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2009年11月15日 (日)

錦秋和菓子の会〜下京船鉾町・長江家住宅

半年ぶりの楽しみにしていた京都・和菓子の会。今回は下京区の表家造りの京都最大級の町家、長江家住宅で。

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気楽に着られるお召しの着物に、ちょっと遅いかな、と思ったけれど、この季節しか結べないのよね、この菊の帯。

長江家のほん近くにやはり有名な杉本家があります。

時間があったのでちょっと杉本家の横の膏薬図子へ。


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前回きたときは日曜でお休みでした。今日はやってますね、木版画のお店竹笹堂さん。


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実はこちらもすごく古いりっぱな町家なんですよ。木版のブックカバーをお買い上げ。

さて、長江家です。


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丹波亀山(現・亀岡市)出身のご初代が上洛されたのが元文元年(1736)とのこと。

なによりここのお家がすごいのは、今も現役で白生地卸しのお仕事(屋号大阪屋)をされていて、職住一致の町家の基本の暮らしをされているということ。

京都市の指定有形文化財ですが、いまでも昔からのお商売をされているところは数えるほどしかないそうです。


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店の間。もちろん現役のお商売の場。

格子戸越しの外の光がきれいです。


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玄関の間。長年磨き込まれてつやのある建具がすてき!


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玄関の間の奥は天井に灯りとりがあります。

あつかう生地がよく見えるようにとの工夫ですね。これがあるだけでずいぶん玄関の明るさが違います。


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数寄屋の奥の間。

ここから眺めるお庭がまたすばらしい。

こちらの母屋は慶応4年(1868)の建築。

当代のご当主にこの家の来歴をいろいろ伺いました。亀山からでてきた初代が、初めてこの鉾町に入町できたときの感激は大きかったと思う、とおっしゃいます。
(ちなみにここ長江家は船鉾を出す町で、ご当主は祇園祭船鉾保存会理事長も務めておられます。お向かいには船鉾の会所もあります。)


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そして町家で一番美しいと私が思う、走り庭の上の火袋、準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)。

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風格のあるおくどさん。

消防法などいろいろむつかしくこちらは今は使えないそうです。

じんとぎ(人造石研ぎ出し)の流しがなつかしい。(←年がわかります)


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井戸。こちらもやはり地下鉄ができてから水脈がとぎれたそうです。


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庭から離れの眺め。

この離れのある場所はもともと蔵があったそうですが、曳家で後ろに下げて、明治40年(1907)離れ座敷を建築したそうです。


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これがそのバックしたお蔵です。


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渡り廊下から離れを眺める。手前は立ち蹲居。

離れに行く途中にちらっと見えた、、、
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もしやこれはお風呂では?


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まあ〜これはマジョルカタイルの粋なお風呂じゃありませんか!lovely

純和風の町家の中になんてハイカラな。さらさ西陣を思い出しますわ。


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離れのお座敷に面する廊下は二方向すべて、なみなみガラスの建具です。

一枚でもわれたらもう代わりがないので大変。大切に扱われてきたのですねえ。


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離れのお座敷。このつやつやの床柱にご注目を!

鉄刀木(たがやさん) という硬い唐木(紫檀、黒檀、鉄刀木が有名)が使われていて、こんなに長い鉄刀木の床柱は他に類をみないのだとか。


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アップです。つるっつるです。100年以上代々磨き込まれきたのです。これからもずっとここのお家を守って残っていてほしいです。

長江家の話が長くなりました。お待たせしました、和菓子の会です。


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いつもの名調子の中川さんと、今回久々のご参加の東京虎屋文庫の中山さん。

今回のお菓子担当は聚洸さん。

西陣の塩芳軒さんの息子さんで、京都和菓子界の若手のホープなんだそう。


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これはモンブランみたいなおだまきのお菓子。写真では色がうまくでていませんが、この季節の紅葉をうつした微妙な色です。

こちらの白生地卸商=糸偏のお仕事にちなむもの。


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こちらまた繊細なきんとん。色は長江家のお庭の紅葉(あまり紅葉しない種類)をあらわしているそうです。


