フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 如月・雑記 | メイン | 「茶道を深める」〜心理学者と茶道との出会い〜 »

2009年2月16日 (月)

地方小都市に住むということ

仕事で中国地方の小都市へ行っておりました。

観光するヒマもなかったけれど、まあ観光地では全然ないので、それはそれでいいのですが、ちょっとだけ行き帰りに町の中を歩いてみました。

歩いてみて思ったこと、、、まず、人がいない!

週末だったこともあるけれど、けっこう大きな通りでも前後左右周囲にだれもいない。たま〜に車が通るだけ、、、。

いつも人が一杯で、まっすぐ歩こうと思うと人と肩をぶつけてしまう大阪に慣れていると、この人気のなさは異様に感じられるのですが、日本の地方の小都市はこんなものなのでしょうか。

ここでいう小都市とは人口10〜20万以下の都市で、いわゆる地方中核都市でもなく、町・村というほど田舎でもない都市のことです。

(宝塚も小都市で、人がそれほどいるわけではありませんが、大阪・神戸の衛星都市なので、地方都市とはいえません。
ふるさと岡山市はこんど政令都市になっちゃいましたからね、これも小都市ではありませんよ。)


P1040575_2

こんな感じの家がまばらに残っています。これはきっと戦前からの家だと思います。

なんと立派なしゃちほこ(?)までついているではありませんか。

戦争で焼けなかった都市で、昔からの人がおそらく何代もず〜っとかわらず住んでいて、毎日が同窓会みたいなコミュニティ。

そんな印象をうけました。

京都も何代もず〜っと住んでいる人の率はよそに比べて高いとは思いますが、一応大都市なので、人の流入流出は結構あると思います。


P1040579_2

こんな感じの家、そうそう、地方小都市によく残ってるタイプ。

そのまま現役で残ってるんだ〜。

京都でも現役で使われている築100年の町家はたくさんあるのだけれど、それはいわば京都の財産であって、日本人みんなが残して欲しいと思う対象です。

でも地方小都市では、よほど由緒ある建物でなければ、だれもそうは思わないでしょう。

なのに、こうして残って住んでる人がいる、、、というのはなにかここだけ時計が止まっているような気がします。

大阪では50mもいけばコンビニはあるし、店はいつでもあいてるし、、なのに、ここいらはほんまに店がない!

駅前にやっとコンビニを一つ発見。


人があふれ、店があふれ、夜も眠らない大都市にどっぷり慣れてしまって、忘れてしまっていたけれど、もともと日本の都市はこういう小都市が実はほとんどなんじゃないかな。

P1040571

ちょっとこういうところへ住んでいる自分を想像してみました。

、、、、、、買い物はちょっと不便だけれど、物欲を刺激する物もないので、別に気にならない。

それほど物やお金がなくてもなんとなく生活できる。

隣近所はみんな自分の小さい頃を知っていて、自分も彼らを昔からよく知っているし、人情は大都市ほどせちがらくない。

都市の機能はあるので、職住すべて都市の中だけで完結できる。

少し行けば自然はいっぱい。

地方にも豊かな文化があるので、それを楽しめる。(ただ、それを土地特有の文化として認識できるかどうかは不明)

、、、、、、、ただ、刺激はないわな〜、、、

それなりに楽しく暮らせていたかもしれない、という気はします。

(でも、京都に住む、という魅力の前には完敗ですけど。)

じつはここ、30数年前にほんのちょっとだけ、縁があった土地でして、また訪れるとは夢にも思わなかったので、こんなことを考えてしまいました。

こちらの人の話すやわらかいのどかな感じの方言は岡山弁にもよく似て、とても懐かしかったです。

最後に町で見つけた戦前の家の、おもしろい意匠を。

P1040580

見えますか?

鬼瓦の真ん中が、大黒さんです。しかも、、、


P1040581

他の部分の鬼瓦には大黒さんに付きものの、小槌が〜〜。happy02

遊び心を持った人は都だけでなく、鄙にもおられるのですね。


トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/349039/18572206

地方小都市に住むということを参照しているブログ:

コメント

↓プリ嬢はきれいな緑の目ですね。我が家で飼っていた「みい」も緑の目でしたがこんな風になついたことなど一度も無かった。プリちゃんはモダンガールの雰囲気で、断髪でアールヌーボードレスを着こなすキュートなお嬢さんのイメージがあります。
気候の温暖なのんびりした豊な地方都市ですね。なんだか懐かしいお家。会社の周りにも古い立派な農家の家屋が多く残っていますが、私が一番懐かしいのはオリンピック前の東京。かすかに記憶にあるのですが、戦後まもなく、あまり上質でない木材で立てた家が並ぶ風景が目に浮かびます。古い映画にそんな建物が映るととても懐かしいのです。

yuchi様

ありがとうございます。プリは確かに毛皮(!)はシェルにきれいさで負けますが、目の色だけはどの子よりもきれいだ、と思っていました。キュートなお嬢さん、、というのは言い過ぎです〜coldsweats01な〜んにも考えていない、本能だけで生きてるおばさま猫ですので、、、。
オリンピック前の東京、、、というのは知るすべもありませんでしたが、昭和30〜40年代の建物はだいたい見当はつきます。上等、、、とはいえない家ですが、それでもせいいっぱい「モダン」を競っていました。主人の実家がまさにそれ、で確かに見るたびに「三丁目の夕日」の世界にひたれます。ただ、建物は残っていても、都会では人の気質はかわりましたね、ちょっと残念な方に。

