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2008年2月

2008年2月28日 (木)

李青

和菓子の会に行く前に、今度京都にいったら是非訪ねたいところがありました。
雪で手間取って、ちょっと時間はおしぎみだったのですが、なんとか30分くらいはゆっくりできるかな?という目算で、今出川で地下鉄をおりてみると、、、

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思った以上の雪・雪・雪
ここは御所の北西の角になります。



しかも、なんだか今出川の交通が遮断されてる、、、、。
なんで?
行きたいのは河原町今出川。そこへ行くバスはすぐそこに見えてるのに、、、。

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するとこの雪の中、車椅子ランナーが三々五々!
ああ、車椅子駅伝だったのね。
この吹雪?の中、ご苦労様。で、おもわず拍手で応援。


やっと交通遮断がとけて河原町今出川へ。
このあたりは出町柳エリアで、学生の時、鴨大橋東詰に住んでた私にはなつかしいところです。
当時ケーキが嫌いだった私がはじめてケーキを買ったタカラブネのお菓子屋さんは当然なくなってましたが、おとなりの布団屋さん、まだ健在!
わ〜なつかし〜。(30年以上前の話です)

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お目当てのカフェの近くの、今は冬季休館中の北村美術館。(の中の、四君子苑の入り口)
ここも茶道関係のいいお道具がたくさん展示されているので、ぬくくなったらまた来ましょう。



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韓国風というか李朝風カフェ、李青さんです。


昨今の韓流ブームにはのれなかった私ですが、先日李朝家具バンダジとソバンを買ってから、→http://blog.kansai.com/cheruprifre/214
李朝風のしつらいにちょっと興味をもちまして、ここのお店では素敵にディスプレーされた李朝家具が見られるとのことでやってきました。

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奥のテーブルからの雪の坪庭

少し暗めのこぢんまりとした感じがとても落ち着きます。
どこか大陸的な感じの韓国の古典音楽?(琵琶に似た弦楽器や鼓楽器など)が低く流れて会話の邪魔はしません。
お客さんが結構いてたので、写真は撮りませんでしたが、そもそも控えめなバンダジや箪笥、櫃、卓子などさりげなく置かれ、花や観葉植物が飾られいいセンスです。

もともと朝鮮王朝時代の高級官僚だった両班(ヤンバン)たちが使った書斎道具が李朝家具とよばれるものだそうです。だから庶民の家具とはまた違って、「清雅」で「簡潔」であることが求められたそうな。
儒教の教えにしたがって、「華美をつつし」んだシンプルさ、その中の雅びやかさ、が李朝家具の魅力なんだそうです。(このあたり完全に受け売りです)

確かに私が買ったバンダジもそうだし、お店で見る物も、すごく高価な材木を使った、というものは少なくて、むしろ木の質は良くなくて、ひきずると床に傷がついてしまいそうです。それでも存在感があり、魅力的なのはなぜなんだろう。

話が李青さんからはなれてしまいましたね(^_^;)

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実はここで評判のビビンバをいただきたかったのですが、上記のアクシデントで時間切れ。
よって韓国伝統茶のひとつ、枸杞茶をいただきました。

あったまりました。あまりクセのない、ほのかな甘みのあるお茶です。


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私がすわったテーブルの上には見たことのあるような12角形の板が、、。あ、これは小盤(ソバン)の上の部分だけだわ。
上にのっかってる花瓶の花がかわいい。



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ここでは韓国の民芸品などちょっとしたセンスのいい物も売っています。
私が買ったのは真鍮のお匙(スッカラ)


ちなみにスプーンはスペイン語でクッチャラ。スッカラとクッチャラ。似てない?似てないか、、、(^_^;

実はBGMになっていた韓国古典音楽のCDもほしかったのですが、売り切れで入荷待ちとか。残念。
どこか奈良の飛鳥万葉記念館できいた日本の古代音楽(当然当時の朝鮮半島から渡来した音楽に似ているのですが)に似て、ちょっと心惹かれたんですが、、、。(これを聞きながらマッサージでもうけようものなら、一発で眠れそうな癒しの音楽です)

できれば今度はもっとゆっくり訪れたいですね。

さて、スッカラはどう使うつもりだったのでしょう?

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こうです!
バンダジの失われた鍵の代わりに使います。
(李朝家具関連のHPでこうしているのを見た!)
おされ〜でしょ?
(^_^;




李青 : 〒602-0841
     京都市上京区河原町今出川下ル二筋目東入ル梶井町448-16
        075-255-6652

2008年2月26日 (火)

和菓子の会へお召しで

さて、前回の続きです。
大雪の中、京都・和菓子の会へ。
前回も着物で行きましたが、朝起きてみると、宝塚はつもってました。
う〜〜〜ん(-_-)、、と悩んだのですが、私達の年代(50代)って着るものはなかなかむつかしい。
ので、がんばって着物でいくことに。

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まずはこのように、ポリの雨コートをしっかりはおって、大判のショールをまくことに。
草履も初おろしのつま先カバーのあるプラスティックのものを。


大阪はからっとしていたので、重装備過ぎたかな?と思いましたが、京都に近づくにつれ、やっぱり雪が〜〜〜〜(T_T)