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もちや様とはんぶんこして、両方を堪能です。

きんとんの方、割面もまた微妙な色で、日に日にうつろいゆく紅葉のイメージでしょうか。

<注意!!聚洸さんは予約注文のお菓子しかありません。いきなりお店に行っても売るお菓子がありませんので、必ず注文して下さいね。少量から注文可だそうです。>

今日のお茶に合わせて甘さを調節された、という細かい心遣いのお菓子です。

お菓子の銘はわざとつけなかったそうです。それぞれが心にうかぶ銘をつけてくださいね、と中川さん。

ちなみにご当主がつけられた銘が(きんとんの方だったかな?)「町家」。

う〜ん、100年以上のお商売の歴史、町家のこれから、いろんな思いがこめられているような。

特にここ、長江家のような町家でいただくからこそ感動するお菓子なのかもしれません。(近代的ビルの明るい電灯の下でいただくと、またちがうものになりそうです)


ちなみに私は、おだまきは「絹の糸」きんとんは「坪庭の秋」、、、、おそまつcatface

お茶は和束の煎茶「おくみどり」。

日本茶インストラクターの松石三重子さん指導でいれていただきました。


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松石さんのおたくで育てられている茶椿。(ピンクの方です。白いちいさいのが本来の茶の花)

茶の木に椿を接ぎ木したもの。茶はもともとツバキ科の植物ですからうまく接ぎ木できるんですね。

今回ははずれなしのくじ引きがあり、皆様いろんな老舗のお干菓子や風呂敷などの和小物、あんのちゃんはかわいいガラスのころんとした一輪挿し、などを景品としてもらえました。私は大好きな御池煎餅happy02やった〜!

最後に、ぽん様の本の上梓祝いの例の帯、(→
)締めてこられたのを拝見しました〜!


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まあ、町家の風情にもぴったりなすてきなお姿です〜happy02

京都・和菓子の会の皆様、共催の京町家・風の会の皆様、ごいっしょさせていただいたすてきな皆様、すばらしい秋の1日をありがとうございました。

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コメント

似た方だな~と思ってはいたのですが、お着物姿でしっとり落ち着いた感じだったので、前回のイメージと違い(すっごい失礼ですね)お声を聞くまで違う方だと思っていました。

お写真きれいに撮れていますね。私のはボケボケブレブレでした。

栞ありがとうございました。活躍しています。
京都のお店はあまり知らなくて、またいろいろ教えてくださいね。

オツカレサマでした♪
まいど、ありがとうございます!

この日、うちは3席ともの菓子盛りをしましたが、
時間の変化とともに微妙にかたさが変化して
いくのがとてもよくわかるお菓子でした。

ほとんど変化のないお菓子屋さんもあるんですよ!
というか、こんなにかわっていくのは珍しいかと。

どの硬さが一番!とはいえませんが(お好みやと
思います)、それだけ微妙な水分量のきんとん
やったということをご報告しておきます。

しぇる様にお目にかかって、楽しかったです。
私もお菓子の銘を考えてみました。お粗末ですが、おだまきは「玉の絹」、きんとんは「礎のみどり」。長江家の堅固さと、庭石に何かの基礎みたいなのがあったので。

お風呂のタイルとお菓子が夢に出てきそうなくらい気に入りました。
それとこのごろやっとお太鼓がそれなりに結べるようになったので(1ヶ月ほど自主練習しました。)人様の帯がますます気になります。菊の帯素敵!それとこの間のわんこさんも良いですね。
京都の方のほうが大きく帯を結ぶと聞きましたが、東京ではぽん様の半分くらいのお太鼓の人も見かけます。それじゃせっかくの柄はかなり消えちゃいますね。

先日はありがとうございました!
いただいたモンプリュさんのお菓子、すごくおいしかったです♪
一瞬、あれがマシュマロだとは信じられなかった…(笑)。
これはマシュマロやろなあと思いつつも、今まで食べてきたマシュマロと全然違ったので。ジェリーも、やわらかいのにギュ~っとジューシーで感激でした。さすが神戸はオシャレ。
下の記事の写真にあるモンプリュさんの看板の「monter~ciel」、私が訳すると、「もっと高い空に昇る」になるんですけど、合ってます?(笑)

夢風庵様

私も会がおわるまで気付かなくて失礼いたしました。今度から京都の町中ですれちがっても、ばっちり夢風庵様だとわかりますわよ!scissors
着物の時とパンツ姿の時と、性格まで変わるような気分を楽しんでいます。夢風庵様をだまくらかせましたので、まあ、ある意味成功やね!

