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2009年12月13日 (日)

神戸ルミナリエ〜2009

小雨模様の中、今年も神戸ルミナリエへ。


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神戸の街の夜景はきれいだな。


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ケーニヒスクローネの三宮店。


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神戸大丸のおしゃれなオープンエアのカフェ。

こんなに神戸がまた元通りになるとは、15年前には思わなかった。

でも世間では震災の記憶は風化していき、ルミナリエの始まった意味もいつしか忘れ去られて、震災後に産まれた子供たちもたくさんいて、自分の中でもあの震災とその後の非日常的な月日は、時とともに風化していきそう、、、、。


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なのに、この景色が目に飛び込んでくると、一足飛びにあの当時の気持ちがあざやかによみがえる。

なんだか胸の奥からこみ上げる物がある。

不思議だな。


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ルミナリエと同期して、もうひとつこの時期に思い出すことがある。

震災のその年の11〜12月に放送されていた深夜のドラマのこと。つまり14年前のドラマ。

震災に傷ついた神戸の街、人、の再生への祈りをこめた心に残るドラマだった。

もうタイトルすら正確にはおぼえていないけれど、サブタイトルはたしか「震災後神戸の街にはじめてたったクリスマスツリー」だったような。

なんと主人公がデビューまもない吉本の石田靖君だったのだ。(当時はほぼ無名。その他の出演者も有名な俳優さんではなかったと思う)

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ヒロインの女の子は異人館・うろこの家で働いていて、そこでであった名も知らぬ男性に一目惚れ、どこに住んでいるとかも知らずに恋心をいだきます。

そこへ平成7年1月17日、阪神淡路大震災が、、、。

思う相手が生きているのか亡くなっているのか、たずねるすべもなく、ひたすら嘆く彼女。うろこの家も閉館され、職を失い、変わり果てた神戸の街で鬱々と悲しみの日々をおくっています。

そこへ大阪からきたというカメラマン志望の男性が(石田靖ね)神戸へやってきます。

大阪人のノリで気軽に彼女に話しかけ、悲しみの影をやどす彼女に次第に惹かれていくのですが、彼女の心を別の男性が占める、と知ります。

彼女への恋をあきらめ、その悲しみを理解した彼は、それを癒そうと、まぼろしの相手をさがしはじめます。

この間、震災を受けた神戸の街や人の様子も描かれています。

カメラマンは次第に撮影対象として、再び立ち上がろうとする人々の力強い明るさをとりあげるようになります。

その写真を見、カメラマンのまごころの暖かさに触れた彼女は少しずつ彼に心を開いていきます。

しかしなかなか幻の君はみつかりません。

代わりに彼女をなんとか元気づけよう、とカメラマンは神戸の街に大きなクリスマスツリーをたてよう、という計画を思いつきます。

震災から約1年、それでも復興まではまだ遠く、避難所から出られない人たちも、仕事を失った人たちもたくさんいました。

クリスマス気分なんてだれも浮かれることはできなかったのです。

だからこそ!震災後神戸の街に初めてクリスマスツリーをたてるんだ!

みんなが元気になるように、みんなが明日を信じてがんばれるように、このツリーが希望に光になるように。、、、、と。

もう彼女だけではなく、まわりの人々をまきこんで、カメラマンはツリー計画実現にむけて走り出します。


彼女も手伝い始めます。


そこへ、あの例の幻の君が彼女の目の前に。

震災後しばらく外国へ行っていて、やっと帰国したとのこと。

夢にまで見た幻の君、、、なのに、彼女の心は思ったほど舞い上がらなかったのです。

いつのまにか彼女の心を占めていたのはあのカメラマンだったのです。


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クリスマスイブの夜、ついに神戸の街に震災後はじめてのツリーが点灯されました。

その木の下でカメラマンと彼女は、、、、、あとはもうおわかりですね。

深夜の時間帯の放送だったので、ずいぶんマイナーなドラマでしたが、あの年の雰囲気を良く表していて、なんだか今でも心に残っているのです。

この時期、ルミナリエとともに思い出します。

年々薄れていっても、なにかのひょうしに心の奥深いところからひょっこり顔をだす震災の記憶の一つであります。

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神戸ルミナリエ〜2009を参照しているブログ:

コメント

以前、東京の地下鉄で、前に座ったご婦人が、なんとも魅力的な、モノクロの街の建物の写真の柄の小さなショッピングバッグをお持ちでした。
以来、同じものをお持ちの方が、結構いるのを発見。
どうもそれは、ケーニスクローネという店のものらしい、と分かったのですが、しぇるさんは、そのバッグのこと、ご存知ですか ?

阪神大震災の時は丁度 福井にいました。 ご~っという地鳴りが福井でもあり 揺れてこわかったです。
ルミナリエも数年前に 夫と見に行きました。きれいでした!
人が多いので もうそれっきりです。

ルミナリエ・・・ほんまに美しいです・・・
ドラマが放映された頃・・・まだまだ神戸の町が、こんなに姿、形・・・復興を遂げるとは誰にも思えないことでしたね・・・
(石田さん・・・ようやくご結婚・・・ですね。)

こんなに美しい灯りのイベントと震災を重ね合わせることが・・・遥か大昔のことのような印象すら受けてしまいそうになります・・・まだほんの数年前のことなのに・・・
ゆうべ・・・ふと・・・私も震災のことを思い出していました・・・
先日、ルミナリエに、初めて出かけた人が、神戸の町が素敵で、(ルミナリエ近くに屋台とか出ているのですね?)その辺りが、めっちゃお洒落やねん・・・とにかく人が多くてびっくりしたけど・・・と。話してました。

