フォトアルバム

2010年3月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
ブログ powered by TypePad

2010年3月19日 (金)

花月のお稽古〜夢見月

月一の花月の日でございます。

この頃必ず最初にやる慣例になった仙遊。

お花、初炭、香ができますので、最初にお稽古するのにぴったりなんです。


P1040495

準備されたお花もだんだん華やかに春のものになってきました。

花の名前をいろいろお聞きして、、、、聞きすぎて忘れましたcoldsweats01

左の藤のように垂れ下がっているのが木五倍子(キブシ)というのだけは知っていたので。

P1040496

「桃花千年春(とうかせんねんのはる)」

桃もとうに散り始めていますので、ぎりぎりのお軸です。

禅語なのですが、出典がわかりません。

意味は「百花為誰開(ひゃっかたがためにひらく)」や「柳緑花紅 真面目(しんめんもく)」に通じるものがあります。

季節が来て、自然はそれぞれの持ち場で、誰のためというわけでもなく作為のない美しさをみせる。

すべてはあるがままにある。それを悟らないから人生は苦しいと思う、、、と、そんな感じでしょうか。

ともあれ、むつかしい講釈をたれなくても、季節感を感じるだけで十分。


P1040499

お菓子の方は一足早い「桜」。

中の餡もピンク色で、いただく気持ちもほんのりさくら色です。(いくつになっても女性は桜色、好きなんです)

お稽古場、一番乗りでしたので半東をやらせていただきました。

茶室と水屋をいったりきたり。しかも釣釜の炭点前、炭をつぐ以外はすべて半東の仕事ですので、この前の復習もできてラッキー。

仙遊の方もこれだけ何回もやると、さすがにさらさらできるようになりますが、前半の緊張がとける後半になると、ちょっと皆様、集中力がなくなってきてよれよれ一歩手前でした。


P1040500

東(とう)さんの活けられた花があまりに見事だったので、廻り花の最後を飾る半東としては、白玉椿のみぬいて、胡蝶侘助に代えるだけにいたしました。


問題は次の茶通箱付き花月。

昨年の秋くらいにして、もうこんがらがってこんがらがって、、、

茶通自体のややこしさに加え、この花月だけなんでも正客、お詰めが出会いで返す、とか、薄茶の花月に入ったとき、初花、次花がそれぞれ茶器を置き換える、とか、道具拝見の時の独特の並べ方、折据を返すタイミング、、、、などなど覚えきれません。

ましてや半年に1回ではね〜。

20代のころの記憶力があれば、、、、と最近とみにわるくなった物覚えと、とみによくなった物忘れがうらめしいsad


P1040501

(拝見終了で帰ったときの茶通箱の姿)

お稽古を終えて帰る道すがら、あちこちでもう桜のつぼみがちらほら開いているのをたくさん見ました。

絢爛豪華な季節はもうすぐそこなんですね〜。

2010年3月18日 (木)

桃の夭夭たる、、、、

P1040494

P1040446_2


桃の夭夭たる

灼灼たる其の華

之の子 于(ここ)に帰(とつ)ぐ

其の室家に宜しからん
 
(詩経)

<若々しい桃 赤々としたその花 この娘はここに嫁ぐ その家で幸せになるだろう>

紀元前の中国の祝婚歌。


でも、実際娘が嫁ぐのは少し先ですcoldsweats01

この歌をこの季節にどうしてもくちづさみたくて。


桃の夭夭たる 蕡(ふん)たる其の實あり
之の子 于に帰ぐ 其の家室に宜しからん


桃の夭夭たる 其の葉蓁蓁(しんしん)たり
之の子 于に帰ぐ 其の家人に宜しからん


(冒頭の桃の花は家の近所で咲いているのを見つけて、車をおりてわざわざ撮りました。後続車にクラクションならされました。おほほ、、、coldsweats01

2010年3月13日 (土)

お茶のお稽古〜釣り釜2010

今年も釣り釜の季節です。

お点前は炉の流し点て。

P1040488

お床の花は、姫水仙、バイモ、アオモジ。


P1040483

お軸は「且座喫茶」。

臨済録より。まあ、すわってお茶でものもうよ、という意味でしょうか。

喫茶去ににていますね。


この日は絶対炭点前をするぞ!といの一番にお稽古場に到着。

炭点前をせずして、釣り釜の季節をやりすごせましょうかangry

勢い込んで炭斗を用意しましたが、勢い余って鐶まで準備してしまいましたbearingあちゃ〜。
(釣り釜では大きな鐶で釜をつり下げているので、普通の鐶はいらないのです)

炉の中に五徳がないので、炭がのびのび入れらます。

(といっても、あんまり間延びをした入れ方だと、火のおこりは悪くなりますが)


P1040484

どうでしょう?

