中(みてきました!)という建仁寺の塔頭。


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この日は宇治田原のお茶屋さん、かねまたのご当主谷口郁男さんご指導の茶歌舞伎体験、それに遠州流壺中庵堀内宗長先生のお茶席、となります。


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受付の着物美人のお姉さん。

お寺の雰囲気にようおうてはるわあ。(なぜか京ことば)


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このすばらしいお庭を一望できる部屋で茶歌舞伎はおこなわれました。


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それぞれの座布団の前の茶歌舞伎セットはこんな感じです。


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今回は時節柄、「桜之講」。

それぞれの競技者は本名でなく、茶歌舞伎のための雅なお名前をいただきます。今回は源氏物語で。

この写真では「葵」になっていますが、実際私のは「若紫」でした。(あら、ずいぶんくたびれた若紫ですことcoldsweats01

この日の試み茶は宇治田原の煎茶「桜」(あくまで競技用の仮の名です)。

そのあと五煎のお茶が出て、そのうち2回、試みた桜がでるのですが、それが何番目と何番目か、あてるゲームです。

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試み茶のイメージを、水色、にごり具合、香り、味で脳裏にやきつけるのですが、これまた香道と同じく、頼りない感覚で覚えるのは、なかなかむつかしい。

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谷口さん。

頭の上に急須をもっていっているのは、茶葉をみて茶種の見当がつかないように、競技者にみせないためのものだそうです。

お茶は同じ条件であじわうために、お湯は約100度、蒸らしは90秒。

桜以外のお茶は、かりがね(でも高級)、玄米茶、玉露。

わかりそうで、わからん。

しかも三煎目くらいで、胃にきだしました。がぶがぶのめる安いお茶と違って、高級煎茶は濃茶と同じくらいヘヴィーなんですねえ。

最後の一杯なんか、ろくに味合わずに色とにごり具合だけみて、野生のカン(?)で決めちゃいました。


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さて、競技者のお答えを書いていきます。

縦の欄にある「桜、今、人、我、君」がそれぞれ順番に飲んだお茶の名前。
(緑色の紙に書いてある、万葉集の歌の節の頭の文字です。「桜花 今ぞ盛りと 人は言えど 我は寂びしも 君としあらねば」)

ちなみに私は1番と4番が「桜」だと思ったので「桜、我」になります。


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こういう「花鳥風月客」という札を使って答えていく方法もあるそうです。

さて、答え合わせ、なんとふたつとも正解してしまいました。
おほほほ、、、、直感の勝利!

この日は桜之講でしたが、香道にのっとって、月見講、織女・牽牛の茶をあてる七夕講、あやめ講、源氏講なども楽しめるそうです。

余談ですが、、、、
香道で「月見香」というと試み香の「月」をまず聞いて、月4つとその他の香=「ウ」3つのなかから無作為に3香選び、どれが「月」か当てるゲーム。
たとえば「月月月」なら「十五夜」、「ウウ月」なら「有明月(遅くにでてくるから)」、「ウウウ」なら月がでないので「雨夜」など、雅な名前がつくとってもインテリジェントなゲーム。
有名な源氏香も54種の雅な名前がついていますよね。
みなみ様、参考にさせていただきました。)

本来ならぬるめのお茶で煎れるべき煎茶を、競技のため100度近くのお湯でいれていたので、お茶本来の味がわかるようにと、水出しの「桜」を飲ませていただきました。


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全然、ちがいます。

仮の名前だとしても、その名の通り、舌の上で桜の花が開きました。

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両足院には左手の如庵写しの水月亭と、右手に見える六畳の臨池亭というお茶室があります。

この日、茶歌舞伎のあと、臨池亭にて、先日の薬師寺・花会式に続く遠州流のお点前でお茶をいただきました。

今回はすぐ目の前でお点前が見られましたので、さらに新しい発見がたくさん。

お道具も遠州の「綺麗さび」の面目躍如。

小堀遠州のものである輪違い紋の意匠の蓋置きなんて、仁清の焼き物(仁清は宗和ですけど)をみるがごとき美しさ!

