フォトアルバム
Powered by Six Apart

« 2008年10月 | メイン | 2008年12月 »

2008年11月

2008年11月30日 (日)

四条通り〜太極殿茶寮「栖園」

まだ、京都、ひっぱってますcoldsweats01

久しぶりに四条通を西から東へ歩きました。(京都にはよく来ているのに、意外と四条、河原町って用がないのよね。)

昔からず〜っとあるお店もあれば、目新しいお店もあります。懐かしいお店を一つ一つ数えていくのも楽しい。

ちょっと行くと人だかりのできているお店が、、、えっ?!これかづら清さん?と、ちょっとびっくり。

なんでも昨年リニューアルされたそうですが、売れ筋の椿油を全面におしだして、簪なども、おみやげ物としても十分手が届くくらいの品揃えになっています。

紅葉めあてで一気にふくらんだ観光客が、ここまで流れ込んだようで、店内はおすなおすなの大盛況。

う〜〜ん。正直、昔の店舗の方が趣があってよかったな〜。同じならびの和傘屋さんは変わっていなくて、ここもそれと同じような良い雰囲気の店構えでしたが。通りに面したガラスケースに、芸妓さんしかささないような鼈甲の簪なんかが飾られていて、、。

同じ簪、櫛を扱ってるお店はこの四条通に他にもあって、そこは昔のままの店構えでした。ただ、そちらはお客さんは1組くらい。こちらは大盛況、店の運営を考えると、これも時代の流れ、いたしかたないのでしょう。なじんだ懐かしい景色が消えていくのは少し寂しくはありますが。

そういえばS&Y様も書いておられましたが、河原町を歩いていて古本屋の赤尾照文堂がなくなっているのにびっくりしたことが。

実は1階がちりめん細工屋になり、その2階にリニューアルされて移動されたようです。

大学一回生の時、なけなしのお金をはたいて、宮沢賢治全集を手に入れた懐かしい本屋で、夜などは通りに面したガラス戸のむこうに白熱灯にてらされた、うずたかく積まれた本が見えて、風情がありました。

懐古の思いばかりでは、いけないのでしょうけれど。
(あら、これは町家を思う気持ちにも通じますね。)

Imgp5835

四条通をいろいろ店を冷やかしながら、高倉まで。

ここを北上すると和菓子の太極殿さん。

お目当ては、ここをさらに北上した六角通りにある太極殿茶寮栖園さん。

これは100年以上の大きな表屋作りの町家を改装した店です。
太極殿本店より大きくて立派!


Imgp5832

もともと太極殿さん所有の町家だったのでしょうか?それとも元の所有者が手放されたのを手に入れはったのでしょうか。

今は、丸に「殿」の暖簾ですが、お正月には日の出暖簾、7月には朝顔暖簾になるそうです。

雨にもかかわらず、やはり紅葉のあおりでお客さんがたくさん待っておられ、席に着けるまで20分ほど待ちました。
人気ですね。

それほどお客さんが多かったので、写真がほとんど撮れてません。


Imgp5830

店の間から暖簾をくぐって(本来の)玄関にでると(トイレが作られています)、棕櫚竹が風情のある玄関庭になっています。

かろうじて、ここから火袋の写真を。
幅からして、やはりかなり大きな町家です。


Imgp5831

格子戸の奥は、奥の間につながっているのでしょう。

店の間、玄関間、坪庭をはさんで奥の間、、と茶寮になっています。


わらび餅やおぜんざいも好評らしいのですが、ここに来たのは、巷で噂の(?)琥珀流しの
12ヶ月コンプリートを思い立ったから。

琥珀流しは、そう、寒天のお菓子なんですが、それにかけられる蜜が月替わりなんです。

京都に住んでいてもなかなか12種類全部制覇するのはちょっと気合いがいりますね。

県外からですが、がんばりまっす!


Imgp5833

というわけで、11月は柿シロップ。生の柿も入っております。

こんな寒い雨の日に寒天のお菓子食べるか〜?と自分につっこみを入れながら完食。

さすが和菓子屋さんの上品な甘さでした。heart01

2008年11月28日 (金)

宮川筋〜裏具さん

岡崎からいきなり祇園にとびます。バスにのりそびれて雨の中、てくてく全行程歩いてしまったため、現在も後遺症で腰痛が、、、sad


Imgp5819

こちら、南座の西を鴨川沿いに南下する宮川筋。

祇園、先斗町などとならぶ花街のひとつ宮川町です。

こちらも雨でしっとりした石畳が京都らしく美しいです。


Imgp5820

石畳の道の両側にお茶屋さん、置屋さんがならんでいて、こちらはお茶屋さん。

提灯に所属の芸妓さん、舞妓さんの名前がかかれていて、なんとなく艶っぽい雰囲気です。

雨だし、舞妓さんなんかとは出会えないだろな、と思っていましたが、いました、いました!

粋な芸妓さんが、日本髪ではありませんでしたが、まとめ髪の普段のお着物で。

普段の着物なのに、はなつオーラがやっぱりちがいます。家の中に入り際に、手に持っていた蛇の目傘をたたむしぐさがも〜、美しいのなんのって。lovely

今時、ふつうの女性ではとっさにできないしぐさでした。修練のたまもの、でしょう。


Imgp5821

ここの筋のなかほど、こんなろうじがあります。

ちょっと入るのに勇気がいりそうです。その先に異次元空間がひろがってそうで。


Imgp5829

でも大丈夫。目的はここ。

この看板のあるオリジナル文具のお店裏具さん。

「裏具」とは…「嬉(うら)ぐ(喜ぶ、祝う)」というコトバの意味からきているそうです。


Imgp5827

さあ、ろうじを入っていきましょう。

振り返るとこんな感じ。不思議の世界に迷い込むような雰囲気です。


Imgp5826

通り抜けると、ちょうど坪庭サイズの空間があって、そこにある町家が裏具さん。

お茶屋を改装して作った、はがき、一筆箋、封筒などの手紙まわりや、巻子、帳面などのお茶事用品、ぽち袋、祝儀袋などのオリジナル文具のお店。

Imgp5825

お店の中は撮れませんでしたが、格子戸越しに緑青色の壁が見えますか?

