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ヴェネチア・ミラノ2010 Feed

2010年8月20日 (金)

ミラノ点描

  ♪ 町並み 見下ろすのさ 一番高い場所で〜

この景色をみて、こんな歌が口をついてでてきたあなたは、世界名作劇場のファンですね。


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(この旅行記も今日で最後ですので、よろしくおつきあいくださいませ)

地下鉄の駅から階段を登ってくるとこの景色が眼前にいきなり広がるのはなかなか感動的。

これは計算されたものなのか?

(同じ感動を京阪中之島駅であじわえます。
地下から登ってくると目の前にど〜ん!と中之島中央公会堂!)

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完成まで500年を要したというゴシック建築の華、ドゥオーモ(大聖堂)、ミラノのシンボル。

で、なぜ冒頭の歌かというと、ずいぶん昔にTVでやっていた世界名作劇場の「ロミオの青い空」というアニメのOPのバックにこのドゥオーモがでていて印象深かったから。(OP「空へ、、、、」→    なかなか良い歌ですよ)

原作はリザ・テツナーの「黒い兄弟」。

19世紀の少年売買や少年労働の苛酷さを描いた作品で、黒い兄弟とは煙突掃除に従事させられていた少年達が仲間とつくった同盟の名前。

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後陣からはエレベーターで屋根まで登れます。
まさに「一番高い場所」からミラノを一望。

高所恐怖症にはちょっとつらいけど、、、。

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こちらは重厚なミラノ中央駅。

1931年完成。


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いろんな様式が入り交じっているらしいが、世界で一番美しい鉄道駅、というのもむべなるかな。


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床のモザイクまでアートしてます。
(ちなみにこれはギリシア神話の神ヘルメスの杖、ケリュケイオンですね)

京都駅もでっかい数寄屋造りにするとかすればよかったのに、、、、。

ドゥオーモのすぐ横にあるヴィットリオ・エマヌエルⅡ世のガレリア。


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1867年の完成。


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中央部のドームの下に立って見上げる。

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足元のモザイク。

そして有名なのがこちら。
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雄牛のモザイク。
いつから、だれが言い出したのやら、この牛の局部にかかとをつけて一回転すると、願いが叶うとか。

なので、すっかり穴ぼこになってます。

私?  もちろんミーハーなので各国の旅行者の前でやりましたわよ。

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けばけばしいマクドのもここでは上品な黒と金。


ガレリアをぬけると、オペラファンにはたまらないミラノ・スカラ座。


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内装の写真を見るとすごくゴージャスなんだが、外観は意外とシンプル。

オペラをここで見たい、というだけでミラノに来られる身分になりたいものだ。

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大きな都市なのに、トラムが走っているのも良い感じ。


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スフォルツェスコ城。

14〜15世紀、ミラノを支配したヴィスコンティ一族の居城。

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広大な城内のあちこちにある人を食う蛇の紋章は、ヴィスコンティ家のもの。

ここの博物館で、ミケランジェロ最後の未完の作品、「ロンダニーニのピエタ」を見ることができます。

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美術全集などには必ず載っている作品ですが、ここでおがめるとは思わなんだ。(だいたいミラノはほぼ素通りする予定だったので)


これはまだ試作の段階だったようで、キリストの右腕が2本あったり、マリアの顔が二重になってたりします。
(マリアの顔の右上にもう一つの顔があるのがわかるでしょうか?)

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こういう状態だったのはここに来て、初めて知った。
完成していたらどういう作品になっていたのでしょう。


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地下鉄でちょっと下町のナヴィリオ地区へ。
運河沿いの町で、本来はこの両岸にはたくさん小さなお店がならんでいるのだが、夏のバカンスとやらでほとんどお休み。
残念!


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この運河のそばには、こういう洗濯場も残されている。

今はもうさすがに使われていないが、ちょっと前のイタリア映画には、こういうところで近所のおかみさんたちが大勢、おしゃべりをしながら洗濯をしている光景がよく出てきたように思う。

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ちなみにこれは洗濯板ならぬ洗濯石と思われる。

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イタリアの回転寿司!