五月には弧蓬庵・忘筌で遠州忌があるそうですが、申し込めば参加できるそうですよ。

忘筌なんて普段非公開ですからね。(残念ながら、その日、私は行けないんです)

床には、本日のお抹茶の原料の碾茶(てんちゃ)を盆にのせて飾っておられましたが、宇治田原の「ごこう」だったそうですよ。

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水屋の方にお願いして写真を撮らせてもらいましたが、このように帛紗は右!しかも、わじゃない方が前をむきます。

少人数のお席で、壺中庵堀内先生と語らいながらお茶をいただけた、とても楽しい席でした。

とても楽しくて、ためになるこんな企画におさそいくださり、もちや様にこの場をおかりして、感謝、感謝です。

お茶のプロフェッショナルのたふちん様も、ご一緒していただいてありがとうございました。


2010年4月10日 (土)

春〜洛中つれづれ(一部洛外)

2年ぶりの並河靖之七宝記念館


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三条通りの北側、白川沿いにある大きな京町家で、南禅寺周辺の大きなお屋敷の庭をほとんどすべて手がけたといっても過言ではない七代目植治の池泉回遊式の庭があります。以前の写真はこちら

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こちらのお庭には桜がありませんので、この季節、観光客もほとんどこられません。

お座敷にあがって、ゆらゆらガラス(昔のガラスで表面がでこぼこ。もう作れないそうです。)ごしに、ひとりでこのお庭を眺めて、ひとときをすごしました。

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自分の茶庭のこともあって、ながめておりました。

う〜む、、、この踏み分け石の礎石のりっぱなこと。(ここのお庭の石はほんまにのきなみ大きいです。今はもう採れない自然石だと思います。)


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大きなお庭なので、このくらいのものがつりあうのでしょうが、それにしても、ちとでかすぎないか?
 
    *    *    *


洛中にもどりまして、今日はやってるな〜?とたずねたカフェ火裏蓮花(かりれんげ)さん。
町家ショップらりぃ参加店)

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柳之馬場を御池からちょっと下がったところ、こ〜んな細いろうじの奥にあるのです。

最初は入り口をきっと見落とすと思う。(火事になったら消防車はどうするのだろう?coldsweats02

こちら何回かきたのですが、いつも間が悪くてお休み。(不定休でしかも日曜お休み、という観光客泣かせ)


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よかった、やっているみたい。


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ランチもおいしそうでしたが、おいしいと評判のスイーツを。

濃茶シロップ付きの抹茶ミルクケーキ。美味lovely

坪庭のかわいい桜をながめながら、ほっとくつろげました。

六角通りへ南下して西へいくと目の前にあら、六角堂。

こちらの枝垂れ桜は、多くの京都ブロガーさんのブログでよく拝見したもの。

盛りの頃はほんとうにきれいだったでしょうね。

今じゃ、、、こんな感じで、おぢさんがお掃除中。


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かわりにきれいに葉の出そろった柳の緑が若々しいです。

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おみくじがたくさん結ばれていて、なんだかレゲェ歌手のラスタヘアを連想しますが、、、


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六角通りを烏丸を超えて少し西に入ったところ、このすてきな町家はいろんな展示会会場に使われている素心庵


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この日、こちらでkimono gallery 晏さんが展示会をされています。


晏さんは川越唐桟や保多織りなどの木綿の普段着着物に力をいれておられる香川県の高松の呉服屋さん。

着物好きのはずせない雑誌「七緒」にもよくでています。
店主の冨田さんには「もめんと麻のおしゃれ着物」などの著書も。

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こんなきれいな町家のお庭を拝見しながら、あれこれ着物や帯を手にとって見せていただくのは至福のひととき。
よくぞ女に生まれけり、、、、ですわ。

木綿と言えば、徳島のしじら織りの単衣を持っているのですが、やや裾捌きが悪い難点が。

それを言うと、冨田さんは川越唐桟を見せてくださる。
一見ブロード綿のよう。質のよいものはサージに似ているかな。

たしかに唐桟はすべりもよく、裾捌きもよさそう。
唐桟縞といえば、江戸の粋でいなせなお兄さん方が着ていた着物でしたわねえ。

   *   *   *

室町通りを二条めざして歩いていると、なんだこりゃ?のでっかい町家(?)が、、、


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ああ、これが噂(?)の然花抄院かあ。

大阪のカステラ屋・長崎堂さんの京都進出店がこちらなんですね。

カフェやギャラリーもあって、なかなか堂々たる建物です。


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話の種に、こちらの看板菓子、然(ぜん)かすてらをもとめました。