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着物はお気に入りのグレー系縞のお召しです。
左端でプリが醒めた目でみています。


お召しは紬ほど、くだけすぎず、やわらかもんよりしゃきっと着やすいので、好きな着物です。

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縞柄のアップです。縦糸によりがかけてあって、独特のしぼができるそうです。手触りもいいです。



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帯は、なんでも杉の繊維で織ったというもの。手触りは独特で、紙のようです。この雀柄に一目惚れしました。なんとなく寒雀のイメージで締めてみました。



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足袋は何年か前に上七軒の弓月さんでもとめた絹の足袋。


出来心で買ったものの、なかなか絹物を足にはくのは気が引けて、というか、あとのメインテナンスが心配で、しまいっぱなしだったのですが。
いかにもさぶそうな町家で木綿よりもぬくいのでは?と初おろし。

結局、着物姿は私だけでした。(×_×)
前回はたくさんお着物の方がおられたのですが、さすがの大雪でみなさん、遠慮されたようで、、、。

帰宅して、着物をチェック。
泥はねなし!襟汚れなし!パーフェクト!

ちょっと着物で上手に歩けるようになったかしら?(自己満足です)

2008年2月25日 (月)

京都和菓子の会〜吉田家(無名舎)〜椿のお菓子

雪の日曜、京都へ。
大阪はからっとしていたので、安心していたら京都に着くなりまた、雪・雪・雪。
京都に来るたびに降られてコンビニでビニール傘買ってるといったら、タクシードライバーは"京都かて、いつもふっとるわけやないし、よっぽど運悪いんやね。”と、言われた。
(-_-#)

さてお目当ては、2回目参加になる「京都・和菓子の会」。(ちなみに事務局長さんはNPO京町家・風の会のあまね様)
NPO法人 美しい京都さんとの共同開催)

今回の開催場所は中京に残る大きな町家・吉田家(無名舎)です。
ここは昨年、5月におじゃましまして、あまりの立派な走り庭、火袋に感激した町家です。→http://blog.kansai.com/cheruprifre/87

その時は、あつ〜い京都の夏の町家での暮らし方を、無名舎の吉田先生からお伺いしました。
今回は、さぶ〜い冬の町家暮らしのお話を伺えました。

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なにせ参加者がすわっている座敷は、サッシや雨戸もなく障子1枚で雪の降る外界とへだてられているのです。

朝から吉田先生が滅多に使わないストーブで座敷をぬくめてくださっていたので、さぶい、というほどではなかったのですが、障子を開けたとたん、吐く息が真っ白に!
実感を持って、京町家の冬の生活がわかったような気がします。


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それでも、滅多に来ない京都で、こんなすばらしい町家で雪にあえるなんて、ありがたいことだ、と思いました。
みなさんもおっしゃってましたが、京都の魅力は冬にあり。と、私も同感です。



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冬は畳が氷のように冷たいので、お正月などにつかうおめでたい五色の毛氈が敷かれた座敷です。

それでも寒さがじわっとおしりから響いてくるのに、吉田先生はセーターを脱がれてシャツ1枚、それでも暑いくらい、との言葉に、このお家で育って、鍛えられてるんだな〜と。空調ばっちりの家で育った現代っ子がひ弱なわけだわ。
ちなみに、畳が冷たいので、足の裏全体を下につけず外側だけをつけてがに股に歩いたそうで、これを「冷泉走り」といったとか(爆笑でした!)


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お床はモノトーンの破れ蓮の絵。
すざまじきもの、冬枯れの庭、乾いて音を立てる蓮の実、、、といったイメージ


さてさて、主役の登場です。
今回のお菓子のテーマは「椿」
菓子司は千本玉寿軒さん。多くが今回のための創作だと思います。

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素材も餡も様々で、ういろう、薯蕷、椿餅、きんとん、こなし、そしてお水取りの時のみ奈良の萬萬堂で作られる"糊こぼし”の写し(これだけ、デモンストレーション用)

吉田家ではかつてこの季節、100種の椿が届き、みんなで2階でめでたそうです。その思い出もこめた椿、、、なんでしょうかね。

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残念ながら、1つしか選べません。
私が選んだのは椿餅。きらきら光るのは道明寺粉で、まるで椿の葉の上に盛った雪兎を思わせます。それにしてもこの椿の葉のつやつやと美しいこと!