ネタがでかかったような気が、、、。

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ヘルブラウ様がブログでグリコのポッキーはECでは「MIKADO」という名前で売られている、、、という記事をお書きでしたが、まさにこれ!

しかし、、、このパッケージデザインとネーミング、もうすこしなんとかならんかったのか?sad


さて、最後に、、、、

ミラノに来た最大にして最後の目的、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。

このためだけにミラノに宿をとったようなもので。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。

ここの食堂室の壁に描かれたダ・ヴィンチの最高傑作。

見学は事前にネットや電話での申し込みが必要。
この時期は世界各国から人がおしよせるので、予約とりづらかったですが、2〜3ヶ月前に申し込んで、なんとか。


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こちらその入り口。

見学は一度に15人くらいで15分、ときめられている。

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入室前にこの部屋で1グループが待機。

そしていよいよご対面。

普通壁画にはフレスコ画がもちいられるので、それほど褪色しないのだが、ダ・ヴィンチは色彩を自由に調整できる油彩、テンペラを使用したために、完成後すぐ剥落しはじめたとか。

以前はカビで壁面ほぼ真っ黒にしか見えなかった時代もあり、あとから想像で加筆されたこともあり、オリジナルから遠く離れた作品になっていたこともあるらしい。

近代のハイテクによる修復で、オリジナルに近い絵になったというが、それでも細部はよく見えない。

けれどこういうものは心で感じる物だろう。
門外不出(というか動かせない!)の作品なので、ここで見ることができて静かに感動。

以前NHKの特集でCGによるオリジナルの「最後の晩餐」複製をやっていたが、ほんとうに完成したばかりの頃の絵を見てみたいような気持ちはある。

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修復前までは後世の加筆でユダ(左から4番目、後ろをむいている)の背中から剣を持つ手がつきでていて、これが裏切りの象徴、と言われた時期もあったらしいが、オリジナルに近い修復では明らかに隣にいるペテロの手だとわかる。

15分は非情にもあっというまに過ぎてしまった!


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日曜だったので、教会の中ではミサがおこなわれ、司祭の説教のあと、「さあ、みなさん、握手を(多分そんなこと)」で、近くにいた見も知らぬ参列者数人と握手を。(こういうのはカトリック教会ではよく遭遇する)

ロウソクを一本、献灯して帰る。

ミラノの旅もこれでおしまい。

最後にもう一度、美しい黄昏時のドゥオーモの画像を。

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2010年8月19日 (木)

ヴェネチアガラスの島〜ムラーノ島

イタリアに行って、一つ試したかったことがある。

スペイン語の先生は、イタリア語は習ったこともなく、しゃべれないが、何を言っているかはかなりわかる、という。
同じラテン語を源に持つ言語だから、そのくらいよく似ているということ。

実際数字なんかの読み方はほとんどいっしょだし。

で、イタリアにて、スペイン語でどこまで対抗できるか?

結果は、、、、あはは、私のスペイン語は玉砕しました!

ただし、単語はかなり似ているので、標識などはなんとなく意味が読み取れたし、何を言っているかは、簡単なことならだいたい理解できた(ような気がしただけ、、という説もある)。
これがけっこう楽しい。

外国語を習う醍醐味はこんなところにある。


さて、ヴェネチアといえばヴェネチアングラスが有名だが、ヴェネチアではムラーノガラスとよばれている。

中世、時の政府がガラス製法技術の流出をおそれ、ガラス職人を集めてムラーノ島に閉じ込めたことによるらしい。

ムラーノ島はヴェネチア本島の北にあって、ヴァポレットで簡単に行ける。

、、、、はず、、、だったが。


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鉄道駅から41番(または42番)のヴァポレットに乗船。

時計回りに行けば15〜20分くらいで到着するはずが、、、、よく確かめもせずに乗ったもので、反時計回りの逆向きにのってしまったため、小1時間もかかってしまったcoldsweats02


