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2009年5月17日 (日)

京都和菓子の会〜妙心寺・大雄院にて

あいにくの雨でしたが、そのおかげで緑がとても美しい妙心寺へ、楽しみに待っていました京都和菓子の会の皐月の会へ。

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昨年秋、北白川駒井邸での和菓子の会から半年たって5回目の参加。皆勤ねらいです。


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妙心寺はとてつもなく広く、こんな迷路のような、いきどまりのある道もあるので、気をつけないと迷子になりますよ。

石畳が雨に濡れてきれいです。


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会場は妙心寺塔頭大雄院(だいおういん)

こちら、普段は非公開の塔頭。


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慶長8年(1603年)の建立。

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庫裏から表門を振り返ったところ。

雨だからこそ美しい景色もあります。


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会がおこなわれる座敷は「翠濤軒」。


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方丈庭を眺めると緑・翠・碧、、、、、

なるほど、”翠濤”そのものですね。


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毎回、流麗な、立て板に水、の上生菓子の楽しいお話をしてくださる中川典子様。

お茶を担当して下さる八坂先生。

そしてこのお席にだけ参加してくださったお正客の陶芸家、四代目諏訪蘇山様。

諏訪様は、ご存じ千家十職の12代中村宗哲さんのお嬢さんで、お姉様は13代宗哲さん、お父上が三代諏訪蘇山さん。

なんでもこの大雄院は初代宗哲とゆかりがあったお寺だそうで、いまでもつながりがおありだとか。

そんなご縁でのご参加です。

さて、今回のお菓子の担当は花街、宮川町近くの松壽軒さん。

高台寺、建仁寺御用達で、オーダーメイドのお菓子のみが基本です。

もちろん今日のお菓子は、和菓子の会のみのオリジナルの上生菓子です。


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私がいただいた黄身しぐれ、銘を「紫しぐれ」。

この表面の紫色を和菓子で出すのはたいへんむつかしいそうで、しかも時間がたつと色がかわってしまうので、盛ってすぐださないといけないそうです。

ほかっと表面が美しく割れたこの風情は、ちかぢか咲く紫陽花のイメージ。

味はあっさりとした甘さがおいしゅうございました。さすがの京の上生菓子の面目です。


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こちらお隣にお座りだった方のお菓子。

上がかるかん、下が葛。表面のあざやかな橙は餡でできています。

銘が「一聲(いっせい)」。この初夏にするどく鳴く、ホトトギスの声のイメージ。


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この葵の菓子皿が諏訪蘇山さんの作なんです。

諏訪家はもともと青磁を得意としていて、このどっしりとした葵の形、もう目がheart04

まだご紹介していなかった左上のお菓子は道明寺で、中に青楓を思わせる翡翠色の餡がすけてみえる、それはそれは美しいお菓子です。

表面の白い粉はなんと、水気をとばした餡=さらし餡の粉だそうで、これを作る手間は大変なんだそうです。

銘を「蚕繭(さんけん)」。


こちらの先代ご住職は蚕の繭で紙を作る研究をされておられ、出来た紙は「蚕繭紙」とよばれました。

それにちなんだ銘です。

まあ、京菓子のイマジネーションの上品で雅なこと!

中川様も言っておられました。最近和菓子に色々飾りを盛っている物が増えているが、本来の京菓子は、ミニマムな姿形で無限のイマジネーションを引き出すものであるべし、と。

草庵の茶に通ずるものがあります。


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もうひとつの蘇山さんの透かしの菓子鉢。

こちらもついよだれがでます。

(蘇山さん、6月に京都高島屋ギャラリーで個展をされるそうです。ちょっと値段をみるのはこわいな〜)


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同じお席に参加された皆様。

私のおとなりには、なんとあのお茶の小山園さんご夫婦がお座りでした。

そうそう、出されたお茶は小山園さんの「金輪(きんりん)」(named by 故・高田好胤師)でした。

濃茶にも使えるあっさりとくせのないおいしいお茶でした。

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水指は少し変わった形。十牛図のうち6番目、「騎牛帰家」の絵です。

これに呼応して、数茶碗も十牛図がそれぞれ描かれていました。それに今年は丑年!