町家の土壁をきりっとしたこの色に塗ってあって、斬新です。


Imgp5824

入ってきたろうじと直角にまじわる、もう一つ別の筋に出るろうじにはこんな暖簾がかかっていました。(裏具、と書いてあります。)ほんとに、ここは迷路、迷宮ですわね。

お店の棚には、和風だけど現代的でシンプルでシンボリックなモチーフが控えめにはいっている紙製品がたくさん。

ユニークです。私、琳派風の華やかなデザインも愛していますが、こういう無駄を極力はぶいたミニマルなデザインも日本独特の引き算の美意識を感じて愛してしまいますわ。

こんなわかりにくい場所にもかかわらず、2〜3組のお客さんがいらしていました。

Imgp4178

これは今年7月、お昼をいただいた祇園・又吉さんにかかっていたもの。

これも裏具のパネルで、同じ物がお店に5〜6種類かかっていました。

これがまたシンプル・印象的で一番ほしいと思ったものですが、残念ながら非売品とか。

聞いてみましたが、しばらく商品化する予定はないとのことです。残念!(ちょっと考えてみてください〜。)


Imgp5839

結局買った物はこちら。

便箋、ポチ袋3種、折り畳みミニカレンダー、そして「まめも」。

Imgp5843

まめも、、は豆(小さい)とメモの合成語らしい。

パッケージがマッチ箱くらいの大きさで、かわいいんです。絵も多種ありましたが、こちらの桃と蝙蝠のものを選びました。

中は付箋くらいのサイズのメモ用紙です。お買い物リストなどとメモってお財布にいれるのにちょうど良いサイズ。

(あ、ただし、老眼にはちょっとつらいかも〜coldsweats01

                 maple

裏具さん、ろうじに入る体験も楽しめますよ。お近くにお出かけの際には是非。

〒605-0801
京都市東山区宮川筋4丁目297
電話 : 075-551-1357

2008年11月27日 (木)

南禅寺「お屋敷通り」〜野村美術館〜細見美術館

黒谷さんをあとに、岡崎を通り抜け南下、ここもお気に入りの南禅寺下河原町の別名「お屋敷通り」を。

ここは南禅寺には近いのですが、一般の観光コースではなく、知る人ぞ知る(、、いや、けっこう有名かも、、、)散歩コースになっています。

このあたり、昔の大名の屋敷跡や、財閥がたてた別荘など、それはそれはそのまま時代劇のロケ地になりそうな、超がつく立派なお屋敷がならんでいます。

Imgp5796

良い感じに苔むした数寄屋門のお屋敷。

Imgp5797

門脇の紅葉がみごとな、お屋敷。

門の感じがなんとなく、やんごとないですね。


Imgp5800

侘びた風情の門。

格子戸の向こうの庭の景色にも心惹かれます。

どんな方がお住まいなのでしょうか。


Imgp5801

生け垣のさざんか(?)も高貴な白です。(なんでも上品に高貴にみえてくる、ど庶民のわたくし、、、lovely


Imgp5799

野村別邸・碧雲荘の前の通り。

今は紅葉、落葉していますが、右手に見えるのは有名な?(知る人ぞ知るcoldsweats01)紅しだれ桜です。

春はそれはそれはお見事!

この道も学生の頃、心茶会がらみで通った南禅寺・慈氏院への道で、懐かしい大好きな通りです。


Imgp5806_2

さてここから、疎水の分流に沿う細い道を東山のほうへ。


Imgp5803

町中にこんなひなびた風景があるのか、と思われるような、絵になる景色です。

ここは将来の家の近所でもあるので、絶対日々の散歩道にしよう!かたく誓っている(なんじゃ、そりゃ?)場所でもあります。

Imgp5805

この道の片側は全部野村別邸です。

すごいですね〜。その大きさがしのばれます。

そして、通り抜けてたどり着いたのが野村美術館


Imgp5804_2

ここは茶の湯に深く傾倒した、野村得庵(野村財閥を築きあげた)のコレクションなので、茶道をたしなむ者にはもう垂涎物というか、涙が出るくらいありがたいというか、、、の道具を所蔵しているのです。

茶道関係の本や雑誌にはかならず、「野村美術館所蔵」の文字を発見できます。

目録見るだけでも、よく行台子のお稽古で名前を(名前だけです)使わせてもらっている、大名物、上杉瓢箪(茶入れ)やら北野茄子やら、、、、lovely名前見るだけでも涙がでますわ。

この日展示拝見できたのは、千利休の書「妙」

この前茶道雑誌で見たばかりの織部の耳付き茶入れ、銘が「餓鬼腹」。

「これがあの、あの、、、有名な織部さんのお茶入れ〜〜〜」と、ガラスにへばりつき、はたでみるとずいぶん怪しい人になってたかもしれません。catface

立礼席でお抹茶を一服よばれ、外に出ると、おお〜っ!団体さんの行列が目の前を通り過ぎる、、、、そうか、ここは南禅寺の脇門の前だったんだ、、、、

南禅寺に心惹かれつつも、(先日nnya様 がいかれた天授庵もいきたかったけれど)あまりの人の多さに(雨なのに、雨なのに、、)たじろいで、あきらめてしまいました。

元来た小道を戻って、西へ。

お次の目標は岡崎の細見美術館


Imgp5809

実はこちら、初めてだったんです。

平成10年にできたそうですね。私には、この場所は「ル・レ・オカザキ」というレストランがあった場所なんです。

学生の頃、京都会館のそばにあったレストランで、学生には少し敷居がたかかったので、入ったことはありませんでした。

当時まだめずらしかったオープンエアのテラス席があり、夕暮れともなると各テーブルの上に色とりどりのガラスに入ったキャンドルが置かれ、ゆらゆらと、ここはルノワールの描くパリのカフェ?という気持ちになったものです。

いまだに懐かしい心の中の情景ですが、いつごろまでここにあったのでしょうか、、、、

細見美術館はこれまたはやりの(?)地下からはじまる構造で、建物的にもおもしろい作りになっています。

展示の仕方もユニーク。

この日は「琳派展ⅩⅠ 花の協奏曲」という特別展示

Rimpa_11crs_s

一言で言えば琳派の花の絵は、古典的な着物の柄、、なんじゃないかと思います。

とはいえ、琳派とはなんぞや、狩野派とどうちがうのか、とか、知識が乏しいので、美術館内のショップの本を立ち読みして(!)少し学習いたしました。coldsweats01

そしてこちらでゲットしたもの。


Imgp5837

一目惚れした神坂雪佳の「金魚玉図」のファイルと絵はがき。

この金魚を正面からみるという発想、みたとたん、ぷ〜っhappy02とふいてしまいます。

金魚を擬人化した、歌川国芳の浮世絵「金魚づくし」を思い出させます。


それに鍬形薏斎(くわがたけいさい)の猫の一筆箋。

Imgp5842

一筆箋の真ん中にかわいい(微妙、、)猫がど〜んと鎮座してるところが、すてきなんです。

メモするのに邪魔そう、、、だけど。


2008年11月24日 (月)