なんとか火はおこってきました。

釜の蓋を開け閉めするたびに、ゆらゆら、、、、

フーコーの振り子を思い出す。

あれは地球の自転を証明するものだったけ。

じっとみていたら催眠術みたいに眠くなってくる、、、、そんな浅い春にお似合いの風情です。


P1040490

季節ですので、香合は大蛤。

これも炭斗のなかでゆらゆら、、、、安定が悪い。


P1040492

これはおまんやさんのお饅頭ですが、野原に芽吹く緑とタンポポか何かの花を連想させて、「野遊び」とでも銘をつけたくなります。

P1040489

お干菓子は私のさしいれ。

梅に鶯の寒天のお菓子。

そういえば、3月3日がすぎると、あっという間にお花屋さんから桃の花がなくなりました。

旧暦のお雛様はまだまだこれからですのにねえ、、、、

2010年3月10日 (水)

京の冬の旅〜金戒光明寺〜岡崎・京都生ショコラ

先日は冷たい雨が降りましたが、用事があって娘と京都へ。

用事をすませたあと、おおそうだ、黒谷さんで特別公開をしていたはず、と思い出しました。


P1040459

岡崎神社の北、黒谷町の黒谷さん、こと金戒光明寺です。

子供たちが小さかった頃、ここの境内でよく遊ばせたものです。

P1040460

この階段を登ったりおりたり、、、。

これは桜の古木で、春にはすばらしい眺めになるのです。

この先には心茶会の錬成茶会がよくひらかれる藤村庸軒ゆかりの西翁院があります。

とてもなじみのあるお寺なのに、御影堂の中に入ったことがない、、、、ということに気付きませんでした。

初めて中に入って、拝見したのがこのお方。


Img_091202_2

どこかでお見かけした方、と思えば、このポスターのお方ではありませんか。

獅子に騎乗した文殊菩薩さま。この方は実はずっと文殊塔(黒谷の墓地にたつあの三重の塔、真如堂へぬける道の途中にあります。学生時代からよくこのそばを通っていました)の中にいらしたのですね。知らなかった、、、、

落剥がひどくなったため、平成20年にこちらへ遷座されたそうです。

このポスターには写っていませんが、四人の眷属(優填王・仏陀波利三蔵・最勝老人・善財童子)を従えて、獅子に騎乗する姿(渡海文殊形式というのだそうな)はカッコイイ!です。

伝・運慶作。

御影堂をとおりぬけ、京都守護職・会津藩主・松平容保公の本陣であった方丈へ。(焼失により、昭和9年に復元されたものですが)

「謁見の間」は、近藤勇、芹沢鴨らが容保に拝謁した部屋で、ここで新選組が誕生したのですねえ。


P1040463

方丈を通り抜けるとみごとなお庭(紫雲の庭)が。

こちらは来年の法然上人800年大遠忌記念として最近新たに整備されたようです。


P1040465

こちらに少し心惹かれるお茶室が2軒ありました。


P1040476

ひとつは六畳、もう一つはこの四畳半です。

洞庫をそなえたわびたお茶室です。


P1040474

う〜ん、、、いいですねえ。(下地窓の意匠はいまいちだけど、)実際に使われているのでしょうか?


P1040477

茶室の前には白梅が盛りでした。

なにげによく行っていた黒谷さんがこんなりっぱなお寺だったとは、、、、。いや、特別公開で行くことができて再認識、ヨカッタ!

黒谷さんから丸太町を横断して南下、岡崎京都生ショコラさんへ。

P1040458
こちらは生ショコラを買いに時々おじゃましますが、町家の中でゆっくりオーガニックティーなどいただくことができます。

お土産に生ショコラを買って、箱に詰めてもらっている間、縁側に腰掛けて待たせてもらいました。

P1040452

春先の雨の表庭。よい風情です。

振り返って、お家の中(カフェになっている)をのぞくと、、、、

P1040453

いつもは玄関の縁台にねそべっているアイリッシュセッターのでっかいジャッキー君が座敷の中に!

猫のミャオミャオも猫らしくストーブの前で爆睡してました〜coldsweats01


P1040457

戸をあけて、ジャッキーとたわむれる動物好きの娘dog


P1040456

奥様のシェリーさんが、なんとお茶と生ショコラをサービスしてくださいました。

ありがとうございま〜す。

ほんと、すっととろけて絶品の生チョコでございますわlovely

ここで買った生ショコラは娘のものに。

で、私の自分へのお土産は高島屋で買った、こちら。


P1040480

和菓子の千本玉壽軒さんと、宮川町の和文具の裏具さんのコラボ、「日月菓」。

和三盆のとても上品なお菓子で、以前、京都和菓子の会のお土産にも使われたものです。

上に乗っているハトロン紙にご注目を。

このパッケージデザインが裏具さんで、私のは白虎=黄色ですが、他に色もデザインも3種あって、、、、

20090711193328_0

なんと四神がそろっているのです。

(青龍=緑、朱雀=赤、玄武=青)

なんだか全種類集めたくなりますよね。

最後にお知らせ。

今年も京町家・風の会の洛中洛外 風散歩町家ショップらりぃが始まります。

Poster1002081
いつもは秋に開催されていましたが、今年は春です。

いろんなタイプの町家ショップ、カフェ、レストランを知ることができて、しかもスタンプ4つで希望のお店の景品をゲットできます。

私など、一昨年は2サイクルもまわっちゃいました〜。

今年も、もちろん!行きますよ。めざすはあのお店の○○!