中はこしあんだったと思います。すっとおなかに入ってしまい、幸せな名残を味わいました。


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こちらはもちや様が選ばれたきんとん。

赤い椿にかかる雪のイメージだそうで、この日の雰囲気にぴったりでした。
同じ千本玉寿軒さんの雪餅を思わせる繊細な白い雪のきんとんに、やや荒い紅のきんとんが椿の花弁を表しているそうで、思わずどきっとするほど美しい。この抽象的表現が京菓子の真骨頂ですねえ。heart

講師の中川様もお話がとってもお上手で、お菓子の歴史や京菓子が日本に占める大きな地位のことなど、楽しく伺いました。

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会が終わった後、吉田家の中をみんなで見せていただきましたが、ついつい寒くてみんな寄ってくるんですよね〜、この火鉢。

この町家ではまだ現役です。炭の火の赤はほんとにこんな寒い日、なによりのご馳走です。


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座敷に一輪さされた侘助の白い花は、座敷から見える庭に唯一残った椿(侘助)の木からいただいたもの。吉田先生が手づから生けられた物でしょうね。


楽しい会の後、まだ雪が降りしきる中、みなさんとお別れして、近くの釜師、大西清右衛門美術館へ。

Muzy7zqg このあたり、近世多くの釜師が住んだことから未だに残る地名・釜座(かまんざ)こういうところが、京都のすごいところです。

ただ、美術館は冬季休館中、、、、でした。(>_<)ゞ


Maapnk4n おみやげに、もちや様からいただいた紅茶と御所ブランドの懐紙です。heart
うれし(^。^)


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講師の中川様が
10年前、編集にたずさわった淡交社の京菓子の本。
源氏物語の各帖にちなんだお菓子など、ほんと感激ものです。


洋菓子のケーキなど最近パティシエが腕をふるって、美しいのが作られるようになりましたが、食べるとそれっきりなのに、和菓子はなんだかいつまでも心に残っているような気がします。
中川様はそれを心に入ってくる、とおっしゃっていましたが、その通りですね。この本を読みながら、和菓子の深さを再認識しました。
中川様の「菓子の出会いと人の縁」のサイン入り。
本日の締めです。

2008年2月23日 (土)

日本の布展〜心斎橋筋商店街

今日はひさしぶりに心斎橋そごうへ。
ギャラリーでやっている「日本の布〜和の饗宴〜」を見に。

感動物は手鞠と同じ手法で作った加賀の指ぬき。指ぬきだから小さいのにミニチュア世界のこまか〜い細工で色絹糸を繊細な模様にかがっているのです。
(参考→http://www.h2.dion.ne.jp/~yumeism/
小さいながら箱に50個くらいとりどりの指ぬきがぴっちり納められているのは、見て、ためいきもんでした。

その他、刺し子や縮緬細工、古い着物の端切れを使ったパッチワークやら布絵やらたくさんありました。
ただパッチワークの作品は、端布のいいところばかりをつなぎ合わせた作品が多く、全体に色がごちゃごちゃしすぎかな、と思いました。
着物はもともとそれだけで主役になる柄が多いので、それをよせあつめると、ちょっと食傷気味。
日本の美は「ミニマム(ぎりぎりよけいなものをそぎおとす)」にあるので、盛りだくさんの作品より、白い麻布をポシャギの手法で綴って、ところどころに着物の四角い端布をとばしてある作品が、かえって印象的できれいでした。

さて、そのあとは、心斎橋筋商店街へ。

と聞いて、大阪に天神橋筋商店街みたいなそんな商店街があるんだな、と思った方もあるかも(^_^;)

ちがうんです。心斎橋そごうの11,12階の人工的レトロショッピングタウンなんです。(大阪の方はみんなご存じかと思いますが、、)


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数年前そごうがリニューアルされたときにできて、できたばかりの時、早速でかけました。
こんな風に、フロア全体が大正ロマンの時代の街角、という造りになっています。


こういうノスタルジックな人工町を作るのははやりみたいですが、実は私好きなんです、こういうところをそぞろ歩くの。(^-^)

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縦格子がなんとなく京都の町並みをイメージしてますね。
あちこちに街灯もたってるし、レトロなシャンデリアなんかもお店の中にぶらさがっています。
奥の方には呉服屋さんもはいってます。


この心斎橋筋商店街、「こだわり趣味の街」がコンセプトらしい。
しかも和のテイストのお店が多くてうれしいわ。

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お地蔵さんなんかもあったりします。
その向こうのお店はリサイクル着物のお店。以前ここで縮緬の帯を買いました。



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職人長屋、仕事長屋。
この一画がお気に入りで、1時間ほどいりびたってしまいました。

縮緬細工や、刺し子、焼き物の器、座布団、ビーズ細工、竹細工などなど。

桜、水仙、朝顔、あじさい、、、などの、花の押し絵細工の額も売っていて、とてもきれいなので、それぞれの季節の花をそろえたくなりました。
自分で作れるキットもあって、安くできるのですが、、、、ちょっとここんとこ、手作りもんの手を広げすぎて収拾がつかない状態になっているので(^_^;)

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できあいを買ってしまいました。
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季節にぴったりでしょ?


また、桜の季節になったら、桜を買って、、、イヤ、「作って」みようかな?せっかく日本の布展でいろいろヒントをもらえたしね。smile

2008年2月22日 (金)

如月小ネタ集〜ちょっと幸せ〜

その1

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近日来の寒さと積雪にこごえた庭ですが、なんと見つけました!
昨年植え付けたチューリップの芽です。
春はそこまで。



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うちの梅はやや日当たりが悪いところへ植わっているので、ご近所よりもちょっと遅いようです。

でも、ようやく蕾がほころんで、顔を近づけるともう、ほのかな香りがします。


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冬枯れのモノトーンな庭で、万両とともにビビッドな色を添えるアネモネ。

繊細で、華奢な花なのに、この雪や寒さに負けないこの強さ。

その2

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パッチワークを一緒に習っているお友達にもらった手作りの鞄です。

最初友達はキットを買って作ったらしいですが、要領をつかむと自分で、サイズや形をかえて4〜5個作ったそうです。
お財布に携帯、ハンカチくらいを入れて、ご近所へお買い物に行くのにぴったり。
ありがとう!Hさん!