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おかげで運河ではないアドリア海を、観光エリアでないヴェネチア(海軍学校や、自動車が走っているエリア)を垣間見ることができたのは怪我の功名か。

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途中、墓地としてだけ使われるサン・ミケーレ島を通過。

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花束を持った地元の人たちがたくさんこの島で下船。
(お盆なのに、墓参りにも行かない自分をちょっと反省)

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ムラーノ到着。

今でもこの島にはたくさんの現役のガラス工房がある。


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一歩通りを中に入ると、静かな普通の住宅地。
ここなら本島までらくらく通勤できますしね。

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まずは観光客みんなが行くガラス博物館へ。

紀元前からあったというガラスの製法の歴史などを展示。
近世の、どうやって作ったの?と思うような繊細で緻密なガラス細工の展示もあり。

でも一番ひかれたのはここの建物かな。
おそらく中世の貴族の屋敷だったのではないかしら。(写真なし、残念ながら)

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博物館を出て、運河沿いを歩く。
この運河の両脇にはたくさんのガラスショップが並ぶ。

高級な大物扱いの店から個人の作家がやってる小さな個性的な店まで。


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あちこちのお店をひやかしながら、小径の景色を楽しむ。


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どこのお家もこんなきれいな花壇があって、すてき。


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私が買ったのはこれ。
ガラスの素材屋さんで。

これはミレフィオーリ(千の花)といって、ガラスで作る金太郎さん飴のようなガラス細工の素材。
これをたくさん集めてこんなガラスのお皿を作ったりします。


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素材はそれほど高くないのですが、こういうお皿になると、すごく良い値段がするのです。

そういえば、ガラス作家の夢風庵様も作品にこのミレフィオーリをよくお使いです。

私は何に使うかって?
いや〜、、、、全然あてないんだけれど、きれいだし、、、、coldsweats01

ちなみにこのお店はヴェネチア本島のこちら。

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帰りのヴァポレットにでは、雷鳴をともなう大夕立にであったりしました。
北イタリアはどうも天気が不安定なようで。

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やっと帰り着いたホテルの窓からの雨模様。

ここらで美味しい物の写真も必要ね。


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こちら、魚介のアンテパスタ(前菜)。
地中海沿岸の国の食事は日本人の舌にとてもよくあうので、実は体重が心配で、、、coldsweats01

どこもはずれなくおいしかった。
トマト系は特にhappy02

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早朝の早起きレストラン。
こういう気取らないところでいただきます。


2010年8月18日 (水)

迷宮劇場・ヴェネチア

ヴェネチア

アドリア海の女王、水上の迷宮劇場都市。

あまりにメジャーなので、もう解説はなにもいりませんね。


写真だけでもみてってください。


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ヴェネチアの背骨=カナル・グランデ(大運河)

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ヴェネチアには自動車がないので信号もない。

運河=道にはバスまたはメトロの役目をはたすヴァポレット。


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1番線に一番良く乗ったけれど、これがまたゆっくりなんだな。
(お急ぎの方には水上TAXIもあり)


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おお、これはターナー(18世紀イギリス・ロマン派の画家)の絵だなあ。

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昼になって、日が昇ると運河の水(海)の色が美しく変わる。

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陽の傾き具合でさまざまな表情をみせる。


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真ん中の橋がカナル・グランデ最大の見所、リアルト橋。
19世紀まで、大運河をまたぐ橋はこれだけだったそうだ。

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このように、バリアフリーとはほどとおいので、荷物運びにはテクニックと力がいりそう。

それでも車椅子の方もおられましたから、不便ながらも生活に支障はないのでしょう。

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ヴェネチアのシンボル、サン・マルコ広場にたつ鐘楼から町を見下ろす。

フィレンツェもそうだったが、ここも屋根の色が見事に統一。
(どうして京都はここまで規制できないかなあ、、、。瓦屋根の景色は年々確実に減っているよね)

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サン・マルコ広場。


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この広場の左手にある1720年創業、有名なカフェ・フローリアン。