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ふつうのカステラをイメージしていたら大間違い。

これ一つに卵9個が使われているというのもうなづける、濃厚ねっとり感。

一口でなんだかもうお腹いっぱい。はたして京都でうけるかどうか、興味あり。

次なる目的地はこちら、二条衣棚西入るの白生地屋さん三浦清さん。


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こちらは着物の白生地(染める前の生地)を多種あつかっておられる。

A反はもちろん、お得なB反もあって、目的に応じて切り売りしてくれるのです。

生地を選んで、好みの色に染めて帯揚げにしてくれるので有名ですが、その他色無地なども染めてくださるそうですよ。

お店の中は昔ながらの、お商売をしている典型的な町家で、天井の棚の裏に鯨尺の物差しをたくさんはさんでいるのが、いかにも生地屋さん。

店の間にはなんだか種類不明の白生地がいっぱい。

こちらで塩瀬の名古屋帯用の白生地をもとめました。(B反だとすごくお安い!)

もちろん白生地だけでは帯になりませんので、染めてもらうためにもちこんだのはこちら。


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いきなり東本願寺の北あたりにとんで染工房 遊さん。

こちらでは以前、小紋で大変お世話になりました。。(→

その後名古屋帯を染めてもらおう、と思いつつなかなか来られなくて。

やっと来ることができました。

白生地を持ち込み(もちろん、こちらで生地をお願いすることもできますよ)、こういうイメージの帯が欲しい、とお話しし、以後はメールでデザインの打ち合わせです。

次の冬に締められるような意匠ねらいです。できばえはまたアップしますので、乞うご期待。

帰りにはJR京都駅の美術館「えき」へ。


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こちらの展示会を見に。


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刺繍とキルト。

ため息ものの大作をたくさん拝見して、このところちょっとさぼっていたキルトをまたがんばらなくちゃ、と思う。

細かいテクニックはともかく、心惹かれる作品は、結局は色合わせの妙なのだな、と実感。

でもいまだに色あわせは苦手です。

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このバカでかいJR京都駅。

ここのエスカレーターはほんまに高所恐怖症のものにはつらいわ。

2階くらいぶっとおしだし、柵はないし、おりるときはほんまに怖い。

などと思いつつ、そのままJRで帰路に。

ああ、盛りだくさんの1日だった。(ちょっとくたびれ)

2010年4月 9日 (金)

京洛の桜〜微妙?にまにあう

そろそろソメイヨシノも散り始め、一番桜が綺麗なときに京都に行けなかったしなあ、、、

ちょっとおそいかも〜と思いながら先月咲き初めのころ来た道をふたたび。


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これが先月終わりの野村碧雲荘のお向かいの桜。

それが今日はこのように。


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碧雲荘のお向かい、お向かいといっておりますが、ちゃんと「清流亭」という名前がありました。

こちらもすごい数寄屋建築らしいです。某着物関係の会社の所有。


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うわ〜うわ〜、もうすごすぎるlovely


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枝垂れ桜はソメイヨシノよりももっと艶めかしい。


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中では着物関係のイベントがあったらしいです。

いいですね〜。中に私も入りたい。

夜桜ライトアップもあるそうで、これは絶対見物だと思う。来年、乞うご期待!(今年は無理)


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これも先月の桜。


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今日のはこれ〜。


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  *     *     *


インクラインの桜も、なんとか、、、、


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永観堂のバス停の桜。

これもまた見事。


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お約束の岡崎疏水の桜。

右手に見えるのが花回廊十石舟の乗り場ね。

(今年はのりそこねたが)


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桜、美術館、十石舟、平安神宮の大鳥居、、、、、とちょっとよくばった1枚。


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ここのソメイヨシノはまだがんばってる。


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白川沿いの桜もなんとか間に合いました。

今日ご紹介した桜は、来年は自宅から歩いていけるお散歩コースの桜になる予定なんです。

引っ越す前に、敬意を表して、まずは未来のご近所の桜にご挨拶を。


2010年4月 7日 (水)