京大心茶会錬成茶会・真如堂覚円院〜黒谷金戒光明寺

3連休(私は2連休だけどdespair)の最後の1日はあいにくの雨でしたね。

それでも紅葉めあての観光客いっぱいの、人気な京都です。

Imgp5782

毎年この大学祭の季節、心茶会の錬成茶会がおこなわれます。

OBとして毎年参席を楽しみにしています。(昨年の記事はこちら


Imgp5776

今年は真如堂覚円院。こちらは非公開の塔頭なのですが、こういう機会に拝見できるのはありがたいです。

江戸時代の俳人、向井去来が檀家さんだったそうで、去来寺とも。


Imgp5781

入り口で迎えてくれる、遠い遠い後輩。

そう、30年近く前、私もこうやって緊張してお客さんを迎えたなあ。今から思えば絶句ものの着物の着方をして、、、coldsweats01

二席目に入らせていただきましたが、心茶会創立当時をご存じの80歳をゆうにこえる大先輩、先日茶道文化賞を受賞された
倉澤先生、今年卒業したばかりの後輩、とほぼ身内ばかり、の席になりました。

お点前はスキンヘッド(?)いやいや、僧形の新入会員とお見受け。男子のお点前は袴姿がりりしくていいですね。

彼らは裏千家で週一回、厳しい業躰さんの指導をうけているはずなので、一挙一動、しっかり復習させていただきました。
いつみてもきれいなだけでなく、なんかこう、、、迫力のあるお点前です。

昨今の大寄せの茶会は大人数で、なにかとざわついて落ち着かないことが多いのですが、こういうふうに少人数で、聞こえるのは釜の松籟と、外の野鳥の鳴き声だけ、、という席は気持ちもなにかぴんと張りつめて、この気持ちを味わうために、毎年ここに来ているんだ、と思えるのです。

床の軸は久松真一先生の「喫茶去」

お若い頃の書らしく、すばらしく勢いがありました。

花入れは備前、花は白玉椿に蝋梅、 香合は織部のはじき

正客のお茶碗はまだ人間国宝になっていなかった清水卯一のもので、銘を白牛(びゃくご:出典は法華経)  


私がいただいたお茶碗は銘を音羽山。

いずれも学生時代によく使わせてもらったもので、再会がとても懐かしい。

初めて亭主をした新入生の時、少し上級生になって半東をしたこと、さらに上級生になって水屋総指揮をしたことなどあれこれ思い出すことはあとからあとから、、、


茶杓は淡々斉みずから削ったもので、銘を清閑

心茶会の道具はいわゆる名物ではなく、久松先生が選ばれた物の他に、毎年の卒会生が記念に残していく物です。
学生だから、そんなに大金は払えません。だから世間一般の「よいお道具」はないと思います。

心茶会の精神は、茶道は人間形成の修行の場ということなので、道具がなんであれよいのです。

現代の茶会が、時にお道具自慢の場になっていることがあります。
残念なことで、いつからか茶道は利休の茶の精神から遠く離れてきたような感じがします。

これは自分への戒めともしなければ。

さて、茶会の余韻を残しながらせっかくの真如堂なので、紅葉を拝見。

Imgp5786

雨がけっこう降っているのも関わらず、紅葉をもとめてたくさんの人がおいででした。

それでも南禅寺などのメジャーな処に比べると、ここはまだ穴場でしょうか。

Imgp5789

やはり一眼レフで撮りたかったですね〜。

私のカメラでは、紅葉のしっとりした美しさは半分もお伝えできません。


Imgp5791

さて、ここから、知る人ぞ知る黒谷さんへの抜け道を。


Imgp5792

途中こんな場所もあります。

幕末の動乱の時、会津藩主松平容保が京都守護職に任ぜられ、本陣をここ黒谷さん(金戒光明院:新撰組で有名ですね)においたため、会津藩ゆかりの場所なのです。

ここに幕末の動乱で命を落とした会津藩士352名が眠っているのです。

さらに進むと黒谷墓地の中をつっきるかたちになります。

ここがなかなかのサンクチュアリなんですよ。

墓所のあちこちに植えられた紅葉は美しいし、野鳥のさえずりはきこえるし、観光客はまずほとんど来ません。

まあ、お墓が苦手な方には向きませんが、、、coldsweats01


Imgp5793

しかも少し小高い場所になるので、このように見晴らしもすばらしい。

平安神宮の大鳥居の朱色がちょっとだけ見えていますが、わかりますか?

写真では見えてませんが、実は京都タワーも見えます。


Imgp5794

文殊塔です。

ここまでくればもう勝手知ったる(?)黒谷さんの境内、階段を下りれば特別公開中の山門楼上です。

さらに知る人ぞ知る(こればっかり、、)抜け道をとおって、京都遊びはつづく、、、、


2008年11月23日 (日)

パッチワーク・キルト教室の作品展・2008

先日まで、この作品展へ出すため必死で追い込まれてキルトをしていた私です。coldsweats01

なんとか出展に間に合い、今日はお当番で会場に詰めていました。

先生からブログにのせてよい、と了解を得たので、いくつかの作品アップしてみます。

特に、先生の作品がすばらしい!!


Imgp5748

会場はこんな感じ。

Imgp5750


Imgp5738

Rose,roseというタイトルのバラのモチーフのキルト。

照明が暗くて、色がいまいち出ていませんが、うすいきれいなピンクのグラデーションです。


Imgp5757

ナインパッチをつないで。

これも薄いブルーグレーがきれいな色。


Imgp5740_4

圧巻はこの「砂時計〜未完成作品」

実は時間がなくて、キルトできておらず、端も切りっぱなしなのですが、それでも迫力あります。

かえってうるさいキルトはない方が美しいかもしれません。

色のグラデーションの付け方がほ〜っと息をのむほど見事で、すごく計算されているのです。


Imgp5741_2

離れてみると、各モチーフの真ん中の白いところが四つ葉に見えますが、実は直線だけで構成されているのです。


Imgp5751

そして、、えへっcoldsweats01私の苦労した1年がかりの作品。

1m以内には近づかないで下さい。(近寄ると雑なのがバレバレ、、)

他の方の作品が、ほんわかとやさしい色使いな中、唯一パンチの効いた色使いになってます。

あは、、性格がでてるのかも、、、coldsweats01

ここからは、先生のお得意、布絵シリーズ。


Imgp5743

布の色は既製品に思うような色がないとき、ご自分で染めておられます。


Imgp5744

唯一生徒さんの布絵作品。

一幅の絵ですね。


Imgp5745

見に来ていただいた方にダントツ人気がこの秋の風景。


Imgp5746

萩の花のアップです。こまかいです、ほんと!

