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2012年5月17日 (木)

メジロの雛も孵りけり

GW前のこと、夜にお掃除をしていて、雨の日用の躙口(作ったんです、いっちょまえに)を開けたら、目の前の楓の枝がえらいしなっていたんです。

よくみるとなにやら巣のような物が、、、、

すわ、これはスズメバチの巣でわっ!!

ならば駆除せねば、、、と懐中電灯でおそるおそる照らしてみれば、、、、
なんだかスズメバチとちがう。
糸くずやビニールのきれっぱしなんかも巣に編み込んであるし、、、、
で、よくみると、、、、
目があったんです、抱卵中のメジロと、、、、coldsweats02coldsweats02coldsweats02


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昼間に外からみると、矢印の裏ぐらいに巣があるのですが、まったくわかりません。
まさにカラスなどの外敵から守る絶妙な位置に営巣したものです。

小さいメジロの賢さを見る思い。


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おどかしてメジロにストレスを与えてはいけないと、遠くガラス戸越しに毎日眺めていました。

今日もちゃんといるいる。
抱卵中は身動きがとれないのね。


しばらくすると親鳥の姿が見えない日もあり、どうやら雛が孵ったようです。

見るたびに親鳥が虫をくわえて運んできていたので、毎日かなりの回数エサを与えていたのでしょう。

でもガラス越しでものぞくと親鳥は決して巣に近寄らないので、なるべく刺激を与えないように。

これは給餌中の貴重なショットです。(かなり望遠で)

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でも数日前から雛のすがたも見えなくなってしまって、大丈夫かな〜と思っていたのですが、庭の廻りでメジロのチーチーという鳴き声が盛んにしていたところをみると、無事雛たちは巣立ったようです。


庭の近辺で鳴いていましたが、いずれ山へ帰っていくのでしょうね。


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空になった巣をのぞいてみました。

青いのはビニールのゴミ袋の切れっ端のようです。


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うまいこと作るもんだなあ。
これ自体、アートですが、力学的にも絶妙。
自然の摂理に感動です。

しかし、メジロの親が建設中のときは全く気づかなかったなあ。


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巣の真下には、雛たちの落とし物coldsweats01


元気ですごせよ〜。

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、、、で、雛の巣立ちに遅れること数日、わが家の雛もようやくかえりました。

生まれる前から準備しておいた初着。
いつも帯などの染めをお願いしている染め工房 遊さんに地色から決めて手描きしてもらいました。
七五三の三才参りにも使うので。

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ウサギがかわいいの。lovely


   初孫や メジロの雛も 孵りけり    しぇる

2012年5月15日 (火)

上賀茂社家〜西村家別邸

(2日ほど、アクセスがうまくできない状態になっておりましたが、復旧しました。)

大田の沢の杜若を見に行った帰りには、明神川ぞいのたちならぶ社家(かつての上賀茂神社神職のお家)の風情を楽しみます。

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明神川の水は上賀茂神社の「ならの小川」の続き。

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かかる橋には、橋なんだか、土手なんだかわからなくなっているようなものもあって、風情がありますね。

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藤木通りからそれるあたりの川のカーブ。
ここ、けっこうお気に入りのスポット。

白川も、琵琶湖疏水もそうだけれど、京都の水のある景色ってほんとうにいいなあ。

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この曲がり角の向いには、上賀茂神社の末社、藤木社。
この大きなクスノキがご神体。
そういえばなにやら神々しい威圧感が、、、

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唯一公開されている旧・社家の西村別邸、オープンしているようなので入ってみましょう。

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玄関を振り返ったところ。

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玄関をはいってすぐの、おそらく茶室だと思われる小間。

さて、現在は西村家別邸ですがもとは社家の錦部家の屋敷だったとか。

現存の建物は明治のころ、建てられたそうですが、庭はなんと1181年、上賀茂神社の神主だったその名も藤本重保が作庭したものなのです。


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奥座敷からみた庭。
ひときわ鮮やかな、若葉が赤い種類の楓(ノムラモミジ?)が目をひきます。
その足元に明神川から引いた水で曲水の宴ができる小川が流れていますが、ここを流れたあと、また水は明神川に帰ります。

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ここもまた、新緑が美しい。

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さきほどの茶室のおとなりにある水屋。


こんな庭を眺めながらのお茶会は、さぞや景色がごちそうだったろうと、、、


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かつて神主さんが出勤(?)する前に禊ぎをしたといわれる井戸のあと。

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数寄屋テイストいっぱいlovely

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こういうたたずまいは、たまりません。
ああ、住んでみたい!