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映画「旅情」で婚期を逃しかけたOLの微妙な心の動きを好演したキャサリン・ヘップバーンがお茶をのみにたちよったのが、このフローリアンのカフェテラス。

好奇の目をなげかける男に、椅子をたおして連れがいるようにみせるシーンは印象に残る。

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フローリアンパフェ(だかなんだか、、、、名前忘れた)

でかい!
完食、、、、無理catface

甘いものといえば、こんなお菓子も。


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どんだけ甘いんやろ??
こわくて試す気にもならず。

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紐みたいなのはグミ系のお菓子かキャンディーか。

迷路のような道をあてもなく歩く。


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角を曲がるとふっと運河や橋にゆきあたる。


昔、森川久美さんのヴェネチアを舞台にした漫画、「ヴァレンチノシリーズ」好きだったなあ。

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ルネサンス期のヴェネチアの若き女元首(ドージェ)ヴァレンチノをめぐるお話は、こんな小さな運河縁の小路が舞台で。
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地図がなくとも、建物の壁に埋め込まれた矢印、広場の名前をたどっていけばヴァポレットの駅には出られるので安心。

ただ、入り口をまちがえると、目的地にはたどりつけても、同じ通りには二度といけないような気がする。


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たとえば、店主がいなくてせっかく見つけたすてきな銀のスプーン買えない。
次の日にめざしても、どこだったかわからなくなる。
(かすかな記憶をたよりに歩き回って、なんとか見つけましたが、、、)

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「暗殺者の小径」
実際ここで何人かの要人が暗殺されたとか。

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見通しが悪く、逃げやすい、、、、からか。


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さらに歩く。


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細い道のあいまにふっと現れる広場には、たいていこんな井戸がある。
今ではもう使われていないので、蓋されているが、ところどころ水が湧いている蛇口をそなえているものも。


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そして、そこここに角をまがればかくれている、クラシックな雑貨を売るお店や、小さなカフェ、レストラン。

こういうところが劇場都市といわれる所以かな。
(京都も十分劇場都市だと思うのですが)

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こんな仮面をつけ、バロックな衣装をつけた男女の華麗なカーニバルの姿を想像してみるのも幻想的かも。

さて、やっぱり仕上げはゴンドラにのらなくちゃね。

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カナル・グランデをゴンドラで行く。
正面にリアルト橋。
ヴァポレットから見るのとはまたちがった景色。

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だがなんといってもゴンドラの醍醐味はこういう細い運河にある。


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ぶつかりそうで、ぶつからない巧みな櫂さばき。


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秘密はこれかも。
櫂をうける木の棒。
この複雑なくぼみの位置を変えながら櫂をあてて、スピードをコントロールしているとか。

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夕暮れ時、運河沿いのレストランで夕食を。

運河の向かいのレストランからは陽気なイタリア民謡を合唱する歌声がきこえて、美味なるヴィーノ(ワイン)にほろ酔いになった耳に心地よい。

日ごろ、一生懸命ハードに働いているもの。
このくらいの楽しみは許されるよねえ。


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さて、すっかり日も暮れた。
ホテルに帰ろう。

2010年8月17日 (火)

旅行から帰りました

ミラノから鉄道で2時間半、ヴェネチア到着が23時で、へとへと、あとはホテルのベッドに倒れ込むだけだ〜、、、

の、はずが、ええ〜っ?予約がない〜?coldsweats02

調べてもらうと1週間先のはずだと?

ネットでの申し込みでまちがえたか、イタリアだからか?(イタリアの方、失礼!)

、、、、で、すったもんだ、すったもんだしたあげく、なんとか野宿せずにすみましたわ。
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見るだけのために一泊するはずだったミラノが二泊になって、ヴェネチア一泊減ったけど〜despair

しょっぱなトラブりましたが、あとはまあ、楽しく。


で、旅の総括。

   チャイナマネーの勢い(+中華思想)を肌で感じた!!coldsweats01

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