絵心がないと、こういう情景はデザインできません。


Imgp5753

「祈りへの道」とタイトルされた作品。

先生はクリスチャンなので、教会のお仕事もされています。

だから自然と風景にも教会がでてくるのでしょう。

そして、私が一番好きな「ホワイト・クリスマス」。白いポインセチアです。


Imgp5754

墨絵にも通じるような、日本人好みの作品。

あ〜、こんな模様の帯あったらほしいな〜なんて思いつつ、見ていました。


この日、作品展にかこつけて、長い間会っていなかった友人が来てくれて、話にも花が咲きました。

思い出を共有できたことは、大切な財産の一つ、そう思いました。

さあ、作品展でまたモチベーションがあがったので、また来年に向けて新しい作品の案を練らないと、、、
(って、いつもぎりぎりまで苦しむんだけど、、、coldsweats01

2008年11月22日 (土)

スイス映画「マルタのやさしい刺繍」

スイスで大ヒットした映画です。(ドイツ語あとちょっとのフランス語)

時間をやりくりしてやっと見に行くことができました。

Header_img

Imgp5732

原題は"Die Herbstzeitlosen"

コルチカムという花の名前で、直訳すると「秋の時知らず」

花の少ない秋に咲くので、人生の秋を迎えてからもう一花咲かせる主人公達の象徴にもなっています。

舞台はスイスのエメンタール地方(エメンタールチーズが有名)というまだまだ封建的で、敬虔なカトリック信者の多い片田舎の町。

夫に先立たれ悲しみからすっかり鬱状態になりひきこもっている80歳のマルタ。

たのまれていた村のコーラス団の団旗の修理材料を調達するためにバスに乗って、ベルンへでかける。
ベルンの生地屋で、美しい色とりどりのレースやシルクの布を見て、さわっているうちに、若かりし頃の夢を思い出す。

それはパリのシャンゼリゼに自分で縫いあげた美しいランジェリーのお店を出すこと。

それは夫からあきらめてくれと頼まれ、かなわなかった夢。

彼女はその夢を今こそかなえるべく、鬱状態からたちなおり、行動を開始する。

とはいえ、小さな、因習深い村のこと、ランジェリーショップなんていかがわしいと村の人たちは罵倒したり、軽蔑したり、いやがらせをしたりと前途多難。

牧師をしている息子のヴァルターも、「いい歳をしてみっともない!」と母親の夢を理解しようとしない。

唯一の理解者で協力者のシングルマザーのリジー。
彼女もアメリカかぶれと陰でいわれている。

最初は批判的だったフリーダとハンニ。

フリーダは元社長夫人で夫に先立たれたあと、大金をはらって高級老人ホームにいるが、皮肉屋で、かたくなな心でまわりとうち解けようとしない。

ハンニは牧場の仕事をしながら車椅子の夫の介護をしているが、その通院に車で往復3時間かかるのため、運転をいやがる息子フリッツに、自分の仕事のさまたげになるから、遠くの老人ホームへ行けといわれる。

4人の老女それぞれが決して幸せな境遇にいるわけではない。

親子関係も子が親を一方的に押さえつけている。


Imgp5735

決して声高に主張はしないけれど、村人の非難やあざけりをさりげなく受け流し、困難に立ち向かい、自分の夢をあきらめずに実現させようとするマルタ。

昔習った下着作りを思い出すためにミシンと格闘し、彼女が作りあげたランジェリーはとても上等で気品があって、そして美しいものだった。

彼女の姿にいつのまにかフリーダもハンニもそれぞれ新しい一歩を踏み出すために、マルタをサポートするようになる。

夫と二人で自立するため、通院の車を自分で運転できるようにと、教習所へ通い始め、息子フリッツの横槍には家出で対抗するハンニ。

老人ホームの職員や同じ入所者に協力をあおぐことで他人に心をひらいていくフリーダ。
彼女はホームのパソコンクラブでインターネットを習い、村では誰も買ってくれないマルタの下着をネットで売ることを考えつく。

その際、製品に特徴を持たせようと、下着1枚1枚にエメンタール地方独特の小さな刺繍をいれることにした。

それが評判をよんで注文がたくさんくるようになる。

刺繍が間に合わなくなり、フリーダのホームの刺繍クラブの人たちに応援を頼むなど村人をまきこんでいく。いつしか批判的だった人たちの中にも理解者が増えていく。

Imgp5736

順調に見えるその中、最後までのこる敵が息子達、ヴァルターとフリッツだった。


Imgp5733

これはマルタの店からヴァルターがランジェリーを撤去し、ゴミ箱に捨てたのを夜中に4人で回収に行く場面。

4人の老女がへこたれないでしたたかに生きている象徴的なシーン。

ついに男性コーラス大会の日、マルタは息子達と対決する。

、、、、、、、このあとは是非映画をご覧下さい。

         note    note     note


私の年代としてはこの映画、二つの違う視点から見ることができました。
いずれくる未来の自分の老年期のモデルとしてのマルタたちの視点と、老親の介護を考える子供達世代の視点からと。

もう歳だから、年甲斐がないから、、と一体いくつのことを歳をとるとあきらめなければならないのだろうか、と漠然と老年期は孤独な物、暗く寂しいもの、、と考えていたのですが。

自分で自分を「老人」という枠におしこめて、(だれもそうしたってほめてくれるわけでもないのに)人目だけを気にしてすごすことが果たして「生きている」といえるのかどうか。

生きているとは、少しの勇気があって、自分のしたいことがあって、困難と闘いながら実現しようとすること。
それは歳をとっても同じはず。

実際には、歳をとってから健康体であるとは限らないし、したいことを続けるモチベーションをどこまで保てるかわからないけれど、なにかの拍子にこの映画のテーマを思い出せたら、、と思う。

(97歳でミニミニキューピーの洋服をお孫さんのお店のために編み続ける元気なひさのちゃんがマルタにかさなります。キュートです。かくありたいものだな〜。)

次に息子世代の視点から。

この映画では夢を叶えようとする老人たちを押さえつけ、物事を決める権利を徹底的に否定する「悪役」になっています。

でも今、私はこちらの世代に属するので、ついつい感情移入をしてしまいます。

仕事に脂ののっている一番忙しい責任の重い世代であり、親を思わないではないのだけれど、つい自分の都合を優先させるために頭ごなしに「勝手なことをするな!」とコントロールしようとする、、、。

思い当たることがないではないので、少し我が身を反省。

年寄りをなにもできない幼児扱いをするのはまちがっている。

親だと思うとよけいに遠慮なく抑圧してしまうのはつつしまなければ。

最後に、村人も息子達も思わず拍手を送ってしまうマルタの言葉。
かみしめたいです。


「見つけたの。生き甲斐を。
   喜びもね。 そう、生きる喜びよ。 歳は関係ない。」

2008年11月21日 (金)