その3

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そのパッチワークですが、昨年来からやってるクリスチャンクロスのピース、25枚ついに完成!

気が多くて、あみねこ作りにはまったりもして、なかなかすすまなかったのですが、なんとか。
ただし!
まだラティスやボーダーも作らないといけないので、ほんとうの完成まではまだまだかかりそうです。11月の作品展までにはなんとか、、、

その4

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先日買った李朝家具の一つ、小盤(ソバン)。
  → http://blog.kansai.com/cheruprifre/214
今の家にはあまり和のエッセンスがないので、適当な飾り場所がないのですが、ちょっと作ってみました。
どないでしょう?
バンダジの方は大きすぎるので、京都に引っ越すまで梱包したまま置いておくことになりそうです。

その5

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お茶のお稽古用の帛紗、いままで酉年のを長々と使っていたのですが、そろそろ汚れてきたので、新しいのをもとめました。
無地もいいけれど、お稽古ならちょっと遊び心がほしいので、選んだのがこれ。「雪月花」です。
雪輪と、ぼかしの月、そして光の加減でかすかに浮かび上がる桜の花びら。


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花びら部分のアップ。
最初、雪輪だけだし、冬しか使えないわね、と思ってのですが、嬉しい仕掛けです。



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ところで、古い帛紗、みなさんはどうされているのでしょう?
茶杓を拭いてお茶で汚れた部分以外はきれいだし、しっかりした塩瀬で絹100%だし、捨てるのはもったいないですよね。
きれいなところだけ切り抜いて、コースターなどもいいけれど、何か他に利用方法ありましたら教えてくださいませ。

2008年2月18日 (月)

花月のお稽古・法磨之式

毎日が冷蔵庫の中、という寒い日が続き、久々にほんとの冬を楽しんでいます。
(やせがまん)

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先日は月一の花月のお稽古で箕面へ。
北摂のぬけるような冬の青空です。
なんだか凍ってます。


この日は、法磨之式と雪月花をお稽古。
法磨之式は初めてですが、仙遊なんかに比べると、やさしい。
花を生け、炭点前をして、花の札を引いた人がお点前をして、それにみんなで点をつけるというもの。

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お床



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花台をもちだして、客の一人が生けます。
水仙、キブシ、椿などなど。この季節の物





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このときは正客が生けました。
鶯神楽という枝ものと乙女椿。
鶯神楽というのは初めてみました。お茶をやっていると植物にもつよくなりますね。
(育てるのはへた、ですが)



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杉棚、矢筈釜の点前座


いつもは関東間の畳でお稽古をしているので、ここの先生のお茶室の京間はすごく広く感じます。
道具を置く位置がやけに遠いし、体もいつもより大きく動かさないといけないので大変。
普段から、京間に慣れていればいいのですけれど。
お茶室はやっぱり京間であらまほし、、、ですね。


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やっぱり楽しみはお菓子!
水仙が愛らしい。黄身餡であっさりとおいしかったです。




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点数をつけるのに使うのは一二三之式、員茶之式にも使われる香道からきた十種香札



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点数はいい方から、月の一、二、三、花の一、二、三、ただの一、二、三。
ただ、月は家元クラスがもらうものなので、めったにつけることはないそうで、月の札はぬいて行いました。


そしてなんと!あたっちゃたんですよ。花の札が、、、。
偉い先生方の前で濃茶の平点前をして、点数をつけてもらうことに。

それなりに緊張してお点前したにもかかわらず、茶巾を置く前の水差しの蓋を清めるのを忘れまして、さらに緊張。いけませんね、平常心、平常心。

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で、いただいた採点です。
花の一が3つと、花の二が1つ。
甘〜い採点ありがとうございます。


法磨之式はお互いに採点し合うことでさらに修行の励みにしよう、切磋琢磨しよう、ということですかね。
点を付けるのに表に菊、桐、松、梅、桜、柳など優雅な絵が描かれた十種香札を使うところがすてきです。(この十種の植物って花札の柄のものと共通項が多いんですけれど、、、)

雪月花は基本中の基本、簡単でした。smile

2008年2月16日 (土)

中崎町・2elephant(s)

土曜の午後、何もないときは、家に帰る前に、ちょっと回り道してまたしても大阪は北区レトロ町家タウン、中崎町散策を。
タイムスリップしたような、町家、長屋があつまるエリアの、そこここにひっそりとおもしろいお店やカフェがかくれてるので、まるで宝探しみたいなおもしろさがあります。

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今日はあいにくと夕刻、大阪は雪模様。
この町家もすてきでしょ?あんま、針の家業らしく、現役です。