こういうひそかなとりあわせの楽しみが、亭主の楽しみなんでしょうね。


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八坂先生が、12代宗哲さんにお願いしていたところ、制作途中で急逝され、娘さんの13代宗哲さんが完成させた、という棗です。これもゆかりの品ですね。


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ちなみにこちらの本堂や茶室の襖はすべて重要文化財です。

ひゃ〜、おそれおおいですわ。


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茶室から庭をながめると、緑にいだかれて、ひっそりとある池に鯉が泳いでいました。

こんなところに住んでみたいものです。(あ、でも、きっと掃除は大変、、、)


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受付されている、京都遊びの会(仮称)、およびNPO京町家・風の会(実は私も幽霊会員)のメンバーの方々。

いつも個性的なお着物のぽん様、風小僧様(ぽん様の今日の帯は風小僧様のおばあさまのものだったとか)、すこぶるつきの「着物美人」maki様

雑ぱくな日常をいっとき忘れて、心洗われるひととき。

ああ〜〜、早く京都へ住みたい!!の思いもますます。

このあと、もちや様とリニューアルなった、烏丸一条の虎屋菓寮で待ち合わせ。

このお話はまた明日happy01

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京都和菓子の会〜妙心寺・大雄院にてを参照しているブログ:

コメント

昨日もお気遣い頂きまして、ありがとうございました♪
とらやさんでも素敵なひとときを過ごされたご様子、UPを楽しみにしています!
あ、お手数ですが、受付の写真を送って頂けると嬉しいです。(メルアド入力しました)

maki 様

受付ご苦労様でした。
重文の庫裏のほのぐらさに、和服姿がとてもなじんですてきでしたよ。
早速、写真、メールで送りました〜happy01

しぇるさま、すごい記録力ですね。前回の和菓子の会の様子を拝見して、次回はぜひにと思っていたので、私も参加しました。1回目のお席だったので、しぇるさまにお会いできずに残念でしたが、期待通りにお菓子は美味しく、和やかで楽しい会でした。
夕方、祇園の辺りをうろついていたら、何と松寿軒の前。友人の「三つとも食べたかった!」という思いが導いてくれたのでしょう。カーテンの隙間から覗くと奥様がドアを開けて下さって「今日はお売りするものはないけれど、よろしかったら」と、次の試作品と、「一声」の残りをご馳走して下さったんです。お話しを聞いて、こういう誠実な姿勢が美味しいお菓子を作る原点なんだという思いを深くしました。
こちらのブログから、楽しいことを沢山戴いています。感謝です。

新緑の京都は美しいですね。お座敷も襖が重要文化財でお道具もご亭主のお心入れがあって。さすが京都!
そして、ああ「紫しぐれ」が食べたい!と「いやしんぼ」の目で見ていたら、そらいろつばめさまの松寿軒でのお話を読んでますます食べたくなりました。お客様を大事にするお店のお菓子は美味しいに違いありませんものね。

そらいろつばめ様

まあ!そらいろつばめ様もおいでだったのですか!?びっくりです。お知らせ下さればよろしかったのに。拙ブログから和菓子の会のメンバーが増える、というのはとてもうれしいことです。次回も是非ご参加下さいませ。
松壽軒さんで試作をいただかれたのですか?まあ、うらやましい。私はお隣の方とはんぶんこしたのですが、唯一味わえなかった蚕繭がどうしても残念です〜。

はじめ「記録力」を「記憶力」と読みまして、いや〜じつはメモをとってました、、と書きそうになりましたcoldsweats01最近はメモなくしては、なんでもすぐ忘れてしまいます。トホホです。

yuchi様

京都の緑や紅葉のえもいわれぬ美しさは何故なんだろうと、いつも考えます。木の種類は変わらないのにね。この季節、新緑がひときわ美しい東山のほとりに、早く移住したい!が、なかなか諸般の事情がcoldsweats01
京都の上生菓子屋(=かつてお上から当時貴重品だった砂糖の配給が受けられた店)は歴史もあれば高い矜恃をもってお菓子を作っておられます。味もさることながら、意匠はやはり京都のがええですわ〜。

いつもながら、お早い更新!
遠方からお越しで、寄り道もなさってこの丁寧な更新・・・すごいわっ。
当日は、しぇるさんのおきものが拝見できなくて残念でしたが。雨やと、しょうがないですよね(泣)