あまね様

ご苦労様でした。そしてお疲れ様でした。

今回も、場所といい、お菓子といい、それにプレゼントまで、楽しませていただき、仕事をうっちゃってきたかいがありましたhappy01
そんな繊細なお菓子だったんですね。会場でいただいたのと、家にもちかえって食べたのと、何も考えずぱくぱく食べたので違いに気付きませんでした。食べる方の感性も要求されるのに、なんともおはずかしい、、、。
それにしても和菓子の世界の奥の深いこと。ああ、これ以上深みにはまったらどうしよう、、、、coldsweats02

お疲れ出されませんように。

そらいろつばめ様

こちらこそお目もじかないましてうれしかったです。いろんな方面でのご活躍、広い人脈、なににでも興味をもたれるバイタリティはすばらしい!是非見習いたいですわ。
あのきんとんはほんとうに長江家のしぶい庭のイメージですよね。お庭の礎石、すごく大きくてりっぱでした。以前、あんなのがうちの庭にも欲しい、といったら建築士さんにめったなことではみつかりません、といわれてしまいました。でしょうね。coldsweats01

yuchi様

このお風呂のタイル、すごいですよね。今度の家は手入れが楽なようにとユニットバスを考えているのですが、こういうのを見せられると心がゆれますわ。ただし、冬場は寒そうですけど、、、。
ぽん様はいつも凡蔵母さん様のところで切らない作り帯にしてはります。今回それがまにあわなかったので、ちょっと大きめの結びになっていますが、普段はもっと小さいお太鼓なんです。
私も年齢を考えると小さく結ぶ方が粋で好きなんですが、帯によってはどうしても柄が切れてしまう物があって悩みます。

あんのちゃん

正解です!「空高く舞い上がる」だそうで、これが正式の店名だそうです。、、、って自分ではフランス語はわかりましぇ〜んのでHPの受け売りです。
こういう砂糖菓子はフランスでコンフィズリーといってとても人気があるそうです。実はゼリー(パート=ド=フリュイ)5種類が一箱にはいったやつをめざしたのですが、あまりの人気に製造がまにあわず、中途半端な組み合わせになってしまいました。それでも気に入っていただけて神戸まで行ったかいがありました〜happy01

やはり京町屋は素敵ですね~~~
この雰囲気はやはり京のはんなりた空気を感じさせてくれます。
お菓子も良いですね~~特に繊細なきんとんは美しいですね。
それと素敵なお着物・・・良いな~~

nageire様

京町家はあれこれいろいろ拝見してきましたが、ここ、長江家はこれまた別格でした。私的には最後のぽん様の写真が気に入っております。生きている町家、というか人がちゃんと生活してお商売をしている町家、という雰囲気がでてると思うので。
聚洸さんのお菓子。注文が必要だし、ちょっとへんぴ?な場所だし、京都人以外には利用しにくいのですが、それをおしてもまたいただきたいお菓子でした。

こちらの記事をトラックバックしていただいてありがとうございました。私が伺った日には見学者もたくさんいて、中の様子を写すのは遠慮させていただきましたが、こちらで詳しく見せていただけるので、私の記事の中からリンクさせていただきました。
こんな素敵な町家でゆっくりとお茶と和菓子が味わえたなんて、いいですねえ。

vivasan様

こちらこそトラバうけてくださりありがとうございます。
記事を拝見してつい懐かしくて。
今回の公開もいこうかな〜と思いつつ機会を逃してしまいました。
今回参加した友人に話を聞いて、長江家に関し一致した印象深いものは、、、鉄刀木の柱!
、、、でした。

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