桜によせて

昨年の今頃は、「来年の花見は京都じゃ〜!」と思っていたのですがね。

今頃は岡崎桜回廊十石舟を楽しんでいたはずなんですがね。

諸般の事情でいまだ京都未満です。とほほcoldsweats01


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で、去年最後になるはずだった西宮・夙川公園に今年もまた。


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昨年は桜吹雪でしたが、今年は8〜9分咲き。

桜の団体さんはすごい迫力で、その下を通るときには完全に圧倒される。


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桜をみて、この歳になってつくづく思うのは、「柳緑花紅 真面目」(蘇東坡)、あるいは「百花春到為誰開」(碧巌録)。

桜は人を楽しませよう、感嘆させよう、と思って咲くのではなく、ただ時が来たから無心に咲く。

そこにはなんの作為もなく計略もない。

なのに人は、桜を見ることによってさまざまな思いをかき立てられる。


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桜は、、、まるで自分の心を映しだす鏡の様な装置に思える。桜自身が白紙あるいは透明な存在であるだけに。

うれしいときの桜はただただ美しく、悲しいときにははかないものに見える。

その美しさに恐ろしいようなものを感じるときもあれば、あと何回この景色をみられるのか、と自分の齢を数えるときもある。


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そうそう、日本人は桜と人生をいっしょに勘定するのも好きだ。

また今年も生き延びて桜に出会えた。
あの方はとうとう、今年のこの桜は見ることができなかった。
桜が咲くと思い出がよみがえる。
来年、またこの桜にであえるだろうか。

若い頃には考えもしなかったけれどね。

他にも美しい花はたくさんあるのに、なぜ桜なのか。

この答えはいまだにみつからない。

中国文化の影響を色濃くうけていた時代には日本も花といえば「梅」だったのだ。

その後、どうしても日本人の心を魅了してやまない桜が「花」になった。

その桜を愛でたご先祖様たちが、絵に描き、文様に描き、詩歌に描き、長く愛してきた歴史の上にのっかって、私たちはさらに桜を愛する。

桜は、北は北海道の果てまで咲いている。

日本中どこにいても(京都ではなくても)桜に出会える幸せはありがたく、今年も桜をみてさまざまな思いを胸の内に。

、、、、、、さまざまの こと思い出す 桜かな、、、、、(芭蕉)


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猫は、、、桜を見て何思うのでしょうねえ。

ついでにこちらの桜も、、、、

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2010年4月 5日 (月)

遠州流のお茶席 at 薬師寺

薬師寺の玄奘三蔵院伽藍の、散る間際に薄墨色になるという、薄墨桜。


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、、、、、ってほとんど散っていますcoldsweats01

桜の見頃がむつかしい今年の春です。

この日、花会式に献茶されたのは遠州流のお家元でしたので、遠州流奈良・大阪支部の方々によるお釜が懸けられました。


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薬師寺の中にあるまほろば会館にて。

順番を待つ間、遠州流を紹介するVTRが待合に流されていました。


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宗祖・小堀遠州は大名茶人としてだけでなく、むしろ建築家、作庭家としてのほうが有名かもしれません。

千利休のキーワードが「わび」だとすると、その弟子、古田織部は「へうげ」、さらにその弟子遠州は「綺麗さび」といわれます。

茶室にも、好んだ茶碗にも、それぞれが生きた時代の変化に合わせてきた流れがみてとれるようです。

遠州は、世の中がおちつき建設と安定の時代にはいったころの茶人でした。

代表的茶室は大徳寺弧蓬庵・忘筌。
(利休の待庵、織部の燕庵、遠州の忘筌とテイストの変化と時代の変化について、茶室建築の第一人者、中村昌生先生の本にくわしい。)


