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2007年11月24日 (土)

町家ウォッチング大坂篇13/珈琲舎・書肆アラビク

大阪北区レトロタウン中崎町は、最近すごいスピードで町家が改修され、いろいろなお店に変わっていている。
ぷらぷら歩いていると、え?この前までここは空き家だったはず、、とか普通の家だったのに、、とか、びっくりする。

ひとつには、このエリアが少し有名になって、店舗としては貸し渋っていた大家さんたちが、貸してくれやすくなったこともあると、ある町家ショップの方がおっしゃってました。


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この昔ながらの連棟式2階建て町家の並び、どうです?
いい雰囲気ですね〜。
中崎町3丁目あたりです。


なんでも昔はこの通り、商店街だったとか、、。今では想像できないけれど。


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この長屋の一軒、これは昼間の風景ですが、夜初めて前を通った時、すごく懐かしい感じがしました。


夜道に店のオレンジ色の明かりが大きなガラス戸からもれてきて、あ、こんな景色、子供の頃よく見たな、、、と思いました。



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11月3日にオープンしたばかりだそうです。
そうだろうなあ。ここよく通ってるけど、見たことなかったもんなあ〜。
珈琲舎・書肆アラビクさんです。
いかにも手作りっぽい看板heart






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一応古本屋さんみたいだけれど、新刊本あり、「女学生の友」なんて古い雑誌もあれば、稀覯本とおぼしき本も並んでいます。




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セカンドハンドで新品より安い、というのが私が古本屋に行く理由ですが、稀覯本のコレクションのため、こういうところをハンティングするコレクターにもおいしそうな店です。
ただ私はそういう本の価値がわからないし(興味もないので)、珈琲舎の方の客になることに。


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他にお客さんはいなかったので、お店の奥、真っ赤な居心地良さげなカウチにゆっくりすわって、4種類ある珈琲から、水だしコーヒーをたのみました。
コーヒーの種類にもこだわりが感じられます



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席に座って、玄関の方を見たところです。
家の構造はこのあたりの町家ショップの典型的な作りとほぼ同じ。

特にうてな喫茶さんに似ています。→http://blog.kansai.com/cheruprifre/68



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カウンターにいるご主人。
改修にあたって、自ら手作りされた部分もあるそうですが、根本的構造の改修に関しては専門の大工さんの手をかりたとか。


この柱を一本抜きたい、とぬこうとして大工さんにとめられました。とご主人。(そりゃ、あぶないわ。)なにごともプロにまかすところはまかすべし。と、吉田兼好も言ってた(はず、、)。


0v5plaik 壁際に並ぶ水だしコーヒーのカラム。


ところでBGMの不思議な歌声が、ど〜もお尻がむずむずするようなというか、口笛を吹いてやった時の猫のように落ち着かないというか、不協和音というか、きいたこともないようなものなので、おたずねしたところ、
”ふだんはシャンソンなんかをかけているんですが、今日はお客さんが少ないので自分の趣味で、唯一音源が残っているカストラートの歌をかけていました。”とのこと。

  (カストラート:中世ヨーロッパで流行した去勢された男性歌手。
        ボーイソプラノの音域と成人の声量を持つ。
        人道的理由から現在は存在しない。)

そういえば「カストラート」という映画みたっけ。
その神の声と才能を持ちながら、癒えることなきカストラートの悲しみを描いた作品でした。
ただし、カストラートの声が再現できないので、女声と男声をコンピューターで合成して使ってましたね

ここでかかっていたのは、最後のカストラート、アレッサンドロ・モレスキという人の
20世紀初頭に録音された音源らしい。
いや、はじめて聞かせてもらいました。ほんとのカストラートの声を。
ちょっと居心地悪くさせるけれど、くせになりそうな不思議な声です。

このお店近くは作家さんの創作人形の展示もやる予定とかで、またお気に入りの場所が増えそう。 heart


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おや、水だしコーヒーがでてきました。
では今日はここら辺で、、、、。

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コメント

うわ〜〜!いい感じ!11月3日にオープンと言う事は・・・前回の私の中崎町行き・・・その日です。気付きませんでした〜〜!というより・・同じところをぐるぐるしているのか・・・いまだ・・・中崎町に本格的踏み込みしていない!しぇるさんのご案内・・・を再確認して来月出かけてみます!

みなさん、自主施工はやめましょう! moon3

ここを左手に出て、すぐを右折するともう2匹のゾウさんのお店です。nnyaさま、きっとアラビクの前を素通りされてるかも、、。そんななにげない外観のお店ですから。また、是非お出かけくださいね〜。その節、デジカメ持ったあやしげなおばさんがうろうろしてたら、私かもsmile

ほんと、一歩間違うと、防災の面からもあぶなそうです。でも、大阪は京都ほど町家の構造に精通した大工さんは(たぶん)いないので、当座の町家利用はできても、将来までその家を継承させられるかといったら、ちょっとあやういかもしれません。

町家の保存とか景観問題とかいろいろ言うておりますが、うちが今一番しんとあかんと考えているのは、「技術をもった後継者の養成」やないかと。これは、ほんまに緊急課題やないかしらン。みなさん、ハードにばかり目が行きがちですが、ハードは物理的保存は可能ですが、難儀なのは、ソフトの継承・充実・発展やないかしら。NPO法人にしたのも、そんなとこらへんが大きいです。 moon3

たとえば、宮大工みたいな伝統的建築の技術に関して言うと、後継者不足は需要が少ないことからおきているとか。(着物文化、それに関する技術にも同じものを感じます。)一般に家を建てよう、と思った時、よほどのお金持ちでなければ、まず利便性、経済性が優先します。すると町家や数寄屋はちょっと、、ということになります。伝統工法の家が一般のプレハブの家に比べて高くつくのは確か。建てたその日から古くなっていく家に比べ、100年ちかくたっても、美しい家はそれだけお金をかける価値があるはずなんですが。戦後からこっち、上っ面だけの洋風かぶれ、使い捨ての文化、ひたすら効率のみの追求といった世相の変化が、日本人が古来持っていた美意識を忘れさせてしまったようです。技術の伝承には需要を増やすことも必要かと思います。(着物もね!)美しい町並み、陰影のある町家のたたずまい、、それに触れ、美しさを見直し、今度家をたてるときはこんな家を、、と、思う人が増えればいいのに、と思います。(私がそうですし、、smile

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