ドイツ、、、?のクリスマス

まだ11月ですが、町中は早くもクリスマスの支度。

急に寒くなったので、クリスマスに似つかわしい気候になってきました。

というので、今日はドイツからクリスマスの模様をお届けします。

Imgp5700


Imgp5706


Imgp5705


coldsweats01、、、、ってウソです。

ここはドイツじゃありません。大阪・梅田スカイビルのワンダースクエアで毎年、クリスマスまでやっているドイツクリスマスマーケットの一こまです。

ここのツリーは大きくて、毎年立つのが楽しみなツリーなんです。


Imgp5709

ツリーの足下ではいろんなイベントが行われますが、今日はサンタさんがハープを弾いています。


Imgp5711

ツリーを囲むようにヒュッテ(木の小屋)がたくさん建てられて、クリスマスオーナメントやドイツソーセージ、ドイツ菓子、グリューワイン(ホットワイン)などのお店になっています。


Imgp5717
Imgp5721

クリスマスグッズを売るお店。かわいらしいのやら、きらきらきれいなのやら。

ヨーロッパにはいつの季節にもクリスマスオーナメントを扱うお店がどこかにあったなあ。

子供達が小さかった頃はこういうの毎年一つずつ集めたものです。


Imgp5713_2


なかにはこんなものを飾ってるヒュッテもあったりして、、、

幼子キリストを礼拝する三博士。(スペインではこういう人形をベレンbelénといいます。)


Imgp5718

おいしそうなキャンディーバー(ドイツでは何というのか知りませんが、、)やアイシングでデコレートしたクッキーなどを売るお店。


Imgp5727

アイシングデコレート中。

いや〜、色がなんとなくヨーロッパだわ。


Imgp5731

ちょっと小腹がすいていたので、ドイツウインナーにかぶりついたあとは、やはりスイーツのお店に惹きつけられます。

ここではバームクーヘンやら丸いドーナツやら売っていましたので、


Imgp5729_8

一袋買っちゃいました。

「これなんというお菓子?」と聞いたら、日本語が話せない人だったので、え〜とドイツ語でなんというんだっけ、、、と
あせりました。

かくいう私、大学での第2外国語はドイツ語で、学位の試験もドイツ語だったのに、頭からすっかりぬけていることに愕然coldsweats02

彼女はそこで一言、「ドーナツ!」それって思いっきり英語とちがうんかいっ!

ドイツでもドーナツはドーナツなんでしょうか?ヘルブラウ様

(「ハイセバッケ」というお菓子らしいです。教えて下さったヘルブラウ様、ありがとhappy01

Imgp5724

こんな珍しい木製メリーゴーランドまで出現して、ほんとにここはドイツの町?と錯覚するようです。

気温もクリスマスにふさわしくなってきたし、ヨーロッパのクリスマスをちょっぴり味わった気分です。

このあともう一仕事なければ、グリューワインを一杯、ほろ酔い気分で楽しみたかったなあ〜。

2008年11月20日 (木)

セミオーダーの雪輪の小紋完成

今年の九月、京都は東本願寺さんの近くの染工房 遊さんでお願いしたセミオーダーの小紋、仕立て上がって届きました。

水色の地に雪輪散らしをお願いしたのですが、最初メールで送ってきていただいた図案は雪輪の中に四季の花が描かれていて、これに色が入ると華やかな感じになるものでした。

それはそれでかわいらしいのですが、自分の年齢を考え、また小紋は柄の印象が強すぎると何回も同じ処へ着ていきにくいし、飽きもくるので、帯で変化をつけやすい、もっとおさえた色彩、柄を希望しました。

できれば雪輪の中に雪輪がのぞいているような感じで。

ところで話はとびますが、先日NHKの連ドラ『だんだん』で、花雪姉さん(石田ひかりさん)がお召しの小紋が、最初に提案いただいたと同じ、雪輪に花柄でしかも地のいろが水色の着物だったんです。(松江の場面)

放送の方があとだったので、偶然の一致でしょうがびっくりしました。

花雪姉さん、しっとりとして、いいですね〜。(似たような着物で比べられるとつらいですが、、、coldsweats01

さて、自分が抱いているイメージがどれだけ具現化されるか心配でしたが、たとう紙をあけてとてもすてきだったのでうれしかったです。

Imgp5675

雪輪の中に雪輪、抑えた色彩だけれど金彩のふちどりで少しだけ華やか。

ただ、地の色は思ったより少し薄い色でした。

以前も白生地から誂えてもらったことがありましたが、この時も地の色がおもったよりかなり薄くなってしまいました。(→こちら

生地によっても、この色、と指定しても染まり方は違うようですね。

今回はフルオーダーではなく、お値段もお得なセミオーダーでしたので、試し染めのチェックはできませんでしたが、できればした方がいいようです。

まだまだ先の話ですが、お茶名をいただけたら、つぼつぼ紋を着物の一つ紋としてつけてよい、という紋許がでますので、その時には無地を誂えようと思っています。

その時は色をチェックしながら、思い通りの色に白生地から染めてもらおうっと。


Imgp5682

地紋がはいっているのは八掛。

こちらにも雪輪がはいっています。

春先や夏の薄物の前に、白っぽい帯とあわせてみようかしら。

今回はお値段もとても賢かったので、ダブルで嬉しいですわheart01

2008年11月17日 (月)

お茶のお稽古・亥の子餅

炉開きの茶事がおわってこのシーズン初めての炉のお稽古です。

Imgp5654

この日は先日駒井邸京都・和菓子の会に締めていった紫の楓の帯を今の季節、もう一度締めておこうと、同系色の小紋にあわせてみました。

時代物の帯なので、紫の色がとても深くて気に入っているのです。

秋と、あと青紅葉のころ締められるかしらね。

Imgp5655

床のお花は椿(初嵐・白)と、照り葉。

Imgp5660

お菓子は「亥の子餅」

昔、中国では、旧暦10月(亥の月)の亥の日(今年は11月7日)の亥の刻(p.m9:00~11:00)に餅を食べて、無病のまじないとしたそうです。

日本でも平安時代以来朝廷・武家の間、後に民間でも広くおこなわれたそうで、やはりこの月は亥の子餅をいただかねば。


Imgp5662

お餅は小豆の他に、柿、栗、胡麻などはいったものもあるそうで、私は亥の子餅というと、茶色いものを連想するのですが、こういう薄紅のもあるんですね。

京都ブロガーさんの記事を読んでいると、肉桂風味のものがポピュラーとか。

うり坊(亥の子)らしく、背中の筋がきいています。

さて、お稽古は苦手の四ヵ伝のうちの唐物。

おまけに炉の点前に頭のスイッチがうまく切り替わらなくて、往生しましたわ。


Imgp5663

最後に先日の炉開き茶事でたいそう苦労した茶壺飾りの復習を。

やっぱりきれいに合わそうとするとすごく時間がかかります。

うまく結べるようになっても、来年の今頃はまた、すっかり忘れてできひんようになってるやろな〜(遠い目)

キルト完成!