私は裏千家ですし、表千家のお茶席はたま〜に拝見することもあるのですが、遠州流はまったく初めて。

武家点前だといわれるのですが、どんなものなのか興味深々です。

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お軸は現・家元の「心」。

花は牡丹。これは薬師寺の入り口を入ったところにたくさん植えられていましたので、そこの花を切り取っていけられたのだと思います。

それに美しい鳳凰耳の青磁花器。

お点前は、まずびっくりしたのが帛紗のつけ方が逆なこと。

われわれは帛紗のわの方を前にして腰につけますが、遠州流ではバラバラな方を前にしています。

帛紗さばきも四方さばき、、、と見えて途中で草のさばき。

茶巾も帛紗と同じようにさばいて、建水に湯を捨てるときに茶碗に添えます。

見ていて、あ、どこか台子のお点前に似ている、、、と思いました。

武家点前、というわりにはあまり武張った印象はなかったのですが、唯一思ったのは歩き方。

足なりに歩く、ということがなく、お運びさんまで角は必ず直角にまがって直線歩きされます。


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お茶席がおわって拝見タイムです。

ちなみにお菓子は鶴屋八幡のもので、わらび餅の中にピンクと緑の餡が透けて見えるまさに柳、桜の意匠でした。

お茶は裏ほど細かい泡立て方ではなかったですが、表さんほど荒くはない、、、、といったところ。

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螺鈿の炉縁、車軸釜、七宝蒔絵の大平棗、主茶碗は斗々屋写し。

茶杓はお家元作で、歌銘「桜散る木の下風は寒からで 空に知られぬ雪ぞ降りける (紀貫之)」

しみ竹の柄の部分がまさに花びらが散るように流れていて、散りゆく桜の季節にふさわしく。


点前の流儀は、私はまったく井の中の蛙で裏千家しかしらなかったのですが、考えてみれば表さんをはじめ武者小路千家、藪内、遠州、宗偏、宗箇(「へうげもの」にこのごろ織部のそばにいつもいる上田殿が宗祖ですよ)、江戸千家、大日本茶道会の点前などあって、すごいバリエーションがあるものなのですね。

利休の頃の点前はいかがなものだったのでしょうか。

ちょっとお点前にたいする考え方がかわりそうです。

でも他流試合にとても興味がわいてきました。


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お昼にはこのお弁当をいただいて、次は西塔近くの回廊での野点席です。


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立礼の棚も少し裏のとちがいますね。


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お茶碗は薬師寺の什器とみえ、底に「薬師大寺」と。そして、、、

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なんとここでならまち・樫舎さんのまぼろしの(?)「白鳳の飛天」にであえるとは!

これは一見、和三盆のようにみえますが、吉野葛の打菓子なんです。

いただくと、ああ、これは葛湯の葛の味、、、、とやみつきになる独特のお菓子なんです。

樫舎さんに「白鳳の飛天ください!」といって「店では売っていないんですよ。」「が〜〜〜〜んshock」となったしろもの。

ならまちのお店に行ってもありません。

欲しい方は薬師寺までおいでください。勧進所で販売されています。


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一箱(紅:飛天 白:薬師大寺)12個入りで1000円。

さて、薬師寺花会式で数々の情報を仕入れて楽しんだ後は、近鉄で奈良まで行って夕食をこちらで。


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ならまちの古い町家をいかしたご飯屋さん、カナカナ

なんでもカナカナご飯が人気だそうで、満席で中へ入れないこともあるとか。


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表の間の席はこんなかんじ。

たしかにほぼ満席でしたが、幸運にも座ることが出来、カナカナご飯を。


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お精進にちかいメニューで、なんといってもエビとブロッコリーのクリームコロッケ葛餡、は目からウロコの美味しいメニューでしたわ。

しずかなならまちにこんなにぎわっている場所があるなんて、、、

また、行きましょう。

ここを出た後はまだ明るかったのですが、駅に向かう道々、奈良に来ると素通りできない、いつもひっかかる場所にきっちり引っかかって、ちんたら帰りましたので、駅についたころはとっぷりと日もくれておりました、、、とさ。


2010年4月 3日 (土)

薬師寺・修二会/花会式

散るのは桜の花びらではなくて、雪かと思うくらい寒い寒い一日をこちらで過ごしました。


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西ノ京、薬師寺。

天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病の平癒を祈願して、飛鳥に建てられた寺で、平城遷都にともなって、現在の場所へうつされたものです。

度重なる大火で、伽藍のほとんどを失ったあとも、唯一残った天平時代の建築物、あまりに有名な薬師寺の東塔。


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   ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲   (佐々木信綱)

そう詠まれたこのころはまだ西塔も再建されていなくて、観音池から遠景としてみえるのはこの東塔だけだったのです。

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今ではこの西塔(1981年再建)、金堂、大講堂、回廊も再建され遠くからの眺めはすっかりかわってしまいました。