(でも庭掃除がたいへんね、きっとcoldsweats01


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このあたりにだけ生えるという小振りのカモシダ(賀茂羊歯)。

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こちらも茶室として使われていたのでしょうか。
壁床(釣り床)に楊枝柱。
数寄屋の教科書をみているようだなあ。


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裏の池庭はまさに「緑陰」というところですね。


目も心も癒されたあとは、、、、やはりお腹も癒さないと。


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定番の神馬堂でやきもちを食べ歩きしたのはいうまでもありません。
おほほほbleah

2012年5月12日 (土)

大田の沢の杜若〜未生流笹岡・家元のお話(野村美術館講演会)

   神山や大田の沢のかきつばた
       ふかきたのみは 色にみゆらむ
  藤原俊成

上賀茂神社から徒歩10分ほど、カキツバタの群生地で有名な大田神社へ。

学生の頃、一度この季節に来たことがありますので、ウン十年ぶりの訪問です。

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説明はいりませんね。
ただただ凜と美しい。

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冒頭の歌にみるように、はるか平安の昔から大田の沢に群生していた杜若(カキツバタ)。
国の天然記念物になっています。


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花びらのようにみえる、実は萼(がく)に細い眼のような筋がはいるのが特徴。
これは花菖蒲と同じで、アヤメとはちがうところ。(アヤメは網目模様)

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花の紫をひきたてているのが、このしたたる緑のいろと、直線的できっぱりした形の葉ですね。


さて、この美しい杜若を見て、その午後には野村美術館の恒例の講演会へ。


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初夏の碧雲荘脇のいつもの小路。(疏水分線)

東山も笑っています。(山笑フ)

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この季節土手を占めるのはこの黄色い小花。
名前は不明ですが、、、、

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本日の講師は昨年家元を襲名された、いけばな・未生流笹岡の笹岡隆甫さん。
以前からイケメンの次期家元として注目されていたお方ですが、なによりその経歴がユニーク。

3才から先代家元であった祖父の養子になられて、家元を継ぐべく育てられたそうですが、お父上が京大の数学の教授、御本人も京大の建築科で二足の草鞋をはくべく建築の勉強をされていたのです。

天は二物も三物も与えられる方には与えられるんですねえ、、、、coldsweats02

ほとんどかぶりつきで講演を拝聴しました。(ウシシlovely


タイトルこそ「いけばなと茶の湯」でしたが、ほとんどいけばなのお話coldsweats01

そこで流派の花、未生流笹岡の「流花」が杜若だと初めて知りました。

まあ!
朝見てきたばかり。


杜若の紫色は日月和合の色、最高位の花として大切にされてきたそうです。
杜若を生けるときはとくにあたりを清浄にして、、、をこころがけるのだそうで。

また、葉蘭・水仙とともに、いけるのに難しい葉物(はもの)で、葉組(葉をいけるのによい葉を選んで組んでいく)をするのに、必要な葉数の10倍は用意して、選別するのですって。

私は華道は習う機会がありませんでしたので、かげでそんな苦労をされているとはつゆしらず、お茶の花は「野にあるように」なので、適当にcoldsweats01投げ込んだだけですませていました。

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さて、先代も京大の経済学部(理系です)卒業、今の家元も建築科(理系)というだけあって、笹岡流の教え方は論理的に学ぶ、というもの。
たとえば枝と枝の比率は1:√2になるように、、、というような寸法表があって、これを使えば、だれでもきれいにいけられるとのこと。

そしていけばなというのは、いけた瞬間が完成ではなく、時間をかけてうつろっていく、その枯れた姿までみとり愛でるものなのだと。

対して西洋のフラワーアレンジメントは盛りの瞬間だけを愛でるもの。多くはシンメトリーで面として欠けることなく完成しているが、いけばなには余白があり、非対称の美がある。

この日本人が生まれながらにして持っている非対称の美への憧れは、造園、建築などでもいかんなく発揮されていて、例として法隆寺の伽藍をあげられました。(さすが建築家!)
なるほど、とてもよくわかる。

さらに枯れて落ちた花や落ち葉までめでるのは日本人だけかもしれません。

では、茶席の花は?

笹岡さんはこれをその一瞬で時間のうつろいを表現するもの、とおっしゃる。

これは椿を茶花としていけるのに、けっして咲いた花ではなく、開く前のほんのすこしほころびかけのつぼみを使うことなどに表されているかもしれません。

これから花開いて、ぽとっとおちるところまで思い描くことができるのですから。

そう思えば、茶花をいれるのにも、心していれなければなりません。
適当に投げ入れ、、、ではだめなのよ。
今度から、襟をただして心をしずめていれよう。


<付記>
野村美術館の「かなの美」、後期展示にかわっています。
今回もすごいです。
先日陽明文庫展で学習した近衛家熈(予楽院)さんの和漢朗詠集の軸などもありました。
あと、地下に展示されている釜、炉縁、風炉もすごいよ〜!
迫力満点、お見逃しなく!