お菓子の名前など、わからんかったので参考に(パクリとも言う)させていただきます。
お土産もおおきにでした。

やっぱり和菓子は京都が一番ですね。直接的に表現せず、色や形で見る人の想像に任せるところが京都らしいです。
こちらでよく見る和菓子は、5月は羊羹地の楓の葉っぱを饅頭に付けてみたり、6月は蛍のような黒いこなしを乗せてみたり、何かと直接的です。
いま稽古でよくお願いする鎌倉の和菓子屋さんは、京都の末富さんでご修行なさった方で、お題で注文すると京風?に抽象的に表現して作ってくれるのがとても楽しいです。
以前、鶴岡八幡宮での茶会のお菓子をお願いしたら、薄い牛皮を重ねて紫の餡を包んだ赤い縁取りのお菓子を作って下さいました。
銘を聞いたら「静」。あの静御前が着ていた白拍子の水干を表現したそうです。
まさに「しずやしず…」。茶会での評判は上々でした。

いやぁ~みなさまのコメントを拝読いたしましたら、
何やコメントするのが気恥ずかしくなってきました。

ほんまにいろいろお褒めいただいて、
恐縮のみぎりです。

次回よりもみなさまに喜んでいただけるように努力するよう、
よぅよぅナカガワに言うておきます。
今後ともよろしうお願いもうしあげます。

お会いできて嬉しかったです。
お心遣いまでありがとうございました。

お菓子の銘など音でしか認識できていなかったのでこちらで勉強させていただきます。

初めてお席でお菓子を選ぶという体験をさせていただきましたが、みな素敵で選ぶに選べなくて・・・苦行ですねcoldsweats01

ぽん様

雨の中、着物着る根性が足りませんでしたわ。
この前破格の値段でこしらえた大島単衣を着ようと思っていたのに〜。
はねをあげず雨の日に、草履であるくこつを教えてほしいものです。
ぽん様の帯もすてきでしたが、矢羽根の着物も、あれいいな〜。とってもお似合いでした。

へちかん様

具象的なお菓子もそれはそれで楽しいし、子供なんかは喜びそうですが、京菓子はそれを見て、イマジネーションをふくらませるために、こちらにも教養を要求してきます。
そういう点で、お菓子の銘をきいてぴんとこないで、すごしてしまったこともあるにちがいないだろうなあ、と。

あまね様

裏方さん、ご苦労様でした。
ひっぱりを着て、てきぱきお働きの姿はすてきでしたよ。京都のおかみさん、という感じで。
ほんまに和菓子の会は毎回楽しみです。
拙ブログを見て、興味をもって参席された方もおられますので、ちょっとは貢献できているかしら?
次回も楽しみにしております〜。
中川様にもよろしくお伝えください。

風小僧様

風小僧様も裏方さん、ご苦労様でした。
お菓子運びもされていたのですね。
お運びの最中にお菓子が一つ減っていたりして、、、。coldsweats01
和菓子の会では、全種がいただけないのが残念!できれば3種全部お持ち帰りできたらいいのにね。
また、近いうちご一緒できれば、と思っております。

すみません・・・お運びは私はやっていないんです。

紛らわしい書き方をしてしまって申し訳ございませんでした!

風小僧様

あらら、、、そうでしたかcoldsweats01
次回はお着物で、ぜひお運びなどを!

初コメントです。
当日は、雨の中、お出でいただき、ありがとうございました。
本当に丁寧なブログUP、重ねて御礼申し上げます。
さすがに、アラフォーですので、回数を重ねるごとに疲れが取れず、ブログも少々休んでおりました。
和菓子の会は、あまね事務局長、八坂先生社中はじめ、makiさん、ぽんさん、nagiさんと、皆勤を狙ってくださるしぇるさんのような人に恵まれています。
「美味しい」は、やはり一緒に和んでくれる、共感してくれる人達に囲まれて食べること、
ある意味「団欒」が作るものと思います。
また、ご一緒できることをお願いしますねhappy02heart04

のりぴー様

いやいや、気安くのりぴー様とお呼びするのも気がひけますが、、。
ほんに和菓子の会は、上菓子屋さんだけでなく、会場になる場所選びからして、のりぴー様の尋常ならざる人脈と、お人柄のたまものだと、参加させていただく方としては感謝するばかりです。
会に参加したときは、全然知らない初対面の方とも、お隣同志、和菓子や会場について親しくお話しできます。和菓子をめぐるシンパシーですね。
今後も、とても楽しみにしておりますので、(お疲れもありましょうが、、)がんばって下さいませ〜〜。

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