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2007年11月

2007年11月30日 (金)

ねこ風呂?

ちまたでは、ねこ鍋ってものがはやりだそうな。

先日もTVを見ていたら、ならべておいた土鍋に、勝手に猫がするすると入って、鍋がちょうど体を丸めた形にぴったりだもんで、中でねている様子をうつしていました。
子猫が一つの鍋に3〜4匹だんごのようにはいりこんで寝ている姿もあって、かわいい〜lovely

残念ながらうちの猫たちは土鍋には興味なし。
そのかわり段ボール箱は超・超・好き!
宅急便でも来ようものなら、荷解きするそばから周りをウロウロ、ソワソワ。空になった箱をおいてやると、箱のサイズ、自分のサイズを考えずに頭からGo!
小さすぎて、箱の中で逆立ち状態で身動きできず、ジタバタすることもしばしば。
・・・・・・・・・ 馬鹿だ、、、、shock

そしてもう一つ、うちの猫のお気に入りは、なぜか風呂の浴槽。
それも、お湯をおとしたての。

お湯を流して、鏡を見ながら髪を乾かしていると、なにかが後ろを通り過ぎる、、、。あれっと思って中を見ると・・・・


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なにが楽しいんだか・・・。
少しは足ぬれると思うんだけど、、。
お湯落としたてのホカホカ感がいいのかと思うけれど、夏もやってるもんなあ。

また、別の日。
風呂からあがってなにげにドアをしめようとすると、


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おまえもか、、、、。


そういや、北海道の娘のところに養子にだした猫フレディも浴槽大好きといってたっけ、、、。
よそにも浴槽好きの猫ちゃんいるのかしら???


   いやあね。浴槽の中で哲学してるのがわからないのかしら。
      人間ってバカね。


はあ、そうですか。失礼しました。coldsweats02

2007年11月27日 (火)

町家ティールーム・岡崎 京都生ショコラ

お茶会の後は、岡崎まですぐそこだったので、前から気になりつつスルーしていたオーガニックティールーム、京都生ショコラさんへ、行ってみました。


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これも古い町家(仕舞屋)を改修して、生チョコの工房とティールームにしてはります。
緑に囲まれたたたずまいがすてきです。



ここはわりと有名でガイドブックにもよくでていますが、実は岡崎の家のご近所なんです。
引っ越した暁にはよく利用させてもらう事もあるかもしれません。


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表の戸をくぐり、路地にはいると、おっ!でかい犬が、、。



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ちょっと背中をなでても、少し顔を上げただけで、お休み中。
君、営業部長?なら、もう少し愛想してね。



玄関の三和土のところで草履を脱いで、ふすまを開けると4畳半、六畳、六畳の町家の造り。


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4畳半は炉が切ってあり、お茶室にも使われていた模様。
これは表の庭です。






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大きな骨董とおぼしき丸テーブルの席に案内してくれたのは、シェフの奥様のカナダ人、シェリーさん。
(実はCDも出してるシンガーだそうです。)






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奥の間です。
他のお客さんのお膝の上にはトラ猫がまったりしてました。


ここのシェフはニューヨーク領事館のシェフをされていたそうですが、生チョコのおいしさを伝えたい、、、と、生チョコ工房をひらく事を決意。
奥様のシェリーさんが日本文化に興味があり、町家で日本の伝統的生活をしてみたい、とのことでこの町家をお店にしたとか。





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奥の坪庭です。
なんでも水琴窟まであるとか、、。


カフェだけでなく、ランチもいただけるので、片言の日本語でシェリーさんがすすめてくれたインドカレーを注文。


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まずはアペリティフとしてご自慢の生チョコが。
口に入れるといったんひやっとして、次にとろっと溶けて、しかもどっしりした腰のあるカカオの味が、、。
う〜ん。さすが〜。



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カレーも盛りつけがさすがシェフ!上等なフレンチのディナーみたいです。heart





上に乗ってるレンコンの薄切りチップスがおいしくて、早速家で作ってみました。
お腹も十分満足できる量でしたよ。


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食後の飲み物はタンポポのコーヒー(ノンカフェイン)をチョイス。
ちょっと煎じ薬みたいな味でしたが、スパイシーなカレーの後にはぴったり。


これをのみながらまったりしていると、新しく入ってこられたお客さんが、私と同年代くらいで、お一人だったので、ちょっとお声をかけてみました。

大阪の方で、30年前、この辺りに大学生として下宿していたとの事。(私も!)
やはり真如堂の紅葉を見にいらして、懐かしくて30年ぶりに下宿の周辺をぶらぶらしていて、ここを見つけたそうです。
子育ても終わって、やっと一人で出歩けるようになりました、と。う〜ん、私と偶然にも一致することが多くてびっくり。
あのあたりの豆腐屋さんは30年前のままやね、とか、あそこは新しいけったいな建物が建ってた、、そうそう、、、などとつい共通の思い出に話がはずんでしまいました。smile

そして、ちょっとだけ足を伸ばして未来の我が家へ。


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どうです?ちょっと前まですごいジャングルだったけど、→http://blog.kansai.com/cheruprifre/155 手を入れてさっぱりしてました!




京都生ショコラ:京都市左京区岡崎天王町76−15
            075-751-2678
  

心茶会錬成茶会/黒谷西翁院

連休最終日、京都へ。
まずJR京都駅の人の多さに驚く。
うわあ〜、これみんな紅葉見に行く人〜?