Imgp5665

  cat「なんだか奥さん、あせってますね。」   


sadsweat01


Imgp5667

  cat「ふっ。毎年のことでしょ。いつも締め切り間際ぎりぎりまであせりまくってるわな。」

そう、パッチワークの教室の作品展、提出を明日に控えあせりまくっています。(ぎゃ〜〜〜)

いつもあと1年あるしぃ〜で始まって、ピースワークは完成したし、あとはキルトだけ、、と余裕をかまして1ヶ月前になると顔面蒼白。

仕事のある日も15分でも30分でも。お休みの日はもうほとんど朝から晩まで、キルトキルトキルト、、、もう手が腕が痛い〜〜。(つい先頃のnnya様状態。あ、レベルは全然ちがいます)

Imgp5668

  cat「毎年、よ〜やるわ」

  cat「学習能力ないんとちがう?」

  cat「うちら、どうやったら『猫かわいい〜heart01』のツボを刺激するか学習してるのにねえ。」

ほっといてんか!pout

で、すったもんだでキルト完成したのは2日前。


Imgp5670

おほほほ、、、できたわっ!

なんとか間に合わせた。

  cat「わざとらしくうちのそばに置かんでもええで。」


Imgp5684_2

で、最後の作業、パイピングは提出期限の1日前なのでした。

(あ、キルトの目が粗いのは見んといてね。coldsweats01

ほんまに薄氷をふむようなスケジュールでしたが、いつも大きな1年がかりの作品の仕上げのパイピング、このときばかりは満ち足りた気分になります。

できれば次回こそ、ゆとりをもって、、、

Imgp5674
 
  cat「って、毎年ゆうてるやん」

おまえにそういうかっこうで言われるとなんか、腹立つんですけど、、、gawksweat02

2008年11月14日 (金)

NHKハイビジョン特集「杉本家 歳中覚の日々〜京の町家200年のレシピ」

NHKハイビジョン特集「杉本家 歳中覚の日々〜京の町家200年のレシピ」ご覧になられましたか〜?happy01

何回も再放送されている(地上波はまだかな?)ので、ご覧になる機会もあると思います。

杉本家といえば、京町家好きでこのお宅を知らない人はいないと思いますが、京都の町家の中でも最大級のりっぱなお家で平成2年に京都市指定有形文化財に指定されています。

Tjmkil60

この写真は今年五月、綾小路通りを通りかかった時に撮ったもの。

かつては呉服を商っており、大勢の奉公人をかかえていた江戸時代からの大きな商家です。

江戸時代に、家での年中行事や日々の食事のきまりなどをしるした、和綴じの「歳中覚(さいちゅうおぼえ)」に即して今も生活する杉本家の人々(9代目当主夫婦と次女の節子さん、三女の歌子さん)

「歳中覚」に貫かれている精神は、質素倹約(しまつ、というやつですね)。贅沢は身にも心にも毒である、というポリシー。

食事も奉公人も主も朝夕はご飯と漬け物だけ。

1のつく日には魚がつく、8のつく日にはなにそれがつく、おせちのごまめは2匹、数の子は5きれ、というようなすごく細々したことまで記載されているのです。

質素だけれども、季節の野菜、土地の食物を上手に取り入れてきたといいます。

もちろん、現代の生活ですから、現代風の食事も供されているはずですが、節目節目の年中行事では「歳中覚」にのとった食事をこしらえてはります。

大きなお家で、分限者であったはずですが、この精神にのとって、家の作りも、しつらいもむしろ質素ですが、それゆえにかえってすがすがしい感じです。

印象に残ったのは、町家のりっぱなおくどさんのある走り庭の台所が現役で使われているところ。

火はおくどさんでなくごく普通のガスコンロを使われていますが、季節季節の料理を旧家らしい年季の入った鍋で母娘が仲良く手分けして作られています。

おだしもちゃんと鰹節と昆布でとって、決して粉末ダシの素なんか出てきません。

胡麻あえも胡麻を胡麻煎り器で煎って、すり鉢ですりつぶしてこしらえてはります。

昔ながらの丁寧な台所作業です。私の母の世代まではふつうにやっていたことですが、自分の迅速だけがとりえの料理をちょっと反省。

漬け物も、当主夫人が大きな樽を毎年だしてきて、ご自分で糠を調整して1年分の樽一杯の大根のぬか漬けをされます。

もう一つ印象に残ったのは、庭に先代夫人が植えた柚の木から収穫した柚でゆべしを作るところ。

一つ一つ丁寧に中をくりぬき、調合した白味噌と道明寺粉とあわせ、蒸してあとは戸外の寒風にさらして、お雛様の頃に食べるのだそうです。

ゆべしが自分で作れることにも驚きましたが、こういう暮らし、あこがれます。

まあ、憧れだけで、いまのライフスタイルでは、こんなにゆったり時間はすごせないし、寒さに対する根性なしで真冬にさぞ冷たいだろうと思われる走り庭の台所で料理することは私には不可能ですけど。

さしもの大店も時代の波にのまれて、この家は維持できなくなる寸前でしたが、その建築的・文化的・歴史的価値が高く評価され、文化財指定を受けることで生き延びることができたのです。

指定を受けることで、ある程度一般に開放しなければならないなど、制約は色々あったと思います。

それでも指定をうけて家を生き延びさせたのは、よく決心されたことだと思います。

「なんとか生き延びたい」という家の声が聞こえた、と当主夫人は言っておられました。

このくらい古い家になると、そういうことがあっても不思議ではない気がします。

次にこの家の10代目当主になる決意をされた次女の節子さん、ほんに、はんなりした中にもきりっとしたまことの京女でありますなあ。

苦労も多いかと思いますが、是非この家を守っていってもらいたいものです。

きっと京都だけでなく、日本の宝ですから。

プライベートにつっこみすぎた話ですが、11代目はどうなるのかちょっと心配したりします。

住む人がいなくなって、建物だけが残って資料館みたいに公開されるのではなく、人がいて、生活している家であってこそ魅力がある、、、そういわれる意味がわかったような気がするので、次世代へそのまた次の未来の世代へこの活きた家が、受け渡せますように。

2008年11月 9日 (日)