(西塔のない時代を知っている私は何歳でしょう?coldsweats01


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「凍れる音楽」といわれる東塔の水煙。

そういえば、薬師寺はいつ行ってもなにかしら工事中で、カバーがかけられた建物ばかりだったような。

檀家をもたない薬師寺が、名物管長であった高田好胤師のもと、写経勧進による白鳳伽藍復興事業の費用を捻出したのは有名な話。

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現管長の山田法胤師のお話。

お堂の中は写真ではよくみえませんが、花会式の名の元になった十種の造花が薬師如来、日光・月光菩薩に捧げられ、それはそれは美しく飾られているのです。

この花は薬師寺のご近所の2軒のお家が代々造られているそうです。

東向き商店街にこの花会式を紹介するディスプレーがあったので、参考にここに載せておきます。

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まことに華麗で美しい造花ですね。


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回廊では、かわいらしい雅楽の踊り手さんが。

童舞の胡蝶と迦陵頻(かりょうびん)らしい。


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南都楽所(なんとがくそ)の楽人さんたちのあとに練行衆が続き、金堂に上堂され日中の法要の始まりです。


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東大寺の修二会のときとはまたちがった声明をききながら、遠州流家元による献茶がおこなわれます。

さる奈良のお方から、この花会式で遠州流献茶式があるよ、とお聞きしたのがこの日参加したきっかけでした。

武家点前といわれる遠州流のお点前を見てみたくて。

(これはお茶席で拝見できました。この話はまた次回にいたします。)

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半東さんは家元のご子息。

さぶ〜いこの日、長い間吹きさらしの中に正座して、ぴくりとも動かないのはさすがです。

献茶の後は、お堂から流れる声明と雅楽演奏の不思議なセッションのなか、舞楽の奉納。

では、しばらく、はるか白鳳・天平の世界にトリップしてくださいませ。

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振鉾(えんぶ)
天地の神と祖先の霊に祈りを捧げ、舞台を清める宗教的な意味を持つ舞楽。


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同じく振鉾。

刺繍の衣装が美しいです。


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続いて子供たちが演じる胡蝶。


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最後は勇壮華麗な蘭陵王。


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西塔をバックに。


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(蘭陵王:古代中国の南北朝時代、斉の国に蘭陵王長恭という武勇才智に長けた王がいたが、この王は超イケメンだったらしい。なので戦場で兵隊が見惚れて威厳がないため、いつも戦の時には龍の仮面をかぶっていたという。右手に金色の桴(ばち)を持ち、大きく前方を指す手は三軍叱責の姿であるといわれている。)


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場所を金堂のなかにうつして見たところ。

決め所では、歌舞伎の大見得をきるようでかっこいい。


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舞楽を拝見した後は白鳳伽藍を後にして、玄奘三蔵院伽藍へ。

こちらはまだ新しく、1991年に建てられたもので玄奘三蔵をまつっています。


扁額の「不東」とは、玄奘三蔵が仏教経典を求めてインドへ旅立ったときに「目的を達成するまでは東の方、唐には決して帰らない」という強い意思を示した言葉だそうです。


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ここの目玉はなんといっても、平山郁夫が30年をかけて制作した、全長49メートルの「大唐西域壁画」。

タリバンに爆破されたバーミヤンの石窟像も描かれています。

このお堂にまつられた三蔵法師の像の前に、小さな平山郁夫さんの遺影が飾られていました。


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最後に、薬師寺のシンボルとも言うべき東塔が今年の10月から、10年間、その姿が見られなくなることをお伝えしておきます。

国が東塔の解体修理をすることに決めたのです。

最近では調査のため、ずっとカバーをかぶったままでしたが、この4月から10月初めまで、平城京遷都1300年にあわせて、この覆いをはずし、通常に東塔外観が見えるようにしたそうです。

10年先。

そのころの自分はどうなっているのかな、と思いつつ、きっとまたその美しい姿にあいまみえることができますように、と心の中で祈りました。

2010年4月 2日 (金)

中之島さんぽ〜北宋・汝窯青磁展

先日は雨の中、中之島にある東洋陶磁美術館へ。


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中之島にかかる難波(なにわ)橋の橋塔です。

大阪市のマーク、澪つくしがばっちり。

この塔は橋のなかほどに建っているのですが、橋の端(なんじゃそら?)には有名な阿形と吽形のライオン像が据えられているので、別名ライオン橋とも。北浜のシンボルみたいなもんですわ。