今は・・・この美しい光にそれぞれの思いを・・・ですか・・・
ですね・・

当時2度目の学生生活、大阪でも被害の大きかった豊中に住んでたのですが、震災の日は卒論の提出日で徹夜、ちょうど卒論を書き上げてプリントアウトし始めたときでした。

大音響と共に、ワープロが跳ね上がり、キャスター付きのテレビ台が向かってきたのを覚えています。

倒れた高速道路や、あまりにひどい被害の映像に、かえって現実感が希薄でした。

でも被災された方々は、その時から重い現実の中での生活が始まり・・・

私まだ直接ルミナリエを見たことがないんです。

南青山便りのS&Y様

阪急電車の神戸線にのったら必ずこのバッグを一度は目にされますよ。
モノクロのビルはケーニヒスクローネのこの三宮店(正しくは三宮ネクスト店)です。おしゃれですね。直営店でしか手に入らないお菓子もあって、阪神間ではなかなか人気です。東京にも支店があるようですね。

ひいらぎ様

ルミナリエ=人混みという感じですね。
消灯間際に行く、とか雨の日をねらう、とかいろいろ裏技はあるのですが。一時は隣接する神戸市役所の上から見る(期間中は一般開放される)、というのもやりましたが、ちょっと遠すぎていまいちでした。
最初のころは道路規制もなくて、どこからでも入れました。あのころがちょっと懐かしいです。

nnya様

クリスマスイベントみたいなもの、と思って見る人あり、ロマンチックなシチュエーション、と思うカップルあり、震災当時を偲ぶ人有り、鎮魂の思い出参加する人有り、、、、まさにそれぞれのルミナリエです。
どんな思いでもいい。とにかく参加するためにずっとつづけてほしいです。それを祈って毎年ルミナリエ基金に寄付しています。(お恥ずかしい額ですけど)

夢風庵様

豊中で震災にあわれたのですね。
私は寝ていたのですが、揺れた瞬間「これは長い!大きい!」と、とっさに子供たちの上にかぶさって、早く終わりますようにと祈っていました。起きておられたのならよけいにおそろしかったことでしょうね。
私の友人は冷蔵庫が追いかけてきた、と言っていました。
私にはその揺れそのものよりもそれから続いた水道、ガスなし、阪急ストップの一ヵ月のほうが忘れられません。
ルミナリエをみるとその記憶のスイッチがおされるようです。

このルミナリエ、私は冬に娘も連れて帰国した時、東京でみました。有楽町にある放送局に勤めていた友人が夕食をご馳走してくれその後その灯りの下を歩き、娘が私と友人の写真を撮ってくれました。何年前のことだったのかしら・・・でもこの照明は覚えています。

あの震災の時、こちらのTVで見た映像はショックでした。生田神社がペッタンコ、高速道路が途切れ、今にも落ちそうなバス、姉に電話しても繋がらず心配しました。

このドラマは心に残りそうなお話しですよね、ここでしぇるさんから初めて伺っても残りそうですもの・・・

参りましたことはないのですが、こうして画像で拝見していても、やはりルミナリエはクオリティが違いますね。
神戸のかたの心意気と「思い」を感じます。

ふるさとの横浜も、私が生まれるずっと前ですけど大震災を経験した町です。子供のころから繰り返し震災教育を受けてきたものとして、身辺は単純にできたらと思っております。(現実は本がネックですが)

ヘルブラウ様

東京でも同じようなミレナリオでしたか?あるようですね。
もともとルーツはイタリアですがヨーロッパの他の地域でも見られるのでしょうか?
地元びいきで申し上げれば、神戸のルミナリエは思い入れがちがう特別な物だとおもっております。与えられた物ではなく、多くの人に愛されて、自発的に続けられるもの、、、だと思います。

もちや様

そうなんです。ルミナリエは神戸っ子(+その周辺の人たち)の心意気、です。
人混みばかりが喧伝されますが、それでも直に見るときっと感動していただけると思いますので、いつか是非おでましください。

引っ越しをひかえて、いろんなものを捨てまくって身軽になろう、、、と努力しているのですが、この私でさえ、増殖をやめない本の扱いには困っています。かといって読みたい本をがまんして読めないのもねえ、、、sad

この時期、関西ブロガーさんのところでよくお目に掛かる光景。
実際に見ると、あまりの神々しさに息を呑みますね。私が見たんは第2回で、まだ震災の爪痕が少し残ってるときやったので、いっそう光がまばゆかったです。
けど、これは鎮魂のために神戸だけで・・・ということで始められたのに、あとで東京や九州でもやるようになって、何だかなぁと思ったんですよねぇ(発案者の話を聞いたことがあるんですよ。ここには書けましぇんが)

ぽん様

そうなんですよ。東京のはちょっと商業ベースにのりすぎかな?と思います。神戸のはやっぱり特別だと。
でも時間の経過と共に、そのいわれを知らない神戸っ子も増えてきました。それはそれでも良いと思うのですが、あの震災を体験した世代が次の世代に語り継ぐことはやめてはいけないと、思うのです。そのきっかけにルミナリエがなるといいですね。
来年は京都から、ちょっと遠くなるけれど、やっぱり神戸に、ルミナリエに参加しに、行くと思います。

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