炉開き茶事・2008

今年も開炉の季節になりました。

炉開きは柑子(こうじ・みかん)の実が色づく頃の亥の日に、といわれていますが確かに我が家のたったひとつなった夏みかんもすこ〜し、色づいていました。

11月は亥の月、亥は陰陽五行では「水の性」なので、亥の月亥の日にこたつ火鉢などの、火をいれる暖房器具をだしたそうです。
防火災を祈願して。

もっぱら亥の子餅をいただける季節といった方が通りがいいですね。

いよいよ茶人の正月といわれる季節です。


Imgp5516

何を着ていこうか迷いましたが、結局何年も前にダークな色が好きで作ったまま、まだ一度も袖を通していなかった宝づくしの付下げを着ることに。

ほんとにはんなりカラーは似合わないんですわ、私。


Imgp5521_3

宝づくしはちょっと凝った刺繍になっておりまして、お気に入りです。

糸をひっかけないか気を使わないといけないのが難ですが。


Imgp5541

この日は末客を仰せつかっていましたので、最後に席入りです。

Imgp5542

露地には野菊が咲き誇っています。

この露地のお手入れにこころをはせるのも客のたしなみ、、、、って自分ちの庭は草ぼうぼうだけどね〜。


Imgp5543

まずは先生の初炭点前。

炉開きには「ふくべ(瓢箪)・いんべ(伊部焼き)・おりべ(織部焼き)」といいますので、炭斗はふくべです。

香合は志野のはじき(蓋にとってがついているもの)。

炭の燃える匂いはこの季節、特によいですね。ぱちっとはじけたりする音もごちそうです。


Imgp5545

そのあと懐石をいただく前に「趣向がありまして、」

とだされたのが茶壺。

先生ご指名で私を含む3人に茶壺飾りをせよ、とのこと。

ええ〜っっっ!coldsweats02聞いてないよ〜〜〜

指名の3人、すでに顔に縦線が、、、


Imgp5547

はよせんかい、はらへった、という無言の圧力を背後にひしひしと感じつつ、3人でなんとかかっこうはつけたものの、、、

紐の最後がきっちり合わないのよね。


Imgp5556

なんとか床にもっていきましたが、、、ここで致命的な間違いを発見!

わかりますか?茶壺の口覆(口にかける金襴などのきれ)す〜っかり忘れております。coldsweats02

なにせ茶壺飾りやったの1年前だもんで、日頃から修行をおこたってはだめ、ということですねぇ。


Imgp5548

ということで、お待たせしていた懐石にやっとありつけました。

前日から水屋当番さんが下ごしらえして手作りしてくれたものです。

ムカゴのはいったごはんがおいしかったです。


Imgp5549

煮物はかぶらと初物の松茸heart04

丹精の一品で、おいしかったです。


Imgp5553

そしてお楽しみのお菓子!

なんて乙女なお菓子なのlovely


Imgp5555

銘は『野路菊(のじぎく)』

兵庫県の県花です。なかは黄身餡。おいしゅうございました!


Imgp5558

中立の後は後座。

床は花になります。桜の照り葉とどこで入手されたのかもう花の紅をのぞかせている椿。


Imgp5559

棚飾り。

棚はいずれの季節にも使える四季棚。


Imgp5561

これは志野茶碗。

ずしっと大振り。

Imgp5567_2


高麗青磁?かどうかわかりませんが、裏に窯で重ねて焼いたときにできた跡があって、けっこう古い物のようです。

このしぶい色、いいですね。個人的にはもっと明るいクリアな色の青磁が好きですが。


Imgp5569_2

お茶入れはちょっとかわった見立てで、織部の自在鉤の絵のかかれた寸胴なもの。

蓋も木製で裏に朱漆がほどこされています。

帛紗で清めるのがちょっと大変そうでした。


Imgp5570

薄器のお棗は紅葉。

まさにこの季節にしか使えない贅沢品です。

本物の紅葉を塗り込めたのかと思うくらいのリアルさに感動。


Imgp5571

おもしろかったのが、大津絵の蓋置き。

大津絵ではわりと有名な絵柄らしい。

酔って鼠に酒とおつまみのトウガラシを勧める猫と、左半分に隠れていますが、大きな盃で酒を飲む鼠。

大酒に酔って我を忘れる、ということを戒めたものだそうです。


Imgp5573

最後に社中さんの集合写真。

ご苦労様。いろいろ勉強になりました。

これからまた、お茶の修行、ともに励みましょう。happy01


2008年11月 7日 (金)

宙を編む手

Imgp5293_2
(兼六園 源氏香蹲居)

ちょっとうたた寝をしている間に、仕事の夢を見た。

いまは半分リタイヤ気分だけれど、30代、40代、一番責任も重く、気力も体力も充実していたとき、繰り返ししてきた仕事の光景を見、自分の手の動きを見た。

まあ、いまだ完全リタイヤではないのだけれど、おそらく人生で一番いそがしくて、しんどくて、でもそれが報われた時期のことを体が、心の底の底がおぼえてるんだろう。

その時にふともう30年ちかく前のある情景が目に浮かんだ。

その人は癌の末期で病院のベッドに寝ていた。


食事はもうのどを通らず、ベッドをはなれることもかなわず、悪液質が頭までまわって、時々譫妄におちいったりもしていた。

家族ともおりあいが悪いらしく、たった一人の息子も嫁もあまり顔をださない。

病床でひとりの長い時間をどういう気持ちで過ごしていたのだろうか。

ある日病室に入ったとき、その人の痩せた細い腕が宙でうごいているのを見た。

仰向けで、腕を上に突き上げて、、、、

あ、これは編み物をしているんだ!

と、瞬間気づいた。

若い頃編み物が得意だった、編み物で生計を助けた、と話を聞いていたから。

人の気配にその手はすぐ、ふとんの中にしまいこまれたけれど。

その時私はまだ20代で若く、苦労というほどの苦労を知らなかったので、それきりだったのだけれど、なぜかあの宙を編んでいた手の情景だけは忘れられなかった。

その人はしばらくして亡くなった。かろうじてやってきた息子夫婦だけに看取られて。

なんだか寂しい亡くなり方だったように思う。

この年になって、思う。

あれはあの人の一番忙しくて、でも幸せだった時代を体が思い出していたのではないだろうかと。

人生を一本の直線にたとえると「今」は中間点を越えて、終点に近くなっているのは確か。

だから時々考える。

自分の死に様はどうなんだろう。

死期が近づいたとき、一番幸せだった頃のことを振り返るとしたら、どの時代なんだろう。

くりかえしくりかえし、心も体もその時代をなつかしむだろうか。

死ぬときに自分をかこんでくれる愛する者ははたして、どれだけいてくれるだろう。

と。

2008年11月 3日 (月)

京都・和菓子の会〜北白川 駒井邸にて

京都・和菓子の会参加ももう4回目です。

1回目・上七軒2回目・吉田家3回目・秦家

今回は北白川伊織町駒井邸にて。

京町屋・風の会さんとの共同開催です。

Imgp5636

今出川から京大農学部グランドの東を北上すると、白川疎水にそって小道があります。

このあたり、学生時代に夕方〜夜徘徊(ただの散歩ですcoldsweats01)したなつかしいロケーション。

北白川は、友人の多くが下宿していたところでもあり、歴史的に京大の教官たちの家が多くあったエリア。

色づき始めた桜の並木、疎水の清流、哲学の径にも匹敵する散歩道になっています。


Imgp5578

洋風和風のりっぱなお屋敷が並ぶ生け垣沿いを行くと駒井家住宅があります。


Imgp5582

入り口にて。ごいっしょしたアンプチさん(おしゃれなフランス雑貨屋さん)とあんのちゃんです。あんのちゃん、お手製のワンピースをお召しです。(若いのに偉いわぁ!)