さて、今日のお目当ては ”2elephant”という去年できたばかりの雑貨の骨董(骨董とよべるのかどうかちょっと???ですが、、)屋さん。
それとお店の名前がどうしても2elephant”s”と複数形になってないのがどうも気持ち悪いというか、気になるというか、、(-_-;)

salon de Amanto(天人)のすぐ近くです。
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なにやら小さい陶器のお人形がいっぱいheart

実はここnnya様に教えていただきました。
昨年、できたばかりの時に、ここで聖歌隊のかわいい陶器人形をゲットされたのです。

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季節柄、聖歌隊はもういませんでしたが、なにやら不思議な人形ばかりです(^_^;
左端の人形は宇宙人?よく言ってフェアリーでしょうか、、。
昭和初期の海外向けの陶器でデッドストックになってたものらしいです。
少しずつ、売れたら補充してるので、少しずつ品揃えは変化していってるようです。



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しかし、、これは眼鏡屋の看板??
つげ義春の世界だな〜(わかる人にはわかる)
何に使うのかわからない品物もシュールですね。


お店の中は昭和30〜40年頃にはやった、たくさんのティーカップが目につきます。
お店のお兄ちゃんが説明してくれましたが、あのね、わたしゃこんなカップ、子供の頃リアルタイムで見てしってるわよ。(くくっ!涙、もう骨董の歳なのか、、)

なんだか森永の牛乳瓶まで売り物として、ならんでるのおかしい。

中にオールドノリタケに近い古そうな、6客のデミタスカップとポット、クリーマーのセットが2万3000円で出てました。いいなと思ったけれど、既に「売約済み」のシールが、、。
若い女の子がお買い上げだそうです。
その他、使用目的不明のものや、お値打ち品まで、隅から隅までさがすとおもわぬ掘り出し物もあるかも。
ちょっとした不思議ワールドでした。

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お店のお兄ちゃん。
nnya様が行かれてから3ヶ月ほどたつけれど、いまだにレシートなし、看板なし。オーナーさんが忙しいとのことで。
商売っけがないのね。



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私がもとめたもの。
昭和初期のグラス。




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グラスリッツェン(ガラスの彫り模様)がシンプルだけどきれい。
台のブルーもなんとなく時代を感じさせます。



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グリーンを飾るときれいだと思い、庭を探しましたが、この季節ですから、やっとみつけたのが南天の葉とユリオプシスデージー。
どんなもんでしょう?


(おまけ)
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ほんとのおまけ、です。
2elephant(s!)のステッカー。
え〜と、どこにはったらいいかしら
(^_^;)

2008年2月14日 (木)

お茶の特別稽古・如月

先日はお茶の特別稽古(行之行台子以上のお稽古)でした。
この日は行之行台子・炉編です。これはもう2〜3年やってるので、ほぼ完璧!、、というのは冗談。(^_^;

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お床です。
色紙は達磨でその衣が"心”の字になっています。
香合の代わりにお雛様の土鈴です。もうそんな季節ですねぇ。



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花は蝋梅。
ほんとにアップで見ると花びらが蝋細工のようで、蝋梅とはよく言ったものだと思います。



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行台子

まだ真之行台子はやっていないので、違いがよくわかりません。真をやって行をまたやると、違う見方ができるんでしょうね。

お茶名をとった方にお聞きすると、真より行の方がむつかしいとのこと。
でも行の台子はいままで小習いから始まったお点前の基本がすべて含まれていて、理論的に合理的にできていると思うので、理解しやすかったです。私は。

実際の生活では台子でお茶を振る舞うことはないでしょうし、私が憧れる侘び茶の世界にはそぐわないものですが、全く習わないのと、習って会得していながらしないのとではおのずと違うはず。(、、、ということを証明できるかしら?・・・・私、、)
台子の柱になっている竹の節の数も陰陽五行の意味があるとのこと。
たとえば、客は”陰”なので、”陽”の数の”3”つの節がある柱が客側にくるとか、、、。覚えきれないけれど、勉強するのは楽しいです。(^-^)


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主菓子で銘が"早蕨”

”・・・垂水の上の早蕨の萌えいづる春になりにけるかも・・”にはまだちょっと早いですけれど。



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芥子色の付下げを着ていきました。
この色ははっきりいって私には顔映りが悪い(-_-メ)
でもまず帯ありき、で買ったものなので帯にはあうんですけれどね。失敗でしたわ。



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で、その帯です。
濃い抹茶色、とでもいいますか、その地に渋い金彩、繭玉の刺繍。
繭玉が蹴鞠のようにもみえます。


この帯を見せて、これにあう着物は?とたずねた呉服屋さんの若旦那は教養人?で、
”蹴鞠にみたてると、源氏香の柄の着物なんかいいですね。”と。
”(?_?)”
”源氏物語の若菜の巻で、蹴鞠にかこつけて柏木が女三の宮を見初めるでしょう。”
う〜〜〜む。おそるべし!呉服屋!