ま、私もone of them だけどね、、、。
一応名目は大学の心茶会OBとして年に一度の錬成茶会に参席すること。


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今年は、というより心茶会、ここ数年はいつもここ、黒谷さん(金戒光明寺)での懸釜。
ここは黒谷さんの正面ではなく、横から入る道で、この石段、けっこう好きです。


*心茶会について知りたい方だけ、最後にちょこっと説明入れましたのでお読みください。


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お茶会のひらかれる西翁院への細い石畳の道。
お天気もよくてさわやかです。




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この西翁院は黒谷さんの塔頭のひとつで、茶道は庸軒流の始祖、藤村庸軒によって建てられたもの。


庸軒は宗旦や小堀遠州などに師事した16世紀のお茶人で、この西翁院には彼が設計した淀看席があります。
残念ながら公開されてませんが、、。
このあたりはやや小高くなっていて、昔は淀川あたりが見渡せたのでしょうか?


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この日は母から譲り受けた木賊色の無地一つ紋を着てみました。
好きな色目のひとつです。




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西翁院入り口にて。




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西翁院の中は撮影禁止なので、表門の紅葉だけお見せします。
中は、きれいに手入れされた緑の杉苔に、みごとに紅葉したもみじの大木、そのなかに佇む枝折り戸、、、と心洗われる景色でした。
画像をお見せできないのが残念!


学生たちは基本に忠実にきっちり、美しい所作でお点前していました。
ついつい忘れそうな基本をここでいつも思い出します。
点出しも上手に点てられていて、おいしかった!

ここに来る楽しみの一つは学生時代にお稽古に使っていた懐かしい道具たちに会えること。
もうかれこれ30年近く前になるのに、懐かしい茶碗を両手で持つとあの頃のことがついこの前のように思い出される。
例えば学生の頃お気に入りだった黄伊羅保茶碗。
あのころは伊羅保独特のザラザラ感があったのですが、長い年月、稽古に、茶会に代々の学生に使われ続けて、もうすっかりつるつるに、、、。
道具っていうのはこうして人から人へ使われてこそ、生きて歴史を刻めるのではないかしら。

しばし、青春時代を思い出した後、足をちょいとのばしてお隣の真如堂へ。
いつもはこのあたり閑散としてるのに、この紅葉のシーズンだけは次から次へと観光客の団体あり〜の、素人カメラマンあり〜のですごい人。
でも嵐山とかもっと有名な所よりはましか、、、。


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一眼レフの画像でお見せできないのが残念ですが、見事でした。



ここ、真如堂の中には墓地もあります。東陽坊のお墓もあるのですが、さすがに観光客は墓地まではほとんどきません。
墓地と境内の境に大きな鐘楼があります。

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鐘楼まで登る人はいないので、バックに人が入り込まないで撮れる写真をセルフで写してみました。


この鐘楼、ちょっと思い出があるのです。
真如堂の東、白川通り近くのお寺をお茶の稽古場にしてたので、帰り道、ここをよく通り抜けの道にしてたのです。
憧れの先輩が、ある日、他の先輩をさそってここにすわって弁当を食べてた、、、というだけのことなんですが、、、。
なぜか昨日のことのようにあざやか。
あの先輩もいいおっさんになってるだろうな〜。



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鐘楼からの眺め。
あの時、先輩もこの景色をみながら弁当食べてたんや、、、。

まあ、下は墓地の墓石が目に入るけれど、それも一興。




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最後に境内でまったりしていた猫!
野良なのかここらへんの飼い猫なのか、たくさんの観光客を尻目に香箱つくってます。
素人カメラマンのアイドルになってましたよ。


こんなにすっきりとした青空に、ちょっとひきしまる冷えた秋の大気、
こんな日には昔のことを色々思い出してしまいますね。




<心茶会について>(裏千家HPより)
心茶会は昭和16年、茶道を学びたいという京都大学学生有志が集まり、裏千家14代・淡々斎宗匠と久松真一(抱石)京大文学部教授の指導で発足。昭和36年の創立20周年の折、久松氏によって起草された「心茶の要諦」には「茶の湯の末に走ることなく、日本独自の総合文化創造としての佗茶道の真髄を堅持し、人間の体質改善と文化創造に精進鍛錬すること」という同会の目的が明記されています。その活動は、点前稽古と坐禅及び茶道古典の研究を中心に据え、現在は週2回の接心会(坐禅と点前稽古)を行っています。


2007年11月24日 (土)

町家ウォッチング大坂篇13/珈琲舎・書肆アラビク

大阪北区レトロタウン中崎町は、最近すごいスピードで町家が改修され、いろいろなお店に変わっていている。
ぷらぷら歩いていると、え?この前までここは空き家だったはず、、とか普通の家だったのに、、とか、びっくりする。

ひとつには、このエリアが少し有名になって、店舗としては貸し渋っていた大家さんたちが、貸してくれやすくなったこともあると、ある町家ショップの方がおっしゃってました。


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この昔ながらの連棟式2階建て町家の並び、どうです?
いい雰囲気ですね〜。
中崎町3丁目あたりです。


なんでも昔はこの通り、商店街だったとか、、。今では想像できないけれど。


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この長屋の一軒、これは昼間の風景ですが、夜初めて前を通った時、すごく懐かしい感じがしました。


夜道に店のオレンジ色の明かりが大きなガラス戸からもれてきて、あ、こんな景色、子供の頃よく見たな、、、と思いました。



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11月3日にオープンしたばかりだそうです。
そうだろうなあ。ここよく通ってるけど、見たことなかったもんなあ〜。
珈琲舎・書肆アラビクさんです。
いかにも手作りっぽい看板heart






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一応古本屋さんみたいだけれど、新刊本あり、「女学生の友」なんて古い雑誌もあれば、稀覯本とおぼしき本も並んでいます。




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セカンドハンドで新品より安い、というのが私が古本屋に行く理由ですが、稀覯本のコレクションのため、こういうところをハンティングするコレクターにもおいしそうな店です。
ただ私はそういう本の価値がわからないし(興味もないので)、珈琲舎の方の客になることに。