昭和初期に建てられたかの有名なヴォーリズの設計。

京大教授であった遺伝学者・駒井 卓博士のお宅で現在はナショナルトラストの保護資産になっています。

(くわしくは駒井家住宅のHPをみてね!)


Imgp5586_2

こちらでナショナルトラスト関係以外の団体で使用させていただくのは和菓子の会が初めて、ということでした。

貴重な住宅に入らせていただいて、調度にも触れて、拝見させていただけるのはありがたいことです。


Imgp5585

こちらお庭もすてきなんです。藤のパーゴラがあったり温室があったり、もちろん花壇も。なにしろ300坪あるそうですから。

これはパンパスグラスでしょうか?

Imgp5593

さて、和菓子の会は一階のリビング〜ダイニング〜サンルームを使っておこなわれました。

とびらをあけはなすと一部屋になって、ガラスを多用したサンルームは開放感があります。

このガラス、今ではほとんど見られなくなった木の枠にはめられています。

天井の照明もすてきです。


Imgp5595

今回も和菓子の会の中川様、あざやかなお話ぶり。

駒井家住宅のこと、今回お菓子を担当された紫野嘯月さんのこと、その今日のお菓子の誕生秘話(?)など、とても楽しく拝聴いたしました。

さて、本日の主役のそのお菓子です!


Imgp5605

その1:きんとん  銘「錦秋」

なんて美しい秋の色lovely 嘯月さん、ここのお宅のお庭を見て歩いて創作したとか。

この紅葉の色の配分は季節がすすむにつれて少しずつ変えていくそうです。

この細かいきんとんは特注の馬のしっぽの毛で作った漉し網で作った物。


Imgp5604

その2:ういろう  銘「○○絞り」 (え〜と、、忘れましたcoldsweats01)←(「絞り菊」うみうま様ありがとheart01

これこそ秘密兵器。

このお宅のパブリックスペースのドアにつけられた紫色の(アメジストらしい)透明なドアノブ、これをお菓子にうつしたそうです。


Imgp5611

こちらです。きれい〜。

(ちなみにプライベートスペースのドアノブは無色のクリスタル)


Imgp5606

アンプチさんと半分こしました。

ドアノブの方は淡いはんなりとした紅色です。

どちらもほんまにおいしかった!和菓子が食べられる日本人でしあわせheart01な瞬間ですねぇ〜。

Imgp5609

お菓子の後は立礼でお茶がたてられます。


Imgp5602

あまね様のところのボンちゃんもお運びさんで大活躍。

りりしいわぁ。男の子はこういう風に育てるべきね。(うちは失敗したけどcoldsweats01

おいしいお茶も楽しんだ後、駒井家住宅を拝見させていただく。

普通こういう文化財では立ち入り禁止部分が多いものだけれど、こちらでは、なるたけふれて、そばで見て、当時の駒井博士ご夫婦の生活やヴォーリズ建築を直に感じて欲しいというコンセプトだそうで、ほんとうによそのお宅に招かれた感覚で拝見できました。


Imgp5612

まんなかのちびの私が着ているのがせんだって市価の十分の一の値段でゲットして仕立てた黄八丈でございます。

   (→こちら

右のはんなり着物美人が熊五郎様

(いつもHNとのギャップに悩みますcoldsweats01。)本日は風の会の裏方さんをされていました。

Imgp5626

窓の外に東山を眺めることのできる駒井博士の書斎。

こんなところで勉強したらさぞはかどることでしょうね。


Imgp5614

2階のサンルームからは大文字も見えます。

ヴォーリズは当初この住宅を90度回転した位置で考えていたそうですが、日本の大工が景観を楽しむには絶対この方がよい、と譲らなかったので、このような眺望が得られたわけで、そういう点では日本の大工の方が偉かったんですなあ。


Imgp5631_2

一階にもどり、駒井家のリビングのシンボルは腰掛け付き出窓。

ここでご夫婦がくつろいだり、学生や学者達と学問の話をされたのでしょう。

このスペースの向かいにはピアノがおいてあります。


Imgp5632

きょうもぽん様好みとでもいうべき、すてきなお召し物のぽん様とご一緒に、ちょっと当時の雰囲気をだしてみました。winkいかがでしょう?

おいしくて美しい和菓子とナショナルトラストのヴォーリズ建築と、一粒で二度おいしい会でございました。

今後も和菓子の会、皆勤を目指すつもりでございます。happy01


Imgp5638

嘯月さんの特別販売のお菓子を買いまして、家であけてまた感激!

またこのこまかいきんとん!少し季節を先取りの色でしょうか。

早速、お茶をたてまして、いただきました。(Ah! Paradise!)

2008年11月 1日 (土)

猫の防寒対策?

800

ソファの上に膝掛け用の小さな毛布が。

うかつにその上にすわるとえらいことになります。

なぜなら、ぺろっと毛布をめくってみると、、、、


Imgp5262

  cat「ぷす〜」

プリ様が不機嫌そうなお顔で毛布に巣ごもりされておられます。

お尻に敷こうものならどんなにお怒りになりますことやら、、、、

毛布だけでは寒い!というシェル様のご機嫌取りにストーブを出しますと、、、


Imgp5261_2

夢見心地なようです。

お肉がシェルよりうすいプリ様は、まだすこし不服なようですね。

   cat「さぶいdownwardright

シェルの分厚いお肉でさらに暖をとっているご様子。

Imgp5514

こたつもまだ早いし、でも夜は寒かろうと、猫ベッドにこんなものを買ってみました。

レンジでチンする湯(?)たんぽ。

人間様も去年から湯たんぽを愛用していますので。

一度チンすると、10時間ほのかにあったかいといううたい文句。


Imgp5528

  cat「うむ。満足じゃ。」  ←(えらそ〜にあごを肘掛けにのせてる)

で、一晩試してみると、はじめは喜んでゴロゴロのどをならして上にのっていましたが、、、

翌朝見ると、まだ暑かったのかどちら様も猫ベッドからはみ出ておられました。