2008年2月12日 (火)

雪のち春を思う

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週末の雪はここ宝塚でもつもりました。日曜の朝の我が家の庭です。


大阪では30年ぶり(?正確ではありません)の積雪で、大阪に10余年住んでる子が”こんなのみたの初めて!”と感心していました。
大阪はビル熱もあって、普通はぬくいからねえ。

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庭の隅の万両。白い雪に朱い実が映えます。坪庭にこんなのあるといいですね。


さて、この日の朝、雪の宝塚を重装備で出て、岡山の実家に向かいました。
両親のご機嫌伺いに。
新幹線が西に向かうと雪景色は次第に消滅。
岡山はからっと晴れて、春の陽気でしたよ。う〜ん、さすがJRの岡山のキャッチフレーズ、「晴れの国・岡山」だわい、と妙に感心。
典型的瀬戸内気候だから、雨も雪も少ないの。

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おや、実家の玄関には、盆栽の梅がもう開花してますね。


この盆栽は20年以上前、祖母が亡くなる前に買ったものだとか。花がなかなか咲かないので、長いこと庭にほっていたら、数年前からいい枝振りに花をつけだしたとか。


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明治33年(覚えやすい1900年)生まれの祖母だから、生きていれば108才やなあ、と思いながらほのかな梅の香りを楽しむ。




繁華街へ母から頼まれた買い物をして、花屋さんで春らしいとりどりの花を見る。

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とりわけパッと目に飛び込んで、気持ちまで明るくさせるような黄色のミモザとガーベラの花束を買ってみる。


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ミモザはふわふわの炒り卵を思い出させて、かわいい。
実家の(年寄りだけの)居間がパッと明るくなったようでうれしい。
なんか、親に対してお手柄でしょう?と鼻高々な気分。


夜、宝塚に帰宅。もう雪はほとんど残っていない。思えばはかない雪だったなあ、、、。

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翌朝庭に出る。
う〜ん、我が家の梅はまだ、つぼみが堅いわ。宝塚はだいぶん岡山より寒いのね。


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でもドウダンツツジの芽はふくらんで、つやつやと美しい色になってきた。


そしてつつましくうつむいて咲くクリスマスローズ。

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ちょっと手を添えて、お花を起こしてやりました。
かわいい花です。この雪の中、けなげに咲いていたんですね。


春はもうすぐ、そこまで。


2008年2月 9日 (土)

李朝家具

京都の岡崎の家はおもいっきり和の家にしようと思っているので、そこに置く家具もやはり和の家具、しかもアンティークならなおよし!と、あれこれ頭の中にデザインを描くのも楽しい作業です。
引っ越しと同時にいっぺんに買うのは経済的負担も大きいので、いまから少しずつ買いためていこうと思っています。

まず中心となる居間に置くなにかポイントになる家具はないかなあ、と考えていましたが、アンティークでも和箪笥などはなんとなく見慣れていて、ちょっと目を引くポイントになりにくい。

そこで思い出したのが、李朝家具。
梅田阪急の古書の町で一軒、骨董屋さんがあるのですが、そこのディスプレーに使われているのが李朝家具の箪笥です。木の色はくすんで、金具も黒くなっているのに存在感があって、骨董屋さんの雰囲気にぴったりでいい感じなのです。

で、先日京都に行ったとき、李朝家具も扱っている丁子屋さんへ行ったのですが、お店自体がなくなっていて大ショックでした。
   → http://blog.kansai.com/cheruprifre/208

そこでネット検索して大阪の玉造に李朝家具を扱っているお店を探し当てました。

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學工房(はくこうぼう)さん。


大阪環状線玉造の駅を降りて、やっぱりちょっとさびれているアーケードの商店街(実はこういうの好きheart)を通り抜けたところにあります。
韓国の古い民家からでた100年前後くらい前(朝鮮李朝時代)のアンティークの他、リプロダクトの家具やレプリカ家具もあつかっておられます。


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一応メールしといたし、営業中の札はかかっているけれど、お昼を食べにでられているのか返事なし。

菊川怜さん主演の舞台劇「チャングムの誓い」の小道具にここのお店の物が使われた、と書いてあります。(TVのチャングムも残念ながら見ていません)


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外から店内をうかがうと(怪しい人になってました!)雰囲気のある李朝家具や小物が、、。いいなあ〜heart


しばらく、商店街の中のレトロな(70年代、、的な)喫茶店で時間つぶし。愛想のないおっちゃんがやってました。でもコーヒー一杯のんで手持ちぶさたにしていると、おかわりを注いでくれました。
だからこういう商店街って好き!