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他にお客さんはいなかったので、お店の奥、真っ赤な居心地良さげなカウチにゆっくりすわって、4種類ある珈琲から、水だしコーヒーをたのみました。
コーヒーの種類にもこだわりが感じられます



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席に座って、玄関の方を見たところです。
家の構造はこのあたりの町家ショップの典型的な作りとほぼ同じ。

特にうてな喫茶さんに似ています。→http://blog.kansai.com/cheruprifre/68



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カウンターにいるご主人。
改修にあたって、自ら手作りされた部分もあるそうですが、根本的構造の改修に関しては専門の大工さんの手をかりたとか。


この柱を一本抜きたい、とぬこうとして大工さんにとめられました。とご主人。(そりゃ、あぶないわ。)なにごともプロにまかすところはまかすべし。と、吉田兼好も言ってた(はず、、)。


0v5plaik 壁際に並ぶ水だしコーヒーのカラム。


ところでBGMの不思議な歌声が、ど〜もお尻がむずむずするようなというか、口笛を吹いてやった時の猫のように落ち着かないというか、不協和音というか、きいたこともないようなものなので、おたずねしたところ、
”ふだんはシャンソンなんかをかけているんですが、今日はお客さんが少ないので自分の趣味で、唯一音源が残っているカストラートの歌をかけていました。”とのこと。

  (カストラート:中世ヨーロッパで流行した去勢された男性歌手。
        ボーイソプラノの音域と成人の声量を持つ。
        人道的理由から現在は存在しない。)

そういえば「カストラート」という映画みたっけ。
その神の声と才能を持ちながら、癒えることなきカストラートの悲しみを描いた作品でした。
ただし、カストラートの声が再現できないので、女声と男声をコンピューターで合成して使ってましたね

ここでかかっていたのは、最後のカストラート、アレッサンドロ・モレスキという人の
20世紀初頭に録音された音源らしい。
いや、はじめて聞かせてもらいました。ほんとのカストラートの声を。
ちょっと居心地悪くさせるけれど、くせになりそうな不思議な声です。

このお店近くは作家さんの創作人形の展示もやる予定とかで、またお気に入りの場所が増えそう。 heart


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おや、水だしコーヒーがでてきました。
では今日はここら辺で、、、、。

2007年11月22日 (木)

梅田夜景〜韓国料理

外が暗くなるのが早くなりました。
冬至まではまだまだ夜が長くなるのね。
今日は6時前なのにもう外は夜。

スペイン語教室まで時間があったので、晩飯がてら久しぶりに梅田グランドビル(阪急32番街、31Fまである。32番街というからには32Fはあるのか、入れないだけなのか謎)へ。


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30Fからの夜景です。大阪駅から北西を見る方向です。
右に見えるのは梅田の新たな(といっても結構前だけど、、)ランドマークになったヨドバシカメラのビル。


こうして高いところから夜見るとごみごみして人だらけの大阪もきれいです。


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真ん中の高いビルは大丸デパート。
梅田は新たなデパート進出と、阪急などの建て替えなど再開発の嵐の中にあり、この数年でおどろくほど変貌すると思われます。


この32番街の上のフロアは昔から絶好の夜景鑑賞スポットで、ベンチなどおいてあって、ぼ〜っと外を眺めるのはなかなかいい時間つぶしになったのですが、いつのころからかホームレスさんのたまり場になったため、ベンチは撤去されてしまいました。残念!大阪らしいといえば大阪らしい。

たくさんのレストランが入っているのですが、今日の気分はちょっとスパイシーな料理、、、だったので、財布とも相談しつつ、韓国料理のレストランへ。


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ここはすごく照明をおとしているので本なども読みづらいほど。
でもおかげで席から見る夜景がまたきれいです。
写真はブレまくってますが、、。




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いただいたチヂミ。
(これまたハーレーション、、)
チヂミ、好きなんですよね〜。heart


でも、チヂミといえば、天神橋筋商店街5丁目付近に数件ある、”玉一”のチヂミが最高!(この店は韓国料理通の間では超有名です。)外はパリっとしてて、噛みごたえはモチモチ。
オモニたちの韓国語が飛び交うにぎやかなお店で、味の方は韓国料理では大阪一うまい!(と、私は思う)

実は韓国料理一時はまってました。日本料理はおいしいけれど、ちょっと物足りない時もあるのよね。

コチュジャン系の味付けが好きで、屋台のB級グルメが好きで、韓国のファミレスで食せるチゲ(鍋)の最後にご飯をいれて、おこげができるほど火にかけて食べるのが、またおいしくて、おいしくて、、、。

これを食べるだけのためにソウルに2回もいきました。
もちろん、冬ソナもチャングムもはやる前の話。

幸か不幸か韓流には少しも関心が持てなかったので、ブームになった時、ソウルへのチケットが入手できない状況になり、ちょっとほとぼりがさめるまで、おやすみ状態。

でもそろそろ、ブームも下火。近々またぞろソウルへ行って、おいしいもの食べよう、、、と思っとります。もちろん、B級グルメ!
また、ホットク(黒砂糖の蜜入りお焼きのようなお菓子)の屋台は数々あれど、仁清洞(インサドン)近くの交差点の屋台のが最高。
足のわるいおじちゃんがやってたけれど、今もまだやってはるかしら、、、?