橋自体の歴史は江戸時代に遡るらしいですが、現在の橋は大正のころのもの。

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一昨年開業した京阪中之島線の中の唯一、安藤忠雄が設計した「なにわ橋駅」。
(そういえばグランキューブ大阪国際会議場前の中之島線の駅は木の板塀のようになっていて、あのデザインもけっこうよかった。だれの設計かはしりませんが)

中はガラス質のタイルが貼ってあってきらきらきれいです。

この出口の反対側、西の出入り口は下からエスカレーターで登っていくと、目の前に中之島公会堂の堂々たる姿が目の前に徐々にあらわれるという計算。


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中之島公会堂(現在は正しくは大阪市中央公会堂)の雄姿、大阪のランドマーク。

大正年間に建てられたもので国の重要文化財。ネオ・ルネッサンス様式というらしい。(以詳不明coldsweats01

耐震補強などリニューアルされてから、レストランや結婚式場、大阪フィルのコンサートなどなど、催しがあると中に入って、歴史ある建物の内部を拝見できるのです。なかなか良い雰囲気なんですよ〜。


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この日も某大学の学位授与式が行われている模様。

近代的ビルが建ち並ぶ大阪のこの中之島だけ、まわりに大きい建物がないので、いやがうえにも迫力ある景色になっています。


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南側の壁面。

まあ、ここはヴェルサイユ宮殿かしら?lovely(根拠なし。雰囲気のみ)

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この1階部分がレストラン中之島倶楽部になっています。

中は当時のままのレトロな雰囲気たっぷりで、オムライスがおいしいと評判だとか。


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残念ながらオムライス終了で、かわりにカツハヤシライスを。

このメニューもなんだかレトロでいいわね。

ちゃんとしたフルコースも夜はいただけます。

壁のタイルがまた良い感じでしょ?


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窓辺の金具も当時のまま。


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面白いのが、座った席のすぐそばにあったんですけれど、木製部分に歴代塗られたペンキのあとを断面にしてみせてくれているところ。

マーブル模様ができていますが、かなり何回も塗装をやり変えたのですね。


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せっかくですから、レストラン付近から自由に出入りできるところを少しだけ拝見。


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全くもって絵になる景色です。


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このドアは先ほどのレストランの裏側になります。

すっかり公会堂で遊んでしまい、当初の目的とずれてしまいましたが、ちゃんと行きましたよ。東洋陶磁美術館(公会堂の目の前)


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特別展「北宋 汝窯(じょよう)青磁」。

青磁と言えば朝鮮半島の高麗青磁がまず浮かぶのですが、そのルーツとも言える中国の青磁で、汝窯はつい最近までどこにあったのかすらわからない謎だったそう。最盛期は西暦1000年前後。

ごくごく近年(21世紀になってから)河南省にその窯跡が同定されたということで、その青磁は世界に100点くらいしか残っていない貴重なものなのだそうです。

汝窯青磁の色を一言で言うと「天青色(てんせいしょく・ヘヴンリーブルー)」と呼ばれるそうです。

その青は時代がついてしまっているので、本来の青さとは多分ちがう、と思われるのですが、中には鮮やかな、むしろトルコブルーに近いスコーンとぬけた青い破片もあって、これがオリジナルの色に近いのかな、と思いました。

窯にいっしょにいれられた色見本の破片などをみていると、いかに美しい色を出すか、努力に努力を重ねた1000年前の陶工たちの情熱をひしひしと感じます。

高麗青磁の青とどう違うのか、、、、と言われると私にはよくわかりませんでしたが。

地味な展示だと思っていたのですが、平日の雨の日にも関わらず、入館者は意外と多く、なかには熱心にメモをとる研究者とおぼしき方のお姿も。

私は「汝窯」が最初読めず、熱心にみておられたおじさまに、聞いてはじめて「じょよう(英語ではRu Ware なので、中国語ではルーと発音するのかも)」と知った次第。(←超はずかしいbearing


現代でも青磁の器や花器はクールビューティーという感じで好きです。

青磁の凜とした水指なんか、夏にはいいだろうなあ、、、と無い物ねだりを思わずしてしまうのです。