そうこうするうちオーナーさんが帰ってこられたので中へ。
狭いお店の中はしぶいアンティークとぴかぴかのリプロダクトが混在していますが、で〜んとすごく立派な存在感のある大きなアンティークの箪笥には圧倒されました。(写真はありませんが)
両班(ヤンバン)が支配した朝鮮王朝時代、この時代の家具は日本の家具ともちょっと違って、簡素でありながら、実に優美な雰囲気です。

アンティークはいつ入荷するかまったく不定期なので、気に入った物があったら買わないと同じ物はなかなか手に入らないとのこと。

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まず、とにかくほしくて実は丁子屋で目をつけていて買えなかった小盤(ソバン)。


小盤は李朝時代個人用のお膳だったのですが、この優雅なフォルムは花瓶でも置くとぴったり。素材や形は様々だそうですが、私が買ったのは100年ほど前の銀杏製だそうです。形は典型的な12角形の天板に猫足。
足がついているのは朝鮮の床暖房、オンドルの熱から食事を遠ざけるためだったそうです。


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そしてバンタジ(半閉)(写真の下の方です。上のは賽箱)


阪急古書の町でみかけたのと同じ箱形収納家具。李朝家具の中では特に人気があるようです。
お値段はややはりましたが、やはりこれも出会いです。
丁子屋の一件で失敗したので(^_^; 即決しました。

レプリカやリプロダクトの家具はきれいなのですが、やはり人が使ってきた歴史の重さにはかないませんね。金具もぴかぴか過ぎてちょっと、、、。

でも、ほしかった物を手に入れてご満悦です。
家に届く日が今から楽しみ。そして岡崎の家のどこに置こうかな〜と想像するのも楽しい。
ただ、家に帰って旦那が一言、「今、どこに置くんや?」
σ(^◇^;)
引っ越すまではちょっと邪魔かも、、、、

(おまけ)
學工房のオーナーさんが買った家具のちゃんとした写真を送ってきてくれました。

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小盤




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バンタジ

2008年2月 6日 (水)

湯たんぽ(^o^)

寒い日々が続いています。
町家にお住まいの皆さんは、さぞかしつらい季節では?とお見舞い申し上げます。
m(_ _)m
気密性の高い家に住んでいても、夜遅く帰るとストーブをつけてもなかなか気温が上がりません。
寝室もしんしんと寒いです。あらかじめストーブをつけておいて眠るまでに部屋を暖めるのも、もったいないしなあ、、というのでウン十年ぶりにこんなものを買ってみました


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湯たんぽ!


最近はポリ製やゴム製などいろんな素材の物が出ているみたいですが、やはり、なつかしいレトロな真鍮製です。
昔実家でおばあちゃんが愛用してました。
かつては、朝、適温にさめた湯たんぽ内のお湯を洗面に使う、というエコな生活でしたね。
私の世代では、記憶にしっかりありますが、若い人にはめずらしくて、かえって新鮮で静かなブームだそうですよ。


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まず、お風呂に入る前にやかんで沸騰させたお湯を注入。



金属なのでとても熱いので直接さわらないよう要注意!
専用カバーにいれて布団の中にいれておくと、ベッドに入る頃には熱すぎずちょうどいい具合に布団の中がほっこりほっこりheart
朝起きたときも布団から少し楽にぬけだせます。

驚いたことに布団に入れっぱなしにしておくと、翌日の昼過ぎまで、ほこほこぬくいままなんですよ。
おすすめします。
ただし「低温やけど」も起こりうるのでいくらカバーで覆ってても、直接触れて寝ないように。

この冬はこれでのりきります。
これで少しは地球にも、お財布にもエコ!、、、、ですかね?


2008年2月 3日 (日)

南木 佳士 「トラや」

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最初書店の新刊本のコーナーで見たとき、あれ?「トラや」って、わりと昔の本では?と思ったが、いや、あれは内田百�の「ノラや」だった!
でも当然、この作品を意識してつけたタイトルだと思う。
文庫本をほんの一まわり大きくしただけの小さい本で、半日あれば読めます。

作家であり、内科医でもある作者の自伝的作品で、特に鬱で苦しんだ数年間のできごとを、その間家族の生活によりそった猫、トラへの思いをからめて綴っています。

南木 佳士さん、という作家の名前は知らなかったが、映画にもなった「阿弥陀堂だより」の作者と聞いて、ああそうか、と。
あのお話も鬱で苦しむ奥さんが出てきていました。

信州の病院の内科医である「私」が鬱を発症し、自殺を何度も考えていた頃のこと。妻は夫が自殺しないように刃物を片付ける日々に加えて、夫の老父の介護もひきうけ疲れ果てている。
小学生の息子たちは父へ気を遣い、母へわがままを言うのをがまんする日々。
トラはもと野良猫で、ある日母猫といっしょに餌をもらいにきては、いつのまにか、この家にいついた子猫。

ある日妻の目を盗んで、刃物を手に死を考えていたとき、腹を空かせた子猫が餌をねだって足にからみつく、、ふと憑きものが落ちて自殺をおもいとどまった「私」。
そこから始まって、この家族にふりかかる人生の様々なできごと、(いいことも、悪いことも)「私」の鬱との戦いの15年間が静かな筆致で書かれる。
その生活の中にいつもトラがいた。
トラが2〜3日帰ってこないと家族全員で探しに出る。
大けがをしてねこんだトラが寝ている部屋を、かつてそこに寝たきりになっていた老父の時よりも頻回に家族みんなが訪ねる。
トラが行方不明になり、所在を確認できないまま、親戚の不幸であわただしく家を2〜3日空けた時、心配する妻にトラが仏壇の中にいる夢を見た、という「私」。帰ってみるとやはり玄関に迎えにくるトラはいない。ところが仏壇に線香をあげ、鈴(りん)をならすと、トラは何事もなかったかのように仏壇の脇からにゃあと出てくる。抱き上げて泣く妻に「泣くことはないよなあ。」と言いながらも自分も泣いている「私」。