キムチも好き!だけど、翌日仕事のある日は避けないとね、やっぱり。

日韓関係はいまだすんなりと良好ってわけにはいかないけれど、食べ物に関しては、韓国に降参!!の、私です。




玉一(タマイチ):
TEL 06-6353-8626
住所 大阪市北区池田町17−4
営業時間 14:00〜23:00
定休日 月曜、第3日曜

JR天満駅 徒歩4分 
地下鉄谷町線天神橋筋六丁目駅 徒歩3分 



2007年11月19日 (月)

「京都大不満」

Rns9iysl 題名だけ見ると、また京都人のイケズみたいなことを書いてるんかな?と、思いがちだけれど、いいえ、いいえ、どうして、京都の持つ日本の都市としての特殊性や、ひいては日本の国際都市としてのあり方まで提起している本でした。


作者はどういう方なのか、いまのところ他に著作がないみたいなのでわかりませんが、祇園で生まれ育ったイタリア系イギリス人の夫を持つ、御所西生まれ、祇園や上七軒などにすんでいた、筋金入りの京都人だそうです。




小学生の娘さんがいてはるそうで、年齢で言うと30〜40代くらいの方とおみうけします。

京都の衣食住や伝統行事、歴史的地理的背景など、京都で生まれ育った人しか書けないだろうなあという観点で書いておられます。
ただ、京都礼賛ではありません。京都という日本では特殊な都市を、冷静かつ時には批判的にみてはって、ではこれからこの町はどうあるべきなのか、ひいては日本が伝統文化の化石を抱いたままアジアの片隅の国にならないようにするには京都はどう役割を果たすべきか、など結構硬派な本です。

いろいろ目からウロコの内容がたくさんあるのですが、特にそうだなあと感心し、興味をもって読めたのは、京都の景観論争からはじまって、伝統文化は古いままそれにしがみついて守るだけでいいのか?というくだり。

例えば、明治中期に完成した琵琶湖疎水。
当時は景観破壊として槍玉にあがり、福沢諭吉らは猛反対の論戦を展開したという。確かに南禅寺にいまでこそ名所になってる水路閣のレンガ造りは、当時としては異様なものだったに違いない。
しかし!
東京に都が移って衰退した京都は琵琶湖疎水のおかげで経済復興をなしとげ、日本初の水力発電書が完成し、電力供給が可能になり、日本最初の市電が走った。琵琶湖疎水が建設されなかったら今日の観光京都の繁栄もなかっただろう。

つまり、伝統的景観に固執せず、新しいものの息吹を積極的に取り入れていた明治には京都には都市としての活気が存在した、、、ということかな。
これは一つの例で、筆者が言いたいことは次のくだりに要約されていると思う。

”京都がフィレンツェと同じ扱いにならないのは、(中略)歴史都市を次代に受け渡すための工夫をほとんどしてこなかったためで、守ろうとすると壊れるのが伝統美。都市デザインが満足に描けないのに、古いものを守るか守らないかの論争をしているから、都市景観が崩壊していくのを傍観しているしかない。”

”歴史都市を美しく保つには、経済活動においても先進的でなければならない。(中略)古いものにこだわる人はしばしば伝統に疎い。文化は普遍ではなく過去を振り切って進む生き物。伝統について保守的なままでいると伝統破壊者になっても気づかないものだ。”

今でこそ、渋い奈良のお寺も、できた当初は大陸系、きんきらの極彩色だったはずで、銀閣寺と比べて、金ぴかすぎる、と日本人には受けが悪い金閣寺も、建築当初はやはり、金キラで、そうでなければ華やかな北山文化の粋は語れない。、、、、なるほど、確かに。


「京都愛好家の幻想」というくだりでは、私には耳がいたいこともいっぱい書かれている。

”、、、町家がこれほど礼賛されるのも、現代の住宅建築が無粋で退屈で鑑賞に堪えないからだ。しかし町家のデザインに焦点を当てたとき、奉り過ぎではないかと思う。(中略)日本の伝統美はくすんで色彩に乏しい。その陰影の美こそ日本独特であって、そこに絶妙な調和と落ち着きの世界がある。それがわかるひとは深い芸術の理解の中にいる。そういわれれば返す言葉がない。そうして町家を眺めればなるほど美しい、これぞ後世に残すべき大切な文化財、、、(中略)京都に暮らす外国人にこうした錯覚の美の中に遊んでいる人をしばしば見る。”

(うっ!これって私のこと?)


”町家に着物で住んで、趣味の工芸品を作り、お茶やお花をたしなむ。弘法さんや天神さんで骨董品や古い家具を物色する。そんな絵に描いたような京都暮らし、、、は流行か。”

(う〜ん。将来の京都暮らしに私が描いているイメージそのままやんけ。
これは幻想なのねぇ、、汗)

(でもでも、)

”実用価値で町家をとらえるなら、手頃な家賃で案外なところに住める。昔ながらの暮らしも体験できて便利。、、(中略)お年寄りの多い町中では、おつきあいの幅が広がり、伝統をになっているさまざまな職業の人たちと知り合いになれる。生活の中にお茶やお花の世界が入り込んでいる。京都らしいあたたかな人情に触れることができる点で、これに優るものはない。”

(うん。そうだろそうだろ)

”町家が好きでたまらない人が京都人にいるとは思えないし、、、(中略)どうも景観論の引き合いに町家に焦点をあてるのが流行になっているらしい。京都暮らしのイメージだけが先行しているのだ。”

(はあ、京都人からみたらそんなもんですか、、、、)

いや、ますます京都に住むのはてごわいなあ、と思う反面、京都の景観論争がいかに将来へのはっきりしたビジョンがないままなされてると思うと、だめじゃん、京都人、と思ったり、伝統文化が濃密に集中している京都がだめなら日本全部が伝統文化国家として傾くし、しっかりがんばれ!と思ったり、、、。楽しめました。

京都大好き人間(特に京都以外に住んでいる人)は是非ご一読を!




2007年11月16日 (金)

御所籠

色紙点前で使う御所籠を手に入れました。

茶箱点前はそれぞれ季節にちなんで、卯の花、花、月、雪、それにプラス和敬点て、ですが、それらよりさらに色々こまごまとしたお道具を使う優雅なお点前が色紙点てです。


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ざっくりとした籠と、紫の打ち緒、なかなか渋いでしょ?