  *    *    *

<京都生ショコラ>

京都市左京区岡崎天王町76-15
営業時間 12:00〜17:00(月・火定休)
地図

2010年3月 7日 (日)

早春の東大寺めぐり

お水取りから一夜明けて、霞のかかる奈良公園の朝です。


P1040378

浮雲園地で草をはむ鹿の群れ。


P1040380

二月堂ももやの中。

早くからの参拝は修学旅行生。


P1040383

歴史の勉強、しっかりしてね。

そういえば子供たちがそれぞれ小学5年生になって、日本の歴史を学校で習い始める頃、奈良巡りにつれてきたものです。

本で読むだけでなく、こういう歴史の現場に実際ふれるとふれないとでは、心に残るものがちがいますからね。(自分がそうであったように)

二月堂お隣の三月堂こと法華堂。

P1040386

お堂の前のこの柳の下で、子供たちの写真を撮ったのが、ついこの間のことのようです。


P1040384

柳はかわることなく、春になり芽吹いています。

その向こうは、菅原道真公の「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」でゆうめいな手向山八幡宮。

お寺の中に神社がある、この寛容さが仏教のいいところですねえ。

三月堂にいったのは、林立する国宝級仏像がいまのままのお姿で拝見できるのが5月まで、、、だからなんです。

不空羂索観音、あまりにも有名なクールビューティー日光・月光菩薩、梵天・帝釈天、四天王、、、、

Gakkoubosatsu
(月光菩薩  パンフレットより)


しばらくお堂の改修にはいり、いずれは日光・月光様は東大寺総合文化センターのガラスの向こうにおはいりになります。

同じ空気の中で、薄暗いお堂で神々しい美しさに触れられるのはラストチャンスですよ。

5月17日まで!

お見逃しなく!


P1040390

さて四月堂(千手堂)のそばで、おとなりの開山堂(非公開)からのぞく椿を(背景は二月堂)

「これ糊こぼし(良弁椿)だよね。」

「そのわりには斑がはいってないよね。」

と大声でしゃべっていると、四月堂の障子がすっと開いて、なかの東大寺の職員さんが

「それ、糊こぼしじゃありませんよ。」

ひゃあ〜、はずかし〜、聞かれてる。coldsweats02

というので四月堂の縁側にのぼらせてもらい、開山堂中の糊こぼしを遠景で見させていただきました。

こちら!


P1040393

小さすぎてわかりませんねcoldsweats01

ではこちら、サービスショット(?)、縁側においてあった、正真正銘の糊こぼしでございます。


P1040391

ありがとうございました。


P1040399

はるかに大仏殿です。

東大寺もまた宏大なお寺で、ひとつの町のようです。


P1040401

そのなかのひとつ、西のはしにある戒壇院、戒壇堂への道。

P1040402

わらすさの入った土壁に、、、


P1040404

白椿。

P1040407

P1040406

この枯山水的な砂庭、花頭窓、は禅宗的だな、と思っていると、ここは仏教の研究所でもあったので、禅宗の勉強をしていた僧との交流が深かった、と聞いて納得。

聖武上皇が、唐から艱難辛苦の末渡来した鑑真から戒を授かり、翌年、日本初の正式な授戒の場として建立した戒壇堂。

ここには私の大好きな四天王像があります。


Jikoku_2dzocho
Komoku_2dtamon_2

(パンフレットより)


ぐっと怒りをおさえて剣を手でおさえる持国天が私のお気に入り。

はるか天平の時代の塑像に、ルネサンスの人間的な力強さを感じる。

その後の平安仏像がのぺっとしてくることを考えると、おおらかでプリミティブな生命感にあふれる時代だったのだなあ、、と思いをはせるのです。

ただ、久しぶりに拝見して初めて気付いたのは、、、四天王の手がお雛様の手のようで、あまりにきれいなこと。

剣を押さえる手は、もう少し力がこもっていてもいいのでは?と思ったら、やはり腕だけは江戸時代の復元だとか。

オリジナルはどれだけ力強い手だったのか、見たかったなあ、、、、

おまけの画像は佐保路の法華寺(国分総尼寺、光明皇后の発願)


P1040417

尼門跡らしくたおやかな枝垂れ梅。

こちらには光明皇后が、病人の体を洗い救済した、と伝えられる浴室(からふろ)があり、皇后様のお姿を写したといわれる十一面観音(秘仏)がおられます。

今年は光明皇后1250年大遠忌にあたり、3月20日からなんと公開されますよ。


   ふじわらの おおききさき(光明皇后)を うつしみに

          あいみるごとく あかきくちびる (秋艸道人・会津八一)