(本文より)
・・・・・
トラは人間を感心させるような芸はまったくできなかったし、顔が大きくて鼻が低く、太っていて食べ方が下品だった。飼い主が食事をしているときも、好物の海苔が食卓に出ていると、味噌汁の椀を持つ妻の手に頭突きをくらわせてねだった。そのたびに味噌汁をこぼす妻はきつく叱るのだが、この種の行動は晩年になってもあらたまらなかった。それでも、トラはいつのまにか家族統合の要になっていたのだった。・・・・・

老父を見送り、やがて子供たちも親元を離れ独立し、いつのまにか「私」の鬱もいえた頃、「私」たち夫婦が50の坂を下り老境に入ると時を同じくして、トラも老いをみせてくる。外にも出入りできなくなる。段差を超えられなくなる。
そして、この15年間起こったこと、すべて見届けて15歳の天寿をまっとうする。




トラが逝った後、旅行から帰った夫婦。

(本文より)
・・・・日曜の夕方、すっかり暗くなってから家に着いて玄関を開けると、またトラを探してしまった。それは妻も同じだったらしく、二人そろって無言のままため息をついた。互いの息が奥から走り出てきた不在のトラにかかり、透明な輪郭を浮き上がらせた。二人とも敷物の上のトラの気配をよけて、上がりかまちの両端にザックを置いた。(完)

やはり、涙してしまうラストシーン。


ふとかたわらにうちの二匹の猫が丸まっているのを見た。
そうこうしているうちに"どうしたの?"という風にニャア〜と鳴く。
そう、うちの猫も特別なことはしない。
でも猫を見ていると、この子たちがうちに初めて来た10年前から、子供のことや家族にあったいろいろなことを思い出す。猫はそう思っていないかもしれないが、私はずっとこの子たちが私たち家族に心をそっとよせてきてくれたように思う。
すべては思い過ごしで、私の心の投影にすぎない、、といえばそれまでだが、この子たちがうちに来た必然性がどこかにあったはず、と信じている。

わたしたちもこの「私」たち夫婦と同じく、子供たちが巣立ってみれば、気がつけば老境に足を入れ、そして猫たちもまた。
若い頃はわたしが階段を上るとき、横をすりぬけ、私より先に2階へ上がって自慢げだったのが、だんだん遅くなってきた。
わたしを追い越せなくなる日がいつか来るのだな、と思う。
一緒に過ごせる時間は残りの方が少ないのだろう。だから、その残りを一緒に老いていこう。最後はちゃんと必ず看取るから。
そして遠くに離れた子供たちの心にも、私たちの心にもずっと生きていてくれますように。


そんなことを考えさせられた本でした。







2008年2月 2日 (土)

お茶のお稽古・節分

いよいよ明日は節分、あさって立春、暦の上では春がおしよせてきている感じ。この季節、まだまだ本当に寒いからよけいに暦上の春に喜びを感じるのでしょう。

昨日のお稽古はテーマ・節分。


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床の花は、寒アヤメ、白玉椿、そしてつぼみの梅の枝。
いずれも春を待つ気持ちをますますかきたてる花です。

この寒(咲き)アヤメ、水仙の頃に咲くかわったアヤメです。実ははじめて知りました。寒いこの時期咲く、見た目もアヤメそのものの花。
なんだか、けなげです。


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香合の代わりにこの日は豆まきをする福助さんと、鬼の盃。

福助さん、かわいいheart
この盃はひっくり返すと普通の盃です。お酒を十分頂戴したので、もう結構です、の合図として伏せておくと鬼の面が見える、というもの。

写真はありませんが、床に掛けた色紙には鰯の絵(^_^;)
お菓子は主の他、升にはいった豆菓子をいただきました。
まさに、節分づくし。


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主菓子は「未開紅」
未だ開かぬ紅、つまりまだ固く結んだ蕾の紅梅、、ですね。
今の季節にぴったり。


お稽古は、向切り点前の数々。
2月は大炉もあるので、いつもやってる四畳半本勝手のお点前と違った逆勝手や隅炉、台目、向切りをやります。
道具の置き場所がそれぞれ違うし、逆勝手になると頭がこんがらがって、、、。しかも1年に1回しかしないので、覚えたとしても来年までにはもう忘却の彼方〜(-。-;)

私は、この日、四滴茶入れのひとつ、つる付きと筒茶碗を使った向切り薄茶平点前。
お茶杓の銘は節分にちなんで「ひいらぎ」にしてみました(^-^)


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時々先生のところにお気に入りの干菓子屋さん(宝塚)の干菓子を持って行くのですが、この日は和三盆のかわいいのがあったので、買って持って行ったのがこれ。
雪だるまと椿がかわいくてheart



なんとなく、陽がちょっとだけ長くなったと体感します。
春はこの寒さのむこうにちゃんと待ってくれているのがわかります。


<おまけ>

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日だまりの猫。
ふくふく、春は近いですね〜。