御所籠は裏千家13代の円能斎愛用の籠だったもので、14代の淡々斎(今の家元のおじいちゃんやね。京都大学の心茶会創立時に助力していただいたそうで、生前は存じ上げませんでしたが、なんとなくなじみがある、、、)がこれを使った点前を考案したそうです。

4枚の古帛紗を色紙のように散らして使うため、色紙点前というとか。


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籠の内側は利休梅緞子が張ってあります。
この渋さもわたくし好みheart



どこぞのお茶の先生が、高齢で教授をおやめになるとき、どなたかに使ってほしい、ということで、縁あって私のところへ来たものです。
だから新品をワンセット買うとン十万するところ、すごくお安かったです。
(^ ^)


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中のちまちましたお道具も込みです。


大津袋に入った2つの小振り茶碗、網袋入りの振り出し、茶巾箱、金襴や緞子の古帛紗(実は紫の塩瀬の古帛紗だけ欠けています。)などなど、かわいいお道具が次々とコンパクトな籠から魔法のように出てくる、見た目に華やかなお点前です。

色紙点前はけっこう複雑なので、今年やっと雪月花茶箱点前をさらった私には、まだ少しむつかしい。
でもせっかく手に入れたのだから、がんばって修行修行、、、。

同じ社中の後輩たちは御所籠を見たこともない、という子も多いので、ちょっとだけ教室で披露しました。
先日茶名披露されたWさん、やはり御所籠ほしがってはったんですが、タッチの差で私がいただいてしまいました。オホホ(Wさん、ごめんね〜)



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さて、本日のお稽古に着ていった着物。


お稽古に毎度毎度活躍してる伊那紬とゼンマイ織りの帯ですが、お初に紫系の帯揚げ、帯〆をあわせてみました。
紫系は洋服では私のワードローブにはない色です。
でも、着物だと使ったことのない色も冒険できます。思いがけない色合わせが意外にシックだったりするところ、やっぱり着物は奥が深いなあ、と思います。



2007年11月14日 (水)

おひさしぶりどすなあ

縮緬細工の人形のうさこどす。

すっかりご無沙汰してましたが、うちはちゃ〜んとおかあはんの家のタンスのうえに、行儀ようすわってましたんえ。
 → http://blog.kansai.com/cheruprifre/156

おかあはん、うちがタンスの上にじっとしてるとほこりかぶってしまうんとちがうか、いうて大きなガラスの瓶買ってきはってん。
なんや雑誌でこんなん見たらしいわ。
で、うちを瓶の中にとじこめはって、、、。
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ううっ、、、息が苦しい〜
(って、んなわけないやろ!byうさこの母)



冗談やって。smile
瓶でうちの顔がちょっと歪んで見えるのは気に食わへんけど、まあ、これでほこりかぶることものうなるし、ええかな。
いっしょにかざってもろた蔓の実も、なんとのうおしゃれやし。heart

(オホホ、うさこ、それ、”ヘクソカヅラ”っちゅうすごい名前あるんよ)

(慣れへん京言葉はむつかしおすな〜汗)

2007年11月13日 (火)

御堂筋銀杏並木

先日所要あって大阪は本町に。
地下鉄の駅から地上に出てみるとそこは御堂筋。


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御堂筋というとやっぱり銀杏並木ですが、やはり暖かい変な気候のせいか色づくのが少し遅いようです。



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それでもうっすら黄色く紅葉してきて、あと1〜2週間もすれば、みごとな黄金色が見られるのでしょう。



と、色づく葉っぱを愛でて、アホみたいに上を向いて歩いていたら、、、、ん?なんか臭い、、、。
このにほひは、、、ひょっとして、、、


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そう!あの銀杏(ぎんなん)の実のにほひですわ!



確か、御堂筋のぎんなん落とし(国道事務局が毎年やっている行事で、イチョウの木をゆらして下に落ちたぎんなんは拾ってもいいのです。)はひと月ほど前のはず、、。

こうして残ったやつが、歩道のあちこちに落ちて、人の足やら自転車やらにふんづけられて、悪臭(秋らしいにほひといえば、そうかも)をはなっているのね。
これもまた御堂筋の秋の風物詩かしら、、、。

子供の頃は火鉢で、ばあちゃんが食べるぎんなんを、よく煎ってあげました。
アツアツの殻を上手に割ると、翡翠色のぎんなんの実が顔をだすのです。きれいでした。でも殻を割るのはむつかしかったし、ぎんなんの苦みは子供は苦手。

今はぎんなんを煎って食べる事もなくなりましたが、外で食べる時、ああ秋の味だな、と思います。
大人になっておいしさがわかるようになった食材のひとつです。
(まちがってもパック入り、殻なしのは買わないでね。まずいです。香りも味も独特の歯触りもありません。←最近失敗した私よりの忠告)


2007年11月11日 (日)

庭いじり

毎年この季節、花の端境期というか、何を庭に植えるか悩みます。夏の花は勢いを失い、冬の花、パンジーやらビオラやらはまだ店に並ばないし。
ただし今年は、いまだに暑いくらいの気温のせいか、まだ夏の花が元気。でもさすがにそろそろ植え替えしないとね〜。


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この怪しいおばさんは?
ハイ、わたくしの庭いじりの定番スタイルでございます。


昔、アガサ=クリスティの小説で素人探偵?ミス・マープルの趣味が“庭いじり”と訳されていたので、長いこと私も“庭いじり”をたしなんできましたが、今時は”ガーデニング”と言った方が高尚そうにきこえるようで、、。(中身は同じなんだけど、、、)



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園芸店で秋の花々を買ってきました。
いずれも花期は短いので、冬の花までのつなぎとして。


さて、どのように植えましょうかねえ。
夏の間悩まされた蚊もいなくなったので作業は楽。
ただし翌日腰痛が、、、、。



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摘み取った秋の花、藤袴、秋海棠 を買ったばかりの焼締めの小さい花瓶にいれてみました。


おもしろい円錐形のジュースのガラス瓶があいたので、これにも花をさしてみました。


2t4aajoc おい、おい。プリ、それは猫草ちがうよ!