それにしても、最近の日本の地方都市の衰退はヒドイですね。日本には、しぇるさんの好きな金沢とか、魅力のある地方都市はいろいろあるのですが、それらはすべて、江戸時代という地方分権の時代の遺産。明治以降も、それら地方都市は、江戸時代の遺産を食いつないで来たわけですが、それももう限界、といった感じですね。霞ヶ関の官僚に集中している権力と財源を、早く地方に移譲し、真の地方分権が実現されないかぎり、魅力ある地方都市というのは、日本から無くなるような気さえします。

大阪生まれ、大阪育ち・・・
過疎とは縁なくこれまで、生きてきましたが、しぇるさんのお感じになられたこと・・・
観光(旅行)に出かける地域ではあまり感じなくとも・・・岡山の田舎(ちょっと外れすぎているかもしれませんが、井原と笠岡です)でいつも思ってしまいます。
ただ・・・揃いすぎていない部分、暮らしそのものをを自分たちで作り上げておられるパワーも感じるのですが・・・
それでも、それは生きるためであって、街の活性化というところではないですものね・・・
はい・・・ほぼ日本中・・・否めないですね・・・地方の活性化・・・やはり人材だと思えますが・・・

S&Y様

私の駄文を深読みして下さってありがとうございます。地方への権利の譲渡のことまでは考えていませんでしたが、私がいだいた素直な感想=今の地方の現状と、いわれてみればあたってますね。
全国どこもが大阪のような町になってもらっても困りますが、、、。coldsweats01
それでもこちらでお目にかかった若い人たちは、魅力ある都会に流出せず、自分たちのふるさとに愛着を持ってけなげに仕事をしておられました。それを見て、まだ地方都市も捨てたものではないな、、、と思いました。
霞ヶ関は私の目が黒いうちはどうにもこうにも壊せそうもない予感がします。

nnya様

そうです、若い人材なのです。
都会での仕事に魅了されて出て行く若者もいますが、その土地にとどまって働く若い人材は強くもとめられていると思います。
若い人たちが核になって地方をもりあげよう、という動きはあちこちあるようで頼もしく感じます。あの夕張でさえ、若者たちが自分でできることをしようと立ち上がったと聞きます。(京都でも斜陽著しい西陣でも)ただ限界はあるのでしょうが。

笠岡、、、あ、わかります、どんな雰囲気か。大阪育ちの方にはちょっとツライかも、、、coldsweats01岡山育ちにはむしろ大阪の方が異様に感じるときもあるのですよ、実は。

岡山市は政令指定都市になって、いままでの住所の前に○○区がつくことになりました。住民投票で北区、南区、、、になったらしいです。あまりにもシンプルで芸がないと思いません?せめて桃太郎区、とかマスカット区、きびだんご区とかにすれば受けたのに〜〜happy02

さすが、しぇるさん。いつもアンテナを張ってるから、時間がなくても、ちゃんと見ていらっしゃるんですね。
正に、こういう地方都市に住んでいる私です。30年近く前に東京から移ってきた時には、職場も学校も趣味も全て同じ顔ぶれで、何重にも拘束された感じで窒息しそうでした。しかし、ないものではなく、あるものを見始めてから、ここでの生活を随分と楽しめるようになりました。 「但馬学研究会」というのがあります。私も発足時のメンバーで、今は興味のあるテーマの時だけ参加していますが、様々なテーマで地域を知ろうと、発足してもう15年以上になります。
http://www.tajimagaku.net/
歴史、食べ物、年中行事など、ここで学んだことは、地方都市だけでなく周辺も含めてですが、地域を知る視点です。例会のテーマだけでも見てみて下さい。きっとどこの地域にも共通点があるはずです。
私自身は、最近は仕事の関係で東京と行ったり来たりが多いので、京都での途中下車も含めて、都会も田舎も楽しんでいる此の頃です。


そらいろつばめ様

但馬学研究会のHP拝見いたしました。こんな会があったなんておどろきです。多岐にわたる但馬をめぐるテーマのひとつひとつが、但馬アイデンティティーをかきたてるわけですね。おもしろい試みだと感心しました。
メディアの発達で日本中どこもおんなじ金太郎飴みたいな都市ばかりになりつつありますが、小さい地方都市ほど特色のあるその土地の文化を守れるような気がします。
でもなかなか、そらいろつばめ様のように、ないものでなく、あるものを楽しもう、という心境に到達するのは年季をへないとむつかしいかもしれませんね。
私は、今はなかなか持ち場をはなれることができず、そらいろつばめ様が東京〜但馬を飛び回られているのはちょっとうらやましいです。

コメントを投稿