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「ちっ!でもまずかったわ。」

2007年11月 9日 (金)

大阪天満宮〜天満天神繁昌亭

ちょっと朝夕寒くなってきました。
例年ならとっくにストーブ出してるんですが、今年はまだまだ無しでいける!とねばっていましたが、
↓こいつらが、”出せ!はよストーブ出せ!”と、うるさいので、ついに根負け。


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早速ストーブの前でおくつろぎ(過ぎ)モードのおふたり(二匹)様。


それはさておき、先日大阪は天満宮で裏千家の献茶式がありました。なんでもここでするのははじめてだそうで。

献茶式はともかく、それについてくるお茶席は、いつもぎゅうぎゅう詰めで、お道具も手に取ってみることもできず、機械的に客をさばいている、、という感じで、はっきり言って好きではありません。

でもいろいろと義理で、、、、。

平日でしたが職場の近くなので、チャリをとばして天満宮へ。


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日本一長い天神橋筋商店街の、ここは南の端に近い天二(天神橋二丁目)商店街の入口。

ここでチャリをとめて商店街の中へ。



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はい、長いですね〜。
真んなかあたりの天井からぶらさがってる提灯の下を左折すれば天満宮はすぐ。



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ここは天満宮の裏の入口になります。



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献茶式はもう始まってますが、これは人が多そうなのでスルー。
着物の方がやはり多く、後ろからきれいな帯姿を拝見。


案の定、お茶席の本席はすごい順番待ちなので、待ってると仕事に戻れなくなりそうなので、これもスルー。

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でも券買うのにお金払ってるし、、、と、まだ11時前だったのにも関わらず、お昼代わりの点心はしっかりいただきました。


京都のどこかの料亭の物らしい。薄味でおいしかったけれど、昼飯代わりとしては、ちと少なすぎ!

青年部主催の副席は回転が速そうなので、これだけでも、、と待つこと1時間。
なんとか入席できました。


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お菓子は天満宮ゆかりの紅白梅の白雪こう(はくせっこう)。


写真は撮れませんでしたが、立礼でやっぱしぎゅうぎゅう詰めsad
残念だったのは、点出しのお茶がダマがいっぱいで、泡もしっかりたってなかったこと。
「点出しだからといって手を抜かないように、一期一会の気持ちをもって。」と、お茶会の水屋で先生がいわれていた意味がよくわかりました。
水屋が必死でたくさんのお茶を秒刻みで点てているのはわかります。
でも、客にとってその一碗が今日のお茶会のすべてと言っても過言ではないのです。
気持ちよく帰っていただけるか否か、その一碗に掛かっていると思うと、心しなければならない、という教訓。

さて、お茶をいただいて急いで職場に帰ろうと、
裏門にくると、、、


Joqeapno な、、なんだ?!
この行列は??


てけてけ行列を追ってみると、、

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おお!
天満天神繁昌亭!、、のチケット売り場に並ぶ行列だったんですねぇ。

約1年前、桂 三枝さんたちが中心となって作った、関西では60年ぶりの落語専門の定席(毎日落語がかかっている小屋)です。

すごい人気らしいです。
前売りはとても手に入りにくいので、こうして当日券をならんで皆さん買ってるのですね。
私も一度は行きたい!と思いつつ、このありさまでは当分無理、、のようです。

NHKの朝の連ドラ”ちりとてちん”も上方落語が舞台で、この繁昌亭のあたりもようでてきます。
だもんで、よけい人気出てるみたいですね〜。

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ちなみにこの日の昼席は、桂 小米朝さん、森乃福郎さんたちだったようですよ。
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2007年11月 7日 (水)

年下の姉さん弟子のお茶名披露茶事

過日、好天に恵まれ、お茶の先生宅でお茶名披露の茶事によばれました。
今回、お茶名のお許しが出たのはWさんとHさん。
どちらも私より年下ですが、今の先生の弟子としては姉さん弟子になります。


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冒頭、先生に導かれてのご挨拶。
お二人ともちょっと緊張気味。




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床のお花は椿(種類は不明)と
長引く暑さの中、ようよう色づいてくれた照り葉です。



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まずはWさんの炭手前。
いきなり風炉から炉に変わったこともあって、すごく緊張されてます。
がんばれ!


一緒に修行をし、茶道に対するいろいろな思いを語り合った仲です。よく途中で投げ出さずがんばられましたね、と声をかけたい気持ちでした。


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彼女が一目見てほれこんだ栗香合です。
色といい、艶といいほんとの丹波栗みたいで手のなかでほっこりする感じです。



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主菓子は鶴屋八幡(大阪では一番いい上菓子屋さんと、私は思う。)
銘は唐衣。
化粧する秋の山の風情ですね。



8ohqdgdw 次はHさんの濃茶と続き薄のお点前です。



彼女は京都に憧れ、京都の町家で暮らすのが夢なんですよ。
いつもお稽古はちゃんと着物をお召しです。
着物のお好みもうるさいんですよ。smile
お点前の一挙手一挙手がとてもきれい。


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お干菓子のお盆は螺鈿細工の群雀。



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さて、お薄の茶碗、一見何の変哲もないでしょ?


ところが、ん?なんだか変な手触り。
一服いただいて、茶碗を裏返して見ると、、、


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おお!岩の隙間から爪を出した蟹さんが!

あんまりリアルなので土で出来ているとは思えないほど。
蟹のモチーフが得意だった佐々木二六さんの茶碗だそうです。


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棗は松島棗。



Qicmjof1 Wさん、Hさんを囲んで、一座建立のみなさんで記念写真です。


どの世界でも、同じ釜の飯を食べた仲間、というのはいいものですね。お互いの苦労も喜びも共有できます。
ここの社中を離れる時が来ても、姉妹弟子とは細く長くつきあえる、、そんな気がします。
茶道にまつわるいろいろな伝統、文化、知識もっと勉強したいと思っています。(プロにはなりませんが、、、。)

おまけです。
着ていった着物です。

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松葉+鮫の複雑な江戸小紋です。
帯は唐織り(能の衣装に使われる技法です。)
母が嫁入りの時に準備してくれ、長いこと箪笥の中で眠っていたもの。



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マイブーム?のしゃれ紋。
宝づくしです。


2007年11月 4日 (日)

Machiya de ほっ〜お誂え着物・夷風

まだまだ千両ガ辻シリーズ?続きます!

ギャラリーMachiya de ほっ。ここは千両ガ辻のどまんなか。実は名前だけ知っていたのですが、はっきりした場所はしりませんでした。

大宮通りを今出川からぷらぷらあちこちの立派な町家を眺めながら南下していた時、なかでもひときわ目を引く立派な町家がここだったんですね。


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でも以前見たガイドでは”Machiya de ほっ”さんの名前が大きく出ていましたが、
“夷風”の字が大きいような、、、、。



ここは”墨遊漫画家”南久美子さんのご実家で、なんでも江戸時代からの(140年前!)町家で、先代は電器屋さんだったとか。いわゆる看板建築で、表はセメントで今風の外観にしていたのを、もとの町家に改修されたそうですよ。


M5ehddb3 中に入ってみると、、、
おおっ!すばらしい火袋を擁した走り庭。
ここをちょっとした休憩スペースにしてはります。

いい感じですね〜。こういう感じ、憧れです。lovely

座敷をのぞくと美しい友禅の着物がたくさん展示してあります。あれ?ここは漫画のギャラリーだったはず、、、。


V6yb0cpm うなぎの寝床の長〜い座敷が奥の庭まで続く、町家の典型的な間取り。



中をのぞいていると、奥の方で座っていらした男性が”どうぞ、遠慮なくおはいりください。”


8fzijypt この家の主で南久美子さんのご主人、南進一郎さんでした。



南さん、友禅の染色作家でもあり、町家再生工房の責任者でもあるそうです。
最近はここをアトリエにして、生地選びからデザイン、染色、地色選びなど、注文者と相談しながら誂える着物を創作しておられるそうです。
で、奥様のギャラリーは二階へちょっと押しやられて(^ ^;)大々的に玄関の暖簾にもアトリエの名前夷風(いふう)の名前の方が大きく、、、。

行った時は留袖になる白生地に鶴の下絵を描かれていました。
問屋などの中間マージンがないぶん、仕立て上がりの値段が呉服屋さんの値段の半分から三分の一とか!

さすが西陣、こんなアトリエもあるのね。

刺繍やら、模様の配置やら、自由に注文がつけられるのは、普通の呉服屋さんではなかなかむつかしいもの。

それに新しい呉服があまり売れないのは、末端価格がべらぼうに高くなることにもありますよね。
感性が合えば、こういうアトリエで着物を誂えるのは楽しい。それにお値段もリーズナブルならいうことないですね。


Ohz8g3ra この町家の坪庭です。
このくらいのコンパクトさがちょうどいい。
家の坪庭を造る時の参考になります。



さて、お二階は南久美子さんのギャラリーになっていて、おもわずクスッと笑ってしまうフレーズ付きの絵(漫画?)が展示されています。
例えば、”がんばれへんときもある”では猫が一升瓶をかかえてやさぐれてたり、”買えへんときもある”で、缶ビール飲みながら売りマンションの広告を見てる猫とか、、。
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Cuvpwhrt 二階から走り庭を見下ろした所。
ほんま立派な町家だなあ、、、。


と、一軒で二度も三度もおいしい?町家でしたよ、ここは。
smile

町家紅茶館卯晴

京都は大宮通り、千両ガ辻あたりです。
ここに紅茶の専門のお店があります。
ここも町家ショップらりぃに参加してはって、ずっと行きたかったのです。


Tjb1wmj5 大宮通りに出ている小さな看板。
通りをちょっと東へ。
町家紅茶館卯晴(うはる)さん



Pis2y4gg 廻りは町家の普通のお宅ばかり。
車などは入って来れないので、閑静です。


お店のメニューに書かれていた説明では、築70年以上の町家を改修してできたお店だとか。
やや手狭ですがそこが何やら懐かしい、自分のお家に帰ったような気分になります。

Y0bpjhl2 カウンターは銘木屋さんであつらえた栃の木の一枚板だそうです。

カウンター前に並んだお茶の缶は中にお茶が入っていて、手に取って選べるようになっています。
缶のシールがお店のマークになっていてかわいい。
お茶葉は買って帰れます。


36hra7qu 昔のお家の小さいちゃぶ台みたいなテーブル。
中国の古木でできてるそうですよ。
この前に足を投げ出して座れるので、さらにくつろいでしまいそうですね。


小さい本棚があって、町家の写真集などおいてあります。
画像はありませんが、天井にはもともとあった太い梁が走っており、これに照明を取り付けておられます。
参考にしたいインテリアです。


Kyynizsg 若鶏の香草焼きのランチ。
右上の白い丸いのはモツァレラチーズ。

ここのオーナーさんは食材にこだわっておられ、無農薬有機栽培のものしか使わないとか。
卵、野菜、チーズ、小麦粉、それぞれこだわっておられます。小さい子供さんにも安心して、、、というコンセプトですね。(最近食の安全をおびやかすニュース、多いし、、、)

おいしかったですよ。
ただし、やや胃袋大きめ、の私にはちょっと量に問題が、、、。
スイーツもおいしそうでしたが、他にも回りたいカフェがあったので、また、次回のチャンスに。


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紅茶館ですし、やっぱり締めは紅茶。
スリランカ産のヌエラワリアをチョイス。
このお茶はちょっとスパイシーで、ぴりっとした感覚があります。

おしゃれなガラスのポット、カップなので、きれいに澄んだ明るい茶の色がよく観察できます。


Dxl2xppn 大きな窓の外はちいさいミニ坪庭。
手前のこれまた小さいグリーンがすてきです。


お茶をいただきながら、静かな静かな時をすごすのもたまにはいい。heart(毎日ならきっと飽きるけどwink

2007年11月 3日 (土)

京町家〜京散歩〜

昨日は一日秋らしい爽やかさで、京都では普段非公開の寺院や御所などの一般公開があったようです。
昼から思い立って一人で京都に出かけ、西陣あたりをブラブラしました。


Lenawaql 大宮通りです。

この辺りは昔「千両が辻」とよばれ、糸偏の商売が興隆をきわめたころは一日に千両もの金が動いた、、というところからきたそうです。

昔京都に住んでいた頃は、左京区+上京の一部が生活圏で、西陣を始めその他の町はほんとに表面的にしか知りませんでした。


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(大宮通の糸偏商売の現役の町家。)


最近、あちこちの町家ショップをたずねて歩き出してから、そのお店だけでなく、その界隈、そこに至るまでの道々に思いがけないたくさんの発見があり、京都という町を再発見した、、、という感じ、意図せぬ収穫であります。



例えば、、、

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二条通を歩いていて見つけた面白いお店。
「吉田染料店」。やっぱり染め物の町だから、その関係の方が行くのでしょうか?


残念ながらお休みでしたが、クエン酸、酒石酸、それに食用色紅??なんだか謎のお店。


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二条通を東へ。すると雅楽の調べが聞こえて来て、なにやら人だかりが、、。
と、思ったら巫女さんが舞を奉納しています。

神社の名前は薬祖神社。
これは糸偏とはちょっと違うようだが、、、。


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ポスターを見てみると、なんでも日本古来の神様、中国の古代の薬や医療の神様、はてはギリシャの医学の祖、ヒポクラテスまで祀ってあるそうな、、、。

なんだか節操ないような感じだが、、、、。私も関係ある商売といえばそうなので、ちょっと手をあわせました。

その他、お干菓子で有名な亀屋伊織さん。
小売りしてないのは知っていたので、干菓子をおさめた桐の箪笥だけ見せてもらいました。

町家カフェでユニークなbibliotic Hello!さんではコーヒーを。
それにしても、大阪で残っている町家を、わあわあいいながら写真に撮りまくっていますが、京都では写真を撮るのが途中であほらしくなってしまいました。だってあっちもこっちも町家だらけ、、、なんですから。


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西洞院竹屋町の木版印刷のお店、竹笹堂さん。

実はここ、NPO・風の会主催の町家ショップらりぃの、5つめのお店でした。
(参加町家ショップを回ってスタンプを集め、5つ目で記念品と引き換え)
ここの木版ブックカバーを記念品にと、ねらっていたんですねぇ。


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ここの紙料はどれも日本の古典柄の木版が押されて、わたくし好み。heart
ここで手に入れた便箋や、しおり。
記念品にいただいたブックカバーは右下の北斎の浮世絵のものです。

このお店で記念品ゲットしたのは私が最初だったみたいですよ!

そして最近オープンしたばかりの姉小路堺町の「和の京都セレクトショップ・京都屋」さんへ。
暗くなってからだったので、建物の写真はうまく撮れませんでしたが、新築ながら平成の町家、がコンセプトで、町家格子などのモチーフが使われています。

ここは狭いながら、吉田茶園のお茶、西陣織を使った皮細工、和柄アロハシャツ、竹細工、お干菓子、手ぬぐいなどなど京都もんがいっぺんに買えます。
ちょい有名なくずし懐石・縁のおむかいです。
ここは先日、俵屋に泊まった時、近いので夜ウロウロしたのですが、こんなお店が建築中だったのですね。


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京都屋さんでゲットした帯飾り。本ツゲのミニ櫛がかわいい。


さらに寺町にでて、この辺りは今でも土地勘あるわ。
鳩居堂さんが目に入ったので、お立ち寄り。
学生の時、お茶会で使っていた練り香、「黒坊」はここの名香。
最近花月のひとつ、仙遊之式から自分でも聞香してみたくて、セットを探していたのですが、聞香炉に今ひとついいのがなくて、、。


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鳩居堂さんで、見つけましたよ。渋いの。
忙しい日々でも、ちょっとお香を焚いて楽しむゆとり、ほしいですねぇ。


寺町を南下。京都に来た時には時々のぞく、和装小物のゑり正さんによって、最後に

J7xl4wwb おしゃれな半襟買いました。
スワロフスキーのビーズ付き。


いやあ、散財もしましたが、京都を満喫しました。

京都に越したら、行こうと思えばいつでも行けるのね、、、って、越してしまうと、いつでも行けるわ、と案外行かないかもしれないですね。
それでも
若い頃の自分と、時を経て変わってきた環境や考え方をもって、新たな、この歳にふさわしい京都生活がおくれる日が楽しみでわくわくします。

もう一つ、最後に思ったこと。
堀川辺りを歩いていて、東山連峰が存外近くに見えたこと。
左京区は東山の麓なので、朝に夕に眺められましたが、少し西の堀川からも手に取るように見えるのですね。
洛都はコンパクトにできている町なんですねえ。